JP2007204010A - ブレーキパッドの摩耗を推定する車輌 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレーキパッドに電気的摩耗検知装置等を組み込むことなく、また制動エネルギを介することなく、車輌に搭載されている各種センサと車輌に関する諸元データ等に基づいてブレーキパッドの摩耗を直接的に推定する
【解決手段】ブレーキパッドのクリアランスに基づいてブレーキパッドの摩耗を推定する。ブレーキパッドクリアランスの推定はブレーキ油圧の上昇に伴ってクリアランスが減小するとき各瞬間に於けるクリアランスの減小速度は同瞬間に於けるブレーキ油圧に比例しまたブレーキ油圧の上昇速度が増大したときクリアランスが0になったとして行なう。
【選択図】図3

Description

本発明は、ブレーキパッドにより摩擦制動される車輪を備えた自動車等の車輌に係り、特にブレーキパッドの磨耗を推定することに係わる。
下記の特許文献1には、ブレーキパッドに電気的摩耗検知装置等を組み込むことなく、ブレーキパッドの摩耗を車輌に搭載されている各種センサと車輌に関する諸元データ等に基づいて推定するものとして、車輌制動時の初速度と終速度および路面の高度差に基づいて車輌制動の単位時間毎の制動エネルギを算出し、この算出された制動エネルギとブレーキ諸元データと外気温度データとに基づいて車輌制動の単位時間毎のブレーキパッドの温度上昇を推定し、ブレーキパッドの温度上昇とブレーキパッドの温度別摩耗データと上に算出された制動エネルギとに基づいて車輌制動の単位時間毎のブレーキパッドの摩耗量を推定し、それを積算することによりブレーキパッドの摩耗量が所定の限界に達したときそれを警報することが記載されている。
特開2005-67508
本発明もまた、ブレーキパッドに電気的摩耗検知装置等を組み込むことなく、車輌に搭載されている各種センサと車輌に関する諸元データ等に基づいてブレーキパッドの摩耗を推定せんとするものであるが、制動エネルギを介することなく、より直接的にブレーキパッドの摩耗を推定することを課題としている。
上記の課題を解決するものとして、本発明は、ブレーキパッドのクリアランスに基づいてブレーキパッドの摩耗を推定するようになっていることを特徴とする車輌を提案するものである。
この場合、推定されたブレーキパッドのクリアランスが所定の値に達したときブレーキパッドの摩耗が許容限界に達したと判断するようになっていてよい。
前記のブレーキパッドクリアランスの推定はブレーキ油圧の上昇に伴って該クリアランスが減小するとき各瞬間に於ける該クリアランスの減小速度は同瞬間に於けるブレーキ油圧に比例しまたブレーキ油圧の上昇速度が増大したとき該クリアランスは0になったとして行われるようになっていてよい。
上記の如く、ブレーキパッドのクリアランスに基づいてブレーキパッドの摩耗を推定すれば、車輌に搭載されている各種センサと車輌に関する諸元データ等に基づいて、制動エネルギを介することなく、ブレーキパッドの摩耗を直接推定することができる。
また、ブレーキパッドの摩耗量が限界に達するとは、通常、ブレーキパッドの摩耗によってブレーキパッドの残留厚みが許容される限界まで減小したということではなく、制動時にブレーキ油圧の上昇に対するブレーキの利きの遅れがクリアランスの増大により許容される限界に達するということである。従って、推定されたブレーキパッドのクリアランスが所定の値に達したときブレーキパッドの摩耗が許容限界に達したと判断するようになっていれば、ブレーキパッドの摩耗の許容限界をブレーキの作動性能の点からより適切に把握することができる。
ブレーキが作動されるとき、ブレーキパッドはブレーキ油圧により押されてクリアランスを減小させつつ移動するが、その間、各瞬間に於けるブレーキパッドの移動速度、即ちクリアランスの減小速度、は、同瞬間に於けるブレーキ油圧に比例すると考えられる。またクリアランスが残っている間はブレーキ油圧によるブレーキパッドの駆動に対しブレーキパッドが呈する抵抗はブレーキパッド戻しばねの弾性抵抗に過ぎないが、クリアランスが0になると、それ以上のブレーキ油圧によるブレーキパッドの駆動に対しブレーキパッドの変位がブレーキディスクにより阻止されるので、ブレーキ油圧の上昇速度はクリアランスが0となった時点より増大すると考えられる。従って、クリアランスの推定は、ブレーキ油圧の上昇に伴って該クリアランスが減小するとき、各瞬間に於ける該クリアランスの減小速度を同瞬間に於けるブレーキ油圧に比例するとし、またブレーキ油圧の上昇速度が増大した時点にてクリアランスが0となったと判断してクリアランスを推定することができる。
