JP2007227203A - 燃料電池セルスタック及び集電部材 - Google Patents

燃料電池セルスタック及び集電部材 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池セルスタックの集電部材において、セル間距離の変動及び軸方向の伸縮に対して追従でき、かつ反応ガスを十分に供給できる構造とする。
【解決手段】平坦側面を具備する柱状の燃料電池セルを複数個配列させ、集電部材により接続した燃料電池セルスタックにおいて、集電部材が、隣り合う第1と第2の燃料電池セル間に延在する第1〜第4の導電体片の端部を順次連結して一繋がりに形成され、第1の導電体片が第1の燃料電池セルに当接する第1平行部を、第2の導電体片が第1の燃料電池セルの一端から第2の燃料電池セルの他端へと延在する第1傾斜部を、第3の導電体片が第2の燃料電池セルに当接する第2平行部を、第4の導電体片が第2の燃料電池セルの一端から第1の燃料電池セルの一端へと延在する第2傾斜部をそれぞれ具備する。
【選択図】図1A

Description

本発明は、固体電解質形燃料電池セルを複数配列させた燃料電池セルスタックと、その燃料電池セル間を電気的に接続する集電部材に関する。
固体電解質形燃料電池の典型例においては、収容ケース内に燃料電池セルスタックが配設されている。燃料電池セルスタックは、複数の燃料電池セルを一列に配列させ隣り合う燃料電池セル同士の間に集電部材を設けることにより燃料電池セル同士を電気的に接続している。
当初の集電部材は、比較的剛性のある構造であったが、燃料電池セルの熱応力等による反り変形に対する追従性がなく集電部材と燃料電池セルとの接着部が剥離しやすかったため、弾性を有する比較的柔軟な構造の集電部材が用いられるようになった。
図4は、柔軟な構造をもつ集電部材の幾つかの従来例を示す平面図である。図4では、2つの燃料電池セル30の間に従来の集電部材101〜103が挿入設置された状態を示している。概略的に示す燃料電池セル30は、対向する一対の平坦側面を具備する柱状であり、ガス透過性のある導電性支持体32の内部に軸方向に沿って複数の反応ガス通路31が穿設されている。反応ガス通路31には第1の反応ガスが供給される。
図示しないが、導電性支持体32の一方の平坦側面上には内側電極、固体電解質、外側電極が順次積層され、他方の平坦側面上には、導電性セラミックスからなるインターコネクタ(内側電極と導通)が積層されている。従って、集電部材101〜103は、一方の燃料電池セル30の外側電極及び他方の燃料電池セル30のインターコネクタに対して電気的に接触している。通常、集電部材と各燃料電池セルの平坦側面の間を導電性接着剤で接着することにより固着強度を高めると共に電気抵抗を低減している。なお、燃料電池セル30の外側電極に対しては、その周囲から第2の反応ガスが供給される。従って、集電部材は、燃料電池セルに対する第2の反応ガスの流れを妨げない構造とする必要がある。
図4(a)は、燃料電池セル30の軸方向に垂直な断面がU字形の集電部材101を示す図である。断面U字形の集電部材は弾性を有するため、熱変形等による燃料電池セル間の距離の変動に対する追従性は良好であり、それによる接着部の応力発生は低減された。しかしながら、燃料電池セルの軸方向の伸縮に対する追従性は劣るために、軸方向についての応力低減効果は十分ではなかった。
図4(b)は、同じく断面がZ字形の集電部材102を示す図である。断面Z字形の集電部材もまた弾性を有しており、燃料電池セル間の距離変動及び軸方向の伸縮の双方に対して集電部材にかかる応力を低減する効果がある。しかしながら、Z字形は、燃料電池セルの幅方向において非対称な形状であるため、燃料電池セル間の距離が広くなると集電部材が軸周りに回転するようにずれやすい。その結果、接着強度の低下や剥離を生じていた。
さらに、集電部材におけるU字形やZ字形の構造の欠点は、曲げ加工の仕上がりすなわち曲げ角度にバラツキがあるために、平行であるべき部位(燃料電池セルの平坦側面に対して当接する部位)が平行とならない場合がある点である。そのような集電部材を燃料電池セル間に挿入して燃料電池セルスタックの両端に固定のための圧力を負荷しても、集電部材が十分に弾性変形しない。その結果、集電部材と燃料電池セルとの密着性が損なわれる。
