JP2007246119A - 袋体 - Google Patents

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Abstract

【課題】災害等の非常時において、給水等の目的で水等の液体を収容して運搬等を行う、主として液体等を密封状態で収容するための袋体に関し、水等の液体を収容して運搬するのに適した形態であり、しかもその運搬時にかかる水の荷重に対する耐久力が非常に良好であり、不用意に破損するようなことのない袋体を提供する。
【解決手段】表片及び裏片からなる袋本体内に被収容物を密封状態で収容することができ、且つ該袋本体内に被収容物を収容した状態で把持することのできる把持用ヘッダー2が前記袋本体1の上部に設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は袋体、さらに詳しくは、災害等の非常時において、給水等の目的で水等の液体を収容して運搬等を行う、主として液体等を密封状態で収容するための袋体に関する。
天災地変等の災害時においては、寸断されたライフラインのことを考慮して多くの物資を準備する必要があり、特に水は人間の生存にとって必須の物資であるから、
災害等の非常時において、給水をどのように行うかを考慮することは非常に重要である。ライフラインが寸断されると、水道管等による給水が行えなくなるので、一般には容器等に水を収容し、運搬し、保管することが行われている。
このような場合において、容器に水を収容して人手で運搬するのは、その重量のために非常に大変な作業となるが、水自体に重量があるので作業の軽減を図るにも限界がある。ただし、容器の重量を低減させれば、その分、全体の重量も低減されることとなるので、一般にはプラスチック製の容器がこのような非常時の給水用の容器として用いられている。
しかしながら、このようなプラスチック製の容器を用いる場合には、保管時に嵩張るので、これをどのように解決するかが問題となる。すなわち、水の容量が多いほど重量も増加するので、容器の大きさを極端に大きくすると持ち運びが不可能になるが、実際に災害等が生じた場合には、目的地までの水の運搬を何度も繰り返して行うことはできないので、一回の運搬時の水はある程度の量とせざるを得ず、従って、容器の大きさもある程度の大きさとする必要がある。
このような天災地変等の災害時に対する備えは、常日頃から行う必要があり、従って上記のような給水用の容器も常時保管しておかなければならないが、このような万一の場合の備えのために保管スペースをとらなければならないのは無駄でもある。このため、非常時の備えとして上記のような容器を常時保管するようなことはされていないのが現状である。
そこで、このような問題点を解決するために、立体的な形態を有する故に、その形態を変えることのできない上記のような容器に代えて、プラスチック製の素材ではあるが、軟質のシートで構成された袋体を、上記のような災害等の非常時における給水等の目的に使用することも考えられる。
ところで、水等の液体を収容するための袋体として、従来では、たとえば下記特許文献1のような出願がなされている。この特許文献1に係る発明は、プラスチックチャック付き袋体において、プラスチックチャックの内容物収容側近傍に、少なくとも1箇所の流体流路を有するシール部を、そのプラスチックチャックと平行な方向に設けたことを特徴とするものである(請求項1、明細書[0006]等)。
特開2003−267401号公報
そして、上記のようなシール部を形成することで、袋体の側面に相当の力がかかって袋体内部の圧力が上昇しても、プラスチックチャックの内容物収容側がシール部で保持されてみだりにチャックが開かれないような作用を奏するものである。
しかしながら、上記特許文献1に記載された袋体は、そもそも緩衝用等として使用することを意図されているもので(明細書[0001]、[0005]、[0012]等)、袋体の側面に力がかかったときの袋体のシール性については考慮されているが、このような袋体を上記のような災害等の非常時における給水等の目的でしようする場合には、好適に使用することができない。
すなわち、上記非常時における給水等の目的で使用する場合には、携帯して運搬できることが必要であり、またその運搬時に相当な水の重量が袋体にかかるため、このような重量に耐える構造であることが必要である。この点、上記特許文献1に記載された袋体は、そもそも携帯して運搬するのに適した形態のものでは決してなく、またその運搬時に水の重量に耐えることができるという保証もない。さらに水漏れを好適に防止することが必ずしもできない。
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたもので、水等の液体を収容して運搬するのに適した形態であり、しかもその運搬時にかかる水の荷重に対する耐久力が非常に良好であり、不用意に破損するようなことのない袋体を提供することを課題とする。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、請求項1記載の発明は、表片1a及び裏片1bからなる袋本体1内に被収容物を密封状態で収容することができ、且つ該袋本体1内に被収容物を収容した状態で把持することのできる把持用ヘッダー2が前記袋本体1の上部に設けられていることを特徴とする。また請求項2記載の発明は、請求項1記載の袋体において、上部側の肉厚が下部側の肉厚よりも厚くなるように構成されていることを特徴とする。さらに請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の袋体において、袋本体1の上部に、指の挿入孔が穿設された把持用ヘッダー2が設けられていることを特徴とする。
