JP2007224834A - ガスエンジンの吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスミキサーからの燃料ガスと空気との混合気をスロットル弁を通してエンジンのシリンダに供給するように構成されたガスエンジンにおいて、きわめて簡単かつ低コストの構造で以って、部分負荷運転時における吸気のポンプ損失を低減することによってエンジンの熱効率を上昇し、さらには始動性を向上可能としたガスエンジンの吸気装置を提供する。
【解決手段】ガスミキサーで生成された燃料ガスと空気との混合気を、吸気通路に設置されて該混合気の流量を制御するスロットル弁を通し、吸気マニホールド及び吸気弁を経てエンジンのシリンダに供給するように構成されたガスエンジンの吸気装置であって、前記吸気通路の前記スロットル弁出口から前記吸気弁までの吸気通路容積(V)を、該吸気通路容積(V)とエンジンの行程容積(Vh)との比(V/Vh)が1.3以上(V/Vh≧1.3)になるように形成したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガスミキサーで生成された燃料ガスと空気との混合気を、吸気通路に設置されて該混合気の流量を制御するスロットル弁を通し、吸気マニホールド及び吸気弁を経てエンジンのシリンダに供給するように構成されたガスエンジンの吸気装置に関する。
図8は、従来のガスエンジンの吸気装置を示す構成図である。
図8において、100はエンジン(ガスエンジン)、4は該エンジン100のシリンダ(この例では6シリンダ)、5はクランク軸である。1は吸気マニホールド、3は該吸気マニホールド1と前記各シリンダ4とを接続する吸気枝管で該吸気枝管3と前記各シリンダ4とを接続する吸気ポートには吸気弁(いずれも図示省略)が設けられている。
6は排気マニホールド、7は該排気マニホールド6と前記各シリンダ4とを接続する排気枝管で該排気枝管7と前記各シリンダ4とを接続する排気ポートには排気弁(いずれも図示省略)が設けられている。8は該排気マニホールド6の排気出口に接続される排気管である。
2は前記吸気マニホールドに接続される吸気管で、該吸気管2にはエアクリーナ12、前記エアクリーナ12を経た空気と燃料ガス管30からの燃料ガスとの混合気を生成するガスミキサー11、該混合気の流量を制御するスロットル弁10が設置されている。
22は前記エンジン100のエンジン回転数を検出するエンジン回転数検出器、23はエンジン100の負荷(エンジン出力)を検出する負荷検出器、20はコントローラで、該コントローラ20は前記エンジン回転数検出器22から入力されるエンジン回転数の検出値及び前記負荷検出器23から入力されるエンジン負荷の検出値に基づき、前記スロットル弁10の開度を該エンジン回転数及びエンジン負荷に適合する開度に制御するようになっている。
また、特許文献1(特開2001−193468号公報)には、ガスミキサーで生成された燃料ガスと空気との混合気を、過給機のコンプレッサで圧縮してエンジンの吸気弁を経てシリンダに供給するように構成されたミラーサイクルガスエンジンにおいて、排気マニホールドの容積とエンジンの行程容積との比及び圧縮比と行程容積との比を適正値に設定することにより、ポンピングロスを低減するようにした技術が提供されている。
特開2001−193468号公報
図8に示されるような従来のガスエンジンにおいては、コントローラ20によって、エンジン回転数検出器22からのエンジン回転数の検出値及び負荷検出器23からのエンジン負荷(エンジン出力)の検出値に基づき、スロットル弁10の開度を、図9(A)のようにエンジン出力の設計点L1からエンジン出力の低下に従い(またエンジン回転数の低下に従い)小さくなるように制御している。
このため、エンジン100の部分負荷運転時にはスロットル弁10の開度を小さく絞ることとなり、これに伴い図9(B)のようにスロットル弁10〜吸気弁間の吸気負圧が大きくなって吸気のポンプ損失(ポンピングロス)が増大し、図9(C)のようにエンジンの熱効率が低下する。