図4(c1)は、さらに別の柔軟な構造の集電部材103を示す図である。図4(c2)は、その部分斜視図である。集電部材103は、断面が平坦な筒形状であり両端部113a、113bが接合された形状であるが、平坦な側面は、2枚の帯状片111、112が交互に突出して、それぞれが燃料電池セル30の平坦側面に当接する。
特許文献1に開示された導電性の相互接続部材は、所定の間隔を空けた複数の面部材を燃料電池セル面に平行となるように2つのセル間に配置しており、各面部材に突出部分と窪み部分を加工することで通気性を確保している。
特許文献2に開示された集電部材は、燃料電池セルの軸方向と平行に延びる1つの帯状体を中央に配置し、その両側長辺から複数の断面略U字状の集電片がセルの幅方向端部へ向かって突出した形態である。
特表2004−502281号公報 特開2003−297396号公報
図4(c1)及び(c2)に示した集電部材103は、その中央部分は十分な弾性があり追従性が良好であるが、両端が軸方向において完全に接合されているために軸方向の伸縮性が阻害される。
特許文献1の相互接続部材は、面部材に突出と窪みを設けた3次元構造であるため剛性部材に近く、セル間の距離変動及び軸方向の伸縮のいずれについても追従性に劣ると考えられる。
特許文献2の集電部材も、軸方向に背骨のような帯状体が存在するために軸方向の伸縮性が阻害される。
以上の現状に鑑み本発明は、燃料電池セルスタックの隣り合う燃料電池セル間に設ける集電部材において、熱応力等によるセル間距離の変動及びセルの軸方向の伸縮に対して十分に追従できる柔軟性を有し、かつセル上に設けた外側電極へ反応ガスを十分に供給できる構造とすることを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を提供する。
(1)請求項1に係る燃料電池セルスタックは、対向する一対の平坦側面を具備する柱状の固体電解質形燃料電池セルを複数個配列させ、隣り合う前記燃料電池セル間を集電部材により電気的に接続した燃料電池セルスタックにおいて、
前記集電部材が、隣り合う第1と第2の燃料電池セル間において、略幅方向に各々延在する第1〜第4の導電体片を軸方向に沿って繰り返し並置しかつ各導電体片の端部を順次連結して一繋がりに形成されており、
前記第1の導電体片が前記第1の燃料電池セルの前記平坦側面に当接して延在する第1平行部を具備し、
前記第2の導電体片が前記第1の燃料電池セルの一端から前記第2の燃料電池セルの他端へと延在する第1傾斜部を具備し、
前記第3の導電体片が前記第2の燃料電池セルの前記平坦側面に当接して延在する第2平行部を具備し、かつ
前記第4の導電体片が前記第2の燃料電池セルの一端から前記第1の燃料電池セルの一端へと延在する第2傾斜部を具備することを特徴とする。
(2)請求項2に係る燃料電池セルスタックは、請求項1において、前記集電部材における前記第1傾斜部及び前記第2傾斜部の途上に1または複数の屈曲部または湾曲部を具備することを特徴とする。
(3)請求項3に係る燃料電池セルスタックは、請求項1または2において、前記集電部材における前記第1〜第4の導電体片の各々の端部が、前記燃料電池セルの幅方向の両端部に対してそれぞれ当接可能なセル保持部を具備することを特徴とする。
(4)請求項4に係る燃料電池セルスタックは、請求項3において、前記集電部材における前記セル保持部の先端に、前記燃料電池セルに対して外方に突出するリブを具備することを特徴とする。
(5)請求項5に係る燃料電池セルスタックは、請求項4において、前記燃料電池セルの幅方向の両端部において、隣り合う前記集電部材の前記リブ同士を接続固定する固定材をさらに設けたことを特徴とする。
(6)請求項6に係る燃料電池セルスタックの集電部材は、対向する一対の平坦側面を具備する柱状の固体電解質形燃料電池セルを複数個配列させた燃料電池セルスタックにおいて隣り合う燃料電池セル間を電気的に接続する集電部材であって、
隣り合う第1と第2の燃料電池セル間において、略幅方向に各々延在する第1〜第4の導電体片を、軸方向に沿って繰り返し並置しかつ各導電体片の端部を順次連結して一繋がりに形成されており、
