JP2007231190A - スチールコード被覆用ゴム組成物 - Google Patents

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【課題】環境に配慮し、将来の石油の供給量の減少に備えつつ、さらに、石油資源由来の原材料を主成分とするゴム組成物と比較しても、加工性、接着強度および耐久性をバランスよく向上させたスチールコード被覆用ゴム組成物を提供する。
【解決手段】ジエン系ゴム100重量部に対して、チッ素吸着比表面積が100〜200m2/gであるシリカを30〜80重量部、シランカップリング剤を1〜15重量部、平均粒径が200nm以下の酸化亜鉛を12〜20重量部、硫黄を3.5〜5重量部、および、有機コバルトを含有するスチールコード被覆用ゴム組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、スチールコード被覆用ゴム組成物に関する。
一般に、自動車用タイヤには大きな荷重がかかるため、補強材としてスチールコードが用いられている。とくに走行中にタイヤが発熱することによって、ゴムとスチールコードとが剥離すると、致命的なタイヤ故障の原因となる。
従来、スチールコード被覆用ゴム組成物には、主としてカーボンブラックなどのような石油資源由来の原材料が使用されている。しかし近年、地球環境保全に対する関心が高まり、自動車においても例外ではなく、CO2排出抑制の規制が強化され、さらに、石油資源は有限であって供給量が年々減少していることから、将来的に石油価格の高騰が予測され、カーボンブラックなどの石油資源由来の原材料の使用には限界がみられる。
カーボンブラックの代わりにシリカを配合した場合、石油資源由来の原材料の比率を減少させることができ、環境に配慮し、将来の石油の供給量の減少に備えることもできるが、ムーニー粘度が増大し、加工性が悪化するという問題がある。
特許文献1には、所定の石油外資源を用いるカーカスプライトッピングおよびブレーカートッピングを有することで、タイヤ中の石油外資源比率を上昇させ、グリップ性能、耐久性および乗り心地に優れたエコタイヤが開示されているが、加工性および接着強度については考慮されておらず、耐久性においてもいまだ改善の余地がある。
特開2003−63206号公報
本発明は、環境に配慮し、将来の石油の供給量の減少に備えつつ、さらに、石油資源由来の原材料を主成分とするスチールコード被覆用ゴム組成物と比較しても、加工性、接着強度および耐久性をバランスよく向上させたスチールコード被覆用ゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明は、ジエン系ゴム100重量部に対して、チッ素吸着比表面積が100〜200m2/gであるシリカを30〜80重量部、シランカップリング剤を1〜15重量部、平均粒径が200nm以下の酸化亜鉛を12〜20重量部、硫黄を3.5〜5重量部、および有機コバルトを含有するスチールコード被覆用ゴム組成物に関する。
前記シランカップリング剤は、下記一般式で表され、ポリスルフィド部の硫黄原子の数が2個であるシランカップリング剤の含有率が全シランカップリング剤の60重量%以上であることが好ましい。
(RO)3−Si−(CH2x−Sn−(CH2x−Si−(OR)3
(式中、Rは直鎖状または分岐鎖状のアルキル基、Rの炭素数は1〜8の整数、xは1〜8の整数であり、nはポリスルフィド部の硫黄原子の数を表し、nの平均値は2〜3である。)
前記スチールコード被覆用ゴム組成物は、ベースゴムの混練り温度を140〜160℃で混練りすることにより得られることが好ましい。
本発明によれば、ジエン系ゴム、シリカ、シランカップリング剤、酸化亜鉛および硫黄を所定量含有し、さらに有機コバルトを含有することで、環境に配慮し、将来の石油の供給量の減少に備えつつ、さらに、石油資源由来の原材料を主成分とするスチールコード被覆用ゴム組成物と比較しても、加工性、接着強度および耐久性をバランスよく向上させたスチールコード被覆用ゴム組成物を提供することができる。
本発明のスチールコード被覆用ゴム組成物は、ジエン系ゴム、シリカ、シランカップリング剤、酸化亜鉛、硫黄および有機コバルトを含有する。
ジエン系ゴムとしては、とくに制限はなく、たとえば、天然ゴム(NR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)などがあげられる。なかでも、環境に配慮し、将来の石油資源の供給量の減少に備えるという理由から、ジエン系ゴムとしては、NR、ENRが好ましく、NRおよび/またはENRがより好ましく、NRがさらに好ましい。
NRとしては、TSR20、RSS♯3などのゴム工業において一般的に使用されているものでよい。
