JP2009191660A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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JP2009191660A JP2008031045A JP2008031045A JP2009191660A JP 2009191660 A JP2009191660 A JP 2009191660A JP 2008031045 A JP2008031045 A JP 2008031045A JP 2008031045 A JP2008031045 A JP 2008031045A JP 2009191660 A JP2009191660 A JP 2009191660A
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Abstract

【課題】本発明は、内燃機関の制御装置に関し、小ターボチャージャと大ターボチャージャとを備えた内燃機関において、NOx排出量を確実に低減することを目的とする。
【解決手段】本発明の内燃機関の制御装置は、小ターボチャージャ16を主として使用する小ターボ使用状態と、大ターボチャージャ18を併用または単独で使用する大ターボ使用状態とを、運転領域に応じて切り替える。小ターボチャージャ16は、可変ノズル16cを備える。小ターボ使用状態では、EGR弁42をオープンループ制御するとともに、過給圧センサ44またはエアフローメータ43で検出される過給圧または吸入空気量が目標値に一致するように可変ノズル16cをフィードバック制御する。大ターボ使用状態では、可変ノズル16cのフィードバック制御を停止するとともに、吸入空気量が目標値に一致するようにEGR弁をフィードバック制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
特開2005−330811号公報には、小ターボチャージャと大ターボチャージャとを直列に配置した内燃機関用多段過給システムが開示されている。小ターボチャージャおよび大ターボチャージャには、可変ノズルがそれぞれ設けられている。また、このシステムは、EGR装置を更に備えている。このシステムでは、EGR領域にあるときには、目標新気量が得られるように、スロットル弁あるいはEGR弁の開度がフィードバック制御される(上記公報の段落0066)。そして、EGR領域では、小ターボチャージャの可変ノズル開度は、フィードバック制御されない(上記公報の段落0064、0069)。これにより、EGR率の制御と過給圧の制御との干渉が抑制される、と上記公報には記載されている。
特開2005−330811号公報 特開2006−57570号公報 特開2007−154684号公報
図6は、筒内ガス量およびNOx排出量を示すグラフである。EGRの実行中は、筒内ガス量は、新気とEGRガスとの合計となる。図6の中央のグラフは、多段過給エンジンの場合であって小ターボチャージャが主として使用される、比較的低回転低負荷側の運転領域の場合を示す。これに対し、図6の左側のグラフは、一つのターボチャージャを備えた通常のターボエンジンの場合であって同様の負荷および回転数の場合を示す。これらのグラフに示すように、多段過給エンジンでは、比較的低回転低負荷側の領域においても小ターボチャージャによって高い過給圧が得られる。このため、多段過給エンジンでは、通常のターボエンジンと比べ、筒内ガス量を大幅に多くすることができ、その増分をEGRガスの増量に充当することができる。その結果、燃焼温度を十分に低下させることができ、NOx排出量を大幅に低減することができる。
しかしながら、状況によっては、小ターボチャージャによって所期の過給圧が得られない状態が発生する場合がある。図6の右側のグラフは、そのような場合、すなわち、多段過給エンジンにおいて過給圧が不足している場合を示す。過給圧が不足すると、筒内ガス量が目標値よりも少なくなる。上記従来の技術では、前述したように、EGR領域にあるときには、EGR弁(あるいはスロットル弁)をフィードバック制御することによって新気量を目標値に一致させる。このため、過給圧不足によって筒内ガス量が不足している場合であっても、新気量は一定に保たれるので、筒内ガス量が減った分だけEGRガス量が減少してしまう。その結果、図6の右側のグラフに示すように、EGRガス量が目標値より少なくなり、NOx排出量を十分に低減することができなくなる。
上述したような点において、上記従来の技術は、未だ改良の余地を残すものであった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、小ターボチャージャと大ターボチャージャとを備えた内燃機関において、NOx排出量を確実に低減することのできる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
小ターボチャージャと、前記小ターボチャージャより大容量の大ターボチャージャとを有する内燃機関と、