尚、前記特許文献1(特開2001−193468号公報)においては、ミラーサイクルガスエンジンにおいて、排気マニホールドの容積とエンジンの行程容積との比及び圧縮比と行程容積との比を適正値に設定することにより、ポンピングロスを低減するようにしているにとどまり、ガスミキサーで生成された燃料ガスと空気との混合気を混合気の流量を制御するスロットル弁を通してエンジンのシリンダに供給するように構成されたガスエンジンについて、前記問題点を解決する手段は開示されていない。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、ガスミキサーからの燃料ガスと空気との混合気をスロットル弁を通してエンジンのシリンダに供給するように構成されたガスエンジンに
おいて、きわめて簡単かつ低コストの構造で以って、部分負荷運転時における吸気のポンプ損失を低減することによってエンジンの熱効率を上昇し、さらには始動性を向上可能としたガスエンジンの吸気装置を提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、ガスミキサーで生成された燃料ガスと空気との混合気を、吸気通路に設置されて該混合気の流量を制御するスロットル弁を通し、吸気マニホールド及び吸気弁を経てエンジンのシリンダに供給するように構成されたガスエンジンの吸気装置であって、前記吸気通路の前記スロットル弁出口から前記吸気弁までの吸気通路容積(V)を、該吸気通路容積(V)とエンジンの行程容積(Vh)との比(V/Vh)が1.3以上(V/Vh≧1.3)になるように形成したことを特徴とする(請求項1)。
かかる発明において、具体的には次のように構成するのが好ましい。
(1)前記吸気通路の、前記スロットル弁出口と吸気マニホールドとの間に、該吸気通路の通路断面積(A0)よりも大きい通路断面積(A1)を有する(A1>A0)容積部を設置する(請求項2)。
(2)前記吸気通路は、前記スロットル弁出口と吸気マニホールド入口との間の吸気通路長さ(L)を、該吸気通路長さ(L)と内径(D)との比(L/D)が2.0以上((L/D)≧2.0)になるように形成する(請求項3)。
また本発明は、前記ガスエンジンの吸気装置において、前記ガスミキサーへの燃料ガス通路から分岐されて前記スロットル弁下流側の前記吸気通路に接続される燃料ガスバイパス通路と、該燃料ガスバイパス通路を開閉するバイパス通路開閉弁とを設けるとともに、エンジンの始動時を含むエンジン回転数が一定回転数以下のとき前記バイパス通路開閉弁を開きエンジン回転数が前記一定回転数を超えるとき前記バイパス通路開閉弁を閉じるように該バイパス通路開閉弁を開閉制御するコントローラを設けたことを特徴とする(請求項4)。
かかる発明において、好ましくは、エンジンの筒内圧力を検出する筒内圧力センサを設け、前記コントローラは前記筒内圧力センサからの筒内圧力検出値に基づき、筒内圧力が一定圧力以下のとき前記バイパス通路開閉弁を開き該筒内圧力が一定圧力を超えるとき前記バイパス通路開閉弁を閉じるように該バイパス通路開閉弁を制御するように構成される(請求項5)。
本発明によれば、吸気通路のスロットル弁出口から吸気弁までの吸気通路容積(V)を行程容積(Vh)の1.3倍以上の容積を有する大容積部を形成するように、スロットル弁出口と吸気マニホールドとの間に吸気通路の通路断面積(A0)よりも大きい通路断面積(A1)を有する(A1>A0)容積部を設置し(請求項2)、あるいはスロットル弁出口と吸気マニホールド入口との間の吸気通路長さ(L)を吸気通路内径(D)の2倍以上の長さの大きな容積に形成した(請求項3)ので、エンジンの始動時を含む低負荷,低回転運転時(部分負荷運転時)において、スロットル弁の開度が小さくなっても、ピストンの吸気行程において、前記大容積部に溜まった混合気がピストンの下降とともにシリンダ内へ補充されることとなって、吸気通路における負圧を小さくすることができる。
従って、吸気通路の容積を前記のように設定するという、格別な装置を設けることなくきわめて簡単かつ低コストの手段で以って、前記のような負圧の減少及びこれに伴う吸気行程におけるポンプ損失の低減を実現できて、エンジンの熱効率を向上することができる。
さらに、前記大容積部の設置によって吸気行程における空気と燃料ガスとの混合が促進されて、より均一な希薄混合気を形成でき、これによってNOx(窒素酸化物)の発生量を低減できる。
