JP2007217645A - 重合体粒子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】重合体粒子を懸濁重合で簡便に製造する方法を提供することを課題とする。
【解決手段】重合性ビニル系モノマーと重合開始剤とを含むモノマー混合物を、懸濁安定剤としてのコロイダルシリカと、アルカリ金属のハロゲン化物との存在下で、水系懸濁重合させることで重合体粒子を得る方法であって、前記モノマー混合物が、前記重合性ビニル系モノマー対し不活性なポリアルコキシシロキサンオリゴマーを、前記重合性ビニル系モノマー100重量部に対し、0.5〜5重量部の範囲で含むことを特徴とする重合体粒子の製造方法により上記課題を解決する。
【選択図】なし

Description

本発明は、重合体粒子及びその製造方法に関する。更に詳しくは、本発明は、懸濁安定性が向上した重合体粒子の製造方法及びその方法により得られた重合体粒子に関する。
平均粒子径が0.01〜100μmの重合体粒子は、例えば、塗料や、インキ粘着剤用、接着剤用、人工大理石用等の添加剤や、紙処理剤用、化粧品用等の充填材や、クロマトグラフィーのカラム充填材や、静電荷像現像に使用されるトナー用の添加剤や、フィルム用のアンチブロッキング剤や、光拡散剤等の用途で使用されている。
上記重合体粒子は、通常懸濁重合により製造されている。懸濁重合では、モノマーを含む液滴を、合一のないかつ安定に懸濁した系で重合させる方法、及び重合によって均一な粒子径分布を有する微細な重合体粒子を得る方法について種々の検討がなされてきた。
ところで、懸濁重合では、様々な懸濁安定剤を使用することが報告されている。例えば、ポリビニルアルコール、ゼラチン、澱粉等の水溶性高分子や、難溶性の微粉末状の無機化合物が一般に使用されている。無機化合物としては、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、第3リン酸カルシウム、ピロリン酸マグネシウム等の難水溶性塩類、珪酸、粘土、シリカ、金属酸化物の粉末等が知られている。
上記懸濁安定剤の内、水溶性高分子を用いた場合、懸濁重合によって得られた粒子は、粒子径分布が広いという欠点があった。加えて、併発する乳化重合により微粒子が多く発生すること、及び重合体粒子表面に付着した懸濁安定剤の除去が困難である欠点もあった。
また、難水溶性塩類を用いた場合、比較的粒子径分布を狭くできる。しかし、微小な重合体粒子を得るためには、難水溶性塩類の量を比較的多くする必要があること、併発する乳化重合により微粒子が多く発生するという欠点があった。そのため、重合後に、比較的多量の酸による洗浄、引き続き多量の水による洗浄を行う必要があり、製造工程が煩雑となっていた。
そこで、微粒子の発生を抑制し、粒子径分布の狭い重合体粒子を得る方法が、例えば、特開昭62−266561号公報(特許文献1)、特開平10−237216号公報(特許文献2)、特開2000−355639号公報(特許文献3)等に報告されている。
特開昭62−266561号公報には、重合性モノマーを水相中で重合させるに際して、水相にシリカと水溶性無機塩とを含有させる方法が記載されている。この公報によれば、シリカと水溶性無機塩とを併用することで、粒子径分布の狭い重合体粒子が得られるとされている。
一方、特開平10−237216号公報及び特開2000−355639号公報には、疎水性シリカ粒子を、アルコールのような親水性有機化合物の存在下で、水性媒体中に分散させ、得られた水性媒体中で、重合性モノマーを懸濁重合させる方法が記載されている。これら公報に記載の方法では、疎水性無機酸化物を、親水性有機化合物の存在下で、水性媒体中に分散させ、得られた水性分散媒体中で、重合性モノマーを所定粒子径に懸濁させ、次いで懸濁重合させることで、粒子径分布の狭い重合体粒子が得られるとされている。
特開昭62−266561号公報 特開平10−237216号公報 特開2000−355639号公報
しかしながら、特開昭62−266561号公報では、重合性モノマーを水相に安定に分散させるため、比較的多量のシリカが必要であった。
