JP4718193B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法、特に金属酸化物誘電体を用いたキャパシタを備える半導体装置の製造方法に関する。
金属酸化物誘電体、特に金属酸化物強誘電体(以下、強誘電体)を容量絶縁膜に用いるキャパシタは、強誘電体メモリを構成する重要な要素となっている。強誘電体キャパシタの構造にはいくつかの種類があるが、現在はスタック型のキャパシタ構造が主流となっている。スタック型の強誘電体キャパシタは、キャパシタの電極及び強誘電体膜をフィールド酸化膜やトランジスタのゲート電極の上方にまで延在させることにより、キャパシタ電極間の対向面積を増大させて容量を増加させることができる一方で、メモリセル構造の占有面積を縮小することができるという優れた特徴を有する。そのため、スタック型の強誘電体キャパシタは、半導体装置の高集積化に非常に適した構造とされている。
ところで、金属酸化物である強誘電体を用いてキャパシタを形成する場合、強誘電体の焼結やエッチング後の特性回復のため、高温(600〜800℃)かつ酸素雰囲気中での熱処理が必要となる。そのため、強誘電体からなる容量絶縁膜に接する両電極には、耐酸化性に優れたPt(白金)やIr(イリジウム)などの貴金属が用いられる。特にPtは、プロセス安定性、加工性などの面から最もよく使用されている。
強誘電体キャパシタを備える半導体装置に関する発明が、例えば、特許文献1乃至3に記載されている。
特許文献1に記載の半導体装置における強誘電体キャパシタは、層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールの内部を埋め込むと共に層間絶縁膜の上部表面上に沿って延びるように形成されたプラグ電極層(TiN)と、そのプラグ電極層上に形成された高融点貴金属層(Pt)からなる下部電極と、その下部電極上に形成された強誘電体膜(PZT)と、その強誘電体膜上に形成された上部電極とを備えている。プラグ電極層を層間絶縁膜の上部表面上に沿って延びるように形成することにより、その上に形成される下部電極に段差が生じないようにしている。これにより、下部電極の段差に起因する強誘電体膜の部分的な薄膜化を抑制し、キャパシタの耐圧特性及び耐圧リーク特性を改善している。
特許文献2に記載の半導体装置における強誘電体キャパシタは、下部電極(Pt)と、強誘電体膜(PZT)と、上部電極(Pt)とからなるキャパシタの表面に窒化アルミニウム(AlN)からなる保護膜を備えている。これにより、トランジスタなどの特性改善のために最終工程で行う水素混合窒素ガス雰囲気中においての熱処理、いわゆるシンター工程において、強誘電体膜の表面が還元反応を起こして変質することを阻止するとともに、強誘電体膜と上下電極間の剥離を防止している。
特許文献3に記載の半導体装置における強誘電体キャパシタは、キャパシタの上部電極上にバリア層、ストッパ層及び密着層からなる積層導電膜を備えている。これにより、キャパシタの上部電極の材料であるPtと、その上に形成される金属配線の主材料であるAlとが反応しないようにバリア性を持たせている。
特開平5−299601(第8−10頁、第1図) 特開平7−111318号公報(第4−5頁、第1図) 特開平10−256503号公報(第5−8頁、第1図)
強誘電体キャパシタの電極材料であるPtは、配線の主材料であるAlと過剰に反応することが知られている。この反応により、Al配線にボイドが形成されたり、反応が激しくなる場合にはAl配線パターンが剥離したりする。そのため、Pt電極とAl配線との間には、TiN(窒化チタン)などのバリア膜を形成することが一般的となっている。
しかしながら、半導体装置の高集積化、微細化の進展に伴い、強誘電体キャパシタと主配線とを接続するためのコンタクト孔のアスペクト比、すなわち、コンタクト孔の径に対するコンタクト孔の深さの寸法比が大きくなると、コンタクト孔内部をバリア膜で十分に被覆することが困難となる。そして、バリア膜の被覆が不完全な状態でAl配線を形成すると、コンタクト孔の底部において電極材料のPtと主配線材料のAlとが反応し、上述したような問題を引き起こしてしまう。
