JP2007246119A - 袋体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表片及び裏片からなる袋本体内に被収容物を密封状態で収容することができ、且つ該袋本体内に被収容物を収容した状態で把持することのできる把持用ヘッダー2が前記袋本体1の上部に設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
災害等の非常時において、給水をどのように行うかを考慮することは非常に重要である。ライフラインが寸断されると、水道管等による給水が行えなくなるので、一般には容器等に水を収容し、運搬し、保管することが行われている。
把持用ヘッダー2を含む上部の肉厚が180〜270μm、中間部の肉厚が150〜220μm、下部の肉厚が130〜200μmとなるように構成されていることを特徴とする。さらに請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の袋体において、把持用ヘッダー2の挿入孔が4個並列して穿設されていることを特徴とする。
特に、袋体の上部側の肉厚が下部側の肉厚よりも厚くなるように構成されている場合には、上記のように把持用ヘッダーを把持する際に、被収容物である水等の液体による重力が袋体にかかっても、水運搬時の把持部分である把持用ヘッダーに近い袋本体の上部側の肉厚が、その把持部分である把持用ヘッダーから遠い位置にある袋本体の下部側の肉厚よりも厚いので、このような肉厚の異なる袋体の構造によって、上記水等によって袋体にかかる荷重が極力緩和されることとなり、その結果、運搬時において、袋体、特に袋体のヘッダー部が不用意に破裂等で損傷することもなく、その損傷に伴って水が零れるようなことも防止されるという効果がある。
また袋体の上部側の肉厚が下部側の肉厚よりも厚くなるように構成されている結果、把持用ヘッダーを把持する場合に持ち易いという利点がある。
指の挿入孔である場合には、袋体自体に把手の機能を具備させることができるので、
別体の把手を袋体に取り付ける等の作業を必要とすることもない。また挿入孔に指を挿入するだけの操作で把持用ヘッダーを把持することできるので、その取り扱いも非常に容易である。
それによって少なくとも挿入孔の上縁部の端縁は指に触れて食い込むことがなく、挿入孔が円形に形成されている場合に比べて指の痛みを緩和することができる。その一方で、保持片の復元力が指に作用するので、袋体の運搬時において指が挿入孔から不用意に抜け出るようなこともなく、一層安定した状態で袋体を運搬することができるという効果がある。
さらに袋本体に日付・名前表示欄を設けた場合には、たとえば水を袋体に収容した日付や、袋体の使用者の氏名を上記日付・名前表示欄に記入する等によって、保管時等の利便を図ることができるという効果がある。
本実施形態の液体収容用袋体は、図1及び図2に示すように、水等の液体を収容するための袋本体1と、該袋本体1から区画されて該袋本体1の上部に形成された
把持用ヘッダー2とで構成されている。そして、この袋本体1と把持用ヘッダー2との区画は、横方向に形成された2条のチャック3、3によってなされている。
されている。また、上下2条のチャック3、3間には、相互に突き合わせ可能な突起6a、6bが、前記袋本体1の表片1a側と裏片1b側とにそれぞれ3条ずつ突設されている。
日付・名前表示欄15が設けられている。この日付・名前表示欄15は、たとえば
水を袋体に収容した日付や、袋体の使用者の氏名を記入するための欄である。
さらに、把持用ヘッダー2を構成する表片2a及び裏片2bの上部には、相互に
突き合わせ可能な突起9a、9bが、前記表片2a側と裏片2b側とにそれぞれ2条ずつ突設されている。
挿入孔7a、7b、7c、7dに指を挿入し、より具体的には、両側の2個の挿入孔7a、7dには人指し指と小指を挿入し、中央の2個の挿入孔7b、7cには、
中指と薬指を挿入することで、把持用ヘッダー2を把持することが可能となる。
本実施形態の液体収容用袋体は、図7に示すように、上下2条のチャック3、3間に突起が形成されておらず、この点でチャック3、3間に相互に突き合わせ可能な係合突起6a、6bが袋本体1の表片1a側と裏片1b側とに3条ずつ突設されていた実施形態1の場合と相違する。
