JP2007220413A - 角形電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池の膨張を効果的に抑制し得た角形電池を提供する。
【解決手段】正極と、負極と、電解液とが、角形外装缶に収納された電池において、前記外装缶の最も面積の大きい面の中央領域には、複数の加工溝が形成されており、前記複数の加工溝は、前記外装缶の最も面積の大きい面の全幅長を100としたとき、最も外側同士の加工溝の最短距離が20以上であり、隣り合う加工溝同士の最短距離が、8mm以下であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は電池外装缶として角形外装缶を用いた電池に関する。
近年、携帯電話、ノートパソコン、PDA等の移動情報端末の高機能化・小型化および軽量化が急速に進展しており、その駆動電源として、高いエネルギー密度を有し、高容量である非水電解質二次電池が広く利用されている。特に、正負極板をセパレータを介して渦巻状に巻き取り、扁平状にプレスしてなる扁平渦巻状電極体を角形の外装缶に収容した非水電解質二次電池は、大電流を取り出しやすく、且つ上記移動情報端末に実装しやすいことから、広く用いられている。
しかし、非水電解質二次電池は、充放電によって正負電極板が膨張し、また高温環境下で保存したときに電解液と電極板とが反応してガスが発生し、このガスが電池の厚みを増大させる。電池厚みが増大すると、電池周辺に配置された電子回路等が破壊されるおそれがある。このため、電池厚みの増大を防止することが望まれる。
この問題を解決する技術として、角形外装缶の最も広い側面を凹形状に凹まして、電池の厚みの増大を防止する技術が提案されている(例えば、特許文献1〜7参照。)。
特開2001-155693号公報 特開2001-313063号公報 特開2001-57179号公報 特開2002-245975号公報 特開2005-196991号公報 特開平7-183010号公報 特表2002-533908号公報
特許文献1にかかる技術は、正極と負極とセパレータとを巻回し扁平状にした電池要素の扁平面に平行な電池缶側面に、電池缶の中心を通り電池要素の扁平面に平行な側面に垂直な面上にあって、扁平面に対して平行な中心軸を有する曲面からなる凹部を形成する技術である。この技術によると、無駄な空間を設けることなく角形電池の充電時の電池要素の膨張による電池缶の側面の膨張を防止できるとされる。
特許文献2にかかる技術は、製造後の角形電池に対して、上部および下部ローラを用いて断面凹状の刻印を形成しつつ圧縮変形させる技術である。この技術によると、電池缶の側面が外方に向かう変形に対する強度を増大でき、電池缶の側面の膨張を防止できるとされる。
特許文献3にかかる技術は、電池ケースの少なくとも1つの面に、凹部及び/又は凸部を×状に形成する技術である。この技術によると、高温に曝された場合でも電池ケースの膨張を抑制でき、これにより高温保存特性に優れ、高い信頼性と高エネルギー密度を合わせ持つ二次電池を提供できるとされる。
特許文献4にかかる技術は、正極と負極とセパレータとからなる電池要素の積層面あるいは扁平面に平行な電池缶側面の少なくとも一方の面には、電池缶底面側の端部に段差を有さない傾斜面からなる凹部を形成する技術である。この技術によると、充電時の電池要素の膨張による電池缶の側面の膨張を防止できるとされる。
特許文献5にかかる技術は、電池ケースの側壁に、該側壁の25%以上60%以下の面積部分に凹部を形成し、凹部形成部分の側壁外面及び該側壁の対壁外面間の長さを凹部非形成部分の長さの0.87倍以上0.95倍以下とし、凹部形成部分の側壁内面及び対壁内面の長さを発電要素の収容時に配置される部分の厚さの0.95倍以上1.05倍以下とする技術である。この技術によると、発電要素の膨張による電池厚さ増加を抑制できるとされる。
