JP2011187288A - 密閉型電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】膨れ抑制又は厚み抑制に有利な外装缶を備えた密閉型電池を提供する。
【解決手段】角形の外装缶2の開口を蓋4で封止した密閉型電池1であって、外装缶2の側面のうち、外装缶2の開口の長手方向に延びた面を幅広面2aとすると、1つ分の幅広面2aに、複数の縦長の凹部20、21が塑性加工されている。外装缶2の幅広面2aにおける凹部20、21を複数としたことにより、外装缶2の膨れ抑制又は厚み抑制に有利になる。
【選択図】図3

Description

本発明は、角形の外装缶内に発電要素を収納した密閉型電池に関する。
近年、携帯電話やモバイル機器等の小型軽量の電子機器が普及している。これらの電子機器に用いる電池として、角形の密閉型電池が知られている。密閉型電池は、電極体を内蔵した有底筒状の外装缶の開口を蓋で封止したものである。
角形の密閉型電池として、例えばリチウムイオン電池が挙げられる。リチウムイオン電池の市場においては、高容量薄型化が進んでおり、これに伴い外装缶の肉厚を薄くする傾向にある。外装缶の肉厚を薄くすると、外装缶の内圧上昇により外装缶が膨れ易くなる。下記特許文献1には、外装缶の側面に凹みを設けて外装缶の膨れを抑制することが提案されている。
特開平7−183010号公報
しかしながら、側面に凹みを設けた外装缶について解析をしたところ、側面中央部に単に一つの凹みを設けた外装缶は、膨らみ抑制には必ずしも最適ではなく、凹みの個数、配置を変えることにより、外装缶の膨らみ抑制又は厚み抑制により有利な構成を実現できることが分かった。
本発明は、前記のような問題を解決するものであり、膨れ抑制又は厚み抑制に有利な外装缶を備えた密閉型電池を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の密閉型電池は、角形の外装缶の開口を蓋で封止した密閉型電池であって、前記外装缶の側面のうち、前記開口の長手方向に延びた面を幅広面とすると、1つ分の前記幅広面に、複数の縦長の凹部が塑性加工されていることを特徴とする。
本発明の密閉型電池によれば、外装缶の膨れ抑制又は厚み抑制に有利になる。
本発明の一実施の形態に係る密閉型電池1において、外装缶2の開口3に蓋4を嵌合させる様子を示す斜視図。 本発明の一実施の形態に係る密閉型電池1において、外装缶2に蓋4を接合した状態を示す斜視図。 本発明の一実施の形態に係る密閉型電池1の完成状態の斜視図。 各種解析仕様のサンプルを示した斜視図。 (a)図は図4(a)の中心線62における断面図、(b)図は図4(b)の中心線62における断面図。 内圧の変化と電池膨れsとの関係を示した図。 図6において内圧が0.2MPaまでの範囲を拡大した図。 内圧の変化と電池厚みtの関係を示した図。 図8において内圧が0.2MPaまでの範囲を拡大した図。
本発明の密閉型電池によれば、外装缶の幅広面に複数の縦長の凹部を塑性加工したことにより、外装缶の膨れ抑制又は厚み抑制に有利になる。
前記本発明の密閉型電池においては、前記幅広面の中心線に対し右側の領域を右側領域、左側の領域を左側領域とすると、前記複数の凹部は奇数個であり、かつ前記幅広面の中心線を含む凹部と、凹部全体が前記右側領域にある少なくとも一つの凹部と、凹部全体が前記左側領域にある少なくとも一つの凹部とで構成されていることが好ましい。この構成によれば、特に外装缶の厚み抑制に有利になる。
また、前記幅広面の中心線に対し右側の領域を右側領域、左側の領域を左側領域とすると、前記複数の凹部は偶数個であり、かつ凹部全体が前記右側領域にある少なくとも一つの凹部と、凹部全体が前記左側領域にある少なくとも一つの凹部とで構成されていことが好ましい。この構成によれば、特に外装缶の膨れ抑制に有利になる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。最初に、本実施の形態に係る密閉型電池の完成前の状態を説明しながら、本実施の形態に係る密閉型電池の基本的な構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る密閉型電池1において、外装缶2の開口3に蓋4を嵌合させる様子を示す斜視図である。図2は、外装缶2に蓋4を接合した状態を示す斜視図である。