特許文献1に記載の発明では、強誘電体キャパシタの下部電極に接続されるプラグのオーバーエッチングに起因する段差を解消し、キャパシタの耐圧特性及び耐圧リーク特性を改善することを主目的としており、本件が課題とする電極材料のPtと主配線材料のAlとの反応を抑制する方法についての具体的な記載は特になされていない。
特許文献2に記載の発明では、トランジスタなどの特性改善のために最終工程で行われる水素混合窒素ガス雰囲気中での熱処理において、強誘電体膜の表面が還元反応を起こして変質することを阻止することを主目的としており、本件が課題とする電極材料のPtと主配線材料のAlとの反応を抑制する方法についての具体的な記載は特になされていない。
特許文献3に記載の発明では、上部電極上にバリア層、ストッパ層及び密着層からなる積層導電膜を設けて、上部電極材料のPtと主配線材料のAlとの反応を抑制している。しかしながら、この発明に係る強誘電体キャパシタの製造方法では、バリア層、ストッパ層及び密着層からなる積層導電膜と、上部電極と、強誘電体膜とを同一工程でエッチング加工しており、加工後に強誘電体膜の特性回復のために行われるべき酸素雰囲気中での熱処理(この文献中では特に記載されていない)において、バリア層の材料、例えば、Ti系の金属が容易に酸化されてしまい、強誘電体キャパシタの電気特性が低下すると共にバリア層などが剥離する虞がある。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、誘電体を容量絶縁膜に用いるキャパシタを備える半導体装置の製造方法であって、半導体基板を準備する工程と、半導体基板の上方に第1電極を形成する工程と、第1電極上に強誘電体膜を形成する工程と、強誘電体膜をエッチング加工する工程と、強誘電体膜のエッチング加工工程後に、半導体基板を酸素雰囲気中で熱処理する工程と、酸素雰囲気中での熱処理工程後に、強誘電体膜の上面に第1導電膜とバリア膜としての第2導電膜との積層膜からなる第2電極を形成する工程と、第2電極を覆うように絶縁膜を形成する工程と、縁膜に第2電極のバリア膜の上面の一部を露出する開口部を形成する工程と、口部内に第3導電膜を形成する工程と、をみ、第2導電膜は、第1導電膜と第3導電膜との反応を抑制するためのバリア膜であることを特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、キャパシタの第2電極(上部電極)の主電極膜となる第1導電膜の上面に、第1導電膜(Pt)と第3導電膜(Al)との反応を抑制するためのバリア膜である第2導電膜(Ti、TiN、Ta、TaN)を形成したので、第2電極と第3導電膜とを接続する開口部のアスペクト比が増大し、配線層の下層に形成される通常のバリア膜、すなわち、第導電膜(TiN)で開口部内を十分に被覆することができなかったとしても、第1導電膜と第3導電膜とが反応することを効果的に抑制することができる。また、強誘電体膜からなる容量絶縁膜の特性回復のために行う酸素雰囲気中での熱処理を、第2電極の形成前、すなわち、上部電極の形成前に行うようにしたので、主電極膜である第1導電膜の上面に形成されるバリア膜、すなわち、第2導電膜が酸化されることはない。これらにより、強誘電体キャパシタを備える半導体装置、すなわち、強誘電体メモリセルの信頼性及び製造歩留を向上させることが可能となる。
〔キャパシタ構造及び配線構造〕
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置に用いられる強誘電体キャパシタ12の構造及びその配線構造の概略図である。
強誘電体キャパシタ12は、下部電極6と、下部電極6上に形成される容量絶縁膜7と、容量絶縁膜7上に形成される上部電極10とで構成されている。
下部電極6は、下層から導電膜6a、6b、6c及び6dの積層構造となっている。導電膜6aは、後述する強誘電体膜からなる容量絶縁膜7の加工後に行われる酸素雰囲気中での熱処理において、導電膜6aの下面に接続される金属配線(図示せず)、例えば、W(タングステン)を材料とするプラグに対する酸化防止膜で、例えば、TiAlN(窒化チタンアルミ)を材料としている。導電膜6bは、導電膜6aと同様に導電膜6aの下面に接続される金属配線(図示せず)に対する酸化防止膜で、例えば、Ir(イリジウム)を材料としている。導電膜6cは、下層の導電膜6bと上層の導電膜6dとの間の反応防止膜で、例えば、IrO(酸化イリジウム)を材料としている。なお、導電膜6b及び6cの積層膜、すなわち、Ir及びIrOの積層膜は、下層の導電膜6aと上層の導電膜6dとの間の密着層としての機能と、強誘電体キャパシタ12の下方からの水素拡散に対するバリア膜としての機能とを併せ持っている。導電膜6dは、下部電極6の主電極膜で、耐酸化性に優れた貴金属材料、例えば、Pt(白金)を材料としている。