特許文献6にかかる技術は、外装缶の発電要素の端板と当接する側面に予め凹部を形成し、当該凹部を形成した外装缶に発電要素を挿入する技術である。この技術によると、外装缶に挿入する発電要素の端板底部の崩れを防止し、且つ初期活性化の際における外装缶の膨らみを防止きるとされる。
特許文献7にかかる技術は、電池缶側面に1つ以上の陥没部を有する面を含む角柱状容器を電池容器として用いる技術である。この技術によると、充放電によるガス圧または電極膨張による電池容器の膨張を抑制できるとされる。
しかしながら、上記各技術を用いても、充放電サイクルや高温保存による電池厚みの増大を十分に抑制できない。
本発明は、上記に鑑みなされたものであって、充放電サイクルや高温保存による電池厚みの増大を効果的に抑制しえた電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための電池に係る本発明は、正極と、負極と、電解液とが、角形外装缶に収納された電池において、前記外装缶の最も面積の大きい面の中央領域には、複数の加工溝が形成されており、前記複数の加工溝は、前記外装缶の最も面積の大きい面の全幅長を100としたとき、最も外側同士の加工溝の最短距離が20以上であり、隣り合う加工溝同士の最短距離が、8mm以下であることを特徴とする。
この構成によると、複数の加工溝が、電池が最も膨張しやすい面積の最も大きい面の中央領域に形成されており、この加工溝が、電池中央領域の膨張を抑制するように作用する。このため、電池の厚み増大を効果的に抑制できる。
外装缶の最も面積の大きい面の全幅に対して、前記加工溝の最も外側同士の加工溝の最短距離が短すぎると、加工溝が形成されていない残余の部分で電池が膨れてしまうため、上記範囲内に規制することが好ましい。
また、隣り合う加工溝の最短距離が大きすぎると、加工溝と加工溝との間の部分で電池が膨れてしまう。このため、隣り合う加工溝同士の最短距離(溝間隔)は上記範囲内に規制することが好ましい。
ここで、外装缶の最も面積の大きい面の中央領域とは、外装缶の最も面積の大きい面の缶底から5mm、封口板側端辺から5mm、両側辺から5mmの領域を除いた残余の領域を意味する。
上記構成において、前記加工溝は、外装缶の最も面積の大きい面の電池高さ方向に平行且つ直線状に形成されている構成とすることができる。
この構成であると、加工溝の作製が容易となるとともに、電池の膨張を効果的の抑制できる。
上記構成において、前記加工溝の長さは、電池高さの70%以上である構成とすることができる。
加工溝の長さは、長いほうが電池の膨張をより効果的に抑制できる。よって、この構成を採用することが好ましい。
上記構成において、前記複数本の加工溝は、外装缶の最も面積の大きい面に、その電池高さ方向中心線を対称軸として、線対称に形成されている構成とすることができる。
外装缶の最も面積の大きい面の電池高さ方向中心線を対称軸として電池が膨張するので、この構成を採用すると、最も効果的に電池の膨張を抑制できる。
上記構成において、前記複数本の加工溝は、前記外装缶の最も面積の大きい面の全幅に対して、前記加工溝の最も外側の加工溝同士の距離が45%以下である構成とすることができる。
前記外装缶の最も面積の大きい面の全幅に対して、前記加工溝の最も外側の加工溝同士の距離が45%まで達すると、本発明の効果の上限に達する。このため、これ以上に加工溝を形成しても、加工溝形成工程の増加とコスト高につながるため、上記範囲に規制することが好ましい。
上記構成において、前記加工溝が、先端が曲面であるローラを備えた溝加工冶具を用いて、ローリング加工により形成されたものである構成とすることができる。
従来のプレス方式により加工溝を形成する方法では、所望の深さの加工溝を形成することが難しいが、ローリング方式では所望の深さに制御しやすい。このため、この方式を採用することが好ましい。
以上説明したように、本発明によると、電池の厚み増大を確実に抑制し得る角形電池を提供できる。
(実施の形態)
以下に、本発明電池をリチウムイオン二次電池に適用した場合について、図面を用いながら説明する。