また本発明によれば、ガスミキサーへの燃料ガス通路から分岐されて前記スロットル弁下流側の前記吸気通路に接続される燃料ガスバイパス通路を開閉するバイパス通路開閉弁とを設け、コントローラによりエンジンの始動時を含むエンジン回転数が一定回転数以下のときバイパス通路開閉弁を開きエンジン回転数が前記一定回転数を超えるとき前記バイパス通路開閉弁を閉じるように該バイパス通路開閉弁を開閉制御するので(請求項4)、エンジンの始動時に、ガスミキサーからエンジンのシリンダ内に混合気が供給されるまでにタイムラグがあっても、燃料ガスバイパス通路に設けたバイパス通路開閉弁が開くことによって燃料ガスがスロットル弁下流側の吸気通路に供給されてスロットル弁を通った吸気と混合されることにより、濃混合気となってシリンダ内に供給されることとなって、始動性が改善される。
さらに本発明によれば、筒内圧力センサによる筒内圧力検出値に基づき、筒内圧力が一定圧力以下のときには、燃料ガスバイパス通路に設けたバイパス通路開閉弁が開くことによって燃料ガスをスロットル弁下流側の吸気通路に供給するので(請求項5)、エンジン回転数が前記一定回転数を超えた場合でも、エンジンの失火等によってエンジンの着火、燃焼が不安定になって筒内圧力が適正値まで上がらない場合には、前記バイパス通路開閉弁が開くことによって、燃料ガスをスロットル弁下流側の吸気通路に供給してスロットル弁を通った吸気と混合して濃混合気を形成し、該濃混合気をシリンダ内に供給することにより、エンジンの着火,燃焼をさらに安定化させることができる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本発明の第1実施例に係るガスエンジンの吸気装置を示す平面構成図である。
図1において、100はエンジン(ガスエンジン)、4は該エンジン100のシリンダ(この例では6シリンダ)、5はクランク軸である。1は吸気マニホールド、3は該吸気マニホールド1と前記各シリンダ4とを接続する吸気枝管で、該吸気枝管3と前記各シリンダ4とを接続する吸気ポートには吸気弁(いずれも図示省略)が設けられている。
6は排気マニホールド、7は該排気吸気マニホールド6と前記各シリンダ4とを接続する排気枝管で該排気枝管7と前記各シリンダ4とを接続する排気ポートには排気弁(いずれも図示省略)が設けられている。8は該排気マニホールド6の排気出口に接続される排気管である。
2は前記吸気マニホールドに接続される吸気管で、該吸気管2には空気浄化用のエアクリーナ12、前記エアクリーナ12で浄化された空気と燃料ガス管30からの燃料ガスとの混合気を生成するガスミキサー11、該混合気の流量を制御するスロットル弁10が、上流側から順に設置されている。
22は前記エンジン100のエンジン回転数を検出するエンジン回転数検出器、23はエンジン100の負荷(エンジン出力)を検出する負荷検出器、20はコントローラで、該コントローラ20は前記エンジン回転数検出器22から入力されるエンジン回転数の検出値及び前記負荷検出器23から入力されるエンジン負荷の検出値に基づき、前記スロットル弁10の開度を該エンジン回転数及びエンジン負荷に適合する開度に制御するようになっている。
本発明は、以上のような基本構成をそなえた吸気装置における、前記ガスミキサー11から吸気マニホールド1までの吸気通路の改良に係るものである。
即ち、図1において、21は付加容積部で、前記吸気管2の、前記スロットル弁10出口と吸気マニホールド1との間に設置されている。該付加容積部21は、前記前記吸気管2の通路断面積A0よりも大きい通路断面積S1に形成された(A1>A0)、大容積に形成されている。
そして、かかる第1実施例においては、前記付加容積部21の設置によって、前記スロットル弁10出口から前記吸気マニホールド1及び各吸気枝管3を経て図示しない吸気弁に至る吸気通路の容積(吸気通路容積)Vを、該吸気通路容積Vとエンジンの行程容積Vhとの比(V/Vh)が1.3以上(V/Vh≧1.3)になるように形成している。
かかる構成は、次の根拠に基づくものである。