図1は、本発明による車輌の制動装置の油圧回路の構成を一つの実施の形態について示す概略図である。
図1に示す油圧回路10に於いて、12はブレーキペダルであり、運転者によるブレーキペダル踏み込み操作に応じてマスタシリンダ14よりブレーキオイルが圧送されるようになっている。ブレーキペダル12とマスタシリンダ14との間にはドライストロークシミュレータ16が設けられている。
マスタシリンダ14は第一のマスタシリンダ室14Aと第二のマスタシリンダ室14Bとを有し、これらのマスタシリンダ室にはそれぞれ左前輪用のブレーキ油圧供給導管18Lおよび右前輪用のブレーキ油圧供給導管18Rの一端が接続されている。ブレーキ油圧供給導管18Lおよび18Rの他端にはそれぞれ左前輪および右前輪に制動力を付与するホイールシリンダ20FLおよび20FRが接続されている。
ブレーキ油圧供給導管18Lおよび18Rの途中にはそれぞれ常開型の電磁開閉弁22Lおよび22Rが設けられ、それぞれマスタシリンダ室14Aおよびマスタシリンダ室14Bと左前輪および右前輪のホイールシリンダ20FLおよび20FRとの連通を制御するようになっている。尚、図示の油圧回路では、ブレーキペダルの踏み込みにより制動されるのは左前輪と右前輪であり、左後輪および右後輪のホイールシリンダ20RLおよび20RRは後述のオイルポンプを油圧源とする自動油圧制御系を経て油圧を供給されるようになっている。マスタシリンダ室14Aと電磁開閉弁22Lの間のブレーキ油圧供給導管18Lには常閉型の電磁開閉弁24を介してウェットストロークシミュレータ26が接続されている。
マスタシリンダ14にはリザーバ28が接続されており、リザーバ28には油供給導管30の一端が接続されており、その他端には電動機32により駆動されるオイルポンプ34が接続されている。オイルポンプ34の吐出側に接続された油圧供給導管36には高圧の油圧を蓄圧するアキュムレータ38が接続されている。リザーバ28、オイルポンプ34、アキュムレータ38は後述の如くマイクロコンピュータにより制御されてホイールシリンダ20FL、20FR、20RL、20RRに油圧を供給する油圧源を構成している。尚、図には示されていないが、オイルポンプ34の吐出側の油圧供給導管36と吸入側の油供給導管30とを接続する導管が設けられ、該導管の途中にはアキュムレータ38内の圧力が基準値を越えた場合に開弁しオイルポンプ34の吐出側より吸入側へオイルを戻すリリーフ弁が設けられている。
オイルポンプ34の吐出側の油圧供給導管36は、常閉型の電磁開閉弁40FL,40FRと導管42FL,42FRとブレーキ油圧供給導管18L,18Rの常開型電磁開閉弁22L,22Rより下流側の部分を経て左前輪および右前輪のホイールシリンダ20FL,20FRに接続されており、また常閉型の電磁開閉弁40RL,40RRと導管44RL,44RRを経て左後輪および右後輪のホイールシリンダ20RL,20RRに接続されている。一方、ホイールシリンダ20FL,20FR,20RL,20RRは、常閉型の電磁開閉弁46FL,46FR,46RL,46RRを経て戻り導管48に接続されており、オイルポンプ34の吸入側およびリザーバ28へ向けてオイルを排出できるようになっている。
従って、ホイールシリンダ20FL,20FR,20RL,20RRの各々は、電磁開閉弁46FL,46FR,46RL,46RRが閉じられていて、電磁開閉弁40FL,40FR,40RL,40RRが開かれるとき昇圧され、逆に電磁開閉弁40FL,40FR,40RL,40RRが閉じられていて、電磁開閉弁46FL,46FR,46RL,46RRが開かれるとき減圧される。車輌の通常運行時に運転者のブレーキペダルの踏込みに応じて車輌が制動されるときには、電磁開閉弁40FL,40FR,40RL,40RRおよび46FL,46FR,46RL,46RRはいずれも閉じられており、電磁開閉弁22L,22Rが開いていて、車輌は運転者によるブレーキペダルの踏み込み応じて左右の前輪にて制動される。そして、車輌がアンチロックブレーキシステム(ABS)や車輌走行安定制御システム(VSC)等の作動により個別に自動的に制動されるとき、電磁開閉弁22L,22Rが閉じられ、各車輪についての電磁開閉弁40FL,40FR,40RL,40RRおよび46FL,46FR,46RL,46RRがマイクロコンピュータの制御の下に開閉される。但し、これらの事項はすべてこの技術の分野に於いては公知である。
