JP2007236322A - ゲル組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記成分(A)を0.1〜10.0質量%、下記成分(B)を0.1〜10.0質量%、下記成分(C)を含有し、それらの含有量の比が質量基準で、0.001≦(C)/((A)+(B))≦0.1、且つ(A):(B)=99:1〜20:80であり、水分含量が20〜98質量%であることを特徴とするゲル組成物。
(A)高粘性アルギン酸及び/又は高粘性アルギン酸塩
(B)低粘性アルギン酸、低粘性アルギン酸塩又はアルギン酸エステルのうちの1種
又は2種以上
(C)カルシウム
【選択図】なし
Description
しかし、アルギン酸類と二価金属イオンの反応は極めて速く、瞬時にゲルを生成するため、アルギン酸類を粉末の状態で食品生地中に均質に分散させてからゲル化させるのは難しく、そのため、アルギン酸類をゲル化したもの (以下、アルギン酸類ゲルという)を食品生地に添加する方法が行なわれるようになってきた。
また、上述のとおり、アルギン酸類と二価金属イオンの反応は極めて速く、瞬時にゲルを生成するため、均質なアルギン酸類ゲルの製造は難しかった。
しかし、特許文献1に記載の方法は、ゲルが極めて微細にせん断加工されているため、食品に添加する際にさらに微細化して練り込まれてしまい、耐熱性を付与することができない上に、製造工程がゲル化と破砕の2段階必要なため製造が煩雑で時間がかかる問題があった。また、特許文献2に記載の方法は、塩析によりゲル強度は極めて弱いものとなっているため、これを他の食品に添加したとしても耐熱性を付与できるものではなかった。さらに、塩析に多量の食塩が必要であるため塩味の強い食品にしか使用できない問題もあった。
しかし、特許文献3、4に記載の食品は、水中油型乳化食品の製造と、低粘性アルギン酸類のゲル化を同時に行なうものであるため、広く一般的な食品に適用できるものではなく、また、低粘性アルギン酸類のゲル強度は極めて低いため、他の食品に添加したとしても耐熱性を付与できるものではなかった。さらに特許文献3は、金属イオン封鎖剤に由来する苦味や嫌味を低減することで食品の風味を改良するものであり、特許文献4に記載の水中油型乳化物も、製造時や保管時の物性の安定化を目的としたもので、食感を改良するものではなかった。
すなわち、上記特許文献1〜7の各種の組成物は、各種の硬さや物性を示す広範な食品生地への十分な混合性を有するものではなく、また、十分な食感改良効果を食品に付与するものではなかった。
(A)高粘性アルギン酸及び/又は高粘性アルギン酸塩
(B)低粘性アルギン酸、低粘性アルギン酸塩又はアルギン酸エステルのうちの1種
又は2種以上
(C)カルシウム
また、本発明は、上記食感改良剤を含有する食品生地を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、上記食品生地を調理した食品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
(A)高粘性アルギン酸及び/又は高粘性アルギン酸塩
(B)低粘性アルギン酸、低粘性アルギン酸塩又はアルギン酸エステルのうちの1種
又は2種以上
(C)カルシウム
本発明のゲル組成物は、下記成分(A)、成分(B)及び成分(C)を含有する。
(A)高粘性アルギン酸及び/又は高粘性アルギン酸塩
(B)低粘性アルギン酸、低粘性アルギン酸塩又はアルギン酸エステルのうちの1種又は2種以上
(C)カルシウム
本発明において、上記(A)高粘性アルギン酸類の含有量は、本発明のゲル組成物中、0.1〜10.0%、好ましくは0.2〜5.0質量%、さらに好ましくは0.5〜3.0質量%である。
また上記と同じ条件下で粘度を測定したとき、上記(B)低粘性アルギン酸類の1質量%水溶液の粘度が、好ましくは1mPa・s以上10mPa・s未満、さらに好ましくは1mPa・s以上8mPa・s以下、最も好ましくは1mPa・s以上7mPa・s以下のものである。
なお、低粘性アルギン酸類のみでゲルを形成することは極めて困難であり、たとえ得られたとしても、得られるゲルは耐熱性が無いか、あるいは極めて弱いものである。
本発明において、上記(B)低粘性アルギン酸類の含有量は、本発明のゲル組成物中、0.1〜10.0質量%、好ましくは 0.2〜5.0 質量%、さらに好ましくは0.3〜3.0質量%である。
なお、上記(C)カルシウムの含有量は、下記乳由来の固形分中のリン脂質の含有量が2質量%以上である乳原料としてカルシウムを含有するものを用いた場合は、これらに含有されるカルシウムを含むものである。さらに、その他の原料に含まれるカルシウム分も含めて算出する。
