JP4412806B2 - チャイルドシート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートベルトのリトラクタを内蔵したチャイルドシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、チャイルドシートのリトラクタとしては、例えば、実開昭55−138951号公報に記載のものが知られている。
このものは、緊急ロック式のリトラクタを使用しており、衝突等の緊急時にのみウエビングをロックするものであり、通常時には子供に圧迫感を与えないようになっており、バネカに抗してウエビングを自由に引き出すことができるものである。
しかしながら、通常時にウエビングを自由に引き出すことができるので、子供に圧迫感を与えない反面、子供がウエビングに絡まったり、肩ベルトが外れたりすることがあり、常に保護者の監視が必要であった。
【0003】
一方、ウエビングを引き出し不能にするタイプのリトラクタとして、例えば、特許第2559123号公報に、ウエビングを所定以上引き出すとウエビング引き出しをロックするリトラクタが記載されているが、子供用として使用した場合には、子供の動きによって必要以上に締め付けられるため、子供がいやがると共に、締まり過ぎる危険性があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、保護者の監視状況に応じて適切に子供を保護し得るようにしたチャイルドシートを提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、シートベルト装置を備え、チャイルドシートに着座した子供を拘束するチャイルドシートにおいて、
前記シートベルト装置のリトラクタは、
一対の側板を有するフレームと、
フレームの両側板に回転可能に支持されると共にウエビングを巻回する方向に回転付勢された巻取軸と、
巻取軸の一端部に固着されたラチェットホイールと、
ラチェットホイールと係合して巻取軸の回転を停止するパウルと
パウルをラチェットホイールと係合しない方向に付勢するパウルスプリングとを備え、
緊急時にパウルをラチェットホイールに係合させてウエビングの引き出しを防止する手段と、
選択的にパウルをラチェットホイールと係合させてウエビングの引き出し及び巻き取りを阻止すると共にパウルとラチェットホイールとの係合を解除する手動操作手段を設け、
保護者の監視状況に応じて手動操作手段の操作によりウエビングの引き出し及び巻き取りをロックして子供の拘束状態を選択できるとともに、手動操作手段を作動させないときには緊急時のみウエビングの引き出しを阻止し得るようにしたことを特徴としている。
【0007】
また、請求項記載の発明は、請求項記載の発明に加えて、巻取軸と同軸的に回動可能に軸支され、緊急時に巻取軸と一体回転するロックプレートを有し、緊急時にロックプレートの回転によりパウルを回転させパウルがラチェットホイールと係合してウエビングの引き出しを防止すると共に、
手動操作手段の操作部材を作動して、ロックプレートの回転によりパウルをラチェットホイールに係合させてウエビングの引き出し及び巻き取りを防止することを特徴としている。
【0008】
更に、請求項記載の発明は、請求項記載の発明に加えて、前記ロックプレートには前記操作部材と係合可能なガイド部を有しており、
手動操作でウエビングの引き出し及び巻き取りを阻止する場合にのみ、前記操作部材が前記ガイド部と係合してロックプレートを回転させることを特徴としている。
【0009】
そして、通常はバネカに抗してウエビングの引き出しが可能で、自動車等の輸送機関の衝突等の緊急時には、ウエビングの引き出しを阻止するチャイルドシートとなる。
また、保護者が子供を監視できないなどの場合には、手動操作手段を選択的に作動すれば、ウエビングの引き出し及び巻き取りを阻止でき、子供を必要以上に締め付けることなく拘束することができるチャイルドシートとなる。
ここで、緊急時とは、例えば、自動車の衝突、追突、転覆等によって急激な速度変化が生じたときのことをいう。
【0010】
パウルは、巻取軸の一端部に固着されたラチェットホイールに係合して、巻取軸の回転を停止できるように構成されている。そして、衝突等の緊急時に、パウルをラチェットホイールに係合させる手段により、ウエビングが引き出されようとしても巻取軸が停止されているため、ウエビングの引き出しを阻止することができる。
