JP2003197871A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003197871A JP2001394478A JP2001394478A JP2003197871A JP 2003197871 A JP2003197871 A JP 2003197871A JP 2001394478 A JP2001394478 A JP 2001394478A JP 2001394478 A JP2001394478 A JP 2001394478A JP 2003197871 A JP2003197871 A JP 2003197871A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁性の金属酸化物からなる容量絶縁膜を持
つ容量素子と界面を持つ金属窒化物からなる導電性部材
を用いる場合に、熱処理時に該金属窒化物から発生する
金属拡散を抑制して、容量絶縁膜の強誘電体特性の劣化
を防止できるようにする。 【解決手段】 シリコンからなる半導体基板10の上に
形成され、白金からなる下部電極15及び上部電極17
並びにそれらの間に挟まれた絶縁性の金属酸化物からな
る容量絶縁膜16により構成された容量素子18と、上
部電極17と界面を持つ窒化チタンからなるバリア層2
1Bとを備えている。バリア層21Bは多結晶体からな
り、該多結晶体の結晶粒界は酸化されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁性の金属酸化
物、例えば強誘電体膜を容量絶縁膜に用いる容量素子を
含む半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電体を含む積層膜からなる電子デバ
イス、例えば強誘電体からなる容量絶縁膜を有する強誘
電体容量素子は、高い比誘電率を有すると共にヒステリ
シス特性による残留分極を利用できることから、大容量
コンデンサ又は不揮発性メモリ装置の分野において、酸
化シリコン又は窒化シリコンからなる容量絶縁膜を有す
る従来の容量素子と置き換わりつつある。
【0003】(第1の従来例)以下、第1の従来例につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0004】図18は第1の従来例に係る半導体装置で
あって、プレーナ型の容量素子を有する半導体装置の部
分的な断面構成を示している。
【0005】図18に示すように、シリコンからなる半
導体基板100にはMOSトランジスタ101が形成さ
れており、該MOSトランジスタ101の側方には、酸
化シリコンからなる素子分離膜102が形成されてい
る。MOSトランジスタ101及び素子分離膜102は
酸化シリコンからなる第1の層間絶縁膜103により覆
われている。
【0006】第1の層間絶縁膜103上における素子分
離膜102の上方には、酸化チタンからなる第1の密着
層104を介して、白金からなる下部電極105と、ス
トロンチウム、ビスマス、タンタル及びニオブを構成元
素とする強誘電体からなる容量絶縁膜106と、白金か
らなる上部電極107とを含む容量素子108が形成さ
れている。上部電極107上における第1コンタクト部
107aを除く周縁部には窒化チタンからなる第2の密
着層109が形成されている。
【0007】第1の層間絶縁膜103上には、容量素子
108を含む全面に酸化シリコンからなる第2の層間絶
縁膜110が形成されている。第2の層間絶縁膜110
には、上部電極107を露出するコンタクトホールが形
成されており、該コンタクトホールには、窒化チタンか
らなるバリア層111が形成されている。
【0008】さらに、容量素子108の第1コンタクト
部107aとMOSトランジスタ101のソース領域1
01aに設けられた第2コンタクト部101bとは、基
板側から順に成膜されたチタン、窒化チタン、アルミニ
ウム及び窒化チタンからなる配線112により接続され
ている。
【0009】(第2の従来例)以下、第2の従来例につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0010】図19に示すように、第2の従来例に係る
半導体装置はスタック型の容量素子を有する半導体装置
であって、容量素子108のMOSトランジスタ101
のソース領域101aとの間の電気的な接続を、下部電
極105及びタングステンからなる導電性プラグ121
を介して行なう。
【0011】さらに、下部電極105と導電性プラグ1
21との間には、窒化チタンアルミニウムからなる酸化
防止層122が設けられている。
【0012】このように、第1又は第2の従来例に係る
半導体装置には、上部電極107と第2の層間絶縁膜1
10との間に設けられ、該第2の層間絶縁膜110の上
部電極107に対する密着性を向上する第2の密着層1
09と、上部電極107と配線112との間に設けら
れ、該配線112を構成するチタンが容量素子108に
拡散することを防止するバリア層111と、下部電極1
05と導電性プラグ121との間に設けられ、該導電性
プラグ121の酸化を防止する酸化防止層122とに、
それぞれ窒化チタンが用いられている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1の従来例及び第2の従来例に係る容量素子が強誘電体
を容量絶縁膜に持つ半導体装置は、以下のような問題を
有している。
【0014】すなわち、容量素子108を形成した後
に、ドライエッチングにより容量絶縁膜106が受ける
ダメージを回復させるための温度が700℃〜800℃
程度の酸素雰囲気によるアニールと、配線112を形成
した後に、コンタクト抵抗の安定化及びアルミニウムの
腐食を防止するための温度が450℃程度の窒素雰囲気
によるアニールとによって、第2の密着層109、バリ
ア層111、酸化防止層122を構成する窒化チタンか
らチタン原子が遊離し、上部電極107中又は下部電極
105中を拡散して容量絶縁膜106に達する。この遊
離したチタン原子と容量絶縁膜106を構成する強誘電
体とが反応して、容量絶縁膜106の強誘電体特性を劣
化させてしまう。
【0015】窒化チタンは、金属チタンと比較するとチ
タン原子の拡散は起こりにくいが、充分に小さいとはい
えない。一方、酸化チタンは、チタン原子の拡散は起こ
りにくいが、導電性を有さないため、配線112及び酸
化防止層122には用いることができない。また、酸化
チタンは、チタンを酸化する際に、クラックが発生し易
いため、膜厚を十分に大きく設定できないという欠点も
ある。
【0016】金属が遊離するという現象は、窒化チタン
に限られず、窒化タンタル、窒化アルミニウム又はその
化合物等の導電性を有する金属窒化物において一般的に
生じる。
【0017】また、導電性酸化物は、結晶が形成される
と金属の遊離は起こりにくいものの、形成方法が容易で
なく、組成制御が困難であったり、形成時に高温を要し
たりする。また、その形成時に金属を拡散させてしまう
という問題が有る。
【0018】本発明は前記従来の問題を解決し、金属酸
化物からなる容量絶縁膜を持つ容量素子と界面を持つ配
線、密着層又は酸化防止層等の導電性部材に金属窒化物
を用いながら、熱処理時に該金属窒化物から発生する金
属拡散を抑制して、容量絶縁膜の特性の劣化を防止でき
るようにすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、金属酸化物からなる容量絶縁膜を持つ
容量素子との間に界面を持つ金属窒化物からなる導電性
部材に、結晶粒界が酸化された多結晶体を用いる構成と
する。
【0020】具体的に、本発明に係る半導体装置は、基
板の上に形成され、下部電極、上部電極及びそれらの間
に挟まれた絶縁性の金属酸化物からなる容量絶縁膜を含
む容量素子と、下部電極又は上部電極と界面を持つ金属
窒化物からなる導電性部材とを備え、導電性部材は多結
晶体からなり、該多結晶体の結晶粒界は酸化されてい
る。
【0021】本発明の半導体装置によると、容量素子と
界面を持つ金属窒化物からなる導電性部材は多結晶体か
らなり、その結晶粒界は酸化されているため、半導体装
置の製造中の熱処理時に、金属窒化物から金属原子が極
めて遊離しにくくなる。このため、金属窒化物からなる
導電性部材は、その導電性を確保しながら金属原子の容
量絶縁膜への拡散を防止することができる。
【0022】本発明の半導体装置は、上部電極と電気的
に接続される配線をさらに備え、導電性部材が、上部電
極と配線との間に設けられ、配線を構成する元素が容量
絶縁膜に拡散することを防止するバリア層であることが
好ましい。
【0023】この場合に、バリア層が配線をも構成して
いることが好ましい。このように、バリア層と配線とが
別体ではなく一体である構成であっても良い。
【0024】また、本発明の半導体装置は、容量素子を
覆うように形成された層間絶縁膜をさらに備え、導電性
部材が、上部電極と層間絶縁膜との間に設けられ、上部
電極と層間絶縁膜との間の密着性を向上する密着層であ
ることが好ましい。
【0025】また、本発明の半導体装置は、基板と容量
素子との間に形成された層間絶縁膜をさらに備え、導電
性部材が、層間絶縁膜と下部電極との間に設けられ、層
間絶縁膜と下部電極との間の密着性を向上する密着層で
あることが好ましい。
【0026】本発明の半導体装置は、下部電極と電気的
に接続される導電性プラグをさらに備え、導電性部材
が、導電性プラグと下部電極との間に設けられ、導電性
プラグの酸化を防止する酸化防止層であることが好まし
い。
【0027】この場合に、導電性プラグが、多結晶シリ
コン又はタングステンを含むことが好ましい。
【0028】本発明の半導体装置において、金属窒化物
が、チタン、タンタル及びアルミニウムのうちの少なく
とも1つを含むことが好ましい。
【0029】本発明の半導体装置において、金属酸化物
が、ストロンチウム、ビスマス、タンタル及びニオブの
うちの少なくとも1つを含む層状構造を有するペロブス
カイト型複合酸化物、又は鉛、ジルコニウム及びチタン
のうちの少なくとも1つを含むペロブスカイト型複合酸
化物であることが好ましい。
【0030】本発明の半導体装置において、上部電極及
び下部電極のうちの少なくとも一方が、白金又は白金を
含む積層膜からなることが好ましい。
【0031】本発明に係る第1の半導体装置の製造方法
は、基板の上に、下部電極、絶縁性の金属酸化物からな
る容量絶縁膜及び上部電極を有する容量素子を形成する
第1の工程と、容量素子の上に、上部電極を露出する接
続孔を有する層間絶縁膜を形成する第2の工程と、接続
孔を含む層間絶縁膜の上に、多結晶の金属窒化物からな
る導電性膜を形成する第3の工程と、導電性膜における
結晶粒界を選択的に酸化する第4の工程と、導電性膜を
該導電性膜の接続孔部分を含むようにパターニングする
ことにより、上部電極に導電性膜からなるコンタクト部
を形成する第5の工程とを備えている。
【0032】第1の半導体装置の製造方法によると、多
結晶の金属窒化物からなる導電性膜から、上部電極に設
けるコンタクト部を形成する工程において、該導電性膜
の結晶粒界を選択的に酸化するため、コンタクト部を形
成した後の熱処理時に、金属窒化物からなるコンタクト
部から金属原子が遊離しにくくなる。その結果、金属窒
化物からなるコンタクト部は、その導電性を確保しなが
ら金属原子の容量絶縁膜への拡散を防止することができ
る。ここで、コンタクト部は、容量素子と他の素子とを
電気的に接続する配線の一部であっても良く、また、配