さらに請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の袋体において、
把持用ヘッダー2を含む上部の肉厚が180〜270μm、中間部の肉厚が150〜220μm、下部の肉厚が130〜200μmとなるように構成されていることを特徴とする。さらに請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の袋体において、把持用ヘッダー2の挿入孔が4個並列して穿設されていることを特徴とする。
さらに請求項6記載の発明は、請求項5記載の袋体において、4個の挿入孔7a、7b、7c、7dのうち、両側の2個の挿入孔7a、7dが中央の2個の挿入孔7b、7cよりも把持用ヘッダー2における上側の位置に穿設されていることを特徴とする。さらに請求項7記載の発明は、請求項3乃至6のいずれかに記載の袋体において、挿入孔が円形に形成されていることを特徴とする。
さらに請求項8記載の発明は、請求項3乃至6のいずれかに記載の袋体において、挿入孔が、上向きに幅広となる曲線を上縁部11及び下縁部12を有するような形状に形成され、且つ前記挿入孔の上縁部11の上部側における把持用ヘッダー2の部分は、前記挿入孔に指を挿入した際に、指に対する復元力によって指を保持する保持片として形成されていることを特徴とする。さらに請求項9記載の発明は、請求項8記載の袋体において、挿入孔の下縁部12が、鋭利な底部のない緩やかな曲率の曲線を有して形成されていることを特徴とする。
さらに請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載の袋体において、4個の挿入孔7a、7b、7c、7dのうち、中央の2個の挿入孔7b、7cの上縁部11の上部側の保持片13b、13cの上下方向の長さが、両側の2個の挿入孔7a、7dの上縁部11の上部側の保持片13a、13dの上下方向の長さよりも長く形成されていることを特徴とする。さらに請求項11記載の発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載の袋体において、把持用ヘッダー2と袋本体1との境界線部分に、該袋本体1を密封するためのチャック3が設けられていることを特徴とする。
さらに請求項12記載の発明は、請求項11記載の袋体において、チャック3が上下に2条設けられていることを特徴とする。さらに請求項13記載の発明は、請求項12記載の袋体において、上下2条のチャック3、3間に、相互に突き合わせ可能な突起が、袋本体1の表片1a及び裏片1bにそれぞれ突設されていることを特徴とする。さらに請求項14記載の発明は、請求項1乃至13のいずれかに記載の袋体において、袋本体1の表片1aに、収容される液体の容量を示す少なくとも1以上の容量表示線が表示されていることを特徴とする。さらに請求項15記載の発明は、請求項1乃至14のいずれかに記載の袋体において、袋本体1に日付・名前表示欄15が設けられていることを特徴とする。
本発明は、上述のように、表片及び裏片からなる袋本体内に液体等の被収容物を収容することができ、且つ該袋本体内に密封状態で被収容物を収容した状態で把持することのできる把持用ヘッダーが前記袋本体の上部に設けられているので、災害等の非常時に給水などの目的で使用する場合においても、この把持用ヘッダーを把持することで容易に携帯して運搬することができる。
特に、袋体の上部側の肉厚が下部側の肉厚よりも厚くなるように構成されている場合には、上記のように把持用ヘッダーを把持する際に、被収容物である水等の液体による重力が袋体にかかっても、水運搬時の把持部分である把持用ヘッダーに近い袋本体の上部側の肉厚が、その把持部分である把持用ヘッダーから遠い位置にある袋本体の下部側の肉厚よりも厚いので、このような肉厚の異なる袋体の構造によって、上記水等によって袋体にかかる荷重が極力緩和されることとなり、その結果、運搬時において、袋体、特に袋体のヘッダー部が不用意に破裂等で損傷することもなく、その損傷に伴って水が零れるようなことも防止されるという効果がある。
また袋体の上部側の肉厚が下部側の肉厚よりも厚くなるように構成されている結果、把持用ヘッダーを把持する場合に持ち易いという利点がある。
そして把持用ヘッダーを把持するための手段が、該把持用ヘッダーに穿設された
指の挿入孔である場合には、袋体自体に把手の機能を具備させることができるので、
別体の把手を袋体に取り付ける等の作業を必要とすることもない。また挿入孔に指を挿入するだけの操作で把持用ヘッダーを把持することできるので、その取り扱いも非常に容易である。
さらに、把持用ヘッダーを含む上部の肉厚が180〜270μm、中間部の肉厚が150〜220μm、下部の肉厚が130〜200μmとなるように構成されている場合には、袋体の下側から上側に至るにつれて、徐々に肉厚が厚くなるように構成されることとなるので、上記のような水等の収容物による荷重をより好適に吸収することができ、しかも上部、中間部、下部が、それぞれ一般の汎用の合成樹脂製フィルムなどに比べて著しく厚い肉厚に形成されているので、荷重に対する耐久力が一層良好になるという効果がある。
さらに、把持用ヘッダーに挿入孔が4個並列して形成されている場合には、親指以外の4本の指をそれぞれの挿入孔に挿入して把持用ヘッダーを把持することができるので、重量のある水等の運搬時において、非常に安定した状態で把持することができるという効果がある。
さらに、4個の挿入孔のうち、両側の2個の挿入孔が中央の2個の挿入孔よりも把持用ヘッダーにおける上側の位置に穿設されている場合には、中指と薬指とを中央の2個の挿入孔に挿入し、人指し指と小指とを両側の2個の挿入孔に挿入する等、指の長さに応じた位置にそれぞれの挿入孔が穿設されているので、指の挿入作業も容易に行うことができるという効果がある。
