JP4192715B2 - 固体電解質型燃料電池 - Google Patents

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Description

この発明は、平板型の固体電解質を挟むように燃料極と空気極の各電極を形成して発電部を形成し、発電部の外周側に接合材を用いて枠部を接合した固体電解質型燃料電池に関する。
例えば、下記特許文献1には、平板型固体電解質の両側に燃料極と空気極とをそれぞれ配置し、さらに平板型固体電解質の外周側の空気極側の面に保持薄板枠を取り付ける構成が開示されている。
特開2000−331692号公報
ところで、上記した従来の固体電解質型燃料電池においては、発電部の一部である平板型固体電解質と保持薄板枠との接合には、金属ロウ、もしくは酸化物を主成分としたガラスを接合材として用いているため、これらの接合材が燃料電池の動作環境下において次第に劣化して接合部が剥離し、ガスリークが発生する問題がある。
燃料電池の内部でガスリークが発生すると、燃料ガスと空気とが混合・燃焼して燃料利用率の低下、出力の低下を招くだけでなく、上記した燃焼により局所的な温度上昇、熱応力分布の不均一を起こし、各種部品の歪やクラックの原因となり、ついには燃料電池として寿命が短くなり、信頼性の低下を招くことになる。
そこで、この発明は、発電部と枠部との接合部からのガスリークの発生を防止することを目的としている。
前記目的を達成するために、この発明は、平板型の固体電解質を挟むように燃料極と空気極の各電極を形成して発電部を形成し、この発電部の外周側に接合材を用いて枠部を接合する接合部を備えた固体電解質型燃料電池において、前記接合材を金属を主成分とする材料で構成し、前記接合部における発電部と枠部との少なくとも一方に、前記接合材の前記空気極側を覆って酸化雰囲気に曝されるのを防止する凹部もしくは凸部を設け、前記凹部より前記酸化雰囲気側の部分もしくは前記凸部を、前記接合部における発電部と枠部との少なくとも他方に接触させた構成としてある。
また、この発明は、平板型の固体電解質を挟むように燃料極と空気極の各電極を形成して発電部を形成し、この発電部の外周側に接合材を用いて枠部を接合する接合部を備えた固体電解質型燃料電池において、前記接合材を酸化物を主成分とする材料で構成し、前記接合部における発電部と枠部との少なくとも一方に、前記接合材の前記燃料極側を覆って還元雰囲気に曝されるのを防止する凹部もしくは凸部を設け、前記凹部より前記還元雰囲気側の部分もしくは前記凸部を、前記接合部における発電部と枠部との少なくとも他方に接触させた構成としてある。
この発明によれば、発電部と枠部とを接合する、金属を主成分とする材料で構成した接合材の空気極側を覆う凹部もしくは凸部を設けることで、接合材が酸化雰囲気に接しない構造とすることができ、接合材の劣化を防止して接合部からのガスリークの発生を防止することができる。
また、この発明によれば、発電部と枠部とを接合する、酸化物を主成分とする材料で構成した接合材の燃料極側を覆う凹部もしくは凸部を設けることで、接合材が還元雰囲気に接しない構造とすることができ、接合材の劣化を防止して接合部からのガスリークの発生を防止することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1(a)は、この発明の第1の実施形態を示す固体電解質型燃料電池の基本構成を示す平面図、図1(b)は、図1(a)のA−A断面図、図1(c)は、図1(b)のB部の拡大図である。
この固体電解質型燃料電池は、図1(b)に示すように、基材となる平板型の固体電解質1を挟むように、その両側に燃料極3と空気極5とをそれぞれ配置して発電部としての単セル7を構成している。
例えば固体電解質1にはイットリア安定化ジルコニア(以下YSZ)、燃料極3にはNiO/YSZサーメット、空気極には(LaxSr1-x)CoO3(以下LSC)をそれぞれ用い、この各電極材料を基材(固体電解質1)のYSZに高温で焼き付けている。
上記した固体電解質1は、燃料極3および空気極5に対して外周側部分が全周にわたり突出しており、この突出した部分の空気極5側に枠部としてのフレーム9を取り付けてある。
