JP2007205533A - ロータリダンパ - Google Patents

ロータリダンパ Download PDF

Info

Publication number
JP2007205533A
JP2007205533A JP2006028095A JP2006028095A JP2007205533A JP 2007205533 A JP2007205533 A JP 2007205533A JP 2006028095 A JP2006028095 A JP 2006028095A JP 2006028095 A JP2006028095 A JP 2006028095A JP 2007205533 A JP2007205533 A JP 2007205533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
vane
thrust washer
rotary damper
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006028095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4768462B2 (ja
Inventor
Masaru Mishima
勝 三島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP2006028095A priority Critical patent/JP4768462B2/ja
Publication of JP2007205533A publication Critical patent/JP2007205533A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4768462B2 publication Critical patent/JP4768462B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

【課題】 所定のダンパ機能を発揮するのはもちろんのこと、組立作業を面倒なものにせずして、生産性を低下させないようにする。
【解決手段】 ハウジング1内に収装のベーン2がハウジング1に枢支される基部21に連設されてハウジング1内で揺動可能とされる本体部22によってハウジング1内に二つの油室R1,R2を画成すると共に、この二つの油室R1,R2が本体部22の揺動によって互いに作動油を流出入させて広狭されるときに作動油を通過させる減衰部で所定の減衰力を発生する一方で、ベーン2における基部21の軸線方向の端面とハウジング1の内面との間に環状に形成のスラストワッシャ5が配在されてなるロータリダンパにおいて、ハウジング1がハウジング1内の所定位置に配在されるスラストワッシャ5の所定位置からの移動を阻止するストッパ部15を有してなる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、ロータリダンパに関し、特に、二輪車のステアリング機構への利用に向くベーン型のロータリダンパの改良に関する。
たとえば、近年の自動二輪車におけるステアリング機構にあっては、ロータリダンパを有していて、走行中の自動二輪車における前輪の振れ、たとえば、加速中の自動二輪車が路面突起を乗り越えるなどに起因する前輪の振れをロータリダンパで抑制する提案が、たとえば、特許文献1に開示されている。
ちなみに、この特許文献1に開示のロータリダンパは、ハウジング内にほぼ扇形に形成の容室にベーンを収装するベーン型と称されるもので、ハウジング内に収装されるベーンにおける基部がハウジングに回動可能に枢支されてベーンにおける本体部がハウジング内で揺動可能とされながらハウジング内に二つの油室を画成すると共に、この二つの油室がベーンの揺動時に、すなわち、ベーンにおける本体部の揺動時に互いに作動油を流出入させて広狭されるときに作動油が通過する減衰部で所定の減衰力を発生するとしている。
それゆえ、このロータリダンパにあっては、たとえば、ハウジングを自動二輪車におけるハンドル側に連結すると共にベーンを自動二輪車における車体側に連結することで、自動二輪車のハンドル側と車体側との間におけるヘッドパイプを介しての相互揺動を抑制することが可能になる。
特開2001‐99208号(明細書中の段落0002,同0007,同0008,同0009,同0028,図1,図5)
しかしながら、上記した特許文献1に開示のロータリダンパにあっては、自動二輪車のハンドル側と車体側との間におけるヘッドパイプを介しての相互揺動を抑制しようとするその本来的な機能を発揮するところに格別の不具合がある訳ではないが、その組立時に手間を要すことになる危惧があると指摘される可能性がある。