ホイールシリンダ20FL,20FR,20RL,20RRの各々は、それに油圧が供給されると、ブレーキパッドにて内張りされたブレーキシュー50FL,50FR,50RL,50RRをブレーキディスク52FL,52FR,52RL,52RRに対し押し付け、対応する車輪を制動する。ホイールシリンダ20FL,20FR,20RL,20RRの各々に於ける作動油圧(ブレーキ油圧)は、油圧センサ54FL,54FR,54RL,54RRにより検出されるようになっている。尚、油圧センサとしては、他にマスタシリンダ室14Aおよび14Bにて加圧された油圧を検出する油圧センサ56L,56Rおよびオイルポンプ34の吐出圧を検出する油圧センサ58が設けられている。また60はブレーキペダルの踏込みストロークを検出するストロークセンサである。
図2は、図1の制動油圧回路に対する制御系を示すブロック図である。図示のマイクロコンピュータ62は、図1の制動油圧回路の制御を行うためだけでなく、種々のセンサより信号供給され、上記のABSやVSCを含む車輌の種々のコンピュータ制御を行うために設けられているものであるが、図1の制動油圧回路の制御に関しては、上記の油圧センサ54FL〜54RR、56L,56R、58やストロークセンサ60からの信号の他に、ABSやVSC制御のための情報として車速センサ64、ヨーレートセンサ66、横加速度センサ68.車輪速センサ70FL〜70RR等よりそれぞれの情報を示す信号が供給され、駆動回路72を経て電動機32のオンオフおよび電磁開閉弁22L,22R、40FL〜40RR、46FL〜46RRの開閉を制御するようになっている。
図3は、図1に示す如き油圧回路と共に作動するブレーキシュー50FL〜50RRに設けられたブレーキパッドの摩耗を、本発明により車輌に搭載されている各種センサと車輌に関する諸元データ等に基づいて推定する要領の一例を示すフローチャートである。かかるフローチャートに沿った制御は、車輌の運行中、数10〜数100ミリセカンドの周期にて繰り返されてよい。
車輌の運転開始に伴って制御が開始されると、ステップ10にて車輪を特定するインデックスiが制御開始時に0にリセットされた状態から始まって1だけ増分される。インデックスiは、例えば、車輌が四輪車であるとして、i=1,2,3,4がそれぞれ左前輪、右前輪、左後輪、右後輪を指すものとされてよい。
次いで、制御はステップ20へ進み、iが4より大きいか否かが判断される。答がノーである間、即ち、制御がステップ10を通って循環するたびにiが1ずつ増分されてi=1,2,3,4と変化する間は、制御はステップ30へ進むが、iが5になると、四輪車ではi=5に対応する車輪はないので,ステップに20の答がイエスのときには,制御はステップ40へ進み,iを0にリセットした後、制御はステップ10へ戻る。
ステップ30に於いては、フラグFが1であるか否かが判断される。フラグFもまた制御開始時に0にセットされ、また制御が後述のステップ190に至ったとき0にリセットされるものであり、制御開始後、最初に制御がステップ30に至ったときには答はノーである。このとき、即ち、フラグFが0のときには、制御はステップ50へ進み、i輪のブレーキ油圧Piが0であるか否かが判断される。Piはi=1,2,3,4のそれぞれについて図1の油圧センサ54FL,54FR,54RL,54RRにより検出された油圧であってよい。制御開始後、最初に制御がこのステップ50に至ったときには、PiはP1であり、即ち、i=1,2,3,4が左前輪、右前輪、左後輪、右後輪を指すとされているときには、油圧センサ54FLにより検出された左前輪のブレーキ油圧である。左前輪が制動されていない限り、ステップ50の答はイエスであり、制御はステップ60へ進み、フラグFが1にセットされる。
次いで、制御はステップ70へ進み、Piが或る小さな油圧値ΔP以上であるか否かが判断される。ΔPの大きさが適当な大きさに設定されれば、ステップ50の答がイエスであって、制御がステップ60を経てステップ70に至ったときには、ステップ70の答は必ずノーとなる。従って、このとき制御はステップ30の前に戻る。そして、その後、制御がステップ30へ進むと、今や答はイエスであるので、制御はステップ50および60をバイパスしてステップ70へ進む。こうして、まずi車輪について、ブレーキ油圧がほぼ0の状態が続く間、制御はステップ30と70を通って循環しつつ待機する。そして、i輪に対する制動が開始され,PiがΔP以上になると、制御はステップ80へ進む。