ゴム成分中のNRの含有率は、ゴムの強度を考慮すると、100重量%であることが最も好ましい。
シリカとしてはとくに制限はなく、湿式法または乾式法により調製されたものを用いることができる。
シリカのチッ素吸着比表面積(以下、BETとする)は、100m2/g以上、好ましくは120m2/g以上である。BETが100m2/g未満であると、シリカの配合による補強性の改善効果が充分ではなく、ベルトエッジ部の耐久性が低下する。また、BETは200m2/g以下、好ましくは、180m2/g以下である。BETが200m2/gをこえると、加工性が悪化する。
シリカの含有量は、ジエン系ゴム100重量部に対して、30重量部以上、好ましくは45重量部以上である。シリカの含有量が30重量部未満であると、ゴムの補強効果が乏しく、ベルトエッジ部の耐久性が悪化する。また、シリカの含有量は、80重量部以下、好ましくは70重量部以下である。シリカの含有量が80重量部をこえると、ムーニー粘度が上昇し、加工性が悪化する。
シランカップリング剤は、下記式で表されることが好ましい。
(RO)3−Si−(CH2x−Sn−(CH2x−Si−(OR)3
(式中、Rは直鎖状または分岐鎖状のアルキル基、Rの炭素数は1〜8の整数、xは1〜8の整数であり、nはポリスルフィド部の硫黄原子の数を表し、nの平均値は2〜3である。)
式中において、Rは直鎖状または分岐鎖状のアルキル基が好ましく、直鎖状のアルキル基がより好ましい。
Rの炭素数は1〜8が好ましく、2〜7がより好ましい。Rの炭素数が0では、アルコキシ基が存在せず、シリカとシランカップリング剤との結合性が損なわれる傾向がある。Rの炭素数が8をこえると、シリカとシランカップリング剤との親和性が損なわれる傾向がある。
xは1〜8が好ましく、2〜7がより好ましい。xが0では、そのようなシランカップリング剤は化学的に不安定となり、ゴム組成物中におけるシランカップリング剤の分解および劣化が促進してしまう傾向がある。xが8をこえると、充分な補強効果を得るために必要なシランカップリング剤の含有量が過度に増大してしまう傾向がある。
nはポリスルフィド部の硫黄原子の数をあらわす。ここでnの平均値は2〜3が好ましい。nの平均値が2未満では、シランカップリング剤の分解温度が高くなり、より高温で混練りすることが可能となるが、加硫速度が速くなる傾向があり、3をこえると、シランカップリング剤の分解温度が低くなり、混練り中に分解しやすく、硫黄原子を放出して、混練り中にゴム焼けの問題が発生しやすい傾向がある。
このようなシランカップリング剤としては、たとえば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)ジスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)ジスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)ジスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)トリスルフィドなどがあげられ、これらのシランカップリング剤は1種または2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明のスチールコード被覆用ゴム組成物中に含有するシランカップリング剤のうち、ポリスルフィド部の硫黄原子の数が2であるシランカップリング剤(n=2のシランカップリング剤)の含有率は60重量%以上であることが好ましい。n=2のシランカップリング剤の含有率はとくに、100重量%であることが好ましい。
シランカップリング剤の含有量は、ジエン系ゴム100重量部に対して、1重量部以上、好ましくは2重量部以上である。シランカップリング剤の含有量が1重量部未満であると、ゴム組成物の補強効果が充分に得られず、また、ゴムのムーニー粘度が高くなり、加工性が悪化する。また、シランカップリング剤の含有量は、15重量部以下、好ましくは12重量部以下である。シランカップリング剤の含有量が15重量部をこえると、ゴム組成物の物性および加工性の改善が見られず、さらにシランカップリング剤は高価な材料であるのでゴム組成物のコストが高くなる。
酸化亜鉛の平均粒径は200nm以下、好ましくは150nm以下、さらに好ましくは100nmである。酸化亜鉛の平均粒径が200nmをこえると、破壊の起点となり、ベルトエッジ部の耐久性が悪化する。また、酸化亜鉛の平均粒径は50nm以上であることが好ましく、55nm以上であることがより好ましい。酸化亜鉛の平均粒径が50nm未満では、混練り中に酸化亜鉛をゴム中へ分散させることが難しい。なお、酸化亜鉛の平均粒径とは、ゴム中に分散した酸化亜鉛粒子の長径方向の長さの平均値のことをいい、ゴム中に分散させた酸化亜鉛粒子を電子顕微鏡にて観察することにより、測定できる。