すなわち、上記した特許文献1に開示のロータリダンパもそうであるが、凡そこの種のロータリダンパにあって、ベーン、すなわち、ハウジング内で揺動するベーンにおける本体部は、シール部材を有しながらハウジングに摺接してハウジングとの間におけるシール性が保障されるとする一方で、この本体部を連設させながら出力軸を軸芯部に貫通させてハウジングに枢支されるベーンにおける基部は、軸線方向の端面、すなわち、ハウジングの内面に対向する先端面がシール部材を有しながらハウジングとの間に配在されるスラストワッシャに摺接されるとしてハウジングに対する摺動性が保障されるとすることがある。
そして、このとき、スラストワッシャは、ベーンにおける基部の外径と同一となる外径を有すると共に中央部にベーンにおける基部の軸芯部を貫通する出力軸における先端部たる枢軸部を貫通させる孔を有してなるとしている。
それゆえ、ベーンの基部を貫通する出力軸における枢軸部がスラストワッシャにおける中央部の孔を貫通してハウジングに形成の枢支部に嵌入される際には、スラストワッシャが所定位置に配在されていて移動しないことが肝要となる。
にも拘わらず、ハウジングにおいてスラストワッシャを配在させる部位たる所定位置は、ベーンにおける基部の側面たる円周面と同一曲率になる円周部とこの円周部から接線方向に延びる一対の延長部とを有して平面視でほぼU字状に形成されていて、ハウジングの言わば底に落とされたスラストワッシャを底で滑らせて所定位置に移動させるとしているから、ベーンの基部に出力軸を貫通させながらスラストワッシャをも貫通するようにする組立時にスラストワッシャが所定位置から滑り出て移動することがあり、事実上組立ができなくなる危惧がある。
その結果、上記したベーンの基部を貫通する出力軸をハウジングに連繋させる際に、スラストワッシャが所定位置から滑り出て移動しないように配慮しながら作業をすることが要請され、したがって、ロータリダンパの組立に手間を要し、生産性が低下されることになる危惧がある。
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、所定のダンパ機能を発揮するのはもちろんだが、組立作業を面倒なものにせずして生産性を低下させず、その汎用性の向上を期待するのに最適となるロータリダンパを提供することである。
上記した目的を達成するために、この発明によるロータリダンパの構成を、基本的には、ハウジング内に収装のベーンがハウジングに枢支される基部に連設されてハウジング内で揺動可能とされる本体部によってハウジング内に二つの油室を画成すると共に、この二つの油室が本体部の揺動によって互いに作動油を流出入させて広狭されるときに作動油を通過させる減衰部で所定の減衰力を発生する一方で、ベーンにおける基部の軸線方向の端面とハウジングの内面との間に環状に形成のスラストワッシャが配在されてなるロータリダンパにおいて、ハウジングがハウジング内の所定位置に配在されるスラストワッシャの所定位置からの移動を阻止するストッパ部を有してなるとする。
それゆえ、この発明にあっては、ベーンにおける基部を貫通する出力軸をハウジングに枢支させる際に、すなわち、出力軸における先端部たる枢軸部をスラストワッシャの中央部に開穿の孔を貫通してハウジングに形成の凹部たる枢支部に嵌入する組立時に、スラストワッシャが所定位置から移動し得なくなるから、スラストワッシャに邪魔されることなく、出力軸における枢軸部をハウジングにおける枢支部に嵌入する組立作業を迅速確実に実践し得ることになる。
その結果、この発明によれば、ロータリダンパの組立時にいたずらに作業時間を要すことがなくなり、ロータリダンパの生産性を低下させないことが可能になる。
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明によるロータリダンパにあっても、たとえば、二輪車たる自動二輪車における前輪側に配在されて、自動二輪車におけるハンドルと車体との間におけるヘッドパイプを介しての相互揺動を抑制するのに利用される。
そして、この発明によるロータリダンパにあっても、これを図1に示す回路図で見ると、ハウジング1内にほぼ扇形に形成の容室に収装されるベーン2で画成された言わば左右となる二つの油室R1,R2を有してなるとしている。
ちなみに、ベーン2は、ハウジング1内にあって、図2および図3に示すように、基部21がハウジング1に枢支されることで本体部22が揺動可能とされるとしており、また、減衰部、すなわち、減衰力を発生させる構成については、後述する減衰バルブVの他に、ハウジング1とベーン2との間に出現する隙間が該当するとされることもある。