図1に示すように、外装缶の最も面積の大きな面1には、3本の加工溝2が、電池高さ方向に平行且つ直線状に形成されている。そして、前記加工溝2のうちの1本は、外装缶の最も面積の大きい面1の電池高さ方向中心線上に形成され、さらにこの該中心線を対称軸として左右に1本ずつ線対称(等間隔:(L1−2L2)÷2)に、2本形成されている。さらに、隣り合う加工溝同士の最短距離(溝間隔)は8mm以下に設定されている。
また、加工溝2と側辺4との距離L2は5mm以上であり、加工溝2と缶底5との距離L4は5mm以上であり、加工溝2と封口板側端辺3との距離L5は5mm以上に設定されている。また、最も外側同士の加工溝の最短距離(L1−2L2)は、最も面積の大きい面の全幅長L1の20%以上である。また、加工溝の長さ(L3−L4−L5)は、電池高さL3の70%以上である。
この加工溝2は、図2に示すように直径が17mm、先端が半径2.5mmの曲率を有するローラを備えた溝加工冶具を用いて、図3に示すように、該溝加工冶具を20mm/秒以下のスピードでローリングさせつつ、0.1〜0.3MPaの圧力を印加する方法により形成された。
図4に、加工溝2の断面図を示す。溝幅L6に対する、溝深さL7の比L7/L6は、0.01〜0.06であった。
(実施例1)
<正極の作製>
コバルト酸リチウム(LiCoO2)からなる正極活物質と、アセチレンブラックまたはグラファイト等の炭素系導電剤とを、質量比9:1の割合で混合した。これと、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)からなる結着剤をN−メチル−2−ピロリドンに溶解させたものとを、固形分重量比で95:5の割合で混合し、正極活物質スラリーを調製した。
次に、アルミニウム箔からなる正極芯体の両面に、この正極活物質スラリーを均一な厚みで塗布した。この極板を乾燥機内に通して上記有機溶剤を除去し、塗布質量が500g/m2の乾燥極板を作製した。この乾燥極板を、ロールプレス機を用いて、圧延した。
<負極の作製>
リン片状天然黒鉛(d002値:3.356Å,Lc値:1000Å、平均粒径:20μm)と、スチレンブタジエンゴムからなる結着剤と、カルボキシメチルセルロースからなる増粘剤とを、質量比100:3:2の割合で量り採り、これらを適量の水と混合し、負極活物質スラリーを調製した。
次に、銅箔からなる負極芯体の両面に、この負極活物質スラリーを均一な厚さで塗布した。この極板を乾燥機内に通して水分を除去し、塗布質量が200g/m2の乾燥極板を作製した。この乾燥極板を、ロールプレス機を用いて、圧延した。
<電極体の作製>
上記正極と負極とオレフィン系樹脂からなる微多孔膜のセパレータとを、巻き取り機により捲回し、絶縁性の巻き止めテープを取り付け、プレスして扁平電極体を完成させた。
<電解液の作製>
エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とを体積比50:50の割合(1気圧、25℃と換算した場合における)で混合した非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1.0M(モル/リットル)の割合で溶解したものを電解液とした。
<電池の作製>
上記扁平電極体と上記電解液とを、外装缶内に挿入し、外装缶の開口部に封口板を嵌め合わせレーザ溶接した。この後、図2に示すローラを備えた溝加工冶具を用いて、図3に示すように、ローリング加工により、外装缶の最も面積の大きい面1に4mm間隔(隣り合う加工溝同士の最短距離((L1−2L2)÷2)が4mm、前記外装缶の最も面積の大きい面の全幅長を100としたとき、前記加工溝の最も外側同士の加工溝の最短距離(L1−2L2)が20(溝加工幅20%))の3本の加工溝2を形成して、実施例1にかかるリチウムイオン二次電池を作製した。この際、最初に外装缶の最も面積の大きい面の高さ方向中心軸上に加工溝を形成し、その後両サイドの2本の加工溝を同時に形成した。該外装缶の最も面積の大きい面の裏面に対しても同様にして形成した。
