JPH0868360A - 希薄燃焼ガスエンジンの運転制御方法及び装置 - Google Patents

希薄燃焼ガスエンジンの運転制御方法及び装置

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JPH0868360A
JPH0868360A JP6204874A JP20487494A JPH0868360A JP H0868360 A JPH0868360 A JP H0868360A JP 6204874 A JP6204874 A JP 6204874A JP 20487494 A JP20487494 A JP 20487494A JP H0868360 A JPH0868360 A JP H0868360A
Authority
JP
Japan
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air
fuel ratio
gas engine
gas
speed
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Application number
JP6204874A
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English (en)
Inventor
Kenji Nakagawa
健司 中川
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設定回転数の変更を伴う負荷変動時において
も、制御の安定を維持することが出来る様な希薄燃焼ガ
スエンジンの運転制御方法及び装置の提供。 【構成】 設定回転数の変更を伴う様な負荷変動が発生
したことを負荷変動検出手段(10、12)を用いて検
出し(ステップS2)、設定回転数出力手段(24)か
ら変動後の負荷に対応する次回設定回転数を読み込み
(ステップS3)、空燃比制御手段(8)によって次回
設定回転数に対応した所定の範囲内(図3のT、D間の
領域)で空燃比をリッチ側に変動する(ステップS4、
S5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスエンジン、特に希薄
燃焼ガスエンジンの運転制御に関する。より詳細には、
ガスヒートポンプ(以下「GHP」と表記する)用希薄
燃焼ガスエンジンの負荷が変動した際における運転制御
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この様なGHP用希薄燃焼ガスエンジン
の運転制御システムは、従来、図10で示す様な構成と
なっていた。図10において、従来のガスエンジンの運
転制御システムは、燃料であるガスを供給するためのガ
ス供給通路1と、空気を供給するための空気供給通路2
と、通路1、2の合流点においてガスと空気とを混合す
るミキサ3と、ガス供給通路1から分岐してミキサ3を
バイパスするバイパス通路4と、該バイパス通路4に介
装されたバイパス弁5と、ガスと空気との混合気をガス
エンジンEに供給する通路6に介装されたスロットル7
と、バイパス弁5の開度を制御することにより空燃比を
制御する空燃比制御手段8と、スロットル7の開度を制
御することによりガスエンジンEの回転数を制御する回
転数制御手段9、とを有している。そして、空燃比制御
手段8により空燃比制御系が構成され、回転数制御手段
9により回転数制御系が構成されている。ここで、本明
細書においては、回転数制御なる文言は速度制御と略々
同じ意味を有する文言として用いられている。
【0003】図10で示す様な運転制御システムにおい
て、設定回転数の変更を伴う負荷変動が生じる場合に、
例えば、当該負荷変動の直前で速度制御を一時停止し、
速度制御が停止している間に空燃比制御系側で空燃比を
リッチ側に変更して安全領域まで変動せしめ、その後に
速度制御を再開させる、という運転制御が提案されてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、安全領域の空
燃比は個々のガスエンジンの特性、上述した様な負荷変