前記小ターボチャージャを主として使用する小ターボ使用状態と、前記大ターボチャージャを併用または単独で使用する大ターボ使用状態とを、運転領域に応じて切り替えるターボ切替手段と、
前記小ターボチャージャのタービンの入口面積を可変とする可変ノズルと、
前記内燃機関の排気ガスの一部を吸気通路に還流させるEGR通路と、
前記EGR通路に設けられたEGR弁と、
過給圧を検出する過給圧検出手段と、
吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、
前記小ターボ使用状態では、前記EGR弁をオープンループ制御するとともに、前記検出される過給圧または吸入空気量が目標値に一致するように前記可変ノズルをフィードバック制御する第1のEGR制御手段と、
前記大ターボ使用状態では、前記可変ノズルのフィードバック制御を停止するとともに、前記検出される吸入空気量が目標値に一致するように前記EGR弁をフィードバック制御する第2のEGR制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記内燃機関の吸気弁の閉じ時期を変化させることにより実圧縮比を可変とする実圧縮比可変手段と、
吸気温度を検出する吸気温検出手段と、
前記検出される吸気温度および/または過給圧に応じて、実圧縮比を補正する実圧縮比補正手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記小ターボチャージャのタービンをバイパスして排気ガスを通す小タービンバイパス通路と、
前記小タービンバイパス通路を開閉する小タービンバイパス通路開閉弁と、
を備え、
前記小ターボ使用状態では、前記小タービンバイパス通路開閉弁を閉じ、前記大ターボ使用状態では、前記小タービンバイパス通路開閉弁を開くことを特徴とする。
第1の発明によれば、小ターボ使用状態では、EGR弁をオープンループ制御するとともに、過給圧または吸入空気量が目標値に一致するように可変ノズルをフィードバック制御することができる。このような制御によれば、何らかの原因によって過給圧が不足した際には、その過給圧不足が可変ノズルの開度にフィードバックされ、可変ノズルが閉じ方向に駆動される。これにより、小ターボチャージャの回転数が上昇して、実過給圧を目標値まで迅速に高めることができる。その結果、筒内ガス量が増大し、筒内のEGRガス量を迅速に目標値まで高めることができる。よって、NOx排出量を目標レベルにまで確実に低下させることができる。また、小ターボチャージャは、通常のターボチャージャと比べて、小型であるため、回転部分の慣性質量も小さい。このため、回転数を迅速に変化させることが可能であり、応答遅れが少ない。従って、可変ノズルの開度によって過給圧を良好に制御することができ、応答遅れやハンチングなどを確実に抑制することができる。一方、可変ノズルによるEGR制御の応答性が低下し易い大ターボ使用状態では、可変ノズルのフィードバック制御を停止するとともに、応答性に優れたEGR弁によってEGRをフィードバック制御することができる。このため、大ターボ使用状態においても良好なEGR制御を行うことができる。また、第1の発明によれば、EGRを制御する二つのアクチュエータ(可変ノズル、EGR弁)が同時にフィードバック制御されることはない。このため、二つのフィードバック制御が干渉して制御性が悪化することがなく、安定したEGR制御を行うことができる。
第2の発明によれば、吸気弁閉じ時期を変化させて実圧縮比を変化させることができる。このため、実圧縮比を小さくすることによって燃焼温度を低くする制御が可能であるので、NOxやスモークの排出量を更に低減することができる。更に、第2の発明によれば、吸気温度あるいは過給圧に応じて、実圧縮比を補正することができる。このため、吸気温度や過給圧が目標値より低い場合であっても、実圧縮比が大きくなる方向に補正することにより、失火の発生やHC排出量の増大等を確実に抑制することができる。
第3の発明によれば、小タービンバイパス通路開閉弁の状態を制御することにより、小ターボ使用状態と大ターボ使用状態とを容易且つ確実に切り替えることができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、4サイクルのディーゼル機関10を備えている。ディーゼル機関10は、車両に搭載され、その動力源とされているものとする。なお、本実施形態のディーゼル機関10は、直列4気筒型であるが、本発明におけるディーゼル機関の気筒数および気筒配置はこれに限定されるものではない。
ディーゼル機関10の各気筒から排出される排気ガスは、排気マニホールド12によって集合され、排気通路14に流入する。ディーゼル機関10は、小ターボチャージャ16と、この小ターボチャージャ16より大容量の(高流量に適した)大ターボチャージャ18とを備えている。排気マニホールド12の直下の排気通路14は、小ターボチャージャ16のタービン16aの入口に接続されている。そして、小ターボチャージャ16のタービン16aの出口から延びる排気通路17は、大ターボチャージャ18のタービン18aの入口に接続されている。すなわち、大ターボチャージャ18のタービン18aは、小ターボチャージャ16のタービン16aの下流側に配置されている。
