JP2014031199A - パウチ容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の製袋プロセスによって簡便且つ安価に製造可能であり、開口部を広げながら容器を安定に保持することが容易なパウチ容器を提供する。
【解決手段】パウチ容器10は、表面部を構成する表面シート11及び裏面部を構成する裏面シート12を備える。パウチ容器10には、充填部14に繋がる開口部15が形成され、開口部15を閉じるチャック16が設けられる。パウチ容器10は、表面部及び裏面部がチャック16よりも上方に延出して、互いに離間可能に形成された一対の延出片20A,20Bを有する。延出片20A,20Bには、指の挿入を可能とする挿入部21A,21Bが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、パウチ容器に関する。
パウチ容器は、密封性や取り扱い性に優れることから、食料品やトイレタリー製品はもとより、経腸栄養剤や静脈栄養剤、輸液等の容器としても広く用いられている。栄養剤を患者に投与する際に使用される医療用パウチ容器には、栄養剤やその希釈液を注入するための開口部が設けられている。
ところで、上記開口部から栄養剤等を注入する場合には、容器の開口部周辺を片手で把持しながら開口部を押し広げるという不安定な作業を余儀なくされるため、かかる作業性の改善が求められている。このような状況に鑑みて、壁面シートと該シートの外面に固定された軟質プラスチックシートとの間に指を挿入するための貫通路を形成する1対の開閉操作部を備えた医療用パウチ容器が提案されている(特許文献1参照)。
特開2011−78737号公報
上記特許文献1に開示されたパウチ容器によれば、貫通路に指を挿入して容器を保持することで上記作業性がある程度改善できる。しかし、当該パウチ容器の場合、壁面シートとは別に貫通路形成用の部材(上記軟質プラスチックシート)を準備しなければならず、また当該部材を壁面シートに接着する工程が必要になるなど、未だ改良の余地がある。
本発明に係るパウチ容器は、少なくとも表面部及び裏面部を構成する壁面シートを備え、該シートに囲まれた内容物の充填空間に繋がる開口部が容器上部の前記表面部と前記裏面部との間に形成され、前記開口部を閉じる封止部が設けられたパウチ容器において、前記表面部及び前記裏面部が前記封止部よりも上方に延出して、互いに離間可能に形成された一対の延出片を有し、前記各延出片には、指の挿入を可能とする挿入部が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、一対の延出片の挿入部に挿入した指(例えば、親指と人差し指)を容器幅方向に沿わせた状態として、親指と人差し指の間隔を開けることにより開口部を容易に広げることが可能となる。容器は挿入部に挿入された親指と人差し指により保持されるため、開口時に容器が落下する等の心配がなく、内容物の重量が重い場合であっても容器を安定に保持できる。また、親指と人差し指との間隔を開けておくだけで開口状態が維持されるので、例えば、栄養剤等の注入作業中に開口部が閉じてしまい栄養剤等が零れるといった不具合を防止できる。そして、上記構成によれば、壁面シートの一部から延出片が構成されるため、別部材を準備する必要がなく、既存の製袋プロセスによって簡便且つ安価に製造可能である。
本発明に係るパウチ容器において、前記一対の延出片は、それぞれの端部同士が重なり合わず一方が凹んで形成された摘み部を有することが好適である。
一対の延出片は互いにくっついて離れ難いことがあるが、当該構成によれば、摘み部によってスムーズに各延出片を引き剥がすことが可能となり、作業性がさらに向上する。
本発明に係るパウチ容器において、前記延出片の一部には、他の部分よりも上方に延出した凸状部が設けられており、前記凸状部に前記挿入部が形成され、前記凸状部と前記他の部分との境界に位置する容器外形線が下方に向かって凸となるように湾曲していることが好適である。
当該構成によれば、延出片の耐久性を向上させることができる。
本発明によれば、既存の製袋プロセスによって簡便且つ安価に製造可能であり、開口部を広げながら容器を安定に保持することが容易なパウチ容器を提供できる。