また、手動操作手段を選択的に作動すれば、パウルをラチェットホイールに係合させ、ウエビングの引き出し及び巻き取りを阻止することができる。
【0011】
パウルをラチェットホイールに係合させる手段として、ロックプレートを設けている。
このロックプレートは、巻取軸と同軸的に回動可能に軸支され、緊急時に巻取軸と一体回転するように構成されている。そして、緊急時には、ロックプレートが回転してパウルを回転させて、パウルがラチェットホイールに係合する。
また、手動操作手段の操作部材によりロックプレートを回転させて、パウルがラチェットホイールに係合し、ウエビングの引き出し及び巻き取りを阻止する。
【0012】
また、ロックプレートに、手動操作手段を選択した場合にのみ操作部材と係合可能なガイド部を設けることにより、手動操作手段を選択しない状態では、操作部材はロックプレートの動きに全く影響を与えずに、手動操作手段を選択した場合には、操作部材がガイド部と係合してロックプレートを回転させることで、パウルをラチェットホイールに係合させ、ウエビングの引き出し及び巻き取りを阻止することができる。ガイド部としては、例えば、ガイド孔として構成すればよい。
従って、操作部材の手動操作により、チャイルドシートに着座した子供の姿勢に応じたウエビングの締め付け状態を、保護者が選択することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るリトラクタの部分切欠正面図、図2はリトラクタの要部側断面図、図3はリトラクタの分解斜視図、図4は通常の作動状態(手動ロック解除時)を示すリトラクタの要部側断面図、図5は手動ロック作動時のリトラクタの要部側断面図、図6はリトラクタを取り付けたチャイルドシートの使用状態の側面図、図7はリトラクタを取り付けたチャイルドシートの使用状態の正面図である。
【0014】
11は、断面コ字状を呈するフレームである。フレーム11は、固定のための背板12の両側縁部より、互いに相対向するように側板13,14を折曲延成して形成してある。
15は、背板12の上端部に嵌合して、背板12上端部を覆ってウエビング16の損傷を防止するためのプロテクタである。
17は、ウエビング16の端部を後述する巻取軸21に止めるためのロックピンである。
【0015】
両側板13,14の下端部には、後述するパウル40を回転可能に支持するために、夫々支持孔18,18を形成してある。
支持孔18近傍の側板14には、ラチェットホイール23とパウル40の爪部41との係合面側まで(換言すれば、ラチェットホイール23と略同一平面上まで)突出し、両者23,41の係合時にパウル40の爪部41の背面と当接する張出部20を形成してある。
【0016】
張出部20は、緊急時にパウル40の爪部41がラチェットホイール23と係合した際に、パウル40の爪部41に加わるラチェットホイール23の荷重をラチェットホイール23と略同一平面で吸収し、パウル40の爪部41の破損や変形を防止する。
この張出部としては、例えば、支持孔18近傍の側板14を外方に屈曲させたり、折曲形成し、先端部がラチェットホイール23と相対向するように構成すればよい。
【0017】
フレーム11の両側板13,14の中央部には、ウエビング16を巻き取る巻取軸21が回転可能に支持せしめられている。
側板13の外側には、この巻取軸21の一端に連結して、巻取軸21をウエビング巻取方向に回転付勢するゼンマイバネユニット22を配設してある。
側板14の外方に臨出する巻取軸21の基端部には、ラチェットホイール23が固着されている。このラチェットホイール23は、巻取軸21と一体に回転する。
【0018】
ラチェットホイール23の外側の巻取軸21の端部には、後述するプレート30が軸支されている。そして、そのプレート30とラチェットホイール23の間で、プレート30に延設された円筒部(図示せず)には、巻取軸21と同軸的に回動可能なロックプレート24が軸支されている。
ロックプレート24には、その内周面に、ラチェットホイール23の歯数と同数の内歯25を設けてある。
【0019】
ロックプレート24の外周縁の一部には、巻取軸21と離反する方向に、ガイド部となる第一案内片26を延出形成してある。