即ち、前述のように、エンジン100の部分負荷運転時にはスロットル弁10の開度を小さく絞ることとなって(図9(A))、これに伴い図9(B)のようにスロットル弁10〜吸気弁間の吸気負圧が大きくなって吸気のポンプ損失(ポンピングロス)が増大し、図9(C)のようにエンジンの熱効率が低下する。
然るに、前記スロットル弁10出口から前記吸気弁までの吸気管2を含む吸気通路の容積(吸気通路容積)Vを一定値よりも大きくすると、吸気行程時に、かかる大容積部に溜まった混合気がピストンの下降とともにシリンダ4内へ補充されることとなって、吸気通路における負圧が小さくなる。
図5は前記吸気通路容積Vとエンジンの行程容積Vhとの比(V/Vh)と、Pmi(図示平均有効圧力)に対する吸気のポンプ損失(吸気のポンピングロス)の割合との関係(図のA)、及び熱効率の増加割合との関係を、エンジン実験結果に基づいて求めたものである。
図5に明らかなように、前記V/Vhが1.3からΔV大きくなったV/Vhが2.4にかけて、前記Pmiに対する吸気のポンプ損失の割合が減少側に飽和し、且つ熱効率の増加割合が増加側に飽和する。
従って、前記V/Vhが1.3以上(V/Vh≧1.3)であれば、吸気のポンプ損失(吸気のポンピングロス)の低減効果が顕著になるといえる。
図2は本発明の第2実施例に係るガスエンジンの吸気装置を示す平面構成図(図1対応図)である。
この第2実施例においては、前記第1実施例における付加容積部21に代えて、前記スロットル弁10出口と吸気マニホールド1入口との間の吸気通路長さLを、該吸気通路長さLと吸気管2の内径Dとの比(L/D)が2.0以上((L/D)≧2.0)になるように形成した大容積の吸気通路としている。
そして、この第2実施例においては前記のように(L/D)≧2.0とし、且つ前記第1実施例と同様に、前記吸気通路容積Vとエンジンの行程容積Vhとの比(V/Vh)が1.3以上になるように構成している。
以上の第1、第2実施例によれば、吸気通路のスロットル弁10出口から図示しない吸気弁までの吸気通路容積Vを行程容積Vhの1.3倍以上、好ましくは図5のように2.4倍以上の容積を有する大容積部を形成するように、前記第1実施例ではスロットル弁10出口と吸気マニホールド1との間に吸気管2の通路断面積S0よりも大きい通路断面積S1を有する(S1>S0)付加容積部21を設置し、あるいは第2実施例ではスロットル弁10出口と吸気マニホールド1入口との間の吸気通路長さLを吸気管2の内径Dの2倍以上の長さの大容積に形成したので、エンジンの始動時を含む低負荷,低回転運転時(部分負荷運転時)において、スロットル弁10の開度が小さくなっても、ピストンの吸気行程において、前記大容積部に溜まった混合気がピストンの下降とともにシリンダ4内へ補充されることとなって、吸気通路における負圧を小さくすることができる。
図6(B)のB1は本発明に関するガスエンジンの筒内圧力検出値による筒内圧力線図、B2はB1における吸気行程部の拡大図である。図のB2に明らかなように、従来技術における筒内圧力変化P0に対して、本発明では筒内圧力変化P1のように負圧が減少し、該負の仕事量(ポンプ仕事)がΔL節減されている。
これによって、図6(A)のように、本発明におけるポンプ損失B1が従来技術におけるポンプ損失B0よりも低減され、本発明におけるエンジンの熱効率A1が従来技術におけるA0よりも上昇している。
従って、以上の第1、第2実施例によれば、前記吸気通路の容積Vを前記のように設定するという、格別な装置を設けることなくきわめて簡単かつ低コストの手段で以って、前記のような負圧の減少及びこれに伴う吸気行程におけるポンプ損失の低減を実現できて、エンジンの熱効率を向上することができる。
さらに、前記大容積部の設置によってエンジンの吸気行程における空気と燃料ガスとの混合が促進されて、より均一な希薄混合気を形成でき、これによって、図7のC0(従来技術)からC1(第1、第2実施例)のようにNOx(窒素酸化物)の発生量を低減しつつ高い熱効率を保持できる。
図3は本発明の第3実施例に係るガスエンジンの吸気装置を示す平面構成図(図1対応図)である。
かかる第3実施例においては、前記ガスミキサー11への燃料ガス管30から分岐されて前記スロットル弁10下流側の前記吸気管2に接続される燃料ガスバイパス管25と、該燃料ガスバイパス管25の管路を開閉するバイパス通路開閉弁26を設けている。