線からの金属拡散を防止するバリア層であっても良い。
【0033】第1の半導体装置の製造方法において、第
4の工程が導電性膜を酸素プラズマにさらすプラズマ処
理工程であることが好ましい。このようにすると、コン
タクト部を構成する他結晶体の金属窒化物からなる導電
性膜における結晶粒界のみを確実に酸化することができ
る。
【0034】また、第1の半導体装置の製造方法におい
て、第4の工程が導電性膜を約425℃以下の温度で加
熱する熱処理工程であることが好ましい。このようにし
ても、コンタクト部を構成する導電性膜における結晶粒
界のみを確実に酸化することができる。
【0035】これらのいずれかの場合に、第3の工程及
び第4の工程をこの順に繰り返して行なうことが好まし
い。このようにすると、結晶粒界を選択的に酸化しなが
ら、コンタクト部の膜厚を確実に大きくすることができ
る。
【0036】本発明に係る第2の半導体装置の製造方法
は、基板の上に、第1の電極形成膜、絶縁性の金属酸化
膜、第2の電極形成膜を順次形成する第1の工程と、第
2の電極形成膜の上に、多結晶の金属窒化物からなる導
電性膜を形成する第2の工程と、導電性膜における結晶
粒界を選択的に酸化する第3の工程と、結晶粒界が選択
的に酸化された導電性膜の容量素子形成部分から密着層
を形成する第4の工程と、第1の電極形成膜から下部電
極を形成し、金属酸化膜から容量絶縁膜を形成し、第2
の電極形成膜における密着層の下側部分から上部電極を
形成することにより、下部電極、容量絶縁膜及び上部電
極からなる容量素子を形成する第5の工程と、容量素子
の上に層間絶縁膜を形成した後、形成した層間絶縁膜
に、上部電極を露出する接続孔を密着層が残るように形
成する第6の工程と、接続孔を含む層間絶縁膜の上に、
配線形成膜を形成する第7の工程とを備えている。
【0037】第2の半導体装置の製造方法によると、多
結晶の金属窒化物からなる導電性膜から、上部電極の上
に設ける密着層を形成する工程において、該導電性膜の
結晶粒界を選択的に酸化するため、容量素子を形成した
後の熱処理時に、金属窒化物からなる密着層から金属原
子が遊離しにくくなる。その結果、金属窒化物からなる
密着層は、その導電性を確保しながら金属原子の容量絶
縁膜への拡散を防止することができる。
【0038】第2の半導体装置の製造方法において、第
3の工程が導電性膜を酸素プラズマにさらすプラズマ処
理工程であることが好ましい。
【0039】また、第2の半導体装置の製造方法におい
て、第3の工程が導電性膜を約425℃以下の温度で加
熱する熱処理工程であることが好ましい。
【0040】これらのいずれかの場合に、第2の工程及
び第3の工程をこの順に繰り返して行なうことが好まし
い。
【0041】本発明に係る第3の半導体装置の製造方法
は、基板の上に絶縁膜を形成する第1の工程と、絶縁膜
の上に、多結晶の金属窒化物からなる導電性膜を形成す
る第2の工程と、導電性膜における結晶粒界を選択的に
酸化する第3の工程と、結晶粒界が選択的に酸化された
導電性膜の上に、第1の電極形成膜、絶縁性の金属酸化
膜及び第2の電極形成膜を順次形成する第4の工程と、
第1の電極形成膜から下部電極を形成し、金属酸化膜か
ら容量絶縁膜を形成し、第2の電極形成膜から上部電極
を形成することにより、下部電極、容量絶縁膜及び上部
電極からなる容量素子を形成する第5の工程と、絶縁膜
と下部電極との間に、結晶粒界が選択的に酸化された導
電性膜から密着層を形成する第6の工程と、容量素子の
上に、上部電極を露出する接続孔を有する層間絶縁膜を
形成する第7の工程と、接続孔を含む層間絶縁膜の上
に、配線形成膜を形成する第8の工程とを備えている。
【0042】第3の半導体装置の製造方法によると、多
結晶の金属窒化物からなる導電性膜から、絶縁膜と下部
電極との間に設ける密着層を形成する工程において、該
導電性膜の結晶粒界を選択的に酸化するため、容量素子
を形成した後の熱処理時に、金属窒化物からなる密着層
から金属原子が遊離しにくくなる。その結果、金属窒化
物からなる密着層は、その導電性を確保しながら金属原
子の容量絶縁膜への拡散を防止することができる。
【0043】第3の半導体装置の製造方法において、第
3の工程が導電性膜を酸素プラズマにさらすプラズマ処
理工程であることが好ましい。
【0044】この場合に、第2の工程及び第3の工程を
この順に繰り返して行なうことが好ましい。
【0045】第3の半導体装置の製造方法において、第
3の工程が導電性膜を約600℃以下の温度で加熱する
熱処理工程であることが好ましい。
【0046】本発明に係る第4の半導体装置の製造方法
は、基板の上に接続孔を有する層間絶縁膜を形成した
後、接続孔に導電性プラグを形成する第1の工程と、導
電性プラグを含む層間絶縁膜の上に、多結晶の金属窒化
物からなる導電性膜を形成する第2の工程と、導電性膜
における結晶粒界を選択的に酸化する第3の工程と、結
晶粒界が選択的に酸化された導電性膜から導電性プラグ
の酸化防止層を形成する第4の工程と、酸化防止層の上
に、下部電極、絶縁性の金属酸化物からなる容量絶縁膜
及び上部電極を有する容量素子を形成する第5の工程と
を備えている。
【0047】第4の半導体装置の製造方法によると、多
結晶の金属窒化物からなる導電性膜から、導電性プラグ
と下部電極との間に設ける酸化防止層を形成する工程に
おいて、該導電性膜の結晶粒界を選択的に酸化するた
め、容量素子を形成した後の熱処理時に、金属窒化物か
らなる酸化防止層から金属原子が遊離しにくくなる。そ
の結果、金属窒化物からなる酸化防止層は、その導電性
を確保しながら金属原子の容量絶縁膜への拡散を防止す
ることができる。
【0048】第4の半導体装置の製造方法において、第
3の工程が導電性膜を酸素プラズマにさらすプラズマ処
理工程であることが好ましい。
【0049】この場合に、第2の工程及び第3の工程を
この順に繰り返して行なうことが好ましい。
【0050】第4の半導体装置の製造方法において、第
3の工程が導電性膜を約600℃以下の温度で加熱する
熱処理工程であることが好ましい。
【0051】第4の半導体装置の製造方法において、導
電性プラグが多結晶シリコン又はタングステンを含むこ
とが好ましい。
【0052】第1〜第4の半導体装置の製造方法におい
て、金属窒化物が、チタン、タンタル及びアルミニウム
のうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。
【0053】第1〜第4の半導体装置の製造方法におい
て、金属酸化物が、ストロンチウム、ビスマス、タンタ
ル及びニオブのうちの少なくとも1つを含む層状構造を
有するペロブスカイト型複合酸化物、又は鉛、ジルコニ
ウム及びチタンのうちの少なくとも1つを含むペロブス
カイト型複合酸化物であることが好ましい。
【0054】第1〜第4の半導体装置の製造方法におい
て、上部電極及び下部電極のうちの少なくとも一方が、
白金又は白金を含む積層膜からなることが好ましい。
【0055】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0056】図1は本発明の第1の実施形態に係る半導
体装置の部分的な断面構成を示している。
【0057】図1に示すように、例えばシリコン(S
i)からなる半導体基板10にはMOSトランジスタ1
1が形成されており、該MOSトランジスタ11及びそ
の側方に形成された酸化シリコン(SiO2 )からなる
素子分離膜12を含め、MOSトランジスタ11を覆う
ように、厚さが約1000nmの酸化シリコン(SiO
2 )からなる第1の層間絶縁膜13が形成されている。
【0058】第1の層間絶縁膜13上における素子分離
膜12の上方の領域には、厚さが約100nmの酸化チ
タン(TiO2 )からなる第1の密着層14を介して、
厚さが約200nmの白金(Pt)からなる下部電極1
5と、ストロンチウム(Sr)、ビスマス(Bi)、タ
ンタル(Ta)及びニオブ(Nb)を構成元素とする厚
さが約200nmの強誘電体からなる容量絶縁膜16
と、厚さが約200nmの白金(Pt)からなる上部電
極17とを含む容量素子18が形成されている。上部電
極17上における第1コンタクト部17aを除く周縁部
には、厚さが約20nmの窒化チタン(TiN)からな
る第2の密着層19が形成されている。
【0059】第1の層間絶縁膜13上には、容量素子1
8を含む全面にわたって厚さが約500nmの酸化シリ
コン(SiO2 )からなる第2の層間絶縁膜20が形成
されている。第2の層間絶縁膜20には、第1コンタク
ト部17aを形成するための第1コンタクトホール(接
続孔)20aが形成されており、該第1コンタクトホー
ル20aの底面及び側面上には、厚さが約40nmの窒
化チタン(TiN)からなるバリア層21Bが形成され
ている。
【0060】また、第1の層間絶縁膜13及び第2の層
間絶縁膜20におけるMOSトランジスタ11のソース
領域11aの上方部分には、該ソース領域11aとの電
気的な接続を図る第2コンタクト部11bを形成するた
めの第2コンタクトホール20bが形成されている。
【0061】容量素子18の第1コンタクト部17a
と、MOSトランジスタ11のソース領域11aに設け
られた第2コンタクト部11bとは、基板側から順次成
膜された、厚さが約20nmのチタン(Ti)、厚さが
約100nmの窒化チタン(TiN)、厚さが約700
nmのアルミニウム(Al)及び厚さが約40nmの窒
化チタン(TiN)からなる配線22により電気的に接
続されている。
【0062】第1の実施形態に係るバリア層21Bは、
容量素子18における上部電極17上の第1コンタクト
部17aを構成しており、白金からなる上部電極17と
配線22の下部からのチタン原子の拡散を防止するだけ
でなく、その上、導電性を有する多結晶体の結晶粒界が
酸化されているため、配線22の製造時における熱処理
時に、バリア層21Bからチタン原子が極めて遊離しに
くくなる。その結果、窒化チタンからなるバリア層21
Bは、その導電性を確保しつつ、チタン原子が上部電極
17を通って強誘電体からなる容量絶縁膜16に拡散す
ることを防止することができる。
【0063】(第1の実施形態の第1の製造方法)以
下、前記のように構成された半導体装置の第1の製造方
法について図面を参照しながら説明する。
【0064】図2(a)〜図2(d)は本発明の第1の
実施形態に係る半導体装置の第1の製造方法の工程順の
断面構成を示している。
【0065】まず、図2(a)に示すように、半導体基
板10のトランジスタ形成領域を除く領域に素子分離膜
12をLOCOS法等により形成する。続いて、トラン
ジスタ形成領域に、ゲート電極11c及びソース領域1
1aを含むMOSトランジスタ11を形成し、その後、
化学気相堆積(CVD)法等により、MOSトランジス
タ11及び素子分離膜12を含む半導体基板10の全面
に、厚さが約1000nmの酸化シリコンからなる第1
の層間絶縁膜13を堆積する。続いて、スパッタ法等に
より、第1の層間絶縁膜13の上に、厚さが約50nm
のチタンからなる金属膜を堆積する。続いて、堆積した
金属膜を温度が800℃程度の酸素雰囲気で酸化するこ
とにより、金属膜から厚さが約100nmの酸化チタン
からなる第1の密着層形成膜14Aを形成する。
【0066】次に、図2(b)に示すように、第1の密
着層形成膜14Aの上に、スパッタ法等により、厚さが
約20nmの白金からなる下部電極15を堆積する。続
いて、CVD法等により、下部電極15の上に、ストロ
ンチウム、ビスマス、タンタル及びニオブからなる有機
金属化合物膜を堆積し、温度が800℃程度の酸素雰囲