酸化亜鉛の含有量は、ジエン系ゴム100重量部に対して、12重量部以上、好ましくは13重量部以上である。酸化亜鉛の含有量が12重量部未満であると、接着強度が低下する。また、酸化亜鉛の含有量は20重量部以下、好ましくは18重量部以下である。酸化亜鉛の含有量が18重量部をこえると、補強性に劣る酸化亜鉛の量が多くなるので、ベルトエッジ部の耐久性が劣る。
本発明で使用される硫黄としては、硫黄がゴム表面にブルーミングするのを抑制し、ゴム組成物の接着性を向上させ、タイヤ製造時にベルトエッジ部の接着不良を抑制できることから、不溶性硫黄が好ましく、具体的には、フレキシス製のクリステックスHSOT20、三新化学工業(株)製のサンフェルEXなどがあげられる。
硫黄の含有量は、ジエン系ゴム100重量部に対して、3.5重量部以上、好ましくは4重量部以上である。硫黄の含有量が3.5重量部未満であると、接着強度および耐久性に劣る。また、硫黄の含有量は5重量部以下、好ましくは4.5重量部以下である。硫黄の含有量が5重量部をこえると、ゴムの耐熱劣化性が悪化するとともに、硫黄の多量配合によりゴム中に溶解しない硫黄分がゴム表面に析出するブルーミングという現象が発生しやすくなり、ムーニー粘度が高くなりやすいシリカ配合のゴム混練り時の厳密な温度管理が必要となり、生産性が悪くなる。なお、硫黄として不溶性硫黄を配合する場合、硫黄の含有量とは、不溶性硫黄中のオイル分を除いた硫黄の含有量を表す。
本発明で使用される有機コバルトとしては、たとえば、ナフテン酸コバルト、ステアリン酸コバルト、オレイン酸コバルト、マレイン酸コバルトなどの有機酸コバルト、などがあげられ、これらの有機コバルトは、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、加工性および接着性を向上させられるという理由から、ステアリン酸コバルトがより好ましい。
有機コバルトの含有量は、コバルト金属に換算して、ゴム成分100重量部に対して0.05重量部以上が好ましく、0.1重量部以上がより好ましい。有機コバルトの含有量が0.05重量部未満であると、スチールコードとゴムとの接着性が悪化する傾向がある。また、有機コバルトの含有量は0.3重量部以下が好ましく、0.2重量部以下がより好ましい。有機コバルトの含有量が、0.3重量部をこえると、有機コバルトの酸化作用により、ゴムの分子が酸化劣化し、加硫ゴムの補強性が低下する傾向がある。
本発明では、ジエン系ゴム、シリカ、シランカップリング剤、酸化亜鉛および硫黄を所定量含有し、さらに、有機コバルトを含有することで、環境に配慮し、将来の石油の供給量の減少に備えつつ、さらに、石油資源を主成分とするスチールコード被覆用ゴム組成物と比較しても、ベルトエッジセパレーション性能が優れるという効果が得られる。
本発明のスチールコード被覆用ゴム組成物は、石油外資源を主成分とすることで、環境に配慮し、将来の石油の供給量の減少に備えることを目的としており、カーボンブラック、石油系レジン、アロマオイルなどを用いないことが好ましい。
本発明のスチールコード被覆用ゴム組成物には、ジエン系ゴム成分、シリカ、シランカップリング剤、酸化亜鉛、硫黄および有機コバルト以外にも、従来ゴム工業で使用される配合剤、たとえば、各種老化防止剤、各種加硫促進剤などを、必要に応じて適宜配合することができる。
本発明のスチールコード被覆用ゴム組成物は、ゴムとスチールコードとの接着強度に優れているという理由から、スチールコードを被覆してカーカスまたはベルトとして使用することが好ましい。
本発明のタイヤは、本発明のスチールコード被覆用ゴム組成物を用いて、通常の方法により製造することができる。すなわち、必要に応じて前記配合剤を配合した本発明のスチールコード被覆用ゴム組成物を、未加硫の状態で、カレンダーロールなどを用いて、ライン速度をゴム組成物が過度に発熱しないように適宜調節し、所定サイズの未加硫ゴムシートを作製し、スチールコードを被覆することでカーカスまたはベルトの形状に成形し、タイヤの他の部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを成形する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することにより本発明のタイヤを得る。
このように、本発明のスチールコード被覆用ゴム組成物を用いることで、本発明のタイヤを環境に配慮し、将来の石油の供給量の減少に備えることができるエコタイヤとすることができる。
実施例にもとづいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