本発明の実施形態の一例であるパウチ容器の正面図である。 図1のA‐A線断面を模式的に示す図である。 本発明の実施形態の一例であるパウチ容器の製造過程を示す図である。 本発明の実施形態の一例であるパウチ容器の正面図であって、充填口を開口する様子を示す図である。 本発明の実施形態の一例であるパウチ容器の上面図であって、充填口を開口する様子を示す図である。 本発明の他の実施形態の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態の一例を示す図である。
本発明の実施形態の一例について、図面を参照しながら以下詳細に説明する。
以下では、パウチ容器に注入される充填物として液状の栄養剤(図示せず)を例示する。但し、充填物は、これに限定されず、例えば、栄養剤を希釈するための水等であってもよく、ゼリー状やペースト状の物であってもよい。また、本発明の適用は、医療用途に限定されず、各種食料品等の容器に適用されてもよい。
以下では、袋状部を除く部分が表面シート11及び裏面シート12のみから構成される平パウチを例示するが、スタンディングパウチやサイドガゼットパウチなど、他のパウチ形態に本発明の構成を適用してもよい。
また、開口部を閉じる封止部として、開閉自在のチャック16を例示するが、封止部はこれに限定されない。例えば、表面シート11及び裏面シート12の内面同士を剥離可能に接合した弱シール部を封止部としてもよい。
本明細書では、開口部が形成される部分を容器の「上部」とし、上部に対向する部分を容器の「下部」とする。また、各シートが積層される方向を容器の「表裏方向」とし、上下方向及び表裏方向に直交する方向を容器の「幅方向」とする。以下では、単に、上下方向、表裏方向、幅方向という場合がある。
まず初めに、図1,2を参照しながら、本発明の実施形態の一例であるパウチ容器10の構成について説明する。図1は、パウチ容器10の正面図である。図2は、図1のA‐A線で延出部を上下方向に切断したときの断面を示す。
パウチ容器10は、互いに重ね合わされた表面シート11及び裏面シート12を備える。表面シート11及び裏面シート12は、容器の表面部及び裏面部をそれぞれ構成する一対の壁面シートである。パウチ容器10は、各シートの上端縁を除く端縁同士を接合して形成された端縁シール部13を有する。即ち、壁面シートの幅方向両端縁(側端縁)及び下端縁に端縁シール部13が形成され、容器上部には充填部14に繋がる開口部15が形成されている。開口部15は、上方に向いた開口部であって、表面シート11と裏面シート12とが接合されないことにより各シートの間に形成される。
パウチ容器10には、開口部15を閉じるチャック16が設けられる。そして、端縁シール部13とチャック16とにより、壁面シートに囲まれた容器内部空間が密閉される。この密閉される容器内部空間が、栄養剤が充填される充填部14である。チャック16は、例えば、凸条部付きの第1のシートと、凸条部に嵌合する凹条部付きの第2のシートとを対向配置して構成される。例えば、第1のシートが表面シート11の内面に接合され、第2のシートが裏面シート12の内面に接合される。
また、パウチ容器10には、充填部14に充填された栄養剤を注出するための注出部17が設けられる。注出部17は、例えば、栓付きのプラスチック管であって、壁面シートの斜めにカットされた下端と側端との角部に取り付けられている。具体的には、表面シート11と裏面シート12の間に注出部17を挟んだ状態で各部材を接合することにより注出部17が取り付けられる。
また、パウチ容器10には、注出部17の長手方向の延長線上に吊り下げ孔18が設けられる。吊り下げ孔18は、端縁シール部13の一部を幅広に形成し、当該幅広シール部を表裏方向に打ち抜くことで形成される。パウチ容器10に充填された栄養剤を患者に投与する際には、吊り下げ孔18をフック等に引っ掛けることで注出部17の長手方向が鉛直方向に沿った状態となり、栄養剤を容易に注出することができる。
パウチ容器10では、吊り下げ孔18が形成される幅方向端部と反対側にカット部19が形成されて、容器上部の幅が容器下部の幅よりも狭くなっている。容器上部の幅を狭くする、特に後述の挿入部21A,21B側をカットして縮幅することで、容器の保持性等を向上させることができる。
さらに、パウチ容器10は、表面部及び裏面部がチャック16よりも上方に延出して、互いに離間可能に形成された一対の延出片20A,20Bを有する。延出片20Aは表面部の一部であり、延出片20Bは裏面部の一部であって、互いに接合されておらず表裏方向に離間可能である。
