JP2007208003A - 高周波回路チップの実装構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】グランド層を有する高周波回路チップを実装するための誘電体基板がグランド板を有することに起因する、高周波の漏れを抑制する。
【解決手段】実装構造1000は、高周波回路チップ100が誘電体基板200の表面に載置された構成である。高周波回路チップ100は、シリコン基板10表面にグランド層15、SiO2層16、マイクロストリップ導体17を形成している。誘電体基板200は、グランド板21が全面に形成された板状の誘電体層20−1と、板状の誘電体層20−2の積層構造であり、各々複数個のビア22−1及び22−2が形成されている。複数個のビア22−1は、線路23−1にて電気的に接続されており、複数個のビア22−2は、線路23−2にて電気的に接続されている。この格子戸構造はz軸方向に周期λ/2で配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は高周波回路を形成した高周波回路チップを誘電体基板に実装する構造に関する。本発明はミリ波以上の周波数を扱う高周波回路チップを実装する場合、実装後においても設計特性が得られるようにするための対策に関する発明である。本発明はチップの有するグランド層と誘電体基板裏面に設けられたグランド層とにより、平行平板モードの伝搬を回避するものである。
高周波回路において、不要な電磁波の漏れを抑制するために、例えば下記特許文献1及び2では、筐体に金属突起等を周期的に配置する技術が開示されている。導体の周期構造が遮断周波数を有することについては、例えば非特許文献1に記載されている。
近年、シリコン基板にグランド層(接地層)と絶縁層とを設けてSiGe領域に回路を形成し、回路内の伝送線路をマイクロストリップ線路とする技術が開発され、ミリ波領域で使用可能であることが示された(非特許文献2)。非特許文献3にもある通り、マイクロストリップ線路において、高周波は、純粋なTEM波として伝送されるのではなく、導波路のハイブリッドモードで伝送される。TEM波であれば、特性インピーダンスが定義でき、これをマッチングさせることで設計が行われる。導波路の場合のインピーダンスは波動インピーダンスで定義される。
特開平11−40689号公報 特許第3589137号公報 川村光男、昭晃堂、「マイクロ波基礎工学」113−126頁 Hao Li, Hans-Martin Rein, "Millimeter-wave VCOs with wide tuning range and low phase noise, fully integrated in a SiGe bipolar production technology," IEEE J. Solid-State Circuits, vol. 38, pp. 184-191, Feb. 2003 小西良弘、総合電子出版社、「マイクロ波回路の基礎とその応用、53−60頁
非特許文献2の高周波回路チップを説明するため、高周波回路チップをマイクロストリップ線路のみを形成したチップに簡略化して、それを誘電体基板に実装した構造を図11に示す。図11は、マイクロストリップ線路の伝搬方向(x軸方向)と垂直な断面図である。シリコン基板10表面に、アルミニウム等の金属から成るグランド層15を形成し、その上にSiO2層16を形成し、その上にマイクロストリップ導体17を形成している。SiO2層16を介してマイクロストリップ導体17とグランド層15とでマイクロストリップ線路MSLが構成される。高周波回路チップ100は実質的にマイクロストリップ線路のみを有する回路であるが、後述のシミュレーションを実施するために簡略化して説明するものである。
高周波回路チップ100は、マイクロストリップ線路MSLが形成する電磁界が非絶縁材料であるSi基板10に進入することを防ぎ、エネルギーロスを低減している。しかし、所望の設計特性を有する高周波チップ100を、誘電体29とその裏面にグランド板21を設けた誘電体基板900に実装した、図11の実装構造9000は、設計特性が発揮できない場合がある。