(D)/((A)+(B))の値が0.01より少ないと十分な硬さのゲルが得られない恐れがあり、また1.0より多いと均質なゲルとならない恐れがある。
また、上記乳原料は、液体状でも、粉末状でも、濃縮物でも構わない。但し、溶剤を用いて乳由来の固形分中のリン脂質の含有量が2質量%以上となるように濃縮した乳原料は、風味上の問題から、本発明のゲル組成物においては、上記乳原料として用いないのが好ましい。
まず、乳由来のリン脂質を含有する乳原料の脂質をFolch法を用いて抽出する。〔図1〕にFolch法のフローを示す。次いで、抽出した脂質溶液を湿式分解法(日本薬学会編、衛生試験法・注解2000 2.1食品成分試験法に記載の湿式分解法に準じる)にて分解した後、モリブデンブルー吸光度法(日本薬学会編、衛生試験法・注解2000 2.1食品成分試験法に記載のリンのモリブデン酸による定量に準じる)によりリン量を求める。求められたリン量から、以下の計算式を用いて、乳由来のリン脂質を含有する乳原料の固形分100g中のリン脂質の含有量(g)を求める。
上記乳由来の固形分中のリン脂質の含有量が該固形分を基準として2質量%以上である乳原料としては、例えば、クリーム又はバターからバターオイルを製造する際に生じる水相成分が挙げられる。該クリーム又はバターからバターオイルを製造する際に生じる水相成分は、通常のクリームからバターを製造する際に生じるいわゆるバターミルクとは組成が大きく異なり、リン脂質を多量に含有しているという特徴がある。バターミルクは、その製法の違いによって大きく異なるが、乳由来の固形分中のリン脂質の含有量が、通常0.5〜1.5質量%程度であるのに対して、上記クリーム又はバターからバターオイルを製造する際に生じる水相成分は、乳由来の固形分中のリン脂質の含有量が、大凡2〜15質量%であり、多量のリン脂質を含有している。
上記クリームからバターオイルを製造する際に生じる水相成分の製造方法は、例えば以下の通りである。
先ず、牛乳を遠心分離して得られる脂肪濃度30〜40質量%のクリームをプレートで加温し、遠心分離機によってクリームの脂肪濃度を70〜95質量%まで高める。次いで、乳化破壊機で乳化を破壊し、再び遠心分離機で処理することによってバターオイルが得られる。本発明のゲル組成物で用いることができる上記水相成分は、最後の遠心分離の工程でバターオイルの副産物として発生するものである。
先ず、バターを溶解機で溶解し、熱交換機で加温する。これを遠心分離機で分離することによってバターオイルが得られる。本発明のゲル組成物で用いることができる上記水相成分は、遠心分離の工程でバターオイルの副産物として発生するものである。該バターオイルの製造に用いられるバターとしては、通常のものが用いられる。
本発明のゲル組成物で用いることができる上記水相成分としては、乳由来の固形分中のリン脂質の含有量が該固形分を基準として2質量%以上であれば、上記クリーム又はバターからバターオイルを製造する際に生じる水相成分をそのまま用いてもよく、また、噴霧乾燥、濃縮、冷凍等の処理を施したものを用いてもよい。
但し、乳由来のリン脂質は、高温加熱するとその機能が低下するため、上記加温処理や上記濃縮処理中あるいは殺菌等により加熱する際の温度は、100℃未満であることが好ましい。
上記乳原料の一部又は全部として、上記リゾ化物を本発明のゲル組成物に用いることにより、乳化安定性がよく、オーブンなどにより加熱しても油分離が生じにくく、配合する食品の食感をべとつかない食感を与えるゲル組成物とすることができる。
乳由来の固形分中のリン脂質の含有量が該固形分を基準として2質量%以上である乳原料中のリン脂質をリゾ化するには、ホスホリパーゼAで処理すればよい。ホスホリパーゼAは、リン脂質分子のグリセロール部分と脂肪酸残基とを結びつけている結合を切断し、この脂肪酸残基を水酸基で置換する作用を有する酵素である。ホスホリパーゼAは、作用する部位の違いによってホスホリパーゼA1とホスホリパーゼA2とに分かれるが、ホスホリパーゼA2が好ましい。ホスホリパーゼA2の場合、リン脂質分子のグリセロール部分の2位の脂肪酸残基が選択的に切り離される。
尚、上記乳原料の起源となる乳としては、牛乳、ヤギ乳、ヒツジ乳、人乳等の乳を例示することができるが、特に牛乳が好ましい。