密閉型電池1は、例えば、角形リチウムイオン電池であり、携帯電話やモバイル機器等に用いられる。外装缶2は角形であり、上端に略矩形状の開口3を形成した有底筒状体である。外装缶2は、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金の薄板を深絞り加工して形成する。外装缶2の幅広面2aは、外装缶2の側面のうち、開口3の長手方向に延びた面である。幅広面2aには、縦長の凹部20、21が形成されている。凹部20、21は、深絞り加工の後に、幅広面2aに塑性加工したものである。凹部20、21は、外装缶2の膨れ抑制又は厚み抑制のために形成したものである。この詳細については、後に解析結果を参照しながら説明する。
外装缶2内には扁平状の電極体5を内蔵している。電極体5は、帯状の正極集電体と帯状の負極集電体との間に、帯状のセパレータを介在させた状態で、正極集電体及び負極集電体を渦巻状に巻回して作製したものである。負極集電体からは薄板状の負極集電リード6を導出しており、正極集電体からは薄板状の正極集電リード7を導出している。
蓋4は、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金の薄板を塑性加工した横長状部材である。図2に示したように、蓋4の表面には負極端子9を設けている。また、蓋4には、電解液を外装缶2内に注液するための注液孔10を形成している。図2には図示していないが、蓋4の表面に防爆用の凹み部を設ける場合がある。
図1に示したように、蓋4の裏面には負極端子9(図2)に接続したリード体8を設けている。リード体8と蓋4の裏面との間には、絶縁体(図示せず)を介在させている。リード体8は負極集電リード6に接合されている。このことにより、負極端子9(図2)は負極電位に帯電することになる。また、蓋4には、正極集電リード7が直接接合されている。このことにより、蓋4及び外装缶2が正極電位に帯電することになる。
図1の状態から、負極集電リード6及び正極集電リード7を折り曲げつつ、蓋4の外周を、外装缶2の開口3の内周面に嵌合させる。図2では、蓋4は、外装缶2の開口3(図1)の内周面に嵌合した状態で、シーム溶接により接合されている。
また、図2には注液孔10に装着する前の封止体11が示されている。注液孔10から外装缶2内に非水電解液が注入された後に、注液孔10は封止体11で塞がれる。封止体11は、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されたアルミニウム板12と、ニッケル又はニッケル合金で形成したニッケル板13とを圧着して積層したものである。アルミニウム板12には、注液孔10に挿入される凸部14が一体になっている。ニッケル板13は正極端子として使用できる。
図3は、密閉型電池1の完成状態の斜視図を示している。本図の状態では、図2の注液孔10は封止体11で塞がれている。封止体11は、アルミニウム板12の外周部を蓋4に溶接することにより、蓋4に接合している。
蓋4とアルミニウム板12は、いずれもアルミニウム又はアルミニウム合金の同種金属で形成されている。このため両部材の溶接性は良好である。また、ニッケル板13には、ニッケル板13と同種金属のリードプレートとの溶接性が良好になる。
前記のような密閉型電池1においては、電極体5の膨張や電極体5と電解液との反応によるガスの発生により、密閉型電池1の内部の圧力が上昇すると、外装缶2に膨れが生じ易くなる。本実施の形態は、外装缶2の幅広面2aに複数の凹部を形成することにより、外装缶2の膨れ抑制又は厚み抑制を図っている。このことについて、以下解析結果を参照しながら説明する。