第一案内片26には、後述する操作レバー45を案内支持するために、第一ガイド孔27を設けてある。この第一ガイド孔27は、図示するように、巻取軸21と離反する側に頂点を有する三角形状に構成してもよいし、楕円形状に構成してもよい。
【0020】
また、ロックプレート24の外周縁の一部には、第一案内片26に隣接してフレームの背板12側に、側板14に平行に第二案内片28を延出形成してある。
第二案内片28には、後述するパウルレバー42を案内支持するために、第二ガイド孔29を設けてある。この第二ガイド孔29は、巻取軸21と離反する方向に湾曲する形状に構成してある。
【0021】
プレート30は、ロックプレート24の回転軸であって、巻取軸21と一体的に回転する。プレート30には、ピン32を立設してある。
34は、前記ピン32により、プレート30に設けた突起33,33間を揺動可能に支持せしめられたロックアームである。ロックアーム34は、プレート30との間に介在させたコイルばね37により、ロックアーム34の爪部35が前記内歯25と係合しない方向に付勢されている。
【0022】
プレート30の外側には、金属製の慣性部材38を巻取軸21と同軸的に回転可能に取り付けてある。
慣性部材38には、ロックアーム34のピン36の先端部を嵌入する孔39を設けてある。この慣性部材38は、その回転がプレート30の回転から遅れると、ロックアーム34の爪部35を内歯25と係合させるように作用する。
【0023】
パウル40は、平板状を呈し、その両端部がフレーム11の両側板13,14に設けた支持孔18,18により回転可能に支持されている。
側板14の外側に臨出するパウル40の先端部には、緊急時にラチェットホイール23と係合する爪部41を形成してある。
42は、爪部41より外側のパウル40の先端部に套嵌したパウルレバーである。
【0024】
43は、パウルレバー42の先端部に立設した支持ピンであり、ロックプレート24に設けた第二ガイド孔29に挿入してある。支持ピン43は、ロックプレート24の回転により第二ガイド孔29内を摺動し、パウル40の爪部41がラチェットホイール23と係合するように作用する。
また、パウルレバー42の基端部とロックプレート24との間にはパウルスプリング44を介在させてあり、パウル40は、このパウルスプリング44により、ラチェットホイール23と係合しない方向に付勢されている。
【0025】
手動操作手段は、操作部材となる操作レバー45、レバースプリング47、操作ワイヤ48、引っ張りばね49、操作部66により構成されている。
操作レバー45には、その先端部にロックプレート24側に向けてレバーピン46を立設してある。レバーピン46は、ロックプレート24に設けた第一ガイド孔27に挿入してある。
そして、手動操作手段により、レバーピン46が第一ガイド孔27内を摺動し、ロックプレート24を回転させることになる。
【0026】
また、操作レバー45は、レバースプリング47により、ロックプレート24を作動(回転)させない方向に付勢されている。
操作ワイヤ48は、手元で操作レバー45を操作できるように、操作レバー45に連結してある。
引っ張りばね49は、一端が操作ワイヤ48の先端に固定され、他端が操作部66に固定されており、ロックプレート24を作動(回転)する方向に付勢する。
【0027】
50は、巻取軸21、プレート30、慣性部材38等に装入するリベットである。
また、51は、側板14に取り付けるカバーである。カバー51には、操作レバー45を移動可能に収納すると共に、レバースプリング47を収納する収納部52を設けてある。そして、カバー51に収納部52を設けることにより、カバー51を変えるだけで、手動切替え機能のないリトラクタと手動切替え機能付リトラクタを製作することができる。
なお、側板14より外方に位置するラチェットホイール23等の諸部材はこのカバー51により被覆される。
【0028】
次に、本発明に係る後述するチャイルドシート60に搭載されるシートベルト装置のリトラクタの作動機構について説明する。
手動操作手段を使用しない状態においては、緊急時にのみパウル40の爪部41とラチェットホイール23とが係合する。