なお、図1中の符号C1,C2,C3,C4は、二つの油室R1,R2からの作動油が流路L1,L2を介して単一の減衰バルブVおよびこの減衰バルブVに並列するリリーフバルブVrを通過することになるようにいわゆる流れの向きを整えるもので、上記の流路L1,L2には油温補償用のアキュムレータAが接続されている。
それゆえ、この回路構成かも明らかなように、この発明によるロータリダンパにあっても、ハウジング1内にベーン2で画成される二つの油室R1,R2がベーン2の揺動時に互いに作動油を流出入させて広狭されるときに作動油が通過する減衰部、すなわち、減衰バルブVで所定の減衰力を発生することになる。
そして、このロータリダンパにあって、ハウジング1が、たとえば、自動二輪車におけるハンドル側に連結されると共にベーン2が自動二輪車における車体側に連結されることで、自動二輪車のハンドルと車体との間におけるヘッドパイプを介しての相互揺動を抑制することが可能になる。
ところで、この発明によるロータリダンパにあっても、図2および図3に示すように、ハウジング1内に収装のベーン2は、基部21をハウジング1に枢支させることで揺動可能とされる本体部22によってハウジング1内に二つの油室R1,R2を画成するとし、この二つの油室油室R1,R2が本体部22の揺動によって互いに作動油を流出入させて広狭するときに作動油が通過する減衰部、すなわち、減衰バルブV(図1参照)で所定の減衰力を発生するとしている。
このとき、図3に示すように、ベーン2における基部21は、軸芯部に出力軸3を貫通させるとしており、この出力軸3における図中で上端部となる先端部が枢軸部31とされてハウジング1に形成の凹部たる枢支部11に嵌入され、すなわち、ベーン2における基部21のハウジング1に対する枢支が可能とされることでベーン2における本体部22のハウジング2内における揺動を保障するとしている。
また、ベーン2は、ハウジング1のいわゆる内面に対向する端面、すなわち、基部21と本体部22の端面にシール部材4を配在させてなるとしており、このシール部材4の配在でベーン2とハウジング1との間における作動油の隙間漏れを発現させない、すなわち、シール性を保障するとしている。
ところで、前記したところで、この種のロータリダンパにおいては、ハウジング1内におけるベーン2の揺動時に減衰力を発生させる減衰部がハウジング1とベーン2との間に出現する隙間からなることもあると説明したが、この発明によるロータリダンパにあっては、上記したようにベーン2がハウジング1の内面に摺接するシール部材4を有してなることから、上記の隙間流れによる減衰部は、基本的には、存在しないことになる。
また、ベーン2における基部21の軸芯部を貫通する出力軸3は、その本体部32がベーン2における基部21の軸芯部にセレーション構造下に連結されてなるとしているが、これは、出力軸3からのベーン2の取り外し、すなわち、ベーン2に介装されているシール部材4の交換などを可能にするためである。
したがって、出力軸3とベーン2との連結については、出力軸3からのベーン2の取り外しを可能にする限りには、上記のセレーション構造以外の連結方法が選択されるとしても良いことはもちろんである。
また、上記と逆に、シール部材4の交換などを不可能にする場合には、出力軸3の本体部32がベーン2における基部21に固定状態に連結されてなるとしても良いことももちろんである。
そして、この出力軸3における本体部32は、ハウジング1の一部、すなわち蓋部12を軸受部材13およびシール部材14の配在下に貫通してボルト状に形成された連結部33をハウジング1のいわゆる外部に突出させるとしている。
ちなみに、出力軸3における連結部33は、ハウジング1が、たとえば、自動二輪車におけるハンドル側に連結されるとするとき、このハンドル側に対してヘッドパイプを介して相互揺動を可能にする自動二輪車における車体側に連結されることになる。
一方、この発明によるロータリダンパにあっても、ベーン2における基部21の軸線方向の端面、すなわち、図3中での上端面となる一端面とハウジング1の内面との間に環状に形成のスラストワッシャ5が配在されてなるとしている。
それゆえ、この発明によるロータリダンパにあっては、ベーン2における基部21の端面はもちろんのこと、この基部21の軸芯部を貫通してハウジング2に枢支される出力軸3における一端面、すなわち、出力軸3の本体部32における一端面がハウジング1の内面に圧接される状況なるときにもスラストワッシャ5を有するから、ベーンにおける基端部21および出力軸3における本体部32のハウジング1に対する摺動性、すなわち、回動性が損なわれることがなく、したがって、ベーン2における本体部22のハウジング1内での揺動性が保障されることになる。