フレーム9は、固体電解質1を構成する材料に熱膨張係数が近く、また耐熱性にも優れるフェライト系ステンレス合金の薄板からなり、中央部に単セル7の空気極5の領域よりも大きな開口11を形成してある。またフレーム9の周囲四方には、酸化ガスおよび燃料ガスを、単セル7に供給・排気するため酸化ガス供給口13・同排気口15、燃料ガス供給口17・同排気口19を貫通して設けてある。
そして、上記した固体電解質1とフレーム9との接合部21は、図1(c)に示すように、例えばAuロウ、Agロウなどの接合温度の高い金属ロウからなる接合材23を用いて接合している。
上記したフレーム9の内側(開口11側)の端部には、固体電解質1に先端が接触する凸部9aを設け、この凸部9aより外側(開口11と反対側)の固体電解質1とフレーム9との間に、前記した接合材23を設けてある。すなわち、フレーム9の凸部9aは、接合材23の内側(開口11側)を覆っている。
なお、上記した凸部9aは、幅10μm程度、高さ数μm程度であり、フレーム9の全周にわたり設けてある。このような構造のフレーム9は、圧延加工などにより薄肉化したステンレス合金箔をプレス加工、もしくはエッチング加工などにより作製する。
上記図1に示した単セル7にフレーム9を接合した構造体を、以下の説明ではセル板25と呼ぶ。図2は、上記セル板25を含む燃料電池全体の構成部材を示す分解斜視図である。
セル板25の図2中で上下両側には、いずれも電気絶縁性材料からなるスペーサ27およびスペーサ29をそれぞれ配置する。
上部側のスペーサ27は、セル板25の酸化ガス供給口13・同排気口15間をつなぎ、かつ単セル7の空気極5の表面に酸化ガスを供給するための開口31を中央に備えるとともに、セル板25の燃料ガス供給口17・同排気口19にそれぞれ整合する貫通孔33・35を、前記開口31の外側にそれぞれ備える。
一方、下部側のスペーサ29は、セル板25の燃料ガス供給口17・同排気口19間をつなぎ、かつ単セル7の燃料極3の表面に燃料ガスを供給するための開口37を備えるとともに、セル板25の酸化ガス供給口13・同排気口15にそれぞれ整合する貫通孔39・41を、前記開口37の外側に備える。
また、スペーサ27のセル板25と反対側(もしくはスペーサ29のセル板25と反対側)には、導電性を有しかつガス分離が可能な材料、例えばLaCrO3などのセラミックからなるセパレータ43を配置する。
このセパレータ43は、セル板25の酸化ガス供給口13・同排気口15および燃料ガス供給口17・同排気口19に、それぞれ整合する貫通孔45,47,49,51をそれぞれ備えている。
さらに、単セル7における燃料極3および空気極5の表面には、集電のための金属メッシュ53および55をそれぞれ配置し、積層する複数の単セル7は、この金属メッシュ53,55およびセパレータ43により直列に接続することになる。
図3は、単セル7を二つ積層して組み付けた場合の、図2に示したセパレータ43におけるC−C線断面に相当する断面図、図4は、同D−D線断面に相当する断面図である。
すなわち、図3は燃料ガスの流れを示し、セル板25の燃料ガス供給口17,スペーサ27の貫通孔33,スペーサ29の開口37,セパレータ43の貫通孔49で構成する燃料ガス入口マニホールド57から燃料ガスを供給し、この燃料が各単セル7の燃料極3を通過して発電に消費される。その後、セル板25の燃料ガス排気口19,スペーサ27の貫通孔35,スペーサ29の開口37,セパレータ43の貫通孔51で構成する燃料ガス出口マニホールド59から余剰の燃料ガスを排気する。
また、図4は酸化ガスの流れを示し、セル板25の酸化ガス供給口13,スペーサ27の開口31,スペーサ29の貫通孔39,セパレータ43の貫通孔45で構成する酸化ガス入口マニホールド61から酸化ガスを供給し、この酸化ガスが各単セル7の空気極5を通過して発電に消費される。その後、セル板25の酸化ガス排気口15,スペーサ27の開口31,スペーサ29の貫通孔41,セパレータ43の貫通47で構成する酸化ガス出口マニホールド63から余剰の酸化ガスを排気する。
このような燃料ガスおよび酸化ガスの流れが発生することで、各単セル7にて発電がなされ、燃料電池が起動する。このとき、特に固体酸化物型燃料電池の場合には、その動作原理による制約から動作温度が800℃程度の高温となる。