小ターボチャージャ16は、タービン16aの入口面積を可変とする可変ノズル16cを備えている。この可変ノズル16cは、アクチュエータ24により駆動されて開閉する。可変ノズル16cの開度を小さくするほど、タービン16aに流入する排気ガスの流速が速くなる。よって、可変ノズル16cの開度を小さくすることにより、小ターボチャージャ16の回転数が上昇するので、小ターボチャージャ16による過給圧を増大させることができる。
小ターボチャージャ16のタービン16aの上流側の排気通路14と下流側の排気通路17とは、小タービンバイパス通路20によって接続されている。小タービンバイパス通路20の途中には、この通路を開閉する開閉弁22が設置されている。
後述するように、ディーゼル機関10では、比較的低回転低負荷側の運転領域では小ターボチャージャ16が主として使用され、比較的高回転高負荷側の運転領域では大ターボチャージャ18が主として使用される。大ターボチャージャ18のタービン18aの下流側の排気通路26の途中には、排気ガスを浄化するための排気浄化触媒28が設置されている。
ディーゼル機関10の吸気通路32の入口付近には、エアクリーナ34が設けられている。吸気通路32は、エアクリーナ34の下流側で、第1通路32aと第2通路32bとに分岐している。第1通路32aの途中には小ターボチャージャ16のコンプレッサ16bが配置されており、第2通路32bの途中には大ターボチャージャ18のコンプレッサ18bが配置されている。両コンプレッサ16b,18bの下流側で、第1通路32aおよび第2通路32bは再度合流し、インタークーラ36へと接続されている。インタークーラ36の下流側の吸気通路32は、吸気マニホールド38に接続されている。
エアクリーナ34を通って吸入された空気は、小ターボチャージャ16のコンプレッサ16bあるいは大ターボチャージャ18のコンプレッサ18bで圧縮された後、インタークーラ36で冷却され、吸気マニホールド38を経て各気筒に流入する。インタークーラ36と吸気マニホールド38との間には、スロットル弁39が設置されている。
ディーゼル機関10は、更に、排気ガスの一部を吸気通路32に還流させるEGR(Exhaust Gas Recirculation)を行うためのEGR装置を備えている。本実施形態のEGR装置は、排気マニホールド12と吸気通路32とを接続するEGR通路40と、EGR通路40の途中に設置されたEGRクーラ41と、EGRクーラ41の下流側に設置されたEGR弁42とを有している。以下の説明では、このようなEGR装置によって行われる外部EGRを単に「EGR」と称する。
また、本実施形態のシステムは、吸入空気量を検出するエアフローメータ43と、過給圧(吸気圧力)を検出する過給圧センサ44と、吸気温度(吸気マニホールド温度)を検出する吸気温センサ45と、ディーゼル機関10が搭載された車両のアクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセルポジションセンサ46と、ECU(Electronic Control Unit)50とを更に備えている。
図2は、図1に示すシステムにおけるディーゼル機関10の一つの気筒の断面を示す図である。以下、同図を参照して、本実施形態のディーゼル機関10について更に説明する。ディーゼル機関10の気筒には、燃料を筒内に直接噴射するインジェクタ47が設置されている。各気筒のインジェクタ47は、図示しないコモンレールに接続されている。そのコモンレール内には、図示しないサプライポンプによって加圧された高圧の燃料が貯留されている。そして、上記コモンレール内から、各気筒のインジェクタ47へ燃料が供給される。
ディーゼル機関10のクランク軸48の近傍には、クランク軸48の回転角度を検出するクランク角センサ49が取り付けられている。ECU50は、クランク角センサ49の信号に基づいて機関回転数を算出することができる。
また、ディーゼル機関10は、吸気弁52のバルブタイミングを可変とする吸気可変動弁装置54を備えている。本実施形態の吸気可変動弁装置54は、吸気弁52の少なくとも閉じ時期を可変とするものであれば、いかなる構成のものでもよく、次に例示するような機構を用いることができる。
(1)吸気弁52を駆動するカムシャフトの位相を変化させることにより、吸気弁52の開弁期間を一定としたままで吸気弁の開き時期および閉じ時期を連続的に進角したり遅角したりすることができる位相可変機構。
(2)吸気弁52とカムシャフトとの間に揺動カムなどを介在させることにより、吸気弁52の開き時期を作用角(開弁期間)とともに変化させる作用角可変機構。
(3)吸気弁52を開くためのカムを電気モータによって回転駆動することにより、吸気弁52を任意の時期に開閉可能とする機構。
