JP2007203836A - ラックガイド及びそれを用いたラックピニオン式ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工数を低減できるラックガイド及びこれを用いたラックピニオン式ステアリング装置を提供すること。
【解決手段】本例のラックピニオン式ステアリング装置1は、ギヤケース3と、ギヤケース3にR方向に回転自在に支持されたステアリング軸6と、ステアリング軸6の軸端に一体的に設けられたピニオン7と、ピニオン7に噛合うラック歯8を有すると共にラック歯8に対して背面に所定の曲率半径の円弧状の凸面9を有したラックバー10と、ラックバー10を軸方向Aに移動自在に支持するラックガイド11と、ラックガイド11をラックバー10に向かって押圧してラックバー10の凸面9に摺動板片12の円弧状の摺動支持面13を弾性的に押圧させるコイルスプリング14とを具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハンドルの回転動作に連動してピニオンを回転させ、このピニオンと噛合するラック歯を有したラックバーを往復移動させて操舵を行うようにした、自動車等の車両に用いられるラックピニオン式ステアリング装置及びそれに用いられるラックガイドに関する。
特開2001−10510号公報 特開2002−79945号公報 特開2002−79946号公報 実開昭63−85473号公報
この種のラックピニオン式ステアリング装置は、通常、ギヤケースと、このギヤケースにピニオン軸を介して回転自在に支持されたピニオンと、このピニオンに噛合うラック歯が形成されたラックバーと、ギヤケース内に配されていると共にラックバーを摺動自在に支持するラックガイドと、このラックガイドをラックバーに向かって押圧するばねとを具備している。
斯かるラックガイドでは、中央に突起を有した摺動板片と同じく中央に孔を有したラックガイド本体とを夫々形成し、ラックガイド本体の孔に摺動板片の突起を圧入嵌合して摺動板片をラックガイド本体に固着している。
ところで、突起を有した摺動板片は、当該突起を得るために絞り成形等を施す必要がある結果、製造コストが嵩んで高価となる。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、製造工数を低減できるラックガイド及びこれを用いたラックピニオン式ステアリング装置を提供することにある。
ギヤケースに回転自在に支持されたピニオンに噛合うラック歯を有すると共にラック歯に対して背面に凸面を有したラックバーを軸方向に移動自在に支持する本発明のラックガイドは、ラックバーの凸面に対面する凹面を有したラックガイド基体と、このラックガイド基体の凹面に装着されていると共にラックバーの凸面が摺動自在に接触する摺動支持面を有する摺動板片と、この摺動板片をラックガイド基体の凹面に固定する固定手段とを具備しており、固定手段は、摺動板片に設けられた貫通孔と、この貫通孔に嵌合されていると共にラックガイド基体の凹面に固定的に設けられた固定ピンとを具備している。
本発明のラックガイドによれば、固定手段が、摺動板片に設けられた貫通孔と、この貫通孔に嵌合されていると共にラックガイド基体の凹面に固定的に設けられた固定ピンとを具備しているので、摺動板片に突起を設ける必要がない結果、絞り成形等の手間の掛かる作業を省くことができ、製造工数を低減できて低コスト化を図り得、その上、摺動板片が三層構造からなっている場合、ローラ部材等を臨ませる開口を摺動板片に設ける場合等にも、単に、摺動板片にプレスなどにより貫通孔を形成すれば足りるために、上記と同様に、製造工数を低減できる。