容量絶縁膜7は、金属酸化物である強誘電体膜で、例えば、SBT(タンタル酸ストロンチウムビスマス:SrBiTa)系化合物やPZT(チタン酸ジルコン酸鉛:Pb(Ti,Zr)O))系化合物、さらにはBLT(チタン酸ビスマスランタン:(Bi,La)Ti12)系化合物などを材料としている。
上部電極10は、下層から導電膜10a、10b及び10cの積層構造となっている。導電膜10aは、上部電極10の主電極膜で、下部電極6の主電極膜である導電層6dと同様に耐酸化性に優れた貴金属材料、例えば、Ptを材料としている。導電膜10bは、下層の導電膜10aと後述する配線層16との反応を抑制するためのバリア膜であると同時に、下層の導電膜10aと上層の導電膜10cとの間の密着層でもあり、例えば、Ti(チタン)を材料としている。導電膜10cは、下層の導電膜10aと後述する配線層16との反応を抑制するためのバリア膜で、例えば、TiN(窒化チタン)を材料としている。なお、導電膜10aと配線層16との反応を抑制するために導電膜10a上に形成される導電膜は、Tiを材料とする導電膜10bと、TiNを材料とする導電膜10cとの積層構造に限定されるものではなく、実際には、Ti、TiN、Ta(タンタル)あるいはTaN(窒化タンタル)のいずれかの膜を少なくとも1層含む構造であればよい。
絶縁膜9及び13は、強誘電体キャパシタ12を覆う層間絶縁膜で、例えば、シリコン酸化膜を材料としている。なお、図1において、絶縁膜9と13との間で境界線が描かれているが、実際には一体に形成されており、構造上特にその区別はない。コンタクト孔14は、強誘電体キャパシタ12と外部素子とを電気的に接続するための開口部で、上部電極10上の絶縁膜13に形成される。導電膜15は、上部電極10の主電極膜である導電膜10aと、後述する配線層16との反応を抑制するためのバリア膜で、絶縁膜13上の一部及びコンタクト孔14の内部に形成される。導電膜15は、例えば、TiNを材料としている。配線層16は、強誘電体キャパシタ12と外部素子とを電気的に接続するための金属配線で、コンタクト孔14の内部を埋め込むように導電層15上に形成される。配線層16は、例えば、Alを主成分としている。
このように、本発明の一実施形態に係る半導体装置に用いられる強誘電体キャパシタ12の構造及びその配線構造では、上部電極10の主電極膜である導電膜10aの上面に、導電膜10aの材料であるPtと、配線層16の材料であるAlとの反応を抑制するためのバリア膜、例えば、Tiからなる導電膜10bと、TiNからなる導電膜10cとを備えている。これにより、コンタクト孔14のアスペクト比が増大し、配線層16の下層に形成される通常のバリア膜、すなわち、TiNからなる導電膜15でコンタクト孔14の内部を十分に被覆することができなかったとしても、導電膜10aの材料であるPtと、配線層16の材料であるAlとの反応を効果的に抑制することができる。
〔製造方法〕
図2乃至4は、上述した強誘電体キャパシタ12の構造及びその配線構造を備える半導体装置、すなわち、強誘電体メモリセル100の一部の断面構造を製造工程順に簡略に示したものである。
まず、図2(a)に示すように、半導体基板1上にMOSトランジスタ2を形成する。MOSトランジスタ2は、ゲート電極2aと、ドレイン領域及びソース領域の拡散層2bとを備えている。なお、図2(a)で示すMOSトランジスタ2は、説明の便宜上、一部の構成要素を省略して描いている。続いて、MOSトランジスタ2が形成された半導体基板1上に絶縁膜3を形成し、ホトリソグラフィー及びエッチングにより、MOSトランジスタ2のドレイン領域またはソース領域の拡散層2bの一部を露出するコンタクト孔4を形成する。続いて、コンタクト孔4の内部に、例えば、Wを材料とするプラグ5を形成する。