22は前記エンジン100のエンジン回転数を検出するエンジン回転数検出器、23はエンジン100の負荷(エンジン出力)を検出する負荷検出器、24はエンジン100の筒内圧力を検出する筒内圧力センサである。
20はコントローラで、図8に示される従来技術と同様に、前記エンジン回転数検出器22から入力されるエンジン回転数の検出値及び前記負荷検出器23から入力されるエンジン負荷の検出値に基づき、前記スロットル弁10の開度を該エンジン回転数及びエンジン負荷に適合する開度に制御する機能に加えて、次の機能をそなえている。
図4は、かかる第3実施例における前記コントローラ20による制御ブロック図である。
図4において、前記エンジン回転数検出器22からのエンジン回転数の検出値は前記コントローラ20のエンジン回転数比較部201に入力され、前記筒内圧力センサ24からのエンジン筒内圧力の検出値は前記コントローラ20の筒内圧力比較部201に入力される。
202はガス弁切換回転数設定部で、前記バイパス通路開閉弁26を開いて、燃料ガス管30からの燃料ガスを、燃料ガスバイパス管25を通して前記スロットル弁10下流側の前記吸気管2に供給するときの上限回転数となる一定回転数が設定されている。この一定回転数を超えると前記バイパス通路開閉弁26を閉じる。
前記エンジン回転数比較部201においては、前記エンジン回転数の検出値と前記ガス弁切換回転数設定部202に設定された上限回転数となる一定回転数とを比較して、その比較結果(回転数偏差)をガス弁切換え判断部205に入力する。
204はガス弁切換筒内圧力設定部で、前記バイパス通路開閉弁26を開いて、燃料ガスを、燃料ガスバイパス管25を通して前記スロットル弁10下流側の前記吸気管2に供給するときの上限筒内圧力となる一定筒内圧力が設定されている。この一定筒内圧力を超えると前記バイパス通路開閉弁26を閉じる。
前記筒内圧力比較部203においては、前記筒内圧力の検出値と前記ガス弁切換筒内圧力設定部204に設定された上限筒内圧力となる一定筒内圧力とを比較して、その比較結果(筒内圧力偏差)をガス弁切換え判断部205に入力する。
ガス弁切換え判断部205においては、前記エンジン回転数の比較結果(回転数偏差)においてエンジン100の始動時を含むエンジン回転数が前記一定回転数以下であって、且つ前記筒内圧力の比較結果(筒内圧力偏差)においてエンジン100の筒内圧力が前記一定筒内圧力以下のときは前記バイパス通路開閉弁を開き、前記エンジン回転数が前記一定回転数を超え、且つ前記筒内圧力が前記一定筒内圧力以下を超えているときには前記バイパス通路開閉弁26を閉じる判断を行ない、前記バイパス通路開閉弁26を前記判断結果に従い開閉制御する。
かかる第3実施例によれば、ガスミキサー11への燃料ガス管30から分岐されて前記スロットル弁10下流側の吸気管2に接続される燃料ガスバイパス管25を開閉するバイパス通路開閉弁26を設け、コントローラ20によりエンジン100の始動時を含むエンジン回転数が一定回転数以下のときバイパス通路開閉弁26を開き、エンジン回転数が前記一定回転数を超えるとき前記バイパス通路開閉弁26を閉じるように該バイパス通路開閉弁26を開閉制御するので、エンジン100の始動時に、ガスミキサー11からエンジン100のシリンダ4内に混合気が供給されるまでにタイムラグがあっても、燃料ガスバイパス管25に設けたバイパス通路開閉弁26が開くことによって燃料ガスがスロットル弁10下流側の吸気管2に供給されて、スロットル弁10を通った吸気と混合されることにより、濃混合気が形成されてシリンダ4内に供給されることとなり、これにより始動性が改善される。
さらにかかる第3実施例によれば、筒内圧力センサ24による筒内圧力検出値に基づき、筒内圧力が一定圧力以下のときには、前記バイパス通路開閉弁26が開くことによって燃料ガスをスロットル弁10下流側の吸気通路に供給するので、エンジン回転数が前記一定回転数を超えた場合でも、エンジン100の失火等によって該エンジン100の着火,燃焼が不安定になって筒内圧力が適正値まで上がらない場合には、前記バイパス通路開閉弁26が開くことによって、燃料ガスをスロットル弁10下流側の吸気管2に供給しスロットル弁10を通った吸気と混合して濃混合気を形成し、シリンダ4内に供給することにより、エンジン100の着火,燃焼をさらに安定化することができる。