ちなみに、図示する実施形態にあって、スラストワッシャ5は、シムのように薄肉に形成されてなる一方で、ベーン2における基部21の上端面と同一となる外径を有しながら、この基部21の軸芯部を貫通する出力軸3における枢軸部31と同一となる内径を有する環状に形成されてなるとしている。
これは、スラストワッシャ5が所定位置にあってベーン2における基部21のハウジング1に対する摺動性を保障することからして、ベーン2における基部21より大径に形成する必要がない上に、ベーン2における基部21より小径に形成されることで、ベーン2における基部21に対して移動する可能性が残存されることになることが好ましくないからである。
すなわち、この発明が意図するところは、後述するように、所定位置に配在されたスラストワッシャ5がその所定位置から移動し得ないようにすることであるが、まず、その所定位置をハウジング1に形成するについて、多くの場合に、ベーン2における基部21の大きさと同一の大きさとされるのが常態と思考される。
このとき、所定位置がベーンにおける基部21より大きく形成されると言うことは、スラストワッシャ5もベーン2における基部21より大径に形成されることを意味することになり、上記したように、スラストワッシャ5がベーン2における基部21より大径に形成されることは、常態としては、あり得ない形態といっても過言でない。
一方、スラストワッシャ5がベーン2における基部21より小径に形成されることは、ないとは言い得ないが、仮にスラストワッシャ5をベーン2における基部21より小径に形成する場合には、このスラストワッシャ5を所定位置に配在することを勘案すると、その所定位置も、スラストワッシャ5と同径に形成されることが肝要となる。
そうだとすると、ベーン2における基部21より小径に形成されたスラストワッシャ5を配在させる所定位置は、これが別途にハウジング1に形成されることを要す、すなわち、ハウジング1に対して、ベーン2における基部21のための空間を形成する上にスラストワッシャ5を配在させるための空間をさらに形成することを要すことになり、いわゆる部品加工に手間を要すことに繋がり好ましいことではない。
そして、このことから、スラストワッシャ5を配在させる所定位置をベーン2における基部21と同径に形成しながらスラストワッシャ5だけを小径に形成することはないと言っても良いことになる。
ところで、この発明によるロータリダンパにあっては、上記のスラストワッシャ5を所定位置に配在させるについて、以下のような配慮をしているが、これについて少し説明する。
すなわち、まず、上記のスラストワッシャ5は、ハウジング1内の所定位置に配在されるが、この発明では、スラストワッシャ5が所定位置から移動し得ないように配在されるとして、このロータリダンパを組み立てる際の作業性、特に、ベーン2における基部21の軸芯部に連結された出力軸3をハウジング1に枢支させる際の組立作業を円滑に実現させるとするものである。
と言うのも、前記したように、出力軸3は、その先端部たる枢軸部31がハウジング1に形成の枢支部11に嵌入されることで、ハウジング1に枢支されるとしており、このとき、枢軸部31は、スラストワッシャ5の中央に開穿された孔51(図2参照)を介して枢支部11に嵌入されるとしている。
このことからすると、スラストワッシャ5が所定位置から移動して中央の孔51がいわゆるずれているときには、出力軸3の枢軸部31をハウジングの枢支部11に嵌入し得なくなり、したがって、出力軸3をハウジング1に枢支させる作業が円滑に実現されなくなる。
そこで、この発明では、所定位置に配在されたスラストワッシャ5が爾後に自由移動することがなく、したがって、出力軸3をハウジング1に枢支させる際に、スラストワッシャ5がその作業をいわゆる邪魔をすることがなく、したがって、所望の作業たる出力軸3をハウジング1に枢支させる作業を円滑に実現し得ることになるようにしようとしている。
具体的には、図2に示すように、ロータリダンパにおいて、ハウジング1がハウジング1内の所定位置に配在されるスラストワッシャ5の所定位置からの移動を阻止するストッパ部15を有してなるとするものである。
このとき、ハウジング1内に設定される所定位置についてであるが、図2に示すところでは、基本的には、ハウジング1内にあって、ベーン2における基部21(図3参照)の側面たる円周面と同一曲率になる円周部16と、この円周部16の最大径部から図2中に符号a,bで示す接線の方向に平行して延びる一対の延長部17,18とを有して、平面視でほぼU字状に形成されてなるとしている。