次に、図2(b)に示すように、スパッタ法により、後の工程(図2(c))で下部電極6となる導電膜6a、6b、6c及び6dを順次形成する。導電膜6aは、プラグ5に対する酸化防止膜で、例えば、膜厚50nmのTiAlNである。TiAlN膜の形成は、例えば、スパッタリングターゲットに組成が1:1のTiNを使用し、スパッタリングガスにArとNとの混合ガスを使用する。成膜条件は、例えば、DCパワー1kW、成膜温度を200℃とする。導電膜6bは、導電膜6aと同様にプラグ5に対する酸化防止膜で、例えば、膜厚50nmのIrである。Ir膜の形成は、例えば、スパッタリングターゲットにIrを使用し、スパッタリングガスにArを使用する。成膜条件は、例えば、DCパワー1kW、成膜温度を400℃とする。導電膜6cは、下層の導電膜6bと上層の導電膜6dとの間の反応防止膜で、例えば、膜厚50nmのIrOである。IrO膜の形成は、例えば、スパッタリングターゲットにIrを使用し、スパッタリングガスにArとOとの混合ガスを使用する。成膜条件は、例えば、DCパワー500W、成膜温度を350℃とする。導電膜6dは、下部電極6の主電極膜で、例えば、膜厚200nmのPtである。Pt膜の形成は、例えば、スパッタリングターゲットにPtを使用し、スパッタリングガスにArを使用する。成膜条件は、例えば、DCパワー1kW、成膜温度を200℃とする。続いて、後の工程(図2(c))で容量絶縁膜7となる強誘電体膜7aを、例えば、100nmのSBTで形成する。SBT膜の形成は、例えば、SBTを溶解した前駆体溶液をスピン塗布し、150〜200℃に保たれたホットプレート上で5分間乾燥させて溶液を揮発除去した後、焼成炉で800℃、30分の酸素雰囲気中の熱処理を行い結晶化すればよい。続いて、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、後の工程(図2(c))で導電膜6a、6b、6c、6d及び強誘電体膜7aをパターン加工する際のエッチングマスク8’となる絶縁膜8を、例えば、シリコン酸化膜で形成する。
次に、図2(c)に示すように、ホトリソグラフィー及びエッチングにより、絶縁膜8をパターン加工してエッチングマスク8’を形成する。続いて、アッシングによりエッチングマスク8’上のレジストを除去した後、エッチングマスク8’を用いて、強誘電体膜7a(SBT膜)→導電膜6d(Pt膜)→導電膜6c(IrO膜)→導電膜6b(Ir膜)→導電膜6a(TiAlN膜)のように順次エッチングしてパターン加工する。ここで、強誘電体膜7aのエッチングと、導電膜6a、6b、6c及び6dのエッチングとは別条件で行われるが、導電膜6a、6b、6c及び6dのエッチングは全て同一条件で行われるため、エッチング工程としては2ステップとなる。SBT膜からなる強誘電体膜7aのエッチングに使用するガスは、例えば、ClとArとの混合ガスを使用する。エッチングの条件は、例えば、ガス流量Cl/Ar=10/10sccm、13.56MHzのRFパワー550W、450kHzのRFパワー120W、チャンバー内圧力1mTorrとする。Pt膜からなる導電膜6d、IrO膜からなる導電膜6c、Ir膜からなる導電膜6b、及びTiAlN膜からなる導電膜6aのエッチングに使用するガスは、例えば、ClとOとの混合ガスを使用する。また、ClとOとArとの混合ガスを使用してもよい。エッチングの条件は、例えば、ガス流量Cl/O=5/15sccmまたはCl/O/Ar=5/15/10sccm、13.56MHzのRFパワー1kW、450kHzのRFパワー100W、チャンバー内圧力1または2mTorrとする。導電膜6a、6b、6c、6d及び強誘電体膜7aのパターン加工において、エッチングマスクとして通常のレジストマスクではなくシリコン酸化膜からなるエッチングマスク8’を使用するのは、被加工物の加工形状がテーパー状になることを防ぐためである。続いて、エッチングマスク8’を除去する。シリコン酸化膜からなるエッチングマスク8’の除去に使用するガスは、例えば、C(オクタフルオロシクロブテン)とArとOとの混合ガスを使用する。エッチングの条件は、例えば、ガス流量C/Ar/O=20/500/10sccm、RFパワー1.5kW、チャンバー内圧力40mTorrとする。この段階で、導電膜6a、6b、6c及び6dからなる下部電極6と、強誘電体膜7aからなる容量絶縁膜7が形成される。
