JP2007218270A - 変速機の同期装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 変速動作時、シンクロ性能の低下を長期にわたり招くことのない円滑で安定した回転同期による変速動作を確保することができる変速機の同期装置を提供すること。
【解決手段】 変速動作時、シンクロハブ5上をカップリングスリーブ1がスライド移動すると、回転同期作用を伴ってボークリング4または4'と噛み合った後、さらに、スライド移動してクラッチギヤ3または3'と噛み合うことで変速動作を終了する変速機の同期装置において、前記カップリングスリーブ1と前記シンクロハブ5との間に、スライド移動中のカップリングスリーブ1の倒れを抑えるガイドレール機構9を設け、前記ガイドレール機構9は、カップリングスリーブ1のニュートラル位置から、少なくともカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが当接する位置までのスライド移動範囲に設定した。
【選択図】 図1
【解決手段】 変速動作時、シンクロハブ5上をカップリングスリーブ1がスライド移動すると、回転同期作用を伴ってボークリング4または4'と噛み合った後、さらに、スライド移動してクラッチギヤ3または3'と噛み合うことで変速動作を終了する変速機の同期装置において、前記カップリングスリーブ1と前記シンクロハブ5との間に、スライド移動中のカップリングスリーブ1の倒れを抑えるガイドレール機構9を設け、前記ガイドレール機構9は、カップリングスリーブ1のニュートラル位置から、少なくともカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが当接する位置までのスライド移動範囲に設定した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、変速動作時、シンクロハブ上をカップリングスリーブがスライド移動し、同期作用を伴ってボークリングと噛み合った後、さらに、スライド移動してクラッチギヤと噛み合うことで変速動作を終了する変速機の同期装置に関する。
従来、変速機の同期装置は、カップリングスリーブをスライド移動させる変速動作時、カップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが互いに接触し、カップリングスリーブの動きを阻止し、ボークリングテーパーコーン面がクラッチギヤテーパーコーン面を押して摩擦トルク(=同期力)を発生することで、ボークリングとシンクロハブとの回転同期作用を行う。この回転同期作用を伴ってボークリングと噛み合った後、さらに、カップリングスリーブがスライド移動してクラッチギヤと噛み合うことで変速動作を終了するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−26257号公報
しかしながら、従来の変速機の同期装置にあっては、変速動作時、シンクロハブ上のスプライン歯とスプライン嵌合されたカップリングスリーブがスライド移動するが、シンクロハブとカップリングスリーブとのスプライン嵌合部は、スプライン嵌合長が短くなり、しかも、両スプライン歯面間にはガタを有するため、カップリングスリーブが僅かに倒れた状態でスライド移動する。この結果、カップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが全周にわたって均等に接触せず部分的に接触するチャンファ片当たり現象がみられ、このチャンファ片当たりに伴って、テーパーコーン面も片当たりとなり、ボークリングに偏摩耗が生じたり、テーパーコーン面への喰い付きを招くというように、回転同期性能(シンクロ性能)を低下させてしまう、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、変速動作時、シンクロ性能の低下を長期にわたり招くことのない円滑で安定した回転同期による変速動作を確保することができる変速機の同期装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、変速動作時、シンクロハブ上をカップリングスリーブがスライド移動すると、回転同期作用を伴ってボークリングと噛み合った後、さらに、スライド移動してクラッチギヤと噛み合うことで変速動作を終了する変速機の同期装置において、
前記カップリングスリーブと前記シンクロハブとの間に、スライド移動中のカップリングスリーブの倒れを抑えるガイドレール機構を設け、
前記ガイドレール機構は、カップリングスリーブのニュートラル位置から、少なくともカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが当接する位置までのスライド移動範囲に設定したことを特徴とする。
前記カップリングスリーブと前記シンクロハブとの間に、スライド移動中のカップリングスリーブの倒れを抑えるガイドレール機構を設け、
前記ガイドレール機構は、カップリングスリーブのニュートラル位置から、少なくともカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが当接する位置までのスライド移動範囲に設定したことを特徴とする。
よって、本発明の変速機の同期装置にあっては、変速動作時、シンクロハブ上をカップリングスリーブがスライド移動すると、回転同期作用を伴ってボークリングと噛み合った後、さらに、スライド移動してクラッチギヤと噛み合うことで変速動作を終了する。この変速動作の際、カップリングスリーブとシンクロハブとの間に設けられたガイドレール機構により、ニュートラル位置から、少なくともカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが当接する位置までのスライド移動範囲にて、スライド移動中のカップリングスリーブの倒れが抑えられる。
例えば、シンクロハブとカップリングスリーブとのスプライン嵌合部を、カップリングスリーブがスライド移動する際のガイドとして兼用すると、スプライン嵌合長が短くなり、しかも、両スプライン歯面間にはガタを有するため、カップリングスリーブが僅かに倒れた状態でスライド移動する。このため、チャンファ片当たりやテーパーコーン面片当たりの現象がみられ、これに伴って、ボークリングに偏摩耗が生じたり、テーパーコーン面への喰い付きを招くというように、シンクロ性能を低下させてしまう。
これに対し、本発明では、シンクロハブとカップリングスリーブとのスプライン嵌合部に対し、周方向に固定し軸方向にスライド移動可能とするスプライン嵌合機能のみを分担させ、別に設けたガイドレール機構に、カップリングスリーブがスライド移動する際のガイド機能を分担させる構成を採用した。
加えて、上記のように、シンクロ性能の低下原因は、カップリングスリーブとボークリングとのチャンファ片当たりである。このため、ガイドレール機構を、カップリングスリーブのニュートラル位置から、少なくともカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが当接する位置までのスライド移動範囲に設定することで、カップリングスリーブとボークリングとのチャンファ片当たりを確実に防止するようにした。