ちなみに、上記の円周部16がベーン2における基部21の側面たる円周面と同一曲率になるとするのは、スラストワッシャ5が基部21の上端面と同一となる外径を有する環状に形成されてなるとするからである。
一方、ストッパ部15については、結果的にスラストワッシャ5の自由移動を阻止し得る限りには、自由な形態で具現化されて良いが、図示するところでは、延長部17を部分的に隆起させてなるとしている。
このとき、このストッパ部15は、スラストワッシャ5の厚さと同一となる高さを有するように形成されてなるとしているが、これに代えて、ベーン2における基部21と同じ高さになるように形成されてなるとしても良い。
そして、ストッパ部15の高さがスラストワッシャ5の厚さと同一となるようにする場合には、ベーン2における基部21の高さと同一になるように形成される場合に比較して加工数が多くなり、その分、いわゆる部品コストを高くする不利があると言い得ることになる。
また、ストッパ部15の高さをスラストワッシャ5の厚さと同一となるようにする場合には、ストッパ部15で言わば画成されたような状況になる所定位置にスラストワッシャ5を配在する作業が容易になるから、ストッパ部15の高さがベーン2における基部21の高さと同一になるように形成される場合に比較して、組立作業の上からは有利となると言い得る。
以上からすれば、ストッパ部15は、一方の延長部17にのみ形成されるのに代えて、両方の延長部17,18に形成されるとしても良いことはもちろんである。
そして、ストッパ部15の形成で、スラストワッシャ5が所定位置から簡単に移動しなくなるから、出力軸3をハウジング1に枢支させる際に、スラストワッシャ5がその作業をいわゆる邪魔をすることがなく、したがって、所望の作業たる出力軸3をハウジング1に枢支させる作業を円滑に実現し得ることになる。
特に、この発明にあっては、図4に示すように、出力軸3における先端部たる枢軸部31と本体部32との間に形成される溝34にスラストワッシャ5が入り込むことになる不具合の招来を回避できることになる。
すなわち、出力軸3にあって、本体部32のいわゆる先端部に枢軸部31を切削加工で形成するとき、シール部材4を介してであるが、本体部32の端面をスラストワッシャ5に隣接させる関係上いわゆる磨き仕上げすることが必要になる。
このとき、その冶具は、枢軸部31の根元に食い込むことで、すなわち、枢軸部31の根元に溝34を形成する状態になることで、本体部32の端面をいわゆる磨き残しなしの状態に磨き上げることが可能になる。
このことから、出力軸3にあっては、枢軸部31と本体部32との間に溝34が出現されることになり、したがって、この出力軸を、すなわち、枢軸部31をハウジング1に形成の枢支部11に嵌入する作業の際に、スラストワッシャ5が移動するとすれば、このスラストワッシャ5の内周部が上記の溝34に入り込み、したがって、枢軸部31を枢支部11に嵌入する作業が続行不能になる。
それゆえ、上記のストッパ部15は、その形成によってスラストワッシャ5の自由移動を阻止するから、上記した溝34へのスラストワッシャ5の入り込みによる枢軸部31の枢支部11への嵌入作業の阻害を危惧させないことになる。
前記したところでは、ハウジング1は、いわゆる独立形態に形成されてなるとしたが、これに代えて、自動二輪車におけるハンドルを保持するブラケットに一体に形成されてなるとしても良いことはもちろんである。
そして、前記したところでは、ベーン2が減衰部としてのオリフィスを有しないとしたが、これに代えて、ベーン2がオリフィスを有するとしても良く、その場合に、ベーン2とハウジング1との間に出現する隙間も減衰部とされるとしても良いことはもちろんである。
また、前記したところでは、この発明によるロータリダンパが自動二輪車におけるステアリング構造に利用される場合を例にして説明したが、この発明に意図するところからすれば、この発明によるロータリダンパが自転車におけるステアリング構造に利用されるとしても良いことはもちろんである。
この発明によるロータリダンパを回路で示す原理図である。 この発明によるロータリダンパのハウジング内の所定位置にスラストワッシャを配在させた状態の平面視で示す横断面図である。 この発明によるロータリダンパを一部正面図で示す縦断面図である。 出力軸とスラストワッシャの位置取りを示す部分拡大図である。
符号の説明
1 ハウジング
2 ベーン
3 出力軸
4 シール部材
5 スラストワッシャ
11 枢支部
15 ストッパ部
16 円周部
17,18 延長部
21 基部
22 本体部
31 枢軸部
R1,R2 油室
V 減衰部たる減衰バルブ

Claims (6)