ここで、このフローチャートを巡る各回のフローに於いて検出されたPiの値をP(n)として記憶するメモリと、それに対し1回前のフローに於けるPiの値をP(n-1)として記憶するメモリと、更にそれに対し1回前のフローに於けるPiの値をP(n-2)として記憶するメモリと、更にそれに対し1回前のフローに於けるPiの値をP(n-3)として記憶するメモリと、更にそれに対し1回前のフローに於けるPiの値をP(n-4)として記憶するメモリとが用意されているとして、ステップ80に於いては、Pi(n-3)のメモリ値がPi(n-4)のメモリへ移転される。但し、このフローチャートを巡る制御フローが3回目以上、即ち、n>2でなければPi(n-3)は未だ検出されていないので、そのようなフローの初期にはPi(n-3)の値としては適当な初期値が使用されればよい。以下同様である。
次いで、制御はステップ90へ進み、Pi(n-2)のメモリ値がPi(n-3)へ移転される。
次いで、制御はステップ100へ進み、Pi(n-1)のメモリ値がPi(n-2)へ移転される。
次いで、制御はステップ110へ進み、Pi(n)のメモリ値がPi(n-1)へ移転される。
次いで、制御はステップ120へ進み、Pi(n-3)のメモリ値とPi(n-4)メモリ値の差ΔPifが算出され、更に制御はステップ130へ進み、現在のフローに於いて新たに検出されたPiの値がPi(n)に記憶されると共に、Pi(n)の値とPi(n-1)のメモリ値の差ΔPirが算出される。従って、ΔPifはこのフローチャートを巡る制御フローの3回前のフローに於けるPiの値と4回前のフローに於けるPiの値の差であり、ΔPirはこのフローチャートを巡る今回の制御フローに於けるPiの値と1回前のフローに於けるPiの値の差である。ΔPifとΔPirの間に1回分のフローが残されているので、ΔPifとΔPirの境界に干渉が生ずることはない。
次いで、制御はステップ140へ進み、現在のフローに於けるPiの値Pi(n)と下記のステップ150にてリセットされたタイマの計測時間tの積に所定の係数Kiを掛けた値がCiとして積算される。これは、Piの上昇によりi輪のブレーキシューが駆動され、そのブレーキパッドをブレーキディスクへ向けて移動させるとき、各瞬間に於けるブレーキパッドの移動速度、即ちクリアランスの減小速度、は、同瞬間に於けるブレーキ油圧Piに比例すると考えられるので、Piの値に、以下に記述するタイマにより計測された制御がステップ70〜160を循環するときの各回の循環に要した時間tを掛け、それに適当な比例定数Kiを掛ければ、各循環当りのブレーキパッドの微小変位が求まり、それを積算してその間に於けるブレーキパッドの移動量を算出するものである。
次いで、ステップ150に於いて、上述の制御がステップ70〜160を循環するときの各回の循環に要した時間tを計測したタイマが次回のフローの時間計測のためにリセットされる。このタイマは図2に示すマイクロコンピュータ62内に組み込まれ、上記の微小時間tを計測するものである。
次いで、制御はステップ160へ進み、ステップ130にて算出されたΔPirがステップ120にて算出されたΔPifより或る適当な偏差δP以上に大きいか否かが判断される。これは、クリアランスが残っている間はブレーキ油圧によるブレーキパッドの駆動に対しブレーキパッドが呈する抵抗はブレーキパッド戻しばねの弾性抵抗に過ぎないが、クリアランスが0になると、それ以上のブレーキ油圧によるブレーキパッドの駆動に対しブレーキパッドの変位がブレーキディスクにより阻止されるので、ブレーキ油圧の上昇速度はクリアランスが0となった時点以降に於いてそれまでに観測されていた上昇速度よりも増大すると考えられることを考慮し、偏差δPの大きさを適当に設定しておくことにより、クリアランスが0となった時点を検出することである。答がノーである間、制御はステップ70の前に戻り、ステップ70〜160が繰り返される。