ところが、上記した第1の実施形態においては、図1(c)に示すように、フレーム9の内側の端部に凸部9aを設けて接合材23を覆っているので、金属ロウからなる接合材23が、空気極5における高温酸化雰囲気に曝されることを防止でき、金属材料には避けられない高温酸化雰囲気下での酸化の進行を抑えることができる。
これにより、接合材23の腐食・侵食といった劣化を抑え、接合部21でのシール性の低下を防止でき、接合部21からのガスリークの発生を防止することができる。また、ガスリークの発生を防止することで、燃料ガスと酸化ガスとの混合・燃焼による燃料利用率の低下、出力の低下を防止できるとともに、上記燃焼による局所的な温度上昇、熱応力分布の不均一を防止し、燃料電池としての高寿命化を達成することができる。
図5は、この発明の第2の実施形態を示す、前記第1の実施形態に係わる図1(c)に対応する断面図である。
この実施形態は、フレーム9の前記凸部9aを設けた内側の端部よりも外側に、固体電解質1の端部に向けて突出する凸部9bを設けている。この場合、凸部9bより内側のフレーム9と固体電解質1との間に接合材23を設けてこれら両者相互を接合している。この凸部9bは、第1の実施形態における凸部9aと同様に、幅10μm程度、高さ数μm程度であり、フレーム9の全周にわたり設けてある。
この実施形態では、接合材23が、凸部9bにより、燃料極3側の還元雰囲気に曝されることを防止することができる。そのため、接合材23にガラスなどの酸化物系の材料を用いた場合、還元雰囲気による酸化物系の接合材23が還元されることを防止できる。
これにより、接合材23を酸化物系とした場合でも、接合材23の劣化を防止してガスリークの発生を防止できるという第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図6は、この発明の第3の実施形態を示す、前記第1の実施形態に係わる図1(c)に対応する断面図である。
この実施形態は、前記第1の実施形態による図1(c)に示した凸部9aと、第2の実施形態による図5に示した凸部9bとを組み合わせたものである。すなわち、凸部9aと凸部9bとで接合材23の内側および外側の双方を覆って封じ込める構造であり、接合材23が酸化雰囲気・還元雰囲気どちらに対しても曝されることを防止できる。
このため第3の実施形態では、第1,第2の各実施形態と同様の効果が得られる上、どちらの雰囲気にも曝されにくいから、接合材23の選択において雰囲気に対する耐性を考慮する優先順位を下げることができ、接合材23の選択肢が広がることとなり、より安価な接合材23や取り扱いの簡単な接合材23の採用が可能となる。
図7(a),(b),(c)は、この発明の第4の実施形態を示す、前記第1の実施形態に係わる図1(c)に対応する断面図である。
この実施形態は、フレーム9の固体電解質1に対応する部分に凹部9c,9d,9eをそれぞれ形成し、この凹部9c,9d,9e内に接合材23を設けてフレーム9と固体電解質1とを接合している。
このうち図7(a)の例は、凹部9cの内側(開口11側)に側壁9c1を備える一方、凹部9cの外側(開口11と反対側)部分が固体電解質1からずれた状態となっている。したがって、この場合には、接合材23が酸化雰囲気に曝されることを防止している。
図7(b)の例は、凹部9dの全体が固体電解質1に対向し、かつ凹部9dの内側を開放している。したがって、この場合には、フレーム9の凹部9dより外側部分9d1が固体電解質1に接触した状態となって、接合材23が還元雰囲気に曝されることを防止している。
図7(c)の例は、凹部9eの内側に側壁9c1を備えるとともに、凹部9eより外側部分9d1が固体電解質1に接触した状態としている。したがって、この場合には、接合材23が酸化雰囲気と還元雰囲気の両方に曝されることを防止している。
以上より、図7に示した第4の実施形態においては、接合材23が酸化雰囲気・還元雰囲気の一方、もしくは両方に曝されることを防ぐので、第1〜3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図8(a),(b),(c)は、この発明の第5の実施形態を示す、前記第1の実施形態に係わる図1(c)に対応する断面図である。
