JP5884621B2 - ウェイストゲートバルブの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェイストゲートバルブの制御装置に関する。
従来、車両に搭載する内燃機関には、過給機と、吸気負圧利用システムであるエバポパージシステムと、ウェイストゲートバルブ(Waste Gate valve:以下、WGVという)とを装備したものがある(例えば、特許文献1参照)。
過給機は、内燃機関の気筒から送出される排気の運動エネルギーを回転運動に変換するタービンと、タービンにより駆動されて空気を内燃機関の気筒に送給するコンプレッサとを有している。
エバポパージシステムは、燃料タンク内で蒸発した燃料であるエバポレーションガスを、吸着材に一時的に吸着させ、内燃機関の吸気通路における圧力と大気圧力との差により、エバポレーションガスを吸着材から離脱させて吸気通路に送り込むようになっている。
また、吸気負圧利用システムの他の例としては、ブレーキブースタ(制動倍力装置)や、ブローバイガス還元装置等を挙げることができる。
WGVは、例えば、過給機のコンプレッサから内燃機関の気筒に付与される吸気圧が高くなり、過給機のタービンに一定以上の排気圧が掛かった際に、排気の一部をタービンの上流側から下流側へ迂回させる役割を担っている。これにより、過給機自体の回転数が制御され、安定した吸気圧が得られるとともに、内燃機関や過給機が保護されるようになっている。
また、前述したエバポパージシステムが吸気負圧を利用しているときには、エバポパージシステムが吸気負圧を利用していないときに比べてWGVの開度を開き側に設定しておくと、内燃機関の背圧の上昇が抑制されて、気筒内の残留排気量が低減するようになる。これにより、スロットルバルブを閉じ側に設定されても、内燃機関の出力を確保することができる。
さらに、吸気負圧を利用せずに、バキュームポンプを別途に設けて、バキュームポンプから得られる負圧により、WGVを駆動するアクチュエータ(以下、WGVアクチュエータという)を作動させるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−342760号公報 特開平7−119475号公報
ところが、ブレーキブースタとWGVアクチュエータとが、同一のバキュームポンプにより負圧を得る構成を採った場合、たとえば、車速が高い状態で、WGVアクチュエータが作動すると、ブレーキブースタに付与される負圧が不足してしまうことが懸念される。
本発明は、上述したような従来の問題を解決するためになされたもので、ブレーキブースタに付与される負圧を十分に確保できるウェイストゲートバルブの制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係るウェイストゲートバルブの制御装置は、上記課題を解決するため、(1)ブレーキブースタと共通のバキュームポンプから負圧を得て作動するアクチュエータにより駆動されるウェイストゲートバルブの制御装置であって、車速を検出する車速センサと、前記ブレーキブースタに付与されている付与負圧を検出する圧力センサと、前記アクチュエータが前記バキュームポンプから得る負圧を調整する負圧調整バルブと、前記ブレーキブースタに付与すべき必要負圧を、前記車速に応じて算出する必要負圧算出部と、前記負圧調整バルブの開度を設定するバルブ開度設定部とを備え、前記バルブ開度設定部は、前記付与負圧が前記必要負圧よりも低いことを条件として、前記負圧調整バルブの開度を調整することにより、前記バキュームポンプから前記アクチュエータが得る負圧を制限するよう構成されている。
この構成により、本発明に係るウェイストゲートバルブの制御装置においては、ブレーキブースタに付与されている付与負圧が、ブレーキブースタに付与すべき必要負圧よりも低いと、バルブ開度設定部が負圧調整バルブの開度を調整して、アクチュエータに付与される負圧を制限する。これにより、ブレーキブースタに付与される負圧が不足しない。
また、上記(1)に記載のウェイストゲートバルブの制御装置は、(2)前記バキュームポンプを駆動する原動機の回転数を検出する回転数センサと、前記原動機の回転数に基づき、前記バキュームポンプによる発生負圧を算出する発生負圧算出部と、前記必要負圧に対する前記付与負圧の負圧不足分を算出する負圧不足分算出部とを備え、前記バルブ開度設定部は、前記付与負圧が前記必要負圧よりも低く、かつ、前記負圧不足分が前記発生負圧よりも低いことを条件として、前記負圧調整バルブの開度を調整することにより、前記バキュームポンプからアクチュエータへの負圧付与を中断するよう構成されている。