一方、特開平10−237216号公報及び特開2000−355639号公報では、疎水性シリカ粒子を、水性媒体中に均一に分散させるために比較的多量の親水性有機化合物が必要である。親水性有機化合物は、そのまま廃棄することが困難であり、かつ再資源化が望まれている。そのため、重合後に親水性有機化合物の回収が必要であり、製造工程が煩雑となっていた。
本発明は、懸濁重合時のモノマー液滴の安定性を簡便な方法により向上させた重合体粒子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意研究した結果、重合性ビニル系モノマーの液滴が、該重合性ビニル系モノマーに対し不活性なポリアルコキシシロキサンオリゴマーと、コロイダルシリカからなる懸濁安定剤と、アルカリ金属のハロゲン化物との存在下であれば、懸濁重合時に安定して存在可能であることを意外にも見い出し、本発明に至った。
かくして本発明によれば、重合性ビニル系モノマーと重合開始剤とを含むモノマー混合物を、懸濁安定剤としてのコロイダルシリカと、アルカリ金属のハロゲン化物との存在下で、水系懸濁重合させることで重合体粒子を得る方法であって、
前記モノマー混合物が、前記重合性ビニル系モノマー対し不活性なポリアルコキシシロキサンオリゴマーを、前記重合性ビニル系モノマー100重量部に対し、0.5〜5重量部の範囲で含むことを特徴とする重合体粒子の製造方法が提供される。
また、本発明によれば、上記方法により得られた重合体粒子であって、重合性ビニル系モノマー由来の重合体成分と、コロイダルシリカ由来のシリカ成分とを含むことを特徴とする重合体粒子が提供される。
本発明によれば、懸濁重合時のモノマー液滴の安定性を簡便な方法により向上させた重合体粒子の製造方法を提供できる。
更に、重合体粒子の水性媒体への分散性を向上させることが可能となる。分散性の向上した重合体粒子は、水系塗料用の艶消し剤や、化粧品の原料、光拡散剤等に好適に使用できる。
以下、本発明をより詳細に説明する。
本発明に使用できる重合性ビニル系モノマーは、特には限定されず、ビニル基が1つのモノマー(単官能モノマー)、2つ以上のモノマー(多官能モノマー)が挙げられる。単官能モノマーとしては、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン等のスチレン及びその誘導体、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸フェニル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル等のアクリル酸もしくはメタクリル酸誘導体がある。場合によっては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマール酸等も使用できる。更に、これらを2種以上組合せて用いてもよい。
上記単官能モノマー中、安価なスチレンやメタクリル酸メチル等が好ましい。
また、多官能モノマーとして、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ジビニルベンゼン等が挙げられる。このモノマーを使用することで、架橋した重合体粒子を得ることができる。本発明では、耐溶剤性付与の観点から、重合性ビニル系モノマー中に、単官能及び多官能モノマーを含むことが好ましい。多官能モノマーは、全モノマー中、0.5〜50重量%の範囲で使用することが好ましく、1〜40重量%の範囲で使用することがより好ましい。
また、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類、N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物、ビニルナフタリン塩等を本発明の効果を妨げない範囲で1種もしくは2種以上組み合わせて使用することもできる。
本発明において、ポリアルコキシシロキサンオリゴマーは、重合性ビニル系モノマーに不活性(共重合しないことを意味する)であり、以下に示すような構造式のものが使用できる。
Figure 2007217645
式中、Rは同一でも異なっていてもよい。
上記構造式の内、例えば、ポリメトキシシロキサン、ポリエトキシシロキサン、ポリプロポキシシロキサン、ポリブトキシシロキサン等のオリゴマーが挙げられる。これらの中でも、難水溶性で、重合体との相分離が良好であるポリメトキシシロキサンオリゴマー、ポリブトキシシロキサンオリゴマーが好ましい。特に好ましいものは、重量平均分子量が300〜3000、より好ましくは300〜2000のポリメトキシシロキサンオリゴマー、ポリブトキシシロキサンオリゴマーである。重量平均分子量が300未満及び3000を越える場合は、いずれも本発明の重合体粒子を形成し難くなるので好ましくない。