解析にはCAEソフトウエア(LS−DYNA)を用いた。図4(a)−(e)に5つの解析仕様のサンプルを示している。図4(a)−(e)の順にサンプルa−eを示している。サンプルa−eは、いずれも縦長の凹部が形成されており、凹部を除く本体部分は共通である。本体部分は、外装缶60の上部の開口を蓋61で封止したものである。外装缶60、蓋61は、図1を用いて説明した外装缶2、蓋4と同様の構成である。ただし、蓋61は負極端子や注液孔は省いた平板状である。サンプルa−eは厚さが5.5mmであり、各凹部の深さは0.35mmである。
図4の各図において、中心線62は外装缶60の幅広面60aの中心線である。図5(a)は図4(a)の中心線62における断面図であり、図5(b)は図4(b)の中心線62における断面図である。図示の便宜上、図4における高さ方向を図5では横方向(矢印a方向)に図示している。
図5(a)では、幅広面2aは凹部10の形成により窪みが形成されている。図5(b)では、外装缶2の幅広面2aは平板状である。図5(a)は、図4(a)の中心線62における断面図であるが、図4(c)、(e)の中心線62における断面図も同様である。また、図5(b)は、図4(b)の中心線62における断面図であるが、図4(d)の中心線62における断面図も同様である。また、図4の各図において、中央部以外に形成した凹部についても、図5(a)と同様の断面形状である。以下の表1に、外装缶60、蓋61の材料及び特性を示す。
Figure 2011187288
図4の各図において、説明の便宜上、幅広面60aは右側領域63と左側領域64とに区分している。右側領域63は中心線62に対し右側の領域であり、左側領域64は中心線62に対し左側の領域である。
図4(a)のサンプルaは凹部の個数が1個であり、幅広面60aの中央部に中心線62を含むように凹部10を配置したものである。
図4(b)のサンプルbは凹部の個数が2個であり、右側領域63に凹部20、左側領域64に凹部21を配置したものである。凹部20は凹部全体が右側領域63にあり、凹部21は凹部全体が左側領域64にある。
図4(c)のサンプルcは凹部の個数が3個であり、幅広面60aの中央部に中心線62を含むように凹部30を配置し、右側領域63に凹部31、左側領域64に凹部32を配置したものである。凹部31は凹部全体が右側領域63にあり、凹部32は凹部全体が左側領域64にある。
図4(d)のサンプルdは凹部の個数が4個であり、右側領域63に凹部40、41、左側領域64に凹部42、43を配置したものである。凹部40、41は凹部全体が右側領域63にあり、凹部42、43は凹部全体が左側領域64にある。
図4(e)のサンプルeは凹部の個数が5個であり、幅広面60aの中央部に中心線62を含むように凹部50を配置し、右側領域63に凹部51、52、左側領域64に凹部53、54を配置したものである。凹部51、52は凹部全体が右側領域63にあり、凹部53、54は凹部全体が左側領域64にある。
なお、図4の各図は一対の幅広面60aのうち、片面のみを図示しているが、他方の面(裏面)にも表面側と同様の凹部を設けている。
以上のようなサンプルa−eについて、外装缶60及び蓋61に最大1MPaまで内圧を付加し、内圧の変化と電池膨れ及び電池厚みとの関係を得た。電池膨れ測定位置は、図4(a)−(e)に示したように、幅広面60aの中心点(A点)とした。なお、図4(a)、(c)、(e)のように、A点が凹部にある場合は、図5(a)に示したようにA点は空間の点ではなく凹部の底面上の点である。電池厚みは、図5(a)、(b)において、A点とB点との間の厚さである。B点は、A点を通る垂直線と、幅広面60aに対向する幅広面60bとの交点である。
図6は、内圧の変化と電池膨れsとの関係を示している。図6から分かるように、サンプルb(凹部2個)及びサンプルd(凹部4個)と、サンプルa(凹部1個)、サンプルc(凹部3個)及びサンプルe(凹部5個)との間における膨れ量の差異が明確になっている。すなわち、凹部が偶数個のサンプルb、dは、凹部が奇数個のサンプルa、c、eよりも電池膨れが小さいことが分かる。
図7は、図6において内圧が0.2MPaまでの範囲を拡大したものである。少なくとも0.04−0.14MPaにおいては、サンプルa(凹部1個)、サンプルc(凹部3個)、サンプルb(凹部2個)、サンプルd(凹部4個)の順に膨れ量が小さくなっている。
