JP2007242847A - キャパシタおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】保護層の剥離を防ぐことができるキャパシタの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係るキャパシタ100の製造方法は,第1導電層の上方に誘電体層5を形成する工程と、誘電体層の上方に第2導電層60を形成する工程と、少なくとも第2導電層および誘電体層をパターニングする工程と、第1導電層および第2導電層のうちの少なくとも一方の露出している表面に対して、酸化性ガスを用いたプラズマ処理を行って酸化物層42,62を形成する工程と、少なくとも誘電体層を被覆するように酸化物からなる保護層16を形成する工程と、を含み、保護層は,酸化物層のうちの少なくとも一部に接するように形成される。
【選択図】図7

Description

本発明は、キャパシタおよびその製造方法に関する。
インクジェット式記録ヘッドや強誘電体メモリなどに用いられるキャパシタでは、通常、PZTなどからなる誘電体層やIrなどからなる電極が保護層により被覆されている(例えば特開平10−226071号公報参照)。この場合に、保護層が後工程での熱処理や洗浄で剥離しないためには、電極材料として用いられるIrやPtなどの貴金属と、保護層の材料との密着性が重要となってくる。
特開平10−226071号公報
本発明の目的は、保護層の剥離を防ぐことができるキャパシタの製造方法、および、該製造方法によって得られるキャパシタを提供することにある。
本発明に係るキャパシタの製造方法は、
第1導電層の上方に誘電体層を形成する工程と、
前記誘電体層の上方に第2導電層を形成する工程と、
少なくとも前記第2導電層および前記誘電体層をパターニングする工程と、
前記第1導電層および前記第2導電層のうちの少なくとも一方の露出している表面に対して、酸化性ガスを用いたプラズマ処理を行って酸化物層を形成する工程と、
少なくとも前記誘電体層を被覆するように酸化物からなる保護層を形成する工程と、を含み、
前記保護層は、前記酸化物層のうちの少なくとも一部に接するように形成される。
このキャパシタの製造方法では、前記保護層は、前記酸化物層のうちの少なくとも一部に接するように形成される。前記酸化物層を構成する酸化物と、前記保護層を構成する酸化物との密着性は良好であるため、このキャパシタの製造方法によれば、前記保護層の剥離を防ぐことができる。このことは、後述する実験例においても確認されている。
なお、本発明に係る記載では、「上方」という文言を、例えば、「特定のもの(以下「A」という)の「上方」に他の特定のもの(以下「B」という)を形成する」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A上に直接Bを形成するような場合と、A上に他のものを介してBを形成するような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。
本発明に係るキャパシタの製造方法において、
前記酸化性ガスは、酸素ガスまたは一酸化二窒素ガスであることができる。
本発明に係るキャパシタの製造方法において、
前記酸化物層は、貴金属の酸化物からなるように形成されることができる。
本発明に係るキャパシタの製造方法において、
前記プラズマ処理は、2周波プラズマ法を用いて行われることができる。
本発明に係るキャパシタの製造方法において、
前記保護層を構成する酸化物は、酸化シリコンであり、
前記酸化シリコンは、トリメトキシシランを用いて形成されることができる。
本発明に係るキャパシタは、
第1領域および第2領域を有する第1導電層と、
前記第1導電層の前記第1領域の上方に形成された第1酸化物層と、
前記第1導電層の前記第2領域の上方に形成された誘電体層と、
前記誘電体層の上方に形成された第2導電層と、
少なくとも前記誘電体層を被覆し、酸化物からなる保護層と、を含み、
前記保護層は、前記第1酸化物層のうちの少なくとも一部に接している。
本発明に係るキャパシタにおいて、
前記第1導電層の前記第2領域の上方であって、前記誘電体層の下方に形成された第2酸化物層を有し、
前記第2酸化物層の膜厚は、前記第1酸化物層の膜厚よりも厚いことができる。
なお、本発明に係る記載では、「下方」という文言を、例えば、「特定のもの(以下「A」という)の「下方」に形成された他の特定のもの(以下「B」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、Aの下に直接Bが形成されているような場合と、Aの下に他のものを介してBが形成されているような場合とが含まれるものとして、「下方」という文言を用いている。
