JP2007247152A - 引き戸のレール装置及びそれを用いた引き戸装置 - Google Patents

引き戸のレール装置及びそれを用いた引き戸装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007247152A
JP2007247152A JP2006068083A JP2006068083A JP2007247152A JP 2007247152 A JP2007247152 A JP 2007247152A JP 2006068083 A JP2006068083 A JP 2006068083A JP 2006068083 A JP2006068083 A JP 2006068083A JP 2007247152 A JP2007247152 A JP 2007247152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
groove
connecting member
sliding door
rail groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006068083A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4511482B2 (ja
Inventor
Atsushi Kawai
厚 河合
Tadashi Ozawa
忠司 小澤
Shigeru Kido
茂 木戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Kaken Hanbai Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Kaken Hanbai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiken Trade and Industry Co Ltd, Kaken Hanbai Co Ltd filed Critical Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority to JP2006068083A priority Critical patent/JP4511482B2/ja
Publication of JP2007247152A publication Critical patent/JP2007247152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4511482B2 publication Critical patent/JP4511482B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)

Abstract

【課題】引き戸用のレール高さを低く保ちながら、そのレール溝の深さを深くすることで、レール装置の薄型化と引き戸の脱輪の防止とを両立させることができるようにする。
【解決手段】少なくとも1対のレール本体6,6と、これらレール本体6,6同士を両者間に凹溝からなる戸車嵌合用のレール溝Tを形成するように連結する剛性金属シート製成形材からなる連結部材15とを備えたレール装置5を設け、その連結部材15によって少なくともレール溝Tの底面部T1を形成する。ことにより、剛性金属シート製成形材からなる連結部材15によってレール溝Tの底面部T1の厚さを薄くし、その分、レール溝Tの深さを深くする。
【選択図】図2