前記第1の導電体片が前記第1の燃料電池セルの前記平坦側面に当接して延在する第1平行部を具備し、
前記第2の導電体片が前記第1の燃料電池セルの一端から前記第2の燃料電池セルの他端へと延在する第1傾斜部を具備し、
前記第3の導電体片が前記第2の燃料電池セルの前記平坦側面に当接して延在する第2平行部を具備し、かつ
前記第4の導電体片が前記第2の燃料電池セルの一端から前記第1の燃料電池セルの一端へと延在する第2傾斜部を具備することを特徴とする。
請求項1では、燃料電池セルスタックにおける集電部材が、略幅方向にそれぞれ延びる4つの導電体片を軸方向に繰り返し並置し、各端部を順次連結して軸方向に一繋がりとした形態である。この集電部材には、軸方向全体に亘って全ての導電体片を同時に接合する部分はなく、各導電体片は順番に端部同士を接続されて一繋がりとされている。つまり、大まかに表現すれば、集電部材全体が1本の線状部材であるともいえ、その線状部材が燃料電池セルの幅方向に沿って往復を繰り返しつつ蛇行して軸方向に延びていくことにより、いわゆる九十九折れのような形態となっている。斯かる集電部材は、軸方向全体を一体的に接合する部分(例えば図4(c1)、特許文献2の形態)がないために軸方向への動きが強固に束縛されることがない。従って、燃料電池セルの熱応力等による軸方向の伸縮に対して非常に良好な追従性を有する。
さらに、4つの導電体片は、第1の燃料電池セルに当接する第1平行部をもつ第1片と、第1の燃料電池セルの一端から第2の燃料電池セルの他端へ移行する第1傾斜部をもつ第2片と、第2の燃料電池セルに当接する第2平行部をもつ第3片と、第2の燃料電池セルの一端から第1の燃料電池セルの他端へ移行する第2傾斜部をもつ第4片とからなり、この順で繰り返し連結される。従って、第1平行部と第2平行部により、燃料電池セル上の外側電極との電気的接続が確保される一方、第1傾斜部と第2傾斜部により、燃料電池セル間の距離変動に対する良好な追従性が確保される。同時に第1傾斜部と第2傾斜部は燃料電池セルの平坦側面に対して当接しないため、反応ガスの通気性も確保される。
特に、第1傾斜部と第2傾斜部とは、軸方向から見てX字状であり、対称であるため、前述の従来技術におけるZ字状の場合と比べて、軸周りに回転する傾向がないため、第1平行部と第2平行部は、常に燃料電池セルの平坦側面との平行状態を確保でき、剥離を生じない。また、上記の4つの導電体片が繰り返し連結されることにより第1傾斜部と第2傾斜部とが互い違いに複数個軸方向に沿って存在することになるため、個々の導電体片の曲げ加工にバラツキがあっても全体として緩和され、問題を生じない。
また、第1傾斜部と第2傾斜部とは、軸方向から見てX字状であり、幅方向の両側が開いた形状であるので通気性がよく、周囲に供給される反応ガスを効率的に流通させることができる。
請求項2では、第1傾斜部及び第2傾斜部の途上に1または複数の屈曲部または湾曲部を設けることにより、これらの部分の柔軟性が増して燃料電池セル間の距離変動及び軸方向の伸縮に対してさらに追従性が向上する。
請求項3では、導電体片の各々の端部に設けたセル保持部が、燃料電池セルの幅方向の両端部に対して当接可能であるため、集電部材の各導電体片が燃料電池セルを両側から挟み込むような形で接合される結果、集電部材と燃料電池セルとの固着強度が向上する。
請求項4では、セル保持部の先端にリブを設けたことにより、集電部材を燃料電池セルスタックに組み込んだ場合に、各燃料電池セルの両端部において隣同士の集電部材のリブが比較的近傍で向き合うこととなる。従って、請求項5のように、これらの向き合ったリブ同士を適宜の固定材で接続固定すれば、燃料電池セルスタックの全ての集電部材と燃料電池セルが一体化され、固着強度が格段に向上する。この結果、燃料電池セルと集電部材の電気的接続も良好となるため、発電の出力低下を回避でき、長期安定性が向上する。
請求項6に記載の集電部材は、上記請求項1の燃料電池セルスタックに用いられることにより、上記の通りの効果を奏する。
図1Aは、本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタックの一部のみを示す概略平面図であり、隣り合う2つの燃料電池セル30とその間に設けられた集電部材10の一実施形態を示している。図1Bは、図1Aに示した集電部材10の部分斜視図である。