これを、図12で説明する。図12は、図1の実装構造9000に、金属筐体の蓋部40を組み合わせた実装構造9500の、マイクロストリップ線路の伝搬方向に平行な断面図である。平板状の誘電体29を用意し、その裏面全体にグランド板21を設け、高周波回路チップ100を誘電体29の上面略中央に載置する。これに対し、左側に線路27Lを、右側に線路27Rを設けて、各々ボンディングワイヤ30Lと30Rで接続するものである。ここで、線路27Lと線路27Rの高さ(z方向)を高周波回路チップ100のマイクロストリップ導体17の高さと等しくするため、線路27Lと線路27Rは誘電体29の上に積層した誘電体層2Lと2Rの上に各々設けている。尚、誘電体29と誘電体層2L及び2Rとの間には、各々上部グランド板26Lと26Rとを設け、誘電体29に多数設けたビア25L及び25Rによりグランド板21と電気的に接続する。上部グランド板26Lと26Rは、線路27Lと線路27Rに対応して必要な形状に形成される。また、各々複数個のビア25L及び25Rは、各々上部グランド板26Lと26Rの形状に対応して、必要な密度に形成される。尚、金属筐体の蓋部40には、特許文献1及び2に記載された、金属突起41を複数個周期的に設けて、チップ上部の不要な電磁波の漏れを遮断する。
図12の実装構造9500においては、金属筐体の蓋部40とグランド板21との間で形成される平行平板導波路による電磁波の漏れ(マイクロストリップ線路MSLの伝送損失)は、周期的に設けられる複数個の金属突起41を適切に設計することにより排除できる。しかし、SiGeタイプの高周波回路チップ100がその表層付近にグランド層15を有するため、当該グランド層15と誘電体29裏面のグランド板21との間で形成される平行平板導波路による電磁波の漏れ(マイクロストリップ線路MSLの伝送損失)は、金属突起41を複数個周期的に設けることでは排除できない。
グランド層15とグランド板21との間で形成される平行平板導波路による伝送損失をシミュレーションした。図13のように、x軸に平行にマイクロストリップ導体17を配置し、誘電体2L上の信号線路27Lとボンディングワイヤ30Lで接続し、同様に、誘電体2R上の信号線路27Rとボンディングワイヤ30Rで接続する構成とした。高周波回路チップ100のシリコン基板10略中央部のxy平面に平行な面(図11でA−A’と示した切断面)の電磁界分布を図14に示す(72GHz)。高周波回路チップ100の位置に4つの腹を有し、各々がy軸方向に高周波回路チップ100の外部まで延びた電磁波の漏れが生じていることが理解できる。即ち、図11及び図12の実装構造においては、マイクロストリップ線路MSLを形成するマイクロストリップ導体17とグランド層15との間のみでなく、高周波回路チップ100のグランド層15と、誘電体基板900のグランド板21との間で形成される平行平板導波路による電磁波の漏れ(マイクロストリップ線路MSLの伝送損失)が生じている。図15に伝搬特性を示す。72GHzで効率よく伝送しているが、図14の電界分布から、これは本来の伝送路ではなく、平行平板導波路を伝わったことが分かる。
本発明は上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、グランド層を有する高周波回路チップを実装するための誘電体基板がグランド板を有することに起因する、高周波の漏れを抑制することである。
請求項1に係る発明は、半導体基板に高周波回路が形成された高周波回路チップを誘電体基板上に実装する構造において、前記高周波回路チップは、信号線路を構成するグランド層を有し、前記高周波回路チップを実装するための下部構成に、外部グランドに接続された導体の周期構造を設けたことを特徴とする高周波回路チップの実装構造である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の高周波回路チップの実装構造において、前記導体の周期構造の各単位構造は、立設された柱状部を有することを特徴とする。請求項3に係る発明は、請求項1に記載の高周波回路チップの実装構造において、前記導体の周期構造の各単位構造は、立設された柱状部とそれらを連結する線路とから成る格子戸構造を有することを特徴とする。請求項4に係る発明は、請求項2又は請求項3に記載の高周波回路チップの実装構造において、前記立設された柱状部は、誘電体基板に設けられた孔部に導体を充填したビアにより形成されており、当該誘電体基板下部に設けられたグランド板と導通されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、前記導体の周期構造は、漏れを抑制すべき電磁波の波長の1/2の周期で配設されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の高周波回路チップの実装構造において、前記高周波回路チップの外部と接続するための信号線路端と、それと接続されるべき前記誘電体基板に設けられた信号線路端とに対応して、それら2つの信号線路端を結ぶ領域を囲んだ外枠状部を有する上部グランド板が誘電体基板に設けられていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の高周波回路チップの実装構造において、前記高周波回路チップの外部と接続するための端子と、前記誘電体基板に設けられた端子とを接続するボンディングワイヤ下部の、前記高周波回路チップ周端と前記誘電体基板周端との間には、誘電体が充填されていることを特徴とする。