Description

本発明は、引き戸のレール装置及び引き戸装置に関し、特に、薄型のレール装置における戸車の脱輪防止効果を高める技術に関するものである。
従来より、床面上に直置きして施工するタイプの引き戸用のレールとして、アルミニウムの押出成形材を用いて戸車嵌合用の凹状のレール溝を形成した薄型レールが広く知られており、その多くは、高齢者や身体障害者、特に車椅子の利用者が通行する際の段差を小さくして円滑に通行できるようにするために、レールの高さ(床板面との段差)が3mm以下とされている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平9−67974号公報 特開2002−30853号公報
ところで、これら従来の薄型レールを用いた場合、レール溝の深さはレールの高さからレール溝底部の厚さを引いた値となるが、その高さを3mm以下と低くする要求があるのに対し、レール溝底部の厚さは、アルミニウム等の押出成形での加工上の限界から最低でも0.8mm程度必要であり、レールの溝の深さは2.2mm(=3mm−0.8mm)程度となって十分な深さにすることができない。そのため、戸車のかかり代が小さくなり、引き戸に大きな側圧が加わった際に戸車が脱輪して、引き戸がレールから外れて倒れるという虞れが生じる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的は、引き戸用レールの構造に工夫を凝らすことにより、レールの高さを低く保ちながら、そのレール溝の深さを深くできるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、レール装置を、対のレール本体とそれらの間に配置されて溝底部を形成する高剛性のシート状部材との2種類の部材で構成し、両者を一体的に連結するようにした。
具体的には、請求項1の発明に係る引き戸のレール装置は、対をなすレール本体と、これらレール本体同士をレール本体の間に凹溝からなる戸車嵌合用のレール溝を形成するように連結しかつレール本体よりも剛性の高い剛性金属シート製成形材からなる連結部材とを備え、この連結部材により、少なくとも上記レール溝の底面部が形成されていることを特徴とする。
上記の構成によると、レール装置において、対のレール本体同士を連結する連結部材は、レール本体よりも剛性の高い剛性金属シート製成形材からなり、その連結部材によりレール溝の底面部が形成されているので、その連結部材の剛性が高い分だけ、レール溝の底面部の厚さを薄くすることができる。このことにより、レール装置の高さを低くしたままで、レール溝の深さを従来のレールよりも深くすることができ、引き戸の脱輪を防止することができる。
請求項2の発明では、上記連結部材により、上記レール溝の両側面部が底面部と連続するように形成されていることを特徴とする。
このことで、レール溝の底面部と両側面部とが連結部材により一体的に形成され、レール溝の幅が一定の寸法に確実に保たれて、その機能が良好に達成される。
請求項3の発明では、上記請求項2の発明において、連結部材は、レール溝の両側面部上端からレール本体の上面に延びる延長部を有し、レール本体が固定具により該固定具を上記延長部に接触させた状態で床面に固定されていることを特徴とする。
この請求項3の発明では、レール溝の底面部及び両側面部を形成する連結部材が延長部を有し、この延長部が、レール本体を床面に固定する固定具に接触しているので、連結部材が固定具により固定保持されることなり、連結部材が変形するのを規制して、レール溝の溝幅が変化するのをさらに確実に防止することができる。
また、連結部材の延長部がレール本体の上面に延びて該上面を覆うので、レール溝の開口縁部で戸車の接触により最も負荷のかかる部分をレール本体よりも高強度の材料で覆うことができ、レール装置が強度や耐久性に優れたものとなる。
請求項4の発明では、上記レール溝の両側面部の上部に、レール溝の幅方向中央側に向かって下側に向かうようにテーパ状に傾斜する傾斜面からなる開口縁部が形成されていることを特徴とする。
このことで、レール溝の開口縁部がテーパ状に傾斜し、戸車がレール溝から脱輪するのを傾斜面によってさらに有効に防止することができる。
請求項5の発明では、レール本体にレール長さ方向に延びる条溝が設けられている一方、連結部材に、レール長さ方向に延びかつ上記条溝に係合可能な係合突条が設けられており、上記条溝への係合突条の係合によってレール本体同士が連結部材により連結されていることを特徴とする。
この請求項5の発明では、レール本体の条溝に連結部材の係合突条を係合することにより、レール本体同士が連結部材を介して連結されるので、レール本体と連結部材との望ましい連結構造が容易に得られる。
請求項6の発明では、連結部材には、該連結部材を床面に固定するための固定具挿通孔が設けられていることを特徴とする。
このことで、連結部材を固定具により床面と固定することができ、例えば連結部材をレール本体と共締めして固定したり、或いはレール本体を直接に床面に固定せずに連結部材を介して間接的に固定したりすることができる。
請求項7の発明では、上記レール本体は、固定具により床面に固定された連結部材に対し着脱可能に固定されていることを特徴とする。
このことで、レール本体を床面に連結部材を介して間接的に固定することができる。また、連結部材の固定具による固定位置をレール本体の略真下の位置とすれば、その連結部材を固定具により床面に固定した後に連結部材に対しレール本体を装着して固定することで、固定具をレール本体によって隠蔽することができ、レール装置の外観見映えを良くすることができる。
請求項8の発明では、レール溝の底面部の両側隅角部の少なくとも一方に、レール幅方向に凹陥する凹陥部がレール長さ方向に沿って延びるように設けられていることを特徴とする。
このことで、レール溝にごみが入った場合に、そのごみを凹陥部内に逃がすことができ、レール溝に嵌合された戸車が転動する際にごみが邪魔するのを防いで、長期間に亘り引き戸の安定した走行を保つことができる。
請求項9の発明に係る引き戸装置は、請求項1〜8の発明のいずれか1つに係る引き戸のレール装置と、このレール装置のレール溝に、外周端部がレール溝の底面部との間に隙間を残存させた状態で嵌合されかつ該外周端部の軸方向両側部がレール溝の開口縁部に支持された状態で転動する戸車を有する引き戸本体とを備えたことを特徴とする。
このことで、レール装置の高さが低く、レール溝の深さが深くて引き戸の脱輪が生じ難い引き戸装置が得られる。
以上説明のように、請求項1の発明に係る引き戸のレール装置によると、対のレール本体と、これらレール本体同士を両者間に凹溝からなる戸車嵌合用のレール溝を形成するように連結する剛性金属シート製成形材からなる連結部材とを備え、この連結部材によって少なくともレール溝の底面部を形成したことにより、連結部材によってレール溝の底面部の厚さを薄くでき、レール装置の高さを低くしたままで、レール溝の深さを従来のレールよりも深くして、レール装置の薄型化と引き戸の脱輪の防止とを両立させることができる。
請求項2の発明によると、連結部材によりレール溝の両側面部を底面部と連続するように形成したことにより、溝幅が確実に一定の寸法となるレール溝が得られる。
請求項3の発明によると、連結部材にレール溝の両側面部上端からレール本体の上面に延びる延長部を設け、この延長部に、レール本体を床面に固定するための固定具を接触させたことにより、連結部材が変形するのを固定具により規制して、レール溝の溝幅の拡大変化のより一層の防止を図ることができるとともに、戸車の接触により最も負荷かかるレール溝の開口縁部をレール本体よりも高強度である連結部材の延長部で覆って、レール装置の強度や耐久性の向上を図ることができる。