動が生じた場合におけるガスエンジンの設定回転数等の
運転状況、その他の種々の条件により変動するものであ
り、画一的に求められるものではない。換言すれば、従
来は安全領域の空燃比は正確に把握することが出来なか
った。そのため、設定回転数の変更を伴う負荷変動が生
じた場合には、安全サイドに制御を行い過ぎて、ガスリ
ッチ側に行き過ぎてしまう傾向が存在し、希薄燃焼ガス
エンジンを用いる意味が無くなってしまうことが多かっ
た。そして、この様な問題は、負荷変動或いは速度変動
が頻繁に生じるGHP用ガスエンジンにおいて、特に顕
著である。
【0005】すなわち、従来の技術では、設定回転数の
変更を伴う負荷変動が生じた場合に適格な運転制御或い
は緊急退避の方法が確立されておらず、それに伴う諸問
題が未解決であった。
【0006】本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑
みて提案されたもので、設定回転数の変更を伴う負荷変
動が生じた場合に負荷変動時においても、適格な緊急退
避が為される様な希薄燃焼ガスエンジンの運転制御方法
及び装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の希薄燃焼ガスエ
ンジンの運転制御方法は、ガス供給通路と、空気供給通
路と、ガスと空気とを混合するミキサと、ガスと空気と
の混合気をガスエンジンに供給する通路に介装されたス
ロットルと、混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段
と、スロットルの開度を制御することによりガスエンジ
ン回転数を制御する回転数制御手段、とを有する希薄燃
焼ガスエンジンの運転制御方法において、設定回転数の
変更を伴う負荷変動が生じたか否かを判断する工程と、
負荷変動後の設定回転数(或いは「次回設定回転数)を
読み込む工程と、負荷変動後の設定回転数に対応した所
定の範囲内で空燃比をリッチ側に変動するべく空燃比制
御手段を作動する空燃比制御工程、とを含んでいる。
【0008】また、本発明の希薄燃焼ガスエンジンの運
転制御装置は、ガス供給通路と、空気供給通路と、ガス
と空気とを混合するミキサと、ガスと空気との混合気を
ガスエンジンに供給する通路に介装されたスロットル
と、混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段と、スロ
ットルの開度を制御することによりガスエンジン回転数
を制御する回転数制御手段、とを有する希薄燃焼ガスエ
ンジンの運転制御装置において、負荷変動を検出する負
荷変動検出手段と、該負荷変動が設定回転数の変動を伴
う場合に負荷変動後の設定回転数(或いは「次回設定回
転数)を出力する設定回転数出力手段、とを含み、前記
空燃比制御手段は、負荷変動後の設定回転数に対応した
所定の範囲内で空燃比をリッチ側に変動する様に制御し
ている。
【0009】ここで、前記「負荷変動後の設定回転数に
対応した所定の範囲」は、個々のガスエンジン毎に実験
的に決定されるものである。具体的な決定の態様につい
ては、実施例の欄で後述する。
【0010】本発明の実施に際して、ガスエンジンの回
転数変動に基づいて制御(回転数による制御)を行うこ
とが出来るが、それに限定されるものではない。例え
ば、ガスエンジンの燃焼圧による制御、プラグの電圧に
よる制御、排ガス中の酸素濃度による制御等、種々の制
御が適用可能である。
【0011】この様な本発明の希薄燃焼ガスエンジンの
運転制御を行う際に、空燃比制御としては、例えば本出
願人が先に出願した特願平5−306318号で開示す
る様な制御手法が好ましい。この制御は回転数の変動量
により空燃比の制御を行うものである。すなわち、ガス
エンジンの回転数を検出し、検出された回転数から回転
変動量を演算して該回転変動量が目標範囲内にあるか否
かを判定し、回転変動量が目標範囲内にある場合には空
燃比をガスリーン側に制御し、回転変動量が目標範囲外
であればガスリッチ側に制御するものである。なお、こ
の制御の詳細についても、後述する。
【0012】
【作用】上述した様な構成を具備する本発明によれば、
例えばGHP用の希薄燃焼ガスエンジンの運転制御に際