高周波回路チップのグランド層の下部に設けられた上記周期構造により、不必要な伝搬経路に、所望の周波数でハンドギャップを形成し、電波の進入及び伝搬を防ぐことができる。同時に、伝搬させたい高周波回路チップ上の本来の経路に対しては、マッチングを行ない、伝搬し易い状態にする。これにより、本来の経路に信号が伝搬できるようになる(請求項1乃至5)。
高周波回路チップの信号線路と誘電体基板の信号線路との接続部が、例えば空隙を有しており、ワイヤボンディングにより接続されるなどの不連続が著しい場合、接続部で電磁波が放出される。これは、誘電体基板に外枠状部を有するグランド層を設けることで、電磁波の放出を防ぐことができる(請求項6)。
ミリ波のような高周波では、マイクロストリップ線路やコープレーナ線路は、完全なTEM波ではない。非特許文献3にも示された通り導波路的な伝搬(ハイブリッド)を含むものである。TEM波の伝搬については、インピーダンスマッチングにより容易にマッチング設計できる。また、導波路的な伝搬(ハイブリッド)に対しては、波動インピーダンスをマッチングすると効率よく伝搬できる。波動としての不連続をなくすため、チップと基板との空隙に誘電体を充填すると良い(請求項7)。
以上の通り、不必要な経路を電波が伝搬することを防ぐ。これにより、高周波回路チップを製造した段階では得られるはずの設計特性が、実装後に得られなくなるという不都合を防ぐことができる。
例えば、高周波回路チップがxy平面に平行なグランド層を有する場合、その上に形成されるストリップ導体もxy平面に平行となる。この場合、「周期構造」は、当該グランド層の下部に位置する誘電体実装基板に設けられ、特に、z軸方向に立設された壁状、格子戸状、柱状、錘状その他の導体から成る構造物を周期的に配設すると良い。導体から成る周期構造は、例えば上部に設けられる高周波回路チップの伝送線路に対応してその下部となるよう、例えば誘電体基板上面又はその内部に設けられる。当該高周波回路チップの伝送線路の伝送方向に対して、周期的に設けることが望ましい。
導体から成る周期構造は、例えば誘電体層に孔部を形成し、その孔部の内部に導体を充填すると良い。或いは誘電体層表面に周期的な図形を形成する。誘電体層を複数層とし、各層に孔部を設けて導体を充填し、層間においてそれらのビアを連結するよう導体の線路を形成しても良い。導体から成る周期構造は、立設された壁状としても良く、ビアと水平方向で、遮断すべき電磁波の進行方向に垂直な線路により形成される格子戸状としても良い。ビアを密(例えば伝送波長λの1/4の間隔)に配置することで、格子戸状に形成された導体が、所望の周波数に対し導体の壁とみなせるようになる。
本発明は、上面付近にグランド層を有する高周波回路チップの実装構造に有効である。特に、シリコン基板を用い、SiGeにより回路素子を形成した高周波回路チップの実装構造に特に有効である。
図1は本発明の具体的な一実施例に係る実装構造1000の構造示す断面図である。図示したように、紙面に垂直で手前方向にx軸、紙面内右方向にy軸、上方向にz軸をとる。図1の実装構造1000は、高周波回路チップ100が誘電体基板200の表面に載置された構成である。高周波回路チップ100は、シリコン基板10表面に、アルミニウム等の金属から成るグランド層15を形成し、その上にSiO2層16を形成し、その上にマイクロストリップ導体17を形成している。SiO2層16を介してマイクロストリップ導体17とグランド層15とでマイクロストリップ線路MSLが構成される。以上の構成は図11と同様であり、以下のシミュレーションを簡易にするための、簡略化された構成である。
