JP2007077828A - 内燃機関の燃料圧制御装置 - Google Patents

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智子 森田
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Abstract

【課題】排ガス浄化用の触媒の活性化を図るために燃料圧を制御する場合において、燃焼状態および排ガス特性をいずれも向上させることができる内燃機関の燃料圧制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関3の気筒3a内に直接噴射される燃料の圧力を燃料圧Pfとして制御する内燃機関3の燃料圧制御装置1は、ECU2および触媒温センサ25を備える。ECU2は、燃料ポンプ5cを介して、燃料圧Pfを、触媒温センサ25により検出された触媒の温度TCATが所定温度TREFよりも低いとき(ステップ8がYESのとき)には、所定温度以上のときよりも高くなるように制御する(ステップ9)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、排ガス浄化用の触媒の活性化を図るために燃料圧を制御する内燃機関の燃料圧制御装置に関する。
従来、この種の内燃機関の燃料圧制御装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この内燃機関は、圧縮着火式のものであり、燃料を昇圧する燃料ポンプと、昇圧された燃料を蓄えるコモンレールと、コモンレールに接続され、気筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、排ガスを浄化する触媒などを備えている。
また、燃料圧制御装置は、制御ユニットと、コモンレール内の燃料圧を検出する燃料圧センサと、触媒温度を検出する触媒温度センサと、機関回転数を検出する機関回転数センサと、アクセルペダルの開度(以下「アクセル開度」という)を検出するアクセル開度センサなどを備えている。
この燃料圧制御装置では、内燃機関のアイドル運転中、検出された触媒温度が触媒の活性化温度よりも若干高い所定のしきい値と比較され、このしきい値よりも触媒温度が低いときには、触媒の活性化を図るために、特許文献1の図22および段落番号[0091]〜[0093]に記載されているように、燃料圧が制御されるとともに、吸入空気量および燃料噴射量が制御される。
まず、燃料圧制御では、機関回転数およびアクセル開度に応じてマップを検索することにより、要求トルクが算出され、この要求トルクおよび機関回転数に応じてマップを検索することにより、目標燃料圧のマップ値が算出され、このマップ値から所定値を減算した値が目標燃料圧として設定される。すなわち、触媒を活性化させる際、目標燃料圧は、通常時よりも低い値に設定される。そして、燃料圧が目標燃料圧になるように、燃料ポンプの運転が制御される。
このように燃料圧制御が実行されると、燃料圧が通常時よりも低い値に制御されることで、燃料噴射時間が通常時よりも長くなる。それにより、機関回転数が目標機関回転数よりも低くなるのに伴って、吸入空気量制御では、吸入空気量が増量するように制御されるとともに、燃料噴射量制御では、燃料噴射量が増大するように制御される。その結果、排ガス温度が高められることで、触媒が活性化する。
特開2000−97078号公報
上記従来の内燃機関の燃料圧制御装置によれば、触媒を活性化させる際、燃料圧が通常時よりも低い値に制御されるので、燃料が燃料噴射弁によって気筒内に噴射された際、燃料の粒子が大きくなり、燃料の霧化状態が悪化してしまう。その結果、燃焼状態が悪化することで、排ガス特性が低下するおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、排ガス浄化用の触媒の活性化を図るために燃料圧を制御する場合において、燃焼状態および排ガス特性をいずれも向上させることができる内燃機関の燃料圧制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、排ガスを浄化する触媒(排気浄化触媒12)を有する内燃機関3において、内燃機関3の気筒3a内に直接噴射される燃料の圧力を燃料圧Pfとして制御する内燃機関3の燃料圧制御装置1であって、触媒の温度TCATを検出する触媒温度検出手段(触媒温センサ25)と、燃料圧Pfを変更可能な燃料圧変更機構(燃料ポンプ5c)と、燃料圧変更機構を介して、燃料圧Pfを、検出された触媒の温度TCATが所定温度TREFよりも低いとき(ステップ8の判別結果がYESのとき)には、所定温度以上のときよりも高くなるように制御する燃料圧制御手段(ECU2、ステップ9)と、を備えることを特徴とする。