して、設定回転数の変更を伴う様な負荷変動が発生した
ことを負荷変動検出手段を用いて検出した場合に、設定
回転数出力手段から変動後の負荷に対応する次回設定回
転数を読み込み、空燃比制御手段によって次回設定回転
数に対応した所定の範囲内で空燃比をリッチ側に変動す
る。ここで、次回設定回転数に対応した所定の範囲は、
個々のガスエンジン毎に実験的に定められており(詳細
は後述する)、画一的に設定されたものでは無い。そし
て、その範囲内に空燃比を変動すれば安全領域に到達出
来るため、希薄限界(或いは失火限界)を越えてしまう
恐れが無い。しかも、従来の様に必要以上にリッチ側へ
変動してしまうことも防止される。
【0013】
【実施例】次に、添付図面を参照して、本発明の実施例
を説明する。なお、図10で示す従来のシステムにおい
て用いられいるのと同一の部材については、同一の符号
を付して重複説明は省略する。
【0014】図1において、全体を20で示すGHP用
の希薄燃焼ガスエンジンの運転制御システムは、燃料で
あるガスを供給するためのガス供給通路1と、空気を供
給するための空気供給通路2と、通路1、2の合流点に
おいてガスと空気とを混合するミキサ3と、ガス供給通
路1から分岐してミキサ3をバイパスするバイパス通路
4と、該バイパス通路4に介装されたバイパス弁5と、
ガスと空気との混合気をガスエンジンEに供給する通路
6に介装されたスロットル7と、バイパス弁5の開度を
制御することにより空燃比を制御する空燃比制御手段8
と、スロットル7の開度を制御することによりガスエン
ジンEの回転数を制御する回転数制御手段9と、設定回
転数記憶手段24、とを含んでいる。
【0015】ガスエンジンEには回転数センサ10が設
けられており、その出力は信号伝達ラインSL1を介し
て回転数制御手段9に送出されると共に、信号伝達ライ
ンSL2を介して空燃比制御手段8へ送られる。回転数
制御手段9では回転数センサ10の検出信号に基づいて
スロットル7の開度を決定し、且つ、信号伝達ラインS
L3を介してスロットル7の開度制御信号を送出し、回
転数制御を行う。
【0016】一方、空燃比制御手段8では、回転数セン
サ10の検出結果と設定回転数記憶手段24から信号伝
達ラインSL4を介して伝達される設定回転数との差
(回転数変動量)に基づいて、特願平5−306318
号で開示する様な手法(詳細は後述する)により、空燃
比及び対応するバイパス弁5の開度を決定する。決定さ
れたバイパス弁開度は信号伝達ラインSL5を介してバ
イパス弁5に対して出力される。
【0017】再び図1において、ガスエンジンEには負
荷センサ12(図1では回転数センサ10と同一の部材
を示している)が設けられており、その出力は信号伝達
ラインSL1を介して回転数制御手段に伝達されると共
に、信号伝達ラインSL2を介して空燃比制御手段8へ
伝達される。
【0018】なお、明確には図示されていないが、設定
回転数記憶手段24は信号伝達ラインSL6を介して伝
達されるエンジン内の(現在の)燃焼温度と目標温度と
の偏差等からエンジンの設定回転数を求めるものであ
り、制御ROM等により構成されている。
【0019】次に図2〜4をも参照して、上述した実施
例の作用を説明する。
【0020】制御における回転数−空燃比特性は、各ガ
スエンジン(GHP用希薄燃焼ガスエンジンを含む)に
おいて一義的に求まり、例えば図2で示す様な特性を示
す。図2において、負荷の変動により、設定回転数をN
A からNB まで減少させる必要がある場合と、設定回転
数をNC からND まで上昇させる必要がある場合、とが
示されている。
【0021】図1において、負荷センサ12が負荷変動
の発生を検出すると(図4:ステップS2がYES)、
それぞれ信号伝達ラインSL1、SL2を介して、負荷
変動の発生が制御手段8、9に伝達される。そして、制
御手段8、9においては、負荷変動の発生を伝達する信
号に応答して、設定回転数の変更が必要であると判断す
る。なお、信号が負荷変動が発生しなければ(ステップ
S2でNO)、通常の回転数制御或いは空燃比制御を行
う(ステップS1)。
【0022】負荷変動の発生が検出され、設定回転数の
