JP2010046209A - 作業用安全具 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業現場での必需品である命綱を常時身に付けて、作業現場への持ち込みを忘れることなく安全に作業現場に臨むことができる作業用安全具を提供することにある。
【解決手段】作業員の身体に装着可能なベルト2と、このベルト2に設けられた収納ケース25と、この収納ケース25内に引き出し可能に収納され、その引き出し側の端部にフック12を有する命綱10とを備え、さらにベルト2には緊急通報用のブザー装置26が設けられている。命綱10は、収納ケース25内に設けられたリール機構により巻き取り可能および引き出し可能に収納されている。作業現場においては、命綱10を収納ケース25から引き出し、フック12をロープ30に取り付けられた係止片31に掛け止め、この状態で作業を進める。
【選択図】 図3
【解決手段】作業員の身体に装着可能なベルト2と、このベルト2に設けられた収納ケース25と、この収納ケース25内に引き出し可能に収納され、その引き出し側の端部にフック12を有する命綱10とを備え、さらにベルト2には緊急通報用のブザー装置26が設けられている。命綱10は、収納ケース25内に設けられたリール機構により巻き取り可能および引き出し可能に収納されている。作業現場においては、命綱10を収納ケース25から引き出し、フック12をロープ30に取り付けられた係止片31に掛け止め、この状態で作業を進める。
【選択図】 図3
Description
この発明は、各種の工事作業に際して作業員が安全のために身に付けて使用する作業用安全具に関する。
例えばエレベータの保守点検などに際しては、作業員がエレベータ昇降路内に入り込んで各種の作業を行なう。この際、作業員は、転落などの危険から身を守るために、命綱を使用するのが一般的である。すなわち、作業員が各種の作業用工具類と一緒に昇降路内に命綱を持ち込み、この命綱の一端部を作業員の身体に取り付け、他端部を昇降路内の機材類に連結し、この状態で作業を進め、万一、足場から転落するような場合にその命綱で身体を支えて安全を図るようにしている。
従来、このような安全具としての命綱は、特開2001−151431公報に見られるように、単一品として取り扱われ、工事の都度、現場に持ち込んで使用されるのが一般的である。
特開2001−151431公報
しかしながら、命綱が単一品であると、工事現場への持ち込みを忘れることも往々にしてあり、このような場合、その命綱を取りに行かなければならず、またそれが面倒で命綱を使用しないまま作業を行なえば、非常に危険な事態となってしまう。
また、危険が発生したときに、それを第三者に知らせる緊急用ブザーを命綱と併せて使用することもあるが、この緊急用ブザーも単一品であるため、持ち込みを忘れてしまうことが多々ある。
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、作業現場での必需品である命綱を常時身に付けて、作業現場への持ち込みを忘れることなく安全に作業現場に臨むことができる作業用安全具を提供することにある。
このような目的を達成するために、請求項1の発明は、作業員の身体に装着が可能なベルトと、前記ベルトに設けられた収納ケースと、前記収納ケース内に引き出し可能に収納され、その引き出し側の端部にフックを有する命綱とを具備することを特徴としている。
請求項2の発明は、前記命綱が、前記収納ケース内に設けられたリール機構に引き出し可能に巻き取られて前記収納ケース内に収納されていることを特徴としている。
請求項3の発明は、前記ベルトには、前記収納ケースと併せて緊急通報用のブザー装置が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、作業現場での必需品である命綱を常時身に付けて、作業現場への持ち込みを忘れることなく安全に作業現場に臨むことができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1には作業用安全具1の全体の外観を示してある。この安全具1はベルト2を備え、このベルト2は作業員が作業用ズボンを着用するときに使用する。ベルト2は、一端部にバックル4を備え、このバックル4にベルト2を通して締め付けることで作業員の身体胴回りに装着することが可能となっている。
ベルト2の途中には収納ケース5が設けられている。図2には収納ケース5の内部構造を示してあり、図3には安全具1の使用時の状態を示してある。収納ケース5はその両側の連結ピン6を介してベルト2に縫着されている。収納ケース5内にはリール機構を構成するリール9が支軸8を介して回転自在に設けられ、このリール9に命綱10が引き出し可能に巻き付けられている。命綱10は、強度の高いワイヤや繊維紐などからなる。
収納ケース5には引出口11が形成され、この引出口11を通して命綱10の一端側端部が引き出されている。命綱10の他端側端部はリール9に強固に締結固定されている。命綱10の引き出し端には鉤型のフック12が締結固定されている。フック12はその内側の空間と外側の空間とを連通させる開放部13を有し、この開放部13を開閉する留め具14がフック12の基部に取り付けられている。留め具14は、フック12に回動可能に取り付けられ、先端部がフック12の先端部に弾性的に当接するように板ばね15を介して弾性的に付勢され、この留め具14の先端部がフック12の先端部に当接することで前記開放部13が閉鎖される。
収納ケース5内には、リール9を命綱10の巻き取り方向に弾性的に付勢するスプリング17が設けられているとともに、リール9と係脱可能に係合してリール9の巻き取り方向の回転を規制するワンウエイクラッチ機構18が設けられている。そして収納ケース5の例えば上部に前記ワンウエイクラッチ機構18のリール9に対する係合を解除するための解除ボタン19が設けられている。