この内燃機関の燃料圧制御装置によれば、燃料圧を変更可能な燃料圧変更機構を介して、燃料圧が、検出された触媒の温度が所定温度よりも低いときには所定温度以上のときよりも高くなるように制御されるので、この所定温度を触媒が活性化する温度に設定することにより、触媒の温度が所定温度よりも低く、触媒が活性化していないことで、その活性化を図る場合、燃料圧がそれ以外の場合よりも高い値に制御される。それにより、触媒の活性化を図るために燃料圧をより低い値に制御する従来の場合と比べて、燃料を気筒内に噴射した際、燃料の粒子をより小さくでき、燃料をより良好な状態に霧化させることができる。その結果、燃焼状態および排ガス特性をいずれも向上させることができる(なお、本明細書における「触媒の温度の検出」は、センサなどにより触媒の温度を直接検出することに限らず、他のパラメータに基づいて触媒の温度を推定することも含む)。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る内燃機関の燃料圧制御装置について説明する。図1は、本実施形態の燃料圧制御装置1を適用した内燃機関(以下「エンジン」という)3の概略構成を示しており、図2は、燃料圧制御装置1の概略構成を示している。図2に示すように、燃料圧制御装置1は、ECU2を備えており、このECU2は、後述するように、エンジン3の運転状態に応じて、燃料圧制御を実行するとともに、燃料噴射制御などの各種の制御処理を実行する。
エンジン3は、図示しない車両に搭載された直列4気筒型ディーゼルエンジンであり、4組の気筒3aおよびピストン3b(1組のみ図示)と、クランクシャフト3cなどを備えている。
このエンジン3には、クランク角センサ20が設けられている。このクランク角センサ20は、マグネットロータおよびMREピックアップで構成されており、クランクシャフト3cの回転に伴い、パルス信号であるCRK信号をECU2に出力する。このCRK信号は、所定のクランク角(例えば1deg)毎に1パルスが出力され、ECU2は、このCRK信号に応じて、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。
また、エンジン3には、燃料噴射弁4が気筒3a毎に設けられており(1つのみ図示)、各燃料噴射弁4はいずれも、ECU2に電気的に接続されている。燃料噴射弁4は、ECU2によって、その開弁時間および開弁タイミング、すなわち燃料噴射量および燃料噴射タイミングが制御される。
さらに、エンジン3には、燃料供給装置5が設けられている。この燃料供給装置5は、燃料噴射弁4に高圧の燃料(軽油)を供給するものであり、燃料タンク5aと、これに燃料供給路5bを介して接続されたコモンレール5dと、燃料タンク5aとコモンレール5dとの間の燃料供給路5bに設けられた燃料ポンプ5cなどを備えている。
燃料ポンプ5c(燃料圧変更機構)は、電動式の低圧ポンプと、クランクシャフト3cの回転を動力源とする高圧ポンプと、高圧ポンプによる昇圧状態を制御するための電磁弁(いずれも図示せず)などを組み合わせたものであり、これらはいずれもECU2に電気的に接続されている。この燃料供給装置5では、後述するように、ECU2によって燃料ポンプ5cの運転が制御され、それにより、コモンレール5d内の燃料の圧力(以下「燃料圧」という)Pfが制御される。
一方、コモンレール5dは、その内部空間が燃料ポンプ5cからの燃料を高圧状態で蓄える燃料室になっている。コモンレール5dは、燃料供給路5bを介して燃料噴射弁4に接続されており、燃料噴射弁4の開弁により、コモンレール5d内の燃料は気筒3a内に噴射される。コモンレール5dには、燃料圧センサ21が取り付けられており、この燃料圧センサ21は、燃料圧Pfを検出し、それを表す検出信号をECU2に出力する。
さらに、コモンレール5dは、燃料戻し路5eを介して燃料タンク5aに接続されており、この燃料戻し路5eには、高圧リリーフ弁5fが設けられている。この高圧リリーフ弁5fは、機械式のものであり、燃料圧Pfが所定のリリーフ圧を超えたときに開弁する。それにより、コモンレール5d内の燃料が燃料戻し路5eを介して燃料タンク5a内に戻され、燃料圧Pfが所定のリリーフ圧以下になるように調整される。
一方、エンジン3の吸気通路6には、上流側から順に、エアフローセンサ22、ターボチャージャ7、スロットル弁機構8およびスワール弁機構9が設けられている。このエアフローセンサ22は、熱線式エアフローメータで構成されており、後述するスロットル弁8aを通過する空気の流量を検出し、それを表す検出信号をECU2に出力する。ECU2は、エアフローセンサ22の検出信号などに基づき、気筒3aに吸入される吸入空気量(新気量)Gcylを算出する。
また、ターボチャージャ7は、吸気通路6のエアフローセンサ22よりも下流側に設けられたコンプレッサブレード7aと、排気通路11の途中に設けられ、コンプレッサブレード7aと一体に回転するタービンブレード7bと、複数の可変ベーン7c(2つのみ図示)と、可変ベーン7cを駆動するベーンアクチュエータ7dなどを備えている。