変更が必要であると判断された場合には(図4:ステッ
プS2がYES)、設定回転数記憶手段24から変動後
の負荷に対応する設定回転数(次回設定回転数)が制御
手段8、9へ出力される(ステップS3)。次回設定回
転数が入力された空燃比制御手段8では、図3で示す様
な特性に基づいて、次回設定回転数に対応したバイパス
弁5の開度を決定する(ステップS4)。
【0023】ここで、次回設定回転数に対応したバイパ
ス弁開度は、図3において符号ES1、ES2、ES3
のいずれかで示す関数に従って、決定すれば良い。ここ
で、バイパス弁開度を決定する関数は、符号Tで示す直
線と符号Dで示す直線とによって囲まれた範囲(図3に
おいてハッチングで示す範囲)に包含される関数であれ
ば、全て適用可能である。直線T及びDの決定方法につ
いては後述する。そして、関数ES1は上記範囲の全領
域において連続する関数であり、関数ES2は段階的に
変化する関数であり、ES3は境界線(図3では直線
T、或いは直線Dでも可)に一致する関数である。
【0024】ステップS4において弁開度が決定した
ら、当該弁開度信号は信号伝達ラインSL5を介してバ
イパス弁5に出力される(ステップS5)。この段階
で、図2における状態Aから状態Eに変化するか、或い
は状態Cから状態Fまで変化している。バイパス弁開度
が調節された後、所定時間だけ待機する(ステップS
6)。そして、その後の回転数制御により図2における
状態Eから状態Bに変化し、或いは状態Fから状態Dに
変化するのである。その後は、制御終了か否かを判断す
る(ステップS7)。
【0025】次に、図3で示す範囲を特定する態様につ
いて、図3、図5−8を参照して説明する。
【0026】上述した様に、「次回設定回転数に対応し
たバイパス弁開度」を決定するためには、図3において
ハッチングで示す範囲、すなわち直線T及びDで挟まれ
た領域を決定する必要がある。この直線T及びDは、各
ガスエンジン毎に実験的に決定されるものであり、複数
の設定回転数におけるバイパス弁5の、それぞれの弁開
度下限値T(Ni)と上限値D(Ni)とを求め、同一
の特性図上に複数個の当該下限値T(Ni)と上限値D
(Ni)とをプロットすることにより、決定される。以
下に、その詳細を説明する。
【0027】上記弁開度下限値T(Ni)と上限値D
(Ni)との決定方法は、図示の実施例では3通り示さ
れている。第1の方法は図5で示されており、希薄限界
(失火限界)における空燃比、或いはスロットル全開時
の空燃比(W.O.T.限界時空燃比)λLiを用いて求
める方法である。
【0028】図5において、或る設定回転数Niにおけ
る空燃比−バイパス弁開度特性が直線F−F´で示され
ている。そして、希薄限界(失火限界)における空燃
比、或いはスロットル全開時の空燃比(W.O.T.限
界時空燃比)λLiが縦軸(空燃比を示す)上の符号Aで
示されており、空燃比λLiの0.9倍の空燃比が符号
B、空燃比λLiの0.8倍が符号Cでそれぞれ示されて
いる。そして、上記特性F−F´における符号Bの数値
に対応する横軸(バイパス弁開度を示す)の数値が上記
弁開度下限値T(Ni)となり、符号Cに対応する数値
が上記弁開度上限値D(Ni)となる。この様にして、
それぞれ異なる複数の設定回転数における弁開度上限値
及び下限値を求め、該複数の弁開度上限値及び下限値を
図8で示す様に同一の設定回転数−バイパス弁開度特性
図にプロットし、さらに、下限値を連続すれば図3の直
線Tが求まり、上限値を連続すれば直線Dが求まるので
ある。
【0029】ここで、バイパス弁開度下限値T(Ni)
を上記空燃比λLiの0.9倍に対応して求めたのは、こ
れよりもリーン側にすると失火限界に近接するため、制
御に余裕が無くなるからである。また、バイパス弁開度
上限値D(Ni)を上記空燃比λLiの0.8倍に対応し
て求めたのは、これ以上リッチにすると、希薄燃焼タイ
プのガスエンジンにする意味が無くなるからである。
【0030】直線T、Dを決定する第2の方法は、回転
数変動振幅を使う方法であり、図6で示されている。図
6は、或る設定回転数Niで、運転最大トルク時にスロ
ットル固定の状態におけるガスエンジン回転数変動量の