  1. ハウジング内に収装のベーンがハウジングに枢支される基部に連設されてハウジング内で揺動可能とされる本体部によってハウジング内に二つの油室を画成すると共に、この二つの油室が本体部の揺動によって互いに作動油を流出入させて広狭されるときに作動油を通過させる減衰部で所定の減衰力を発生する一方で、ベーンにおける基部の軸線方向の端面とハウジングの内面との間に環状に形成のスラストワッシャが配在されてなるロータリダンパにおいて、ハウジングがハウジング内の所定位置に配在されるスラストワッシャの所定位置からの移動を阻止するストッパ部を有してなることを特徴とするロータリダンパ。
  2. ハウジングにおいてスラストワッシャを配在させる所定位置がベーンにおける基部の側面たる円周面と同一曲率になる円周部とこの円周部から接線方向に延びる一対の延長部とを有して平面視でほぼU字状に形成されながら一対となる延長部の少なくとも一方にストッパ部を有してなる請求項1に記載のロータリダンパ。
  3. スラストワッシャがベーンにおける基部の外径と同一となる外径を有すると共に中央部にベーンにおける基部の軸芯部を貫通する出力軸における枢軸部を貫通させる孔を有してなる請求項1に記載のロータリダンパ。
  4. ベーンにおける基部が軸芯部を貫通する出力軸を有すると共に、この出力軸における先端部が枢軸部とされながらハウジングに形成の凹部たる枢支部に嵌入されてベーンにおける基部のハウジングに対する枢支が可能とされることでベーンにおける本体部のハウジング内における揺動が保障されてなる請求項1に記載のロータリダンパ。
  5. ベーンにおける基部が軸線方向の端面にシール部材を有しながらスラストワッシャに摺接されてなる請求項1に記載のロータリダンパ。
  6. ハウジング内で揺動するベーンにおける本体部がベーンにおける基部に一体に連設されながらハウジングの内面に摺接するシール部材を有してなる請求項1に記載のロータリダンパ。
JP2006028095A 2006-02-06 2006-02-06 ロータリダンパ Active JP4768462B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006028095A JP4768462B2 (ja) 2006-02-06 2006-02-06 ロータリダンパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006028095A JP4768462B2 (ja) 2006-02-06 2006-02-06 ロータリダンパ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007205533A true JP2007205533A (ja) 2007-08-16
JP4768462B2 JP4768462B2 (ja) 2011-09-07

Family

ID=38485170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006028095A Active JP4768462B2 (ja) 2006-02-06 2006-02-06 ロータリダンパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4768462B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011027724A1 (ja) * 2009-09-02 2011-03-10 カヤバ工業株式会社 ペダル装置
CN103104657A (zh) * 2011-11-11 2013-05-15 北汽福田汽车股份有限公司 一种扭转减振器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07119780A (ja) * 1993-10-22 1995-05-09 Nifco Inc 回転ダンパー
JP2000046087A (ja) * 1998-07-28 2000-02-15 Fuji Seiki Co Ltd ロータリーダンパ
JP2004286128A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Honda Motor Co Ltd ロータリーダンパ
JP2004316897A (ja) * 2003-03-31 2004-11-11 Honda Motor Co Ltd ロータリーダンパ
JP2004352048A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Honda Motor Co Ltd ステアリングダンパ