なお、重量平均分子量は、GPCを用いて以下の条件で測定される。
カラム:「TSK GEL」(東ソー社製)
G−1000H、
G−2000H
G−4000H
流出液:テトラハイドロフラン
流出速度:1ml/分
流出温度:40℃
テトラメトキシシランやテトラエトキシシラン等の上記分子式でn=1〜2であるような低分子量アルコキシシロキサンでは、官能基の加水分解によって、水溶性が強くなるため、モノマー混合物中に安定に存在させることが難しく好ましくない。また、上記分子式でn=40以上となるようなポリアルコキシシロキサンオリゴマーは、重合性ビニル系モノマーとの相溶性や縮合性が低下するので好ましくない。
ポリアルコキシシロキサンオリゴマーの添加量は、重合性ビニル系モノマー100重量部に対して、0.5〜5重量部が好ましく、更に好ましくは1〜3重量部である。0.5重量部未満の場合、懸濁安定剤としてのコロイダルシリカが、重合体粒子に固着せず、水性媒体中に残存することがあり、重合体粒子の単離が困難となるので好ましくない。一方、5重量部より多い場合、添加する量に見合った効果(懸濁安定性)が得られず、経済的でないため好ましくない。
重合性ビニル系モノマーの重合には、重合開始剤が使用される。重合開始剤としては、通常、水系懸濁重合に用いられる油溶性の過酸化物系重合開始剤又はアゾ系重合開始剤が挙げられる。具体的には、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化オクタノイル、オルソクロロ過酸化ベンゾイル、オルソメトキシ過酸化ベンゾイル、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、キュメンハイドロパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド等の過酸化物系重合開始剤、
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,3−ジメチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,3,3−トリメチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−イソプロピルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、(2−カルバモイルアゾ)イソブチロニトリル、4,4’−アゾビス(4−シアノバレリン酸)、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート等のアゾ系開始剤が挙げられる。
この中でも、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル等が、重合開始剤の分解速度等の点で好ましい。
重合開始剤は、重合性ビニル系モノマー100重量部に対して、0.01〜10重量部用いるのが好ましく、更に好ましくは0.1〜5.0重量部である。重合開始剤が0.01重量部未満では、重合開始の機能を果たし難く、また、10重量部を越えて用いる場合は、コストがかかるので不経済的であるため好ましくない。
上記重合性ビニル系モノマーと、ポリアルコキシシロキサンオリゴマーと、重合開始剤と、その他の成分は、公知の方法により混合されてモノマー混合物とされる。
次に、モノマー混合物を水系懸濁重合させるための水性媒体としては、水、又は水とアルコール(例えば、メタノール、エタノール)のような水溶性溶媒との混合媒体が挙げられる。水性媒体の使用量は、重合体粒子の安定化を図るために、通常、重合性ビニル系モノマー及びポリアルコキシシロキサンオリゴマーの合計100重量部に対して、100〜1000重量部である。
また、水系での乳化粒子の発生を抑えるために、亜硝酸塩類、亜硫酸塩類、ハイドロキノン類、アスコルビン酸類、水溶性ビタミンB類、クエン酸、ポリフェノール類等の水溶性の重合禁止剤を用いてもよい。