実際の電池評価において、電池膨れや電池厚みが問題となるのは、内圧が0.1MPa程度までの低圧域である。このため、内圧0.1MPaにおける電池膨れを見ると、凹部が複数のサンプルb−eはいずれも、凹部が1個のサンプルaよりも膨れ量が小さい。また、図6を用いて説明した通り、凹部が偶数個のサンプルb、dは、凹部が奇数個のサンプルa、c、eよりも膨れ量が小さい。
凹部が偶数個のサンプルb、dについてみると、凹部が2個から4個に増加すると、これに伴って膨れ量も小さくなっている。凹部が奇数個のサンプルa、c、eについてみると、凹部が1個から、3個、5個と増加するにつれて、膨れ量も小さくなっている。したがって、凹部が偶数個同士又は奇数個同士であれば、凹部の数が多いほど、膨れ量は小さくなる。
ここで、前記の通り、凹部が偶数個のサンプルb、dは、凹部が奇数個のサンプルa、c、eよりも膨れ量が小さい。この点検討してみると、凹部が偶数個のサンプルb、dは、図4(b)、(d)に示したように、測定点であるA点は凹部上にはなく、図5(b)に示したように、幅広面60aの平板状部分にある。これに対して、凹部が奇数個のサンプルa、c、eは、図4(a)、(c)、(e)に示したように測定点であるA点は凹部上にあり、図5(a)に示したように凹部の底面上にある。
図5(a)のように幅広面60aに凹部を形成した場合は、凹部の形成により、幅広面60aの面に沿った高さ方向(矢印a方向)の線長が延びている。このため、内圧が加わった場合に、凹部形成部に反転の余地が生じる。このことが凹部が偶数個のサンプルb、dが、膨れの大きくなっている要因と考えられる。
以上の電池膨れに関する解析結果をまとめてみると、電池膨れは、凹部が1個よりも複数個の方が小さく、凹部が奇数個(中央部に凹部有り)よりも偶数個(中央部に凹部無し)の方が小さく、凹部が奇数個同士又は偶数個同士であれば、凹部の数が多い方が小さいということになる。
図8は、内圧の変化と電池厚みtの関係を示している。図9は、図8において内圧が0.2MPaまでの範囲を拡大したものである。前記の通り、電池厚みtは、図5(a)、(b)においてA点とB点との間の厚さである。
図4(b)、(d)のサンプルb、dでは、内圧が印加されていない初期の電池厚みtは5.5mmである。図4(a)、(c)、(e)のサンプルa、c、eでは、図5(a)に示したように、A点及びB点は凹部上にある。このため、内圧が印加されていない初期の電池厚みtは、5.5mmから凹部(深さ0.35mm)2個分の深さを引いた4.8mmである。
このことにより、図8、9の初期(内圧0)において、凹部が奇数個(中央部に凹部有り)のサンプルa、c、eと、凹部が偶数個(中央部に凹部無し)のサンプルb、dとでは電池厚みtに差が生じている。
図8、9では、内圧0近傍においては、凹部が奇数個のサンプルa、c、eと、凹部が偶数個のサンプルb、dとの間に開きが見られ、凹部が奇数個のサンプルa、c、eは、凹部が偶数個のサンプルb、dより電池厚みtが小さくなっている。一方、内圧が0近傍から増加した状態では、各サンプルの電池厚みtの差異が縮まっている。
これは、凹部が奇数個のサンプルは、測定点である中央部に凹部があるため、内圧印加の小さい状態では、凹部が偶数個(中央部に凹部無し)のサンプルよりも電池厚みが小さくなることと、前記のように電池膨れは、中央部に凹部のある凹部が奇数個のサンプルの方が、中央部に凹部の無い凹部が偶数個のサンプルよりも大きいためと考えられる。すなわち、凹部が奇数個のサンプルは、内圧が0近傍においては電池厚みtが凹部が偶数個のサンプルよりも小さくなっているが、電池膨れは凹部が偶数個のサンプルよりも大きいため、内圧がある程度増加すると、電池厚みは凹部が偶数個のサンプルに近づくものと考えられる。
前記の通り、実際の電池評価において、電池膨れや電池厚みが問題となるのは、内圧が0.1MPa程度までの低圧域である。このため、図9の内圧0.1MPaについてみると、凹部が奇数個のサンプルa、c、eは、凹部が偶数個のサンプルb、dよりも電池厚みtは小さくなっている。一方、図7の結果の通り、膨れ量は凹部が奇数個のサンプルa、c、eの方が、凹部が偶数個のサンプルb、dよりも大きくなっている。