パウチ容器10を構成する各シートは、通常、樹脂フィルムから構成される。シートを構成する樹脂フィルムには、耐衝撃性、耐磨耗性、及び耐熱性など、包装体としての基本的な性能を備えることが要求される。また、上記各シール部は、通常、ヒートシールにより形成されるので、シートには、ヒートシール性も要求される。シートとしては、ベースフィルム層と、ヒートシール性を付与するシーラント層とを有する複層シートが好適であり、高いガスバリア性が要求される場合には、ベースフィルム層とシーラント層との間にガスバリア層を設けることが好適である。
ここで、ベースフィルム層、シーラント層、及びガスバリア層の構成材料を例示する。なお、これら各層の積層は、慣用のラミネート法、例えば、接着剤によるドライラミネーション、熱接着性層を挟んで熱により接着させる熱ラミネーションなどにより行うことができる。
ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)など)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)など)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66など)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルスルフォン(PES)及びエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
シーラント層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
ガスバリア層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルム(例えば、ベースフィルム層であってもよい)に、アルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物などを蒸着(又はスパッタリング)したフィルムが例示できる。
壁面シートには、例えば、栄養剤の液量を計測するための目盛り(図示せず)を設けることが好適である。なお、目盛りの他にも、商品名や原材料、使用上の注意事項などを表示する印刷層を設けてもよい。
以下、一対の延出片20A,20Bの構成について、さらに詳説する。
延出片20A,20Bは、開口部15を開口するときに使用される部分であって、チャック16の上方において開口部15を挟んで対向配置されている。延出片20A,20Bは、表裏方向に重なり合っているが、互いに接合されていない。即ち、パウチ容器10は、チャック16の下方に位置する部分(以下、「胴部」という)に一対の壁面シートを接合する端縁シール部13を有するが、チャック16の上方には端縁シール部13を有さない。但し、延出片20A,20Bは、開口時の操作性を損なわない範囲で互いに接合されていてもよい。
延出片20A,20B(表裏面シートも同様)は、後述の摘み部23を除いて、互いに略同一形状、略同一寸法を有している。以下、延出片20A,20Bで共通する内容は、延出片20Aを例に挙げて説明する。
延出片20Aには、指の挿入を可能とする挿入部21Aが形成されている。本実施形態の挿入部21Aは、延出片20Aを構成する表面シート11を貫通して形成された貫通孔であって、延出片20Aの端部から離れた位置に形成されている。また、挿入部21Aは、カット部19が形成された延出片20Aの幅方向一端部(以下、「右端」という)側、即ち吊り下げ孔18が形成された幅方向他端部(以下、「左端」という)と反対側に位置している。延出片20Bの挿入部21Bは、挿入部21Aのちょうど裏側に形成されている。
挿入部21Aは、右端部側から指を挿入し易いように、右端部部に近接して形成されることが好適である。挿入部21Aは、指が挿入し易い形状であればよく、図1に示す平面視略楕円形状に限定されず、平面視真円形や四角形等であってもよい。
挿入部21Aが形成される部分は、他の部分よりも上方に大きく延出している。即ち、延出片20Aの一部には、他の部分よりも上方に延出した凸状部22Aが設けられており、凸状部22Aに挿入部21Aが形成されている。凸状部22Aは、右端部から幅方向中央部近傍に亘って設けられている。凸状部22Aは、少なくとも挿入部21Aを形成可能な寸法に設定され、例えば、上下方向長さが30〜60mm程度であることが好適である。
凸状部22Aは、その右端部が胴部の右端部の延長線上にあり、上端がチャック16と略平行に形成されている。凸状部22Aの幅方向長さは、延出片20Aの幅方向長さの1/3〜1/2程度である。延出片20Aの凸状部22A以外の部分(以下、「短延出部」という)は、例えば、チャック16からの延出長さが凸状部22Aの5〜50%程度である。或いは、短延出部がカットされた形態であってもよい。