(4)吸気弁52を電磁力によって駆動することにより任意の時期に開閉可能とする機構(電磁駆動弁)。
なお、図2の構成では、ディーゼル機関10は、排気弁56のバルブタイミングを可変とする排気可変動弁装置58を更に備えているが、本発明では、排気弁56の開弁特性は固定とされていてもよい。すなわち、本発明では、通常の動弁機構により排気弁56を駆動してもよい。
ECU50には、上述したエアフローメータ43、過給圧センサ44、吸気温センサ45、アクセルポジションセンサ46、クランク角センサ49を含む各種センサ、並びに、上述した開閉弁22、アクチュエータ24、スロットル弁39、EGR弁42、インジェクタ47、吸気可変動弁装置54、排気可変動弁装置58を含む各種アクチュエータがそれぞれ電気的に接続されている。ECU50は、各センサの出力に基づき、所定のプログラムに従って各アクチュエータを作動させることにより、ディーゼル機関10の運転状態を制御する。
[実施の形態1の特徴]
(ターボ切替制御)
ターボチャージャは、内燃機関の排気エネルギによって駆動される。排気エネルギは、排気ガスの量、温度および圧力によって決定される値であり、高回転高負荷側ほど増大する。このため、一般に、ターボチャージャ付き内燃機関では、排気エネルギの小さい低回転低負荷側の運転領域においてタービンが効率良く作動しないため、トルク不足、燃費悪化、応答性悪化(いわゆるターボラグ)等を生じ易いという課題がある。
このような問題に鑑みて、本実施形態のディーゼル機関10では、ターボ切替制御を実行する。すなわち、比較的低回転低負荷側の運転領域(好ましくは中回転中負荷以下の領域)では主として小ターボチャージャ16を使用し、それより高回転高負荷側の運転領域では大ターボチャージャ18を併用または単独で使用する。
小ターボチャージャ16は、大ターボチャージャ18に比して小容量とされているため、少ない排気エネルギでも高効率で作動する。このため、ディーゼル機関10では、排気エネルギの少ない比較的低回転低負荷側の領域であっても、高い過給圧を得ることができる。
一方、排気ガス流量が多くなる高回転高負荷側の領域では、大容量の大ターボチャージャ18を主として作動させることにより、優れた過給効率が得られる。このようなことから、本実施形態のディーゼル機関10では、幅広い領域において高い過給圧を得ることができ、トルク、燃費、応答性、エミッション等の特性を十分に改善することができる。
以下の説明では、小ターボチャージャ16を主として使用する状態(実質的に小ターボチャージャ16のみを使用する状態)を「小ターボ使用状態」と称し、大ターボチャージャ18を併用または単独で使用する状態を「大ターボ使用状態」と称する。
小ターボ使用状態においては、小タービンバイパス通路20に設けられた開閉弁22を閉状態とする。この状態では、排気マニホールド12からの排気ガスは、小ターボチャージャ16のタービン16aに流入し、このタービン16aを作動させる。そして、タービン16aを出た排気ガスは、大ターボチャージャ18のタービン18aに流入する。この排気ガスは、小ターボチャージャ16のタービン16aによって既にエネルギが回収されているので、エネルギが小さい。このため、大ターボチャージャ18は有効に作動せず、実質的に小ターボチャージャ16のみが作動することとなる。
一方、大ターボ使用状態においては、小タービンバイパス通路20に設けられた開閉弁22を開状態とする。開閉弁22を開いた状態では、排気マニホールド12を出た排気ガスの多くは、小タービンバイパス通路20を通って、大ターボチャージャ18のタービン18aに流入する。小タービンバイパス通路20を通ってタービン18aに流入する排気ガスは、高い排気エネルギを持っている。このため、この排気ガスは、タービン18aを有効に作動させる。このようにして、大ターボ使用状態においては、開閉弁22を開くことにより、大ターボチャージャ18が作動する。このとき、小ターボチャージャ16は、大ターボチャージャ18と共に有効に作動してもよいし、実質的に作動しなくてもよい。
(小ターボ使用状態でのEGR制御)
図6を参照して既に説明したように、小ターボ使用状態において、新気量(すなわちエアフローメータ43で検出される吸入空気量)が目標値に一致するようにEGR弁42をフィードバック制御した場合には、何らかの原因によって過給圧が不足した際に、NOx排出量が目標レベルより増加してしまうという問題がある。
本実施形態では、上記の問題を解決するため、小ターボ使用状態においては、EGR弁42の開度をオープンループ制御するとともに、過給圧センサ44により検出される実過給圧が目標値に一致するように、可変ノズル16cの開度をフィードバック制御することとした。このような制御によれば、何らかの原因によって過給圧が不足した際には、その過給圧不足が可変ノズル16cの開度にフィードバックされ、可変ノズル16cが閉じ方向に駆動される。これにより、小ターボチャージャ16の回転数が上昇して、実過給圧を目標値まで高めることができる。その結果、筒内ガス量が増大し、筒内のEGRガス量を目標値まで高めることができる。よって、NOx排出量を目標レベルにまで確実に低下させることができる。