そして、挿入孔が円形に形成されている場合には、指の挿入を容易に行うことができるが、さらに、その挿入孔が、上向きに幅広となる曲線を上縁部及び下縁部に有するような形状に形成され、且つその挿入孔の上縁部の上部側における把持用ヘッダーの部分が前記挿入孔に指を挿入した際に、指に対する復元力によって指を保持する保持片として形成されている場合には、指の挿入時には保持片が外側に撓み、
それによって少なくとも挿入孔の上縁部の端縁は指に触れて食い込むことがなく、挿入孔が円形に形成されている場合に比べて指の痛みを緩和することができる。その一方で、保持片の復元力が指に作用するので、袋体の運搬時において指が挿入孔から不用意に抜け出るようなこともなく、一層安定した状態で袋体を運搬することができるという効果がある。
特に、挿入孔の下縁部が、鋭利な底部のない緩やかな曲率の曲線を有して形成されている場合には、挿入孔の下縁部の端縁が指に触れることによる痛みも緩和することができるという効果がある。そして、このような指の痛みを緩和できる効果は、収容物である水などの液体の重量が相当なものであるだけに、上記のような非常時における給水用等の用途に使用する場合に非常に有用なものとなる。
さらに、上記4個の挿入孔のうち、中央の2個の挿入孔の上縁部上部側の保持片の上下方向の長さが、両側の2個の挿入孔の上縁部上部側の保持片の上下方向の長さよりも長く形成されている場合には、指の長さ、太さに応じて保持片が作用することになるので、中央の2個の挿入孔に挿入される中指や薬指に対しては、長い保持片が有効に作用することとなる。
さらに袋体の表片及び裏片に、相互に嵌合可能なチャックが上下に2条それぞれ設けられているとともに、上下2条のチャック間に、相互に突き合わせ可能な突起が、袋本体の表片及び裏片にそれぞれ突設されている場合には、このような突起を相互に突き合わせることによって、単にチャックのみでシールする場合に比べて、密封性が一層良好となる。この結果、給水用として用いるような場合に、水漏れを好適に防止することができるという効果がある。
さらに、袋本体の表片に、収容される液体の容量を示す少なくとも1以上の容量表示線が表示されている場合には、収容される水の容量を、一目見て判別することができるという効果がある。
さらに袋本体に日付・名前表示欄を設けた場合には、たとえば水を袋体に収容した日付や、袋体の使用者の氏名を上記日付・名前表示欄に記入する等によって、保管時等の利便を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の実施形態について、図面に従って説明する。
(実施形態1)
本実施形態の液体収容用袋体は、図1及び図2に示すように、水等の液体を収容するための袋本体1と、該袋本体1から区画されて該袋本体1の上部に形成された
把持用ヘッダー2とで構成されている。そして、この袋本体1と把持用ヘッダー2との区画は、横方向に形成された2条のチャック3、3によってなされている。
そして、前記袋本体1は、相互に対面する表片1a及び裏片1bによって構成され、前記把持用ヘッダー2は、前記袋本体1の表片1a、裏片1bを上部に延長して一体的に形成された表片2a及び裏片2bによって構成されている。この袋本体1は、1枚の合成樹脂製シートを折り返してその折返部を底部4とし、表片1a、裏片1bの両側縁を熱溶着等でシールすることによって袋状に形成されている。本実施形態では、袋本体1を構成する合成樹脂として、ポリエチレンが用いられている。
前記区画部分としての2条のチャック3、3は、図3に示すように、前記袋本体1の表片1a側に取り付けられた雌チャック部3aと、該袋本体1の裏片1b側に取り付けられた雄チャック部3bとでそれぞれ構成されている。そして、この雌チャック部3aと雄チャック部3bとは、袋本体1の開封時以外は相互に嵌合状態と
されている。また、上下2条のチャック3、3間には、相互に突き合わせ可能な突起6a、6bが、前記袋本体1の表片1a側と裏片1b側とにそれぞれ3条ずつ突設されている。
さらに、前記把持用ヘッダー2には、図1乃至図3に示すように、指を挿入するための円形の挿入孔7a、7b、7c、7dが並列して穿設されている。この4個の挿入孔7a、7b、7c、7dのうち、両側の2個の挿入孔7a、7dは、図1に示すように、中央の2個の挿入孔7b、7cよりも、把持用ヘッダー2における上側の位置に形成されている。そして、両側の2個の挿入孔7a、7dは同じ高さの位置に形成され、中央の2個の挿入孔7b、7cは同じ高さの位置に形成されている。
さらに、袋本体1の上部側の肉厚は、下部側の肉厚よりも厚くなるように構成されている。より具体的には、把持用ヘッダー2及び袋本体1の上部を構成する合成樹脂製シートの肉厚は250μmに形成され、袋本体1の中間部を構成する合成樹脂製シートの肉厚は200μmに形成され、袋本体1の下部を構成する合成樹脂製シートの肉厚は180μmに形成されている。
さらに袋本体1の表片1a側には、図1に示すように、収容される水の容量を示す4本の容量表示線8a、8b、8c、8dが表示されている。そして、このような4本の容量表示線8a、8b、8c、8dは、上側から順に、5L、4L、3L、2Lの容量を表示するものであり、最上部の容量表示線8aは、袋本体1に収容しうる水の最大水位を示すものである。
さらに袋本体1の表片1a側であって、前記最下部の容量表示線8dの下方には
日付・名前表示欄15が設けられている。この日付・名前表示欄15は、たとえば
水を袋体に収容した日付や、袋体の使用者の氏名を記入するための欄である。