したがって、命綱10を収納ケース5内から引き出すときには、命綱10を引っ張ってリール9をスプリング17に抗して回転させることで所定の長さだけ命綱10を引き出すことができる。命綱10を所定の長さだけ引き出したときには、ワンウエイクラッチ機構18によりリール9の逆回転が規制され、命綱10の引き出し長さが所定の長さに保たれる。そしてこの状態で、解除ボタン19を操作すると、ワンウエイクラッチ機構18によるリール9に対する係合が解除され、この解除でリール9がスプリング17の付勢力で巻き取り方向に回転し、命綱10がリール9に巻き取られて収納ケース5内に収納される。
ベルト2には収納ケース5と隣り合ってホルダ22が取り付けられている。命綱10の大部分の長さ部分を収納ケース5内に収納したときにその端部のフック12を図1に示すように前記ホルダ22に掛け止めることができるようになっている。
さらにベルト2には、前記ホルダ22の反対側の位置において緊急通報用のブザー装置26が設けられている。このブザー装置26は押しボタン27を備え、この押しボタン27を押圧操作することでブザー音が鳴動するようになっている。
この作業用安全具1の使用に当っては、まずベルト2を作業用ズボンに通してその作業用ズボンを作業員が着用する。これにより、安全具1が作業員の身体に装着される。そして例えばエレベータの保守点検などの作業を行なう場合には、作業員がエレベータ昇降路内に入り込み、乗りかごの上に乗り込む。
乗りかごの上に作業員が乗り込んだ後には、図1に示すようにホルダ22に掛け止められているフック12を取り外すとともに、図3に示すように、命綱10を引っ張って収納ケース25から所定長さだけ引き出す。そしてフック12を、例えば乗りかご吊り下げ用のロープ30に取り付けられている係止片31に掛け止める。フック12を掛け止める際には、留め具14を図2に示す板ばね15に抗して押し込み、フック12の開放部13を開き、この状態でフック12を係止片31の係止孔31aに通し、この後、留め具14の押し込みを解除する。この解除で、留め具14が板ばね15の弾性力でフック12の先端部に当接し、開放部13が閉じられ、これにより係止片31に対するフック12の不用意な離脱が防止される。
このように、命綱10のフック12を係止片31に掛け止めた状態において、作業員が所定の作業を進める。この作業中に、作業員が誤って乗りかごの上から足を滑らして転落するようなことがあると、命綱10により作業員の身体が支えられ、重大な落下事故につながることがなく、安全が確保される。
安全具1にはブザー装置26が備えられており、したがって作業員が転落し、命綱10で支えられて宙吊り状態となったような場合に、ブザー装置26の押しボタン27を押圧操作する。この操作でブザー装置26からブザー音が発せられ、昇降路内の他の作業員に異常が緊急通報される。そしてこの緊急通報により、宙吊り状態となった作業員を速やかに救出することが可能となる。
一方、通常の工程で所定の作業が終了したときには、フック12を係止片31から取り外す。そして解除ボタン19を操作し、リール9をスプリング17の弾性力で回転させ、命綱10をリール9に巻き取って収納ケース25内に収納し、またフック12をベルト2のホルダ22に掛け止める。これにより、命綱10がコンパクトに収納ケース25内に納まるとともに、フック12がベルト2に沿って定着保持され、乱雑な動きが防止される。
このように、本実施形態の作業用安全具1は、作業員の身体に装着するベルト2に命綱10およびブザー装置26がコンパクトに組み付けられているものであり、したがって命綱10やブザー装置26の持ち込みを忘れるようなことがなく、常に作業現場において、命綱10を使用して安全に作業を進めることができ、また緊急時にはブザー装置26を使用して周辺の作業員にその緊急事態を速やかに通報することができる。
なお、ベルト2は必ずしも作業用ズボンの着用のために使用する場合に限らず、単独で作業員の身体に装着するような場合であってもよい。また、ブザー装置26は、作業員が宙吊りになり、命綱10に一定上の張力が加わったような場合に、その張力に基づいて自動的に鳴動するように構成することも可能である。さらに、ブザー装置26をベルト2に脱着可能に取り付けるような場合であってもよい。
1…作業用安全具、2…ベルト、4…バックル、5…収納ケース、6…連結ピン、8…支軸、9…リール、10…命綱、11…引出口、12…フック、13…開放部、14…留め具、17…スプリング、18…ワンウエイクラッチ機構、19…解除ボタン、22…ホルダ、25…収納ケース、26…ブザー装置、27…押しボタン、30…ロープ、31…係止片、31a…係止孔。
Claims (3)
- 作業員の身体に装着が可能なベルトと、
前記ベルトに設けられた収納ケースと、
前記収納ケース内に引き出し可能に収納され、その引き出し側の端部にフックを有する命綱と、
を具備することを特徴とする作業用安全具。 - 前記命綱は、前記収納ケース内に設けられたリール機構に引き出し可能に巻き取られて前記収納ケース内に収納されていることを特徴とする請求項1に記載の作業用安全具。
- 前記ベルトには、前記収納ケースと併せて緊急通報用のブザー装置が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の作業用安全具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008211876A JP2010046209A (ja) | 2008-08-20 | 2008-08-20 | 作業用安全具 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=42063830
Family Applications (1)
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2008
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