本発明に係るキャパシタにおいて、
前記第2導電層を被覆する第3酸化物層を有し、
前記保護層は、前記第3酸化物層のうちの少なくとも一部に接していることができる。
以下、本発明に好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. まず、本実施形態に係るキャパシタの製造方法およびその製造方法により得られるキャパシタについて説明する。図1〜図4、図7は、本実施形態に係るキャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図である。
(1)まず、図1に示すように、基体1の上方に第1導電層38を形成する。基体1としては、例えば、半導体基板などを用いることができ、特に限定されない。基体1は、基板単体あるいは基板上に他の層が積層された積層体であってもよい。
第1導電層38は、例えば、貴金属からなることができる。貴金属としては、例えば、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)などを挙げることができる。第1導電層38は、複数の層から構成される積層体であることもできる。例えば、第1導電層38は、白金層の上にイリジウム層を積層したものであることができる。第1導電層38は、例えば、スパッタ法、蒸着法などにより形成されることができる。第1導電層38の膜厚は、例えば200nm程度とすることができる。
(2)次に、第1導電層38の上に誘電体層5を形成する。誘電体層5は、強誘電体または圧電体からなることができる。誘電体層5としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O:PZT)、ニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti,Nb)O)などを用いることができる。誘電体層5は、例えば、ゾルゲル法、MOD(Metal Organic Decomposition)法などを用いて形成されることができる。誘電体層5の膜厚は、例えば1.1μm程度とすることができる。
本工程において誘電体層5を形成する際には、第1導電層38の上部が酸化されて、図2に示すように、酸化物層(第2酸化物層)44が形成されることができる。即ち、基体1の上には、酸化されずに残った第1導電層(以下「残存第1導電層」ともいう)40と、第2酸化物層44と、誘電体層5とが、この順に形成されることができる。例えば、第1導電層38がIrからなる場合には、第2酸化物層44は、例えば、酸化イリジウム(IrO)からなることができる。また、例えば、第1導電層38が、PtとIrの積層体からなる場合には、第2酸化物層44は、例えばIrOからなり、残存第1導電層40は、例えばPtや酸化されずに残ったIrからなることができる。第2酸化物層44の膜厚は、例えば20nm程度である。本実施形態では、第2酸化物層44の膜厚を、後述する第1酸化物層42の膜厚よりも厚くすることができる。
次に、図2に示すように、誘電体層5の上に第2導電層60を形成する。第2導電層60は、第1導電層38と同様に、例えば、貴金属からなることができる。第2導電層60は、例えば、スパッタ法、蒸着法などにより形成されることができる。第2導電層60の膜厚は、例えば150nm程度とすることができる。
なお、上述した例では、基体1の上方に第1導電層38、誘電体層5、第2導電層60を順次積層する場合について説明したが、例えば、第1導電層38の単体を準備して、第1導電層38上に、誘電体層5、第2導電層60を順次積層することもできる。
次に、図2に示すように、公知の方法により、第2導電層60の上の所望の領域にレジスト層22を形成する。
(3)次に、図3に示すように、レジスト層22をマスクとして、第2導電層60および誘電体層5をエッチングして所望の形状にパターニングする。本工程では、図3に示すように、第2導電層60および誘電体層5に加えて、残存第1導電層40の第1領域10上の第2酸化物層44をエッチングすることができる。第2酸化物層44のエッチングは、例えば、残存第1導電層40の第1領域10が露出するまで行うことができる。また、例えば、残存第1導電層40の第1領域10は、オーバーエッチングされることもできる。本工程のエッチングは、例えばドライエッチング法により行われることができる。