概略的に示す燃料電池セル30は、対向する一対の平坦側面30a、30bを具備する扁平な柱状である。図1Aの紙面に垂直な方向が燃料電池セル30の軸方向であり、図1Aの左右方向を燃料電池セル30の幅方向とする。ガス透過性のある導電性支持体32の内部には、軸方向に沿って複数の反応ガス通路31が穿設されている。反応ガス通路31には第1の反応ガス(例えば水素リッチな燃料ガス)が供給される。
図示しないが、導電性支持体32の一方の平坦側面30a上には内側電極、固体電解質、外側電極の薄膜層が順次積層され、他方の平坦側面30b上には、導電性セラミックスからなるインターコネクタ(内側電極と導通)の薄膜層が積層されている。燃料電池セルスタックは、複数の燃料電池セル30を一列に配列させて構成され、図1の上下方向がセルの配列方向となる。隣り合う2つの燃料電池セル間において集電部材10は、一方の燃料電池セルの平坦側面30a上の外側電極と、他方の燃料電池セルの平坦側面30b上のインターコネクタに対して電気的に接触している。
燃料電池セルスタックの中の隣り合う任意の2つの燃料電池セルを、説明の便宜上、第1燃料電池セル(または単に「第1セル」)及び第2燃料電池セル(または単に「第2セル」)と称することとする。図1Aにおいて、集電部材10は、第1セルの平坦側面に当接する第1導電体片と、第1セルの一方の端部から第2セルの他方の端部へと傾斜して延びる第2導電体片と、第2セルの平坦側面に当接する第3導電体片と、第2セルの一方の端部から第1セルの他方の端部へと傾斜して延びる第4導電体片とを基本要素として具備する。第1〜第4の導電体片はこの順序で端部同士を次々に連結されており、さらにこの順序で繰り返し導電体片が連結されることにより、軸方向に延在する一繋がりの集電部材を形成している。
図1Bに示す集電部材10の部分斜視図では、1つの基本要素である第1〜第4の導電体片11〜14を実線で示し、両隣りの別の基本要素の一部を破線で示している。集電部材10の軸方向と幅方向は、燃料電池セルに合わせて図示の通りとする。集電部材10の各導電体片の連結形態は次の通りである。
第1導電体片11は、第1セルの平坦側面と平行に幅方向に延在する帯片から形成される。この第1導電体片11の帯片の外側面(図では上面)が第1セルのインターコネクタと電気的に接触する。第1導電体片11の右端部と第2導電体片12の右端部とは、連結部21で連結されている。
第2導電体片12は、第1セルの右端部から第2セルの左端部へと傾斜して延びる帯片から形成される。この第2導電体片12の帯片の途上には2箇所において屈曲部12c、12dが形成されている。これらの屈曲部によりさらに柔軟な構造となる。第2導電体片12の左端部と第3導電体片13の左端部とは、連結部22で連結されている。
第3導電体片13は、第2セルの平坦側面と平行に幅方向に延在する帯片から形成される。この第3導電体片13の帯片の外側面(図では下面)が第2セルの外側電極と電気的に接触する。第3導電体片13の右端部と第4導電体片14の右端部とは、連結部23で連結されている。
第4導電体片14は、第2セルの右端部から第1セルの左端部へと傾斜して延びる帯片から形成される。この第4導電体片14の帯片の途上にも、第2導電体片12と同様に2つの屈曲部が形成されている。第4導電体片14の左端部は、隣の基本要素の第1導電体片の左端部と連結される。
図1Bを参照すると、各導電体片11〜14の端部には、第1セルの幅方向の両端部に当接可能な形状のセル保持部15a、15b、または第2セルの幅方向の両端部に当接可能な形状のセル保持部17a、17bが設けられている。各セル保持部15a、15b及び17a、17bは、各連結部21〜24の外縁からそれぞれ連続して形成され、図示の例では、各燃料電池セルの両端部の曲面に沿った曲面形状とされている。各セル保持部は、燃料電池セルの両端部の少なくとも一部に当接可能であればよい。これらのセル保持部15a、15b及び17a、17bは、燃料電池セルを両側から挟み込むように保持している。