この結果、変速動作時、シンクロ性能の低下を長期にわたり招くことのない円滑で安定した回転同期による変速動作を確保することができる。
例えば、シンクロハブとカップリングスリーブとのスプライン嵌合部を、カップリングスリーブがスライド移動する際のガイドとして兼用すると、スプライン嵌合長が短くなり、しかも、両スプライン歯面間にはガタを有するため、カップリングスリーブが僅かに倒れた状態でスライド移動する。このため、チャンファ片当たりやテーパーコーン面片当たりの現象がみられ、これに伴って、ボークリングに偏摩耗が生じたり、テーパーコーン面への喰い付きを招くというように、シンクロ性能を低下させてしまう。
これに対し、本発明では、シンクロハブとカップリングスリーブとのスプライン嵌合部に対し、周方向に固定し軸方向にスライド移動可能とするスプライン嵌合機能のみを分担させ、別に設けたガイドレール機構に、カップリングスリーブがスライド移動する際のガイド機能を分担させる構成を採用した。
加えて、上記のように、シンクロ性能の低下原因は、カップリングスリーブとボークリングとのチャンファ片当たりである。このため、ガイドレール機構を、カップリングスリーブのニュートラル位置から、少なくともカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが当接する位置までのスライド移動範囲に設定することで、カップリングスリーブとボークリングとのチャンファ片当たりを確実に防止するようにした。
この結果、変速動作時、シンクロ性能の低下を長期にわたり招くことのない円滑で安定した回転同期による変速動作を確保することができる。
以下、本発明の変速機の同期装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1及び実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の変速機の同期装置を示す図2のA−A線による縦断側面図、図2は実施例1の変速機の同期装置における組み付け状態を示す正面図、図3は実施例1の変速機の同期装置におけるシンクロハブを示す正面図、図4は実施例1の変速機の同期装置におけるボークリングを示す正面図、図5は実施例1の変速機の同期装置におけるカップリングスリーブを示す正面図である。
図1は実施例1の変速機の同期装置を示す図2のA−A線による縦断側面図、図2は実施例1の変速機の同期装置における組み付け状態を示す正面図、図3は実施例1の変速機の同期装置におけるシンクロハブを示す正面図、図4は実施例1の変速機の同期装置におけるボークリングを示す正面図、図5は実施例1の変速機の同期装置におけるカップリングスリーブを示す正面図である。
実施例1の変速機の同期装置は、図1及び図2に示すように、カップリングスリーブ1と、メインギヤ2,2'と、クラッチギヤ3,3'と、ボークリング4,4'と、シンクロハブ5と、インサートキー6と、スプレッドスプリング7,7'と、メインシャフト8と、ガイドレール機構9と、インサートキースプライン歯10と、を備えている。
以下、同期装置の基本構成について説明する。
以下、同期装置の基本構成について説明する。
前記メインギヤ2,2'は、図1に示すように、前記メインシャフト8の軸方向に離れた位置にそれぞれニードルベアリングを介して回転可能に設けられている。
なお、メインギヤ2,2'は、歯数が異なるギヤであり、変速機では、例えば、メインギヤ2を4速ギヤとし、メインギヤ2'を2速ギヤとする。
なお、メインギヤ2,2'は、歯数が異なるギヤであり、変速機では、例えば、メインギヤ2を4速ギヤとし、メインギヤ2'を2速ギヤとする。
前記クラッチギヤ3,3'は、図1に示すように、前記メインギヤ2,2'に対しそれぞれ圧入等により一体化して固定され、かつ、一対のクラッチギヤ3,3'は軸方向に対向配置されている。
そして、このクラッチギヤ3,3'のシンクロハブ5に対向する位置には、それぞれ凹部が形成され、この凹部の底面には、対称配置で傾斜面によるクラッチギヤテーパーコーン面3a,3a'が形成されている。
また、クラッチギヤ3,3'のギヤ外面には、前記カップリングスリーブ1のスプライン歯に嵌合するクラッチギヤスプライン歯3b,3b'が形成され、カップリングスリーブチャンファと対向する位置にクラッチギヤチャンファを有している。
なお、「チャンファ」とは、スプライン歯の端部に形成され、スムーズなスプライン歯のスライド噛み合いを確保する三角形状の面取り部のことを指す。
そして、このクラッチギヤ3,3'のシンクロハブ5に対向する位置には、それぞれ凹部が形成され、この凹部の底面には、対称配置で傾斜面によるクラッチギヤテーパーコーン面3a,3a'が形成されている。
また、クラッチギヤ3,3'のギヤ外面には、前記カップリングスリーブ1のスプライン歯に嵌合するクラッチギヤスプライン歯3b,3b'が形成され、カップリングスリーブチャンファと対向する位置にクラッチギヤチャンファを有している。
なお、「チャンファ」とは、スプライン歯の端部に形成され、スムーズなスプライン歯のスライド噛み合いを確保する三角形状の面取り部のことを指す。
前記インサートキー6は、図1及び図2に示すように、前記シンクロハブ5の外周部に3箇所形成されたインサートキー溝5aの位置にそれぞれ配置された同期部材である。
このインサートキー6は、シンクロハブ5とカップリングスリーブ1とスプレッドスプリング7,7により支持され、インサートキー6の外周に設けられたキー突起とカップリングスリーブ1のキー溝とがロックした状態で位置決めされている(図1)。
つまり、インサートキー6は、シンクロハブ5と一体回転し、且つ、変速動作時、カップリングスリーブ1と連動して軸方向にスライド移動が可能である。
このインサートキー6は、シンクロハブ5とカップリングスリーブ1とスプレッドスプリング7,7により支持され、インサートキー6の外周に設けられたキー突起とカップリングスリーブ1のキー溝とがロックした状態で位置決めされている(図1)。
つまり、インサートキー6は、シンクロハブ5と一体回転し、且つ、変速動作時、カップリングスリーブ1と連動して軸方向にスライド移動が可能である。
前記シンクロハブ5は、図1及び図2に示すように、前記一対のメインギヤ2,2'、一対のクラッチギヤ3,3'、一対のボークリング4,4'の間に挟まれた位置に配置され、前記メインシャフト1にスプライン固定された同期部材である。
そして、シンクロハブ5のハブ内面には、図3に示すように、、メインシャフト1のスプライン歯と嵌合するスプライン歯5bが形成されている。
また、シンクロハブ5のハブ外周部には、図3に示すように、周方向に等間隔で3箇所の位置にインサートキー溝5aが形成されている。
また、シンクロハブ5のハブ外面には、図3に示すように、前記カップリングスリーブ1のスプライン歯1bと嵌合するスプライン歯5cが形成されている。
そして、シンクロハブ5のハブ内面には、図3に示すように、、メインシャフト1のスプライン歯と嵌合するスプライン歯5bが形成されている。
また、シンクロハブ5のハブ外周部には、図3に示すように、周方向に等間隔で3箇所の位置にインサートキー溝5aが形成されている。