クリアランスが0となり、そのことがステップ160の答がイエスとなることによって検出されると、制御はステップ170へ進む。ステップ170に於いては、上に積算により算出されたブレーキパッドの移動量Ciがある所定の限界値Ciaより大きいか否かが判断される。Ciaは、Ciとして算出されたブレーキパッドのクリアランスがこれ以上となったときには、ブレーキパッドの摩耗が許容限界値に達したと判定するための限界値である。ステップ170の答がイエスであれば、制御はステップ180へ進み、i輪のブレーキパッドが摩耗の限界に達したことを知らせる警報がオンとされる。ステップ170の答がノーであれば、ステップ180はバイパスされる。
いずれにしても、次いで、制御はステップ190へ進み、フラグFが0にリセットされる。
こうして一つの車輪についてブレーキパッドが摩耗限界に達したか否かの判定が終わると、このフローを通る次回の制御に於いては、次の車輪輪について同様の判断処理が行われる。このとき、上記の通りかかるフローを通る制御が数10〜数100ミリセカンドの周期にて繰り返されると、一つの車輪についての判定が終わり、次の車輪についての判断処理が開始されたとき、次の車輪のPiも前の車輪のPiとほぼ同様に昇圧されていると、Piは初めから既に0以上の値になっている。しかし、次の車輪についての最初のフロー於いて制御がステップ30に至ると、フラグFは既に0にセットされているので、答はノーであり、これより制御はステップ50へ進み、Piが0であるか否かが判断される。このときPiが0でなければ、制御はステップ30の前に戻り、制御はステップ30と50を回って循環しつつPiが一旦0に戻るまで待機する。そして、Piが一旦0に戻った後、即ち、次の車輪については、次の制動の機会に、上に説明した判断処理と同様の判断処理が行われる。
こうして、4輪の全てに付いての判断処理が終わると、ステップ40にてiを0にリセットして再び各車輪についての判断処理が同様に続けられる。
以上に於いては本発明を一つの実施の形態について詳細に説明したが、かかる実施の形態について本発明の範囲内にて種々の変更が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
本発明による車輌の制動装置の油圧回路の構成を一つの実施の形態について示す概略図。 図1の制動油圧回路に対する制御系を示すブロック図。 ブレーキパッドの摩耗を本発明により車輌に搭載されている各種センサと車輌に関する諸元データ等に基づいて推定する要領の一例を示すフローチャート。
符号の説明
10…油圧回路、12…ブレーキペダル、14…マスタシリンダ、14A,14B…マスタシリンダ室、16…ドライストロークシミュレータ、18L,18R…ブレーキ油圧供給導管、20FL〜20RR…ホイールシリンダ、22L,22R…常開型電磁開閉弁、24…常閉型電磁開閉弁、26…ウェットストロークシミュレータ、28…リザーバ、30…油供給導管、32…電動機、34…オイルポンプ、36…油圧供給導管、38…アキュムレータ、40FL〜40RR…常閉型電磁開閉弁、42FL,42…導管、44RL,44RR…導管、46FL〜46RR…常閉型電磁開閉弁、48…戻り導管、50FL〜50RR…ブレーキシュー、52FL〜52RR…ブレーキディスク、54FL〜54RR…油圧センサ、56L,56R…油圧センサ、58…油圧センサ、60…ストロークセンサ、62…マイクロコンピュータ、64…車速センサ、66…ヨーレートセンサ、68…横加速度センサ、70FL〜RR…車輪速センサ、72…駆動回路

Claims (3)

  1. ブレーキパッドのクリアランスに基づいてブレーキパッドの摩耗を推定するようになっていることを特徴とする車輌。
  2. 推定されたブレーキパッドのクリアランスが所定の値に達したときブレーキパッドの摩耗が許容限界に達したと判断するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の車輌。
  3. 前記のブレーキパッドクリアランスの推定はブレーキ油圧の上昇に伴って該クリアランスが減小するとき各瞬間に於ける該クリアランスの減小速度は同瞬間に於けるブレーキ油圧に比例しまたブレーキ油圧の上昇速度が増大したとき該クリアランスは0になったとして行われるようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の車輌。
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