懸濁安定剤としてのコロイダルシリカは、特に限定されず、公知のものをいずれも使用できる。
コロイダルシリカとしては平均粒子径が150nm以下のものを用いることが好ましい。150nmより大きい場合には、安定に懸濁重合を行うために必要な添加量が多くなり、経済的でないため好ましくない。加えて、安定にモノマー混合物を分散させることが困難であるため好ましくない。平均粒子径は、できるだけ小さいことが好ましく、10〜100nmの範囲であることがより好ましい
ここでコロイダルシリカの平均粒子径は、窒素吸着法(BET法)により測定して得られる比表面積径である。平均粒子径(比表面積径)(Dnm)は、窒素吸着法で測定して、比表面積Sm2/gから、D=2720/Sの式によって与えられる。
コロイダルシリカとしては、沈降性シリカパウダー、気相法シリカパウダー等パウダー状のコロイダルシリカ、媒体中で一次粒子レベルまで安定分散させたコロイダルシリカのゾルが使用できる。この内、後者が好ましい。コロイダルシリカのゾルとしては水性シリカゾルとオルガノシリカゾルがありどちらも使用可能である。特に、重合体粒子の製造に水性媒体を用いるため、コロイダルシリカのゾルの分散安定性の面から水性コロイダルシリカを使用することが最も好ましい。コロイダルシリカのゾル中のシリカ濃度(固形分濃度)は5〜50重量%のものが一般に市販されており、容易に入手できるので好ましい。
コロイダルシリカは、重合性ビニル系モノマー100重量部に対して、0.5〜15重量部の範囲であることが好ましく、1〜10重量部の範囲であることがより好ましい。0.5重量部未満の場合、分散安定性が低くなるので好ましくない。一方、15重量部を越える場合、それに見あった効果が見られないので好ましくない。
アルカリ金属のハロゲン化物は、コロイダルシリカの凝集を抑制する働きを主として有している。アルカリ金属のハロゲン化物としては、特に限定されず、公知のものをいずれも使用できる。例えば、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、臭化ナトリウム、臭化マグネシウム等が挙げられる。特に、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム等の塩化物が好ましい。
アルカリ金属のハロゲン物は、水性媒体に対し、0.1〜10重量%使用することが好ましく、0.5〜5重量部の範囲であることがより好ましい。0.1重量%未満の場合、懸濁安定剤としてのコロイダルシリカが、モノマー混合物の分散安定性に寄与しないことがあるので好ましくない。寄与しない結果、コロイダルシリカが、重合体粒子に固着せず、水性媒体中に残存することがあり、重合体粒子の単離が困難となるので好ましくない。一方、10重量%を越える場合、それに見あった効果が見られないので好ましくない。
更に、ポリアルコキシシロキサンオリゴマー、コロイダルシリカ及びアルカリ金属のハロゲン化物による懸濁安定性向上の効果を妨げない範囲内で、他の懸濁安定剤を添加してもよい。
また、懸濁安定剤と、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等の界面活性剤とを併用することも可能である。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、オレイン酸ナトリウム、ヒマシ油カリ等の脂肪酸油、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエチレン−オキシプロピレンブロックポリマー等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリルアミンアセテート、ステアリルアミンアセテート等のアルキルアミン塩、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド等の第四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性イオン界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミンオキサイドや、リン酸エステル系又は亜リン酸エステル系界面活性剤が挙げられる。