請求項4の発明によると、レール溝の両側面部の上部に、テーパ状に傾斜する傾斜面からなる開口縁部を形成したことにより、レール溝の開口縁部をテーパ状に傾斜させて戸車のレール溝からの脱輪をさらに有効に防止することができる。
請求項5の発明によると、レール本体にレール長さ方向に延びる条溝を設ける一方、連結部材に条溝に係合可能な係合突条を設けて、条溝と係合突条との係合によってレール本体同士を連結部材により連結したことにより、レール本体と連結部材との望ましい連結構造が容易に得られる。
請求項6の発明によると、連結部材に床面への固定用の固定具挿通孔を設けたことにより、連結部材を固定具により床面と固定して、連結部材をレール本体と共締めして固定し或いはレール本体を直接に床面に固定せずに連結部材を介して間接的に固定することができる。
請求項7の発明によると、レール本体を、固定具により床面に固定された連結部材に対し着脱可能に固定されるものとしたことにより、レール本体を連結部材を介して間接的に床面に固定することができるとともに、固定具をレール本体によって隠蔽して、レール装置の外観見映えの向上を図ることができる。
請求項8の発明によると、レール溝の底面部の両側隅角部の少なくとも一方に凹陥部を設けたことにより、レール溝に入ったごみを凹陥部内に逃がして、長期間に亘り引き戸の安定した走行を保つことができる。
請求項9の発明に係る引き戸装置によると、上記レール装置を引き戸本体と組み合わせ、引き戸本体の戸車をレール装置のレール溝に、戸車の外周端部がレール溝の底面部との間に隙間を残存させた状態で嵌合されかつ外周端部の両側部がレール溝の開口縁部に支持された状態で転動させるようにしたことにより、レール装置の高さが低く、レール溝の深さが深くて引き戸の脱輪が生じ難い引き戸装置が得られる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る引き戸装置Aを示し、この引き戸装置Aは、例えば住宅等の室内空間を2つの室に仕切るために用いられている。1は室内の床面、2は室内の天井部分に配設された鴨居であって、この鴨居2真下の床面1上に本発明の実施形態1に係るレール装置5が取付固定され、このレール装置5に、上側に開口する断面略コ字状の凹溝からなる戸車嵌合用のレール溝Tが形成されている。一方、上記鴨居2には、下側に開口する案内溝3がレール装置5のレール溝Tと平行に延びるように形成され、この鴨居2とレール装置5との間に引き戸本体20が嵌め込まれている。
図2に拡大して示すように、上記引き戸本体20の下面には、その長さ方向両側部を部分的に凹陥させてなる凹部21が形成され、この凹部21内に戸車装置22が取付固定されている。この戸車装置22は、凹部21内に嵌合固定されたフレーム23と、このフレーム23に外周部が引き戸本体20の下面から突出した状態で水平方向の支持軸24によって回転可能に支持された戸車25とを備えている。この戸車25は円環状の大径輪部25aと、この大径輪部25aの軸方向両側に配置され、大径輪部25aよりも小径の1対の小径輪部25b,25bとを一体形成してなり、各小径輪部25bの外周面は、半径方向外側に向かって大径輪部25a側に向かうように水平面に対し角度θ1でテーパ状に傾斜するテーパ面に形成されている。そして、引き戸本体20は上端部が鴨居2の案内溝3に、また下端部の戸車装置22の戸車25の大径輪部25aがレール装置5のレール溝Tにそれぞれ嵌合されて案内されながらスライドして開閉されるようになっている。26は引き戸本体20を開閉操作するための取っ手である。
上記レール装置5は、図2に拡大詳示するように、所定の間隔をあけて互いに平行に配置された1対のレール本体6,6と、これらレール本体6,6同士を両者間に上記レール溝Tを形成するように連結する連結部材15とを備え、この連結部材15は、レール本体6よりも剛性の高い材料の剛性金属シート製成形材からなっている。
上記両レール本体6,6は断面形状が互いに同じであり(尚、各実施形態の説明では、「内側」とはレール溝T側を、また「外側」とはレール溝Tと反対側をそれぞれ表すこととする)、その上面のうちの幅方向略中央に位置する中央上面と下面の全体とは水平な平面からなる。また、レール本体6のレール溝T側となる内側側面(図2左側のレール本体6では右側側面で、右側のレール本体6では左側側面)は鉛直上下方向に延びる鉛直面からなり、上面のうちのレール溝T側にある内側上面は、上記内側側面に向かうに従って下側に向かうように水平方向に対し傾斜角度θ2で傾斜する傾斜面とされている。一方、レール本体6の上面においてレール溝Tと反対側にある外側上面は、上記中央上面の外側端から下面まで連続する断面中凸状の円弧面からなっている。
上記レール本体6の下面には内側寄りに上下方向の細幅の条溝8がレール長さ方向に延びるように形成され、この条溝8から内側側面までの間の下面は、他の下面よりも少し高い位置に位置するように段差部分となっている。さらに、レール本体6には上記中央上面から下面まで上下方向に貫通する段付き孔からなる取付孔10が形成されており、両レール本体6,6を各々の内側側面が一定間隔をあけて対向するように面対称に並べて床面1上に配置し、その取付孔10に固定具としての取付ねじS(他に釘等でもよい)を挿通させて床面1に締結することで、両レール本体6,6が所定の間隔をあけて平行に床面1上に固定されるようになっている。S1は取付ねじSの頭部であり、この頭部S1は、上記段付き孔からなる取付孔10の上部内に頭部S1上面がレール本体6から突出しないように収容される。
一方、連結部材15は上側に開放された断面略コ字状のもので、その幅方向両端部は、水平方向の中間部から上側に折り曲げられた後に下側に重合するように折り返されて重合部分となっており、この重合部分により、レール長さ方向に延びかつ上記各レール本体6の条溝8に係合可能な係合突条16が設けられている。そして、レール本体6の各々の条溝8に連結部材15の両端の係合突条16をそれぞれ係合し、かつ係合突条16よりも幅方向内側の一部の連結部材15をレール本体6下面の段差部分と床面1との間に挟み込むことによって、レール本体6,6同士が連結部材15により連結されている。
以上により、レール本体6の傾斜面からなる内側上面及び鉛直面からなる内側側面と、連結部材15において両レール本体6,6間に位置する部分(レール本体6により床面1との間に挟まれていない幅方向の中間部)とにより上記レール溝Tが構成されている。換言すれば、上記レール溝Tの底面部T1だけが上記剛性金属シート製成形材からなる連結部材15により形成されている。また、レール溝Tの左右の側面部T2,T2はレール本体6の内側側面で形成され、これら両側面部T2,T2の上部に、レール本体6の傾斜面からなる内側上面で構成されてレール溝Tの幅方向中央側に向かって下側に向かうようにテーパ状に傾斜する傾斜面からなる開口縁部T3が形成されている。そして、図2で仮想線にて示すように、上記引き戸本体20下面に取付支持された戸車25はレール装置5のレール溝Tに、戸車25の外周端部である大径輪部25aがレール溝Tの底面部T1との間に隙間を残存させた状態で嵌合されかつ外周端部の両側部である小径輪部25bがレール溝Tの開口縁部T3,T3(傾斜面)に支持された状態で転動するようになっている。