JP2005112294A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Kayaba Ind Co Ltd ステアリングダンパ装置
JP2006017211A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Kayaba Ind Co Ltd ベーンにおけるシール構造

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07119780A (ja) * 1993-10-22 1995-05-09 Nifco Inc 回転ダンパー
JP2000046087A (ja) * 1998-07-28 2000-02-15 Fuji Seiki Co Ltd ロータリーダンパ
JP2004286128A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Honda Motor Co Ltd ロータリーダンパ
JP2004316897A (ja) * 2003-03-31 2004-11-11 Honda Motor Co Ltd ロータリーダンパ
JP2004352048A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Honda Motor Co Ltd ステアリングダンパ
JP2005112294A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Kayaba Ind Co Ltd ステアリングダンパ装置
JP2006017211A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Kayaba Ind Co Ltd ベーンにおけるシール構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011027724A1 (ja) * 2009-09-02 2011-03-10 カヤバ工業株式会社 ペダル装置
JP2011073666A (ja) * 2009-09-02 2011-04-14 Kyb Co Ltd ペダル装置
CN103104657A (zh) * 2011-11-11 2013-05-15 北汽福田汽车股份有限公司 一种扭转减振器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4768462B2 (ja) 2011-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4351583B2 (ja) パワーステアリング装置
JP2007292148A (ja) 逆止弁
JP2006226340A (ja) ロータリダンパ
JP4768462B2 (ja) ロータリダンパ
JP2013096471A (ja) 油圧式テンショナ
JP6190116B2 (ja) スラスト軸受
JP4750571B2 (ja) ロータリダンパ
JP6382877B2 (ja) ベーンポンプ
JP2006017211A (ja) ベーンにおけるシール構造
JP5080040B2 (ja) バルブ構造
JP4947991B2 (ja) ロータリダンパ
JP2014070568A (ja) 内燃機関
JP4579517B2 (ja) 抜け止め構造
JP5158885B2 (ja) ツール傾動許容機構
JP2010127410A (ja) フロントフォーク
JP4591406B2 (ja) 内燃機関のオイル通路構造
JP2009057037A (ja) 変速機構およびそれを備えた車両
JP4973235B2 (ja) 建設機械のスイベルジョイント
JP2005120894A (ja) ベーンポンプ
JP2006226341A (ja) ロータリダンパ
JP2005249007A (ja) ロータリジョイント
JP2008101581A (ja) 斜軸式液圧回転機
JP6392944B1 (ja) オイルチャック
JP4042311B2 (ja) スラストメタルの取付構造
JP2009162349A (ja) リリーフ弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110616

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4768462

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350