次に、実施例および比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
天然ゴム(NR):TSR20
シリカ(1):デグッサ製のウルトラジルVN3(BET:175m2/g)
シリカ(2):ローディア社製のZ215GR(BET:248m2/g)
シランカップリング剤:デグッサ製のSi75(ビス(トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
有機コバルト:大日本インキ製のCOST−F(ステアリン酸コバルト、コバルト元素を10重量%含有)
酸化亜鉛(1):三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛(平均粒径:500nm)
酸化亜鉛(2):ハクスイテック(株)製のジンコックススーパーF−2(平均粒径:65nm)
硫黄:フレキシス製のクリステックスHSOT20(硫黄80重量%およびオイル分20重量%含む不溶性硫黄)
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーDZ(N,N’−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
実施例1および比較例1〜7
表1に示す配合処方にしたがい、(株)神戸製鋼所製のバンバリーミキサーを用いて、硫黄および加硫促進剤以外の薬品を充填率が58%になるように充填し、150℃に到達するまで6分間混練りし、混練り物を得た。次に、カレンダーロールを用いて、得られた混練り物に硫黄および加硫促進剤を添加し、98℃の条件下で5分間混練りし、実施例1および比較例1〜7の未加硫ゴムシートを得た。
(加工性)
前記未加硫ゴムシートから所定のサイズの試験片を作成し、JIS K 6300「未加硫ゴムの試験方法」に準じて、ムーニー粘度試験機を用いて、1分間の予熱によって熱せられた130℃の温度条件にて、小ローターを回転させ、4分間経過した時点でのムーニー粘度を測定し、比較例1のムーニー粘度指数を100とし、下記計算式により、各配合のムーニー粘度を指数表示した。なお、ムーニー粘度指数が小さいほど、ムーニー粘度が小さく、加工性に優れることを示す。
(ムーニー粘度指数)=(各配合のムーニー粘度)
÷(比較例1のムーニー粘度)×100
(接着状態)
前記加硫ゴム組成物を、他のタイヤ部材とともに貼りあわせ、170℃および14分間の条件で加硫し、タイヤ(タイヤサイズ:195/65R15、リム:5J×13)を製造し、JIS規格の100%荷重の条件下で、製造したタイヤを110km/hの速度で30000kmドラム走行させた。その後、タイヤからベルト層を取り出し、幅25mmの接着剥離試験用ゴム試験片を作製し、50mm/分の引っ張り速度で、ベルト層と隣接するベルト層とを剥離した。さらに、剥離面において、ゴム組成物がスチールコードを被覆している部分の割合(ゴム被覆率)を算出した。該割合が大きいほど、ゴムとスチールコードとの接着強度が強く、優れた接着状態であることを示す。
(耐久性試験)
JIS規格の100%荷重の条件下で、製造したタイヤを110km/hの速度で30000kmドラム走行させた。その後、タイヤの周上の8ヵ所でラジアル方向に切断し、その切断面にて、ベルトエッジと隣接するベルトエッジにて発生するセパレーションの長さ(セパレーション長さ)を合計した。
上記試験の評価結果を表1に示す。
Figure 2007231190

Claims (3)

  1. ジエン系ゴム100重量部に対して、
    チッ素吸着比表面積が100〜200m2/gであるシリカを30〜80重量部、
    シランカップリング剤を1〜15重量部、
    平均粒径が200nm以下の酸化亜鉛を12〜20重量部、
    硫黄を3.5〜5重量部、および、
    有機コバルトを含有するスチールコード被覆用ゴム組成物。
  2. シランカップリング剤が下記一般式で表され、
    ポリスルフィド部の硫黄原子の数が2個であるシランカップリング剤の含有率が全シランカップリング剤の60重量%以上である請求項1記載のカーカスコード被覆用ゴム組成物。
    (RO)3−Si−(CH2x−Sn−(CH2x−Si−(OR)3
    (式中、Rは直鎖状または分岐鎖状のアルキル基、Rの炭素数は1〜8の整数、xは1〜8の整数であり、nはポリスルフィド部の硫黄原子の数を表し、nの平均値は2〜3である。)
  3. ベースゴムの混練り温度が140〜160℃である請求項1または2記載のスチールコード被覆用ゴム組成物。
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