さらに、把持用ヘッダー2を構成する表片2a及び裏片2bの上部には、相互に
突き合わせ可能な突起9a、9bが、前記表片2a側と裏片2b側とにそれぞれ2条ずつ突設されている。
そして、このような構成からなる液体収容用袋体に水を収容する場合には、先ず袋本体1の表片1a及び裏片1bを、図4の矢印方向に示すように、相互に離間するように外側に引っ張る。これによって、同図に示すように、2条のチャック3、3の雌チャック部3aと雄チャック部3bとの嵌合状態が解除されることとなり、袋体が開封された状態となる。
次に、開封されて開口状態となった袋体の上部から水10を袋本体1内に収容した後、図5及び図6に示すように、再度チャック3、3の雌チャック部3aと雄チャック部3bとを嵌合させ、さらに同図に示すように、2条のチャック3、3間において袋本体1の表片1a側と裏片1b側とにそれぞれ3条ずつ突設された突起6a、6bを突き合わせる。
これによって、袋本体1は、チャック3、3の嵌合のみならず、突起6a、6bの突き合わせによっても封止されているため、その袋本体1の密封状態が非常に良好となる。この結果、給水用として水を運搬するような場合における水漏れを好適に防止することができる。
尚、収納する水の容量は、上記4本の容量表示線8a、8b、8c、8dに基づいて容易に設定することができる。すなわち水を5L収容する場合には、容量表示線8aの位置に合わせて水を収容し、4L収容する場合には容量表示線8bの位置に合わせて水を収容し、3L収容する場合には容量表示線8cの位置に合わせて水を収容し、2L収容する場合には容量表示線8dの位置に合わせて水を収容することとなる。いずれの場合であっても、水面を容量表示線8a、8b、8c、8dの位置に合わせて収容すればよいので、所定量の水を収容する作業も非常に容易に行うことができる。
そして、このように水が収容されて密封された袋体を携帯して運搬する場合には、
挿入孔7a、7b、7c、7dに指を挿入し、より具体的には、両側の2個の挿入孔7a、7dには人指し指と小指を挿入し、中央の2個の挿入孔7b、7cには、
中指と薬指を挿入することで、把持用ヘッダー2を把持することが可能となる。
この場合において、両側の2個の挿入孔7a、7dが中央の2個の挿入孔7b、7cよりも、把持用ヘッダー2における上側の位置に形成される等、指の長さに応じた位置にそれぞれの挿入孔が穿設されているので、中指と薬指とを中央の2個の挿入孔に挿入し、人指し指と小指とを両側の2個の挿入孔に挿入することで、指の挿入作業を容易に行うことができる。
さらに、並列して配置された4個の挿入孔7a、7b、7c、7dに指を挿入して把持用ヘッダー2を把持することができるので、重量のある水等を運搬する場合に、袋体にかかる荷重もそれぞれの挿入孔7a、7b、7c、7dに分散されて荷重が緩和されることとなり、非常に安定した状態で袋体を把持することができる。
さらに、把持用ヘッダー2及び袋本体1の上部を構成する合成樹脂製シートの肉厚が250μmに形成され、袋本体1の中間部を構成する合成樹脂製シートの肉厚が200μmに形成され、袋本体1の下部を構成する合成樹脂製シートの肉厚が180μmに形成されており、全体として袋本体1の下部側から上部側に向かうにつれて徐々に肉厚が厚くなるように構成されているので、水のような重量のある収容物による荷重を好適に吸収することができる。また250μm、200μm、180μmという、一般に40〜50μm程度の合成樹脂製の汎用シートに比べると、その厚さが著しく厚く、荷重に対する耐久力が非常に良好となっている。
このように、本実施形態の袋体は、人指し指から小指までの4本の指の長さに応じて4個の挿入孔7a、7b、7c、7dの位置が配置され、また4個の挿入孔7a、7b、7c、7dに4本の指を挿入することで安定した状態で把持用ヘッダー2を把持することができ、且つ袋体を構成する合成樹脂製シートの肉厚が厚く、しかも、その肉厚は袋本体1の下部側から上部側に向かうにつれて徐々に厚くなるように構成されているので、把持部分である把持用ヘッダー2にかかる荷重が好適に吸収、分散され、災害等の非常時に給水のために運搬するのに適した強度を有する袋体を提供することが可能となった。
(実施形態2)
本実施形態の液体収容用袋体は、図7に示すように、上下2条のチャック3、3間に突起が形成されておらず、この点でチャック3、3間に相互に突き合わせ可能な係合突起6a、6bが袋本体1の表片1a側と裏片1b側とに3条ずつ突設されていた実施形態1の場合と相違する。
このように本実施形態では突起6a、6bが袋本体1に設けられていないので、袋本体1内に水を収容して密封する際に、その密封性や水漏れ防止効果が実施形態1に比べて若干低下することとなる。
しかしながら、チャック3を構成する雌チャック部3aと雄チャック部3bとの嵌合によって袋本体1の上部が封止され、且つそのチャック3は上下に2条設けられているので、袋本体1内に水を収容して運搬するのに必要な密封性は維持されることとなる。
チャック3の上下に袋本体1と把持用ヘッダー2とがそれぞれ設けられている点、
袋本体1が表片1a及び裏片1bによって構成されている点、把持用ヘッダー2が表片2a及び裏片2bによって構成されている点、袋本体1が1枚の合成樹脂製シートを折り返してその折返部を底部4とし、表片1a、裏片1bの両側縁を熱溶着等でシールすることによって袋状に形成されている点、チャック3、3が雌チャック部3aと、雄チャック部3bとで構成されている点、袋本体1や把持用ヘッダー2の材質、挿入孔の数、把持用ヘッダー2及び袋本体1を構成する合成樹脂製シートの肉厚、容量表示線の表示、把持用ヘッダー2の表片2a及び裏片2bの上部に係合突起9a、9bが2条ずつ突設されている点等は上記実施形態1と同じであるため、その詳細な説明は省略する。