このターボチャージャ7では、排気通路11内の排気によってタービンブレード7bが回転駆動されると、これと一体のコンプレッサブレード7aも同時に回転することにより、吸気通路6内の空気が加圧される。すなわち、過給動作が実行される。
また、可変ベーン7cは、ターボチャージャ7が発生する過給圧Pcを変化させるためのものであり、ハウジングのタービンブレード7bを収容する部分の壁に回動自在に取り付けられている。可変ベーン7cは、ECU2に接続されたアクチュエータ(図示せず)に機械的に連結されている。ECU2は、アクチュエータを介して可変ベーン7cの開度を変化させ、タービンブレード7bに吹き付けられる排気量を変化させることによって、タービンブレード7bの回転速度すなわちコンプレッサブレード7aの回転速度を変化させ、それにより、過給圧を制御する。
また、吸気通路6のターボチャージャ7よりも下流側には、過給圧センサ23が取り付けられている。この過給圧センサ23は、半導体圧力センサなどで構成され、吸気通路6内の過給圧Pcを検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。
一方、スロットル弁機構8は、スロットル弁8aおよびこれを駆動するTHアクチュエータ8bなどを備えている。スロットル弁8aは、吸気通路6の途中に回動自在に設けられており、当該回動に伴う開度の変化によりスロットル弁8aを通過する空気の流量を変化させる。THアクチュエータ8bは、モータに減速ギヤ機構(いずれも図示せず)を組み合わせたものであり、ECU2に電気的に接続されている。ECU2は、THアクチュエータ8bを介してスロットル弁8aの開度を変化させ、それにより、吸入空気量を制御する。
また、吸気通路6のスロットル弁機構8よりも下流側の部分は、1つの集合部と、そこから分岐した4つの分岐部とからなるインテークマニホールド6aになっている。このインテークマニホールド6a内の通路は、集合部から各分岐部にわたってスワール通路6bおよびバイパス通路6cに分かれており、これらの通路6b,6cはそれぞれ、2つの吸気ポートを介して気筒3a内に連通している。
前述したスワール弁機構9は、スワール流を発生させることによって気筒3a内の混合気を攪拌するものであり、スワール通路6b内に設けられたスワール弁9aと、これを駆動するスワールアクチュエータ9bなどを備えている。スワールアクチュエータ9bは、モータに減速ギヤ機構(いずれも図示せず)を組み合わせたものであり、ECU2に電気的に接続されている。ECU2は、スワールアクチュエータ9bを介してスワール弁9aの開度を変化させ、それにより、スワール流の発生状態を制御する。
また、エンジン3には、排気還流装置10が設けられている。この排気還流装置10は、吸気通路6および排気通路11の間に接続されたEGR通路10aと、このEGR通路10aを開閉するEGR制御弁10bなどで構成されている。EGR通路10aの一端は、排気通路11のタービンブレード7bよりも上流側の部分に開口し、他端は、吸気通路6のバイパス通路6cの部分に開口している。
EGR制御弁10bは、そのリフトが最大値と最小値との間でリニアに変化するリニア電磁弁で構成され、ECU2に電気的に接続されている。ECU2は、EGR制御弁10bを介して、EGR通路10aの開度を変化させ、それにより、排気還流量を制御する。このEGR制御弁10bには、リフトセンサ24が取り付けられており、このリフトセンサ24は、EGR制御弁10bのリフト(以下「リフト」という)Legrを検出し、それを表す検出信号をECU2に出力する。
一方、排気通路11のタービンブレード7bよりも下流側には、排気浄化触媒12および触媒温センサ25(触媒温度検出手段)が設けられている。この排気浄化触媒12は、その温度が所定温度TREF以上のときには、活性化状態に確実に保持され、それにより、排気通路11を流れる排ガス中のNOx、HCおよびCOを浄化する。また、触媒温センサ25は、排気浄化触媒12の温度(以下「触媒温」という)TCATを検出し、それを表す検出信号をECU2に出力する。
さらに、ECU2には、アクセル開度センサ26が接続されている。このアクセル開度センサ26は、車両の図示しないアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセル開度」という)APを検出し、それを表す検出信号をECU2に出力する。
また、ECU2(燃料圧制御手段)は、CPU、RAM、ROMおよびI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などからなるマイクロコンピュータで構成されており、前述した各種のセンサ20〜26の検出信号などに応じて、エンジン3の運転状態を判別するとともに、運転状態に応じて、以下に述べるように、燃料圧制御などを実行する。