本発明のゲル組成物で用いることのできる油脂としては特に限定されないが、例えばパーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン油、綿実油、ナタネ油、米油、ヒマワリ油、カカオ油、サフラワー油、乳脂、牛脂、豚脂、魚油、鯨油等の各種の植物油脂、動物油脂およびこれらの水素添加、分別およびエステル交換処理から一または二以上の処理を行った加工油脂や、MCT(中鎖脂肪酸トリグリセリド)、全脂粉乳、加糖全脂粉乳等の油脂を含有する食品素材があげられる。本発明ではこれらの油脂の中から選ばれた1種または2種以上を使用することができる。
なお、本発明のゲル組成物では、油脂を含有する場合、水中油型乳化の形態で含有することが好ましく、その際の油脂粒径は、油滴の体積基準のメディアン径が好ましくは10マイクロメートル以下、更に好ましくは5マイクロメートル以下、より好ましくは3マイクロメートルである。10以上であると、良好な解れ性が得られないおそれがある。
上記(A)高粘性アルギン酸類及び(B)低粘性アルギン酸以外の安定剤の含有量は、本発明のゲル組成物中、好ましくは4質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下とする。ゲル組成物中の上記アルギン酸類以外の安定剤の含有量が4質量%よりも多いと、ゲル強度が低下したり、良好な耐熱性が得られなかったり、更には、ゲル組成物を添加した食品が粘性を呈したりするなど食感に違和感を呈しやすいので好ましくない。
しかし、本発明のゲル組成物は、(A)高粘性アルギン酸及び/又は高粘性アルギン酸塩と(B)低粘性アルギン酸、低粘性アルギン酸塩又はアルギン酸エステルのうちの1種又は2種以上を併用することで、上記金属イオン封鎖剤を含有せずとも安定してゲル組成物を製造可能であり、上記金属イオン封鎖剤を使用すると、十分な硬さのゲル組成物が得られないおそれがあること、及びゲル組成物の風味が悪くなるため、上記金属イオン封鎖剤の使用量は極力控えることが好ましく、本発明のゲル組成物中、好ましくは0〜1質量%、より好ましくは含有しないことが好ましい。
上記pH調整剤の含有量は、本発明のゲル組成物中、好ましくは0〜1質量%である。
上記糖類及び上記甘味料の含有量は、本発明のゲル組成物中、固形分として好ましくは0〜50質量%、さらに好ましくは0〜30質量%、最も好ましくは0〜20質量%である。
本発明のゲル組成物の5℃における好ましい硬さは、一辺が70mmの立方体のゲル組成物を、不動工業株式会社製のレオメーターで、プランジャーとしてφ2cmの円盤を使用し、侵入速度2cm/minでゲルの圧縮応力測定した時の、降伏点での応力が、好ましくは15〜300g/cm2、より好ましくは20〜200g/cm2となるものである。
なお、ゲルの圧縮応力測定における降伏点とは、上記測定を行なった場合、一定距離まではプランジャーの侵入距離に比例して応力が上昇し極大点に達し、そこで応力が著しく減少する点であり、それ以降は、侵入距離が増しても応力は増さず、いわゆる、塑性変形と呼ばれる永久変形を示すものである。
また、本発明のゲル組成物は耐熱性を有するものであるが、この場合の耐熱性とは、一辺が30mmの立方体のゲル組成物を、200℃の固定オーブン中で10分間加熱した場合に、高さが15mm以上であることを指すものとする。
また、本発明のゲル組成物は良好な解れ性を有するものであるが、この場合の解れ性とは、水や温水に溶けずに均一に分散するものであり、水に溶けてしまうものはゾルであるから、本発明のゲル組成物には含まれない。
なお、本発明のゲル組成物のpHは、好ましくは2.5〜7.5、さらに好ましくは2.8〜7.2、最も好ましくは3〜6.8である。
本発明のゲル組成物の製造方法は、下記成分(A)を0.1〜10.0質量%、下記成分(B)を0.1〜10.0質量%、下記成分(C)を含有し、それらの含有量の比が質量基準で、0.001≦(C)/((A)+(B))≦0.1、且つ(A):(B)=99:1〜20:80であり、水分含量が20〜98質量%である混合液を、均質化することによりゲル組成物を製造する方法である。
(A)高粘性アルギン酸及び/又は高粘性アルギン酸塩
(B)低粘性アルギン酸、低粘性アルギン酸塩又はアルギン酸エステルのうちの1種又は2種以上
(C)カルシウム
また、pH調整剤や(D)ナトリウムを使用する場合は、上記成分(A)及び(B)のアルギン酸類を添加する前の水相にあらかじめ溶解しておくことが好ましい。上記pH調整剤や上記(D)ナトリウムを、上記成分(A)及び(B)のアルギン酸類を含有する水相に後から添加すると、最終的に得られるゲル組成物のゲル強度が低く、耐熱性が乏しいゲル組成物となるおそれがある。