この構成により、本発明に係るウェイストゲートバルブの制御装置は、必要負圧に対する付与負圧の負圧不足分が、発生負圧よりも低いと、バルブ開度設定部が負圧調整バルブを調整して、アクチュエータへの負圧の付与を中断する。これにより、ブレーキブースタに付与される負圧が不足しない。
本発明によれば、ブレーキブースタに付与される負圧を十分に確保できるウェイストゲートバルブの制御装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るウェイストゲートバルブの制御装置が適用されるエンジンを示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係るウェイストゲートバルブの制御装置を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係るウェイストゲートバルブの制御装置の作動を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るウェイストゲートバルブの制御装置を示すものである。このウェイストゲートバルブの制御装置が適用されるエンジン10は、図2に示すような電子制御ユニット(Electric Control Unit:以下、ECUという)80を有しており、ECU80は、エンジン10の各部を制御するようになっている。
本実施形態におけるエンジン10は、多気筒・筒内噴射式内燃機関であり、図1に示すように、シリンダブロック11の上部にシリンダヘッド12を締結している。シリンダブロック11には、複数の気筒13が形成されており、各気筒13には、ピストン14がそれぞれ上下移動自在に収納されている。
また、シリンダブロック11の下部にクランクケース(図示せず)を締結している。このクランクケースの内部には、クランクシャフト16が回転自在に支持されており、各ピストン14は、コネクティングロッド17を介してクランクシャフト16にそれぞれ連結されている。
そして、シリンダブロック11における気筒13の内周面と、シリンダヘッド12の下面と、ピストン14の頂面とによって燃焼室18を形成している。
シリンダヘッド12には、燃焼室18に連通する吸気ポート19および排気ポート20が形成されている。また、シリンダヘッド12には、吸気ポート19の下端を開閉して、エンジン10の外部から燃焼室18への燃焼用空気の導入を制御する吸気バルブ21と、排気ポート20の下端を開閉して、燃焼室18からエンジン10の外部への排気の排出を制御する排気バルブ22とが取り付けられている。
吸気バルブ21および排気バルブ22は、軸方向に移動し得るようにシリンダヘッド12に支持され、バルブスプリング(図示せず)により、吸気ポート19および排気ポート20を閉止する方向、すなわち、図1において上方に付勢されるようになっている。
さらに、シリンダヘッド12には、吸気カムシャフト23および排気カムシャフト24が回転自在に支持されている。
吸気カムシャフト23には、吸気カム25が嵌着されており、この吸気カム25の外周面は、吸気バルブ21の上端部に摺動可能に接している。排気カムシャフト24には、排気カム26が嵌着されており、この排気カム26の外周面は、排気バルブ22の上端部に摺動可能に接している。
クランクシャフト16に嵌着したクランクシャフトスプロケット(図示せず)と、吸気カムシャフト23および排気カムシャフト24の双方に嵌着した各カムシャフトスプロケット(図示せず)には、無端状のタイミングチェーン(図示せず)が掛け回されている。
これにより、クランクシャフト16の回転に連動して、吸気カムシャフト23と排気カムシャフト24が回転し、吸気カム25および排気カム26が、バルブスプリングに抗して吸気バルブ21および排気バルブ22を、吸気ポート19および排気ポート20を開放する方向、すなわち、図1において下方へ押すようになっている。
本実施形態におけるエンジン10は、いわゆる、4サイクルエンジンである。
ピストン14の往復動によってクランクシャフト16が回転し、クランクシャフト16に連動して吸気カムシャフト23および排気カムシャフト24が回転すると、吸気カム25とバルブスプリングとが、吸気バルブ21を所定のタイミングで移動させ、排気カム26とバルブスプリングとが、排気バルブ22を所定のタイミングで移動させるようになっている。