以下、図3を参照しながら、ECU2により実行される制御処理について説明する。この処理では、まず、ステップ1(図では「S1」と略す。以下同じ)で、以下の2つの条件(a),(b)がいずれも成立しているか否かを判別する。なお、要求トルクPMCMDは、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じて、図示しないマップを検索することにより算出される。
(a)エンジン回転数NEが所定値NEREF(例えば1500rpm)以下であること。
(b)要求トルクPMCMDが所定値PMREF(例えば75N・m)以下であること。
このステップ1の判別結果がNOのとき、すなわちNE>NEREFまたはPMCMD>PMREFが成立しているときには、後述する触媒昇温用の制御を実行すべき運転状態にないとして、ステップ2〜7において、以下に述べるように、通常時用の各種の制御処理を実行する。
すなわち、まず、ステップ2で、通常時用の燃料圧制御処理を実行する。具体的には、要求トルクPMCMDおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、通常時用の目標燃料圧Pf_cmdを算出するとともに、燃料圧Pfが通常時用の目標燃料圧Pf_cmdになるように、燃料ポンプ5cの運転を制御する。
次に、ステップ3で、通常時用の燃料噴射制御処理を実行する。具体的には、要求トルクPMCMDおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、基本燃料噴射量を算出し、これを各種の運転状態パラメータ(例えばエンジン水温)に応じて補正することにより、通常時用の燃料噴射量QINJを算出する。この通常時用の燃料噴射量QINJは、燃料噴射弁4の開弁時間として算出される。次に、この通常時用の燃料噴射量QINJおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、通常時用の燃料噴射タイミング(噴射開始タイミングおよび噴射終了タイミング)を算出する。そして、以上のように算出された通常時用の燃料噴射量QINJおよび燃料噴射タイミングに基づいて、燃料噴射弁4の開弁時間、開弁タイミングおよび閉弁タイミングを制御する。
ステップ3に続くステップ4では、通常時用の過給圧制御処理を実行する。具体的には、要求トルクPMCMDおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、通常時用の目標過給圧Pc_cmdを算出する。そして、過給圧Pcが通常時用の目標過給圧Pc_cmdになるように、ベーンアクチュエータ7dを介して、可変ベーン7cの開度を制御する。
次いで、ステップ5で、通常時用のスワール制御処理を実行する。具体的には、要求トルクPMCMDおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、スワール弁9aの通常時用の目標スワール開度を算出する。そして、この通常時用の目標スワール開度に応じて、スワールアクチュエータ9bを制御する。
ステップ5に続くステップ6では、通常時用のEGR制御処理を実行する。具体的には、要求トルクPMCMDおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、通常時用の目標リフトLcmdを算出する。そして、リフトLegrが通常時用の目標リフトLegr_cmdになるように、EGR制御弁10bを制御する。
次に、ステップ7で、通常時用の吸入空気量制御処理を実行する。具体的には、要求トルクPMCMDおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、通常時用の目標吸入空気量Gcyl_cmdを算出する。そして、吸入空気量Gcylが通常時用の目標吸入空気量Gcyl_cmdになるように、THアクチュエータ8bを介して、スロットル弁8aの開度を制御する。以上のように、ステップ7を実行した後、本処理を終了する。
一方、ステップ1の判別結果がYESのときには、ステップ8に進み、触媒温TCATが所定温度TREFより低いか否かを判別する。この所定温度TREFは、前述したように、触媒温TCATがこれ以上であれば、排気浄化触媒12が活性化状態に確実に保持される値に設定されている。
ステップ8の判別結果がNOのときには、排気浄化触媒12が活性化しており、触媒昇温制御を実行する必要がないとして、前述したように、ステップ2〜7の通常時用の各種の制御処理を実行した後、本処理を終了する。
一方、ステップ8の判別結果がYESのとき、すなわち、排気浄化触媒12が活性化していないおそれがあり、触媒昇温用の制御を実行すべき状態にあるときには、ステップ9〜14において、以下に述べるように、触媒昇温用の各種の制御処理を実行する。
