JPH0745234Y2 - 墜落防止用ベルトの巻取器 - Google Patents

墜落防止用ベルトの巻取器

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JPH0745234Y2
JPH0745234Y2 JP8611089U JP8611089U JPH0745234Y2 JP H0745234 Y2 JPH0745234 Y2 JP H0745234Y2 JP 8611089 U JP8611089 U JP 8611089U JP 8611089 U JP8611089 U JP 8611089U JP H0745234 Y2 JPH0745234 Y2 JP H0745234Y2
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JP
Japan
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cushioning member
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庸良 小紫
博志 中井
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Fujii Denko Co Ltd
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Fujii Denko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本願考案は高所作業時に使用する墜落防止用安全帯に関
するものであり、特にベルト巻取式安全帯の巻取器の部
分に関するものである。
(従来の技術および問題点) 従来より用いられている高所作業用の安全帯は一端にバ
ックルを縫着したベルトと、該ベルトの所定部に設けた
リングに、先端にフックを結着したロープを接続したも
のである。ロープの長さは通常1.5m程度のものである
が、フックを構築物等に係止して作業する際、足元にロ
ープが垂れ下がり、予期せぬ物に引掛かったり、又、作
業位置を移動する際、リングへフックを係止して輪状に
なったロープが引掛かって体勢を崩し、墜落が発生する
という事態が懸念されていた。
よって、ロープに代えて細幅織ベルトの先端にフックを
縫着し、巻込式にすることで、問題に対処する方法が用
いられ始めた。
バネを附勢したリールに細幅織ベルトを常時巻込み自在
とし、リールに設けたラチェット機構により、任意のベ
ルト引出し位置で固定可能として解除レバーでベルト長
さの調節を行い使用するものである。
この方法は前記した問題点をそれなりに解決するもので
あるが、第9図に示すよう巻取器と胴締めベルトは固定
されており、何等かの原因で巻取器に不調をきたした時
には安全帯自体が使用不能となる場合もあり、又、ベル
トを所定長さ引出した位置で停止させる為にはラチェッ
ト機構の解除レバーの操作が必要であった。作業時にお
いては、一定位置で動かずにいることは皆無であり、一
度引出して長さ調節した状態で作業が行えることはまず
無く、又、両手に工具等を持つのが普通であり、その状
況で解除レバーを押して作業位置に敵した長さにベルト
長を調節するのは面倒なものであった。よって数秒程度
の位置移動においてはベルト長を調節せず、ベルトが垂
れ下がったまま作業を行うものであり、本来の目的とす
る効果を得られないことが多々見られるものであった。
(問題点を解決するための手段) 本願考案では緩衝部材と巻取器を一体化して、胴締めベ
ルトと分離可能な別体として構成し、ラチェット機構に
は解除レバーを設けずに、ラチェット歯車の一部を欠落
して、ラチェット歯車と噛合するカムが方向反転する空
間を設けて、解除レバーの操作なしに必要ベルト長の引
出しを確保するものである。緩衝部材と巻取器を一体化
して胴締めベルトと分離可能とする手段は、枠体3の裏
面のカバーに所定以上の荷重が加わると切損又は係合が
外れる型のベルト通し部17を連設し、そのベルト通し
孔18と同等形状に、環状に形成した緩衝部材15の一端を
同時に胴締めベルトに挿通することにより、両者の結合
を行い、従来用いられていた緩衝部材15の一端を胴締め
ベルトに縫着固定する方法に代え、両者の分離を可能と
するものである。よってベルト通し部17の設置方向によ
って第7図に示す柱上安全帯の補助ロープとして、又、
第8図に示す建設作業等に使用するA種安全帯の巻取り
ロープとしての両用が可能となるものである。
(作用) ラチェット機構の係合解除をレバーなしに行う構成,作
用を述べると、細幅ベルト巻取り用のリール7の側面に
連続して設けたラチェット歯車9に係合するカム10をバ
ネ11を附勢して回動自在に軸止する。バネ11はカム10が
ラチェット歯車9に対し、係合,無係合のどちらかに方
向性を持たせる強さのものでなく、あくまで中立の位置
を確保させるためのものである。ラチェット歯車9は歯
の一部を所定数欠落し、係合するカム10が中立に戻る空
間を設ける。リール7に附勢したバネ8は常時ベルトを
巻き込む方向にあり、巻き込み時には、ラチェット歯車
9はカム10と係合方向に回転するがカム10はバネ11によ
り中立の位置を保持して、係合を行わず欠落部12を数回
通過して、リール7と共にラチェット歯車9も回転し
て、ベルトを巻取り収納する。
又、ベルトの引出し時にはラチェット歯車9自体がカム
10と係合しない方向に回転する為、最後迄ベルトの引出
しが可能である。
所定長のベルトを確保するには、その位置で引出しを止
めれば、ラチェット歯車9とカム10が係合し、巻取り力
は附勢されないものである。又、この時、カム10が欠落
部12にある場合には、更に少し引出すことにより、係合
が得られるものである。ベルトを収納する際には、少し
引出し、カム10を欠落部12と対応させることにより、係