図示の例のパターニングでは、残存第1導電層40の第1領域10以外の領域(第2領域)12上に第2酸化物層44が残存する。即ち、残存第1導電層40の第2領域12の上面と、第2酸化物層44の下面とが、平面視において一致する。そして、図示の例のパターニングでは、残存した第2酸化物層44の上に誘電体層5が残存する。即ち、残存第1導電層40の上方であって、平面視において、残存第1導電層40の第2領域12内に誘電体層5が形成される。誘電体層5の上には、第2導電層60が設けられる。
次に、レジスト層22を公知の方法により除去する。
(4)次に、図4に示すように、残存第1導電層40の露出している表面に対して、酸化性ガスを用いたプラズマ処理を行って第1酸化物層42を形成する。即ち、第1酸化物層42は、酸化性ガスを原料として生成されたプラズマに残存第1導電層40の第1領域10を曝して酸化することにより形成される。第1酸化物層42は、残存第1導電層40の第1領域10の直上に形成される。また、同様にして、第2導電層60の露出している表面に対して、酸化性ガスを用いたプラズマ処理を行って第3酸化物層62を形成する。第3酸化物層62は、図4に示すように、第2導電層60の上面および側面が酸化されて形成される。即ち、第3酸化物層62は、第2導電層60の上面上および側面上に形成され、第2導電層60を被覆することができる。なお、図4における矢印は、ガスの流れを模式的に示している。
第1酸化物層42および第3酸化物層62は、例えば、貴金属の酸化物からなることができる。貴金属の酸化物としては、例えば、酸化イリジウム(IrO)などを挙げることができる。酸化性ガスとしては、例えば、酸素(O)ガス、酸素化合物ガス(例えば一酸化二窒素(NO)ガス等)などを用いることができる。第1酸化物層42の膜厚は、例えば5nm程度である。本実施形態では、第3酸化物層62の膜厚を、第1酸化物層42の膜厚と同じにすることができる。
プラズマ処理には、例えば2周波プラズマ法を用いることが好ましい。2周波プラズマ法とは、図4に示すように、プラズマソース側電極70とバイアス側電極72の両方にRF(radio frequency)を印加する方法である。これにより、プラズマ中の酸素イオンを残存第1導電層40や第2導電層60の露出している表面に引き込むことができるため、該表面を効率良く酸化することができる。プラズマ処理の具体的な条件としては、例えば以下の通りである。
プラズマソース側の周波数としては、例えば、13.56MHz、60MHzなどとすることができる。バイアス側の周波数としては、例えば、400kHz、800kHz、13.56MHzなどとすることができる。また、酸化性ガスの流量としては、例えば900sccm、圧力としては、例えば90Pa、プラズマパワーとしては、例えば300Wとすることができる。
プラズマ処理の時間としては、上述した条件下では、例えば、30秒以上、120秒以下とすることが好ましい。30秒以上とすることで、後述する保護層16と、第1酸化物層42および第3酸化物層62との良好な密着性を確保することができる。また、120秒以下とすることで、キャパシタ100の電気特性を劣化させないことができる。図5は、プラズマ処理を行う前の電気特性(ヒステリシス)を示す図であり、図6は、プラズマ処理を120秒行った後の電気特性を示す図である。この実験結果から、プラズマ処理の時間が120秒以下であれば、キャパシタ100にはダメージがないことが分かる。なお、上述したプラズマ処理の条件下において、プラズマ処理の時間を180秒としたところ、プラズマ処理前に比べ、キャパシタ100の電気特性(ヒステリシス)は明らかな劣化を示した。
また、本工程のプラズマ処理には、例えば、プラズマソース側電極70のみにRFを印加する方法(1周波プラズマ法)を用いることもできる。
以上の工程によって形成された第1酸化物層42、第2酸化物層44、および、残存第1導電層40は、本実施形態に係るキャパシタ100の下部電極4を構成することができる。同様に、第3酸化物層62および第2導電層60は、キャパシタ100の上部電極6を構成することができる。
(5)次に、図7に示すように、下部電極4、誘電体層5、および上部電極6を被覆するように、酸化物からなる保護層16を形成する。本発明において、保護層16を構成する酸化物とは、酸素を含む化合物であり、例えば、酸化シリコン(SiO)、酸窒化シリコン(SiON)などを挙げることができる。ここでは、保護層16が酸化シリコンからなる場合について説明する。保護層16は、トリメトキシシラン(TMS)を用いて形成されることが好ましい。保護層16は、例えば化学気相成長(CVD)法により形成されることができる。CVD法としては、例えば、プラズマソース側とバイアス側の両方にRFを印加する2周波プラズマCVD法を用いることができる。また、CVD法としては、例えば、プラズマソース側のみにRFを印加する1周波プラズマCVD法を用いることができる。また、保護層16は、例えば、1周波プラズマCVD法により形成された第1層と、その上に2周波プラズマCVD法により形成された第2層との2層構造であることもできる。CVD法に用いられる酸化剤としては、例えば、酸素(O)、一酸化二窒素(NO)などを挙げることができる。保護層16の膜厚は、例えば100nm程度とすることができる。