気で焼結することにより、有機金属化合物膜から厚さが
約200nmの強誘電体からなる容量絶縁膜16を形成
する。続いて、スパッタ法等により、容量絶縁膜16の
上に、厚さが約200nmの白金からなる上部電極17
及び厚さが約20nmの窒化チタンからなる第2の密着
層19を順次堆積する。その後、第2の密着層19、上
部電極17、容量絶縁膜16、下部電極15及び第1の
密着層形成膜14Aに対して順次ドライエッチングによ
りパターニングを行なうことにより、下部電極15、容
量絶縁膜16及び上部電極17からなる容量素子18を
形成する。続いて、第1の密着層形成膜14Aから第1
の密着層14をパターニングする。その後、温度が約8
00℃の酸素雰囲気でアニールを行なって、容量絶縁膜
16のドライエッチングによるダメージを回復させる。
【0067】次に、図2(c)に示すように、例えばC
VD法により、第1の層間絶縁膜13の上に容量素子1
8を含む全面にわたって、厚さが約500nmの酸化シ
リコンからなる第2の層間絶縁膜20を堆積する。その
後、リソグラフィ法及びエッチング法により、第2の層
間絶縁膜20に容量素子18の上部電極17を露出する
第1コンタクトホール20aを形成する。続いて、スパ
ッタ法等により、第2の層間絶縁膜20の上に第1コン
タクトホール20aの底面及び側面上を含む全面にわた
って、厚さが約40nmの窒化チタンからなるバリア層
形成膜21Aを堆積する。ここで堆積されたバリア層形
成膜21Aは多結晶である。続いて、バリア層形成膜2
1Aを酸素プラズマに約3分間さらすことにより、バリ
ア層形成膜21Aの結晶粒界を選択的に酸化する。この
ときの酸素プラズマの生成条件は、出力電力が約100
0W、圧力が約3Pa、酸素の流量が約500ml/m
in及び基板温度が約150℃である。
【0068】次に、図2(d)に示すように、リソグラ
フィ法及びエッチング法により、バリア層形成膜21A
を、第1コンタクト部17aが含まれるようにパターニ
ングすることにより、該バリア層形成膜21Aから結晶
粒界が酸化されたバリア層21Bを形成する。その後、
第1の層間絶縁膜13及び第2の層間絶縁膜20におけ
るソース領域11aを露出する第2コンタクトホール2
0bを形成する。続いて、スパッタ法等により、第2の
層間絶縁膜20の上に、第2コンタクトホール20bの
底面及び側面上及びバリア層21Bを含む全面にわたっ
て、厚さが約20nmのチタン、厚さが約100nmの
窒化チタン、厚さが約700nmのアルミニウム及び厚
さが約40nmの窒化チタンを順次堆積して、金属膜及
び窒化金属膜が積層されてなる配線形成膜を形成する。
その後、ドライエッチングにより、少なくとも第1コン
タクト部17a及び第2コンタクト部11bを含むよう
に、配線形成膜をパターニングすることにより、該配線
形成膜から配線22を形成する。その後、各コンタクト
部17a、11bのコンタクト抵抗の安定化を図ると共
に、配線22を構成するアルミニウムの腐食を防止する
ため、温度が約450℃の窒素雰囲気でアニールを行な
う。
【0069】次に、図示はしていないが、さらに多層配
線構造とするため、配線22及び第2の層間絶縁膜20
の上に対して、第3の層間絶縁膜の堆積、コンタクトの
形成、金属膜の堆積及び配線層の形成を繰り返し、最後
に窒化シリコンからなる保護(パシベーション)膜を堆
積した後、半導体装置と外部との電気的な導通を図るパ
ッド部を形成する。
【0070】(第1の実施形態の第2の製造方法)以
下、本発明の第1の実施形態の半導体装置の第2の製造
方法について図面を参照しながら説明する。ここでは、
第1の製造方法との相違点のみを説明する。
【0071】図3は本発明の第1の実施形態に係る半導
体装置の第2の製造方法の一工程の断面構成を示してい
る。
【0072】図3に示すように、半導体基板10の第1
の層間絶縁膜13の上に、第1の密着層14、下部電極
15、容量絶縁膜16、上部電極17及び第2の密着層
19を順次堆積し、その後、ドライエッチングによりパ
ターニングして、下部電極15、容量絶縁膜16及び上
部電極17からなる容量素子18を形成する。続いて、
CVD法により、容量素子18を含む第1の層間絶縁膜
13の上に、厚さが約500nmの酸化シリコンからな
る第2の層間絶縁膜20を堆積する。その後、リソグラ
フィ法及びエッチング法により、第2の層間絶縁膜20
に上部電極17を露出する第1コンタクトホール20a
を形成する。続いて、スパッタ法等により、第2の層間
絶縁膜20の上に第1コンタクトホール20aの底面及
び側面上を含む全面にわたって、厚さが約40nmの窒
化チタンからなるバリア層形成膜21Aを堆積する。こ
こで堆積されたバリア層形成膜21Aは多結晶である。
続いて、堆積したバリア層形成膜21Aに対して、温度
が約400℃の酸素雰囲気で約30秒間の急速熱処理
(RTA)を行なうことにより、バリア層形成膜21A
の結晶粒界を選択的に酸化する。
【0073】この後は、第1の製造方法と同様に、バリ
ア層形成膜21Aからバリア層21Bをパターニングし
て形成し、さらに配線22を形成する。続いて、形成し
たバリア層21B及び配線22に対して、温度が約45
0℃の窒素雰囲気でアニールを行なう。
【0074】以上説明したように、第1の実施形態によ
ると、容量素子18における上部電極17の第1コンタ
クト部17aを構成するバリア層21Bに、その結晶粒
界が選択的に酸化され且つ導電性を有する多結晶の窒化
チタンを用いるため、第1コンタクト部17aのコンタ
クト抵抗の安定化及び配線22を構成するアルミニウム
の腐食防止のために行なう窒素雰囲気による約450℃
のアニール時に、バリア層21Bからチタン原子が遊離
することがない。このため、容量絶縁膜16を構成する
強誘電体の特性の劣化を防止することができる。
【0075】第1の製造方法による、結晶粒界が酸素プ
ラズマにより酸化されたバリア層21Bを有する容量素
子と、結晶粒界が酸化されていない従来のバリア層を有
する容量素子とのそれぞれの耐圧とインプリント特性と
を比較したところ、第1の製造方法に係る容量素子は、
耐圧が22Vで且つインプリント寿命が10年であるの
に対し、従来の容量素子は、耐圧が18Vで且つインプ
リント寿命が3年であることを確認している。
【0076】また、第2の製造方法による、結晶粒界が
約400℃の熱酸化処理により酸化されたバリア層21
Bを有する場合も、第1の製造方法と同様の特性を得る
ことができる。なお、第2の製造方法の場合には、図4
に示した容量素子18の耐圧と熱処理温度との関係を表
わすグラフから分かるように、バリア層形成膜21Aに
おける結晶粒界が酸化されるよりも前に拡散するチタン
原子によって、約425℃を超える温度領域では、容量
絶縁膜16を構成する金属酸化物が還元されて容量素子
18の耐圧が劣化する。このため、熱処理温度は約42
5℃以下が好ましく、さらには400℃程度以下に設定
することが好ましい。
【0077】また、第1の実施形態においては、結晶粒
界が酸化されたバリア層21Bは、上部電極17の第1
コンタクト部17a及びその周辺部にのみ設けたが、配
線22の下地層として、配線22の構成部材としても良
い。
【0078】(第1の実施形態の一変形例)以下、本発
明の第1の実施形態の一変形例について図面を参照しな
がら説明する。
【0079】図5は本発明の第1の実施形態の一変形例
に係る半導体装置の部分的な断面構成を示している。図
5において、図1に示す構成部材と同一の構成部材には
同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0080】図5に示すように、本変形例は、バリア層
21Bが、それぞれの結晶粒界が選択的に酸化され且つ
膜厚が共に約40nmの第1のバリア層21aと第2の
バリア層21bとから構成されていることを特徴とす
る。
【0081】このように、結晶粒界が選択的に酸化され
た窒化チタンを積層構造とすることにより、バリア層2
1Bの膜厚を大きく設定することができる。このバリア
層21Bの厚膜化によって、配線22の下部に位置する
チタン原子が、バリア層21B中を拡散して容量絶縁膜
16にまで到達することを防止する効果が一層大きくな
る。その上、バリア層21Bの厚膜化により、配線22
の第1コンタクト部17aにおける信頼性が向上する。
【0082】(一変形例の第1の製造方法)以下、一変
形例に係る半導体装置の第1の製造方法について図面を
参照しながら説明する。
【0083】図6(a)及び図6(b)は本発明の第1
の実施形態の一変形例に係る半導体装置の第1の製造方
法の工程順の断面構成を示している。
【0084】図6(a)に示すように、半導体基板10
の第1の層間絶縁膜13の上に、第1の密着層14、下
部電極15、容量絶縁膜16、上部電極17及び第2の
密着層19を順次堆積し、その後、ドライエッチングに
よりパターニングして、下部電極15、容量絶縁膜16
及び上部電極17からなる容量素子18を形成する。続
いて、CVD法により、容量素子18を含む第1の層間
絶縁膜13の上に、厚さが約500nmの酸化シリコン
からなる第2の層間絶縁膜20を堆積する。その後、リ
ソグラフィ法及びエッチング法により、第2の層間絶縁
膜20に上部電極17を露出する第1コンタクトホール
20aを形成する。続いて、スパッタ法等により、第2
の層間絶縁膜20の上に第1コンタクトホール20aの
底面及び側面上を含む全面にわたって、厚さが約40n
mの窒化チタンからなる第1のバリア層形成膜21Cを
堆積する。ここで堆積された第1のバリア層形成膜21
Cは多結晶である。続いて、堆積した第1のバリア層形
成膜21Cを酸素プラズマに約3分間さらすことによ
り、第1のバリア層形成膜21Cの結晶粒界を選択的に
酸化する。
【0085】次に、図6(b)に示すように、スパッタ
法等により、第1のバリア層形成膜21Cの上に、厚さ
が約40nmの窒化チタンからなる第2のバリア層形成
膜21Dを堆積する。ここで堆積された第2のバリア層
形成膜21Dも多結晶である。続いて、堆積した第2の
バリア層形成膜21Dを酸素プラズマに約3分間さらす
ことにより、第2のバリア層形成膜21Dの結晶粒界を
選択的に酸化する。
【0086】ここで、各酸素プラズマの生成条件は、出
力電力が約1000W、圧力が約3Pa、酸素の流量が
約500ml/min及び基板温度が約150℃であ
る。
【0087】この後は、第1の実施形態と同様に、第1
のバリア層形成膜21C及び第2のバリア層形成膜21
Dに対してパターニングを行なって、それぞれ、第1の
バリア層21a及び第2のバリア層21bからなるバリ
ア層21を形成する。続いて、配線22を形成し、形成
したバリア層21B及び配線22に対して、温度が約4
50℃の窒素雰囲気でアニールを行なう。
【0088】(一変形例の第2の製造方法)以下、一変
形例に係る半導体装置の第2の製造方法について図面を
参照しながら説明する。
【0089】図7(a)及び図7(b)は本発明の第1
の実施形態の一変形例に係る半導体装置の第2の製造方
法の工程順の断面構成を示している。
【0090】図7(a)に示すように、半導体基板10
の第1の層間絶縁膜13の上に、第1の密着層14、下
部電極15、容量絶縁膜16、上部電極17及び第2の
密着層19を順次堆積し、その後、ドライエッチングに
よりパターニングして、下部電極15、容量絶縁膜16
及び上部電極17からなる容量素子18を形成する。続
いて、CVD法により、容量素子18を含む第1の層間
絶縁膜13の上に、厚さが約500nmの酸化シリコン