図8(a)は、固体電解質1の外周側の端部に、フレーム9に向けて突出する凸部1aを設けている。そして、この凸部1aより内側(開口11側)のフレーム9と固体電解質1との間に接合材23を設けてこれら両者を接合している。したがって、この場合には、固体電解質1の凸部1aによって接合材23を還元雰囲気から曝されるのを防止している。
図8(b)は、固体電解質1のフレーム9に対向する部分に凹部1bを形成し、この凹部1bの全体をフレーム9に対向させ、かつ凹部1bの外側(開口11と反対側)を開放している。したがって、この場合には、固体電解質1の凹部1bより内側部分1b1がフレーム9に接触した状態となって、接合材23が酸化雰囲気に曝されることを防止している。
図8(c)は、固体電解質1のフレーム9に対向する部分に凹部1cを形成し、この凹部1cの外側に側壁1c1を備えるとともに、凹部1cより内側部分1c2がフレーム9に接触した状態としている。したがって、この場合には、接合材23が酸化雰囲気と還元雰囲気の両方に曝されることを防止している。
上記したように、固体電解質1に凸部1aや凹部1b,1cを設けることで、フレーム9に凸部や凹部を設ける場合と同様な効果と得ることができる。
図9(a)は、この発明の第6の実施形態を示す、前記図1(b)に対応するセル板の断面図である。この実施形態は、燃料極30を基材として、その上に固体電解質1を、さらにその上に空気極5を配置した、いわゆる電極支持型の単セル70に、この発明を適用している。
図9(b)は、図9(a)におけるフレーム9と固体電解質1との接合部21の詳細を示す断面図で、固体電解質1の外周側の端部は燃料極30の同端部より内側に位置し、フレーム9の内側の端部に、前記図1(c)と同様に、固体電解質1に向けて突出する凸部9aを設けている。
そして、この凸部9aより外側のフレーム9と、固体電解質1および燃料極30との間に接合材23を設けている。したがって、この場合には、図1(c)と同様に、凸部9aによって、接合材23を酸化雰囲気に曝されることを防止している。
図9(c)は、図7(b)と同様に、フレーム9に凹部9dを設け、凹部9dの全体が固体電解質1および燃料極30に対向し、かつ凹部9dの内側を開放している。したがって、この場合には、フレーム9の凹部9dより外側部分9d1が燃料極30に接触した状態となって、接合材23が還元雰囲気に曝されることを防止している。
図9(d)は、図7(c)と同様に、フレーム9の凹部9eの内側に側壁9c1を備えるとともに、凹部9eより外側部分9d1が燃料極30に接触した状態としている。したがって、この場合には、接合材23が酸化雰囲気と還元雰囲気の両方に曝されることを防止している。
図10は、上記図9と同様な電極支持型の単セル70による第7の実施形態を示す。この実施形態は、図10(a)に示すように、燃料極30の固体電解質1と反対側にフレーム9を接合部21を介して接合している。さらに、この例では、接合部21の外側に燃料極30の側部を覆うように、固体電解質1からフレーム9にわたり封止材65を設けている。
図10(b)は、図10(a)におけるフレーム9と燃料極30との接合部21の詳細を示す断面図で、図7(b)と同様に、フレーム9の燃料極30に対向する部分に凹部9dを設け、凹部9dの全体が燃料極30に対向し、かつ凹部9dの内側を開放している。
したがって、この場合には、フレーム9の凹部9dより外側部分9d1が燃料極30に接触した状態となって、接合材23が酸化雰囲気に曝されることを防止している。これと同時に、接合材23を封止材65によっても酸化雰囲気に曝されることを防止しているので、接合部21からのガスリークを確実に防止することができる。
図10(c)は、フレーム9の内側の端部に、前記図1(c)と同様に、燃料極30に向けて突出する凸部9aを設けている。したがって、この場合には、凸部9aによって、接合材23が還元雰囲気に曝されることを防止している。これと同時に、封止材65によって、接合材23が酸化雰囲気に曝されることを防止している。