凸状部22Aと短延出部との境界に位置する容器外形線(即ち、延出片20Aの上端)は、下方に向かって凸となるように湾曲している。つまり、凸状部22Aと短延出部との境界に位置する容器外形線には、角張った部分が存在しない。凸状部22A,22Bの挿入部21A,21Bに指を挿入して表裏方向に引っ張ると、凸状部22Aと短延出部との境界位置に応力がかかるが、この部分を湾曲させることで当該応力を分散でき、延出片20A,20Bの破断等を防止できる。
一対の延出片20A,20Bは、それぞれの端部同士が重なり合わず一方が凹んで形成された摘み部23を有する。摘み部23は、延出片20A,20Bが密着している場合にこれらを引き剥がすために使用される。本実施形態の摘み部23は、短延出部において、延出片20Aの一部が切り欠かれることにより形成されている。かかる切り欠きは、左端部から幅方向中央部に亘って、短延出部の略全幅に形成されている。
次に、図3を参照しながら、図1に示すパウチ容器10の製造方法の一例について説明する。図3は、パウチ容器10の製造工程のうち、各シートの長尺体を積層し、各シール部を形成する工程を模式的に示す。
図3に示すように、まず、表面シート11、裏面シート12、チャック16を構成するシート(例えば、凸条部付きの第1シート及び凹条部付きの第2シート)の長尺体(以下、「長尺体11z,12z,16z」とする)をそれぞれ準備して互いに積層する。長尺体16zは、第1シートの凸条部と第2シートの凹条部とが嵌合した状態で積層される。
各長尺体の積層工程では、まず、互いに重ね合わされた長尺体11z,12zの間に長尺体16zを挿入する。このとき、長尺体11z,12zは各々のシーラント層同士が向かい合うように積層され、長尺体16zの第1シートのシーラント層は長尺体11zのシーラント層と向かい合うように、長尺体16zの第2シートのシーラント層は長尺体12zのシーラント層と向かい合うように積層される。
積層工程を経た上記各長尺体には、ヒートシール工程で各シール部が形成される。ヒートシール工程では、例えば、注出部17を取り付ける部分を残して、長尺体11z,12zの下端縁、TD方向に沿って所定部位をヒートシールすることにより端縁シール部13を形成する。ここで、長尺体の下端縁は、パウチ容器10の下端縁となる部分であり、所定部位は、パウチ容器10の側端縁となる部分である。ヒートシール工程では、長尺体16zが長尺体11z,12zにそれぞれ接合されて、開口部15が閉じられる。なお、長尺体16zよりも上方には、シール部は形成されない。
続いて、ダイカットロール等を用いて、例えば、切断予定線Xに沿って上記長尺体をカットし、個々の容器サイズに分割する。なお、上記ヒートシール及び当該カットは同時に行なわれてもよい。このとき又は別工程で、吊り下げ孔18が形成される。また、挿入部21A,21B、凸状部22A,22B、及び摘み部23が形成される。これにより、指が挿入可能な挿入部21A,21Bを有する延出片20A,20Bが形成される。
最後に、注出部17を取り付けてパウチ容器10が得られる。以上のように、パウチ容器10は、長尺体を用いた既存の製袋プロセスによって、簡便且つ安価に製造することができる。
次に、図4,5に示すパウチ容器10の使用状態の一例を参照しながら、パウチ容器10の作用効果について詳説する。ここでは、パウチ容器10の開口部15を開いて栄養剤を注入する使用状態を例示する。
パウチ容器10の開口部15から充填部14に栄養剤を注入する際には、例えば、片手(以下、右手とする)で容器を保持しながらチャック16を開けて開口部15を広げる。まず初めに、摘み部23を用いて延出片20A,20Bを引き剥がし、挿入部21A,21Bに指を挿入可能な状態とする。延出片20A,20Bは、互いにくっついて離れ難いことがあるが、延出片の端部に摘み部23を設けたことによってスムーズに各片を離すことが可能となる。なお、このときにチャック16を外しておいてもよい。
続いて、延出片20Aの挿入部21Aに親指を挿入し、延出片20Bの挿入部21Bに人差し指を挿入して容器を保持する。このとき、親指と人差し指は、右端部側から挿入される。挿入部21A,21Bは、右端部に近接して形成されているため、指をスムーズに挿入することができる。