上記均質化において、使用する均質化機としては、例えば、ケトル型チーズ乳化釜、ステファンミキサーの様な高速せん断乳化釜、スタティックミキサー、インラインミキサー、ホモゲナイザー、コロイドミル、ディスパーミル等が挙げられ、好ましくは1〜200MPa、さらに好ましくは5〜150MPa、最も好ましくは10〜100MPaの均質化圧力にて均質化を行なう。この均質化処理は、2段バルブ式ホモゲナイザーを用いて、例えば、1段目10〜100MPa、2段目0〜10MPaの均質化圧力にて行なっても良い。
また、得られた本発明のゲル組成物は、必要に応じて冷却しても良い。冷却方法は、例えば、適当な容器に充填した後に、水浴、氷浴、冷蔵庫、冷凍庫等で冷却する方法も挙げられる。
しかし、本発明のゲル組成物は、好ましくは、食品の食感改良の目的で、すなわち、食感改良剤として各種食品生地に添加して使用することが好ましい。
上述のように、従来の各種食感改良剤は、粉末形態であるかペースト状であるため、食品生地に添加した際に、ダマとなって均一に分散しなかったり、生地中に練り込まれてしまい、また、従来のアルギン酸類ゲルは強固なゲルであるため、食品生地に添加した際に、巨大なゲル片として残存してしまう。
なお、食品生地が油脂を含有するものである場合は、本発明のゲル組成物を、食感改良と油脂代替の2つの目的で、食品生地の油脂の一部又は全部を置換して添加することも、もちろん可能である。
本発明の食品生地は、上記食感改良剤を好ましくは0.1質量%〜30質量%、さらに好ましくは0.5質量%〜15質量%、最も好ましくは0.5質量%〜12質量%含有する食品生地である。
なお、上記の加熱調理とは、焼成、薫蒸、茹で、フライ、オーブンやオーブントースター、電子レンジ加熱、スチーム加熱などの調理を指す。
なお、上記ゲル組成物の食品生地への添加方法及び混合方法は、特に限定されず、ゲルの硬さなどの物性にあわせ適宜選択することができるが、混合時間は短い方が好ましい。
本発明の食品は、上記食品生地を調理、好ましくは加熱調理した、食感が改良された食品である。さらにはこれらの冷凍食品やレトルト食品、チルド食品などがあげられる。
なお、改良される食感とは、具体的には下記のようなものである。
畜肉加工生地を加熱調理した畜肉加工食品の場合は、ソフト性、歯切れの良さ、ジューシー感、解れ感が増強され、ドリップが解消されたものである。
また、ベーカリー生地を加熱調理したベーカリー食品では、ソフト性、しとり、口溶けの良さ、歯切れの良さが増強され、ねちゃつき感や油性感が解消されたものである。また電子レンジ、オーブントースターで再加熱した際のソフト性、歯切れの良さも増強されたものとなる。
また、麺類生地を加熱調理した麺類食品では、ソフト性、解れ感、歯切れの良さ、コシ、のどごしの良さが増強されたものとなる。
また、惣菜生地を加熱調理した惣菜食品では、カリカリ感、ソフト性、口溶けの良さ、歯切れの良さが増強されたものとなる。
また、餅生地を加熱調理した焼き餅類では、コシ、伸び、口溶けの良さ、のどごしの良さが増強されたものとなる。
尚、実施例は、本発明のゲル組成物の製造及び該ゲル組成物を食感改良剤として使用した食品(食パン、バターケーキ、ケーキドーナツ、ハンバーグ、うどん及び焼き餅)の製造を示す。比較例は、比較組成物の製造及び該比較組成物を食感改良剤として使用した比較食品(食パン、バターケーキ、ケーキドーナツ、ハンバーグ、うどん及び焼き餅)の製造を示す。また、製造した各食品及び各比較食品について、それぞれパネルテストによる食感の評価を行い、それらの評価結果を〔表1〕〜〔表10〕に示した。
〔実施例1〕
塩化カルシウム(カルシウム含量27質量%)0.2質量部、ホエイパウダー(カルシウム含量0.6質量%、ナトリウム含量0.4質量%)3質量部、クリームからバターオイルを製造する際に生じる水相成分の濃縮物(固形8質量%、固形分中のリン脂質の含有量4.89質量%、カルシウム含量0.35質量%、ナトリウム含量0.2質量%)5.5質量部を水67質量部に溶解した。さらに乳酸0.1質量部、食塩(ナトリウム含量39質量%)0.5質量部、乳糖10質量部を添加し、十分に撹拌して混合液を得た。
また、成分(A)において、(A)高粘性アルギン酸類の1質量%水溶液の粘度が、10〜70mPa・sのものと、(A)高粘性アルギン酸類の1質量%水溶液の粘度が、100mPa・sを超えるものとの比は、前者:後者=63:37の質量比であった。
実施例1で使用したパーム油に代えて菜種液状油を使用した以外は、実施例1と同様の配合・製法で本発明のゲル組成物を得た。
得られた本発明のゲル組成物を、実施例1と同様の方法でゲルの圧縮応力測定したところ、降伏点での応力は55g/cm2であった。
また、一辺が30mmの立方体のゲル組成物を、200℃のオーブン中で10分間加熱すると、高さは27mmであり、優れた耐熱性を有している事が分かった。