また、シンクロハブ5のハブ外面には、図3に示すように、前記カップリングスリーブ1のスプライン歯1bと嵌合するスプライン歯5cが形成されている。
前記ボークリング4,4'は、図1及び図2に示すように、前記メインギヤ2,2'の回転をシンクロハブ5の回転と同期させる同期部材である。
このボークリング4,4'は、軸方向に移動可能で、且つ、シンクロハブ5に対して所定量(スプライン歯のチャンファ位置合わせ量:以下、「割り出し量」という。)だけ周方向に相対回転可能である。
そして、ボークリング4,4'のリング内面には、図4に示すように、前記クラッチギヤテーパーコーン面3a,3a'とテーパー嵌合するボークリングテーパーコーン面4a,4a'がそれぞれ形成されている。なお、ボークリングテーパーコーン面4a,4a'には、多数の油溝が形成されている。
また、ボークリング4,4'のリング外面には、図4に示すように、前記カップリングスリーブ1のスプライン歯に嵌合するスプライン歯4b,4b'が形成され、スプライン歯4c,4c'には、カップリングスリーブチャンファと対向する位置にボークリングチャンファを有している。
また、ボークリング4,4'のリング外周部には、図4に示すように、周方向に等間隔で3箇所の位置にインサートキー接触溝4c,4c'が形成されている。
このボークリング4,4'は、軸方向に移動可能で、且つ、シンクロハブ5に対して所定量(スプライン歯のチャンファ位置合わせ量:以下、「割り出し量」という。)だけ周方向に相対回転可能である。
そして、ボークリング4,4'のリング内面には、図4に示すように、前記クラッチギヤテーパーコーン面3a,3a'とテーパー嵌合するボークリングテーパーコーン面4a,4a'がそれぞれ形成されている。なお、ボークリングテーパーコーン面4a,4a'には、多数の油溝が形成されている。
また、ボークリング4,4'のリング外面には、図4に示すように、前記カップリングスリーブ1のスプライン歯に嵌合するスプライン歯4b,4b'が形成され、スプライン歯4c,4c'には、カップリングスリーブチャンファと対向する位置にボークリングチャンファを有している。
また、ボークリング4,4'のリング外周部には、図4に示すように、周方向に等間隔で3箇所の位置にインサートキー接触溝4c,4c'が形成されている。
前記カップリングスリーブ1は、図1及び図2に示すように、前記メインギヤ2,2'の間に配置された変速動作力の入力部材である。
このカップリングスリーブ1は、前記シンクロハブ5とはスプライン嵌合されており、シンクロハブ5と一体に回転し、且つ、変速動作時に軸方向にスライド移動が可能である。
そして、カップリングスリーブ1のスリーブ内面には、図1及び図5に示すように、周方向に等間隔で3箇所の位置にインサートキー6を支持するキー溝を有するインサートキースプライン歯10が形成されている。
また、カップリングスリーブ1のスリーブ外面には、図1に示すように、図外のシフトフォークが嵌着するフォーク溝1aが形成されている。
また、カップリングスリーブ1のスリーブ内面には、図5に示すように、スプライン歯10を除く位置に、シンクロハブ5とスプライン嵌合するスプライン歯1bが形成され、該スプライン歯1bの両端部には、カップリングスリーブチャンファを有している。
このカップリングスリーブ1は、前記シンクロハブ5とはスプライン嵌合されており、シンクロハブ5と一体に回転し、且つ、変速動作時に軸方向にスライド移動が可能である。
そして、カップリングスリーブ1のスリーブ内面には、図1及び図5に示すように、周方向に等間隔で3箇所の位置にインサートキー6を支持するキー溝を有するインサートキースプライン歯10が形成されている。
また、カップリングスリーブ1のスリーブ外面には、図1に示すように、図外のシフトフォークが嵌着するフォーク溝1aが形成されている。
また、カップリングスリーブ1のスリーブ内面には、図5に示すように、スプライン歯10を除く位置に、シンクロハブ5とスプライン嵌合するスプライン歯1bが形成され、該スプライン歯1bの両端部には、カップリングスリーブチャンファを有している。
次に、図1〜図5に基づき実施例1のガイドレール機構9の構成について説明する。
実施例1の変速機の同期装置では、変速動作時、シンクロハブ5上をカップリングスリーブ1がスライド移動すると、回転同期作用を伴ってボークリング4または4'と噛み合った後、さらに、スライド移動してクラッチギヤ3または3'と噛み合うことで変速動作を終了する。
実施例1の変速機の同期装置では、変速動作時、シンクロハブ5上をカップリングスリーブ1がスライド移動すると、回転同期作用を伴ってボークリング4または4'と噛み合った後、さらに、スライド移動してクラッチギヤ3または3'と噛み合うことで変速動作を終了する。
実施例1では、前記カップリングスリーブ1と前記シンクロハブ5との間に、スライド移動中のカップリングスリーブ1の倒れを抑えるガイドレール機構9を設け、前記ガイドレール機構9は、カップリングスリーブ1のニュートラル位置から、少なくともカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが当接する位置までのスライド移動範囲に設定している。
前記ガイドレール機構9は、図1に示すように、前記シンクロハブ5の外周部から軸方向に張り出して一体に形成したガイドレール9aと、前記カップリングスリーブ1に形成し、前記ガイドレール9aの軸方向に延びる外周案内面9a'と接触するガイドレール接触面9bと、により構成している。
前記ガイドレール9aと前記ガイドレール接触面9bとによるガイドレール機構9を、図2に示すように、等角度間隔にて周方向の3箇所位置に設定している。
なお、このガイドレール機構9の設定位置は、周方向に隣接するインサートキー6,6の中間位置としている。
なお、このガイドレール機構9の設定位置は、周方向に隣接するインサートキー6,6の中間位置としている。
前記ボークリング4,4'に、図4に示すように、ボークリング外周部に形成されたスプライン歯4b,4b'の一部を抜いてガイドレール挿入凹部4d,4d'を形成している。
そして、前記ガイドレール9aは、図1に示すように、前記シンクロハブ5の外周部から前記ガイドレール挿入凹部4dを介し、ボークリング4,4'を覆う位置まで軸方向に張り出して形成している。つまり、ガイドレール9aは、ボークリング4,4'をオーバーハングさせて設定している。
一方、前記ガイドレール接触面9bは、図5に示すように、前記カップリングスリーブ1の内周部に形成されたスプライン歯1bの一部を抜いた歯底面としている。
なお、このガイドレール接触面9bは、カップリングスリーブ1の内面に軸方向全幅にわたって設定されている。
そして、前記ガイドレール9aは、図1に示すように、前記シンクロハブ5の外周部から前記ガイドレール挿入凹部4dを介し、ボークリング4,4'を覆う位置まで軸方向に張り出して形成している。つまり、ガイドレール9aは、ボークリング4,4'をオーバーハングさせて設定している。
一方、前記ガイドレール接触面9bは、図5に示すように、前記カップリングスリーブ1の内周部に形成されたスプライン歯1bの一部を抜いた歯底面としている。
