JP4942334B2 - 燃料電池セルスタックにおける集電構造 - Google Patents

燃料電池セルスタックにおける集電構造 Download PDF

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Description

本発明は、複数の固体酸化物形燃料電池セルを一列に配列させた燃料電池セルスタックにおいて、隣接する燃料電池セル同士を電気的に接続する集電構造に関する。
固体酸化物形燃料電池の典型例においては、発電室内に燃料電池セルスタック(以下、「セルスタック」と称する場合がある)が配設されている。図5(a)は、発電室内におけるセルスタック110の従来例の概略断面図である。セルスタック110は、複数の柱状の燃料電池セル101を一列に配列させ各燃料電池セル間に設けられる集電体103により燃料電池セル同士を電気的に接続して構成される。セルスタック110の最端部に位置する燃料電池セルからは外部回路と電気的に接続するためのリード線が適宜の手段で引き出されている。各燃料電池セル101の下端部は、反応ガス(例えば、酸素含有ガスまたは水素リッチな燃料ガス)を収容した容器状のマニホールド102と接合されることにより固定される。
燃料電池セル間の集電構造は、燃料電池セル同士を電気的に確実に接続すると同時に燃料電池セル間における反応ガスの良好な流通性を確保する必要がある。斯かる要件を配慮した従来の集電構造として、特許文献1〜3に記載の弾性をもつ柔軟な集電体がある。
図5(b)は、図5(a)のセルスタック110の断面図であり、従来の柔軟な集電体103が用いられている。集電体103は、断面図に示すように2枚の弾性変形可能な導電性の板部材の側縁を接合し中央に膨出部分を設けた形状である。各板部材は、弾性変形し易くしかつ反応ガスの流通性を確保するために、例えば網状に加工されている。斯かる集電体103を各燃料電池セル間に挟持させセルスタックの両端から押圧力を負荷した状態で適宜の固定手段(図示せず)により固定している。集電体103は弾性的に圧縮された状態で燃料電池セル間を電気的に接続する電気的接続を確実とするために集電体103と燃料電池セルとの間を導電性接着剤で接合する。
燃料電池セル101は、反応ガス通路である貫通孔112を穿設した柱状の支持体111の外周上に内側電極116、固体電解質層115、外側電極114を積層し、さらに外側電極114の反対側にあって内側電極116と導通するインターコネクタ113を設けている。1つの集電体103の一方の面はインターコネクタ113と、そして他方の面は外側電極114と電気的接続を形成している。
特開2005−19239号公報 特開2004−228050号公報 特開2003−297396号公報
図5(a)に示した従来の燃料電池セルスタックにおける集電構造は、発電時におけるインターコネクタの還元膨張による還元反りや、昇降温による各材料の熱膨張差によって集電体の剥離が生じることがある。特に、セルスタックの最端部に位置する燃料電池セルから取り出されるリード線には取扱い作業中種々のストレスが加わる上に運搬による振動の影響も受け易いために、最端部における集電体は特に剥離が生じやすい。集電体が剥離した箇所では接触抵抗が増大する。その結果、集電体と燃料電池セルとの接触抵抗にばらつきが生じると、電流の流れ易い箇所と流れ難い箇所ができ、このような偏りにより燃料電池セルの劣化が生じやすい。結果的にセルスタック全体の耐久性が低下することとなる。
さらに、燃料電池セルの発電中は、燃料電池セルの上端近傍の温度が750°Cに達することから、金属材料で形成される集電体がこのような高温に曝されると酸化が進行して抵抗が増大する。その結果、初期出力の低下、連続運転での出力低下を生じていた。
また、弾性変形する集電体を用いる場合は、セルスタック全体に押圧力を負荷する構造的に大掛かりな固定手段が必要であり、組み立てコスト及び部品コストがかかっていた。
以上の現状に鑑み、本発明は、燃料電池セルスタックの集電構造において、燃料電池セル間の電気的接続並びに最端部の燃料電池セルと外部回路との電気的接続において、集電体の剥離及び酸化による抵抗増大の問題を解消すると共に、確実かつ耐久性ある電気的接続を実現することを目的とする。さらに、セルスタック全体を押圧固定することを不要とし、コスト低減することを目的とする。
上記の目的を達成するべく本発明は、以下の構成を提供する。