図1の実装構造1000の特徴は誘電体基板200の構成にある。誘電体基板200は、グランド板21が全面に形成された板状の誘電体層20−1と、板状の誘電体層20−2の積層構造であり、誘電体層20−1及び20−2には各々複数個のビア22−1及び22−2が形成されている。複数個のビア22−1は、誘電体層20−1の表面に形成された線路23−1にて電気的に接続されており、複数個のビア22−2は、誘電体層20−2の表面に形成された線路23−2にて電気的に接続されている。複数個のビア22−1及び22−2並びに線路23−1及び線路23−2のみを抜き出すと、図2の様な構成になる。複数個のビア22−1及び22−2並びに線路23−1及び線路23−2は、全部で4つの格子戸状の導体(以下、格子戸構造22と言う。)を形成しており、それらはx軸に垂直な面を形成し、x軸方向に周期λ/2で配置されている。各格子戸構造22は、図2では省略した、xy面に平行なグランド板21に接続されて立設された4つのビア22−1、それらをy軸方向に連結する1本の線路23−1、その上に立設された4つのビア22−2、それらをy軸方向に連結する1本の線路23−2から構成される。このような構成は、グランド板21とビア22−1と線路23−1を形成した誘電体層20−1と、ビア22−2と線路23−2を形成した誘電体層20−2とを別個に用意し、それらを積層することで簡単に形成することができる。また、1つの格子戸構造22内の隣り合うビア22−1(又は22−2)は、λ/4周期で形成されている。
図1の誘電体基板200を有する実装構造1000を、図12のような金属筐体の蓋部40と複数個の突起41と組み合わせた実装構造1500を図3に示す。図12との違いは、ビア25Rと25Lのみを有する誘電体29の代わりに、ビア25Rと25Lと、格子戸構造22を有する誘電体20としたものである。尚、誘電体20は、正しくは誘電体20−1及び20−2の2重層であるが、合わせて1層として表現した。
図4.Aは本発明の第1のシミュレーションである(76.5GHz)。図1のAA’と示した面内の電界分布を示している。図4.Bのように格子戸周期構造がチップ下に形成されている。図より、マイクロストリップ線路MSL下に図13で示したような伝播するパターンや、反射波の存在によってできる定在波ができていないことがわかる。即ち、本発明の導体の周期構造(周期λ/2で4枚形成された格子戸構造22)により、高周波回路チップ100内部への電磁界の進入を防ぐことができる。
図4では、高周波回路チップ100の幅に合わせて誘電体基板200を構成した。この際、シミュレーションにより、高周波回路チップ100のグランド層15と、誘電体基板100のグランド板21との間を電波が通ることを防ぐことをできていた。しかし、図4のように高周波回路チップ100の側壁付近に強い電界があることがわかった。このように、高周波回路チップ100の幅に合わせて、導体の周期構造を有する誘電体基板200を構成すると、高周波回路チップ100の側面から信号が迂回するようなルートが形成されることが理解できる。この対策を実施例2として図5及び図6にその構成を示す。図5は全体の形状の半分を示している。図5に示すように、格子戸構造22をy軸方向に延ばす。本実施例では、グランド電位の筐体側壁に接続した。また、図6のように、誘電体層2L(及び2R)表面の信号線路27L(27R)と高周波回路チップ100のマイクロストリップ導体17との接続部付近で、上部グランド板26L(26R)の形状を、電磁界を閉じ込める構造とした。当該構造は、図6のように、上部グランド板26Lの、信号線路27L接続端近傍に対応する26Lhと、高周波回路チップ100下に形成されている、格子戸構造22を形成する線路23−2の相対部の両側において、導体26Lrと、導体26Llを設けて、上部グランド板26Lと線路23−2を接続し、外枠状の導体部を形成するものである。
図5の構成である、格子戸構造22のy軸方向延長と接続端におけるグランド板26L及び26Rの外枠状部形成によるシミュレーションを図7に示す。図7のように、電界は閉じ込められ、図4で見られた、高周波回路チップ100側面からの漏れが抑制されたことがわかる。図8は図5の伝送特性のシミュレーション結果である。図8から、図5の構成により、77GHz付近で良好な特性を示していることが理解できる。
上記実施例2の構造では、図8のように、反射量が10dBを越えない帯域が狭いという問題がある。そこで、図9のように、高周波回路チップ100と誘電体層2L(2R)との間隙に誘電率5.7の材料50L(50R)を充填した。この誘電率は、高周波回路チップ100のシリコン基板10の誘電率と誘電体層2Lの誘電率との幾何平均の値である。図10はこの時の特性である。シリコン基板10の誘電率と誘電体層2Lの誘電率との幾何平均の誘電率を有する誘電体を充填することにより、接続部の容量が増し、周波数特性のピークは低いほうに移動しているが、帯域は2倍以上に広がっていることがわかる。ミリ波のような極めて高い周波数では、マイクロストリップ線路は表面波を伴っている(非特許文献3)。この表面波は、導波管的なモードを含むため、波動としての不連続があると反射しやすい。このため、誘電体を充填してこれを防ぐことで、より信号を伝搬しやすくしている。実際の作製においては、高周波回路チップ100を誘電体基板200に接着する材料が、それらのx軸方向の不連続部分である隙間にはみ出ることを利用することができる。即ち、当該接着材料として、誘電率が、高周波回路チップ100の基板の誘電率と誘電体層2Lの誘電率の幾何平均若しくはそれに近いものを用いれば良い。