なお、このガイドレール接触面9bは、カップリングスリーブ1の内面に軸方向全幅にわたって設定されている。
次に、作用を説明する。
変速機の同期装置は、変速動作時、シンクロハブ上のスプライン歯とスプライン嵌合されたカップリングスリーブが、図6の矢印B方向にスライド移動する場合、シンクロハブとカップリングスリーブとのスプライン嵌合部は、カップリングスリーブが、矢印Cに示すように、何れかの方向に僅かに倒れた状態、あるいは、仮に倒れていなくてもどの方向に倒れるのかわからない不安定な状態でのスライド移動となる。
その理由は、主に下記の2点にある。
(a) シンクロハブに形成されるスプライン歯は、一対のボークリングやクラッチギヤの対向間隔による制約を受け、スプライン嵌合長Dが短くなる。
(b) カップリングスリーブの軸方向スライド移動を確保するには、両スプライン歯面間にはガタを有する必要があるし、ガタの大きさは、歯面精度や累積ピッチ誤差等により決まる。
この結果、カップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが全周にわたって均等に接触せず部分的に接触するチャンファ片当たり現象がみられ、このチャンファ片当たりに伴って、テーパーコーン面も片当たりとなり、ボークリングに偏摩耗が生じたり、テーパーコーン面への喰い付きを招くというように、シンクロ性能を低下させてしまう。
変速機の同期装置は、変速動作時、シンクロハブ上のスプライン歯とスプライン嵌合されたカップリングスリーブが、図6の矢印B方向にスライド移動する場合、シンクロハブとカップリングスリーブとのスプライン嵌合部は、カップリングスリーブが、矢印Cに示すように、何れかの方向に僅かに倒れた状態、あるいは、仮に倒れていなくてもどの方向に倒れるのかわからない不安定な状態でのスライド移動となる。
その理由は、主に下記の2点にある。
(a) シンクロハブに形成されるスプライン歯は、一対のボークリングやクラッチギヤの対向間隔による制約を受け、スプライン嵌合長Dが短くなる。
(b) カップリングスリーブの軸方向スライド移動を確保するには、両スプライン歯面間にはガタを有する必要があるし、ガタの大きさは、歯面精度や累積ピッチ誤差等により決まる。
この結果、カップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが全周にわたって均等に接触せず部分的に接触するチャンファ片当たり現象がみられ、このチャンファ片当たりに伴って、テーパーコーン面も片当たりとなり、ボークリングに偏摩耗が生じたり、テーパーコーン面への喰い付きを招くというように、シンクロ性能を低下させてしまう。
これに対し、本発明の変速機の同期装置では、変速動作時、シンクロ性能の低下を長期にわたり招くことのない円滑で安定した回転同期による変速動作を確保することができるようにした。
すなわち、従来は、シンクロハブとカップリングスリーブとのスプライン嵌合部に対し、周方向に固定し軸方向にスライド移動可能とするスプライン嵌合機能と、カップリングスリーブがスライド移動する際のガイド機能と、を兼用させている。
この場合、カップリングスリーブのスライド移動性(スプライン嵌合機能)を重視すると、スプライン嵌合部のガタを大きく設定する必要があり、ガイド機能が損なわれる。
一方、カップリングスリーブの倒れ防止性(ガイド機能)を重視すると、スプライン嵌合部のガタを極力小さく設定する必要があり、スプライン嵌合機能が損なわれる。
この場合、カップリングスリーブのスライド移動性(スプライン嵌合機能)を重視すると、スプライン嵌合部のガタを大きく設定する必要があり、ガイド機能が損なわれる。
一方、カップリングスリーブの倒れ防止性(ガイド機能)を重視すると、スプライン嵌合部のガタを極力小さく設定する必要があり、スプライン嵌合機能が損なわれる。
このように、スプライン嵌合部のみによっては、スプライン嵌合機能とガイド機能とを両立させることができない点に着目し、本発明では、シンクロハブ5とカップリングスリーブ1とのスプライン嵌合部に対してはスプライン嵌合機能のみを分担させ、別に設けたガイドレール機構9に、カップリングスリーブ1がスライド移動する際のガイド機能を分担させる構成を採用した。
加えて、上記のように、シンクロ性能の低下原因になるのは、カップリングスリーブ1とボークリング4,4'とのチャンファ片当たりである。このため、ガイドレール機構9を、カップリングスリーブ1のニュートラル位置から、少なくともカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが当接する位置までのスライド移動範囲に設定することで、チャンファ片当たりを防止するようにした。
この結果、変速動作時、シンクロ性能の低下を長期にわたり招くことのない円滑で安定した回転同期による変速動作を確保することができる。
この結果、変速動作時、シンクロ性能の低下を長期にわたり招くことのない円滑で安定した回転同期による変速動作を確保することができる。
以下、実施例1の変速機の同期装置における、[変速同期作用]及び[カップリングスリーブの倒れ防止作用]について説明する。
[変速同期作用]
実施例1の同期装置による変速同期作用は、下記の手順によってなされる。
(a) 図1に示すように、同期装置の中立状態にて、図外のクラッチを切り、動力源からの動力を遮断する。
(b) 図1に示す中立状態から、図外のシフトフォークによってカップリングスリーブ1が図1の右方向にスライド移動すると、カップリングスリーブ1と共にインサートキー6が軸方向に移動し、インサートキー6の端面がインサートキー接触溝4cに接触する。
(c) さらに、カップリングスリーブ1がスライド移動し、インサートキー接触溝4cに接触したインサートキー6によりボークリング4を押すと、ボークリングテーパーコーン面4aとクラッチギヤテーパーコーン面3aとが接触する。
このとき、初期の接触摩擦力によりボークリング4は、インサートキー接触溝4cの分だけ相対回転し、カップリングスリーブ1のスプライン歯1bのチャンファと、ボークリング4のスプライン歯4bのチャンファとは、図7(a)に示すように、相対する位置となる。この状態をインデックス(index)状態という。
(d) 図7(a)に示すインデックス状態からカップリングスリーブ1がさらにスライド移動すると、図7(b)に示すように、カップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファのチャンファ同士が接触する。この状態をボーク状態という。
このボーク状態になると、カップリングスリーブ1のスライド移動が阻止され、チャンファ接触位置からの入力によりボークリングテーパーコーン面4aがクラッチギヤテーパーコーン面3aを押し、摩擦トルク(=同期力)を発生することで、クラッチギヤ3及びメインギヤ2は、カップリングスリーブ1の回転に徐々に近づき、最終的に回転同期状態とする回転同期作用が行われる。