(1)請求項1に係る燃料電池セルスタックにおける集電構造は、軸方向に貫通するガス流路孔を有する柱状の導電性の支持体上に積層された内側電極、固体電解質層及び外側電極を具備する固体電解質形燃料電池セルを複数個一列に配列させた燃料電池セルスタックにおける集電構造において、隣接する第1と第2の燃料電池セル同士の間を電気的に接続する中間集電体を有し、前記中間集電体の一方の端部が前記第1の燃料電池セルにおける前記支持体の下端部に設けられた接合穴に軸方向に挿入され、導電性接着剤を介して前記支持体に接合され、かつ前記中間集電体の他方の端部が前記第2の燃料電池セルにおける前記外側電極に接合されていることを特徴とする。
(2)請求項2に係る燃料電池セルスタックにおける集電構造は、請求項1において、前記燃料電池セルの下端を固定したマニホールドを有し、前記中間集電体の他方の端部が前記マニホールドの内部空間を経由し該マニホールドと接合された状態で該マニホールドを貫通して外部へ取り出されていることを特徴とする
)請求項に係る燃料電池セルスタックにおける集電構造は、請求項1又は2において、前記中間集電体が耐熱性合金からなりかつ前記外側電極に接合される部分が板状であることを特徴とする。
・請求項1では、隣接する燃料電池セル間の集電構造として、中間集電体の一方の端部を第1の燃料電池セルの支持体の下端部に接合し、他方の端部を第2の燃料電池セルの外側電極に接合したので、内側電極との電気的接続がインターコネクタを介してではなく支持体を介して行われるため、インターコネクタの還元反り及び昇降温時の熱膨張差による中間集電体剥離の問題が解消される。この結果、接触抵抗の増大及びばらつきを防止でき、出力低下を防止できる。またインターコネクタも不要となり製造工程も簡素化されコストも低減される。さらに、中間集電体の一方の端部を支持体内部まで延在させるすなわち先端部分を挿入することにより、内側電極と導通する支持体との電気的接続を確実とし、結果的に内側電極との電気的接続を確実とする。また、支持体内部に延在させる長さが長いほど、燃料電池セルの機械的強度を補強すると共に、鉛直方向における電流密度をより均一とする効果がある。
また、中間集電体の一方の端部が支持体下端部と接合されているため、燃料電池セル上部よりも比較的低い温度領域に位置することとなる。これにより中間集電体の金属材料の酸化が抑制される。この結果、接触抵抗の増大及びばらつきを防止でき、出力低下を防止できる。
さらに、隣接する燃料電池セル間に従来配設していた弾性変形集電体が不要となるため、セルスタック全体の大掛かりな押圧固定手段が不要となる。これにより組み立てコスト及び部品コストが軽減される。
またさらに、隣接する燃料電池セル間に従来配設していた中間集電体が不要となるため、燃料電池セル間における反応ガスの流通性が格段に向上する。
・請求項2では、中間集電体の他方を内部空間を経てマニホールドと接合した状態で貫通させて取り出したので、中間集電体がマニホールドにより安定に固定される。中間集電体の一方の端部がマニホールド内に位置することにより、燃料電池セルの上端近傍よりも50°C程度低い温度でかつ水素リッチな雰囲気(内側電極が燃料極の場合)となるので中間集電体の金属材料の酸化が抑制される。この結果、接触抵抗の増大及びばらつきを防止でき、出力低下を防止できる。
・請求項では、中間集電体を耐熱性合金としたことにより酸化を抑制しかつ板状であることにより外側電極の表面との良好な電気的接続を実現できる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1Aは、燃料電池セルスタック10の最端部における集電構造の実施形態を示す概略側断面図である。図1Bは、図1AのA断面図である。図1Cは、図1AのB断面図である。
図1Aを参照すると、セルスタック10は、複数の燃料電池セル1を一列に配列させて構成され、各燃料電池セル1の下端は、マニホールド2の上面のガラスシール部23に封止状態で接合され固定されている。なお、1つのマニホールド2上に複数列のセルスタック10が搭載される場合もある。
本明細書では説明の便宜上、複数の燃料電池セル1のうち最端部に位置するものを「端部燃料電池セル」と称することとする。端部燃料電池セル1aは、集電体の接続形態及び発電機能において他の燃料電池セルと異なる点がある。