つまり、吸気バルブ21および排気バルブ22が所定のタイミングで移動することで、吸気ポート19および排気ポート20を開閉し、吸気ポート19と燃焼室18とを連通させ、また、燃焼室18と排気ポート20とを連通させるようになっている。
前述したクランクシャフトスプロケットに対するカムシャフトスプロケットの減速比は、クランクシャフト16が2回転(720度)する間に、吸気カムシャフト23および排気カムシャフト24が1回転(360度)するように、2:1に設定されている。
すなわち、エンジン10は、クランクシャフト16が2回転する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程の4行程を実行し、吸気カムシャフト23および排気カムシャフト24が1回転するようになっている。
シリンダヘッド12には、燃焼室18に燃料を直接的に噴射し得るインジェクタ27と、燃焼室18において火花放電を発生させ得る点火プラグ28とが取り付けられている。
インジェクタ27は、燃料噴射量を調整するためのニードルバルブと、ECU80からの信号よってニードルバルブを開閉するソレノイドとを有している。ニードルバルブの燃料流入口には、燃料ポンプ(図示せず)から燃料が、所定の圧力で送給されるようになっている。
インジェクタ27におけるニードルバルブが開くと、インジェクタ27から燃焼室18に噴射される燃料と、吸気ポート19を経て燃焼室18に流入した空気と混ざり合い、混合気を形成するようになっている。このエンジン10では、圧縮行程が完了する直前で、燃料の噴射を行うようにしている。
点火プラグ28は、プラチナやイリジウム合金により形成された電極を有している。この電極には、ECU80によって電圧が印加されるようになっている。そして、電極は、電圧が印加されると火花放電が発生し、燃焼室18の混合気が着火するようになっている。火花放電の発生は、圧縮行程の完了時に行うようにしている。
エンジン10は、エンジン10の外部から各気筒13のそれぞれに空気を送給するための吸気通路37と、各気筒13のそれぞれから排気をエンジン10の外部へ送出するための排気通路38と、各気筒13から送出される排気の圧力を利用して各気筒13に空気を押し込む過給機39とを備えている。
吸気通路37は、第1の吸気管37a、第2の吸気管37bおよび第3の吸気管37cを有している。排気通路38は、第1の排気管38a、第2の排気管38bおよび第3の排気管38cを有している。
また、過給機39は、排気の運動エネルギーを回転運動に変換するタービン39aと、タービン39aにより駆動されて空気を圧縮するコンプレッサ39bとで構成されている。
第1の吸気管37aにおける空気流通方向上流端には、エンジン10の気筒13へ送給する空気を清浄するためのエアクリーナ40が取り付けられ、また、第1の吸気管37aにおける空気流通方向下流端は、過給機39におけるコンプレッサ39bの空気吸入口に接続されている。そして、第1の吸気管37aには、吸気量検出手段であるエアフローセンサ41と、吸気温度検出手段である温度センサ42とが設けられている。
第2の吸気管37bにおける空気流通方向上流端は、過給機39におけるコンプレッサ39bの空気吐出口に接続され、また、第2の吸気管37bにおける空気流通方向下流端は、空気冷却手段であるインタークーラ43の空気入口に接続されている。
第3の吸気管37cの空気流通方向上流端は、インタークーラ43の空気出口に接続され、また、第3の吸気管37cの空気流通方向下流端は、シリンダヘッド12における吸気ポート19に接続されている。そして、第3の吸気管37cには、吸気量調整手段であるスロットルバルブ44と、吸気圧検出手段である吸気圧センサ45とが設けられている。
エアフローセンサ41は、第1の吸気管37aにおける吸気量に応じた信号を、ECU80に出力するようになっている。温度センサ42は、第1の吸気管37aにおける吸気温度に応じた信号を、ECU80に出力するようになっている。インタークーラ43は、過給機39におけるコンプレッサ39bにより昇圧された空気を冷却する役割を担っている。
スロットルバルブ44には、バルブ開度を調整するためのスロットルバルブアクチュエータ(図示せず)が付属しており、スロットルバルブアクチュエータは、ECU80からの信号に基づき作動するようになっている。吸気圧センサ45は、第3の吸気管37cにおける吸気圧に応じた信号を、ECU80に出力するようになっている。