(e) 上記回転同期作用が完了すると、摩擦トルクが消滅し、カップリングスリーブ1に対するスライド移動の阻止力も解除され、カップリングスリーブ1はスライド移動可能となり、カップリングスリーブ1のスプライン歯が、ボークリング4のスプライン歯を押し分け、図7(c)に示すように、クラッチギヤ3のスプライン歯と噛み合うことで、変速動作を終了する。
実施例1の同期装置による変速同期作用は、下記の手順によってなされる。
(a) 図1に示すように、同期装置の中立状態にて、図外のクラッチを切り、動力源からの動力を遮断する。
(b) 図1に示す中立状態から、図外のシフトフォークによってカップリングスリーブ1が図1の右方向にスライド移動すると、カップリングスリーブ1と共にインサートキー6が軸方向に移動し、インサートキー6の端面がインサートキー接触溝4cに接触する。
(c) さらに、カップリングスリーブ1がスライド移動し、インサートキー接触溝4cに接触したインサートキー6によりボークリング4を押すと、ボークリングテーパーコーン面4aとクラッチギヤテーパーコーン面3aとが接触する。
このとき、初期の接触摩擦力によりボークリング4は、インサートキー接触溝4cの分だけ相対回転し、カップリングスリーブ1のスプライン歯1bのチャンファと、ボークリング4のスプライン歯4bのチャンファとは、図7(a)に示すように、相対する位置となる。この状態をインデックス(index)状態という。
(d) 図7(a)に示すインデックス状態からカップリングスリーブ1がさらにスライド移動すると、図7(b)に示すように、カップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファのチャンファ同士が接触する。この状態をボーク状態という。
このボーク状態になると、カップリングスリーブ1のスライド移動が阻止され、チャンファ接触位置からの入力によりボークリングテーパーコーン面4aがクラッチギヤテーパーコーン面3aを押し、摩擦トルク(=同期力)を発生することで、クラッチギヤ3及びメインギヤ2は、カップリングスリーブ1の回転に徐々に近づき、最終的に回転同期状態とする回転同期作用が行われる。
(e) 上記回転同期作用が完了すると、摩擦トルクが消滅し、カップリングスリーブ1に対するスライド移動の阻止力も解除され、カップリングスリーブ1はスライド移動可能となり、カップリングスリーブ1のスプライン歯が、ボークリング4のスプライン歯を押し分け、図7(c)に示すように、クラッチギヤ3のスプライン歯と噛み合うことで、変速動作を終了する。
[カップリングスリーブの倒れ防止作用]
上記のように、変速動作時には、カップリングスリーブ1をスライド移動させるが、カップリングスリーブ1が倒れた状態のままでスライド移動させると、カップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファのチャンファ同士が接触し、スライド移動が阻止されるボーク状態において、全周でのチャンファ同士の接触状態をみた場合、一部はチャンファ同士が接触しているが、それ以外の部分はチャンファ同士が非接触であるというチャンファ片当たりが生じる。
上記のように、変速動作時には、カップリングスリーブ1をスライド移動させるが、カップリングスリーブ1が倒れた状態のままでスライド移動させると、カップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファのチャンファ同士が接触し、スライド移動が阻止されるボーク状態において、全周でのチャンファ同士の接触状態をみた場合、一部はチャンファ同士が接触しているが、それ以外の部分はチャンファ同士が非接触であるというチャンファ片当たりが生じる。
これに対し、実施例1では、カップリングスリーブ1を、ニュートラル位置からカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファのチャンファ同士が接触する位置までスライド移動させると、図1の矢印に示すように、カップリングスリーブ1の内面に軸方向全幅にわたって設定されているガイドレール接触面9bが、ガイドレール9aの軸方向に延びる外周案内面9a'に対して接触を保ちながらのスライド移動となる。
このように、ガイド機能を分担するリングガイドレール機構9を用い、カップリングスリーブ1を、積極的にスライド移動させるようにすることで、シンクロハブ5とカップリングスリーブ1との間のスプライン歯の全長制約や精度に規制されることなく、カップリングスリーブ1の倒れを防止することができる。
そして、実施例1では、リングガイドレール機構9のガイドレール9aを、ボークリング4,4'を覆う位置まで軸方向に張り出して形成しているため、カップリングスリーブ1のスプライン歯1bが、ボークリング4,4'のスプライン歯4b,4b'と噛み合う位置まで、カップリングスリーブ1の倒れが防止される。
このように、ガイド機能を分担するリングガイドレール機構9を用い、カップリングスリーブ1を、積極的にスライド移動させるようにすることで、シンクロハブ5とカップリングスリーブ1との間のスプライン歯の全長制約や精度に規制されることなく、カップリングスリーブ1の倒れを防止することができる。
そして、実施例1では、リングガイドレール機構9のガイドレール9aを、ボークリング4,4'を覆う位置まで軸方向に張り出して形成しているため、カップリングスリーブ1のスプライン歯1bが、ボークリング4,4'のスプライン歯4b,4b'と噛み合う位置まで、カップリングスリーブ1の倒れが防止される。
上記のように、実施例1の変速機の同期装置において、前記ガイドレール機構9は、前記シンクロハブ5の外周部から軸方向に張り出して一体に形成したガイドレール9aと、前記カップリングスリーブ1に形成し、前記ガイドレール9aの軸方向に延びる外周案内面9a'と接触するガイドレール接触面9bと、により構成した。
例えば、カップリングスリーブのガイド機能を達成するガイドレール機構を、既存の同期装置に対し、新たにガイド部材を追加して構成した場合、部品点数が増大してしまうし、軸方向あるいは径方向へのサイズアップを避けることができない。
これに対し、実施例1では、上記のように、ガイドレール機構9を構成するガイドレール9aをシンクロハブ5に一体形成し、ガイドレール接触面9bをカップリングスリーブ1に形成したため、新たなガイド機能の追加に対し、部品点数を増大することなく、コスト的にもスペース的にも有利にガイドレール機構9を構成することができる。
例えば、カップリングスリーブのガイド機能を達成するガイドレール機構を、既存の同期装置に対し、新たにガイド部材を追加して構成した場合、部品点数が増大してしまうし、軸方向あるいは径方向へのサイズアップを避けることができない。
これに対し、実施例1では、上記のように、ガイドレール機構9を構成するガイドレール9aをシンクロハブ5に一体形成し、ガイドレール接触面9bをカップリングスリーブ1に形成したため、新たなガイド機能の追加に対し、部品点数を増大することなく、コスト的にもスペース的にも有利にガイドレール機構9を構成することができる。
実施例1の変速機の同期装置において、前記ガイドレール9aと前記ガイドレール接触面9bとによるガイドレール機構9を、等角度間隔にて周方向の3箇所位置に設定した。