図10(d)は、図7(c)と同様に、フレーム9の凹部9eの内側に側壁9c1を備えるとともに、凹部9eより外側部分9d1が燃料極30に接触した状態としている。したがって、この場合には、接合材23が、フレーム9に設けた凹部9eの形状によって酸化雰囲気と還元雰囲気の両方に曝されることを防止している。これと同時に、封止材65によって、接合材23が酸化雰囲気に曝されることを防止している。
なお、上記した各第1〜第7の各実施形態においては、単セル7,70を正方形としているが、これに限るものではなく、単セルを例えば図11に示すような円形、もしくは楕円形、長方形としてもよい。
以上のように本発明では、接合材23の劣化に伴うクラックや剥離によるガスリークを防ぐことが可能となり、燃料ガスと空気とが混合・燃焼して燃料利用率が低下したり、出力が低下することを防止できる。また、この燃焼による局所的な温度上昇、熱応力分布の不均一の発生に伴う、2次的な部品の歪やクラックの発生を防止でき、燃料電池の信頼性向上、長寿命化を図ることができる。
(a)は、この発明の第1の実施形態を示す固体電解質型燃料電池の基本構成を示す平面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(b)のB部の拡大図である。 第1の実施形態によるセル板を含む燃料電池全体の構成部材を示す分解斜視図である。 第1の実施形態による単セルを二つ積層して組み付けた状態の、図2のセパレータにおけるC−C線断面に相当する断面図である。 第1の実施形態による単セルを二つ積層して組み付けた状態の、図2のセパレータにおけるD−D線断面に相当する断面図である。 この発明の第2の実施形態を示す、図1(c)に対応する断面図である。 この発明の第3の実施形態を示す、図1(c)に対応する断面図である。 (a),(b),(c)は、この発明の第4の実施形態を示す、図1(c)に対応する断面図である。 (a),(b),(c)は、この発明の第5の実施形態を示す、図1(c)に対応する断面図である。 (a)は、この発明の第6の実施形態を示す、図1(b)に対応するセル板の断面図、(b)は、(a)におけるフレームと固体電解質との接合部の詳細を示す断面図、(c)は第6の実施形態の他の例を示す断面図、(d)は第6の実施形態のさらに他の例を示す断面図である。 (a)は、この発明の第7の実施形態を示す、図1(b)に対応するセル板の断面図、(b)は、(a)におけるフレームと固体電解質との接合部の詳細を示す断面図、(c)は第7の実施形態の他の例を示す断面図、(d)は第7の実施形態のさらに他の例を示す断面図である。 単セルを円形とした場合のセル板の平面図である。
符号の説明
1 固体電解質
1a 固体電解質の凸部
1b,1c 固体電解質の凹部
3,30 燃料極
5 空気極
7,70 単セル(発電部)
9 フレーム(枠部)
9a,9b フレームの凸部
9c,9d,9e フレームの凹部
21 接合部
23 接合材

Claims (2)

  1. 平板型の固体電解質を挟むように燃料極と空気極の各電極を形成して発電部を形成し、この発電部の外周側に接合材を用いて枠部を接合する接合部を備えた固体電解質型燃料電池において、前記接合材を金属を主成分とする材料で構成し、前記接合部における発電部と枠部との少なくとも一方に、前記接合材の前記空気極側を覆って酸化雰囲気に曝されるのを防止する凹部もしくは凸部を設け、前記凹部より前記酸化雰囲気側の部分もしくは前記凸部を、前記接合部における発電部と枠部との少なくとも他方に接触させたことを特徴とする固体電解質型燃料電池。
  2. 平板型の固体電解質を挟むように燃料極と空気極の各電極を形成して発電部を形成し、この発電部の外周側に接合材を用いて枠部を接合する接合部を備えた固体電解質型燃料電池において、前記接合材を酸化物を主成分とする材料で構成し、前記接合部における発電部と枠部との少なくとも一方に、前記接合材の前記燃料極側を覆って還元雰囲気に曝されるのを防止する凹部もしくは凸部を設け、前記凹部より前記還元雰囲気側の部分もしくは前記凸部を、前記接合部における発電部と枠部との少なくとも他方に接触させたことを特徴とする固体電解質型燃料電池。
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