(6)次に、必要に応じて熱処理を行うことができる。これにより、キャパシタの電気的特性を向上させることができる。熱処理の温度としては、例えば450℃とすることができる。
(7)以上の工程によって、図7に示すように、本実施形態に係るキャパシタ100を形成することができる。
(8)なお、図示しないが、この後、公知の方法により、保護層16を貫通するコンタクトホールを形成し、コンタクトホールを埋め込むように配線層を形成することも可能である。
2. 本実施形態では、保護層16は、第1酸化物層42の表面(上面)、並びに、第3酸化物層62の表面(上面および側面)に接している。第1酸化物層42および第3酸化物層62を構成する酸化物と、保護層16を構成する酸化物との密着性は良好であるため、本実施形態によれば、保護層16の剥離を防ぐことができる。このことは、後述する実験例においても確認されている。特に、第1酸化物層42や第3酸化物層62の平面視における面積が大きい方が、保護層16との密着性をより良好にすることができる。
また、本実施形態では、貴金属(Irなど)からなる第1導電層38の上に誘電体層5を形成することができる。例えば、貴金属の酸化物(IrOなど)の上に誘電体層を形成する場合には、誘電体層を良好に結晶化できない、即ち、所望の特性を有する膜を形成することができない場合がある。これに対し、本実施形態では、例えばIrからなる第1導電層38の上に、例えばPZTからなる誘電体層5を形成することができるため、所望の配向である(100)配向したPZTを得ることができる。また、例えば、IrOなどの貴金属の酸化物は、通常、反応性スパッタ法で形成されるが、本実施形態では、Irなどの貴金属からなる第1導電層38を通常のスパッタ法で形成することができるため、スループットを向上させることができる。
また、本実施形態では、酸化シリコンからなる保護層16を、トリメトキシシラン(TMS)を用いて形成することができる。トリメトキシシラン(TMS:(CHO)SiH)における1分子当りの炭素原子(C)と水素原子(H)の数は、酸化シリコン膜の形成に一般的に用いられているテトラエトキシシラン(TEOS:(CO)Si)に比べ、約半分である。このため、TMSを用いることにより、CVDプロセス中の水素の発生が抑えられるとともに、TEOSと比較してTMSは分解されやすく、低温(室温〜350℃)で良質な酸化シリコン膜を得ることができる。即ち、TMSを用いた酸化シリコン膜の形成プロセスは、TEOSを用いた形成プロセス(形成温度400℃以上)に比べて、低水素量、低温で行うことができるため、水素が誘電体層5へ拡散するのを抑えることができる。従って、TMSを用いることにより、誘電体層5への還元反応によるプロセスダメージを低減させつつ、良質な酸化シリコンからなる保護層16を得ることができる。このように、誘電体層5への還元反応によるプロセスダメージを低減させることができるので、酸化アルミニウム(Al)膜などのバリア膜を形成せずに、キャパシタ100の所望の品質を確保することができる。そして、下部電極4および上部電極6と接する保護層16として、酸化アルミニウム膜などではなく、酸化シリコン膜を用いても、上述したように保護層16の剥離を防ぐことができる。特に、誘電体層5を振動させるような圧電素子に本発明を適用する場合には、ヤング率の大きな酸化アルミニウム膜などのバリア膜を形成しないことは、誘電体層5の変位量を大きくするためには極めて有効である。
3. 次に、実験例について説明する。
本実験例では、上述した製造方法を用いて本実施形態に係るキャパシタ100を形成した。第1導電層38および第2導電層60としては、Irを用い、誘電体層5としては、PZTを用い、保護層16としては、SiOを用いた。また、上述したプラズマ処理における酸化性ガスとしては、NOガスを用い、プラズマ処理の時間は、30秒とした。また、比較例として、上述したプラズマ処理を行わずにキャパシタを形成した。
本実験例では、保護層16を成膜した後の熱処理温度を室温から700℃までの間で変化させて、保護層16の密着性の評価を行った。熱処理時間は、5分とした。また、本実験例では、保護層16にテープを貼り付けた後に剥がす、いわゆるピーリングテストを行った。