例えば、ガイドレール機構を周方向の1箇所や2箇所に設定しても、カップリングスリーブを中心軸に対し直交する面に保つことができず、確実な倒れ防止作用が発揮されない。また、ガイドレール機構を周方向に4箇所以上設定すると、ガイドレール機構の設定スペースが増大し、伝達トルクに対する強度を確保するには、軸方向あるいは径方向へのサイズアップを避けることができない。
これに対し、実施例1では、上記のように、ガイドレール機構9を等角度間隔にて周方向の3箇所位置に設定したため、ガイドレール機構9の設定スペースの増大を最小に抑えながら、中心軸に対し直交面を構成する3点支持状態で確実な倒れ防止作用を発揮させることができる。
例えば、ガイドレール機構を周方向の1箇所や2箇所に設定しても、カップリングスリーブを中心軸に対し直交する面に保つことができず、確実な倒れ防止作用が発揮されない。また、ガイドレール機構を周方向に4箇所以上設定すると、ガイドレール機構の設定スペースが増大し、伝達トルクに対する強度を確保するには、軸方向あるいは径方向へのサイズアップを避けることができない。
これに対し、実施例1では、上記のように、ガイドレール機構9を等角度間隔にて周方向の3箇所位置に設定したため、ガイドレール機構9の設定スペースの増大を最小に抑えながら、中心軸に対し直交面を構成する3点支持状態で確実な倒れ防止作用を発揮させることができる。
実施例1の変速機の同期装置において、前記ボークリング4,4'に、ボークリング外周部に形成されたスプライン歯4b,4b'の一部を抜いてガイドレール挿入凹部4d,4d'を形成し、前記ガイドレール9aは、前記シンクロハブ5の外周部から前記ガイドレール挿入凹部4dを介し、ボークリング4,4'を覆う位置まで軸方向に張り出して形成し、前記ガイドレール接触面9bは、前記カップリングスリーブ1の内周部に形成されたスプライン歯1bの一部を抜いた歯底面とした。
例えば、ガイドレール機構のガイドレールを、ボークリングを覆う位置まで軸方向に張り出して形成しようとする場合であって、ボークリングの形状変更を行わない場合には、ガイドレールは、ボークリングを避けるように、ボークリングの外側を覆うように軸方向に張り出して形成する必要がある。この場合、カップリングスリーブは、内外径を拡大したカップリングスリーブを用いなければならないというように、設計変更を要し、同期装置の径方向大型化を招く。
これに対し、実施例1では、上記のように、ボークリング外周部に形成されたスプライン歯4b,4b'の一部を抜いて形成したガイドレール挿入凹部4d,4d'にガイドレール9aを貫通して配置し、ガイドレール接触面9bは、カップリングスリーブ1の内周部に形成されたスプライン歯1bの一部を抜いた歯底面としたため、同期装置の径方向大型化を招くことなく既存サイズのままとすることができる。
例えば、ガイドレール機構のガイドレールを、ボークリングを覆う位置まで軸方向に張り出して形成しようとする場合であって、ボークリングの形状変更を行わない場合には、ガイドレールは、ボークリングを避けるように、ボークリングの外側を覆うように軸方向に張り出して形成する必要がある。この場合、カップリングスリーブは、内外径を拡大したカップリングスリーブを用いなければならないというように、設計変更を要し、同期装置の径方向大型化を招く。
これに対し、実施例1では、上記のように、ボークリング外周部に形成されたスプライン歯4b,4b'の一部を抜いて形成したガイドレール挿入凹部4d,4d'にガイドレール9aを貫通して配置し、ガイドレール接触面9bは、カップリングスリーブ1の内周部に形成されたスプライン歯1bの一部を抜いた歯底面としたため、同期装置の径方向大型化を招くことなく既存サイズのままとすることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の変速機の同期装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
実施例1の変速機の同期装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 変速動作時、シンクロハブ5上をカップリングスリーブ1がスライド移動すると、回転同期作用を伴ってボークリング4または4'と噛み合った後、さらに、スライド移動してクラッチギヤ3または3'と噛み合うことで変速動作を終了する変速機の同期装置において、前記カップリングスリーブ1と前記シンクロハブ5との間に、スライド移動中のカップリングスリーブ1の倒れを抑えるガイドレール機構9を設け、前記ガイドレール機構9は、カップリングスリーブ1のニュートラル位置から、少なくともカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが当接する位置までのスライド移動範囲に設定したため、変速動作時、シンクロ性能の低下を長期にわたり招くことのない円滑で安定した回転同期による変速動作を確保することができる。
(2) 前記ガイドレール機構9は、前記シンクロハブ5の外周部から軸方向に張り出して一体に形成したガイドレール9aと、前記カップリングスリーブ1に形成し、前記ガイドレール9aの軸方向に延びる外周案内面9a'と接触するガイドレール接触面9bと、により構成したため、新たなガイド機能の追加に対し、部品点数を増大することなく、コスト的にもスペース的にも有利にガイドレール機構9を構成することができる。
(3) 前記ガイドレール9aと前記ガイドレール接触面9bとによるガイドレール機構9を、等角度間隔にて周方向の3箇所位置に設定したため、ガイドレール機構9の設定スペースの増大を最小に抑えながら、中心軸に対し直交面を構成する3点支持状態で確実な倒れ防止作用を発揮させることができる。
(4) 前記ボークリング4,4'に、ボークリング外周部に形成されたスプライン歯4b,4b'の一部を抜いてガイドレール挿入凹部4d,4d'を形成し、前記ガイドレール9aは、前記シンクロハブ5の外周部から前記ガイドレール挿入凹部4dを介し、ボークリング4,4'を覆う位置まで軸方向に張り出して形成し、前記ガイドレール接触面9bは、前記カップリングスリーブ1の内周部に形成されたスプライン歯1bの一部を抜いた歯底面としたため、同期装置の径方向大型化を招くことなく既存サイズのままとしながら、カップリングスリーブ1のスプライン歯1bがボークリング4,4'のスプライン歯4b,4b'と噛み合う位置までカップリングスリーブ1の倒れを防止できるガイドレール機構9を設定することができる。
実施例2は、ガイドレール機構をクラッチギヤまでオーバーハングさせた構成とした例である。
まず、構成を説明する。
図8は実施例2の変速機の同期装置を示す図9のA−A線による縦断側面図、図9は実施例2の変速機の同期装置における組み付け状態を示す正面図、図10は実施例2の変速機の同期装置におけるシンクロハブを示す正面図、図11は実施例2の変速機の同期装置におけるボークリングを示す正面図、図12は実施例2の変速機の同期装置におけるカップリングスリーブを示す正面図である。
図8は実施例2の変速機の同期装置を示す図9のA−A線による縦断側面図、図9は実施例2の変速機の同期装置における組み付け状態を示す正面図、図10は実施例2の変速機の同期装置におけるシンクロハブを示す正面図、図11は実施例2の変速機の同期装置におけるボークリングを示す正面図、図12は実施例2の変速機の同期装置におけるカップリングスリーブを示す正面図である。