ところで、通常のターボチャージャにおいて、可変ノズルによって過給圧をフィードバック制御する際には、一般に、応答性に関して、次のような懸念がある。ターボチャージャの回転数は急には上昇しにくい。すなわち、可変ノズルの開度を小さくしてから過給圧(筒内ガス量)が実際に上昇するまでには、ある程度の時間遅れが生ずる。このため、過給圧(筒内ガス量)の応答遅れやハンチングなどが生じ易くなり、安定したEGR制御がしにくいという懸念がある。
これに対し、本実施形態でフィードバック制御の対象とする小ターボチャージャ16は、通常のターボチャージャと比べて、小型であるため、回転部分の慣性質量も小さい。このため、回転数を迅速に変化させることが可能であり、応答遅れが少ない。従って、可変ノズル16cの開度によって過給圧を良好に制御することができ、応答遅れやハンチングなどを確実に抑制することができる。
(大ターボ使用状態でのEGR制御)
一方、大ターボ使用状態においては、可変ノズル16cによって過給圧(筒内ガス量)をフィードバック制御しようとすると、応答性が低下し易い。そこで、本実施形態では、大ターボ使用状態においては、可変ノズル16cをオープンループ制御するとともに、新気量(エアフローメータ43で検出される吸入空気量)が目標値に一致するように、EGR弁42の開度をフィードバック制御することとした。EGR弁42によれば、EGR量を応答性良く制御することができる。このため、大ターボ使用状態において良好なEGR制御を行うことができる。
このように、本実施形態では、小ターボ使用状態と大ターボ使用状態とでEGR制御の手法を切り替えることにより、何れの状態においても筒内のEGRガス量が所期の量(目標値)となるように精度良く制御することができる。このため、NOx排出量を目標レベルにまで確実に低下させることができる。
また、本実施形態のEGR制御においては、可変ノズル16cをフィードバック制御する際にはEGR弁42がオープンループ制御とされ、EGR弁42をフィードバック制御する際には可変ノズル16cがオープンループ制御とされる。つまり、EGRを制御する二つのアクチュエータが同時にフィードバック制御されることはない。このため、二つのフィードバック制御が干渉して制御性が悪化することがなく、安定したEGR制御を行うことができる。
[実施の形態1における具体的処理]
図3は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図3に示すルーチンによれば、まず、現在のディーゼル機関10の運転領域が小ターボ領域であるか大ターボ領域であるかが判別される(ステップ100)。ECU50には、比較的低回転低負荷側の小ターボ領域と、その小ターボ領域より機関回転数および機関負荷の高い大ターボ領域とを定めたマップが記憶されている。ステップ100においては、クランク角センサ49やアクセルポジションセンサ46等の検出信号に基づいて算出される機関回転数および機関負荷が読み込まれ、上記マップを参照することにより小ターボ領域であるか大ターボ領域であるかが判定される。
上記ステップ100で、小ターボ領域であると判別された場合には、小タービンバイパス通路20の開閉弁22が閉状態とされる(ステップ102)。これにより、ディーゼル機関10は、小ターボ使用状態となる。この小ターボ使用状態においては、EGR弁42がオープンループ制御される(ステップ104)。ECU50には、機関回転数および機関負荷と、予め適合されたEGR弁開度との関係を定めたEGR弁開度マップが記憶されている。このEGR弁開度マップにおけるEGR弁開度は、目標過給圧が実現されている状態において、筒内の新気量とEGRガス量とをそれぞれの目標値に一致させることができるように適合されている。ステップ104では、上記EGR弁開度マップを参照することにより現在の機関回転数および機関負荷におけるEGR弁開度の適合値が算出され、その適合値に一致するようにEGR弁42が制御される。
また、小ターボ使用状態においては、可変ノズル16cの開度がフィードバック制御される(ステップ106)。ECU50には、機関回転数および機関負荷と、目標過給圧との関係を定めた過給圧マップが記憶されている。ステップ106では、その過給圧マップを参照することにより現在の機関回転数および機関負荷における目標過給圧が算出される。そして、その目標過給圧と、過給圧センサ44により検出される実過給圧との偏差を可変ノズル16cの開度にフィードバックすることにより、実過給圧が目標過給圧に一致するように制御される。