からなる第2の層間絶縁膜20を堆積する。その後、リ
ソグラフィ法及びエッチング法により、第2の層間絶縁
膜20に上部電極17を露出する第1コンタクトホール
20aを形成する。続いて、スパッタ法等により、第2
の層間絶縁膜20の上に第1コンタクトホール20aの
底面及び側面上を含む全面にわたって、厚さが約40n
mの窒化チタンからなる第1のバリア層形成膜21Cを
堆積する。ここで堆積された第1のバリア層形成膜21
Cは多結晶である。続いて、堆積した第1のバリア層形
成膜21Cに対して、温度が約400℃の酸素雰囲気で
約30秒間の急速熱処理(RTA)を行なうことによ
り、第1のバリア層形成膜21Cの結晶粒界を選択的に
酸化する。
【0091】次に、図7(b)に示すように、スパッタ
法等により、第1のバリア層形成膜21Cの上に、厚さ
が約40nmの窒化チタンからなる第2のバリア層形成
膜21Dを堆積する。ここで堆積された第2のバリア層
形成膜21Dも多結晶である。続いて、堆積したバリア
層形成膜21Aに対して、温度が約400℃の酸素雰囲
気で約30秒間の急速熱処理(RTA)を行なうことに
より、第2のバリア層形成膜21Dの結晶粒界を選択的
に酸化する。
【0092】この後は、第1の実施形態と同様に、第1
のバリア層形成膜21C及び第2のバリア層形成膜21
Dに対してパターニングを行なって、それぞれ、第1の
バリア層21a及び第2のバリア層21bからなるバリ
ア層21を形成する。続いて、配線22を形成し、形成
したバリア層21B及び配線22に対して、温度が約4
50℃の窒素雰囲気でアニールを行なう。
【0093】このように、第1の実施形態の一変形例に
よると、窒化チタンからなるバリア層21Bを、堆積工
程と粒界の酸化工程とをこの順に繰り返すことにより、
バリア層21Bの膜厚を大きくしたとしても、窒化チタ
ンの結晶粒界の酸化を確実に行なうことができる。
【0094】例えば、容量素子18における上部電極1
7の第1コンタクト部17aの上に、第1のバリア層2
1aと第2のバリア層21bとからなる積層されたバリ
ア層21Bを設け、さらに配線22の下層であるチタン
膜の膜厚を20nmから40nmに増大することによ
り、MOSトランジスタ11のコンタクト抵抗が約10
%低下することを確認している。
【0095】なお、第2の製造方法の熱処理により、バ
リア層21Bの粒界のみを酸化する場合も同様の特性を
得られるが、結晶粒界が酸化されるよりも前に拡散する
チタン原子が存在するため、熱処理温度は400℃程度
以下に設定する必要がある。
【0096】また、第1の実施形態及びその変形例に係
るバリア層21Bに窒化チタンを用いたが、窒化チタン
に代えて、窒化タンタル、窒化アルミニウム又は窒化チ
タンアルミニウム等の導電性窒化膜を用いても良い。
【0097】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0098】図8は本発明の第2の実施形態に係る半導
体装置の部分的な断面構成を示している。
【0099】図8に示すように、例えばシリコンからな
る半導体基板10にはMOSトランジスタ11が形成さ
れており、該MOSトランジスタ11及びその側方に形
成された酸化シリコンからなる素子分離膜12を含め、
MOSトランジスタ11を覆うように、厚さが約100
0nmの酸化シリコンからなる第1の層間絶縁膜13が
形成されている。
【0100】第1の層間絶縁膜13上における素子分離
膜12の上方の領域には、厚さが約100nmの酸化チ
タンからなる第1の密着層14を介して、厚さが約20
0nmの白金からなる下部電極15と、ストロンチウ
ム、ビスマス、タンタル及びニオブを構成元素とする厚
さが約200nmの強誘電体からなる容量絶縁膜16
と、厚さが約200nmの白金からなる上部電極17と
を含む容量素子18が形成されている。上部電極17上
における第1コンタクト部17aを除く周縁部には、厚
さが約20nmの窒化チタンからなる第2の密着層19
Bが形成されている。
【0101】第1の層間絶縁膜13上には、容量素子1
8を含む全面にわたって厚さが約500nmの酸化シリ
コンからなる第2の層間絶縁膜20が形成されている。
【0102】第2の層間絶縁膜20には、第1コンタク
ト部17aを形成するための第1コンタクトホール20
aが形成されており、該第1コンタクトホール20aの
底面及び側面上には、厚さが約40nmの窒化チタンか
らなるバリア層21が形成されている。
【0103】また、第1の層間絶縁膜13及び第2の層
間絶縁膜20におけるMOSトランジスタ11のソース
領域11aの上方部分には、該ソース領域11aとの電
気的な接続を図る第2コンタクト部11bを形成するた
めの第2コンタクトホール20bが形成されている。
【0104】容量素子18の第1コンタクト部17a
と、MOSトランジスタ11のソース領域11aに設け
られた第2コンタクト部11bとは、基板側から順次成
膜された、厚さが約20nmのチタン、厚さが約100
nmの窒化チタン、厚さが約700nmのアルミニウム
及び厚さが約40nmの窒化チタンからなる配線22に
より電気的に接続されている。
【0105】第1の実施形態に係る第2の密着層19B
は、容量素子18における上部電極17上の第1コンタ
クト部17aの周縁部に設けられており、白金からなる
上部電極17と酸化シリコンからなる第2の層間絶縁膜
20との互いの密着性を向上させるだけでなく、その
上、導電性を有する多結晶体の結晶粒界が酸化されてい
るため、容量素子18及び配線22の製造時における熱
処理時に、第2の密着層19Bからチタン原子が極めて
遊離しにくくなる。その結果、窒化チタンからなる第2
の密着層19Bは、その導電性を確保しつつ、チタン原
子が上部電極17を通って強誘電体からなる容量絶縁膜
16に拡散することを防止することができる。
【0106】(第2の実施形態の第1の製造方法)以
下、前記のように構成された半導体装置の第1の製造方
法について図面を参照しながら説明する。
【0107】図9(a)〜図9(d)は本発明の第2の
実施形態に係る半導体装置の第1の製造方法の工程順の
断面構成を示している。
【0108】まず、図9(a)に示すように、半導体基
板10のトランジスタ形成領域を除く領域に素子分離膜
12を形成する。続いて、トランジスタ形成領域に、ゲ
ート電極11c及びソース領域11aを含むMOSトラ
ンジスタ11を形成し、その後、CVD法等により、M
OSトランジスタ11及び素子分離膜12を含む半導体
基板10の全面に、厚さが約1000nmの酸化シリコ
ンからなる第1の層間絶縁膜13を堆積する。続いて、
スパッタ法等により、第1の層間絶縁膜13の上に、厚
さが約50nmのチタンからなる金属膜を堆積する。続
いて、堆積した金属膜を温度が800℃程度の酸素雰囲
気で酸化することにより、金属膜から厚さが約100n
mの酸化チタンからなる第1の密着層形成膜14Aを形
成する。
【0109】次に、図9(b)に示すように、第1の密
着層形成膜14Aの上に、スパッタ法等により、厚さが
約20nmの白金からなる下部電極形成膜15Aを堆積
する。続いて、CVD法等により、下部電極形成膜15
Aの上に、ストロンチウム、ビスマス、タンタル及びニ
オブからなる有機金属化合物膜を堆積し、温度が800
℃程度の酸素雰囲気で焼結することにより、有機金属化
合物膜から厚さが約200nmの強誘電体からなる容量
絶縁膜形成膜16Aを形成する。続いて、スパッタ法等
により、容量絶縁膜形成膜16Aの上に、厚さが約20
0nmの白金からなる上部電極形成膜17A及び厚さが
約20nmの窒化チタンからなる第2の密着層形成膜1
9Aを順次堆積する。ここで堆積された第2の密着層形
成膜19Aは多結晶である。続いて、第2の密着層形成
膜19Aを酸素プラズマに約3分間さらすことにより、
第2の密着層形成膜19Aの結晶粒界を選択的に酸化す
る。このときの酸素プラズマの生成条件は、出力電力が
約1000W、圧力が約3Pa、酸素の流量が約500
ml/min及び基板温度が約150℃である。
【0110】次に、図9(c)に示すように、第2の密
着層形成膜19A、上部電極形成膜17A、容量絶縁膜
形成膜16A、下部電極形成膜15A及び第1の密着層
形成膜14Aに対して順次ドライエッチングによりパタ
ーニングを行なう。これにより、第1の密着層形成膜1
4Aから第1の密着層14が形成され、下部電極形成膜
15Aから下部電極15が形成され、容量絶縁膜形成膜
16Aから容量絶縁膜16が形成され、上部電極形成膜
17Aから上部電極17が形成され、これらのうち下部
電極15、容量絶縁膜16及び上部電極17から容量素
子18が形成される。その後、温度が約800℃の酸素
雰囲気でアニールを行なって、容量絶縁膜16のドライ
エッチングによるダメージを回復させる。
【0111】次に、図9(d)に示すように、例えばC
VD法により、第1の層間絶縁膜13の上に容量素子1
8を含む全面にわたって、厚さが約500nmの酸化シ
リコンからなる第2の層間絶縁膜20を堆積する。その
後、リソグラフィ法及びエッチング法により、第2の層
間絶縁膜20に容量素子18の上部電極17を露出する
第1コンタクトホール20aを形成する。続いて、スパ
ッタ法等により、第2の層間絶縁膜20の上に第1コン
タクトホール20aの底面及び側面上を含む全面にわた
って、厚さが約40nmの窒化チタンからなる導電性膜
を堆積した後、堆積した導電性膜を第1コンタクト部1
7aが含まれるようにパターニングすることにより、該
導電性膜からバリア層21を形成する。
【0112】その後は、図8に示したように、第1の層
間絶縁膜13及び第2の層間絶縁膜20におけるソース
領域11aを露出する第2コンタクトホール20bを形
成する。続いて、スパッタ法等により、第2の層間絶縁
膜20の上に、第2コンタクトホール20bの底面及び
側面上及びバリア層21を含む全面にわたって、厚さが
約20nmのチタン、厚さが約100nmの窒化チタ
ン、厚さが約700nmのアルミニウム及び厚さが約4
0nmの窒化チタンを順次堆積して、金属膜及び窒化金
属膜が積層されてなる配線形成膜を形成する。その後、
ドライエッチングにより、少なくとも第1コンタクト部
17a及び第2コンタクト部11bを含むように、配線
形成膜をパターニングすることにより、該配線形成膜か
ら配線22を形成する。その後、各コンタクト部17
a、11bのコンタクト抵抗の安定化を図ると共に配線
22を構成するアルミニウムの腐食を防止するための、
温度が約450℃の窒素雰囲気のアニールを行なう。
【0113】続いて、図示はしていないが、第3の層間
絶縁膜の堆積、コンタクトの形成、金属膜の堆積及び配
線層の形成を繰り返し、最後に窒化シリコンからなる保
護膜を堆積した後、パッド部を形成する。
【0114】(第2の実施形態の第2の製造方法)以
下、本発明の第2の実施形態の半導体装置の第2の製造
方法について図面を参照しながら説明する。ここでは、
第1の製造方法との相違点のみを説明する。
【0115】図10は本発明の第2の実施形態に係る半
導体装置の第2の製造方法の一工程の断面構成を示して
いる。
【0116】図10に示すように、半導体基板10の第
1の密着層形成膜14Aの上に、スパッタ法等により、
厚さが約20nmの白金からなる下部電極形成膜15A
を堆積する。続いて、CVD法等により、下部電極形成
膜15Aの上に、ストロンチウム、ビスマス、タンタル
及びニオブからなる有機金属化合物膜を堆積し、温度が
800℃程度の酸素雰囲気で焼結することにより、有機
金属化合物膜から厚さが約200nmの強誘電体からな