塩化カルシウム0.4質量部、ホエイパウダー3質量部、クリームからバターオイルを製造する際に生じる水相成分の濃縮物(固形8質量%、固形分中のリン脂質の含有量4.89質量%)5.5質量部を水67.8質量部に溶解した。さらに乳酸0.1質量部、食塩0.5質量部、乳糖10質量部、クエン酸3ナトリウム (ナトリウム含量23.5質量%)1.0質量部を添加し、十分に撹拌して混合液を得た。
また、(A)において、(A)高粘性アルギン酸類の1質量%水溶液の粘度が、10〜70mPa・sのものと、(A)高粘性アルギン酸類の1質量%水溶液の粘度が、100mPa・sを超えるものとの比は、前者:後者=63:37の質量比であった。
得られた本発明のゲル組成物を、実施例1と同様の方法でゲルの圧縮応力測定したところ、降伏点での応力は43g/cm2であった。
また、一辺が30mmの立方体のゲル組成物を、200℃のオーブン中で10分間加熱すると、若干崩れたものの高さは27mmであり、耐熱性を有している事が分かった。
アルギン酸類として、高粘性アルギン酸ナトリウム(B型粘度計でpH7、25℃及び30rpmの条件下で測定したときの1質量%水溶液の粘度が、150mPa・s)1.5質量部のみを使用し、水を69.2質量部とした以外は、実施例2と同様の配合、製法で、比較例1のゲル組成物を得た。
得られた比較例1のゲル組成物は、(A)を1.5質量%、(B)を0質量%、(C)カルシウムを0.092質量%、(D)ナトリウムを0.364質量%含有し、且つ、その含有量の比が質量基準で、(C)/((A)+(B))=0.061、(D)/((A)+(B))=0.242であった。なお、水分含量は72.7質量%であった。
得られた本発明のゲル組成物を、実施例1と同様の方法でゲルの圧縮応力測定したところ、降伏点での応力は77g/cm2であった。
また、一辺が30mmの立方体のゲル組成物を、200℃のオーブン中で10分間加熱すると、高さは28mmであり、優れた耐熱性を有している事が分かった。
比較例1で得られたゲル組成物を、ホモジナイザーを用いて、高速2分破砕し、流動状である比較例2の破砕ゲル組成物を得た。
得られた破砕ゲル組成物を、実施例1と同様の方法でゲルの圧縮応力測定を試みたが流動状で測定不能であった。
また、比較例2の破砕ゲル組成物40gを、200℃のオーブン中で10分間加熱すると、完全に流れ高さは10mmであり、耐熱性を有していない事が分かった。
アルギン酸類として、低粘性アルギン酸ナトリウム(B型粘度計でpH7、25℃、30rpmの条件下で測定したときの1質量%水溶液の粘度が、50mPa・s、且つ、10質量%水溶液の粘度が500mPa・s)1.5質量部のみを使用し、水を69.2質量部とした以外は、実施例2と同様の配合、製法で、比較例3のクリーム状組成物を得た。
得られた比較例3のクリーム状組成物は、(A)を0質量%、(B)を1.5質量%、(C)カルシウムを0.092質量%、(D)ナトリウムを0.364質量%含有し、且つ、その含有量の比が質量基準で、(C)/((A)+(B))=0.061、(D)/((A)+(B))=0.242であった。なお、水分含量は72.7質量%であった。
また、比較例3のクリーム状組成物40gを、200℃のオーブン中で10分間加熱すると、高さは2mmであり、耐熱性を有していない事が分かった。
上記実施例1〜3のゲル組成物並びに比較例1のゲル組成物、比較例2の流動ゲル及び比較例3のクリーム状組成物を使用して、下記の配合・製法で、食パン、バターケーキ、ケーキドーナツ、ハンバーグ、うどん及び焼き餅をそれぞれ試作し、食感の評価を行なった。
〔実施例4〕
強力粉70質量部、生イースト2.2質量部、イーストフード0.1質量部、水40質量部をミキサーボウルに投入し、縦型ミキサーにフックをセットし、低速2分、中速1分ミキシングして中種生地を得た。捏ね上げ温度は24℃であった。この中種生地を生地ボックスに入れ、温度28℃、相対湿度85%の恒温室で、4時間中種醗酵をおこなった。終点温度は29℃であった。
この中種醗酵の終了した生地を再びミキサーボウルに投入し、さらに、強力粉30質量部、食塩1.8質量部、上白糖8質量部、水23質量部を添加し、低速3分、中速3分ミキシングした。ここで練込油脂(マーガリン)5質量部、実施例1で得られたゲル組成物4質量部を投入し、フックを使用し、低速3分、中速2分、高速1分ミキシングをおこない、食パン生地である本発明の食品生地を得た。なお、該食パン生地は上記ゲル組成物を2.2質量%含有するものであった。