マニホールド2は、図示の例では直方体のケース部21と上面のガラスシール部23とからなる筐体形状であるが円筒形状でもよい。マニホールド2は内部空間に反応ガスを収容する。反応ガスは、燃料電池セル1の支持体11を軸方向に貫通するガス流路孔12を上方へ通過し、その間に発電反応が行われる。
例えば、支持体11外周上の内側電極を燃料極とし、固体電解質層を介して積層された外側電極を空気極とする(別の例ではこの逆の形態もある)。この場合、支持体11のガス流路孔12には、水素リッチな燃料ガスを供給し流通させる一方、燃料電池セル1の周囲には空気(すなわち酸素含有ガス)を供給する。空気極で下記式(1)の電極反応を生じ、燃料極で下記式(2)の電極反応を生じることによって発電する。
1/2O+2e → O2− (固体電解質) …(1)
2− (固体電解質)+ H → HO+2e…(2)
図1Bに示すように、最端部に位置する端部燃料電池セル1aもまた扁平柱状の支持体11と、支持体11の内部の複数のガス流路孔12と、支持体11外周上の内側電極16及び固体電解質層15とを有するが、外側電極は不要であるため設けられていない。実際には、この端部燃料電池セル1aは、セルスタック10全体の発電性能には寄与しておらず、その支持体11を用いてセルスタック10から電流を取り出す役割を果たすのみである。端部燃料電池セル1aは、発電に寄与しないので導電性板等に置き換えてもよい。
図1Aに明示してはいないが、端部燃料電池セル1a以外の燃料電池セル1には外側電極14が設けられている。図示の例では、隣接する燃料電池セル1同士は、インターコネクタ13と外側電極14の間に挿入された従来の集電体3を介して電気的に接続されている。燃料電池セル1の支持体11は、導電性サーメット等の導電性材料からなるので、支持体11と内側電極16とは電気的に接続され、さらにインターコネクタ13とも電気的に接続されている。
別の実施形態では、内側電極と支持体を同一材料で形成、すなわち内側電極を別個に設けず支持体11自体を内側電極として用いる場合もある。
端部燃料電池セル1aには、外部回路と電気的に接続するための端部集電体4が接続されている。端部集電体4の一方の端部4aは、マニホールド2の内部空間において端部燃料電池セル1aの支持体11の下端部から挿入され、支持体11の内部に適宜の長さだけ延在している。図1Bに示すように、端部集電体4は、外部回路へ接続される他方の端部へつながるリード線部4b1の終端位置に幅方向に拡がる分岐基部4b2を設け、分岐基部4b2を起点として複数本の枝状部4b3を分岐させて支持体11の下端部直下まで延在させ、そして図1A及び図1Cに示すように、隣接する反応ガス流路12間に穿設された適宜の接合穴へ挿入されるように端部4aが鉛直上方に曲げられている(図1CのB断面図参照)。なお、端部集電体4の端部4aの形状は図示の例に限定されない。
好適には、端部集電体4の一方の端部4aが、接合穴の内部で導電性接着剤により支持体11と接合されることにより、確実な電気的接続と固定状態が得られる。
図示しないが、さらに簡易な形態として、端部集電体4の一方の端部4aを支持体11の内部に挿入せず、支持体11の下端部に接合させるだけでもよい。
いずれにしても、端部集電体4と支持体11の下端部(または下端部近傍の内部)との接合は、反応ガス流路12の開口及び貫通孔を閉塞させないように行う。
さらに、端部集電体4の他方の端部へつながるリード線部4b1は、マニホールド2の内部空間を経由し、マニホールド2のケース部21の側壁に穿設された取り出し孔24を貫通して外部へ取り出されている。取り出し孔24はガラスシール等で封止されており、これにより端部集電体4はマニホールド2に接合された状態で安定に固定される。
端部集電体4は、マニホールド2に接合固定されているため、作業中の無理な力や運搬中の振動の影響を受けない。また、燃料電池セル上部よりも比較的低温のマニホールド内に位置しかつマニホールド内は水素リッチなガスが充填されるため、通常は金属材料である端部集電体4の酸化が抑制される。端部集電体4は、酸化抑制の点から耐熱性合金であることが好適である。
なお、図1Aにおいて、セルスタックのもう一方の最端部に位置する端部燃料電池セル1bについては、外側電極14が設けられている。端部燃料電池セル1bに対する端部集電体4の接続形態は、上記の端部燃料電池セル1aに対するそれと同様であり、その支持体から電流が取り出されている。この端部燃料電池セル1bは、端部燃料電池セル1aと異なりセルスタック10の発電性能に寄与している。