このような小ターボ使用状態におけるEGR制御によれば、何らかの原因によって過給圧が不足した場合であっても、可変ノズル16cの開度が補正されることにより、過給圧不足を迅速に解消し、実過給圧を目標過給圧に一致させることができる。EGR弁42の開度が上記マップにより算出される適合値に制御されている状態で、目標過給圧が実現されれば、筒内の新気量とEGRガス量とはそれぞれの目標値に一致する。このため、本実施形態によれば、筒内に十分な新気量およびEGRガス量を確実に確保することができる。よって、スモークの排出を抑制しつつ、NOx排出量を目標レベルにまで確実に低減させることができる。
一方、上記ステップ100で、大ターボ領域であると判別された場合には、小タービンバイパス通路20の開閉弁22が開状態とされる(ステップ108)。これにより、ディーゼル機関10は、大ターボ使用状態となる。この大ターボ使用状態においては、EGR弁42がフィードバック制御される(ステップ110)。ECU50には、機関回転数および機関負荷と、目標新気量(目標吸入空気量)との関係を定めた新気量マップが記憶されている。ステップ110では、その新気量マップを参照することにより現在の機関回転数および機関負荷における目標新気量が算出される。そして、その目標新気量と、エアフローメータ43により検出される実新気量との偏差をEGR弁42の開度にフィードバックすることにより、実新気量が目標新気量に一致するように制御される。
また、大ターボ使用状態においては、可変ノズル16cの開度がオープンループ制御される(ステップ112)。ECU50には、機関回転数および機関負荷と、予め適合された可変ノズル開度との関係を定めた可変ノズル開度マップが記憶されている。ステップ112では、上記可変ノズル開度マップを参照することにより現在の機関回転数および機関負荷における可変ノズル開度の適合値が算出され、その適合値に一致するように可変ノズル16cが制御される。
大ターボ使用状態においては、可変ノズル16cによって過給圧(筒内ガス量)をフィードバック制御すると応答性が低下する。これに対し、図3に示すルーチンによれば、大ターボ使用状態においては、応答性の良いEGR弁42をフィードバック制御するので、EGR制御を高精度且つ安定して実行することができる。
なお、本実施形態では、小ターボ使用状態において、過給圧が目標値に一致するように可変ノズル16cをフィードバック制御しているが(上記ステップ106)、本発明では、新気量(吸入空気量)が目標値に一致するように可変ノズル16cをフィードバック制御してもよい。EGR弁42の開度が上記マップにより算出される適合値に制御されている状態で、新気量が目標値に一致すれば、過給圧(筒内ガス量)およびEGRガス量もそれぞれの目標値に一致する。このため、新気量が目標値に一致するように可変ノズル16cをフィードバック制御した場合であっても、上記と同様の効果が得られる。
(吸気弁遅閉じによる実圧縮比減制御)
前述したように、本実施形態のディーゼル機関10は、吸気可変動弁装置54により、吸気弁52の閉じ時期(以下「吸気弁閉じ時期」と称する)を変化させることができる。ところで、実質的な圧縮行程は、吸気弁52が閉じた位置から上死点までの間である。このため、吸気弁閉じ時期を変化させると、実質的な圧縮比ε(以下「実圧縮比」と称する)を変化させることができる。
実圧縮比を小さくすると、燃焼温度が低くなるので、NOxやスモークの排出量を更に低減することができる。ただし、実圧縮比を小さくするほど、圧縮端温度が低くなるので、筒内に噴射された燃料が着火しにくくなる傾向がある。
これに対し、ディーゼル機関10では、小ターボチャージャ16を設けたことにより、機関回転数および機関負荷が比較的低い領域においても、高い過給圧が得られ、大量のEGRが可能となる。過給圧が高いほど、燃料は着火し易くなる。また、EGRガス量が多いほど、吸気マニホールド38内の吸気ガスの温度(以下「吸気マニホールド温度」と称する)が高くなるので、燃料は着火し易くなる。このようなことから、本実施形態のディーゼル機関10では、通常のエンジンと比べて、燃料が着火し易いので、実圧縮比を小さくすることが可能である。そこで、本実施形態では、実圧縮比が通常のエンジンよりも小さくなるように、吸気可変動弁装置54を制御することとしている。これにより、燃焼温度を更に低くすることができるので、NOxやスモークの排出量を更に低減することができる。
ただし、実圧縮比を小さくすると、ロバスト性を確保することが困難となり易い。すなわち、過給圧や吸気マニホールド温度が何らかの原因によって目標値を下回る状況が生じた場合に、失火が生じたり、HC排出量が増加したりするおそれがある。そこで、本実施形態では、吸気マニホールド温度や過給圧に応じて、吸気弁閉じ時期を補正することとした。図4は、本実施形態の実圧縮比減制御を実行する場合における、吸気マニホールド温度あるいは過給圧と、吸気弁閉じ時期との関係を示す図である。この図に示すように、本実施形態では、吸気マニホールド温度や過給圧が目標値を下回っている場合には、吸気弁閉じ時期を早くする方向(下死点に近い方向)に補正することとした。これにより、吸気マニホールド温度や過給圧が目標値を下回っている場合には、実圧縮比を大きくすることができ、圧縮端温度をアップすることができる。よって、ロバスト性が高まり、失火が生じたりHC排出量が増大したりすることを確実に回避することができる。