次に、図3(d)に示すように、下部電極6及び容量絶縁膜7を覆うように全面にシリコン酸化膜からなる絶縁膜9を形成する。シリコン酸化膜の形成は、例えば、TEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)ガスを用いたプラズマCVD法が使用できる。続いて、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法により、絶縁膜9を平坦化して容量絶縁膜7の表面を露出させる。なお、絶縁膜9を平坦化する方法として、CMP法の代わりにエッチバック法を用いてもよい。続いて、容量絶縁膜7の強誘電体膜の特性を回復するため、例えば、600〜750℃、1時間の酸素雰囲気中での熱処理を行う。本実施形態では、強誘電体膜の特性回復のために酸素雰囲気中で行う熱処理を、下部電極6及び容量絶縁膜7の加工後、言い換えると、後述する上部電極10の形成前に行うようにしたので、上部電極10の上面に形成されるバリア膜、すなわち、導電膜10b及び10cが酸化されることはない。
次に、図3(e)に示すように、スパッタ法により、後の工程(図2(f))で上部電極10となる導電膜10a、10b及び10cを順次形成する。導電膜10aは、上部電極10の主電極膜で、例えば、膜厚200nmのPtである。Pt膜の形成は、例えば、スパッタリングターゲットにPtを使用し、スパッタリングガスにArを使用する。成膜条件は、例えば、DCパワー1kW、成膜温度を200℃とする。導電膜10bは、下層の導電膜10aと上層の導電膜10cとの間の密着層で、例えば、膜厚50nmのTiである。Ti膜の形成は、例えば、スパッタリングターゲットにTiを使用し、スパッタリングガスにArを使用する。成膜条件は、例えば、DCパワー3kW、成膜温度を150℃とする。導電膜10cは、下層の導電膜10aと後述する配線層16との反応を抑制するためのバリア膜で、例えば、膜厚100nmのTiNである。TiN膜の形成は、例えば、スパッタリングターゲットにTiを使用し、スパッタリングガスにNを使用する。成膜条件は、例えば、DCパワー5kW、成膜温度を100℃とする。続いて、CVD法により、後の工程(図3(f))で導電膜10a、10b及び10cをパターン加工する際のエッチングマスク11’となる絶縁膜11を、例えば、シリコン酸化膜で形成する。
次に、図3(f)に示すように、ホトリソグラフィー及びエッチングにより、絶縁膜11をパターン加工してエッチングマスク11’を形成する。続いて、アッシングによりエッチングマスク11’上のレジストを除去した後、エッチングマスク11’を用いて、導電膜10c(TiN膜)→導電膜10b(Ti膜)→導電膜10a(Pt膜)のように順次エッチングしてパターン加工する。ここで、導電膜10c及び10bのエッチングと、導電膜10aのエッチングとは別条件で行われるが、導電膜10c及び10bのエッチングは同一条件で行われるため、エッチング工程としては2ステップとなる。TiN膜からなる導電膜10c、及びTi膜からなる導電膜10bのエッチングに使用するガスは、例えば、BCl(三塩化ホウ素)とClとの混合ガスを使用する。エッチングの条件は、例えば、ガス流量BCl/Cl=30/70sccm、Mgパワー700W、RFパワー60W、チャンバー内圧力1Paとする。Pt膜からなる導電膜10aのエッチングに使用するガスは、例えば、ClとOとの混合ガスを使用する。また、ClとOとArとの混合ガスを使用してもよい。エッチングの条件は、例えば、ガス流量Cl/O=5/15sccmまたはCl/O/Ar=5/15/10sccm、13.56MHzのRFパワー1kW、450kHzのRFパワー100W、チャンバー内圧力1または2mTorrとする。導電膜10a、10b及び10cのパターン加工において、エッチングマスクとして通常のレジストマスクではなくシリコン酸化膜からなるエッチングマスク11’を使用するのは、被加工物の加工形状がテーパー状になることを防ぐためである。続いて、エッチングマスク11’を除去する。シリコン酸化膜からなるエッチングマスク11’の除去に使用するガスは、例えば、CとArとOとの混合ガスを使用する。エッチングの条件は、例えば、ガス流量C/Ar/O=20/500/10sccm、RFパワー1.5kW、チャンバー内圧力40mTorrとする。この段階で、導電膜10a、10b及び10cからなる上部電極10が形成されると同時に、下部電極6と、容量絶縁膜7と、上部電極10とで構成される強誘電体キャパシタ12が形成される。