得られた食パン生地はフロアタイムを30分とった後、380gに分割・丸目をおこなった。分割・丸目時の生地はべたつかず作業性は良好であった。次いでベンチタイムを20分とった後、モルダーを使用し、ワンローフ成形し、ワンロ―フ型に入れ、38℃、相対湿度85%、40分ホイロをとった後、200℃に設定した固定窯に入れ40分焼成し実施例4の食パンを製造した。
実施例1で得られたゲル組成物に代えて実施例2で得られたゲル組成物を使用したほかは実施例4と同様の配合と製法により実施例5の食パン生地、及び食パンを得た。
なお、分割・丸目時の生地はべたつかず作業性は良好であった。
実施例1で得られたゲル組成物に代えて実施例3で得られたゲル組成物を使用したほかは実施例4と同様の配合と製法により実施例6の食パン生地、及び食パンを得た。
なお、分割・丸目時の生地はべたつかず作業性は良好であった。
練込油脂(マーガリン)5質量部を無添加としたほかは実施例4と同様の配合と製法により実施例7の食パン生地、及び食パンを得た。
なお、該食パン生地は上記ゲル組成物を2.2質量%含有するものであった。なお、分割・丸目時の生地はべたつかず作業性は良好であった。
練込油脂(マーガリン)5質量部を無添加とし、ゲル組成物の添加量を8質量部としたほかは実施例4と同様の配合と製法により実施例8の食パン生地、及び食パンを得た。なお、該食パン生地は上記ゲル組成物を4.3質量%含有するものであった。なお、分割・丸目時の生地はべたつかず作業性は良好であった。
実施例1で得られたゲル組成物に代えて比較例1で得られたゲル組成物を使用したほかは実施例4と同様の配合と製法により比較例4の食パン生地、及び食パンを得た。
なお、分割・丸目時の生地はべたつかず作業性は良好であった。
実施例1で得られたゲル組成物に代えて比較例2で得られた破砕ゲル組成物を使用したほかは実施例4と同様の配合と製法により比較例5の食パン生地、及び食パンを得た。
なお、分割・丸目時の生地はべたつかず作業性は良好であった。
実施例1で得られたゲル組成物に代えて比較例3で得られたクリーム状組成物を使用したほかは実施例4と同様の配合と製法により、ゲル組成物を含有しない比較例6の食パン生地、及び食パンを得た。
なお、分割・丸目時の生地はややべたつき、作業性はやや不良であった。
また、実施例1で得られたゲル組成物を添加せず、本捏時の、水23質量部を水26質量部に変更した他は実施例4と同様の配合と製法により、ゲル組成物を含有しない比較例7の食パン生地、及び食パンを得た。
なお、分割・丸目時の生地はべたつかず作業性は良好であった。
上記実施例4〜6、比較例4〜7で得られた6種の食パンを袋に詰めて25℃で3日静置したのち、厚さ15mmにスライスし、食感についてパネルテストを行ないその結果を〔表1〕に記した。
なお、パネルテストは、50人のパネラーに食パンを試食させ、食パンのソフト性、しとり感、口溶けの良さ、歯切れの良さ及びねちゃつき感のなさの5項目について、一番優れていると感じた食パンを選択させ、一番優れているとして選択した人数をその評価点数とした。
また、これらの5種の食パンを袋に詰めて25℃で3日静置したのち、厚さ15mmにスライスしたものを、オーブントースターで2分加熱したものについても、同様にソフト性及び歯切れの良さについてパネルテストを行ない、その結果を〔表2〕に記した。
さらに、これらの5種の食パンを袋に詰めて25℃で3日静置したのち、厚さ15mmにスライスしたものを、500Wの電子レンジで15秒加熱し、25℃5分放冷した後の食パンについても、同様にソフト性及び歯切れの良さについてパネルテストを行ない、その結果を〔表3〕に記した。
上記実施例4、7、8で得られた3種の食パンを袋に詰めて25℃で3日静置したのち、厚さ15mmにスライスし、食感についてパネルテストを行ないその結果を〔表4〕に記した。
なお、パネルテストは、50人のパネラーに食パンを試食させ、食パンのソフト性及び歯切れの良さの2項目について、一番優れていると感じた食パンを選択させ、一番優れているとして選択した人数をその評価点数とした。
〔実施例9〕
バター100質量部、及び、上白糖100質量部をミキサーボウルに投入し、卓上ミキサーでビーターを使用して低速1分、高速5分クリーミングした。次いで低速でミキシングしながら、全卵(正味)100質量部を2分かけてゆっくり加え、さらに低速1分ミキシングし、ここに、薄力粉100質量部とベーキングパウダー1質量部、及び、実施例1で得られたゲル組成物20質量部を添加、低速1分混合し、実施例9のバターケーキ生地を得た。なお、該バターケーキ生地は上記ゲル組成物を4.8質量%含有するものであった。