振幅(rpm:縦軸)と、バイパス弁開度(横軸)との
特性図を示している。ここで、曲線F−F´は測定中の
ガスエンジンの上記回転数変動量振幅−バイパス弁開度
特性を示している。
【0031】図6において、上記振幅が±10rpmに
対応する横軸の弁開度がバイパス弁開度下限値T(N
i)となり、±5rpmに対応する横軸の数値がバイパ
ス弁開度上限値D(Ni)となる。同様な手法で、複数
の異なる設定回転数毎にバイパス弁開度下限値T(N
i)と弁開度上限値D(Ni)とを求め、該複数の値を
図8で示す様にプロットして連続させれば、直線T及び
Dが決定される。ここで、バイパス弁開度下限値T(N
i)を上記振幅の±10rpmに対応して求めたのは、
回転数変動振幅がこれ以上大きいとガスエンジンの運転
が不安定になるからである。また、バイパス弁開度上限
値D(Ni)を上記振幅の±5rpmに対応して求めた
のは、これより振幅が小さい領域におさえこもうとする
と空燃比がリッチになり過ぎてしまうので、希薄燃焼タ
イプのガスエンジンにする意味が無くなるためである。
【0032】直線T、Dを決定する第2の方法は図7に
示されており、図6で示す方法と類似している。すなわ
ち、図6では回転数変動量振幅を用いたが、図7では図
示平均有効圧変動量を用いている。図7において、或る
設定回転数Niにおける図示平均有効圧変動量(縦軸)
の±4%に対応するバイパス弁開度(横軸)がバイパス
弁開度下限値T(Ni)となり、±2%に対応する横軸
の数値がバイパス弁開度上限値D(Ni)となる。そし
て、複数の異なる設定回転数毎にバイパス弁開度下限値
T(Ni)と弁開度上限値D(Ni)とを求め、図8で
示す様にプロットして連続させて直線T及びDを決定す
る。なお、弁開度下限値T(Ni)を上記変動量の±4
%に対応して求めたのは、これ以上ではガスエンジンの
運転が不安定になるからであり、上限値D(Ni)を±
2%に対応して求めたのは、これよりも小さいと空燃比
がリッチになり過ぎて、希薄燃焼タイプのガスエンジン
にする意味が無くなるからである。
【0033】次に、前述した特願平5−306318号
で開示する様な制御手法(ステップS13における制
御)について、図9を参照しつつ説明する。この制御
は、回転変動量が目標値以内であればガスリーンの状態
にステップする制御である。図9において、先ず、決定
された回転変動許容値を読み込み(ステップS20)、
回転変動値を読み込む(ステップS21)。そして、回
転変動値が回転変動目標値の範囲内に入っているかいな
いかを判断する(ステップS22)。そして、回転変動
値が回転変動目標値の範囲内に入っている場合は(ステ
ップS22がYES)、制御をよりリーン側にして窒素
酸化物濃度がより低減する様に、バイパス弁5を制御し
て、その開度をガスリーン側にステップさせる。そのた
め、バイパス弁5の開度を調節するステッピングモータ
(図示せず)のステップ位置を算出し(ステップS2
3)、ステップ速度を算出し(ステップS24)、その
後にリーン側へステップするのである(ステップS25
及びS26)。
【0034】一方、回転変動値が回転変動目標値の範囲
を越えている場合(ステップS22がNO)は、空燃比
を高くし過ぎて回転数変動が多少増大したものと判断す
る。そして、空燃比を低くして制御をリッチ側にするべ
く必要な処理が為される。すなわち、ステップ位置を算
出し(ステップS27)、ステップ速度を算出し(ステ
ップS28)、その後にリッチ側へステップするのであ
る(ステップS29及びS30)。
【0035】ステップS22の判定結果に基づいて必要
な処理が行われた後、制御は最初の段階に戻される(ス
テップS31)。
【0036】なお、以上の実施例はあくまでも例示であ
り、本発明の技術的範囲を限定する趣旨のものではない
事を付記する。
【0037】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、ガ
スエンジンで速度変動或いは負荷変動が発生し、それが
設定回転数の変更を伴うものであれば、空燃比をリッチ
側に制御して次回設定回転数に対応した範囲内に変動す
るので、制御が希薄限界を越えてしまいガスエンジンが