これら懸濁安定剤や界面活性剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよいが、得られる重合体粒子の径と重合時の分散安定性を考慮して、懸濁安定剤及び界面活性剤の選択や使用量を適宜調製して使用される。
このようにして調製された水性媒体にモノマー混合物を添加して、水系懸濁重合を行う。
モノマー混合物の分散方法として、例えば、水性媒体中にモノマー混合物を直接添加し、プロペラ翼等の攪拌力によりモノマー滴として水性媒体に分散させる方法、ローターとステーターから構成される高せん断力を利用する分散機であるホモミキサー、もしくは超音波分散機等を用いて分散させる方法等が挙げられる。この内、マイクロフルイダイザー、ナノマイザー等のモノマー液滴同士の衝突や機壁への衝突力を利用した高圧型分散機やMPG(マイクロポーラスガラス)多孔膜を通してモノマー混合物を水性媒体中に圧入させる等の方法によって分散させれば、粒子径をより均一にそろえられて好ましい。
次いで、モノマー混合物が液滴として分散された水性懸濁液を、加熱することにより懸濁重合を開始させる。重合反応中は、水性懸濁液を攪拌するのが好ましく、その攪拌は例えば、液滴の浮上や重合後の粒子の沈降を防止できる程度に緩く行えばよい。
懸濁重合において、重合温度は30〜120℃程度にするのが好ましく、更に好ましくは、40〜80℃程度である。そしてこの重合温度を保持する時間としては、0.1〜20時間程度が好ましい。
なお、重合性ビニル系モノマー及びポリアルコキシシロキサンオリゴマーの沸点が重合温度付近又は重合温度以上である場合には、重合性ビニル系モノマー及びポリアルコキシシロキサンオリゴマーが揮発しないように、オートクレーブ等の耐圧重合設備を使用して、密閉下あるいは加圧下で重合させるのが好ましい。
次に、ポリアルコキシシロキサンオリゴマーとコロイダルシリカとは、酸触媒や塩基触媒を用いて、縮合させておくことが好ましい。縮合させることで、重合体粒子の表面のコロイダルシリカをより強固に粒子に固着できる。酸触媒及び塩基触媒としては、塩酸、硫酸、硝酸、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、硝酸アンモニウム、ピロリン酸ナトリウム等を用いることができる。なお、製造容器が鋼製やステンレス製である場合、腐食等の面から、塩基性の水酸化ナトリウムやアンモニア、ピロリン酸ナトリウム等が好ましい。触媒の添加量は、ポリアルコキシシロキサンオリゴマー100重量部に対して、0.01〜30重量部が好ましい。より好ましくは、1〜20重量部である。
得られた重合体粒子は、吸引ろ過、遠心脱水、遠心分離、加圧脱水等の方法により含水ケーキとして分離され、更に、得られた含水ケーキを水洗し、乾燥することにより目的の重合体粒子を得ることができる。
本発明の重合体粒子は、大きさ及び形状は特に限定されない。上記重合体粒子の製造方法によれば、1〜100μmの平均粒子径の粒子を得ることができる。
ここで、粒子の平均粒子径の調製は、モノマー混合物と水性媒体との混合条件、他の懸濁安定剤や界面活性剤等の添加量及び上記攪拌機の攪拌条件、分散条件を調製することで可能である。
また、本発明の重合体粒子は、水分散性を向上できる。例えば、水分散性を200秒以下にすることができる。水分散性の測定方法は、実施例の欄参照。これは、重合体粒子が、コロイダルシリカを含んでいるためであると発明者は考えている。特に、ポリアルコキシシロキサンオリゴマーを懸濁重合時に使用することで、コロイダルシリカが重合体粒子の表面に偏在することが、水分散性の向上に寄与していると考えている。
本発明の重合体粒子は、例えば、塗料の原料や、インキ粘着剤用、接着剤用、人工大理石用等の添加剤や、紙処理剤用、化粧品用等の充填材や、クロマトグラフィーのカラム充填材や、静電荷像現像に使用されるトナー用の添加剤や、フィルム用のアンチブロッキング剤や、光拡散剤等の用途に使用できる。
以下、実施例及び比較例により本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、実施例及び比較例中の各性質の評価方法を下記する。
(平均粒子径の測定)
平均粒子径はマルチサイザーII(ベックマンコールター社製)で測定した値である。測定方法はCoulter Electronics Limited発行のReference MANUAL FOR THE COULTER MULTISIZER(1987)に従って、50μmアパチャーを用いてキャリブレーションを行い測定する。