即ち、自動車の衝突等の衝撃を受けると、乗員を拘束しているウエビング16に引張力が生じ、巻取軸21が引出方向(第2図の反時計方向)に急速に回転しようとする。
このとき、慣性部材38に巻取軸21に対する回転遅れが生じ、慣性部材38は巻軸21に対して相対的に巻取方向(第2図の時計方向)に回転するような関係となり、所謂ウエビング引出検知機構として作用する。この慣性部材38の相対的な巻取方向への回転により、慣性部材38の孔39で連結されたロックアーム34のピン36がロックアーム34を回動させ、ロックアーム34はコイルばね37に抗して慣性部材38と同方向に回動し、その爪部35がロックプレート24の内歯25と噛合する。
【0029】
次いで、ロックプレート24はロックアーム34(プレート30)を介して巻取軸21と連結した状態となったので、巻取軸21の回転がロックプレート24に伝達され、ロックプレート24がパウルスプリング44に抗して引出方向(第2図の反時計方向)に回転する。
ロックプレート24が回転すると、支持ピン43が第二ガイド孔29内を摺動し、パウル40が回転(第2図の時計方向)して、その爪部41がラチェットホイール23と係合する。
かくして、巻取軸21のウエビング引出方向の回転が阻止される。
【0030】
このパウル40の爪部41とラチェットホイール23との係合時において、パウル40の爪部41には、ラチェットホイール23の荷重が加わる。
そして、ラチェットホイール23とパウル40の爪部41との係合面側まで突出すると共に、ラチェットホイール23とパウル40の爪部41との係合時にパウル40の爪部41の背面に当接するように、側板14に形成した張出部にパウル40の爪部41が当接するので、前記荷重はこの張出部に吸収され、そのためパウル40の爪部41に破損や変形が生じない。
従って、パウル40の爪部41が破損又は変形することなくラチェットホイール23に係合するので、緊急時には確実に巻取軸21のウエビング引出方向の回転を阻止することができる。
このとき、ガイド孔27は、ロックプレート24が回動しても操作レバー45に係合せず、手動操作手段は、ロックプレート24の動きに全く影響を与えることがない。
【0031】
次に、操作レバー45を作動して、手動操作手段を作動させる場合について説明する。
操作部66から操作ワイヤ48を介して操作レバー45を引っ張ると、第5図に示すように、操作レバー45がレバースプリング47に抗して第一ガイド孔27内を摺動し、ロックプレート24が引出方向(第5図の反時計方向)に回転する。
このロックプレート24の回転により、支持ピン43が第二ガイド孔29内を摺動し、パウル40が回転(第2図の時計方向)して、その爪部41がラチェットホイール23と係合する。そして、巻取軸21のウエビング引出及び巻取方向の回転が阻止され、ウエビング16が固定された状態になる。
また、引っ張りばね49は、実際の操作部66に固定されて、操作部66を手動操作した状態に保持するように付勢し、これにより手動で解除するまでロックした状態を維持することができる。
従って、操作レバー45の作動により、着座している子供の姿勢に応じたウエビングの締め付け状態を維持することができる。
【0032】
図6及び図7には、本発明に係るチャイルドシート60を示してある。
このチャイルドシート60は、支持台61とシート本体62とを有し、支持台61を自動車シートベルト64を介して自動車座席65に固定して使用する。
シート本体62の中央部内部にはシートベルト装置のリトラクタを収納してあり、シート本体62の座部63前端部に操作部66が臨出するように設けてある。従って、保護者は手元で操作しやすく、子供が勝手に操作することもない。
【0033】
操作部66を操作して操作レバー45を移動させ、手動操作手段を作動させると、前述したようにウエビング16が引き出されることがなく、チャイルドシート60に着座した子供Cの姿勢を拘束することができる。また、ウエビング16の巻取方向もロックするために、着座した子供Cを必要以上に締め付けることがない。
手動操作手段を作動させない場合は、緊急時にのみパウル40の爪部41とラチェットホイール23とが係合して巻取軸21のウエビング引出方向の回転を阻止するので、自由にウエビング16を引き出すことができ、着座した子供Cに圧迫感を与えることのない子供用シート60になる。