すなわち、まず、ステップ9で、触媒昇温用の燃料圧制御処理を実行する。具体的には、要求トルクPMCMDおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しない触媒昇温用のマップを検索することにより、触媒昇温用の目標燃料圧Pf_cmdを算出するとともに、燃料圧Pfが触媒昇温用の目標燃料圧Pf_cmdになるように、燃料ポンプ5cの運転を制御する。この触媒昇温用のマップでは、触媒昇温用の目標燃料圧Pf_cmdは、前述したステップ2の通常時用の目標燃料圧Pf_cmdよりも高い値に設定されている。これは、燃料噴射時における燃料の細粒化を促進し、良好な霧化状態を確保することによって、排気浄化触媒12をより迅速に昇温・活性化させるためである。
次に、ステップ10で、触媒昇温用の燃料噴射制御処理を実行する。具体的には、要求トルクPMCMDおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しない触媒昇温用のマップを検索することにより、基本燃料噴射量を算出し、これを各種の運転状態パラメータ(例えばエンジン水温)に応じて補正することにより、触媒昇温用の燃料噴射量QINJを算出する。この触媒昇温用の燃料噴射量QINJは、前述したステップ3の通常時用の燃料噴射量QINJよりも大きい値として算出される。これは、後述する触媒昇温用の吸入空気量制御において、触媒昇温用の吸入空気量Gcylが通常時用の触媒昇温用のよりも小さい値になるように制御されるので、触媒昇温用の制御中、エンジン3の発生トルクを通常時の制御中と同等に確保するためである。
次いで、この触媒昇温用の燃料噴射量QINJおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、触媒昇温用の燃料噴射タイミングを算出する。この触媒昇温用の燃料噴射タイミングでは、燃料の噴射開始タイミングが通常時用の噴射開始タイミングよりも遅いタイミングに設定される。これは、燃料の噴射開始タイミングを通常時用の噴射開始タイミングよりも遅く設定すると、排気温度がより高い温度になることで、排気浄化触媒12の活性化を促進できるためである。そして、以上のように算出された触媒昇温用の燃料噴射量QINJおよび燃料噴射タイミングに基づいて、燃料噴射弁4の開弁時間および開弁タイミングを制御する。
ステップ10に続くステップ11では、触媒昇温用の過給圧制御処理を実行する。具体的には、要求トルクPMCMDおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しない触媒昇温用のマップを検索することにより、触媒昇温用の目標過給圧Pc_cmdを算出する。そして、過給圧Pcが触媒昇温用の目標過給圧Pc_cmdになるように、ベーンアクチュエータ7dを介して、可変ベーン7cの開度を制御する。この触媒昇温用のマップでは、触媒昇温用の目標過給圧Pc_cmdは、前述したステップ4の通常時用の目標過給圧Pc_cmdよりも低い値に設定されている。これは、ターボチャージャ7の仕事を低減することにより、その分、排気エネルギを増大させることで、排気浄化触媒12の活性化を促進するためである。
次いで、ステップ12で、触媒昇温用のスワール制御処理を実行する。具体的には、要求トルクPMCMDおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しない触媒昇温用のマップを検索することにより、スワール弁9aの触媒昇温用の目標スワール開度を算出する。そして、この触媒昇温用の目標スワール開度に応じて、スワールアクチュエータ9bを制御する。この触媒昇温用のマップでは、触媒昇温用の目標スワール開度は、前述したステップ5の通常時用の目標スワール開度よりも大きい値に設定されている。これは、より強いスワール流を気筒3a内に発生させ、混合気の良好な燃焼状態を確保することで、燃焼温度すなわち排ガス温度を上昇させ、それにより、排気浄化触媒12の活性化を促進するためである。
ステップ12に続くステップ13では、触媒昇温用のEGR制御処理を実行する。具体的には、要求トルクPMCMDおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しない触媒昇温用のマップを検索することにより、触媒昇温用の目標リフトLcmdを算出する。そして、リフトLegrが触媒昇温用の目標リフトLegr_cmdになるように、EGR制御弁10bを制御する。この触媒昇温用のマップでは、触媒昇温用の目標リフトLegr_cmdは、前述したステップ6の通常時用の目標リフトLegr_cmdよりも大きい値に設定されている。これは、EGR量を増大し、吸入空気量Gcylを減らすことで、空燃比をリッチ化し、それによって、排気浄化触媒12の活性化を促進するためである。