レール本体6としては、軽量でかつ強度や耐久性に優れたアルミニウム等の金属の押出し成形材を用いることが望ましく、その他に樹脂を用いてもよい。
また、連結部材15にはステンレス鋼、鉄等の金属や合金等の剛性金属シート製成形材を用いることができる。特に、ステンレス鋼等の高硬度のものを用いることで、強度や耐久性に優れたものとなる。
したがって、この実施形態において、レール装置5を床面1上に取付固定し、その上に鴨居2との間に引き戸本体20を嵌め込んで引き戸装置Aを施工する場合、レール装置5の連結部材15の2つの係合突条16,16をそれぞれ両レール本体6,6下面の条溝8,8に係合して連結部材15と両レール本体6,6とを略連結状態にした後、両レール本体6,6を床面1上に両レール本体6,6間のレール溝Tが鴨居2の真下位置に位置するように位置決めして配置し、その各レール本体6を取付ねじS(固定具)を用いて床面1上に締結固定する。このことで連結部材15と両レール本体6,6とが連結された状態で床面1上に固定されてレール装置5が設置される。その後、引き戸本体20の上端部を鴨居2の案内溝3に、また戸車25をレール装置5のレール溝Tにそれぞれ嵌合することで、引き戸装置Aが設置される。
そして、この実施形態では、レール装置5における1対のレール本体6,6を連結する連結部材15は、アルミニウム等からなるレール本体6よりも剛性の高い、例えばステンレス鋼等からなる剛性金属シート製成形材からなり、その連結部材15によりレール溝Tの底面部T1が形成されているので、その連結部材15の剛性が高い分だけ、レール溝Tの底面部T1の厚さを薄くすることができる。具体的には、連結部材15で構成されているレール溝Tの底面部T1の厚さdを例えば0.3mmとし、レール装置5の全体(この実施形態ではレール本体6)の高さh(床面1との段差)を例えば3mmとする。このことにより、レール装置5の高さhを低くして薄型のレール装置5とすることができるとともに、レール溝Tの深さを従来のレールよりも深くすることができ、引き戸本体20の戸車25のレール溝Tからの脱輪を防止することができる。つまり、レール装置5の高さが低く、レール溝Tの深さが深くて引き戸本体20の戸車25の脱輪が生じ難い引き戸装置Aが得られる。
しかも、レール装置5におけるレール溝Tの両側面部T2,T2の上部に、レール溝Tの幅方向中央側に向かって下側に向かうように傾斜する傾斜面からなる開口縁部T3が形成されているので、このレール溝Tの開口縁部T3のテーパ状の傾斜により、戸車25がレール溝Tから脱輪するのをさらに有効に防止することができる。
また、各レール本体6の下面に条溝8を、また連結部材15に条溝8に係合可能な係合突条16をそれぞれレール長さ方向に延びるように形成し、この条溝8への係合突条16の係合によってレール本体6,6同士が連結部材15により連結されているので、そのレール本体6,6同士及びレール本体6と連結部材15とを容易に連結することができる。
(実施形態2)
図3は本発明の実施形態2を示し(尚、以下の各実施形態では、図1及び図2と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、各レール本体6の条溝8及び連結部材15の係合突条16の数を増やしたものである。
すなわち、この実施形態では、各レール本体6の下面にレール長さ方向に延びる内側(レール溝Tに近い側)及び外側(レール溝Tから離れた側)の2つの条溝8,8が幅方向に所定の間隔をあけて並んで形成され、レール溝Tから離れた外側条溝8の溝幅は、レール溝Tに近い内側条溝8よりも小さくされ、その深さも内側条溝8よりも深くされている。また、レール本体6の下面は上記外側条溝8から内側側面までの間が段差状に形成されている。
一方、連結部材15は上記実施形態1よりも広幅のもので、その幅方向中間部で上記レール本体6の内側条溝8に対応する位置に該内側条溝8に係合可能な内側係合突条16が、また連結部材15の幅方向両端部で上記外側条溝8に対応する位置に該外側条溝8に係合可能な内側係合突条16よりも少し高く上側に突出する外側係合突条16がそれぞれレール長さ方向に延びるように形成されている。内側係合突条16は、上記実施形態1と同様に、上側に折り曲げられた後に下側に折り返されて重合するものからなるが、外側係合突条16は、単に上側に折り曲げられたものからなる。また、内側及び外側係合突条16,16の間の連結部材15には、レール本体6を床面1に固定する取付ねじS(固定具)を挿通するためのねじ挿通孔17が形成されている。そして、各レール本体6の条溝8,8に連結部材15の係合突条16,16をそれぞれ係合し、かつ連結部材15を係合突条16,16の間及び内側係合突条16よりも内側の一部に亘ってレール本体6の段差部分と床面1との間に挟み込むことによって、レール本体6,6同士が連結部材15により連結され、その連結部材15をレール本体6と共に取付ねじSにより床面1に固定されるようになっている。その他の構成は上記実施形態1と同様である。
したがって、この実施形態でも実施形態1と同様の作用効果を奏することができる。特に、この実施形態では、レール本体6,6と連結部材15とが2つの条溝8,8及び係合突条16,16の係合によって連結されているので、実施形態1に比べ両者の連結構造を強固にすることができる。尚、レール本体6と連結部材15とを3つ以上の条溝8及び係合突条16の係合によって連結するようにしてもよい。
(実施形態3)
図4は実施形態3を示し、上記各実施形態ではレール溝Tの底面部T1のみを連結部材15で形成しているのに対し、レール溝Tの底面部T1だけでなく側面部T2等をも連結部材15で形成したものである。
すなわち、この実施形態では、レール本体6の下面ではなく、その中央上面(水平面)と内側上面と(傾斜面)との境界部分に条溝8が形成されている。また、この内側上面及び内側側面(鉛直面)は、連結部材15に覆われても実施形態1と同等のレール溝Tの寸法が得られるように、連結部材15の略厚さ分だけ段差状に凹陥している。また、レール本体6の下面に段差部分は形成されていない。
一方、連結部材15は、水平の幅方向中間部の両端から各レール本体6の内側側面に沿うように上方向に延びた後、各レール本体6の内側上面に沿うように上側に向かって外側に向かうように傾斜し、幅方向の両端部が下側に折り曲げられて係合突条16を構成している。
そして、この連結部材15はレール本体6に対し、連結部材15における水平の中間部が両レール本体6間の床面1上に位置し、上記上方向に延びる部分が各レール本体6の内側側面を、また傾斜する部分が各レール本体6の内側上面をそれぞれ覆い、係合突条16がレール本体6の条溝8に係合するように組み付けられる。このことで、連結部材15により、レール溝Tの両側面部T2,T2が底面部T1と連続するように形成されている。また、連結部材15はレール溝Tの両側面部T2,T2の上端からレール本体6上の内側上面(傾斜面)上に延びる延長部15aを有し、各レール本体6をその取付孔10に取付ねじSを挿通して床面1に固定した状態では、取付ねじSの頭部S1を延長部15aの先端(係合突条16との境界部分)に接触させることにより、取付ねじSにより連結部材15を押さえ付けてレール本体6と共に床面1に固定するようになっている。その他は実施形態1と同様の構成である。
したがって、この実施形態においても実施形態1と同様の作用効果が得られる。