なお、電池の大きさは幅L1=39.7mm、高さL3=41.4mm、厚み4.7mmであり、加工溝2と側辺との距離L2は16mm、加工溝2と缶底5との距離L4は6mm、加工溝2と封口板側端辺との距離L5は6mmである。また、加工溝の長さ(L3−L4−L5=30.4mm)は、電池高さL3の約73%である。
(実施例2)
加工溝の間隔を5mmとしたこと以外は、上記実施例1と同様にして、実施例2にかかるリチウムイオン二次電池を作製した。
(実施例3)
加工溝の間隔を6mmとしたこと以外は、上記実施例1と同様にして、実施例3にかかるリチウムイオン二次電池を作製した。
(実施例4)
加工溝の間隔を7mmとしたこと以外は、上記実施例1と同様にして、実施例4にかかるリチウムイオン二次電池を作製した。
(実施例5)
加工溝の間隔を8mmとしたこと以外は、上記実施例1と同様にして、実施例5にかかるリチウムイオン二次電池を作製した。
(比較例1)
加工溝の間隔を1mmとしたこと以外は、上記実施例1と同様にして、比較例1にかかるリチウムイオン二次電池を作製した。
(比較例2)
加工溝の間隔を2mmとしたこと以外は、上記実施例1と同様にして、比較例2にかかるリチウムイオン二次電池を作製した。
(比較例3)
加工溝の間隔を3mmとしたこと以外は、上記実施例1と同様にして、比較例3にかかるリチウムイオン二次電池を作製した。
(比較例4)
加工溝の間隔を9mmとしたこと以外は、上記実施例1と同様にして、比較例4にかかるリチウムイオン二次電池を作製した。
(比較例5)
加工溝の間隔を10mmとしたこと以外は、上記実施例1と同様にして、比較例5にかかるリチウムイオン二次電池を作製した。
(比較例1)
加工溝を形成しなかったこと以外は、上記実施例1と同様にして、比較例1にかかるリチウムイオン二次電池を作製した。
〔電池厚み増大量の測定〕
上記で作製した電池に対して、溝加工前後の厚み増大量、充電時の厚み増大量、充電高温保存時の厚み増大量、充放電サイクル(500サイクル)後の厚み増大量を測定した。この結果を下記表1に示す。なお、充放電サイクル条件は以下のとおりである。
充電条件:定電流1It(950mA)で4.2Vまで、その後定電圧4.2Vで95mAまで
放電条件:定電流1It(970mA)で3.1Vまで
保存条件:85℃で3時間
Figure 2007220413
上記表1から、溝間隔(隣り合う加工溝同士の最短距離)が8mmより大きい比較例4〜6では、高温保存時の電池厚み増加量が1.05〜1.08mm、充放電サイクル後の電池厚み増加量が0.57〜0.61mmと、溝間隔が4〜8mmである実施例1〜5の0.87〜0.99mm、0.45〜0.57mmよりも大きく膨れていることがわかる。
このことは次のように考えられる。溝間隔が大きすぎると、加工溝と加工溝との間の領域において電池が膨れてしまい、電池厚み増加量を大きくさせる。よって、溝間隔は8mm以下であることが好ましい。
また、溝加工幅が電池の最も面積の広い側面の幅の20%未満である比較例1〜3では、充電時の電池厚み増加量が0.24〜0.25mm、充放電サイクル後の電池厚み増加量が0.62〜0.65mmと、溝加工幅が電池の最も面積の広い側面の幅の20〜40%である実施例1〜5の0.19〜0.21mm、0.45〜0.57mmよりも大きく膨れていることがわかる。
このことは次のように考えられる。溝加工幅が電池の最も面積の広い側面の幅の20%未満であると、最も外側の加工溝と、外装缶の側辺との間の領域が膨れてしまい、電池厚み増加量を大きくさせる。このため、溝加工幅が電池の最も面積の広い側面の幅の20%以上であることが好ましい。
また、溝間隔が2mm以下である比較例1、2では、溝加工時の電池厚み増加量が0.09mm、0.08mmと、溝間隔3mm以上である実施例1〜4、比較例3〜6の0.01〜0.06mmよりも大きく膨れていることがわかる。
このことは次のように考えられる。溝間隔が狭すぎると、溝加工時の応力による溝と溝との間の膨れが相乗的に作用して、電池を膨らましてしまう。このため、溝間隔は3mm以上であることが好ましい。