次に、ステップ14で、触媒昇温用の吸入空気量制御処理を実行する。具体的には、要求トルクPMCMDおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しない触媒昇温用のマップを検索することにより、触媒昇温用の目標吸入空気量Gcyl_cmdを算出する。そして、吸入空気量Gcylが触媒昇温用の目標吸入空気量Gcyl_cmdになるように、THアクチュエータ8bを介して、スロットル弁8aの開度を制御する。この触媒昇温用のマップでは、触媒昇温用の目標吸入空気量Gcyl_cmdは、前述したステップ7の通常時用の目標吸入空気量Gcyl_cmdよりも小さい値に設定されている。これは、吸入空気量Gcylを減らし、空燃比をリッチ化することによって、排気浄化触媒12の活性化を促進するためである。以上のようにステップ14を実行した後、本処理を終了する。
以上のように構成された本実施形態の燃料圧制御装置1によれば、触媒温TCATが所定温度TREFよりも低いとき、すなわち排気浄化触媒12が活性化していないおそれがあるときには、目標燃料圧Pf_cmdが通常時用の値よりも高い触媒昇温用の目標燃料圧Pf_cmdとして算出され、それにより、燃料圧Pfが触媒昇温用の目標燃料圧Pf_cmdになるように制御される。その結果、排気浄化触媒12の活性化を図るための燃料圧制御において、燃料圧をより低い値に制御する従来の場合と比べて、燃料が気筒3a内に噴射された際、燃料の粒子をより小さくでき、燃料をより良好な状態に霧化させることができる。その結果、燃焼状態および排ガス特性をいずれも向上させることができる。
これに加えて、触媒温TCATが所定温度TREFよりも低いときには、前述したように、排気浄化触媒12の活性化を促進するように、触媒昇温用の燃料噴射制御、触媒昇温用の過給圧制御、触媒昇温用のスワール制御、触媒昇温用のEGR制御および触媒昇温用の吸入空気量制御処理がそれぞれ実行されるので、排気浄化触媒12をより迅速に活性化させることができる。その結果、排ガス特性をさらに向上させることができる。
なお、実施形態は、燃料圧制御装置1をディーゼルエンジンタイプの内燃機関3に適用した例であるが、本願発明の燃料圧制御装置はこれに限らず、燃料を気筒内に直接噴射する内燃機関に適用可能である。例えば、燃料圧制御装置1を筒内直噴式のガソリンエンジンに適用してもよい。
また、実施形態は、触媒温度検出手段として、触媒温TCATを直接的に検出する触媒温センサ25を用いた例であるが、本願発明の触媒温度検出手段はこれに限らず、触媒温度検出手段として、触媒温TCATを他のパラメータに基づいて触媒温TCATを推定するものを用いてもよい。例えば、排気通路11を流れる排ガスの温度TEXを検出する排気温センサを排気通路11に設け、この排気温センサにより検出された排ガスの温度TEXに基づき、熱力学的モデルなどにより触媒温TCATを推定してもよい。
さらに、実施形態は、燃料圧制御手段としてのECU2において、触媒温TCATが所定温度TREFよりも低い場合、触媒昇温用のマップを検索することにより、通常時用の値よりも高い触媒昇温用の目標燃料圧Pf_cmdを算出するように構成した例であるが、本願発明の燃料圧制御手段はこれに限らず、燃料圧を、検出された触媒の温度が所定温度よりも低いときには、所定温度以上のときよりも高くなるように制御するものであればよい。例えば、触媒温TCATが所定温度TREFよりも低い場合、通常時用の目標燃料圧Pf_cmdを補正することにより、触媒昇温用の目標燃料圧Pf_cmdを算出するように構成してもよい。
本願発明の一実施形態に係る燃料圧制御装置を適用した内燃機関の概略構成を模式的に示す図である。 燃料圧制御装置の概略構成を示すブロック図である。 燃料圧制御を含む各種の制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 燃料圧制御装置
2 ECU(燃料圧制御手段)
3 内燃機関
3a 気筒
5c 燃料ポンプ(燃料圧変更機構)
12 排気浄化触媒(触媒)
25 触媒温センサ(触媒温度検出手段)
TCAT 触媒の温度
TREF 所定温度
Pf 燃料圧

Claims (1)

  1. 排ガスを浄化する触媒を有する内燃機関において、当該内燃機関の気筒内に直接噴射される燃料の圧力を燃料圧として制御する内燃機関の燃料圧制御装置であって、
    前記触媒の温度を検出する触媒温度検出手段と、
    前記燃料圧を変更可能な燃料圧変更機構と、
    当該燃料圧変更機構を介して、前記燃料圧を、前記検出された触媒の温度が所定温度よりも低いときには、当該所定温度以上のときよりも高くなるように制御する燃料圧制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の燃料圧制御装置。
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