る容量絶縁膜形成膜16Aを形成する。続いて、スパッ
タ法等により、容量絶縁膜形成膜16Aの上に、厚さが
約200nmの白金からなる上部電極形成膜17A及び
厚さが約20nmの窒化チタンからなる第2の密着層形
成膜19Aを順次堆積する。ここでの第2の密着層形成
膜19Aは多結晶である。続いて、堆積した第2の密着
層形成膜19Aに対して、温度が約400℃の酸素雰囲
気で約30秒間の急速熱処理(RTA)を行なうことに
より、第2の密着層形成膜19Aの結晶粒界を選択的に
酸化する。
【0117】この後は、第1の製造方法と同様に、結晶
粒界が酸化された第2の密着層形成膜19A、上部電極
形成膜17A、容量絶縁膜形成膜16A、下部電極形成
膜15A及び第1の密着層形成膜14Aに対して順次ド
ライエッチングによるパターニングを行なって、下部電
極15、容量絶縁膜16及び上部電極17からなる容量
素子18を形成する。その後、温度が約800℃の酸素
雰囲気でアニールを行なって、容量絶縁膜16のドライ
エッチングによるダメージを回復させる。
【0118】続いて、第2の製造方法と同様に、第2の
層間絶縁膜20を堆積し、バリア層21、第1コンタク
ト部17a、第2コンタクト部11b及び配線22を形
成する。
【0119】以上説明したように、第2の実施形態によ
ると、容量素子18における上部電極17上の周縁部に
設けられた第2の密着層19Bに、その結晶粒界が選択
的に酸化され且つ導電性を有する多結晶の窒化チタンを
用いるため、容量素子18を形成する際にドライエッチ
ングにより容量絶縁膜16が受けるダメージを回復させ
るために行なう酸素雰囲気による約800℃のアニール
時に、第2の密着層19Bからチタン原子が遊離するこ
とがない。このため、容量絶縁膜16を構成する強誘電
体の特性の劣化を防止することができる。
【0120】なお、酸素雰囲気によるアニール時に窒化
チタンから拡散するチタン原子はそれ自体が酸化するた
め、容量絶縁膜16を構成する強誘電体の特性を劣化さ
せることはない。しかしながら、酸化チタンとして上部
電極17と容量絶縁膜16との間に残存するため、半導
体装置が動作する際の電圧印加時に、容量絶縁膜16に
印加される実質的な電圧が低減する。これにより、抗電
圧が増大するため、低電圧動作を行ないにくくなる。
【0121】第1の製造方法による、結晶粒界が酸素プ
ラズマにより酸化された第2の密着層19Bを上部電極
17上に有する容量素子と、結晶粒界が酸化されていな
い従来の密着層を上部電極上に有する容量素子とのそれ
ぞれの抗電圧を比較したところ、第1の製造方法に係る
容量素子は1.8Vであるのに対し、従来の容量素子は
2.0Vであることを確認している。
【0122】また、第2の製造方法による、結晶粒界が
約400℃の熱酸化処理により酸化された第2の密着層
19Bを有する場合も、第1の製造方法と同様の特性を
得ることができる。なお、第2の製造方法の場合には、
図4に示した耐圧と熱処理温度との関係を表わすグラフ
から分かるように、第2の密着層形成膜19Aにおける
結晶粒界が酸化されるよりも前に拡散するチタン原子に
よって、約425℃を超える温度領域では、容量素子1
8の耐圧が劣化する。このため、熱処理温度は約425
℃以下が好ましく、さらには400℃程度以下に設定す
ることが好ましい。
【0123】また、第2の実施形態に係る第2の密着層
19Bに窒化チタンを用いたが、窒化チタンに代えて、
窒化タンタル、窒化アルミニウム又は窒化チタンアルミ
ニウム等の導電性窒化膜を用いても良い。
【0124】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0125】図11は本発明の第3の実施形態に係る半
導体装置の部分的な断面構成を示している。
【0126】図11に示すように、例えばシリコンから
なる半導体基板10にはMOSトランジスタ11が形成
されており、該MOSトランジスタ11及びその側方に
形成された酸化シリコンからなる素子分離膜12を含
め、MOSトランジスタ11を覆うように、厚さが約1
000nmの酸化シリコンからなる第1の層間絶縁膜1
3が形成されている。第1の層間絶縁膜13上における
素子分離膜12の上方の領域には、厚さが約150nm
の窒化チタンからなる第1の密着層14Bを介して、厚
さが約200nmの白金からなる下部電極15と、スト
ロンチウム、ビスマス、タンタル及びニオブを構成元素
とする厚さが約200nmの強誘電体からなる容量絶縁
膜16と、厚さが約200nmの白金からなる上部電極
17とを含む容量素子18が形成されている。上部電極
17上における第1コンタクト部17aを除く周縁部に
は、厚さが約20nmの窒化チタンからなる第2の密着
層19が形成されている。
【0127】第1の層間絶縁膜13上には、容量素子1
8を含む全面にわたって厚さが約500nmの酸化シリ
コンからなる第2の層間絶縁膜20が形成されている。
第2の層間絶縁膜20には、第1コンタクト部17aを
形成するための第1コンタクトホール20aが形成され
ており、該第1コンタクトホール20aの底面及び側面
上には、厚さが約40nmの窒化チタンからなるバリア
層21が形成されている。
【0128】また、第1の層間絶縁膜13及び第2の層
間絶縁膜20におけるMOSトランジスタ11のソース
領域11aの上方部分には、該ソース領域11aとの電
気的な接続を図る第2コンタクト部11bを形成するた
めの第2コンタクトホール20bが形成されている。
【0129】容量素子18の第1コンタクト部17a
と、MOSトランジスタ11のソース領域11aに設け
られた第2コンタクト部11bとは、基板側から順次成
膜された、厚さが約20nmのチタン、厚さが約100
nmの窒化チタン、厚さが約700nmのアルミニウム
及び厚さが約40nmの窒化チタンからなる配線22に
より電気的に接続されている。
【0130】第3の実施形態に係る第1の密着層14B
は、酸化シリコンからなる第1の層間絶縁膜13と白金
からなる下部電極15との間に設けられており、層間絶
縁膜13と下部電極15との互いの密着性を向上させる
だけでなく、その上、導電性を有する多結晶体の結晶粒
界が酸化されているため、容量素子18及び配線22の
製造時における熱処理時に、第1の密着層14Bからチ
タン原子が極めて遊離しにくくなる。その結果、窒化チ
タンからなる第1の密着層14Bは、その導電性を確保
しつつ、チタン原子が下部電極15を通って強誘電体か
らなる容量絶縁膜16に拡散することを防止することが
できる。
【0131】(第3の実施形態の第1の製造方法)以
下、前記のように構成された半導体装置の第1の製造方
法について図面を参照しながら説明する。
【0132】図12(a)〜図12(d)は本発明の第
3の実施形態に係る半導体装置の第1の製造方法の工程
順の断面構成を示している。
【0133】まず、図12(a)に示すように、半導体
基板10のトランジスタ形成領域を除く領域に素子分離
膜12を形成する。続いて、トランジスタ形成領域に、
ゲート電極11c及びソース領域11aを含むMOSト
ランジスタ11を形成し、その後、CVD法等により、
MOSトランジスタ11及び素子分離膜12を含む半導
体基板10の全面に、厚さが約1000nmの酸化シリ
コンからなる第1の層間絶縁膜13を堆積する。続い
て、CVD法等により、第1の層間絶縁膜13の上に、
厚さが約150nmの窒化チタンからなる第1の密着層
形成膜14Aを堆積する。ここで堆積された第1の密着
層形成膜14Aは多結晶である。続いて、第1の密着層
形成膜14Aを酸素プラズマに約3分間さらすことによ
り、第1の密着層形成膜14Aの結晶粒界を選択的に酸
化する。このときの酸素プラズマの生成条件は、出力電
力が約1000W、圧力が約3Pa、酸素の流量が約5
00ml/min及び基板温度が約150℃である。
【0134】次に、図12(b)に示すように、結晶粒
界が酸化された第1の密着層形成膜14Aの上に、スパ
ッタ法等により、厚さが約20nmの白金からなる下部
電極形成膜15Aを堆積する。続いて、CVD法等によ
り、下部電極形成膜15Aの上に、ストロンチウム、ビ
スマス、タンタル及びニオブからなる有機金属化合物膜
を堆積し、温度が800℃程度の酸素雰囲気で有機金属
化合物膜を焼結することにより、有機金属化合物膜から
厚さが約200nmの強誘電体からなる容量絶縁膜形成
膜16Aを形成する。続いて、スパッタ法等により、容
量絶縁膜形成膜16Aの上に、厚さが約200nmの白
金からなる上部電極形成膜17A及び厚さが約20nm
の窒化チタンからなる第2の密着層形成膜19Aを順次
堆積する。
【0135】次に、図12(c)に示すように、第2の
密着層形成膜19A、上部電極形成膜17A、容量絶縁
膜形成膜16A、下部電極形成膜15A及び第1の密着
層形成膜14Aに対して順次ドライエッチングによりパ
ターニングを行なう。これにより、第1の密着層形成膜
14Aから第1の密着層14Bが形成され、下部電極形
成膜15Aから下部電極15が形成され、容量絶縁膜形
成膜16Aから容量絶縁膜16が形成され、上部電極形
成膜17Aから上部電極17が形成され、これらのうち
下部電極15、容量絶縁膜16及び上部電極17から容
量素子18が形成される。その後、温度が約800℃の
酸素雰囲気でアニールを行なって、容量絶縁膜16のド
ライエッチングによるダメージを回復させる。
【0136】次に、図12(d)に示すように、例えば
CVD法により、第1の層間絶縁膜13の上に容量素子
18を含む全面にわたって、厚さが約500nmの酸化
シリコンからなる第2の層間絶縁膜20を堆積する。そ
の後、リソグラフィ法及びエッチング法により、第2の
層間絶縁膜20に容量素子18の上部電極17を露出す
る第1コンタクトホール20aを形成する。続いて、ス
パッタ法等により、第2の層間絶縁膜20の上に第1コ
ンタクトホール20aの底面及び側面上を含む全面にわ
たって、厚さが約40nmの窒化チタンからなる導電性
膜を堆積した後、堆積した導電性膜を第1コンタクト部
17aが含まれるようにパターニングすることにより、
該導電性膜からバリア層21を形成する。
【0137】その後は、図11に示したように、第1の
層間絶縁膜13及び第2の層間絶縁膜20におけるMO
Sトランジスタ11のソース領域11aを露出する第2
コンタクトホール20bを形成する。続いて、スパッタ
法等により、第2の層間絶縁膜20の上に、第2コンタ
クトホール20bの底面及び側面上及びバリア層21を
含む全面にわたって、厚さが約20nmのチタン、厚さ
が約100nmの窒化チタン、厚さが約700nmのア
ルミニウム及び厚さが約40nmの窒化チタンを順次堆
積して、金属膜及び窒化金属膜が積層されてなる配線形
成膜を形成する。その後、ドライエッチングにより、少
なくとも第1コンタクト部17a及び第2コンタクト部
11bを含むように、配線形成膜をパターニングするこ
とにより、該配線形成膜から配線22を形成する。その
後、各コンタクト部17a、11bのコンタクト抵抗の
安定化を図ると共に配線22を構成するアルミニウムの
腐食を防止するための、温度が約450℃の窒素雰囲気
のアニールを行なう。
【0138】続いて、図示はしていないが、第3の層間
絶縁膜の堆積、コンタクトの形成、金属膜の堆積及び配
線層の形成を繰り返し、最後に窒化シリコンからなる保
護膜を堆積した後、パッド部を形成する。
【0139】(第3の実施形態の第2の製造方法)以
下、本発明の第3の実施形態の半導体装置の第2の製造
方法について図面を参照しながら説明する。ここでは、
第1の製造方法との相違点のみを説明する。