表1は、熱処理直後の保護層16の剥離の有無、および、ピーリングテスト後の保護層16の剥離の有無を示している。表1における「○」は剥離が観察されなかったことを示し、「×」は剥離が観察されたことを示している。表1に示すように、本実施形態に係るキャパシタ100の方が比較例に比べ、明らかに保護層16の密着性が向上している。また、本実施形態に係るキャパシタ100に対して700℃までの熱処理プロセスを行っても保護層16の密着性に関して問題ないことが確認された。
Figure 2007242847
次に、本実施形態に係るキャパシタ100に対して、スクラバーによる洗浄を行った。その結果、スクラバーによる洗浄のような物理的な接触に対しても、保護層16は剥離しないことが確認された。
4. 上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、上述した本発明の実施形態に係るキャパシタは、種々の圧電素子(例えば、インクジェットプリンタ等に用いられるインクジェット式記録ヘッド、アクチュエータ等)や、種々の強誘電素子(例えば、強誘電体メモリ等)などに適用可能である。
本実施形態に係るキャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係るキャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係るキャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係るキャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係るプラズマ処理を行う前のヒステリシスを示す図。 本実施形態に係るプラズマ処理を行った後のヒステリシスを示す図。 本実施形態に係るキャパシタの一製造工程を模式的に示す断面図。
符号の説明
1 基体、4 下部電極、5 誘電体層、6 上部電極、10 第1領域、12 第2領域、16 保護層、22 レジスト層、38 第1導電層、40 残存第1導電層、42 第1酸化物層、44 第2酸化物層、60 第2導電層、62 第3酸化物層、70 プラズマソース側電極、72 バイアス側電極,100 キャパシタ

Claims (8)

  1. 第1導電層の上方に誘電体層を形成する工程と、
    前記誘電体層の上方に第2導電層を形成する工程と、
    少なくとも前記第2導電層および前記誘電体層をパターニングする工程と、
    前記第1導電層および前記第2導電層のうちの少なくとも一方の露出している表面に対して、酸化性ガスを用いたプラズマ処理を行って酸化物層を形成する工程と、
    少なくとも前記誘電体層を被覆するように酸化物からなる保護層を形成する工程と、を含み、
    前記保護層は、前記酸化物層のうちの少なくとも一部に接するように形成される、キャパシタの製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記酸化性ガスは、酸素ガスまたは一酸化二窒素ガスである、キャパシタの製造方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記酸化物層は、貴金属の酸化物からなるように形成される、キャパシタの製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記プラズマ処理は、2周波プラズマ法を用いて行われる、キャパシタの製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記保護層を構成する酸化物は、酸化シリコンであり、
    前記酸化シリコンは、トリメトキシシランを用いて形成される、キャパシタの製造方法。
  6. 第1領域および第2領域を有する第1導電層と、
    前記第1導電層の前記第1領域の上方に形成された第1酸化物層と、
    前記第1導電層の前記第2領域の上方に形成された誘電体層と、
    前記誘電体層の上方に形成された第2導電層と、
    少なくとも前記誘電体層を被覆し、酸化物からなる保護層と、を含み、
    前記保護層は、前記第1酸化物層のうちの少なくとも一部に接している、キャパシタ。
  7. 請求項6において、
    前記第1導電層の前記第2領域の上方であって、前記誘電体層の下方に形成された第2酸化物層を有し、
    前記第2酸化物層の膜厚は、前記第1酸化物層の膜厚よりも厚い、キャパシタ。
  8. 請求項6または7において、
    前記第2導電層を被覆する第3酸化物層を有し、
    前記保護層は、前記第3酸化物層のうちの少なくとも一部に接している、キャパシタ。
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