また、上記実施形態1及び2では、引き戸装置Aの施工現場において取付ねじSが床面1に対し斜めに差し込まれて締結されると、それに伴いレール本体6が横に引っ張られて両レール本体6,6の間隔が拡がったり逆に狭くなったりして、レール溝Tの幅の寸法が変化する可能性があるが、この実施形態の場合、レール溝Tの底面部T1と両側面部T2,T2とが連結部材15により一体的に形成されているので、レール溝Tの幅が確実に一定の寸法に保たれる。
しかも、上記連結部材15の一部である延長部15aが、レール本体6を床面1に固定する取付ねじSの頭部S1に接触しているので、連結部材15が取付ねじSにより固定保持され、その連結部材15が変形するのを規制して、レール溝Tの溝幅が変化するのをさらに確実に防止することができ、よってレール溝Tの機能を良好に達成することができる。
また、連結部材15の延長部15aがレール本体6の内側上面(傾斜面)上に延びて該内側上面を覆うので、レール溝Tの開口縁部T3で戸車25の小径輪部25bが接触により最も負荷かかる部分がレール本体6よりも高強度の材料(剛性金属シート製成形材)により形成されることとなり、レール装置5の強度や耐久性を高めることができる。
(実施形態4)
図5は実施形態4を示し、上記実施形態3では、連結部材15をレール本体6に部分的に被せるようにしているのに対し、連結部材15の全体をレール本体6に被せるようにしたものである。
すなわち、この実施形態では、各レール本体6に条溝8は設けられていない。連結部材15は、水平の幅方向中間部の両端から各レール本体6の内側側面(鉛直面)に沿うように上方向に延びた後、各レール本体6の内側上面(傾斜面)に沿うように上側に向かって幅方向両側に向かうように傾斜し、次いで水平方向に延びてから下側に湾曲するように折り曲げられ、水平方向の部分には取付ねじSを挿通するためのねじ挿通孔17が貫通して形成されている。
そして、この連結部材15はレール本体6に対し、連結部材15における水平の中間部が両レール本体6間の床面1上に位置し、上記上方向に延びる部分が各レール本体6の内側側面を、また傾斜する部分が各レール本体6の内側上面を、さらに湾曲する部分が各レール本体6の外側上面(円弧面)をそれぞれ覆うように組み付けられる。このことで、実施形態3と同様に、連結部材15により、レール溝Tの両側面部T2,T2が底面部T1と連続するように形成されている。また、連結部材15の延長部15aは、レール溝Tの両側面部T2,T2上端からレール本体6の内側上面及び中央上面を経て外側上面まで、つまりレール本体6の上面全体に延び、取付孔10に取付ねじSを挿通して各レール本体6を床面1に固定した状態では、取付ねじSの頭部S1を延長部15aのねじ挿通孔17周りに接触させ、取付ねじSにより連結部材15を押さえ付けてレール本体6と共に床面1に固定するようになっている。
すなわち、各レール本体6と連結部材15とは、上記各実施形態の如く条溝8と係合突条16との係合によって連結しているのではなく、連結部材15の両側部をレール本体6に被せて取付ねじSにより共締めすることで連結されている。その他は実施形態3と同様の構成である。
したがって、この実施形態でも実施形態3と同様の作用効果を奏することができる。また、この実施形態では、連結部材15を取付ねじSによりレール本体6と共締めして床面1に固定することができる。
(実施形態5)
図6は実施形態5を示し、連結部材15を床面1に固定し、その固定された連結部材15に対し各レール本体6を取外し可能に取り付けるようにしたものである。
すなわち、この実施形態では、各レール本体6の下面には、レール溝Tから遠い外側に条溝8が形成されて、この条溝8からレール溝T側までが段差部分とされ、この段差部分に、レール長さ方向に延びかつ取付ねじSの頭部S1との干渉を避けるための凹陥溝11が形成されている。上記条溝8のレール溝T側の内側面は上下方向に延びる平面であるが、レール溝Tと反対側の外側面は、条溝8の深さ方向の中間部の幅が底部及び開口部のいずれの幅よりも大きくて条溝8が中拡がり形状となるように断面略く字状に湾曲している。また、レール本体6の内側上面(傾斜面)及び内側側面(鉛直面)は、連結部材15に覆われても実施形態1と同等のレール溝Tの寸法が得られるように、連結部材15の略2枚の厚さ分だけ段差状に凹陥している。そして、このレール本体6に取付孔10は形成されていない。
これに対し、連結部材15は、水平の幅方向中間部の両端から各レール本体6の内側側面に沿うように上方向に延びた後、各レール本体6の内側上面に沿うように上側に向かって幅方向両側に向かうように傾斜し、次いで、それまでの傾斜部分及び上方部分と重合するように折り返されて中間部の両端まで戻った後に外側に水平方向に延び、幅方向の両端部が上側に折り曲げられて係合突条16を構成している。この係合突条16は連結部材15を断面略く字状に折り曲げたもので、上記レール本体6の条溝8に嵌合したときに条溝8の断面略く字状の外側面に引っ掛かるようになっている。
そして、連結部材15はレール本体6に対し、連結部材15における水平の幅方向中間部が両レール本体6,6間の床面1上に位置し、上記重合部分が各レール本体6の内側側面(鉛直面)ないし内側上面(傾斜面)を覆い、重合部分から係合突条16までの水平部分が各レール本体6の下面に当接して床面1との間に挟み込まれるように組み付けられる。よって、連結部材15はレール溝Tの側面部T2,T2となる部分及び延長部15aが2重の重合部分に形成されている。また、連結部材15の重合部分から係合突条16までの水平部分には取付ねじSを挿通するためのねじ挿通孔17が貫通形成され、このねじ挿通孔17を挿通する取付ねじSを床面1に締結することにより、連結部材15が床面1と固定されている。
また、この取付ねじSにより床面1に固定された連結部材15に対し各レール本体6が着脱可能に固定されている。その他は実施形態3と同様の構成である。
したがって、この実施形態においても実施形態3と同様の作用効果が得られる。また、この実施形態においてレール装置5を施工する手順について説明すると、連結部材15を床面1上にレール溝Tの位置が鴨居2の真下位置に位置するように配置し、ねじ挿通孔17に取付ねじS(固定具)を挿通して連結部材15を床面1上に締結固定する。次いで、この床面1上に固定された連結部材15に対し各レール本体6を連結する。具体的には、各レール本体6をレール溝T側の内端部が下側になるように斜めにしてその内端部を連結部材15の重合部分内に嵌挿した後、レール本体6のレール溝Tと反対側の外端部を下側に押さえ付けてレール本体6を水平にし、その条溝8へ連結部材15の係合突条16を係合させればよい。この条溝8内の外側面は断面略く字状であり、係合突条16も同形状に折り曲げられているので、この条溝8に係合突条16が抜止めされた状態で係合される。このことで、レール本体6が連結部材15に連結されて床面1上に固定され、レール装置5が設置される。
そのとき、上記連結部材15を床面1上に締結固定する取付ねじSの頭部S1が連結部材15から突出するが、この取付ねじSの頭部S1は各レール本体6の下面に形成した凹陥溝11内に収容されるので、レール本体6が取付ねじSの頭部S1と干渉することはなく、レール本体6を確実に連結部材15に組み付けることができる。
尚、このレール本体6を連結部材15から取り外す場合は、レール本体6の外端部を上側に引き上げ、レール本体6の条溝8から連結部材15の係合突条16が抜け出させる動作、つまり上記取付動作と逆の動作を行うことでレール本体6を取り外すことができる。