図5は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図5に示すルーチンによれば、まず、現在の機関回転数および機関負荷に基づいて、目標の吸気弁閉じ時期(または実圧縮比)が算出される(ステップ120)。ECU50には、機関回転数および機関負荷と、目標吸気弁閉じ時期(または目標実圧縮比)との関係を定めたマップが記憶されている。このマップにおいて、目標吸気弁閉じ時期は、比較的遅い時期(通常のエンジンより遅い時期)に設定されている。上記ステップ120では、そのマップを参照することにより、目標吸気弁閉じ時期が算出される。
次いで、目標過給圧および目標吸気マニホールド温度が算出される(ステップ122)。ECU50には、機関回転数および機関負荷と、目標過給圧および目標吸気マニホールド温度との関係を定めたマップが記憶されている。このステップ122では、そのマップを参照することにより、目標過給圧および目標吸気マニホールド温度が算出される。
続いて、吸気温センサ45で検出される実吸気マニホールド温度が、上記ステップ122で算出された目標吸気マニホールド温度以上であるか否かが判別される(ステップ124)。このステップ124で、実吸気マニホールド温度が目標吸気マニホールド温度以上であった場合には、次に、過給圧センサ44で検出される実過給圧が、上記ステップ122で算出された目標過給圧以上であるか否かが判別される(ステップ126)。
上記ステップ126の判断が肯定される場合は、吸気マニホールド温度および過給圧が共に目標値以上である場合に相当する。この場合には、実圧縮比を低減する制御を実行しても、燃料の着火が十分に確保されると判断できる。そこで、この場合には、実吸気弁閉じ時期が上記ステップ120で算出された目標値に一致するように、吸気可変動弁装置54が制御される(ステップ128)。これにより、目標実圧縮比が実現でき、実圧縮比が低減されるので、燃焼温度を低くすることができる。その結果、NOxやスモークの排出量を更に少なくすることができる。
これに対し、上記ステップ126で実過給圧が目標過給圧より低いと判別された場合には、上記ステップ120で算出された目標吸気弁閉じ時期が早閉じ側(下死点に近い側)に補正され、その補正後の目標吸気弁閉じ時期trg2に実吸気弁閉じ時期が一致するように、吸気可変動弁装置54が制御される(ステップ130)。これにより、実圧縮比を目標実圧縮比と比べて大きくする方向に補正することができる。その結果、過給圧が目標値に達しない分の着火性の低下を相殺することができる。よって、失火やHCの排出を確実に抑制することができる。
一方、上記ステップ124で、実吸気マニホールド温度が目標吸気マニホールド温度より低いと判別された場合には、次に、実過給圧が目標過給圧以上であるか否かが判別される(ステップ132)。このステップ132の判断が肯定される場合は、過給圧は目標値以上であるが、吸気マニホールド温度が目標値に達しない場合に相当する。この場合には、上記ステップ120で算出された目標吸気弁閉じ時期が早閉じ側に補正され、その補正後の目標吸気弁閉じ時期trg3に実吸気弁閉じ時期が一致するように、吸気可変動弁装置54が制御される(ステップ134)。
ところで、失火の生じ易さに対する影響については、過給圧よりも吸気温度(吸気マニホールド温度)の方が感度が高い。すなわち、過給圧が目標値に達していない場合よりも、吸気マニホールド温度が目標値に達していない場合の方が、失火し易い。このため、上記ステップ134で算出される目標吸気弁閉じ時期trg3は、上記ステップ128で算出される吸気弁閉じ時期trg2よりも、早閉じ側とされる。これにより、実圧縮比を上記ステップ128よりも更に大きくすることができる。その結果、吸気マニホールド温度が目標値に達しない分の着火性の低下を相殺することができる。よって、失火やHCの排出を確実に抑制することができる。
また、上記ステップ132で、実過給圧が目標過給圧より低いと判別された場合は、過給圧と吸気マニホールド温度とが共に目標値を下回っている場合に相当する。この場合は、上記ステップ134の場合よりも失火し易い。そこで、この場合には、上記ステップ134で算出された目標吸気弁閉じ時期trg3よりも更に早閉じ側になるように目標吸気弁閉じ時期が補正され、その補正後の目標吸気弁閉じ時期trg4に実吸気弁閉じ時期が一致するように、吸気可変動弁装置54が制御される(ステップ136)。この場合には、続いて、上記ステップ136で算出された目標吸気弁閉じ時期trg4を実現することによって失火を回避できるか否かが判別される(ステップ138)。