得られたバターケーキ生地は、敷紙を敷き、側紙を巻いたパウンド型に流し込み、上火180℃、下火170℃で35分間焼成しバターケーキを得た。
実施例1で得られたゲル組成物に代えて比較例1で得られたゲル組成物を使用したほかは実施例7と同様の配合と製法により比較例8のバターケーキ生地及びバターケーキを得た。
ゲル組成物を全く用いないほかは実施例6と同様の配合と製法によりゲル組成物を含有しない比較例9のバターケーキ生地、及びバターケーキを得た。
これら3種のバターケーキを袋に詰めて25℃で7日静置したのち、厚さ15mmにスライスし、食感についてパネルテストを行ないその結果を〔表5〕に記した。
なお、パネルテストは、50人のパネラーにバターケーキを試食させ、バターケーキのソフト性、しとり感、口溶けの良さ及び歯切れの良さ4項目について、一番優れていると感じたバターケーキを選択させ、一番優れているとして選択した人数をその評価点数とした。
〔実施例10〕
薄力粉100質量部、ベーキングパウダー3質量部、グラニュー糖40質量部、食塩1.5質量部、全卵(正味)30質量部、脱脂粉乳4質量部、ショートニング8質量部、牛乳6質量部をミキサーボウルに投入し、卓上ミキサーでビーターを使用して低速1分、高速3分ミキシングした。次いで低速でミキシングしながら、実施例1で得られたゲル組成物5質量部を1分かけてゆっくり加え、さらに低速1分混合し、実施例10のケーキドーナツ生地を得た。なお、該ケーキドーナツ生地は上記ゲル組成物を2.5質量%含有するものであった。
得られたケーキドーナツ生地は、フロアタイム10分とった後、リング状に成形し、180℃で4分間フライしドーナツを得た。
実施例1で得られたゲル組成物に代えて比較例1で得られたゲル組成物を使用したほかは実施例10と同様の配合と製法により比較例8のケーキドーナツ生地及びケーキドーナツを得た。
ゲル組成物を全く用いないほかは実施例10と同様の配合と製法によりゲル組成物を含有しない比較例11のケーキドーナツ生地、及びケーキドーナツを得た。
これらの4種のケーキドーナツを袋に詰めて25℃で3日静置したのち、食感についてパネルテストを行ないその結果を〔表6〕に記した。
なお、パネルテストは、50人のパネラーにケーキドーナツを試食させ、ケーキドーナツのソフト性、しとり感、口溶けの良さ、歯切れの良さ、ねちゃつき感のなさ及び油性感のなさの6項目について、一番優れていると感じたケーキドーナツを選択させ、一番優れているとして選択した人数をその評価点数とした。
〔実施例11〕
ひき肉(牛:豚=2:3)55質量部を食塩0.5質量部、胡椒0.05質量部、ナツメグ0.05質量部、醤油2.5質量部、上白糖1.5質量部で下味をつけておいてから、上記のものに牛乳でしとらせたパン粉11.5質量部とオニオンソテー(みじん切り)14.1質量部、植物タンパク質1.0質量部、全卵5.8質量部、ラード3質量部をミキサーボウルに投入し、ビーターを使用して、キッチンエイドミキサーで低速1分混合後、実施例1で得られたゲル組成物を5質量部添加して、更に30秒ミキシングを行ない、ハンバーグ生地である実施例11の食品生地を得た。
なお、該ハンバーグ生地は上記ゲル組成物を5質量%含有するものであった。
得られたハンバーグ生地は30gに分割し、小判型に成形し、固定オーブンで190℃、10分間焼成し、ハンバーグを得た。
実施例1で得られたゲル組成物に代えて比較例1で得られたゲル組成物を使用したほかは実施例11と同様の配合と製法により比較例12のハンバーグ生地及びハンバーグを得た。
ゲル組成物を全く用いないほかは実施例11と同様の配合と製法によりゲル組成物を含有しない比較例13のハンバーグ生地、及びハンバーグを得た。
これらの3種のハンバーグを−20℃で3日間冷凍したのち、600Wの電子レンジで再加熱(5個/2分間)し、25℃で2時間放冷後に、食感についてパネルテストを行ないその結果を〔表7〕に記した。
なお、パネルテストは、50人のパネラーにハンバーグを試食させ、ハンバーグのソフト性、歯切れの良さ、ジューシー感及び解れ感の4項目について、一番優れていると感じたハンバーグを選択させ、一番優れているとして選択した人数をその評価点数とした。また、焼成時のドリップの量について、下記4段階で評価をおこない、結果を〔表8〕に記載した。
〔実施例12〕
中力粉(日本製粉製:麺たくみ)1kg、食塩30g、水500ml、さらに実施例1で得られたゲル組成物100gをミキサーボウルに投入し、縦型ミキサーでフックを使用して十分にミキシングし、うどん生地である実施例12の食品生地を得た。
なお、該うどん生地は上記ゲル組成物を6.1質量%含有するものであった。