この実施形態の場合、レール本体6を連結部材15を介して間接的に固定することができる。また、連結部材15が取付ねじSによって床面1に固定され、その取付ねじSの上側にレール本体6が配置されるので、取付ねじSをレール本体6によって隠蔽することができ、レール装置5の外観見映えを良くすることができる。
(実施形態6)
図7は実施形態6を示す。上記実施形態5では、図6に示すように、レール本体6下面の凹陥溝11の深さを、床面1と略直交する方向に締結された取付ねじSの頭部S1の突出量と略同じになるように比較的浅く設定して、その頭部S1との干渉を避けるようにしているのに対し、この実施形態においては、図7に示すように、凹陥溝11の深さを上記設定の基準よりも深く設定している。つまり、床面1と略直交するように締結された取付ねじSの頭部S1上面と凹陥溝11の底面との間にある程度の隙間が形成されるように遊びが設けられている。このことで、仮に、施工時に取付ねじSが床面1に対し直交方向ではなくて斜めに差し込まれて締結されて、その頭部S1が大きく突出したとしても、その頭部S1が凹陥溝11の底面に当接して干渉することは回避され、レール本体6を連結部材15に確実に装着することができる。
また、この実施形態では、各レール本体6下面の内端部は、レール溝T側に向かって上側に向かう方向に傾斜していて、上側にある内側上面の傾斜面とによって断面先細りテーパ形状になっている。こうすれば、各レール本体6を斜めにして内端部を連結部材15の重合部分内に嵌挿する際の動作がスムーズに行われ、レール本体6の連結部材15に対する装着を容易に行うことができる。
尚、この実施形態6及び上記実施形態5では、断面レール本体6下面の条溝8内の外側面と、この条溝8内に嵌合される連結部材15の係合突条16とを断面略く字状にしているが、その他の形状や構造に変更することもでき、条溝8内に嵌合された係合突条16を抜け止めでき、必要ならば抜け出させ得る構造であればよい。
(実施形態7)
図8は実施形態7を示し、上記実施形態3(図4参照)の構成において、連結部材15の係合突条16及びレール本体6の条溝8の各断面形状と、レール溝Tの断面形状とを変えたものである。
すなわち、この実施形態では、各レール本体6の内側下端部の隅角部が斜めに切り欠かれている。一方、レール溝Tの底面部T1の両側隅角部に相当する連結部材15が上記各レール本体6の切欠部分に嵌入されるように断面略レ字状に折り曲げられている。このことで、レール溝Tの底面部T1の両側隅角部に、レール幅方向に凹陥する凹陥部T4がレール長さ方向に沿って延びるように形成されている。
また、レール本体6の条溝8はその底部がレール溝Tと反対の外側に拡大して中拡がり形状となっている。連結部材15の延長部15aの先端部に形成された係合突条16は、上側に向かってレール溝Tと反対の外側に向かうように折り返されており、この係合突条16をレール本体6の条溝8に嵌合したときに条溝8の底部の拡大部分に係合して抜止めされるようになっている。尚、レール本体6を床面1に締結する取付ねじSの頭部S1は、上記実施形態3のように連結部材15の延長部15aに接触していない。その他の構成は実施形態3と同様である。
したがって、この実施形態でも実施形態3と同様も作用効果が得られる。特に、この実施形態では、レール溝Tの底面部T1の両側隅角部に凹陥部T4,T4が形成されているので、レール溝Tに入ったごみを凹陥部T4内に逃がすことができる。このことにより、レール溝T内を戸車25が転動する際にごみが邪魔するのを防ぐことができ、長期間に亘り引き戸本体20の安定した走行を保つことができる。
尚、この実施形態では、レール溝Tの底面部T1の両側隅角部に凹陥部T4を形成しているが、この凹陥部T4は両側隅角部の一方に設けてもよい。
また、このようにレール溝Tの底面部T1の両側隅角部の少なくとも一方に凹陥部T4が形成される構造を他の実施形態に適用することもできる。実施形態3〜6、8にあっては、この実施形態7と同様に連結部材15を折り曲げればよく、実施形態1及び2の場合には、レール本体6の内側下端の隅角部を切り欠くことで凹陥部を形成することができる。
(実施形態8)
図9は実施形態8を示し、引違いの引き戸装置Aに適用したものである。すなわち、この実施形態では、実施形態6(図7参照)と同様に、1対のレール本体6,6が2組平行に配置され、各組のレール本体6,6間にレール溝Tが形成されている。各組のレール本体6,6のうち、組が隣接する側に位置する中央側の2つのレール本体6,6(図で左右中間にあるもの)のみが実施形態6のものと異なり、端側の他の2つのレール本体6,6(図で左右両端にあるもの)は実施形態6のものと同じである。
具体的に、中央側に位置する2つのレール本体6,6の外側上面は円弧面ではなく水平面であり、それらレール本体6,6は両者の外側上面が略面一となるように突き合わされて配置されている。また、中央側のレール本体6,6は、その各高さ寸法が端側のレール本体6,6よりも連結部材15の厚さ分だけ小さく、中央側のレール本体6,6を連結部材15に重ねて取り付けることで、端側のレール本体6,6と同じ高さになるようにしている。
さらに、中央側のレール本体6,6の各下面の条溝8は、上側に向かってレール溝Tから離れる外方向に傾斜している。
一方、連結部材15は、2組のレール本体6,6,…を全体に亘って連結するもので、2つのレール溝T,T(延長部15aも含む)及び4つの係合突条16,16,…が形成されるように1枚の連結部材15を折り曲げて成形されている。上記端側の2本のレール本体6,6に対する連結構造は実施形態6と同じであるが、中央側の2本のレール本体6,6に対する連結構造は実施形態6と異なり、その係合突条16は上記中央側の2本のレール本体6,6の条溝8の傾斜に対応して傾斜している。その他の構成は実施形態6と同様である。
したがって、この実施形態においては、引違いの引き戸装置Aについて実施形態6と同様の作用効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
尚、以上の各実施形態において、連結部材15及びレール本体6の各表面に必要に応じて塗装や化粧シートの貼着等の方法で化粧を施しておいてもよい。
本発明は、床面上に施工する薄型のレール装置及びそれを用いた引き戸装置に極めて有用であり、産業上の利用可能性が高い。
図1は、本発明の実施形態1に係る引き戸装置を示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係るレール装置を引き戸本体及び戸車装置と共に示す拡大断面図である。 図3は、実施形態2に係るレール装置を示す図2相当図である。 図4は、実施形態3に係るレール装置を示す図2相当図である。 図5は、実施形態4に係るレール装置を示す図2相当図である。 図6は、実施形態5に係るレール装置を示す図2相当図である。 図7は、実施形態6に係るレール装置を示す図2相当図である。 図8は、実施形態7に係るレール装置を示す図2相当図である。 図9は、実施形態8に係るレール装置を示す図2相当図である。
符号の説明
A 引き戸装置
T レール溝
T1 底面部
d 厚さ
T2 側面部
T3 開口縁部
T4 凹陥部
S ねじ(固定具)
S1 頭部
1 床面
5 レール装置
h 高さ
6 レール本体
8 条溝
10 取付孔
15 連結部材
15a 延長部
16 係合突条
17 ねじ挿通孔(固定具挿通孔)
20 引き戸本体
22 戸車装置
25 戸車
25a 大径輪部
25b 小径輪部