本発明の具体的な一実施例に係る実装構造1000の構成を示す断面図。 実施例1における格子戸構造22の周期構造を示す斜視図。 本発明の具体的な一実施例に係る実装構造1500の構成を示す断面図。 実施例1の実装構造1000のシミュレーション結果を示す斜視図。 実施例2の実装構造2000のシミュレーション時の構成を示す斜視図。 実施例2の実装構造2000の、信号線路27L下の上部グランド板26Lの形状を示す平面図。 実施例2の実装構造2000のシミュレーション結果を示す斜視図。 実施例2の実装構造2000の伝搬路特性のシミュレーション結果を示すグラフ図。 実施例3の実装構造3000のシミュレーション時の構成を示す斜視図。 実施例3の実装構造3000の伝搬路特性のシミュレーション結果を示すグラフ図。 従来の実装構造9000の構成を示す断面図。 従来の実装構造9500の構成を示す断面図。 従来の実装構造9000のシミュレーション時の構成を示す斜視図。 従来の実装構造9000のシミュレーション結果を示す斜視図。 従来の実装構造9000の伝搬路特性のシミュレーション結果を示すグラフ図。
符号の説明
1000:実装構造
100:高周波回路チップ
10:シリコン基板
15:Alから成るグランド層
16:SiO2から成る絶縁層
17:Alから成るマイクロストリップ導体
200:格子戸構造の導体の周期構造を設けた誘電体基板
20−1、20−2:誘電体層
21:グランド板
22−1、22−2:格子戸構造を形成するビア
23−1、23−2:格子戸構造を形成する線路
2L、2R:誘電体層
25L、25R:ビア
26L、26R:上部グランド板
27L、27R:信号線路
30L、30R:ボンディングワイヤ
40:金属筐体の蓋部
41:金属突起
50:誘電体(樹脂接着剤)

Claims (7)

  1. 半導体基板に高周波回路が形成された高周波回路チップを誘電体基板上に実装する構造において、
    前記高周波回路チップは、信号線路を構成するグランド層を有し、
    前記高周波回路チップを実装するための下部構成に、外部グランドに接続された導体の周期構造を設けたことを特徴とする高周波回路チップの実装構造。
  2. 前記導体の周期構造の各単位構造は、立設された柱状部を有することを特徴とする請求項1に記載の高周波回路チップの実装構造。
  3. 前記導体の周期構造の各単位構造は、立設された柱状部とそれらを連結する線路とから成る格子戸構造を有することを特徴とする請求項1に記載の高周波回路チップの実装構造。
  4. 前記立設された柱状部は、誘電体基板に設けられた孔部に導体を充填したビアにより形成されており、当該誘電体基板下部に設けられたグランド板と導通されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の高周波回路チップの実装構造。
  5. 前記導体の周期構造は、漏れを抑制すべき電磁波の波長の1/2の周期で配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の高周波回路チップの実装構造。
  6. 前記高周波回路チップの外部と接続するための信号線路端と、それと接続されるべき前記誘電体基板に設けられた信号線路端とに対応して、それら2つの信号線路端を結ぶ領域を囲んだ外枠状部を有する上部グランド板が誘電体基板に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の高周波回路チップの実装構造。
  7. 前記高周波回路チップの外部と接続するための端子と、前記誘電体基板に設けられた端子とを接続するボンディングワイヤ下部の、前記高周波回路チップ周端と前記誘電体基板周端との間には、誘電体が充填されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の高周波回路チップの実装構造。
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