吸気弁閉じ時期の補正による実圧縮比のアップには限界がある。すなわち、吸気弁閉じ時期を下死点とする状態以上に実圧縮比をアップさせることはできない。このため、吸気マニホールド温度や過給圧が極めて低い場合には、上記ステップ136で算出された目標吸気弁閉じ時期trg4を実現しても失火が回避できない場合もあり得る。そこで、上記ステップ138で、目標吸気弁閉じ時期trg4を実現しても失火が回避できない可能性があると判断された場合には、燃料インジェクタ47からの燃料噴射タイミングを進角方向に補正する処理が実行される(ステップ140)。これにより、失火余裕が確保され、失火を確実に防止することができる。
一方、上記ステップ138で、目標吸気弁閉じ時期trg4を実現すれば失火を回避できると判断された場合には、燃料噴射タイミングの進角を行うことなく、本ルーチンの処理が終了される。
上述した実施の形態1においては、過給圧センサ44が前記第1の発明における「過給圧検出手段」に、エアフローメータ43が前記第1の発明における「吸入空気量検出手段」に、吸気可変動弁装置54が前記第2の発明における「実圧縮比可変手段」に、吸気温センサ45が前記第2の発明における「吸気温検出手段」に、それぞれ相当している。また、ECU50が、上記ステップ100,102および108の処理を実行することにより前記第1の発明における「ターボ切替手段」が、上記ステップ104および106の処理を実行することにより前記第1の発明における「第1のEGR制御手段」が、上記ステップ110,112の処理を実行することにより前記第1の発明における「第2のEGR制御手段」が、図5に示すルーチンの処理を実行することにより前記第2の発明における「実圧縮比補正手段」が、それぞれ実現されている。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1のシステムにおけるディーゼル機関の一つの気筒の断面を示す図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態1における、吸気マニホールド温度あるいは過給圧と、吸気弁閉じ時期との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 筒内ガス量およびNOx排出量を示すグラフである。
符号の説明
10 ディーゼル機関
12 排気マニホールド
14,17,26 排気通路
16 小ターボチャージャ
16a タービン
16b コンプレッサ
16c 可変ノズル
18 大ターボチャージャ
18a タービン
18b コンプレッサ
20 小タービンバイパス通路
22 開閉弁
24 アクチュエータ
32 吸気通路
34 エアクリーナ
36 インタークーラ
38 吸気マニホールド
40 EGR通路
41 EGRクーラ
42 EGR弁
43 エアフローメータ
44 過給圧センサ
45 吸気温センサ
50 ECU
52 吸気弁
54 吸気可変動弁装置
56 排気弁
58 排気可変動弁装置

Claims (3)

  1. 小ターボチャージャと、前記小ターボチャージャより大容量の大ターボチャージャとを有する内燃機関と、
    前記小ターボチャージャを主として使用する小ターボ使用状態と、前記大ターボチャージャを併用または単独で使用する大ターボ使用状態とを、運転領域に応じて切り替えるターボ切替手段と、
    前記小ターボチャージャのタービンの入口面積を可変とする可変ノズルと、
    前記内燃機関の排気ガスの一部を吸気通路に還流させるEGR通路と、
    前記EGR通路に設けられたEGR弁と、
    過給圧を検出する過給圧検出手段と、
    吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、
    前記小ターボ使用状態では、前記EGR弁をオープンループ制御するとともに、前記検出される過給圧または吸入空気量が目標値に一致するように前記可変ノズルをフィードバック制御する第1のEGR制御手段と、
    前記大ターボ使用状態では、前記可変ノズルのフィードバック制御を停止するとともに、前記検出される吸入空気量が目標値に一致するように前記EGR弁をフィードバック制御する第2のEGR制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関の吸気弁の閉じ時期を変化させることにより実圧縮比を可変とする実圧縮比可変手段と、
    吸気温度を検出する吸気温検出手段と、
    前記検出される吸気温度および/または過給圧に応じて、実圧縮比を補正する実圧縮比補正手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記小ターボチャージャのタービンをバイパスして排気ガスを通す小タービンバイパス通路と、
    前記小タービンバイパス通路を開閉する小タービンバイパス通路開閉弁と、
    を備え、
    前記小ターボ使用状態では、前記小タービンバイパス通路開閉弁を閉じ、前記大ターボ使用状態では、前記小タービンバイパス通路開閉弁を開くことを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の制御装置。
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