本実施形態においても、4本の指を4個の挿入孔に挿入することで安定した状態で把持用ヘッダー2を把持することができ、且つ袋体を構成する合成樹脂製シートの肉厚が厚く、袋本体1の下部側から上部側に向かうにつれて徐々に厚くなるように構成されているので、把持部分である把持用ヘッダー2にかかる荷重を好適に吸収、分散して、非常時に給水のために運搬するのに適した強度を有する袋体を提供することができる。
(実施形態3)
本実施形態の液体収容用袋体は、把持用ヘッダー2に穿設された挿入孔7a、7b、7c、7dの形状が上記実施形態1及び2と相違する。すなわち、本実施形態では、図8及び図9に示すように、挿入孔7a、7b、7c、7dは、上向きに幅広となる曲線を上縁部11及び下縁部12に有するような形状に形成されている。この挿入孔7a、7b、7c、7dの上縁部11と下縁部12とは、ともに曲線で形成されているが、上縁部11では最下部(底部)11a、11b、11c、11dがやや鋭利な状態の曲線に形成されているのに対し、下縁部12では最下部12a、12b、12c、12dが上縁部11に比べて鋭利さが少なく緩やかな曲率の曲線を有して形成されている。
そして、上縁部11の上部側における把持用ヘッダー2の部分は、前記挿入孔7a、7b、7c、7dに指を挿入した際に、指に対する復元力によって指を保持する保持片13a、13b、13c、13dとして形成されている。また4個の挿入孔7a、7b、7c、7dのうち、中央の2個の挿入孔7b、7cの上縁部11b、11cの上部側の保持片13b、13cの上下方向の長さd2は、両側の2個の挿入孔7a、7dの上縁部11a、11dの上部側の保持片13a、13dの上下方向の長さd1よりも長く形成されている。
チャック3の上下に袋本体1と把持用ヘッダー2とがそれぞれ設けられている点、
袋本体1が表片1a及び裏片1bによって構成されている点、把持用ヘッダー2が表片2a及び裏片2bによって構成されている点、袋本体1が1枚の合成樹脂製シートを折り返してその折返部を底部4とし、表片1a、裏片1bの両側縁を熱溶着等でシールすることによって袋状に形成されている点、チャック3、3が雌チャック部3aと、雄チャック部3bとで構成されている点、上下2条のチャック3、3間に、相互に突き合わせ可能な突起6a、6bが、袋本体1の表片1a側と裏片1b側とにそれぞれ3条ずつ突設されている点、袋本体1や把持用ヘッダー2の材質、挿入孔の数、把持用ヘッダー2及び袋本体1を構成する合成樹脂製シートの肉厚、容量表示線の表示、把持用ヘッダー2の表片2a及び裏片2bの上部に突起9a、9bが2条ずつ突設されている点等は上記実施形態1と同じであるため、その詳細な説明は省略する。
本実施形態においても、チャック3、3の雌チャック部3aと雄チャック部3bとの嵌合状態を解除して袋体を開封状態とし、袋体の上部から水10を袋本体1内に収容し、再度チャック3の雌チャック部3aと雄チャック部3bとを嵌合させ、突起6a、6bを突き合わせることで、袋本体1の密封状態を良好にし、水漏れを好適に防止することができる。また容量表示線8a、8b、8c、8dの位置に合わせて所定量の水を収容する作業も非常に容易に行うことができる。これらの点で実施形態1と共通する。
さらに、密封された袋体を携帯して運搬する場合にも、上記実施形態1と同様に
両側の2個の挿入孔7a、7dには人指し指と小指を挿入し、中央の2個の挿入孔7b、7cには、中指と薬指を挿入することで、把持用ヘッダー2を把持する。この場合に、両側の2個の挿入孔7a、7dが中央の2個の挿入孔7b、7cよりも、把持用ヘッダー2における上側の位置に形成されているので、中指と薬指とを中央の2個の挿入孔に挿入し、人指し指と小指とを両側の2個の挿入孔に挿入することで、指の挿入作業を容易に行うことができるとともに、安定した状態で把持用ヘッダー2を把持することができる点も実施形態1と共通している。
ただし、挿入孔7a、7b、7c、7dの形状が異なっているので、それに伴う作用が実施形態1と相違している。すなわち本実施形態においては、図12に示すように、指14を挿入したときに、各挿入孔7a、7b、7c、7dの上縁部11の上部側の保持片13a、13b、13c、13dが撓み、その撓む方向と逆方向の復元力が保持片13a、13b、13c、13dに生じ、その復元力が各挿入孔7a、7b、7c、7dの挿入されたそれぞれの指に作用して、挿入孔7a、7b、7c、7d内で指が確実に保持されることとなる。これによって、指14が挿入孔7a、7b、7c、7dから不用意に抜け出るのが好適に阻止されることとなる。
より詳細に説明すれば、各挿入孔7a、7b、7c、7dの縦方向の長さ、具体的には各挿入孔7a、7b、7c、7dの上縁部11の最下部11a、11b、11c、11dから、下縁部12の最下部12a、12b、12c、12dまでの長さLは、挿入される指の幅(太さ)に比べて狭く(短く)形成されている。従って、各挿入孔7a、7b、7c、7dに指14を挿入したときには、指14が保持片13a、13b、13c、13dに必然的に当たることとなり、それによって保持片13a、13b、13c、13dが上述のように撓んで上述のような指に対する作用が生じるのである。
しかも、各挿入孔7a、7b、7c、7dの上縁部11側においては、撓んだ
保持片13a、13b、13c、13dが指に接触するが、上縁部11自体は指に直接接触するわけではないので、指の痛さがある程度緩和されることとなる。一方、