続いて、挿入部21A,21Bに挿入された親指と人差し指との間隔を開けることによりチャック16を外して開口部15を広げる。即ち、親指を表側に動かし、人差し指を裏側に動かす。親指と人差し指の間隔をさらに広げることで、開口部15を大きく広げることができる。
続いて、親指と人差し指の間隔を開けて開口部15を大きく広げた状態で、栄養剤の注入を開始する。親指と人差し指との間隔を開けておくだけで開口状態が維持されるので、安定した注入作業を実現でき、例えば、注入作業中に開口部15が閉じて栄養剤が零れることを防止できる。また、栄養剤を注入することにより容器の重量が増加するが、容器を保持する指は挿入部21A,21Bに挿入されているため、容器の落下等が発生し難い。また、容器を保持する手は、胴部に殆どかからないため、栄養剤の液量を確認し易い。
以上のように、パウチ容器10によれば、片手で容器を保持しながら栄養剤の注入作業を容易に行うことができ、当該注入作業の作業性を大幅に改善することが可能となる。
以下、本発明の他の実施形態の一例について説明する。
ここでは、上記実施形態との相違点を主に説明し、上記実施形態と同様の構成には同じ符号を付して重複する説明を省略する。図6〜図9は、パウチ容器の延出片を拡大して示し、図10は、パウチ容器の全体を示す。
図6に例示する延出片30A,20Bは、摘み部の形状が図1に例示する形態と異なる。摘み部33は、延出片30Aが切り欠かれて形成されている点で摘み部23と共通する。一方、摘み部33は、切り欠きの幅が摘み部23の場合よりも小さく、延出片の幅方向中央部近傍のみに形成されている。
図7に例示する延出片40A,40Bは、凸状部に摘み部43が形成されている。摘み部43は、凸状部42Aの延出長さが凸状部42Bの延出長さよりも短くなるように延出片の上端をカットすることで形成される。
図8に例示する延出片50A,50Bは、挿入部の形状が図1に例示する形態と異なる。挿入部51A(裏面シート側の挿入部も同様)は、正面視略U字状で、その両端が左端側を向く切り込み線54Aにより形成されている。延出片50Aには、切り込み線54Aとその端同士を結んだ線(付け根線)とに囲まれた部分である舌片55Aが設けられており、付け根線で舌片55Aを折り曲げることで挿入部51Aが開口して指の挿入が可能となる。また、図8に例示する延出片には、摘み部が設けられていない点で図1等に例示する形態と異なる。
図9に例示する延出片70A,70Bは、摘み部73が形成された部分を除いて延出長さが全幅に亘って同等である。即ち、延出片70A,70Bには、凸状部、短延出部が存在しない。そして、延出片70A,70Bの右端側だけでなく、左端側にも挿入部71A,71Bが形成されている。摘み部73は、延出片70Aの左右の角部が斜めに切り欠かれて2箇所に形成されている。
図10に例示するパウチ容器80は、吊り下げ孔18側にもカット部81が形成されている。そして、延出片90A,90Bは、幅方向中央部の延出長さが最大となって凸状部92A,92Bが形成されている。パウチ容器80では、凸状部92A,92Bに形成された挿入部91A,91Bが延出片の幅方向中央部に位置している。
10 パウチ容器、11 表面シート、12 裏面シート、13 端縁シール部、14 充填部、15 開口部、16 チャック、17 注出部、18 吊り下げ孔、19 カット部、20A,20B 延出片、21A,21B 挿入部、22A,22B 凸状部、23 摘み部。

Claims (3)

  1. 少なくとも表面部及び裏面部を構成する壁面シートを備え、該シートに囲まれた内容物の充填空間に繋がる開口部が容器上部の前記表面部と前記裏面部との間に形成され、前記開口部を閉じる封止部が設けられたパウチ容器において、
    前記表面部及び前記裏面部が前記封止部よりも上方に延出して、互いに離間可能に形成された一対の延出片を有し、
    前記各延出片には、指の挿入を可能とする挿入部が形成されていることを特徴とするパウチ容器。
  2. 請求項1に記載のパウチ容器において、
    前記一対の延出片は、それぞれの端部同士が重なり合わず一方が凹んで形成された摘み部を有することを特徴とするパウチ容器。
  3. 請求項1又は2に記載のパウチ容器において、
    前記延出片の一部には、他の部分よりも上方に延出した凸状部が設けられており、
    前記凸状部に前記挿入部が形成され、前記凸状部と前記他の部分との境界に位置する容器外形線が下方に向かって凸となるように湾曲していることを特徴とするパウチ容器。
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