袋本体1が表片1a及び裏片1bによって構成されている点、把持用ヘッダー2が表片2a及び裏片2bによって構成されている点、袋本体1が1枚の合成樹脂製シートを折り返してその折返部を底部4とし、表片1a、裏片1bの両側縁を熱溶着等でシールすることによって袋状に形成されている点、チャック3、3が雌チャック部3aと、雄チャック部3bとで構成されている点、袋本体1や把持用ヘッダー2の材質、挿入孔の数、把持用ヘッダー2及び袋本体1を構成する合成樹脂製シートの肉厚、容量表示線の表示、把持用ヘッダー2の表片2a及び裏片2bの上部に係合突起9a、9bが2条ずつ突設されている点等は上記実施形態1と同じであるため、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の液体収容用袋体は、把持用ヘッダー2に穿設された挿入孔7a、7b、7c、7dの形状が上記実施形態1及び2と相違する。すなわち、本実施形態では、図8及び図9に示すように、挿入孔7a、7b、7c、7dは、上向きに幅広となる曲線を上縁部11及び下縁部12に有するような形状に形成されている。この挿入孔7a、7b、7c、7dの上縁部11と下縁部12とは、ともに曲線で形成されているが、上縁部11では最下部(底部)11a、11b、11c、11dがやや鋭利な状態の曲線に形成されているのに対し、下縁部12では最下部12a、12b、12c、12dが上縁部11に比べて鋭利さが少なく緩やかな曲率の曲線を有して形成されている。
袋本体1が表片1a及び裏片1bによって構成されている点、把持用ヘッダー2が表片2a及び裏片2bによって構成されている点、袋本体1が1枚の合成樹脂製シートを折り返してその折返部を底部4とし、表片1a、裏片1bの両側縁を熱溶着等でシールすることによって袋状に形成されている点、チャック3、3が雌チャック部3aと、雄チャック部3bとで構成されている点、上下2条のチャック3、3間に、相互に突き合わせ可能な突起6a、6bが、袋本体1の表片1a側と裏片1b側とにそれぞれ3条ずつ突設されている点、袋本体1や把持用ヘッダー2の材質、挿入孔の数、把持用ヘッダー2及び袋本体1を構成する合成樹脂製シートの肉厚、容量表示線の表示、把持用ヘッダー2の表片2a及び裏片2bの上部に突起9a、9bが2条ずつ突設されている点等は上記実施形態1と同じであるため、その詳細な説明は省略する。
両側の2個の挿入孔7a、7dには人指し指と小指を挿入し、中央の2個の挿入孔7b、7cには、中指と薬指を挿入することで、把持用ヘッダー2を把持する。この場合に、両側の2個の挿入孔7a、7dが中央の2個の挿入孔7b、7cよりも、把持用ヘッダー2における上側の位置に形成されているので、中指と薬指とを中央の2個の挿入孔に挿入し、人指し指と小指とを両側の2個の挿入孔に挿入することで、指の挿入作業を容易に行うことができるとともに、安定した状態で把持用ヘッダー2を把持することができる点も実施形態1と共通している。
保持片13a、13b、13c、13dが指に接触するが、上縁部11自体は指に直接接触するわけではないので、指の痛さがある程度緩和されることとなる。一方、
挿入孔7a、7b、7c、7dの下縁部11側においては、上記のような保持片13a、13b、13c、13dが存在しないので、下縁部11自体が指に直接接触することになるが、その下縁部12では、最下部12a、12b、12c、12dが上縁部11に比べて鋭利さが少なく緩やかな曲率の曲線を有して形成されているので、その分、指の痛さが緩和されることとなるのである。
長さd2の長い保持片13b、13cの復元力がより有効に作用し、安定した状態で保持することのできる効果を一層高めることとなっている。
水を収容したときの袋体にかかる荷重に対する耐久力が良好となる。
本実施形態の液体収容用袋体は、図13に示すように、挿入孔7a、7b、7c、7dは、上向きに幅広となる曲線を上縁部11及び下縁部12に有するような形状に形成されており、この点で実施形態3と共通する。従って、上縁部11の上部側における把持用ヘッダー2の部分は、前記挿入孔7a、7b、7c、7dに指を挿入した際に、指に対する復元力によって指を保持する保持片13a、13b、13c、13dとして形成されることとなり、この点でも実施形態3と共通している。
3b、13cの復元力がより有効に作用して安定した状態で保持しうるという作用効果や、下縁部12では最下部12a、12b、12c、12dが緩やかな曲率の曲線を有して形成されることで、指の痛さが緩和されるという作用効果等、上記実施形態3に特有の作用効果は生じない。
袋本体1が表片1a及び裏片1bによって構成されている点、把持用ヘッダー2が表片2a及び裏片2bによって構成されている点、袋本体1が1枚の合成樹脂製シートを折り返してその折返部を底部4とし、表片1a、裏片1bの両側縁を熱溶着等でシールすることによって袋状に形成されている点、チャック3、3が雌チャック部3aと、雄チャック部3bとで構成されている点、上下2条のチャック3、3間に、相互に突き合わせ可能な突起6a、6bが、袋本体1の表片1a側と裏片1b側とにそれぞれ3条ずつ突設されている点、袋本体1や把持用ヘッダー2の材質、挿入孔の数、把持用ヘッダー2及び袋本体1を構成する合成樹脂製シートの肉厚、容量表示線の表示、把持用ヘッダー2の表片2a及び裏片2bの上部に突起9a、9bが2条ずつ突設されている点等は上記実施形態1乃至3と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