実施例2の変速機の同期装置は、図8及び図9に示すように、カップリングスリーブ1と、メインギヤ2,2'と、クラッチギヤ3,3'と、ボークリング4,4'と、シンクロハブ5と、インサートキー6と、スプレッドスプリング7,7'と、メインシャフト8と、ガイドレール機構19と、インサートキースプライン歯10と、を備えている。
なお、同期装置の基本構成については、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
なお、同期装置の基本構成については、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、図8〜図12に基づき実施例2のガイドレール機構19の構成について説明する。
実施例2の変速機の同期装置では、変速動作時、シンクロハブ5上をカップリングスリーブ1がスライド移動すると、回転同期作用を伴ってボークリング4または4'と噛み合った後、さらに、スライド移動してクラッチギヤ3または3'と噛み合うことで変速動作を終了する。
実施例2の変速機の同期装置では、変速動作時、シンクロハブ5上をカップリングスリーブ1がスライド移動すると、回転同期作用を伴ってボークリング4または4'と噛み合った後、さらに、スライド移動してクラッチギヤ3または3'と噛み合うことで変速動作を終了する。
実施例2では、前記カップリングスリーブ1と前記シンクロハブ5との間に、スライド移動中のカップリングスリーブ1の倒れを抑えるガイドレール機構19を設け、前記ガイドレール機構19は、カップリングスリーブ1のニュートラル位置から、少なくともカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが当接する位置までのスライド移動範囲に設定している。
前記ガイドレール機構19は、図8に示すように、前記シンクロハブ5の外周部から軸方向に張り出して一体に形成したガイドレール19aと、前記カップリングスリーブ1に形成し、前記ガイドレール19aの軸方向に延びる外周案内面19a'と接触するガイドレール接触面19bと、により構成している。
前記ガイドレール19aと前記ガイドレール接触面19bとによるガイドレール機構19を、図9に示すように、等角度間隔にて周方向の3箇所位置に設定している。
なお、このガイドレール機構19の設定位置は、周方向に隣接するインサートキー6,6の中間位置としている。
なお、このガイドレール機構19の設定位置は、周方向に隣接するインサートキー6,6の中間位置としている。
前記カップリングスリーブ1に、図12に示すように、スリーブ内周部に形成されたスプライン歯1bの一部を抜いた歯底面位置にガイドレール挿入凹部1cを形成している。
前記ガイドレール19aは、図8に示すように、前記シンクロハブ5の外周部から前記ボークリング4,4'の外側を介し、前記クラッチギヤ3,3'の外側を覆う位置まで軸方向に張り出して形成している。つまり、ガイドレール19aは、ボークリング4,4'及びクラッチギヤ3,3'をオーバーハングさせて設定している。
前記ガイドレール接触面19bは、図8及び図9に示すように、前記ガイドレール挿入凹部1cの凹陥面としている。
なお、このガイドレール接触面19bは、カップリングスリーブ1の内面に軸方向全幅にわたって設定されている。
なお、このガイドレール接触面19bは、カップリングスリーブ1の内面に軸方向全幅にわたって設定されている。
次に、作用を説明すると、実施例2では、リングガイドレール機構19のガイドレール19aを、ボークリング4,4'及びクラッチギヤ3,3'を覆う位置まで軸方向に張り出して形成しているため、カップリングスリーブ1のスプライン歯1bが、クラッチギヤ3,3'のスプライン歯3b,3b'と噛み合う変速動作の終了位置まで、カップリングスリーブ1の倒れが防止される。
上記のように、実施例2の変速機の同期装置において、前記カップリングスリーブ1に、スリーブ内周部に形成されたスプライン歯1bの一部を抜いた歯底面位置にガイドレール挿入凹部1cを形成し、前記ガイドレール19aは、前記シンクロハブ5の外周部から前記ボークリング4,4'の外側を介し、前記クラッチギヤ3,3'の外側を覆う位置まで軸方向に張り出して形成し、前記ガイドレール接触面19bは、前記ガイドレール挿入凹部1cの凹陥面とした。
例えば、ガイドレール機構のガイドレールを、ボークリング及びクラッチギヤを覆う位置まで軸方向に張り出して形成しようとする場合であって、ボークリング及びクラッチギヤの形状変更を行わない場合には、ガイドレールは、ボークリング及びクラッチギヤの外側を覆うように軸方向に張り出して形成される。この場合、カップリングスリーブのスプライン歯の一部を抜いただけでガイドレール接触面を形成しようとすると、内外径を拡大したカップリングスリーブを用いなければならず、同期装置の径方向大型化を招く。
これに対し、実施例2では、上記のように、カップリングスリーブ1に形成されたスプライン歯1bの一部を抜いて形成したガイドレール挿入凹部1cにガイドレール19aを貫通して配置し、ガイドレール接触面19bは、ガイドレール挿入凹部1cの凹陥面としたため、同期装置の径方向大型化を招くことなく既存サイズのままとすることができる。
なお、他の作用については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
例えば、ガイドレール機構のガイドレールを、ボークリング及びクラッチギヤを覆う位置まで軸方向に張り出して形成しようとする場合であって、ボークリング及びクラッチギヤの形状変更を行わない場合には、ガイドレールは、ボークリング及びクラッチギヤの外側を覆うように軸方向に張り出して形成される。この場合、カップリングスリーブのスプライン歯の一部を抜いただけでガイドレール接触面を形成しようとすると、内外径を拡大したカップリングスリーブを用いなければならず、同期装置の径方向大型化を招く。
これに対し、実施例2では、上記のように、カップリングスリーブ1に形成されたスプライン歯1bの一部を抜いて形成したガイドレール挿入凹部1cにガイドレール19aを貫通して配置し、ガイドレール接触面19bは、ガイドレール挿入凹部1cの凹陥面としたため、同期装置の径方向大型化を招くことなく既存サイズのままとすることができる。
なお、他の作用については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2の変速機の同期装置にあっては、実施例1の(1),(2),(3)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