【0140】図13は本発明の第3の実施形態に係る半
導体装置の第2の製造方法の一工程の断面構成を示して
いる。
【0141】図13に示すように、CVD法等により、
MOSトランジスタ11を覆う第1の層間絶縁膜13の
上に、厚さが約150nmの窒化チタンからなる第1の
密着層形成膜14Aを堆積する。ここで堆積された第1
の密着層形成膜14Aは多結晶である。続いて、堆積し
た第1の密着層形成膜14Aに対して、温度が約550
℃の酸素雰囲気で約30秒間の急速熱処理(RTA)を
行なうことにより、第1の密着層形成膜14Aの結晶粒
界を選択的に酸化する。
【0142】その後は、第1の製造方法と同様に、結晶
粒が酸化された第1の密着層形成膜14Aの上に、容量
素子18、第2の層間絶縁膜20、バリア層21及び配
線22等を形成する。
【0143】以上説明したように、第3の実施形態によ
ると、第1の層間絶縁膜13と容量素子18の下部電極
15との間に設けられた第1の密着層14Bに、その結
晶粒界が選択的に酸化され且つ導電性を有する多結晶の
窒化チタンを用いるため、容量素子18を形成する際に
ドライエッチングにより容量絶縁膜16が受けるダメー
ジを回復させるために行なう酸素雰囲気による約800
℃のアニール時に、第1の密着層14Bからチタン原子
が遊離することがない。このため、容量絶縁膜16を構
成する強誘電体の特性の劣化を防止することができる。
【0144】ここで、第3の実施形態に係る第1の密着
層14Bは、結晶粒界が酸化された窒化チタンを用いて
おり、第1の実施形態及び第2の実施形態に係る酸化チ
タンを用いた第1の密着層14と比較すると、チタン原
子の拡散が防止されることは共通であるが、酸化チタン
のように膜厚を大きくした場合であっても、層自体にク
ラックが発生することがない。このため、第1の密着層
14Bの膜厚を相対的に大きく設定できるので、容量絶
縁膜16となる強誘電体の焼結時に容量素子18に加わ
るストレスを低減させたり、容量素子18のドライエッ
チング時のエッチングストッパとして利用することがで
きる。
【0145】なお、第2の製造方法において、第1の密
着層形成膜14Aにおける結晶粒界を酸化する熱処理温
度は、下部電極15及び容量絶縁膜16を形成する前工
程であるため、第1の実施形態又は第2の実施形態で説
明した425℃を超えても良い。
【0146】但し、図14に示す熱処理温度とシート抵
抗との関係を表わすグラフから分かるように、熱処理温
度が約650℃の場合には、窒化チタンが完全に酸化す
るため、第1の密着層形成膜14Aに対する結晶粒界を
酸化させる熱処理温度は約600℃以下に設定すること
が好ましい。
【0147】また、第3の実施形態に係る第1の密着層
14Bに窒化チタンを用いたが、窒化チタンに代えて、
窒化タンタル、窒化アルミニウム又は窒化チタンアルミ
ニウム等の導電性窒化膜を用いても良い。
【0148】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0149】図15は本発明の第4の実施形態に係る半
導体装置の部分的な断面構成を示している。
【0150】図15に示すように、例えばシリコンから
なる半導体基板10にはMOSトランジスタ11が形成
されており、該MOSトランジスタ11及びその側方に
形成された酸化シリコンからなる素子分離膜12を含
め、MOSトランジスタ11を覆うように、厚さが約1
000nmの酸化シリコンからなる第1の層間絶縁膜1
3が形成されている。
【0151】半導体基板10におけるMOSトランジス
タ11のゲート長方向側の領域にはソース領域11a及
びドレイン領域11dが形成されている。
【0152】第1の層間絶縁膜13上におけるソース領
域11aの上方には、厚さが約200nmの白金からな
る下部電極15と、ストロンチウム、ビスマス、タンタ
ル及びニオブを構成元素とする厚さが約200nmの強
誘電体からなる容量絶縁膜16と、厚さが約200nm
の白金からなる上部電極17とを含む容量素子18が形
成されている。上部電極17上における第1コンタクト
部17aを除く周縁部には、厚さが約20nmの窒化チ
タンからなる密着層19が形成されている。
【0153】第1の層間絶縁膜13上には、容量素子1
8を含む全面にわたって厚さが約1000nmの酸化シ
リコンからなる第2の層間絶縁膜20が形成されてい
る。第2の層間絶縁膜20には、第1コンタクト部17
aを形成するための第1コンタクトホール20aが形成
されており、該第1コンタクトホール20aの底面及び
側面上には、厚さが約40nmの窒化チタンからなるバ
リア層21が形成されている。バリア層21の上には、
基板側から順次成膜された、厚さが約50nmのチタ
ン、厚さが約700nmのアルミニウム及び厚さが約4
0nmの窒化チタンからなる第1の配線22が形成され
ている。
【0154】容量素子18の下部電極15と第1の層間
絶縁膜13との間には、厚さが約100nmの窒化チタ
ンアルミニウム(TiAlN)からなる酸化防止層32
Bが形成されており、下部電極15は、基板側から順次
成膜された、厚さが約10nmのチタン、厚さが約20
nmの窒化チタン及び厚さが約970nmのタングステ
ンからなる第1の導電性プラグ31と酸化防止層32B
とを介してソース領域11aの第2コンタクト部11b
と電気的に接続されている。
【0155】また、第1の層間絶縁膜13上におけるド
レイン領域11dの第3コンタクト部11eは、第2の
導電性プラグ33を介して、第2の層間絶縁膜20の上
に形成された第2の配線23と電気的に接続されてい
る。第2の配線23は、第1の配線22と同等の構成を
有しており、また、第2の導電性プラグ33は、基板側
から順次成膜された、厚さが約10nmのチタン、厚さ
が約20nmの窒化チタン及び厚さが約1970nmの
タングステンにより構成されている。
【0156】第4の実施形態に係る酸化防止層32B
は、第1の導電性プラグ31と白金からなる下部電極1
5との間に設けられており、第1の導電性プラグ31の
上部のタングステンの酸化を防止するだけでなく、その
上、導電性を有する多結晶体の結晶粒界が酸化されてい
るため、容量素子18、第1の配線22及び第2の配線
23の製造時における熱処理時に、酸化防止層31から
チタン原子が極めて遊離しにくくなる。その結果、窒化
チタンアルミニウムからなる酸化防止層31は、その導
電性を確保しつつ、チタン原子が下部電極15を通って
強誘電体からなる容量絶縁膜16に拡散することを防止
することができる。
【0157】(第4の実施形態の第1の製造方法)以
下、前記のように構成された半導体装置の第1の製造方
法について図面を参照しながら説明する。
【0158】図16(a)〜図16(d)は本発明の第
4の実施形態に係る半導体装置の第1の製造方法の工程
順の断面構成を示している。
【0159】まず、図16(a)に示すように、半導体
基板10のトランジスタ形成領域及び容量素子形成領域
を除く領域に素子分離膜12を形成する。続いて、トラ
ンジスタ形成領域に、ゲート電極11c、ソース領域1
1a及びドレイン領域11dを含むMOSトランジスタ
11を形成する。その後、CVD法等により、MOSト
ランジスタ11及び素子分離膜12を含む半導体基板1
0の全面に、厚さが約1000nmの酸化シリコンから
なる第1の層間絶縁膜13を堆積する。続いて、第1の
層間絶縁膜13にソース領域11aの第2コンタクト部
11bを露出するコンタクトホールを形成し、例えばス
パッタ法等により、厚さが約50nmのチタン、厚さが
約100nmの窒化チタン及び厚さが約1500nmの
タングステンを順次堆積し、化学機械的研磨(CMP)
法により、第1の層間絶縁膜13の上に堆積した金属積
層膜を除去することにより、ソース領域11aの第2コ
ンタクト部11bに第1の導電性プラグ31を形成す
る。
【0160】次に、図16(b)に示すように、CVD
法等により、第1の層間絶縁膜13の上に、厚さが約1
00nmの窒化チタンアルミニウムからなる酸化防止層
形成膜32Aを堆積する。ここで堆積された酸化防止層
形成膜32Aは多結晶である。続いて、酸化防止層形成
膜32Aを酸素プラズマに約3分間さらすことにより、
酸化防止層形成膜32Aの結晶粒界を選択的に酸化す
る。このときの酸素プラズマの生成条件は、出力電力が
約1000W、圧力が約3Pa、酸素の流量が約500
ml/min及び基板温度が約150℃である。
【0161】次に、図16(c)に示すように、リソグ
ラフィ法及びエッチング法により、酸化防止層形成膜3
2Aに対して第1の導電性プラグを含むようにパターニ
ングして、酸化防止層形成膜32Aから酸化防止層32
Bを形成する。その後、酸化防止層32Bを含む第1の
層間絶縁膜13の上に、スパッタ法等により、厚さが約
200nmの白金からなる電極形成膜を堆積した後、堆
積した電極形成膜に対して酸化防止層32Bを含むよう
にパターニングすることにより、白金からなる下部電極
15を形成する。続いて、CVD法等により、下部電極
15を含む第1の層間絶縁膜13の上に、ストロンチウ
ム、ビスマス、タンタル及びニオブからなる有機金属化
合物膜を堆積し、温度が700℃程度の酸素雰囲気で有
機金属化合物膜を焼結することにより、有機金属化合物
膜から厚さが約200nmの強誘電体からなる容量絶縁
膜形成膜を形成する。続いて、スパッタ法等により、容
量絶縁膜形成膜の上に、厚さが約200nmの白金から
なる電極形成膜及び厚さが約20nmの窒化チタンから
なる密着層形成膜を順次堆積し、容量絶縁膜形成膜、電
極形成膜及び密着層形成膜に対して下部電極15を含む
ようにドライエッチングによるパターニングを行なう。
これにより、容量絶縁膜形成膜から容量絶縁膜16を形
成し、上部電極形成膜から上部電極17を形成し、密着
層形成膜から密着層19を形成して、下部電極15、容
量絶縁膜16及び上部電極17から容量素子18を形成
する。その後、温度が約700℃の酸素雰囲気でアニー
ルを行なって、容量絶縁膜16のドライエッチングによ
るダメージを回復させる。
【0162】次に、図16(d)に示すように、例えば
CVD法により、第1の層間絶縁膜13の上に容量素子
18を含む全面にわたって、厚さが約1000nmの酸
化シリコンからなる第2の層間絶縁膜20を堆積する。
その後、リソグラフィ法及びエッチング法により、第2
の層間絶縁膜20に容量素子18の上部電極17を露出
する第1コンタクトホール20aを形成する。続いて、
スパッタ法等により、第2の層間絶縁膜20の上に第1
コンタクトホール20aの底面及び側面上を含む全面に
わたって、厚さが約40nmの窒化チタンからなる導電
性膜を堆積した後、堆積した導電性膜を第1コンタクト
部17aを含むようにパターニングすることにより、該
導電性膜からバリア層21を形成する。
【0163】その後、図15に示したように、第1の層
間絶縁膜13及び第2の層間絶縁膜20におけるMOS
トランジスタ11のドレイン領域11dを露出する第3
コンタクトホール20cを形成する。続いて、スパッタ
法等により、厚さが約50nmのチタン、厚さが約10
0nmの窒化チタン及び厚さが約2500nmのタング
ステンを選択的に堆積して、第3コンタクト部11e上
に第2の導電性プラグ33を形成する。なお、バリア層
21を形成する前に、第2の導電性プラグ33を形成し
ても良い。続いて、スパッタ法等により、第2の層間絶
縁膜20の上にバリア層21及び第2の導電性プラグ3
3を覆うように、厚さが約50nmのチタン、厚さが約
700nmのアルミニウム及び厚さが約40nmの窒化