次に、図4(g)に示すように、上部電極10を覆うように全面にシリコン酸化膜からなる絶縁膜13を形成する。シリコン酸化膜の形成は、例えば、TEOSガスを用いたプラズマCVD法が使用できる。続いて、ホトリソグラフィー及びエッチングにより、強誘電体キャパシタ12の上部電極10の表面の一部を露出するコンタクト孔14を形成する。コンタクト孔14のエッチングに使用するガスは、例えば、CとArとOとの混合ガスを使用する。エッチングの条件は、例えば、ガス流量C/Ar/O=20/500/10sccm、RFパワー1.5kW、チャンバー内圧力40mTorrとする。
次に、図4(h)に示すように、スパッタ法により、絶縁膜13上とコンタクト孔14の内部とを覆うように導電膜15を形成する。導電膜15は、Ptからなる上部電極10の導電膜10aと、後述するAlからなる配線層16との反応を抑制するためのバリア膜で、例えば、膜厚100nmのTiNである。TiN膜の形成は、例えば、スパッタリングターゲットにTiを使用し、スパッタリングガスにNを使用する。成膜条件は、例えば、DCパワー5kW、成膜温度を100℃とする。ここで、スパッタ法により導電膜15を形成する場合、コンタクト孔14のアスペクト比が大きいと、コンタクト孔14の内部、特にコンタクト孔14の底側部における導電膜15の膜厚が薄くなるため、導電膜15のバリア性は著しく低下する。しかしながら、本実施形態では、上部電極10の主電極膜である導電膜10aの上面にバリア膜である導電膜10b及び10cを形成することにより、コンタクト孔14に対する導電膜15の被覆が十分でなかったとしても、導電膜10aの材料であるPtと、後述する配線層16の材料であるAlとの反応を効果的に抑制することが可能となる。
次に、図4(i)に示すように、スパッタ法により、Alからなる配線層16を形成する。Al膜の形成は、例えば、スパッタリングターゲットにAlを使用し、スパッタリングガスにArを使用する。成膜条件は、例えば、DCパワー9kW、成膜温度を250℃とする。なお、配線層16の材料として、Alの代わりにAl合金を使用してもよい。続いて、ホトリソグラフィー及びエッチングにより、導電膜15及び配線層16をパターン加工する。エッチングに使用するガスは、例えば、BClとClとの混合ガスを使用する。エッチングの条件は、例えば、ガス流量BCl/Cl=40/60sccm、Mgパワー700W、RFパワー60W、チャンバー内圧力1Paとする。
以降、さらに層間絶縁膜の形成、上層配線の形成などが繰り返されて強誘電体メモリセル100が完成するが、本発明に直接関係する部分ではないため説明を省略する。
〔作用効果〕
本発明の一実施形態によれば、上部電極10の主電極膜である導電膜10aの上面に、導電膜10aの材料であるPtと、配線層16の材料であるAlとの反応を抑制するためのバリア膜、例えば、Tiからなる導電膜10bとTiNからなる導電膜10cとを形成したので、コンタクト孔14のアスペクト比が増大し、配線層16の下層に形成される通常のバリア膜、すなわち、TiNからなる導電膜15でコンタクト孔14の内部を十分に被覆することができなかったとしても、導電膜10aの材料であるPtと、主配線層16の材料であるAlとの反応を効果的に抑制することができる。また、強誘電体膜の特性回復のために行う酸素雰囲気中での熱処理を、下部電極6及び容量絶縁膜7の加工後、言い換えると、後述する上部電極10の形成前に行うようにしたので、主電極膜である導電膜10aの上面に形成されるバリア膜、すなわち、導電膜10b及び10cが酸化されることはない。これらにより、強誘電体キャパシタ12を備える半導体装置、すなわち、強誘電体メモリセル100の信頼性及び製造歩留を向上させることが可能となる。
一実施形態に係る半導体装置に用いられる強誘電体キャパシタの構造及びその配線構造の概略図。 一実施形態に係る半導体装置の製造工程図。 一実施形態に係る半導体装置の製造工程図。 一実施形態に係る半導体装置の製造工程図。
符号の説明
1・・・半導体基板
2・・・MOSトランジスタ
2a・・・ゲート電極
2b・・・拡散層
3、8、9、11、13・・・絶縁膜
4、14・・・コンタクト孔
5・・・プラグ
6・・・下部電極
6a、6b、6c、6d、10a、10b、10c、15・・・導電膜
7・・・容量絶縁膜
7a・・・強誘電体膜
8’、11’・・・エッチングマスク