本発明によれば、ガスミキサーからの燃料ガスと空気との混合気をスロットル弁を通してエンジンのシリンダに供給するように構成されたガスエンジンにおいて、きわめて簡単かつ低コストの構造で以って、部分負荷運転時における吸気のポンプ損失を低減することによってエンジンの熱効率を上昇し、さらには始動性を向上可能としたガスエンジンの吸気装置を提供できる。
本発明の第1実施例に係るガスエンジンの吸気装置を示す平面構成図である。 本発明の第2実施例に係るガスエンジンの吸気装置を示す平面構成図である。 本発明の第3実施例に係るガスエンジンの吸気装置を示す平面構成図である。 第3実施例における前記コントローラ20による制御ブロック図である。 前記第1〜第2実施例における作用効果の説明用線図である。 前記第1〜第2実施例におけるエンジン性能の説明用線図(その1)である。 前記第1〜第2実施例におけるエンジン性能の説明用線図(その2)である。 従来技術を示す図1対応図である。 従来技術におけるエンジン性能の説明用線図である。
符号の説明
1 吸気マニホールド
2 吸気管
3 吸気枝管
4 シリンダ
10 スロットル弁
11 ガスミキサー
20 コントローラ
21 付加容積部
22 エンジン回転数検出器
23 負荷検出器
24 筒内圧力センサ
25 燃料ガスバイパス管
30 燃料ガス管
100 エンジン(ガスエンジン)

Claims (5)

  1. ガスミキサーで生成された燃料ガスと空気との混合気を、吸気通路に設置されて該混合気の流量を制御するスロットル弁を通し、吸気マニホールド及び吸気弁を経てエンジンのシリンダに供給するように構成されたガスエンジンの吸気装置であって、前記吸気通路の前記スロットル弁出口から前記吸気弁までの吸気通路容積(V)を、該吸気通路容積(V)とエンジンの行程容積(Vh)との比(V/Vh)が1.3以上(V/Vh≧1.3)になるように形成したことを特徴とするガスエンジンの吸気装置。
  2. 前記吸気通路の、前記スロットル弁出口と吸気マニホールドとの間に、該吸気通路の通路断面積(A0)よりも大きい通路断面積(A1)を有する(A1>A0)容積部を設置したことを特徴とする請求項1記載のガスエンジンの吸気装置。
  3. 前記吸気通路は、前記スロットル弁出口と吸気マニホールド入口との間の吸気通路長さ(L)を、該吸気通路長さ(L)と内径(D)との比(L/D)が2.0以上((L/D)≧2.0)になるように形成したことを特徴とする請求項1記載のガスエンジンの吸気装置。
  4. ガスミキサーで生成された燃料ガスと空気との混合気を、吸気通路に設置されて該混合気の流量を制御するスロットル弁を通し、吸気マニホールド及び吸気弁を経てエンジンのシリンダに供給するように構成されたガスエンジンの吸気装置であって、前記ガスミキサーへの燃料ガス通路から分岐されて前記スロットル弁下流側の前記吸気通路に接続される
    燃料ガスバイパス通路と、該燃料ガスバイパス通路を開閉するバイパス通路開閉弁とを設けるとともに、エンジンの始動時を含むエンジン回転数が一定回転数以下のとき前記バイパス通路開閉弁を開きエンジン回転数が前記一定回転数を超えるとき前記バイパス通路開閉弁を閉じるように該バイパス通路開閉弁を開閉制御するコントローラを設けたことを特徴とするガスエンジンの吸気装置。
  5. エンジンの筒内圧力を検出する筒内圧力センサを設け、前記コントローラは前記筒内圧力センサからの筒内圧力検出値に基づき、筒内圧力が一定圧力以下のとき前記バイパス通路開閉弁を開き該筒内圧力が一定圧力を超えるとき前記バイパス通路開閉弁を閉じるように該バイパス通路開閉弁を制御するように構成されたことを特徴とする請求項4記載のガスエンジンの吸気装置。
JP2006047789A 2006-02-24 2006-02-24 ガスエンジンの吸気装置 Active JP4727446B2 (ja)

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