実施例2の変速機の同期装置にあっては、実施例1の(1),(2),(3)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(5) 前記カップリングスリーブ1に、スリーブ内周部に形成されたスプライン歯1bの一部を抜いた歯底面位置にガイドレール挿入凹部1cを形成し、前記ガイドレール19aは、前記シンクロハブ5の外周部から前記ボークリング4,4'の外側を介し、前記クラッチギヤ3,3'の外側を覆う位置まで軸方向に張り出して形成し、前記ガイドレール接触面19bは、前記ガイドレール挿入凹部1cの凹陥面としたため、同期装置の径方向大型化を招くことなく既存サイズのままとしながら、カップリングスリーブ1のスプライン歯1bがクラッチギヤ3,3のスプライン歯3b,3b'と噛み合う変速動作の終了位置までカップリングスリーブ1の倒れを防止できるガイドレール機構19を設定することができる。
以上、本発明の変速機の同期装置を実施例1及び実施例2に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1,2では、キー式同期装置を示したが、キー式同期装置に限らず、ピン式同期装置や、他の方式の同期装置にも適用することができる。
実施例1,2では、ガイドレール機構として、シンクロハブに一体形成したガイドレールと、カップリングスリーブに形成したガイドレール接触面とによる例を示した。
しかし、例えば、ガイドレール部材をシンクロハブとは別体に形成し、ガイドレール部材をシンクロハブに固定した機構や、ガイドレール接触面を有するガイドレール接触部材をカップリングスリーブとは別体に形成し、ガイドレール接触部材をカップリングスリーブに固定した機構としても良い。
要するに、カップリングスリーブとシンクロハブとの間に、スライド移動中のカップリングスリーブの倒れを抑えるガイドレール機構を設け、該ガイドレール機構は、カップリングスリーブのニュートラル位置から、少なくともカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが当接する位置までのスライド移動範囲に設定したものであれば、その具体的な機構は、実施例1,2に記載した機構に限られることはない。
しかし、例えば、ガイドレール部材をシンクロハブとは別体に形成し、ガイドレール部材をシンクロハブに固定した機構や、ガイドレール接触面を有するガイドレール接触部材をカップリングスリーブとは別体に形成し、ガイドレール接触部材をカップリングスリーブに固定した機構としても良い。
要するに、カップリングスリーブとシンクロハブとの間に、スライド移動中のカップリングスリーブの倒れを抑えるガイドレール機構を設け、該ガイドレール機構は、カップリングスリーブのニュートラル位置から、少なくともカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが当接する位置までのスライド移動範囲に設定したものであれば、その具体的な機構は、実施例1,2に記載した機構に限られることはない。
本発明の同期装置は、シフトレバーをドライバーによる手動操作により変速する手動変速機に適用することができるし、また、ドライバーによる手動による変速操作に代え、変速操作を自動化した機構を追加した、いわゆる自動MTと呼ばれる変速機にも適用することができる。
1 カップリングスリーブ
1c ガイドレール挿入凹部
2,2' メインギヤ
3,3' クラッチギヤ
4,4' ボークリング
4d、4d' ガイドレール挿入凹部
5 シンクロハブ
6 インサートキー
7 スプレッドスプリング
8 メインシャフト
9,19 ガイドレール機構
9a,19a ガイドレール
9a',19a' 外周案内面
9b,19b ガイドレール接触面
10 インサートキースプライン歯
1c ガイドレール挿入凹部
2,2' メインギヤ
3,3' クラッチギヤ
4,4' ボークリング
4d、4d' ガイドレール挿入凹部
5 シンクロハブ
6 インサートキー
7 スプレッドスプリング
8 メインシャフト
9,19 ガイドレール機構
9a,19a ガイドレール
9a',19a' 外周案内面
9b,19b ガイドレール接触面
10 インサートキースプライン歯
Claims (6)
- 変速動作時、シンクロハブ上をカップリングスリーブがスライド移動すると、回転同期作用を伴ってボークリングと噛み合った後、さらに、スライド移動してクラッチギヤと噛み合うことで変速動作を終了する変速機の同期装置において、
前記カップリングスリーブと前記シンクロハブとの間に、スライド移動中のカップリングスリーブの倒れを抑えるガイドレール機構を設け、
前記ガイドレール機構は、カップリングスリーブのニュートラル位置から、少なくともカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが当接する位置までのスライド移動範囲に設定したことを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項1に記載された変速機の同期装置において、
前記ガイドレール機構は、前記シンクロハブの外周部から軸方向に張り出して一体に形成したガイドレールと、前記カップリングスリーブに形成し、前記ガイドレールの軸方向に延びる外周案内面と接触するガイドレール接触面と、により構成したことを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項2に記載された変速機の同期装置において、
前記ガイドレールと前記ガイドレール接触面とによるガイドレール機構を、等角度間隔にて周方向の3箇所位置に設定したことを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項1乃至3の何れか1項に記載された変速機の同期装置において、
前記ボークリングに、ボークリング外周部に形成されたスプライン歯の一部を抜いてガイドレール挿入凹部を形成し、
前記ガイドレールは、前記シンクロハブの外周部から前記ガイドレール挿入凹部を介し、ボークリングを覆う位置まで軸方向に張り出して形成し、
前記ガイドレール接触面は、前記カップリングスリーブの内周部に形成されたスプライン歯の一部を抜いた歯底面としたことを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項1乃至3の何れか1項に記載された変速機の同期装置において、
前記カップリングスリーブに、スリーブ内周部に形成されたスプライン歯の一部を抜いた歯底面位置にガイドレール挿入凹部を形成し、
前記ガイドレールは、前記シンクロハブの外周部から前記ボークリングの外側を介し、前記クラッチギヤの外側を覆う位置まで軸方向に張り出して形成し、
前記ガイドレール接触面は、前記ガイドレール挿入凹部の凹陥面としたことを特徴とする変速機の同期装置。 - 変速動作時、シンクロハブ上をカップリングスリーブがスライド移動すると、回転同期作用を伴ってボークリングと噛み合った後、さらに、スライド移動してクラッチギヤと噛み合うことで変速動作を終了する変速機の同期装置において、
前記カップリングスリーブのニュートラル位置から、少なくともカップリングスリーブチャンファとボークリングチャンファとが当接する位置までのスライド移動範囲にて、スライド移動中の前記カップリングスリーブの倒れを抑えることを特徴とする変速機の同期装置。
Priority Applications (5)
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