Claims (9)

  1. 対をなすレール本体と、該レール本体同士をレール本体の間に凹溝からなる戸車嵌合用のレール溝を形成するように連結しかつレール本体よりも剛性の高い剛性金属シート製成形材からなる連結部材とを備え、
    上記連結部材により、少なくとも上記レール溝の底面部が形成されていることを特徴とする引き戸のレール装置。
  2. 請求項1の引き戸のレール装置において、
    連結部材により、レール溝の両側面部が底面部と連続するように形成されていることを特徴とする引き戸のレール装置。
  3. 請求項2の引き戸のレール装置において、
    連結部材は、レール溝の両側面部上端からレール本体の上面に延びる延長部を有し、
    レール本体が固定具により該固定具を上記延長部に接触させた状態で床面に固定されていることを特徴とする引き戸のレール装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つの引き戸のレール装置において、
    レール溝の両側面部の上部に、レール溝の幅方向中央側に向かって下側に向かうようにテーパ状に傾斜する傾斜面からなる開口縁部が形成されていることを特徴とする引き戸のレール装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つの引き戸のレール装置において、
    レール本体にレール長さ方向に延びる条溝が設けられている一方、
    連結部材に、レール長さ方向に延びかつ上記条溝に係合可能な係合突条が設けられており、
    上記条溝への係合突条の係合によってレール本体同士が連結部材により連結されていることを特徴とする引き戸のレール装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つの引き戸のレール装置において、
    連結部材には、該連結部材を床面に固定するための固定具挿通孔が設けられていることを特徴とする引き戸のレール装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つの引き戸のレール装置において、
    レール本体は、固定具により床面に固定された連結部材に対し着脱可能に固定されていることを特徴とする引き戸のレール装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つの引き戸のレール装置において、
    レール溝の底面部の両側隅角部の少なくとも一方に、レール幅方向に凹陥する凹陥部がレール長さ方向に沿って延びるように設けられていることを特徴とする引き戸のレール装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つの引き戸のレール装置と、
    上記レール装置のレール溝に、外周端部がレール溝の底面部との間に隙間を残存させた状態で嵌合されかつ該外周端部の軸方向両側部がレール溝の開口縁部に支持された状態で転動する戸車を有する引き戸本体とを備えたことを特徴とする引き戸装置。
JP2006068083A 2006-03-13 2006-03-13 引き戸のレール装置及びそれを用いた引き戸装置 Active JP4511482B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006068083A JP4511482B2 (ja) 2006-03-13 2006-03-13 引き戸のレール装置及びそれを用いた引き戸装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006068083A JP4511482B2 (ja) 2006-03-13 2006-03-13 引き戸のレール装置及びそれを用いた引き戸装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007247152A true JP2007247152A (ja) 2007-09-27
JP4511482B2 JP4511482B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=38591744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006068083A Active JP4511482B2 (ja) 2006-03-13 2006-03-13 引き戸のレール装置及びそれを用いた引き戸装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4511482B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015068129A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 パナソニック株式会社 下レール
JP2016151088A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 株式会社フロンテア 床用付設物
JP2018035552A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 昭和フロント株式会社 床置き式ガイドレール
CN109653625A (zh) * 2019-01-12 2019-04-19 马海英 一种门窗滑轮、滑轮装置及门窗
JP2021173128A (ja) * 2020-04-30 2021-11-01 ケージーパルテック株式会社 単レール連結部材、平行レール連結部材、床用単レール設置構造体、および床用平行レール設置構造体