第1の排気管38aにおける排気流通方向上流端は、シリンダヘッド12における排気ポート20に接続され、また、第1の排気管38aにおける排気流通方向下流端は、過給機39におけるタービン39aの排気流入口接続されている。
第2の排気管38bにおける排気流通方向上流端は、過給機39におけるタービン39aの排気送出口に接続され、また、第2の排気管38bにおける排気流通方向下流端は、排気浄化手段である触媒コンバータ46の排気入口に接続されている。
第3の排気管38cにおける排気流通方向上流端は、触媒コンバータ46の排気出口に接続され、また、第3の排気管38cにおける排気流通方向下流端には、排気音を低減させるためのマフラー(図示せず)が取り付けられている。
触媒コンバータ46は、触媒として例えば、プラチナ、パラジウム、ロジウム等を担持させた触媒担体46aと、触媒担体46aを収納するケース46bとで構成されている。触媒担体46aは、セラミックスを素材とするハニカム構造体であり、触媒担体46aの内部には、触媒担体46aにおける一端面から他端面に向けて排気が通過し得る排気流路が、多数形成されている。
これにより、排気流路を通過する排気に含まれている炭化水素は、触媒によって水と二酸化炭素に酸化され、排気流路を通過する排気に含まれている一酸化炭素は、触媒によって二酸化炭素に酸化され、排気流路を通過する排気に含まれている窒素酸化物は、触媒によって窒素に還元されるようになっている。
さらに、第1の排気管38aには、バイパス管47の排気流通方向上流端が接続され、第2の排気管38bには、バイパス管47の排気流通方向下流端が接続されている。そして、バイパス管47には、ウェイストゲートバルブ(Waste Gate valve:以下、WGVという)48が設けられている。
WGV48は、例えば、過給機39におけるコンプレッサ39bからエンジン10の気筒13に付与される吸気圧が高くなり、タービン39aに一定以上の排気圧が掛かった場合に、排気の一部がタービン39aを通らないように、タービン39aの下流側へ迂回させる役割を担っている。
これにより、過給機39自体の回転数が制御され、安定した吸気圧が得られるとともに、エンジン10や過給機39が保護されるようになっている。
また、エンジン10は、クランクシャフト16の回転に同期した信号を、ECU80に出力するクランク角センサ49を備えている。
エンジン10が搭載される車両は、図2に示すように、負圧発生用のバキュームポンプ51と、ブレーキペダル52に作用する踏込力を増大させるためのブレーキブースタ53と、負圧調整バルブ(Vacuum Regulating Valve:以下、VRV)54と、WGV48を駆動するアクチュエータ(以下、WGVアクチュエータという)55と、エンジン回転数Neを検出する回転数センサ56と、車速Vsを検出する車速センサ57と、ブレーキブースタ53に付与される付与負圧Ps0を検出する圧力センサ58とを備えている。
バキュームポンプ51は、エンジン10の動弁機構を構成しているカムシャフト23、24や、クランクシャフト16等により駆動されるようになっている。
バキュームポンプ51とブレーキブースタ53とは、第1の負圧管59aを介して接続されており、第1の負圧管59aには、チェックバルブ60が組み込まれている。チェックバルブ60は、バキュームポンプ51が負圧を発生している状態においては、開状態となり、ブレーキブースタ53に負圧が付与されるとともに、バキュームポンプ51が負圧を発生していない状態においては、閉状態となるように構成されている。
VRV54は、ECU80からの指令信号Sdに応じて開度が調整され、また、指令信号Sdがないときには、閉止されるようになっている。VRV54の一次ポートは、第2の負圧管59bを介して、バキュームポンプ51に接続され、VRV54の二次ポートは、第3の負圧管59cを介して、WGVアクチュエータ55に接続されている。
バキュームポンプ51が負圧を発生している状態でVRV54が開くと、VRV54の開度に応じた負圧がWGVアクチュエータ55に付与されるようになっている。
圧力センサ58は、第1の負圧管59aにおいて、チェックバルブ60とブレーキブースタ53との間に位置する部位に接続されている。
本実施形態におけるECU80は、必要負圧算出部81と、発生負圧算出部82と、負圧不足分算出部83と、バルブ開度設定部84とを有している。
ECU80は、マイクロコンピュータを中心として構成され、処理部70、記憶部71および入出力部72を有している。これら処理部70、記憶部71、および入出力部72は、信号の受け渡しができるように相互に接続されており、図3に示すブレーキブースタ負圧判定およびVRV作動可否判定に基づいたウェイストゲートバルブの制御を実行するようになっている。