具体的には、重合体粒子0.1gを0.1%ノニオン系界面活性剤溶液10ml中にタッチミキサー及び超音波を用いて予備分散させ、これを本体備え付けの、ISOTON II(ベックマンコールター社製:測定用電解液)を満たしたビーカー中に、緩く攪拌しながらスポイドで滴下して、本体画面の濃度計の示度を10%前後に合わせる。次にマルチサイザーII本体にアパチャーサイズを50μm、Currentを800、Gainを4、Polarityを+と入力(アパチャーサイズ等は必要に応じて変更して入力可能である)してmanualで測定を行う。測定中はビーカー内を気泡が入らない程度に緩く攪拌しておき、粒子を10万個測定した点で測定を終了する。平均粒子径は、この測定値の平均値であり、体積平均粒子径を意味する。
(水分散性の評価)
100mlのビーカーにイオン交換水50gを入れ、重合体粒子1gを静かに水面に展開する。重合体粒子が、水になじみ、水中に分散し始める時間を計測する。計測された時間が小さいほど水分散性が良好であることを意味する。
実施例1
水1900gに対し、懸濁安定剤であるコロイダルシリカとしてスノーテックスO−40(日産化学社製:平均粒子径20〜30nm、固形分40重量%)100g、更に、アルカリ金属のハロゲン化物として塩化ナトリウム30gを混合させた分散媒を、攪拌装置を有する重合容器に入れた。
別途、重合性ビニル系モノマーとしてメタクリル酸メチル900gとエチレングリコールジメタクリレート100g、ポリアルコキシシロキサンオリゴマーとしてMKCシリケートMS57(三菱化学社製:平均分子量1300〜1500、Rがメチル、nの平均が15〜18)10g、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.5gを均一に溶解してなるモノマー混合物を調製した。
このモノマー混合物を上記分散媒に加えて、ホモミキサーにて7,000rpmで約10分攪拌して、モノマー混合物を微分散した。
その後、攪拌速度300rpmで攪拌を継続させ、モノマー混合物を加えた分散媒の温度が60℃になってから4時間懸濁重合を行うことで重合性ビニル系モノマーを重合させて重合体成分とし、更に水酸化ナトリウムを2g添加して、100℃に3時間保持した。
次いで、攪拌しながら重合容器内の反応液を室温まで冷却した。次いで、反応液を定性ろ紙101で吸引ろ過し、イオン交換水3リットルで洗浄、続いて脱液し、その後、60℃のオーブン中で一昼夜乾燥させることで目的の重合体粒子を取り出した。得られた重合体粒子の平均粒子径は8.6μmである。水分散性の測定結果を表1に示す。
実施例2
実施例1において、MKCシリケートMS57を40g用いたこと以外は実施例1と同様にして重合体粒子を得た。得られた重合体粒子の平均粒子径は8.1μmであった。水分散性の測定結果を表1に示す。
実施例3
実施例1において、メタクリル酸メチル900gの代わりにアクリル酸ブチル700gを、エチレングリコールジメタクリレート100gの代わりに1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート300g用いたこと以外は実施例1と同様にして重合体粒子を得た。得られた重合体粒子の平均粒子径は10.2μmであった。水分散性の測定結果を表1に示す。
実施例4
実施例1において、コロイダルシリカとしてスノーテックスOL(日産化学社製:平均粒子径40〜50nm、固形分20重量%)を用いたこと以外は実施例1と同様にして重合体粒子を得た。得られた重合体粒子の平均粒子径は11.8μmであった。水分散性の測定結果を表1に示す。
比較例1
ポリアルコキシシロキサンオリゴマーを使用しないこと以外は、実施例1と同様にして重合体粒子を得た(平均粒子径9.5μm)。得られた重合体粒子を定性ろ紙にて、吸引ろ過する際に、反応液のろ過性が悪かった。そのため、反応液から重合体粒子を単離することが困難であった。
比較例2
塩化ナトリウムを添加しないこと以外は実施例1と同様に操作した。しかし、分散媒中でのモノマー混合物の分散安定性が悪く、得られた重合体粒子は平均粒子径が60μmと大きかった。また、重合安定性も悪く、凝集物も発生した。