チタンを順次堆積して、金属膜及び窒化金属膜が積層さ
れてなる配線形成膜を形成する。その後、ドライエッチ
ングにより、バリア層21及び第2の導電性プラグ33
を含むように配線形成膜をパターニングすることによ
り、該配線形成膜から第1の配線配線22及び第2の配
線23を形成する。その後、各コンタクト部17a、1
1b、11eのコンタクト抵抗の安定化を図ると共に、
各配線22、23を構成するアルミニウムの腐食を防止
するための、温度が約450℃の窒素雰囲気のアニール
を行なう。
【0164】続いて、図示はしていないが、第3の層間
絶縁膜の堆積、コンタクトの形成、金属膜の堆積及び配
線層の形成を繰り返し、最後に窒化シリコンからなる保
護膜を堆積した後、パッド部を形成する。
【0165】(第4の実施形態の第2の製造方法)以
下、本発明の第4の実施形態の半導体装置の第2の製造
方法について図面を参照しながら説明する。ここでは、
第1の製造方法との相違点のみを説明する。
【0166】図17は本発明の第3の実施形態に係る半
導体装置の第2の製造方法の一工程の断面構成を示して
いる。
【0167】図17に示すように、CVD法等により、
MOSトランジスタ11を覆う第1の層間絶縁膜13の
上に第1の導電性プラグ31を含むように、厚さが約1
50nmの窒化チタンからなる酸化防止層形成膜32A
を堆積する。ここで堆積された酸化防止層形成膜32A
は多結晶である。続いて、堆積した酸化防止層形成膜3
2Aに対して、温度が約550℃の酸素雰囲気で約30
秒間の急速熱処理(RTA)を行なうことにより、酸化
防止層形成膜32Aの結晶粒界を選択的に酸化する。
【0168】その後は、第1の製造方法と同様に、結晶
粒が酸化された酸化防止層形成膜32Aの上に、容量素
子18、第2の層間絶縁膜20、第2の導電性プラグ3
3、バリア層21、第1の配線22及び第2の配線23
を形成する。
【0169】以上説明したように、第4の実施形態によ
ると、第1の導電性プラグ31と容量素子18の下部電
極15との間に設けられた酸化防止層32Bに、その結
晶粒界が選択的に酸化され且つ導電性を有する多結晶の
窒化チタンアルミニウムを用いるため、容量素子18を
形成する際にドライエッチングにより容量絶縁膜16が
受けるダメージを回復させるために行なう酸素雰囲気に
よる約700℃のアニール時に、酸化防止層32Bから
チタン原子が遊離することがない。このため、容量絶縁
膜16を構成する強誘電体の特性の劣化を防止すること
ができる。
【0170】なお、酸素雰囲気によるアニール時に拡散
するチタン原子及びアルミニウム原子はそれ自体が酸化
するため、強誘電体の特性を劣化させることはない。し
かしながら、酸化チタン又は酸化アルミニウムとして下
部電極15と容量絶縁膜16との間に残存するため、電
圧の印加時に容量絶縁膜16に加わる実質的な電圧が低
減する。これにより、抗電圧が増大するため、低電圧動
作を行ないにくくなる。
【0171】第1の製造方法による、結晶粒界が酸素プ
ラズマにより酸化された酸化防止層32Bを有する容量
素子と、結晶粒界が酸化されていない従来の酸化防止層
を有する容量素子とのそれぞれの抗電圧を比較したとこ
ろ、第1の製造方法に係る容量素子は1.8Vであるの
に対し、従来の容量素子は2.0Vであることを確認し
ている。
【0172】また、第2の製造方法において、酸化防止
層形成膜32Aにおける結晶粒界を酸化する熱処理温度
は、下部電極15及び容量絶縁膜16がを形成する前工
程であるため、第1又は第2の実施形態に示した約42
5℃を超えても良い。
【0173】但し、熱処理温度が約650℃の場合に
は、窒化チタンが完全に酸化するため、酸化防止層形成
膜14Aに対する結晶粒界の酸化のための熱処理温度は
約600℃以下に設定することが好ましい。
【0174】なお、第4の実施形態に係る酸化防止層3
2Bに窒化チタンアルミニウムを用いたが、これに限ら
れず、窒化チタン、窒化アルミニウム又は窒化タンタル
等の導電性窒化膜を用いても同様の効果を得ることがで
きる。
【0175】また、第1〜第4の各実施形態において、
容量絶縁膜16に用いる強誘電体には、ストロンチウ
ム、ビスマス、タンタル及びニオブのうちの少なくとも
1つを含む層状構造を有するペロブスカイト型複合酸化
物、又は鉛、ジルコニウム及びチタンのうちの少なくと
も1つを含むペロブスカイト型複合酸化物であることが
好ましい。
【0176】また、容量素子18の下部電極15及び上
部電極の材料として白金の単層膜を用いたが、白金を含
む積層膜を用いても良い。さらには、白金に代えて、イ
リジウム(Ir)、酸化イリジウム(IrO2 )、ルテ
ニウム(Ru)又は酸化ルテニウム(RuO2 )からな
る単層膜又はこれらのうちの少なくとも1つを含む積層
膜を用いてもよい。
【0177】また、第1の導電性プラグ31及び第2の
導電性プラグは33は、下層から、チタン、窒化チタン
及びタングステンの積層体により構成したが、タングス
テンを含む構成であれば良く、チタン及び窒化チタンは
必ずしも必要ではない。また、タングステンに限られ
ず、多結晶シリコンを用いてもよい。
【0178】また、第1の実施形態においてはバリア層
21Bを、第2の実施形態においては第2の密着層19
Bを、第3の実施形態においては第1の密着層14B
を、第4の実施形態においては酸化防止層32Bを、そ
れぞれ結晶粒界が選択的に酸化された導電性膜とした
が、これらのうちの少なくとも2つを組み合わせると、
容量絶縁膜16の特性劣化を防止する効果が大きくなる
ことはいうまでもない。
【0179】また、第1の実施形態の一変形例において
は、結晶粒界が選択的に酸化されたバリア層21Bを積
層構造としたが、他の実施形態においても、結晶粒界が
選択的に酸化された導電性膜をそれぞれ積層構造として
も良い。
【0180】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置及びその製造方
法によると、容量素子の電極と界面を持つ金属窒化物か
らなる導電性部材は、多結晶体で且つその結晶粒界が酸
化されているため、導電性を確保しながら金属原子の容
量絶縁膜への拡散を防止することができる。その結果、
混載されるトランジスタ素子等とのコンタクト抵抗が低
下するため、高信頼性を有する半導体装置を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示
す部分的な構成断面図である。
【図2】(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置の第1の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第
2の製造方法を示す一工程の構成断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の第
2の製造方法における容量素子の耐圧の熱処理温度依存
性を示すグラフである。
【図5】本発明の第1の実施形態の一変形例に係る半導
体装置を示す部分的な構成断面図である。
【図6】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態の
一変形例に係る半導体装置の第1の製造方法を示す工程
順の構成断面図である。
【図7】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態の
一変形例に係る半導体装置の第2の製造方法を示す工程
順の構成断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示
す部分的な構成断面図である。
【図9】(a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係
る半導体装置の第1の製造方法を示す工程順の構成断面
図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の
第2の製造方法を示す一工程の構成断面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置を
示す部分的な構成断面図である。
【図12】(a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に
係る半導体装置の第1の製造方法を示す工程順の構成断
面図である。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の
第2の製造方法を示す一工程の構成断面図である。
【図14】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の
第2の製造方法における窒化チタン膜のシート抵抗の熱
処理温度依存性を示すグラフである。
【図15】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置を
示す部分的な構成断面図である。
【図16】(a)〜(d)は本発明の第4の実施形態に
係る半導体装置の第1の製造方法を示す工程順の構成断
面図である。
【図17】本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の
第2の製造方法を示す一工程の構成断面図である。
【図18】第1の従来例に係るプレーナ型の容量素子を
有する半導体装置を示す部分的な構成断面図である。
【図19】第2の従来例に係るスタック型の容量素子を
有する半導体装置を示す部分的な構成断面図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 11 MOSトランジスタ 11a ソース領域 11b 第2コンタクト部 11c ゲート電極 11d ドレイン領域 11e 第3コンタクト部 12 素子分離膜 13 第1の層間絶縁膜 14 第1の密着層 14A 第1の密着層形成膜 14B 第1の密着層 15 下部電極 15A 下部電極形成膜(第1の電極形成膜) 16 容量絶縁膜 17 上部電極(第2の電極形成膜) 17a 第1コンタクト部 18 容量素子 19 (第2の)密着層 19A 第2の密着層形成膜 19B 第2の密着層 20 第2の層間絶縁膜 20a 第1コンタクトホール(接続孔) 20b 第2コンタクトホール 21 バリア層 21A バリア層形成膜 21B バリア層 21C 第1のバリア層形成膜 21D 第2のバリア層形成膜 21a 第1のバリア層 21b 第2のバリア層 22 (第1の)配線 23 第2の配線 31 第1の導電性プラグ 32A 酸化防止層形成膜 32B 酸化防止層 33 第2の導電性プラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F083 AD21 FR02 GA21 JA13 JA14 JA15 JA17 JA36 JA38 JA39 JA40 JA42 JA43 JA56 MA06 MA17 MA20 PR13 PR33 PR34

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の上に形成され、下部電極、上部電
    極及びそれらの間に挟まれた絶縁性の金属酸化物からな
    る容量絶縁膜を含む容量素子と、 前記下部電極又は前記上部電極と界面を持つ金属窒化物
    からなる導電性部材とを備え、 前記導電性部材は多結晶体からなり、該多結晶体の結晶
    粒界は酸化されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記上部電極と電気的に接続される配線