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102256756B1 (ko) * 2019-06-25 2021-05-27 장재연 호차

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS479259Y1 (ja) * 1967-10-24 1972-04-07
JPS58148183U (ja) * 1982-03-31 1983-10-05 新日軽株式会社 室内建具用の金属製下枠
JPS5919774U (ja) * 1982-07-26 1984-02-06 ワイケイケイ株式会社 合成樹脂製窓枠のレ−ル取付構造
JPS6068273U (ja) * 1983-10-17 1985-05-15 大洋金物株式会社 戸車用レ−ル
JPH02236379A (ja) * 1988-11-23 1990-09-19 Spilka Inco Ltd As 窓枠の溝のほぼu字形のガイドレールの生産方法とその半加工部材
JPH094313A (ja) * 1995-06-15 1997-01-07 Senju Metal Ind Co Ltd 引き戸の走行装置
JPH09291747A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 K G Partek Kk 戸車用レール
JPH10292717A (ja) * 1997-04-15 1998-11-04 Enomoto Kinzoku Kk 戸車用ガイドレール
JP3066230U (ja) * 1999-07-30 2000-02-18 トーソー株式会社 折れ戸用床見切り材

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0366230U (ja) * 1989-10-24 1991-06-27

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS479259Y1 (ja) * 1967-10-24 1972-04-07
JPS58148183U (ja) * 1982-03-31 1983-10-05 新日軽株式会社 室内建具用の金属製下枠
JPS5919774U (ja) * 1982-07-26 1984-02-06 ワイケイケイ株式会社 合成樹脂製窓枠のレ−ル取付構造
JPS6068273U (ja) * 1983-10-17 1985-05-15 大洋金物株式会社 戸車用レ−ル
JPH02236379A (ja) * 1988-11-23 1990-09-19 Spilka Inco Ltd As 窓枠の溝のほぼu字形のガイドレールの生産方法とその半加工部材
JPH094313A (ja) * 1995-06-15 1997-01-07 Senju Metal Ind Co Ltd 引き戸の走行装置
JPH09291747A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 K G Partek Kk 戸車用レール
JPH10292717A (ja) * 1997-04-15 1998-11-04 Enomoto Kinzoku Kk 戸車用ガイドレール
JP3066230U (ja) * 1999-07-30 2000-02-18 トーソー株式会社 折れ戸用床見切り材

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015068129A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 パナソニック株式会社 下レール
JP2016151088A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 株式会社フロンテア 床用付設物
JP2018035552A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 昭和フロント株式会社 床置き式ガイドレール
CN109653625A (zh) * 2019-01-12 2019-04-19 马海英 一种门窗滑轮、滑轮装置及门窗
CN109653625B (zh) * 2019-01-12 2024-01-16 和拓(深圳)工业设计有限公司 一种门窗滑轮、滑轮装置及门窗
JP2021173128A (ja) * 2020-04-30 2021-11-01 ケージーパルテック株式会社 単レール連結部材、平行レール連結部材、床用単レール設置構造体、および床用平行レール設置構造体
JP7341489B2 (ja) 2020-04-30 2023-09-11 ケージーパルテック株式会社 単レール連結部材、平行レール連結部材、床用単レール設置構造体、および床用平行レール設置構造体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4511482B2 (ja) 2010-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4511482B2 (ja) 引き戸のレール装置及びそれを用いた引き戸装置
JP2009007093A (ja) エレベータのカゴ室
KR101675090B1 (ko) 마감캡이 구비된 슬림 구조의 미닫이 창호
JP4827095B2 (ja) 建具
JP4376086B2 (ja) 引違戸の下辺部のシール装置
JP4495075B2 (ja) 戸車ユニットおよびこれを備えた浴室引戸
JP2009167764A (ja) 車両のスライドドアのセンタレール構造
JP4889410B2 (ja) 手摺用ブラケット
JP4502654B2 (ja) 引戸装置
JP3215285U (ja) 引き戸用レール
JP2006137212A (ja) サンルーフ装置におけるケーブルの挿通構造
JP3029955U (ja) 横引き戸装置
JPH0679980U (ja) 家具用レールの継手機構
JP3126105U (ja) 壁開口部の開口枠
JP2005271633A (ja) ドアサッシュ構造
JPH09268845A (ja) 引戸装置
JP4316987B2 (ja) 筆記等が可能な平板状体のテーブルへの取付け構造
JP6585004B2 (ja) 建具
JP2005035742A (ja) 遮煙部材を備えた扉装置
US20060230519A1 (en) Tub design with protected door track
JPH0732808Y2 (ja) 吊戸レール
JP2021123313A (ja) 自動車用ガラスラン
JP2004009856A (ja) グラスランとベルトラインウェザーストリップの取付構造
JP6327608B2 (ja) 引戸枠および引戸枠構造
JP4639888B2 (ja) ユニットルームのドア下枠と建築床との連結構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100506

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4511482

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160514

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250