さらに、セル保持部15a、15bの先端には、燃料電池セルに対してそれぞれ外方に突出するリブ16a、16bが設けられる。同様に、セル保持部17a、17bの先端には、リブ18a、18bが設けられる。これらのリブの利用形態については、図3において後述する。
図1Cは、本発明における集電部材10の基本要素の形態を模式的に示した平面図である。集電部材10は、上記の通り第1〜第4の導電体片11〜14を基本要素として軸方向に繰り返し並置し、各端部を順次連結して軸方向に一繋がりとした形態である。大まかに表現すれば、図1Cに示すように、集電部材全体が1本の線状部材であるともいえ、その線状部材が燃料電池セルの幅方向に沿って往復を繰り返しつつ蛇行して(図中矢印参照)軸方向に延びていくことにより、いわゆる九十九折れのような形態を形成している。
第1導電体片11は、第1セルの平坦側面に当接して幅方向に延びる第1平行部11aを具備し、第2導電体片12は、第1セルの右端部から第2セルの左端部へと傾斜する第1傾斜部12aを具備し、第3導電体片は、第2セルの平坦側面に当接して幅方向に延びる第2平行部13aを具備し、そして第4導電体片14は、第2セルの右端部から第1セルの左端部へと傾斜する第2傾斜部14aを具備する。
第1傾斜部12aと第2傾斜部14aとは互いに逆向きに傾斜しているため、平面図ではX字状に見える。このように2つの傾斜部が互いに逆向きであるため、左右対称の構造となる。これにより、集電部材全体としての軸周りの回転が阻止され、第1平行部11a及び第2平行部13aが各セルの平坦側面との平行状態を維持できる。また、幅方向の両端が開いたX字状であるので、周囲に供給される第2の反応ガス(例えば酸素含有ガス)の良好な流通を確保できる。
なお、上記の集電部材10の基本要素の連結は、軸方向において繰り返されるが、軸方向の端部においては基本要素の中の一部のみで終端してもよい。つまり、必ず第1導電体片11から開始され、第4導電体片14で終端する必要はなく、第2導電体片12または第3導電体片13から開始されたり、終端したりしてもよい。
また、各導電体片の形状は図示のような帯状が好適であるが、その帯幅及び厚さは適宜決定され、各導電体片の帯幅が必ずしも等しくなくともよい。さらに、軸方向の場所によって各導電体片の帯幅を変えてもよい。傾斜部の帯幅を狭くするとより柔軟な構造となる。また、傾斜部の帯幅を広くすると燃料電池セルの外側電極の露出面が広くなり通気性がよくなる。一方、平行部の帯幅を広すると電気抵抗を低減できる。
図2Aは、図1Aと同様の本発明による燃料電池セルスタックの一部のみを示す概略平面図であり、集電部材10の別の実施形態を示している。図2Bは、図2Aに示した集電部材10の部分斜視図である。
図2A及ぶ図2Bに示した集電部材10の形態は、図1Aに示した形態とほぼ同じであり、第1〜第4の導電体片11〜14を一繋がりに連結した基本構成を有する。図1Aの形態との相違点は、第2導電体片12及び第4導電体片14の各々の傾斜部の途上に、2箇所の湾曲部12c、12dを設けている点である。これらの湾曲部によりさらに柔軟な構造となる。
図3Aは、図1Aに示した集電部材10における先端のリブ16a、16b及び18a、18bの利用形態(図2Aの形態についても同様)を示す、燃料電池セルスタックの概略平面図である。図3Aのように燃料電池セルスタックを組み立てた場合、1つの燃料電池セル30の一対の平坦側面に対して電気的に接続される2つの集電部材10のそれぞれのリブ16aと18a、及びリブ16bと18bが、その燃料電池セルの両端部において互いに近傍に位置することになる。好適には、リブ同士が互いに向き合うように位置する。そこで、燃料電池セル30の両端部において、リブ16aと18a同士、そしてリブ16bと18b同士を適宜の固定材26a、26bで接続固定することにより、燃料電池セルスタックの全ての集電部材と燃料電池セルとが一体化されることとなり、強固な構造が得られる。固定材としては、磁器またはガラスを用いることができる。
図3Bは、図3Aの燃料電池セルスタックの左側面の一部を示した概略図である。固定材26aの付着方法は、図示のように互いに近傍にある一対のリブ16a、18a同士のみをポイント的に接続固定することが好適である。燃料電池セルの両端側面全体に亘って固定材を付着すると、集電部材10の軸方向の剛性が高くなるおそれがあるため好ましくない。