次に、加工溝形成方法と、加工溝深さとの関係を検討した。
上記実施例で用いたローリング方式と、プレス冶具によるプレス方式とで、冶具の押し込み深さと加工溝深さとの関係を調べた。この結果を下記表2に示す。
Figure 2007220413
上記表2から、ローリング方式のほうがプレス方式よりも確実に所望の深さの加工溝を形成できることがわかる。
(追加事項)
本発明は、充放電により電極板が膨張したり、電解液が分解したりする種類の電池すべてに適用可能であり、例えばニッケル−カドミウム蓄電池、ニッケル−水素蓄電池等のアルカリ二次電池にも適用可能である。
また、本発明は、外装缶の最も面積の大きい面の一方にのみ形成しても効果が得られるが、十分な効果を得るためには、両面に形成することが好ましい。
また、加工溝は、上記実施例のように外装缶の最も面積の大きい面の電池高さ方向に平行な直線状ではなく、曲線状等であってもよい。
また、加工溝は、上記実施例のように3本に限定されるものではなく、2本であってもよいし、4本以上であってもよい。しかしながら、加工溝の本数が多くなると、加工溝形成工程に時間がかかるとともに、コスト高につながることに留意する必要がある。
加工溝は、外装缶の開口部を封口するための封口レーザへの影響及び電池パック加工のためのスペースを考慮すると、電池サイズに関わらず封口板側端辺3から5mm以上、缶底5から5mm以上、両側辺4から5mm以上を残して加工することが好ましい。また、電池の膨張を効果的に抑制するには、上記範囲内でできるだけ長い加工溝を形成することが好ましい。
図4に、加工溝の断面図を示す。溝幅L6に対する、溝深さL7の比L7/L6は、0.01〜0.06の範囲が好ましい。0.01未満であると、ほとんど溝形状を有していないため、膨れ抑制効果が僅少となる。他方、0.06より大きいの溝を形成するには、溝が深すぎるため、溝加工の応力によって加工溝と加工溝との間の未加工部分が大きく隆起してしまう。
以上説明したように、本発明によると、電池厚みの増大を効果的に抑制できるので、産業上の意義は大きい。
図1は、本発明の角形電池の正面図である。 図2は、本発明に用いた冶具のローラ部分を示す概略図である。 図3は、加工溝の形成方法を示す概念図である。 図4は、加工溝の断面図である。
符号の説明
1 外装缶の最も面積の大きい面
2 加工溝
3 封口板側端辺
4 側辺
5 缶底

Claims (6)

  1. 正極と、負極と、電解液とが、角形外装缶に収納された電池において、
    前記外装缶の最も面積の大きい面の中央領域には、複数の加工溝が形成されており、
    前記複数の加工溝は、前記外装缶の最も面積の大きい面の全幅長を100としたとき、最も外側同士の加工溝の最短距離が20以上であり、
    隣り合う加工溝同士の最短距離が、8mm以下であることを特徴とする角形電池。
  2. 請求項1に記載の角形電池において、
    前記加工溝は、外装缶の最も面積の大きい面の電池高さ方向に平行且つ直線状に形成されていることを特徴とする角形電池。
  3. 請求項2に記載の角形電池において、
    前記加工溝の長さは、電池高さの70%以上であることを特徴とする角形電池。
  4. 請求項2又は3に記載の角形電池において、
    前記複数本の加工溝は、外装缶の最も面積の大きい面に、その電池高さ方向中心線を対称軸として、線対称に形成されていることを特徴とする角形電池。
  5. 請求項2ないし4いずれかに記載の角形電池において、
    前記複数の加工溝は、前記外装缶の最も面積の大きい面の全幅に対して、最も外側の加工溝同士の距離が45%以下であることを特徴とする角形電池。
  6. 請求項1ないし5いずれかに記載の角形電池において、
    前記加工溝が、先端が曲面であるローラを備えた溝加工冶具を用いて、ローリング加工により形成されたものであることを特徴とする角形電池。

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