失火することは完全に防止される。また、制御を必要以
上にリッチに動かして、希薄燃焼タイプのガスエンジン
でありながらNOx量が異常に増加することも防止され
る。
【0038】さらに、次回設定回転数に対応した範囲は
個々のガスエンジン毎に実験的に求められるため、極め
て正確である。しかも、当該範囲内に空燃比を収めれば
良いので、正確な制御でありながら制御操作が極めて簡
単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示すブロック図。
【図2】制御ラインの特性の一例を示す図。
【図3】次回設定回転数−バイパス弁開度特性の1例を
示す図。
【図4】本発明の制御フローチャートを示す図。
【図5】空燃比−バイパス弁開度特性図。
【図6】運転最大トルク時にスロットル固定の状態にお
けるガスエンジン回転数変動量の振幅と、バイパス弁開
度との特性図。
【図7】図示平均有効圧変動量とバイパス弁開度との特
性図。
【図8】図3の直線T、Dを決定する態様を示す、次回
設定回転数とバイパス弁開度との特性を示す図。
【図9】本発明で用いられる空燃比制御フローチャート
の一例を示す図。
【図10】従来のガスヒートポンプシステムを示す図。
【符号の説明】
20・・・GHP用希薄燃焼ガスエンジンの運転制御シ
ステム 1・・・ガス供給通路 2・・・空気供給通路 3・・・ミキサ 4・・・バイパス通路 5・・・バイパス弁 E・・・GHP用希薄燃焼ガスエンジン 7・・・スロットル 8・・・空燃比制御手段 9・・・回転数制御手段 10・・・回転数センサ SL1〜SL7・・・信号伝達ライン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給通路と、空気供給通路と、ガス
    と空気とを混合するミキサと、ガスと空気との混合気を
    ガスエンジンに供給する通路に介装されたスロットル
    と、混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段と、スロ
    ットルの開度を制御することによりガスエンジン回転数
    を制御する回転数制御手段、とを有する希薄燃焼ガスエ
    ンジンの運転制御方法において、設定回転数の変更を伴
    う負荷変動が生じたか否かを判断する工程と、負荷変動
    後の設定回転数を読み込む工程と、負荷変動後の設定回
    転数に対応した所定の範囲内で空燃比をリッチ側に変動
    するべく空燃比制御手段を作動する空燃比制御工程、と
    を含むことを特徴とする希薄燃焼ガスエンジンの運転制
    御方法。
  2. 【請求項2】 ガス供給通路と、空気供給通路と、ガス
    と空気とを混合するミキサと、ガスと空気との混合気を
    ガスエンジンに供給する通路に介装されたスロットル
    と、混合気の空燃比を制御する空燃比制御手段と、スロ
    ットルの開度を制御することによりガスエンジン回転数
    を制御する回転数制御手段、とを有する希薄燃焼ガスエ
    ンジンの運転制御装置において、負荷変動を検出する負
    荷変動検出手段と、該負荷変動が設定回転数の変動を伴
    う場合に負荷変動後の設定回転数を出力する設定回転数
    出力手段、とを含み、前記空燃比制御手段は、負荷変動
    後の設定回転数に対応した所定の範囲内で空燃比をリッ
    チ側に変動する様に制御することを特徴とする希薄燃焼
    ガスエンジンの運転制御装置。
JP6204874A 1994-08-30 1994-08-30 希薄燃焼ガスエンジンの運転制御方法及び装置 Pending JPH0868360A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1322233C (zh) * 2003-01-09 2007-06-20 三洋电机株式会社 燃气发动机驱动装置
JP2007224834A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスエンジンの吸気装置

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