図2は、端部集電体4の別の実施形態を示す図である。図1Aの形態と異なる点は、端部集電体4のリード線部4b1がマニホールド2の上面のガラスシール部23から取り出されていることである。この形態では、マニホールド2のケース部21に取り出し孔を穿設してシールする必要がなく、燃料電池セル1を固定するガラスシール部23を利用して端部集電体4も固定することができる。
次に、図3Aは、燃料電池セルスタック10の最端部における集電構造の別の実施形態と、隣接する2つの燃料電池セル1の間の集電構造の実施形態とを示す概略側断面図である。
図3Bは、図3AのC断面図であり、燃料電池セルスタック10の最端部に位置する端部燃料電池セル1aとそれに続く2つの燃料電池セル1、端部集電体5及び中間集電体6を含む概略横断面図である。図3Cは、図3AのD1断面図である。図3Dは、図3AのD2断面図である。
先ず、図3A及び図3Bを参照してセルスタック10の最端部における集電構造の別の実施形態について説明する。
図3Aにおける端部燃料電池セル1aに接続された端部集電体5において、前述の図1Aに示した端部集電体4と異なる点は、端部集電体5の一方の端部5aが端部燃料電池セル1aの外側電極14に接合されている点である。端部集電体5のリード線部5bはマニホールド2内に位置しており、その一方の端部5aが端部燃料電池セル1aの外側電極14側の面に沿うように鉛直上方に曲がり、マニホールド2の上面のガラスシール部23を貫通してさらに上方に延びている。ガラスシール部23を貫通する部分は封止状態で接合固定されている。
図3Bに示すように、最端部に位置する端部燃料電池セル1aは、扁平柱状の支持体11を有し、支持体11の内部には軸方向に複数のガス流路孔12が穿設されている。支持体11外周上には、内側から外側へ向かって内側電極16、固体電解質層15が積層され、さらに前述の図1Aの形態とは異なり固体電解質層15上に外側電極14が設けられている。これは、端部集電体5が外側電極14から電流取り出しを行う形態となっているためである。この形態では、端部燃料電池セル1aもセルスタック10の発電性能に寄与している。
なお、図示の例では、後述する中間集電体6がインターコネクタを用いない形態であるので、いずれの燃料電池セル1にもインターコネクタは設けられていない。
端部集電体5は、酸化抑制の点から耐熱性合金であることが好適である。また外側電極14と接合する部分5aについては、外側電極14と面的に接触させて確実な電気的接続を得る上で板状とすることが好適である。さらに、導電性接着剤により外側電極14と接合することが好適である。端部集電体5において外側電極14と接合する部分5aの具体的形状としては、例えば、後述する図3Dに示す中間集電体6と同様の形状を適用することが好適である。
端部集電体5の他方の端部へつながるリード線部5bは、マニホールド2のケース部21に穿設した貫通孔24を貫通し、ガラスシール等により封止された状態でマニホールド2と接合され固定されている。これは、図1Aの端部集電体4と同様である。また別の形態として、図2に示した形態のように、端部集電体5のリード線部5bをマニホールド2の上面のガラスシール部23から取り出してもよい。
なお、図3Aにおいて、セルスタックのもう一方の最端部に位置する端部燃料電池セル1bについては、前述の図1Aに示した端部集電体4を用いてその支持体から電流が取り出されている。
次に、図3A〜図3Dを参照して隣接する2つの燃料電池セル1同士の間の集電構造について説明する。なお、本明細書では、隣接する2つの燃料電池セル1同士の間を電気的に接続する集電体を「中間集電体」と称している。
図3Aにおいて隣接する任意の2つの燃料電池セル1のうち、左側のものを「第1の燃料電池セル」、右側のものを「第2の燃料電池セル」として説明する。
中間集電体6の一方の端部6cは、マニホールド2の内部空間において第1の燃料電池セルの支持体11の下端部から挿入され、支持体11の内部に適宜の長さだけ延在している。
なお、別の簡易な形態では、中間集電体6の一方の端部6cが、支持体11の下端部から挿入されず下端部に接合されるだけでもよい。