挿入孔7a、7b、7c、7dの下縁部11側においては、上記のような保持片13a、13b、13c、13dが存在しないので、下縁部11自体が指に直接接触することになるが、その下縁部12では、最下部12a、12b、12c、12dが上縁部11に比べて鋭利さが少なく緩やかな曲率の曲線を有して形成されているので、その分、指の痛さが緩和されることとなるのである。
このような点に関し、実施形態1では円形に形成された挿入孔7a、7b、7c、7dの孔の径が、指の幅(太さ)と略同じ若しくはわずかに大きく形成されているので、その挿入孔7a、7b、7c、7dの周縁部の略全周において指が接触することとなる。このため、指に対する保持力を高めて指の不用意な抜け出しを阻止する効果や、孔の端縁が接触することによる指の痛みを緩和する効果については、本実施形態においては、上記実施形態1に比べて優れていると認められる。
さらに、この場合において、中央の2個の挿入孔7b、7cの上縁部11b、11cの上部側の保持片13b、13cの長さd2が、両側の2個の挿入孔7a、7dの上縁部11a、11dの上部側の保持片13a、13dの長さd1よりも長く形成されているので、中央側の挿入孔7b、7cに挿入される太い中指や薬指に対して、
長さd2の長い保持片13b、13cの復元力がより有効に作用し、安定した状態で保持することのできる効果を一層高めることとなっている。
このように、本実施形態においては、挿入孔7a、7b、7c、7dの形状が上記実施形態1及び2と相違することで、実施形態1及び2では生じることのない特有の作用効果が生じることとなっているのである。
さらに、把持用ヘッダー2及び袋本体1の上部を構成する合成樹脂製シートの肉厚は、上記実施形態1等と同様に構成されているので、該実施形態1等と同様に、
水を収容したときの袋体にかかる荷重に対する耐久力が良好となる。
(実施形態4)
本実施形態の液体収容用袋体は、図13に示すように、挿入孔7a、7b、7c、7dは、上向きに幅広となる曲線を上縁部11及び下縁部12に有するような形状に形成されており、この点で実施形態3と共通する。従って、上縁部11の上部側における把持用ヘッダー2の部分は、前記挿入孔7a、7b、7c、7dに指を挿入した際に、指に対する復元力によって指を保持する保持片13a、13b、13c、13dとして形成されることとなり、この点でも実施形態3と共通している。
従って、指14を挿入したときに保持片13a、13b、13c、13dが撓んで、その復元力によって指が確実に保持され、指14が挿入孔7a、7b、7c、7dから不用意に抜け出るのが阻止される効果や、撓んだ保持片13a、13b、13c、13dが指に接触し、上縁部11自体が指に直接接触しないために指の痛さがある程度緩和される効果が、実施形態3と同様に生じることとなる。
しかし、本実施形態においては、4個の挿入孔7a、7b、7c、7dの上縁部11b、11cの上部側の保持片13b、13cの上下方向の長さdがすべて同じであり、この点で中央の挿入孔7b、7c側の保持片13b、13cの長さd2が、両側の挿入孔7a、7d側の保持片13a、13dの長さd1よりも長く形成されていた実施形態3の場合と相違する。
また、挿入孔7a、7b、7c、7dの上縁部11の最下部11a、11b、11c、11dにおける曲線の曲率と、下縁部12の最下部12a、12b、12c、12dにおける曲線の曲率とがほぼ同程度で、やや鋭利な状態の曲線に形成されており、この点においても、下縁部12の最下部12a、12b、12c、12dが上縁部11の最下部11a、11b、11c、11dに比べて鋭利さが少なく緩やかな曲率の曲線を有して形成されていた実施形態3の場合と相違する。
従って、これらの相違点に基づき、太い中指や薬指に対して中央側の保持片1
3b、13cの復元力がより有効に作用して安定した状態で保持しうるという作用効果や、下縁部12では最下部12a、12b、12c、12dが緩やかな曲率の曲線を有して形成されることで、指の痛さが緩和されるという作用効果等、上記実施形態3に特有の作用効果は生じない。
チャック3の上下に袋本体1と把持用ヘッダー2とがそれぞれ設けられている点、
袋本体1が表片1a及び裏片1bによって構成されている点、把持用ヘッダー2が表片2a及び裏片2bによって構成されている点、袋本体1が1枚の合成樹脂製シートを折り返してその折返部を底部4とし、表片1a、裏片1bの両側縁を熱溶着等でシールすることによって袋状に形成されている点、チャック3、3が雌チャック部3aと、雄チャック部3bとで構成されている点、上下2条のチャック3、3間に、相互に突き合わせ可能な突起6a、6bが、袋本体1の表片1a側と裏片1b側とにそれぞれ3条ずつ突設されている点、袋本体1や把持用ヘッダー2の材質、挿入孔の数、把持用ヘッダー2及び袋本体1を構成する合成樹脂製シートの肉厚、容量表示線の表示、把持用ヘッダー2の表片2a及び裏片2bの上部に突起9a、9bが2条ずつ突設されている点等は上記実施形態1乃至3と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
また袋本体1を密封状態に維持できる点、容量表示線8a、8b、8c、8dの位置に合わせて所定量の水を収容しうる点、合成樹脂製シートの肉厚が上記実施形態1等と同様に構成されているので、該実施形態1等と同様に水を収容したときの袋体にかかる荷重に対する耐久力が良好となる点等も上記各実施形態と共通する。
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、把持用ヘッダー2及び袋本体1の上部を構成する合成樹脂製シートの肉厚を250μmに形成し、袋本体1の中間部を構成する合成樹脂製シートの肉厚を200μmに形成し、袋本体1の下部を構成する合成樹脂製シートの肉厚を180μmに形成したが、それぞれ3箇所における肉厚も上記実施形態に限定されるものではない。