処理部70は、図示されていないメモリおよびCPU(Central Processing unit)からなり、前述した必要負圧算出部81、発生負圧算出部82、負圧不足分算出部83およびバルブ開度設定部84を含んで構成されている。
記憶部71には、エンジン10の各部を制御するコンピュータプログラムおよびウェイストゲートバルブの制御に必要なマップ等が格納されている。この記憶部71は、例えば、ハードディスク装置、またはフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ(CD−ROM等のような読み出しのみが可能な記憶媒体)や、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいは、これらの組み合わせにより構成されている。
入出力部72には、VRV54およびエンジン10の各部を駆動する駆動回路(図示せず)と、前述したエアフローセンサ41、温度センサ42、吸気圧センサ45、クランク角センサ49、回転数センサ56、車速センサ57および圧力センサ58等とが接続されている。この入出力部72は、各センサ41、42、45、49、56、57、58から信号を受け、また、VRV54および駆動回路に信号を送るようになっている。
必要負圧算出部81は、車速センサ57により得られる車速Vsに基づき、車速Vsとブレーキブースタ53に付与すべき必要負圧Ps1との関係を表した必要負圧算出マップから、現時点での車速Vsに応じた必要負圧Ps1を算出するように構成されている。
発生負圧算出部82は、圧力センサ58の検出値、すなわち、ブレーキブースタ53の付与負圧Ps0が必要負圧Ps1よりも低い(付与負圧Ps0のほうが必要負圧Ps1よりも大気圧に近い)場合に、バキュームポンプ51による発生負圧Ps2を求めるようになっている。
具体的には、回転数センサ56により得られるエンジン回転数Neに基づき、エンジン回転数Neとバキュームポンプ51による発生負圧Ps2との関係を表した発生負圧算出マップから、現時点でのエンジン回転数Neに応じた発生負圧Ps2を算出するように構成されている。
負圧不足分算出部83は、必要負圧Ps1に対する付与負圧Ps0の負圧不足分Ps3を算出するように構成されている。
バルブ開度設定部84は、ブレーキブースタ53の付与負圧Ps0と必要負圧Ps1との関係、およびバキュームポンプ51による発生負圧Ps2と前述した負圧不足分Ps3との関係を条件として、VRV54に指令信号Sdを送信するように構成されている。
このバルブ開度設定部84は、ブレーキブースタ53の付与負圧Ps0が必要負圧Ps1よりも高い(必要負圧Ps1のほうが付与負圧Ps0よりも大気圧に近い)場合には、VRV54に対して開度制限をしない指令信号Sdを出力するようになっている。
また、バルブ開度設定部84は、ブレーキブースタ53の付与負圧Ps0が必要負圧Ps1よりも低く、かつバキュームポンプ51による発生負圧Ps2が前述した負圧不足分Ps3よりも高い(負圧不足分Ps3のほうが発生負圧Ps2よりも大気圧に近い)場合には、VRV54に対して開度制限をする指令信号Sdを出力するようになっている。
さらに、バルブ開度設定部84は、ブレーキブースタ53の付与負圧Ps0が必要負圧Ps1よりも低く、かつバキュームポンプ51による発生負圧Ps2が前述した負圧不足分Ps3よりも低い(発生負圧Ps2のほうが負圧不足分Ps3よりも大気圧に近い)場合には、VRV54に対して指令信号Sdを送信せず、VRV54を閉止させるようになっている。
次に、図3を参照しながら、本実施形態に係るウェイストゲートバルブの制御装置の作動を説明する。
バキュームポンプ51が稼働しているときに必要負圧算出部81は、車速センサ57により得られる車速Vsに基づき、車速Vsとブレーキブースタ53に付与すべき必要負圧Ps1との関係を表した必要負圧算出マップから、現時点での車速Vsに応じた必要負圧Ps1を算出する(ステップS1)。
負圧発生算出部82は、圧力センサ58が検出したブレーキブースタ53の付与負圧Ps0が必要負圧Ps1よりも低い(ステップS2;No)場合には、エンジン回転数Neに基づき、発生負圧算出マップから、バキュームポンプ51による発生負圧Ps2を算出する(ステップS4)。
負圧不足分算出部83は、必要負圧Ps1に対する付与負圧Ps0の負圧不足分Ps3を算出する(ステップS5)。