尚、上記実施形態では、把持用ヘッダー2及び袋本体1の上部を構成する合成樹脂製シートの肉厚を250μmに形成し、袋本体1の中間部を構成する合成樹脂製シートの肉厚を200μmに形成し、袋本体1の下部を構成する合成樹脂製シートの肉厚を180μmに形成したが、それぞれ3箇所における肉厚も上記実施形態に限定されるものではない。
一般に40〜50μm程度の合成樹脂製の汎用シートで袋体を構成する場合では予測できないような、荷重に対する耐久力の効果が生じることとなる。
把持用ヘッダー2に穿設される挿入孔の数も該実施形態に限定されず、たとえば2個であってもよく、或いは1個の長孔が穿設されていてもよい。ただし、上記各実施形態のように4個穿設した場合には、親指以外の4本の指をそれぞれの挿入孔に挿入した状態で把持用ヘッダー2を保持することできるので、袋本体に水を収容して運搬する場合に、水に重量がかるにもかかわらず安定した状態で保持できるという効果がある。
11及び下縁部12の曲線の曲率も限定されるものではない。従って、上縁部
11の上側に形成される保持片13の形状も該実施形態に限定されるものではない。
ただし、挿入孔7a、7b、7c、7dに挿入される指の痛を緩和するためには、
上記上縁部11及び下縁部12の曲線の曲率は、緩やかに形成されていることが好ましい。
3…チャック 6a,6b…突起
7a、7b、7c、7d…挿入孔
8a、8b、8c、8d…容量表示線
11…上縁部 12…下縁部
13a、13b、13c、13d…保持片
Claims (15)
- 表片(1a)及び裏片(1b)からなる袋本体(1)内に被収容物を密封状態で収容することができ、且つ該袋本体(1)内に被収容物を収容した状態で把持することのできる把持用ヘッダー(2)が前記袋本体(1)の上部に設けられていることを特徴とする袋体。
- 上部側の肉厚が下部側の肉厚よりも厚くなるように構成されている請求項1記載の袋体。
- 袋本体(1)の上部に、指の挿入孔が穿設された把持用ヘッダー(2)が設けられている請求項1又は2記載の袋体。
- 把持用ヘッダー(2)を含む上部の肉厚が180〜270μm、中間部の肉厚が150〜220μm、下部の肉厚が130〜200μmとなるように構成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の袋体。
- 把持用ヘッダー(2)の挿入孔が4個並列して穿設されている請求項3又は4記載の袋体。
- 4個の挿入孔(7a)、(7b)、(7c)、(7d)のうち、両側の2個の挿入孔(7a)、(7d)が中央の2個の挿入孔(7b)、(7c)よりも把持用ヘッダー(2)における上側の位置に穿設されている請求項5記載の袋体。
- 挿入孔が円形に形成されている請求項3乃至6のいずれかに記載の袋体。
- 挿入孔が、上向きに幅広となる曲線を上縁部(11)及び下縁部(12)を有するような形状に形成され、且つ前記挿入孔の上縁部(11)の上部側における把持用ヘッダー(2)の部分は、前記挿入孔に指を挿入した際に、指に対する復元力によって指を保持する保持片として形成されている請求項3乃至6のいずれかに記載の袋体。
- 挿入孔の下縁部(12)が、鋭利な底部のない緩やかな曲率の曲線を有して形成されている請求項8記載の袋体。
- 4個の挿入孔(7a)、(7b)、(7c)、(7d)のうち、中央の2個の挿入孔(7b)、(7c)の上縁部(11)の上部側の保持片(13b)、(13c)の上下方向の長さが、両側の2個の挿入孔(7a)、(7d)の上縁部(11)の上部側の保持片(13a)、(13d)の上下方向の長さよりも長く形成されている請求項8又は9記載の袋体。
- 把持用ヘッダー(2)と袋本体(1)との境界線部分に、該袋本体(1)を密封するためのチャック(3)が設けられている請求項1乃至10のいずれかに記載の袋体。
- チャック(3)が上下に2条設けられている請求項11記載の袋体。
- 上下2条のチャック(3)、(3)間に、相互に突き合わせ可能な突起が、袋本体(1)の表片(1a)及び裏片(1b)にそれぞれ突設されている請求項12記載の袋体。
- 袋本体(1)の表片(1a)に、収容される液体の容量を示す少なくとも1以上の容量表示線が表示されている請求項1乃至13のいずれかに記載の袋体。
- 袋本体(1)に日付・名前表示欄(15)が設けられている請求項1乃至14のいずれかに記載の袋体。
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