ただし、水を収容する際に袋本体1にかかる荷重を考慮すると、把持用ヘッダー2を含む袋体の上部の肉厚は180〜270μm程度であることが好ましく、袋体の中間部の肉厚は150〜220μm程度であることが好ましく、袋体の下部の肉厚は130〜200μm程度であることが好ましい。この程度の肉厚とすることで、
一般に40〜50μm程度の合成樹脂製の汎用シートで袋体を構成する場合では予測できないような、荷重に対する耐久力の効果が生じることとなる。
また上記各実施形態では、袋体の上部、中間部、下部の3箇所をそれぞれ構成する合成樹脂製シートの肉厚を変えるように構成したが、このような3箇所に限らず、袋体の上部及び下部の2箇所を構成する合成樹脂製シートの肉厚を変えるように構成してもよく、或いは4箇所を構成する合成樹脂製シートの肉厚を変えるように構成してもよい。肉厚を変える部分の数は問わない。
また上記各実施形態では、袋体の上部における肉厚、中間部における肉厚、下部における肉厚の寸法を、それぞれのブロック毎に表示しているが、実際には合成樹脂製シートの肉厚は、各ブロック毎に肉厚の変化が不連続な状態となっているわけではなく、袋体の下側から上側に向かって連続的且つ徐々に肉厚が厚くなるように構成されている。これは、そのように袋体の下側から上側に向かって連続的且つ徐々に肉厚が厚くなるように構成する方が袋体を製造し易く、また合成樹脂製シートの性質上からも、そのように連続的且つ徐々に肉厚が厚くなるように構成する方が好ましいからである。
さらに上記各実施形態では、4個の挿入孔7a、7b、7c、7dのうち、両側の2個の挿入孔7a、7dを、中央の2個の挿入孔7b、7cよりも、把持用ヘッダー2における上側の位置に形成したため、長い中指と薬指とを中央の2個の挿入孔に挿入し、短い人指し指と小指とを両側の2個の挿入孔に挿入する際に、指の長さに応じた位置にそれぞれの挿入孔が穿設されているので、指の挿入作業を容易に行うことができるという効果が得られたが、挿入孔7a、7b、7c、7dが穿設される位置も該実施形態に限定されるものではなく、たとえば4個の挿入孔7a、7b、7c、7dの挿入孔がすべて把持用ヘッダー2における同じ高さの位置に穿設されていてもよい。
さらに把持用ヘッダー2に穿設される挿入孔7a、7b、7c、7dの形状も上記実施形態1、2のような円形や、上記実施形態3、4のような、上向きに幅広となる曲線を上縁部11及び下縁部12に有するような形状に限定されるものではなく、これ以外の形状に形成することも可能である。要は指が挿入可能となるように形成されていればよいのである。
また上記各実施形態では、挿入孔が把持用ヘッダー2に4個穿設されていたが、
把持用ヘッダー2に穿設される挿入孔の数も該実施形態に限定されず、たとえば2個であってもよく、或いは1個の長孔が穿設されていてもよい。ただし、上記各実施形態のように4個穿設した場合には、親指以外の4本の指をそれぞれの挿入孔に挿入した状態で把持用ヘッダー2を保持することできるので、袋本体に水を収容して運搬する場合に、水に重量がかるにもかかわらず安定した状態で保持できるという効果がある。
さらに、上記各実施形態3、4における挿入孔7a、7b、7c、7dの上縁部
11及び下縁部12の曲線の曲率も限定されるものではない。従って、上縁部
11の上側に形成される保持片13の形状も該実施形態に限定されるものではない。
ただし、挿入孔7a、7b、7c、7dに挿入される指の痛を緩和するためには、
上記上縁部11及び下縁部12の曲線の曲率は、緩やかに形成されていることが好ましい。
尚、本発明においては、把持用ヘッダー2に挿入孔を穿設し、その挿入孔に指を挿入して把持用ヘッダー2を把持する、つまり把持用ヘッダー2を把持する手段として挿入孔を穿設する手段を採用することを主眼とするものであるが、把持用ヘッダー2を把持する手段として、挿入孔を穿設する手段以外の手段を採用することも可能である。
さらに上位実施形態では、袋本体1の表片1a側に、4本の容量表示線8a、8b、8c、8dを表示したが、容量表示線の本数も該実施形態に限定されるものであってもよく、たとえば3本或いは2本であってもよい。尚、このような容量表示線を表示することで、上述のような好ましい効果が得られるが、このような容量表示線を表示することも本発明に必須の条件ではない。
さらに上記各実施形態では、袋本体1と把持用ヘッダー2との区画部分に、2条のチャック3、3を設けたが、チャック3の条数も該実施形態に限定されるものではなく、たとえば1条或いは3条であってもよい。また、このようなチャック3を設けることも本発明に必須の条件ではなく、チャック3以外の手段によって袋本体を密封するように構成することも可能である。
さらに上記各実施形態では、2条のチャック3、3間に、相互に突き合わせ可能な突起6a、6bを、袋本体1の表片1a側と裏片1b側とにそれぞれ3条ずつ突設したが、この突起6a、6bの条数も該実施形態に限定されるものではなく、たとえば1条、2条、或いは4条であってもよい。また、このような突起6a、6bによって、袋本体1の密封性をより良好にして水漏れを好適に防止できるという好ましい効果が得られたが、このような突起6a、6bを設けることも本発明に必須の条件ではない。
さらに、上記各実施形態では、1枚の合成樹脂製シートを折り返してその折返部を底部4とし、表片1a、裏片1bの両側縁を熱溶着等でシールすることによって袋本体1を袋状に形成したが、袋本体1の形態も該実施形態に限定されるものではなく、その形態は任意に変更可能である。