したがって、凹部が奇数個のサンプルa、c、eが、凹部が偶数個のサンプルb、dより電池厚みが小さいのは、測定点である中央部に凹部を形成していることによるものと考えられる。
他方、凹部が奇数個のサンプルa、c、eについてみると、凹部が1個から、3個、5個と増加するにつれて、電池厚みも小さくなっている。凹部が偶数個のサンプルb、dについてみると、凹部が2個から4個に増加すると、これに伴って電池厚みも小さくなっている。したがって、凹部が偶数個同士又は奇数個同士であれば、凹部の数が多いほど、電池厚みは小さくなる。この結果は、図7の電池膨れの結果とも整合している。
なお、凹部が偶数個のサンプルb、dは、前記の通り電池膨れ抑制の効果は凹部が奇数個のサンプルa、c、eより良好である。このため、凹部が偶数個のサンプルb、dについても、電池膨れ抑制による電池厚み抑制の効果があることになる。
以上の電池厚みに関する解析結果をまとめてみると、電池厚みは、凹部が偶数個よりも凹部が奇数個の方が小さくなるが、これは、凹部が奇数個のサンプルは、測定点である中央部に凹部を形成していることによるものと考えられる。一方、凹部が奇数個同士又は偶数個同士であれば、凹部の数が多い方が電池厚みは小さく、このことは電池膨れの場合と同様である。
したがって、電池厚み抑制には、外装缶の幅広面の中央部に単に凹部を1個設ける構成よりも、中央部の凹部以外にも凹部を設け、凹部の個数を複数とすることが有利であることが分かる。
以上の結果をまとめてみると、外装缶の幅広面における凹部の配置は、電池膨れ抑制に有利な配置と、電池厚み抑制に有利な配置とがある。電池膨れ抑制には、凹部が偶数個(中央部に凹部無し)が有利であり、電池厚み抑制には、凹部が奇数個(中央部に凹部有り)が有利である。そして、いずれの場合であっても、凹部の個数を複数とした方が有利であり、凹部の個数が多いほど有利になる。
一方、凹部の個数、配置は、電池缶の幅広面の大きさ、凹部形成による内容積減少、外装缶内の電極体との干渉等の考慮が必要な場合がある。したがって、これらを考慮しつつ、凹部の配置、個数を決定すればよい。
また、解析サンプルでは、凹部の深さが0.35mmであったが、これに限るものではなく、例えば0.1−0.5mmの範囲内で決定してもよい。
また、凹部の個数は偶数個の場合は最大4個、奇数個の場合は最大5個の例で説明したが、偶数個の場合は6個以上、奇数個の場合は7個以上としてもよい。
また、図1−3に示した蓋4及びその取り付け部品は一例であり、他の構成であってもよい。例えば蓋4の表面に防爆用の凹み部を設けてもよい。
以上のように、本発明に係る密閉型電池によれば、外装缶の膨れ抑制又は厚み抑制に有利になるので、本発明に係る密閉型電池は、例えば携帯電話やモバイル機器に用いる密閉型電池として有用である。
1 密閉型電池
2 外装缶
2a,60a 幅広面
4,61 蓋
10,20,21,30,31,32,40,41,42,43,50,51,52,53,54 凹部
62 幅広面の中心線
63 右側領域
64 左側領域

Claims (3)

  1. 角形の外装缶の開口を蓋で封止した密閉型電池であって、
    前記外装缶の側面のうち、前記開口の長手方向に延びた面を幅広面とすると、
    1つ分の前記幅広面に、複数の縦長の凹部が塑性加工されていることを特徴とする密閉型電池。
  2. 前記幅広面の中心線に対し右側の領域を右側領域、左側の領域を左側領域とすると、前記複数の凹部は奇数個であり、かつ前記幅広面の中心線を含む凹部と、凹部全体が前記右側領域にある少なくとも一つの凹部と、凹部全体が前記左側領域にある少なくとも一つの凹部とで構成されている請求項1に記載の密閉型電池。
  3. 前記幅広面の中心線に対し右側の領域を右側領域、左側の領域を左側領域とすると、前記複数の凹部は偶数個であり、かつ凹部全体が前記右側領域にある少なくとも一つの凹部と、凹部全体が前記左側領域にある少なくとも一つの凹部とで構成されている請求項1に記載の密閉型電池。
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