得られたうどん生地は、厚さ2mm、幅3mmに製麺し、100℃の湯で10分間茹で上げてうどんを得た。
実施例1で得られたゲル組成物に代えて比較例1で得られたゲル組成物を使用したほかは実施例12と同様の配合と製法により比較例14のうどん生地及びうどんを得た。
ゲル組成物を全く用いず、水の添加量を560mlに変更した以外は実施例12と同様の配合と製法によりゲル組成物を含有しない比較例13のうどん生地及びうどんを得た。
これらの3種のうどんを食感についてパネルテストを行ないその結果を〔表9〕に記した。
なお、パネルテストは、50人のパネラーにうどんを試食させ、うどんのコシ、歯切れの良さ及びのど越しの良さ3項目について、一番優れていると感じたうどんを選択させ、一番優れているとして選択した人数をその評価点数とした。
〔実施例13〕
家庭用の餅つき機「もちっ子(東芝製)」を使用して下記のように餅を製造した。餅米1400gを洗米し、浸し容器に移し30分間水に浸した後、容器ごと本体にセットし1時間水に浸した。ザルで30分間水切りをした後、臼に移し35分間蒸した。蒸し米に実施例1で得られたゲル組成物210gを少量ずつ加えながら搗きあげ、餅生地である本発明の食品生地を得た。
なお、該餅生地は上記ゲル組成物を13質量%含有するものであった。
得られた餅生地は、厚さ2mm、縦80mm、横80mmにカットし、ガスコンロに餅焼き網を載せた上で焼成し、焼き餅とした。
実施例1で得られたゲル組成物に代えて比較例1で得られたゲル組成物を使用したほかは実施例13と同様の配合と製法により比較例16の餅生地及び焼き餅を得た。
ゲル組成物を全く用いず、代わりに水を135g加えながら搗きあげたほかは実施例13と同様の配合と製法によりゲル組成物を含有しない比較例15の餅生地及び焼き餅を得た。
この3種の焼き餅を、食感についてパネルテストを行ないその結果を〔表10〕に記した。
なお、パネルテストは、50人のパネラーに醤油をつけた焼き餅を試食させ、焼き餅のコシ、伸び、口溶けの良さ及びのど越しの良さの4項目について、一番優れていると感じた焼き餅を選択させ、一番優れているとして選択した人数をその評価点数とした。
Claims (10)
- 下記成分(A)を0.1〜10.0質量%、下記成分(B)を0.1〜10.0質量%、下記成分(C)を含有し、それらの含有量の比が質量基準で、0.001≦(C)/((A)+(B))≦0.1、且つ(A):(B)=99:1〜20:80であり、水分含量が20〜98質量%であることを特徴とするゲル組成物。
(A)高粘性アルギン酸及び/又は高粘性アルギン酸塩
(B)低粘性アルギン酸、低粘性アルギン酸塩又はアルギン酸エステルのうちの1種
又は2種以上
(C)カルシウム - さらに、(D)ナトリウムを含有し、それらの含有量の比が質量基準で0.01≦(D)/((A)+(B))≦1.0であることを特徴とする請求項1記載のゲル組成物。
- さらに、乳由来の固形分中のリン脂質の含有量が該固形分を基準として2質量%以上である乳原料を、固形分として0.1〜8質量%含有することを特徴とする請求項1又は2記載のゲル組成物。
- (C)カルシウムとして、カルシウムを含有する食品を使用することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のゲル組成物。
- さらに、油脂を1〜60質量%含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のゲル組成物。
- 金属イオン封鎖剤を含有しないことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のゲル組成物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のゲル組成物からなる食感改良剤。
- 請求項7記載の食感改良剤を含有する食品生地。
- 請求項8記載の食品生地を調理した食品。
- 下記成分(A)を0.1〜10.0質量%、下記成分(B)を0.1〜10.0質量%、下記成分(C)を含有し、それらの含有量の比が質量基準で、0.001≦(C)/((A)+(B))≦0.1、且つ(A):(B)=99:1〜20:80であり、水分含量が20〜98質量%である混合液を、均質化することを特徴とするゲル組成物の製造方法。
(A)高粘性アルギン酸及び/又は高粘性アルギン酸塩
(B)低粘性アルギン酸、低粘性アルギン酸塩又はアルギン酸エステルのうちの1種
又は2種以上
(C)カルシウム
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