さらに該実施形態では、袋本体1及び把持用ヘッダー2をポリエチレンで構成したが、袋本体1及び把持用ヘッダー2の材質も該実施形態のポリエチレンに限定されるものではなく、ポリエチレン以外の合成樹脂、たとえばポリプロリレン、ポリエステル等で構成することも可能である。ただし、ポリ塩化ビニル等は、焼却時にダイオキシンなどの有害なガスを発生するおそれがあるため、避けることが望ましい。
尚、本発明は、上述のように災害等の非常時において、給水用として用いることを主眼としてので、収容される液体として水を用いることを主眼とするものであるが、災害等の非常時における給水用以外の用途に本発明を適用することも可能である。たとえば、袋本体に水を収容して凍らせ、クーラーボックスに食物や飲み物とともに入れて冷し、溶けた水は手洗いや食器洗いに使用し、或いはミネラルウォーターを凍らせて冷たい飲み物に使用する、いわゆるアイスパック等の使用法がある。このような使用法は、災害等の非常時において有用なことはもちろんであるが、このような非常時以外においてもこのような用い方をすることができる。
また、本発明の袋体は液体の収容用を主眼とするが、非常時においては、たとえば前調理した素材やカット野菜を持ち運ぶのに使用することもできる。またフリーザーパックに入りきらない食品の保存用としても使用することができる。さらに、手洗いや食器洗い用の水を入れて持ち運びすることもできる。従って給水用としてのみならず、災害等の非常時において有効に利用できる。このように液体以外の被収容物を収容することもできる。また液体以外の被収容物として、たとえばパウダー類や砂等の粉粒体や、ジェル等の被収容物を使用することも可能である。
いずれにしても、袋本体や把持用ヘッダーが合成樹脂製シート等で構成されているので、不使用時には丸めて保管するようなこともでき、保管時にスペースをとるようなこともない。
さらに水以外の液体の収容用として本発明の袋体を用いることも可能である。
一実施形態としての液体収容用袋体の正面図。 同A−A線断面図。 同要部拡大断面図。 袋本体を開封する状態を示す要部拡大断面図。 水を収容した状態の袋体の断面図。 密封時における袋体の要部拡大断面図。 他実施形態の袋体の断面図。 他実施形態の袋体の正面図。 同要部拡大正面図。 図8のB−B線拡大断面図。 図8のC−C線拡大断面図。 挿入孔に指を挿入した状態を示す要部拡大断面図。 他実施形態の袋体の挿入孔の形状を示す要部拡大正面図。
符号の説明
1…袋本体 2…把持用ヘッダー
3…チャック 6a,6b…突起
7a、7b、7c、7d…挿入孔
8a、8b、8c、8d…容量表示線
11…上縁部 12…下縁部
13a、13b、13c、13d…保持片

Claims (15)

  1. 表片(1a)及び裏片(1b)からなる袋本体(1)内に被収容物を密封状態で収容することができ、且つ該袋本体(1)内に被収容物を収容した状態で把持することのできる把持用ヘッダー(2)が前記袋本体(1)の上部に設けられていることを特徴とする袋体。
  2. 上部側の肉厚が下部側の肉厚よりも厚くなるように構成されている請求項1記載の袋体。
  3. 袋本体(1)の上部に、指の挿入孔が穿設された把持用ヘッダー(2)が設けられている請求項1又は2記載の袋体。
  4. 把持用ヘッダー(2)を含む上部の肉厚が180〜270μm、中間部の肉厚が150〜220μm、下部の肉厚が130〜200μmとなるように構成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の袋体。
  5. 把持用ヘッダー(2)の挿入孔が4個並列して穿設されている請求項3又は4記載の袋体。
  6. 4個の挿入孔(7a)、(7b)、(7c)、(7d)のうち、両側の2個の挿入孔(7a)、(7d)が中央の2個の挿入孔(7b)、(7c)よりも把持用ヘッダー(2)における上側の位置に穿設されている請求項5記載の袋体。
  7. 挿入孔が円形に形成されている請求項3乃至6のいずれかに記載の袋体。
  8. 挿入孔が、上向きに幅広となる曲線を上縁部(11)及び下縁部(12)を有するような形状に形成され、且つ前記挿入孔の上縁部(11)の上部側における把持用ヘッダー(2)の部分は、前記挿入孔に指を挿入した際に、指に対する復元力によって指を保持する保持片として形成されている請求項3乃至6のいずれかに記載の袋体。
  9. 挿入孔の下縁部(12)が、鋭利な底部のない緩やかな曲率の曲線を有して形成されている請求項8記載の袋体。
  10. 4個の挿入孔(7a)、(7b)、(7c)、(7d)のうち、中央の2個の挿入孔(7b)、(7c)の上縁部(11)の上部側の保持片(13b)、(13c)の上下方向の長さが、両側の2個の挿入孔(7a)、(7d)の上縁部(11)の上部側の保持片(13a)、(13d)の上下方向の長さよりも長く形成されている請求項8又は9記載の袋体。
  11. 把持用ヘッダー(2)と袋本体(1)との境界線部分に、該袋本体(1)を密封するためのチャック(3)が設けられている請求項1乃至10のいずれかに記載の袋体。
  12. チャック(3)が上下に2条設けられている請求項11記載の袋体。
  13. 上下2条のチャック(3)、(3)間に、相互に突き合わせ可能な突起が、袋本体(1)の表片(1a)及び裏片(1b)にそれぞれ突設されている請求項12記載の袋体。
  14. 袋本体(1)の表片(1a)に、収容される液体の容量を示す少なくとも1以上の容量表示線が表示されている請求項1乃至13のいずれかに記載の袋体。
  15. 袋本体(1)に日付・名前表示欄(15)が設けられている請求項1乃至14のいずれかに記載の袋体。
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