    をさらに備え、 前記導電性部材は、前記上部電極と前記配線との間に設
    けられ、前記配線を構成する元素が前記容量絶縁膜に拡
    散することを防止するバリア層であることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記バリア層は前記配線をも構成してい
    ることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記容量素子を覆うように形成された層
    間絶縁膜をさらに備え、 前記導電性部材は、前記上部電極と前記層間絶縁膜との
    間に設けられ、前記上部電極と前記層間絶縁膜との間の
    密着性を向上する密着層であることを特徴とする請求項
    1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記基板と前記容量素子との間に形成さ
    れた層間絶縁膜をさらに備え、 前記導電性部材は、前記層間絶縁膜と前記下部電極との
    間に設けられ、前記層間絶縁膜と前記下部電極との間の
    密着性を向上する密着層であることを特徴とする請求項
    1に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記下部電極と電気的に接続される導電
    性プラグをさらに備え、 前記導電性部材は、前記導電性プラグと前記下部電極と
    の間に設けられ、前記導電性プラグの酸化を防止する酸
    化防止層であることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体装置。
  7. 【請求項7】 前記導電性プラグは、多結晶シリコン又
    はタングステンを含むことを特徴とする請求項6に記載
    の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記金属窒化物は、チタン、タンタル及
    びアルミニウムのうちの少なくとも1つを含むことを特
    徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の半
    導体装置。
  9. 【請求項9】 前記金属酸化物は、ストロンチウム、ビ
    スマス、タンタル及びニオブのうちの少なくとも1つを
    含む層状構造を有するペロブスカイト型複合酸化物、又
    は鉛、ジルコニウム及びチタンのうちの少なくとも1つ
    を含むペロブスカイト型複合酸化物であることを特徴と
    する請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の半導体
    装置。
  10. 【請求項10】 前記上部電極及び下部電極のうちの少
    なくとも一方は、白金又は白金を含む積層膜からなるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1項に記
    載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 基板の上に、下部電極、絶縁性の金属
    酸化物からなる容量絶縁膜及び上部電極を有する容量素
    子を形成する第1の工程と、前記容量素子の上に、前記
    上部電極を露出する接続孔を有する層間絶縁膜を形成す
    る第2の工程と、 前記接続孔を含む前記層間絶縁膜の上に、多結晶の金属
    窒化物からなる導電性膜を形成する第3の工程と、 前記導電性膜における結晶粒界を選択的に酸化する第4
    の工程と、 前記導電性膜を、該導電性膜の接続孔部分を含むように
    パターニングすることにより、前記上部電極に前記導電
    性膜からなるコンタクト部を形成する第5の工程とを備
    えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第4の工程は、前記導電性膜を酸
    素プラズマにさらすプラズマ処理工程であることを特徴
    とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第4の工程は、前記導電性膜を約
    425℃以下の温度で加熱する熱処理工程であることを
    特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第3の工程及び前記第4の工程
    は、この順に繰り返して行なうことを特徴とする請求項
    12又は13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 基板の上に、第1の電極形成膜、絶縁
    性の金属酸化膜、第2の電極形成膜を順次形成する第1
    の工程と、 前記第2の電極形成膜の上に、多結晶の金属窒化物から
    なる導電性膜を形成する第2の工程と、 前記導電性膜における結晶粒界を選択的に酸化する第3
    の工程と、 結晶粒界が選択的に酸化された前記導電性膜の容量素子
    形成部分から密着層を形成する第4の工程と、 前記第1の電極形成膜から下部電極を形成し、前記金属
    酸化膜から容量絶縁膜を形成し、前記第2の電極形成膜
    における前記密着層の下側部分から上部電極を形成する
    ことにより、前記下部電極、容量絶縁膜及び上部電極か
    らなる容量素子を形成する第5の工程と、 前記容量素子の上に層間絶縁膜を形成した後、形成した
    層間絶縁膜に、前記上部電極を露出する接続孔を前記密
    着層が残るように形成する第6の工程と、 前記接続孔を含む前記層間絶縁膜の上に、配線形成膜を
    形成する第7の工程とを備えていることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第3の工程は、前記導電性膜を酸
    素プラズマにさらすプラズマ処理工程であることを特徴
    とする請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第3の工程は、前記導電性膜を約
    425℃以下の温度で加熱する熱処理工程であることを
    特徴とする請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第2の工程及び前記第3の工程
    は、この順に繰り返して行なうことを特徴とする請求項
    16又は17に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 基板の上に絶縁膜を形成する第1の工
    程と、 前記絶縁膜の上に、多結晶の金属窒化物からなる導電性
    膜を形成する第2の工程と、 前記導電性膜における結晶粒界を選択的に酸化する第3
    の工程と、 結晶粒界が選択的に酸化された前記導電性膜の上に、第
    1の電極形成膜、絶縁性の金属酸化膜及び第2の電極形
    成膜を順次形成する第4の工程と、 前記第1の電極形成膜から下部電極を形成し、前記金属
    酸化膜から容量絶縁膜を形成し、前記第2の電極形成膜
    から上部電極を形成することにより、前記下部電極、容
    量絶縁膜及び上部電極からなる容量素子を形成する第5
    の工程と、 前記絶縁膜と前記下部電極との間に、結晶粒界が選択的
    に酸化された前記導電性膜から密着層を形成する第6の
    工程と、 前記容量素子の上に、前記上部電極を露出する接続孔を
    有する層間絶縁膜を形成する第7の工程と、 前記接続孔を含む前記層間絶縁膜の上に、配線形成膜を
    形成する第8の工程とを備えていることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記第3の工程は、前記導電性膜を酸
    素プラズマにさらすプラズマ処理工程であることを特徴
    とする請求項19に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記第2の工程及び前記第3の工程
    は、この順に繰り返して行なうことを特徴とする請求項
    20に記載の半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記第3の工程は、前記導電性膜を約
    600℃以下の温度で加熱する熱処理工程であることを
    特徴とする請求項19に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 基板の上に接続孔を有する層間絶縁膜
    を形成した後、前記接続孔に導電性プラグを形成する第
    1の工程と、 前記導電性プラグを含む前記層間絶縁膜の上に、多結晶
    の金属窒化物からなる導電性膜を形成する第2の工程
    と、 前記導電性膜における結晶粒界を選択的に酸化する第3
    の工程と、 結晶粒界が選択的に酸化された前記導電性膜から前記導
    電性プラグの酸化防止層を形成する第4の工程と、 前記酸化防止層の上に、下部電極、絶縁性の金属酸化物
    からなる容量絶縁膜及び上部電極を有する容量素子を形
    成する第5の工程とを備えていることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記第3の工程は、前記導電性膜を酸
    素プラズマにさらすプラズマ処理工程であることを特徴
    とする請求項23に記載の半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記第2の工程及び前記第3の工程
    は、この順に繰り返して行なうことを特徴とする請求項
    24に記載の半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記第3の工程は、前記導電性膜を約
    600℃以下の温度で加熱する熱処理工程であることを
    特徴とする請求項23に記載の半導体装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記導電性プラグは、多結晶シリコン
    又はタングステンを含むことを特徴とする請求項23〜
    26のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方
    法。
  28. 【請求項28】 前記金属窒化物は、チタン、タンタル
    及びアルミニウムのうちの少なくとも1つを含むことを
    特徴とする請求項11〜26のうちのいずれか1項に記
    載の半導体装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記金属酸化物は、ストロンチウム、
    ビスマス、タンタル及びニオブのうちの少なくとも1つ
    を含む層状構造を有するペロブスカイト型複合酸化物、
    又は鉛、ジルコニウム及びチタンのうちの少なくとも1
    つを含むペロブスカイト型複合酸化物であることを特徴
    とする請求項11〜26のうちのいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記上部電極及び下部電極のうちの少
    なくとも一方は、白金又は白金を含む積層膜からなるこ
    とを特徴とする請求項11〜26のうちのいずれか1項
    に記載の半導体装置の製造方法。
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