合は解かれ巻取りが始まる。
収納途中の短尺のベルトで作業を行う時には、少し引出
して、カム10が欠落部12を通過した直後の歯より係合を
始めるので停止が可能となる。
以上のような構成,作用の本願考案の実施例を述べる。
(実施例) 鋼板より成る一方で連結された2枚の,又は一体のフレ
ーム1,2を対向に配して箱状の枠体3とし、該枠体3の
一方にベルト出入口4、他方に緩衝部材取付部5を設け
る。枠体3を構成する両フレーム1,2の中央部分には軸
孔13,14を設け、両軸孔13,14間に軸6を回転自在に貫通
して設け、該軸6にはリール7を嵌合固定する。
一方フレーム2より突出する軸6端には、うず巻状のバ
ネ8を配し、軸6に一端を固定し、他端にフック20を有
する細幅ベルト21をリール7へ巻き込む力を附勢する。
該リール7の側面にはラチェット歯車9を設け、歯の一
部を所定数欠落し、係合するカム10が中立に戻る空間を
設ける。
緩衝部材15は一端を取付部5に縫着し、中央部を重合し
てジグザグ状に多条に縫着し、他端に設けた環部をフレ
ーム1の下端背部孔より後側に引出しベルト通し部17,1
7間に位置させるもので、胴締めベルトを挿通するもの
である。このベルト通し部17を設ける方向によって当該
巻取器のベルトへの取付方向が変えられ、第7図及び第
8図に示すよう使用目的に合った選択が可能となるもの
である。
第7図に示す柱上安全帯の補助ロープとして使用する場
合には、枠体3,緩衝部材15と連なる横長構成と平行方向
にベルト通し部17,17を設け、その間へ緩衝部材15の一
端環部を引出し、外締めベルトに挿通することによっ
て、ベルトと直角に装着するものであり、常時上位置の
構築物に係止する補助ロープとしては適した構成とな
る。又、第8図に示す建設現場等で使用する安全帯用と
しては、直角方向にベルト通し部17を設けることによ
り、胴締めベルトに添わした状態で取り付け、安全帯自
体のコンパクト化を計るものである。
又、ベルト出入口4には第10図に示すよう回動自在にガ
イド19を設けて、軸6に対する巻取り,引出し角度を決
定可能とし、よって作業姿勢と係止位置との関係による
ベルトのねじれに対処するものである。
以上の構成の本願考案であるが、万が一墜落が発生した
際にはベルトは全長にわたって引出され、軸6に加わっ
た衝撃荷重は枠体3に加わり、ベルト通し部17が破損し
て、当該巻取器は胴締めベルトより離れようとするが、
緩衝部材15一端の環部23が同時に挿通されている為、該
環部23と枠体3の間に介在する緩衝部材15の縫着が解離
し、カバー16が枠体3より分離して落下衝撃荷重を吸収
するものである。
(考案の効果) 以上の構成,作用の本願考案を用いることにより、ベル
トの引出し,巻取り収納が作業者の移動に伴い自動的に
できると共に、巻取器をベルトと分離した単体として構
成でき、よって柱上安全帯の補助ロープとしての使用も
可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案の正面図、 第2図はその右側面図、 第3図は一部切欠の正面図、 第4図は一部切欠の右側面図、 第5図は背面図、 第6図は巻取器の分解斜視図、 第7図は本案の巻取器を使用して柱上安全体の補助ロー
プとしたセット図、 第8図は本案の巻取器を使用して建設安全帯のロープと
したセット図、 第9図は従来品の正面図、 第10図はベルト出入口ガイドの斜視図、 第11図はラチェット機構状態図であり、イは収納巻込み
時、ロは引出し時又はロック時。 図中の符号 1,2……フレーム、3……枠体 4……ベルト出入口、5……緩衝部材取付部 6……軸、7……リール 8,11……バネ、9……ラチェット歯車 10……カム、12……欠落部 13,14……軸孔、15……緩衝部材 16……カバー、17……ベルト通し部 18……ベルト通し孔、19……ガイド 20……フック、21……細幅ベルト 22……胴締めベルト、23……環部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方で連結されたフレーム1,2を対向に配
    して枠体3とし、該枠体3の一方にベルト出入用に開口
    又は開放し、他方に緩衝部材取付部5を設け、両フレー
    ム1,2の中央部分を貫通する軸6により両フレーム1,2間
    にリール7を設け、先端部にフック20を設けた細幅ベル
    ト21の基端部を軸6に取付け、軸6の一端部にうず巻状
    のバネ8を設けて、該バネ8の附勢により細幅ベルト21
    をリール7に巻取り収納可能とし、前記リール7はその
    回転角度によって巻取り方向の回転をロックし、またフ
    リーにするロック装置を設け、緩衝部材15の一端部を枠
    体3の取付部5に結合し、他端部を胴締めベルト22に脱
    着可能に結合し前記枠体3及び緩衝部材15をプラスチッ
    ク等よりなるカバー16で一体又は別々に被覆して所定部
    にベルト出入口4を設け、所定の荷重で切損又は係合が
    外れるベルト通し部17を設けて胴締めベルト22に結合す
    る構造を特徴とする墜落防止用ベルトの巻取器。
  2. 【請求項2】ベルト出入口4には細幅ベルト21の軸6に
    対する巻取り又は引出し角度を決定するガイド19を回転
    自在に連設したことを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項に記載の墜落防止用ベルトの巻取器。
JP8611089U 1989-07-20 1989-07-20 墜落防止用ベルトの巻取器 Expired - Lifetime JPH0745234Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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