図3Bに示すように、中間集電体6は、第1の燃料電池セルと第2の燃料電池セルをマニホールド2内で連結する連結部6b1の一端において幅方向に拡がる分岐基部6b2を設け、分岐基部6b2を起点として複数本の枝状部6b3を分岐させて第1の燃料電池セルの支持体11の下端部直下まで延在させ、そして隣接する反応ガス流路12間に穿設された適宜の接合穴へ挿入されるように端部6cが鉛直上方に曲げられている(図3CのD1断面図参照)。中間集電体6の端部6cの形状は図示の例に限定されない。
好適には、中間集電体6の一方の端部6cが、接合穴の内部で導電性接着剤により支持体11と接合されることにより、確実な電気的接続と固定状態が得られる。
中間集電体6の他方の端部6aは、前述の端部集電体5の端部5aと同様に、マニホールド2の内部空間を経由してマニホールド2の外部に取り出され、第2の燃料電池セルの外側電極14に接合されている。端部6aは、連結部6b2の他端から第2の燃料電池セルの外側電極14側の面に沿うように鉛直上方に曲がり、マニホールド2の上面のガラスシール部23を貫通してさらに上方に延びている。ガラスシール部23を貫通する部分は封止状態で接合固定されている。
図3DのD2断面図は、中間集電体6の端部6aの形状の一例を示している。中間集電体6において燃料電池セル1の外側電極14と接合される端部6aは、中央に延びる主幹部6a1の両側から水平方向に複数の枝部6a2が延在する形状である。このように外側電極14を全体的に被覆することにより抵抗分布を均一としている。さらに、導電性接着剤により接合することが好適である。また、端部6aは、外側電極14と面的に接触させて確実な電気的接続を得る上で板状であることが好適である。中間集電体6の端部6aの形状は図示の例に限定されない。中間集電体6は、酸化抑制の点から耐熱性合金であることが好適である。
図4A及び図4Bは、中間集電体6の形状の別の例を示す側面図及び正面図である。この例では、中間集電体6を外側電極14に対してより確実に固定するために、幾つかの枝部6a2の先端を延長させて燃料電池セル1の周囲をかしめる部分6dを設けている。
燃料電池セルスタックの端部における集電構造の実施形態を示す概略側断面図である。 図1AのA断面図である。 図1AのB断面図である。 端部集電体4の別の実施形態を示す図である。 燃料電池セルスタックの端部における集電構造の別の実施形態、並びに、隣接する2つの燃料電池セル同士の間の集電構造の実施形態を示す概略側断面図である。 図3AのC断面図である。 図3AのD1断面図である。 図3AのD2断面図であり、 中間集電体の形状の一実施例を示す側面図である。 中間集電体の形状の一実施例を示す正面図である。 発電室内におけるセルスタック110の従来例の概略断面図である。
符号の説明
1 燃料電池セル
1a、1b 端部燃料電池セル
2 マニホールド
3 集電体
4、5 端部集電体
6 中間集電体
10 燃料電池セルスタック
11 支持体
14 外側電極
15 固体電解質層
16 内側電極

Claims (3)

  1. 軸方向に貫通するガス流路孔を有する柱状の導電性の支持体上に積層された内側電極、固体電解質層及び外側電極を具備する固体電解質形燃料電池セルを複数個一列に配列させた燃料電池セルスタックにおける集電構造において、
    隣接する第1と第2の燃料電池セル同士の間を電気的に接続する中間集電体を有し、
    前記中間集電体の一方の端部が前記第1の燃料電池セルにおける前記支持体の下端部に設けられた接合穴に軸方向に挿入され、導電性接着剤を介して前記支持体に接合され、かつ
    前記中間集電体の他方の端部が前記第2の燃料電池セルにおける前記外側電極に接合されていることを特徴とする燃料電池セルスタックにおける集電構造。
  2. 前記燃料電池セルの下端を固定したマニホールドを有し
    前記中間集電体の他方の端部が前記マニホールドの内部空間を経由し該マニホールドと接合された状態で該マニホールドを貫通して外部へ取り出されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池セルスタックにおける集電構造。
  3. 前記中間集電体が耐熱性合金からなりかつ前記外側電極に接合される部分が板状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池セルスタックにおける集電構造。
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