比較例3
この比較例は、コロイダルシリカの代わりにポリビニルアルコールを使用し、ポリアルコキシシロキサンオリゴマーとアルカリ金属のハロゲン化物を使用しない例である。
まず、水2000gに対し、ポリビニルアルコール(日本合成化学社製ゴーセノールGH−23)40gを溶解させた媒体を、攪拌装置を有する重合容器に入れた。
別途、重合性ビニル系モノマーとしてメタクリル酸メチル900gとエチレングリコールジメタクリレート100g、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.5gを均一に溶解してなるモノマー混合物を調製した。この調製は、ポリアルコキシシロキサンを使用しないこと以外は、実施例1と同じである。
このモノマー混合物を上記媒体に加えて、ホモミキサーにて8,000rpmで約10分攪拌して、モノマー混合物を微分散した。この攪拌は、rpm値以外は実施例1と同じである。
その後、攪拌速度300rpmで攪拌を継続させ、モノマー混合物を加えた媒体の温度が60℃になってから4時間懸濁重合を行うことで重合性ビニル系モノマーを重合させ、100℃に3時間保持した。重合は、水酸化ナトリウムを加える工程がないこと以外は、実施例1と同じである。
次いで、実施例1と同様にして、目的の重合体粒子を取り出した。得られた重合体粒子の平均粒子径は7.8μmである。水分散性の測定結果を表1に示す。
比較例4
この比較例は、コロイダルシリカの代わりに第3リン酸カルシウムを使用し、ポリアルコキシシロキサンオリゴマーとアルカリ金属のハロゲン化物を使用しない例である。
まず、水2000gに対し、第3リン酸カルシウム(日本合成化学社製スーパータイト)40gを分散させ、更に界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウム0.6gを加えた分散媒を、攪拌装置を有する重合容器に入れた。
別途、重合性ビニル系モノマーとしてメタクリル酸メチル900gとエチレングリコールジメタクリレート100g、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.5gを均一に溶解してなるモノマー混合物を調製した。この調製は、ポリアルコキシシロキサンオリゴマーを使用しないこと以外は、実施例1と同じである。
このモノマー混合物を上記分散媒に加えて、ホモミキサーにて8,000rpmで約10分攪拌して、モノマー混合物を微分散した。この攪拌は、rpm値以外は実施例1と同じである。
その後、攪拌速度300rpmで攪拌を継続させ、モノマー混合物を加えた分散媒の温度が60℃になってから4時間懸濁重合を行うことで重合性ビニル系モノマーを重合させ、100℃に3時間保持した。重合は、水酸化ナトリウムを加える工程がないこと以外は、実施例1と同じである。
次いで、実施例1と同様にして、目的の重合体粒子を取り出した。得られた重合体粒子の平均粒子径は11.0μmである。水分散性の測定結果を表1に示す。
Figure 2007217645
表1から、実施例1〜4の重合体粒子は、水分散性が良好であることがわかった。この理由は、コロイダルシリカが重合体粒子に含まれているためであると考えられる。

Claims (3)

  1. 重合性ビニル系モノマーと重合開始剤とを含むモノマー混合物を、懸濁安定剤としてのコロイダルシリカと、アルカリ金属のハロゲン化物との存在下で、水系懸濁重合させることで重合体粒子を得る方法であって、
    前記モノマー混合物が、前記重合性ビニル系モノマー対し不活性なポリアルコキシシロキサンオリゴマーを、前記重合性ビニル系モノマー100重量部に対し、0.5〜5重量部の範囲で含むことを特徴とする重合体粒子の製造方法。
  2. 前記コロイダルシリカが150nm以下の平均粒子径を有し、前記ハロゲン化物が塩化物である請求項1に記載の重合体粒子の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法により得られた重合体粒子であって、重合性ビニル系モノマー由来の重合体成分と、コロイダルシリカ由来のシリカ成分とを含むことを特徴とする重合体粒子。
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