10・・・上部電極
12・・・強誘電体キャパシタ
16・・・配線層
100・・・強誘電体メモリセル

Claims (11)

  1. 誘電体を容量絶縁膜に用いるキャパシタを備える半導体装置の製造方法であって、
    半導体基板を準備する工程と、
    前記半導体基板の上方に第1電極を形成する工程と、
    前記第1電極上に前記強誘電体膜を形成する工程と、
    前記強誘電体膜をエッチング加工する工程と、
    前記強誘電体膜のエッチング加工工程後に、前記半導体基板を酸素雰囲気中で熱処理する工程と、
    前記酸素雰囲気中での熱処理工程後に、前記強誘電体膜の上面に第1導電膜とバリア膜としての第2導電膜との積層膜からなる第2電極を形成する工程と、
    前記第2電極を覆うように絶縁膜を形成する工程と、
    記絶縁膜に前記第2電極の前記バリア膜の上面の一部を露出する開口部を形成する工程と、
    記開口部内に第3導電膜を形成する工程と、
    み、
    前記第2導電膜は、前記第1導電膜と前記第3導電膜との反応を抑制するためのバリア膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1導電膜はPtであり、前記第2導電膜はTi、TiN、TaまたはTaNのいずれかの膜を少なくとも1層含むことを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第3導電膜は、AlまたはAlを主成分とする合金であることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記強誘電体膜は、SBT系化合物、PZT系化合物またはBLT系化合物の金属酸化物強誘電体膜であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記開口部内を覆うように前記第1導電膜と前記第3導電膜との反応を抑制するためのバリア膜としての第4の導電膜を形成する工程をさらに含み、前記第3導電膜は前記第4の導電膜上に形成することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第4導電膜および前記第3の導電膜を、前記開口部内から前記絶縁膜の上面の一部に延在して形成することを特徴とする、請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第4導電膜は、TiNであることを特徴とする、請求項5または6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記強誘電体膜をエッチング加工する工程は、全面に形成した前記強誘電体上にシリコン酸化膜からなる第1エッチングマスクを形成し、前記第1エッチングマスクを用いて前記前記強誘電体をパターン加工することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第2電極を形成する工程は、全面に形成した前記第2導電膜上にシリコン酸化膜からなる第2エッチングマスクを形成し、前記第2エッチングマスクを用いて前記第1導電膜及び前記第2導電膜をパターン加工することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1電極は、下層から第5導電膜と第6導電膜と第7導電膜と第8導電膜との積層膜となっており、第5導電膜はTiAlNであり、第6導電膜はIrであり、第7導電膜はIrO であり、第8導電膜はPtであることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記半導体基板にMOSトランジスタを形成する工程と、
    前記MOSトランジスタ上に第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜に前記第1電極と前記MOSトランジスタの拡散層とを接続する接続配線を形成する工程と、をさらに含み、
    第1電極を形成する工程は、前記第1電極を前記第2絶縁膜上に形成する工程であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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