従って、これらの状態を手動により切り替えることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、チャイルドシートに着座した子供を保護者の監視できる状況では、手動操作手段を使用しないことにより、緊急時にのみウエビングの引き出しを阻止し、通常時には子供に圧迫感を与えないチャイルドシートを提供することができる。
そして、チャイルドシートに着座した子供を保護者が監視できない状況では、手動操作手段を操作することにより、ウエビングの引き出し及び巻き取りをロックした状態を得ることができ、ウエビングの引き出しにより子供がウエビングに絡まったり、肩ベルトが外れてチャイルドシートから抜け出たりすることなく、常に監視する必要がなくなる。
また、引き出し方向のみロックするリトラクタと異なり、ウエビングの巻き取りと引き出しをロックするので、乗席した子供にロック操作した時以上に圧迫感を与えず姿勢を保持することができる。しかも、保護者が監視状況に応じて、これらの子供の拘束状態を選択することができる。
更に、手動操作手段を操作しない状態においては、操作レバーはロックプレートに作用しないので、操作レバーがロックプレートの回動やウエビング引出検知機構に影響せず、手動ロック機構のない緊急ロック式リトラクタ搭載のチャイルドシートと同等の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリトラクタの部分切欠正面図である。
【図2】リトラクタの要部側断面図である。
【図3】リトラクタの分解斜視図である。
【図4】通常の作動状態(手動ロック解除時)を示すリトラクタの要部側断面図である。
【図5】手動ロック作動時のリトラクタの要部側断面図である。
【図6】リトラクタを取り付けたチャイルドシートの使用状態の側面図である。
【図7】リトラクタを取り付けたチャイルドシートの使用状態の正面図である。
【符号の説明】
11 フレーム
13,14 側板
16 ウエビング
21 巻取軸
23 ラチェットホイール
24 ロックプレート
27 第一ガイド孔
29 第二ガイド孔
40 パウル
45 操作レバー
48 操作ワイヤ
60 チャイルドシート
66 操作部
C 子供

Claims (3)

  1. シートベルト装置を備え、チャイルドシートに着座した子供を拘束するチャイルドシートにおいて、
    前記シートベルト装置のリトラクタは、
    一対の側板を有するフレームと、
    フレームの両側板に回転可能に支持されると共にウエビングを巻回する方向に回転付勢された巻取軸と、
    巻取軸の一端部に固着されたラチェットホイールと、
    ラチェットホイールと係合して巻取軸の回転を停止するパウルと
    パウルをラチェットホイールと係合しない方向に付勢するパウルスプリングとを備え、
    緊急時にパウルをラチェットホイールに係合させてウエビングの引き出しを防止する手段と、
    選択的にパウルをラチェットホイールと係合させてウエビングの引き出し及び巻き取りを阻止すると共にパウルとラチェットホイールとの係合を解除する手動操作手段を設け、
    保護者の監視状況に応じて手動操作手段の操作によりウエビングの引き出し及び巻き取りをロックして子供の拘束状態を選択できるとともに、手動操作手段を作動させないときには緊急時のみウエビングの引き出しを阻止し得るようにしたことを特徴とするチャイルドシート。
  2. 巻取軸と同軸的に回動可能に軸支され、緊急時に巻取軸と一体回転するロックプレートを有し、
    緊急時にロックプレートの回転によりパウルを回転させパウルがラチェットホイールと係合してウエビングの引き出しを防止すると共に、
    手動操作手段の操作部材を作動して、ロックプレートの回転によりパウルをラチェットホイールに係合させてウエビングの引き出し及び巻き取りを防止することを特徴とする請求項1記載のチャイルドシート。
  3. 前記ロックプレートには前記操作部材と係合可能なガイド部を有しており、
    手動操作でウエビングの引き出し及び巻き取りを阻止する場合にのみ、前記操作部材が前記ガイド部と係合してロックプレートを回転させることを特徴とする請求項2記載のチャイルドシート。
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