本発明による固体酸化物形燃料電池セルスタックの一部のみを示す概略平面図である。 図1Aに示した集電部材の部分斜視図である。 本発明における集電部材の基本要素の形態を模式的に示した平面図である。 図1Aと同様の本発明による燃料電池セルスタックの一部のみを示す概略平面図である。 図2Aに示した集電部材の部分斜視図である。 図1Aに示した集電部材における先端のリブの利用形態を示す、燃料電池セルスタックの概略平面図である。 図3Aの燃料電池セルスタックの左側面の一部を示した概略図である。 燃料電池セルスタックの集電部材の従来例を示す図である。
符号の説明
10 集電部材
11 第1導電体片
12 第2導電体片
13 第3導電体片
14 第4導電体片
15a、15b、17a、17b セル保持部
16a、16b、18a、18b リブ
26a、26b 固定材

Claims (6)

  1. 対向する一対の平坦側面を具備する柱状の固体電解質形燃料電池セルを複数個配列させ、隣り合う前記燃料電池セル間を集電部材により電気的に接続した燃料電池セルスタックにおいて、
    前記集電部材が、隣り合う第1と第2の燃料電池セル間において、略幅方向に各々延在する第1〜第4の導電体片を軸方向に沿って繰り返し並置しかつ各導電体片の端部を順次連結して一繋がりに形成されており、
    前記第1の導電体片が前記第1の燃料電池セルの前記平坦側面に当接して延在する第1平行部を具備し、
    前記第2の導電体片が前記第1の燃料電池セルの一端から前記第2の燃料電池セルの他端へと延在する第1傾斜部を具備し、
    前記第3の導電体片が前記第2の燃料電池セルの前記平坦側面に当接して延在する第2平行部を具備し、かつ
    前記第4の導電体片が前記第2の燃料電池セルの一端から前記第1の燃料電池セルの一端へと延在する第2傾斜部を具備することを特徴とする燃料電池セルスタック。
  2. 前記集電部材における前記第1傾斜部及び前記第2傾斜部の途上に1または複数の屈曲部または湾曲部を具備することを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池セルスタック。
  3. 前記集電部材における前記第1〜第4の導電体片の各々の端部が、前記燃料電池セルの幅方向の両端部に対してそれぞれ当接可能なセル保持部を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池セルスタック。
  4. 前記集電部材における前記セル保持部の先端に、前記燃料電池セルに対して外方に突出するリブを具備することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池セルスタック。
  5. 前記燃料電池セルの幅方向の両端部において、隣り合う前記集電部材の前記リブ同士を接続固定する固定材をさらに設けたことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池セルスタック。
  6. 対向する一対の平坦側面を具備する柱状の固体電解質形燃料電池セルを複数個配列させた燃料電池セルスタックにおいて隣り合う燃料電池セル間を電気的に接続する集電部材であって、
    隣り合う第1と第2の燃料電池セル間において、略幅方向に各々延在する第1〜第4の導電体片を、軸方向に沿って繰り返し並置しかつ各導電体片の端部を順次連結して一繋がりに形成されており、
    前記第1の導電体片が前記第1の燃料電池セルの前記平坦側面に当接して延在する第1平行部を具備し、
    前記第2の導電体片が前記第1の燃料電池セルの一端から前記第2の燃料電池セルの他端へと延在する第1傾斜部を具備し、
    前記第3の導電体片が前記第2の燃料電池セルの前記平坦側面に当接して延在する第2平行部を具備し、かつ
    前記第4の導電体片が前記第2の燃料電池セルの一端から前記第1の燃料電池セルの一端へと延在する第2傾斜部を具備することを特徴とする特徴とする燃料電池セルスタックにおける集電部材。
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