バルブ開度設定部84は、ブレーキブースタ53の付与負圧Ps0が必要負圧Ps1よりも高い(ステップS2;Yes)場合には、VRV54に対して開度制限をしない指令信号Sdを出力する(ステップS3)ので、WGVアクチュエータ55が得る負圧は制限さない。この後、ブレーキブースタ負圧判定およびVRV作動可否判定は、メインルーチンに戻る。
すなわち、ブレーキブースタ53の付与負圧Ps0が必要負圧Ps1よりも高い場合には、WGVアクチュエータ55の作動が制限されない。
バルブ開度設定部84は、ブレーキブースタ53の付与負圧Ps0が必要負圧Ps1よりも低く(ステップS2;No)、かつバキュームポンプ51による発生負圧Ps2が負圧不足分Ps3よりも高い(ステップS6;Yes)場合には、VRV54に対して開度制限をする指令信号Sdを出力する(ステップS7)ので、WGVアクチュエータ55が得る負圧は制限されることになる。この後、ブレーキブースタ負圧判定およびVRV作動可否判定は、メインルーチンに戻る。
すなわち、バキュームポンプ51による発生負圧Ps2が負圧不足分Ps3よりも高い場合には、WGVアクチュエータ55の作動が制限されるため、ブレーキブースタ53に付与される負圧が不足せず、ブレーキブースタ53に付与される負圧を十分に確保することができる。
バルブ開度設定部84は、ブレーキブースタ53の付与負圧Ps0が必要負圧Ps1よりも低く(ステップS2;No)、かつバキュームポンプ51による発生負圧Ps2が負圧不足分Ps3よりも低い(ステップS6;No)場合には、VRV54に対して指令信号Sdを送信せず、VRV54を閉止させる(ステップS8)ので、WGVアクチュエータ55は負圧を得ないことになる。この後、ブレーキブースタ負圧判定およびVRV作動可否判定は、メインルーチンに戻る。
すなわち、バキュームポンプ51による発生負圧Ps2が負圧不足分Ps3よりも低い場合には、WGVアクチュエータ55の作動が停止するため、ブレーキブースタ53に付与される負圧が不足せず、ブレーキブースタ53に付与される負圧を十分に確保することができる。
以上説明したように、本発明に係るウェイストゲートバルブの制御装置は、ブレーキブースタに付与される負圧を十分に確保できるという効果を奏するものであり、ウェイストゲートバルブの制御装置全般に有用である。
10 エンジン(原動機)
48 WGV(ウェイストゲートバルブ)
51 バキュームポンプ
53 ブレーキブースタ
54 VRV(負圧調整バルブ)
55 WGVアクチュエータ
56 回転数センサ
57 車速センサ
58 圧力センサ
81 必要負圧算出部
82 発生負圧算出部
83 負圧不足分算出部
84 バルブ開度設定部

Claims (2)

  1. ブレーキブースタと共通のバキュームポンプから負圧を得て作動するアクチュエータにより駆動されるウェイストゲートバルブの制御装置であって、
    車速を検出する車速センサと、
    前記ブレーキブースタに付与されている付与負圧を検出する圧力センサと、
    前記アクチュエータが前記バキュームポンプから得る負圧を調整する負圧調整バルブと、
    前記ブレーキブースタに付与すべき必要負圧を、前記車速に応じて算出する必要負圧算出部と、
    前記負圧調整バルブの開度を設定するバルブ開度設定部とを備え、
    前記バルブ開度設定部は、前記付与負圧が前記必要負圧よりも低いことを条件として、前記負圧調整バルブの開度を調整することにより、前記バキュームポンプから前記アクチュエータが得る負圧を制限するよう構成されていることを特徴とするウェイストゲートバルブの制御装置。
  2. 前記バキュームポンプを駆動する原動機の回転数を検出する回転数センサと、
    前記原動機の回転数に基づき、前記バキュームポンプによる発生負圧を算出する発生負圧算出部と、
    前記必要負圧に対する前記付与負圧の負圧不足分を算出する負圧不足分算出部とを備え、
    前記バルブ開度設定部は、前記付与負圧が前記必要負圧よりも低く、かつ、前記負圧不足分が前記発生負圧よりも低いことを条件として、前記負圧調整バルブの開度を調整することにより、前記バキュームポンプからアクチュエータへの負圧付与を中断するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載のウェイストゲートバルブの制御装置。
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