本発明では、固定ピンは、ラックガイド基体に一体的に形成されていてもよく、これに代えて、固定ピンをラックガイド基体と別体としてもよく、この場合、固定手段は、ラックガイド基体に設けられていると共に固定ピンが嵌着されている孔を有していてもよい。固定ピンは、好ましい例では、ラックガイド基体の凹面の底部に設けられる。摺動支持面のラックバーの凸面への摺動自在な接触を摺動支持面の底部以外で行わせる場合には、上記のように固定ピンをラックガイド基体の凹面の底部に設けると、摺動支持面からの固定ピンのラックバーの凸面側への多少の突出を許容できる。固定ピンは、摺動板片に設けられた貫通孔に挿入又は圧入されて嵌合されるが、斯かる挿入又は圧入後、その摺動支持面側の頭部でかしめられていると、固定ピンによる摺動板片のラックガイド基体の凹面への固定をより確実にすることができる。固定ピンとしては、貫通孔との位置合わせのために、通常、貫通孔の孔径よりも若干小さい径をもったものが使用され、固定ピンの貫通孔への嵌合は、貫通孔の孔径よりも若干小さい径をもった固定ピンを貫通孔との間にクリアランスが生じるようにして当該貫通孔に挿入して行われるが、これに代えて、固定ピンの径と貫通孔の孔径とを実質的に同一にして固定ピンの貫通孔への嵌合を圧入により行うようにしてもよい。
本発明におけるラックガイド基体は、金属製又は樹脂製のいずれであってもよいが、好ましい例では、アルミニウム又はアルミニウム合金からダイキャスト製造した一体成形品である。摺動板片も、金属製又は樹脂製の単層品又は複層品のいずれであってもよいが、好ましい例では、薄鋼板と、この薄鋼板上に一体に被着形成された多孔質焼結金属層と、この多孔質焼結金属層の細孔に充填されると共に多孔質焼結金属層の表面を覆って形成された合成樹脂層とを具備した三層構造からなっている。合成樹脂層に用いる合成樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリアセタール樹脂又はこれに潤滑油剤を含有させた含油ポリアセタール樹脂等の自己潤滑性、耐摩耗性を有する合成樹脂を好ましい例として挙げることができる。斯かる摺動板片は、単層品又は複層品のいずれであっても、開口が設けられた底部を有していてもよい。
本発明のラックピニオン式ステアリング装置は、ギヤケースと、このギヤケースに回転自在に支持されたピニオンと、このピニオンに噛合うラック歯を有すると共にラック歯に対して背面に凸面を有したラックバーと、このラックバーを軸方向に移動自在に支持する上記のいずれかの態様のラックガイドと、ラックバーの凸面に摺動板片の摺動支持面を弾性的に押圧させる弾性手段とを具備している。
本発明による他のラックピニオン式ステアリング装置は、ギヤケースと、このギヤケースに回転自在に支持されたピニオンと、このピニオンに噛合うラック歯を有すると共にラック歯に対して背面に凸面を有したラックバーと、このラックバーを軸方向に移動自在に支持する上記のいずれかの態様のラックガイドであって、特に開口が設けられた底部を有した摺動板片を具備したラックガイドと、ラックバーの凸面に摺動板片の摺動支持面を弾性的に押圧させる弾性手段と、回転自在ローラを有していると共に当該回転自在ローラをラックバーの凸面へ弾性的に押圧させてラックバーを軸方向に移動自在に支持するローラ支持手段とを具備しており、回転自在ローラは、摺動板片の開口を通ってラックバーの凸面に回転自在に接触している。
ラックバーの凸面は、通常、円弧状であるが、本発明ではこれに限定されず、一対の傾斜面を有すると共に頂面が平坦な山形状であってもよく、ラックガイド基体の凹面及び摺動板片の摺動支持面もまた、円弧状又は山形状であってもよい。
本発明によれば、製造工数を低減できるラックガイド及びこれを用いたラックピニオン式ステアリング装置を提供し得る。
次に、本発明の実施の形態の例を、図に示す例に基づいて更に詳細に説明する。尚、本発明はこれらの例に何等限定されないのである。
図1から図4において、本例のラックピニオン式ステアリング装置1は、中空部2を有したギヤケース3と、ギヤケース3にボール軸受4及び5を介して軸心の回りでR方向に回転自在に支持されたステアリング軸6と、中空部2に配されていると共にステアリング軸6の軸端に一体的に設けられたピニオン7と、ステアリング軸6を介してギヤケース3にR方向に回転自在に支持されたピニオン7に噛合うラック歯8を有すると共にラック歯8に対して背面に所定の曲率半径の円弧状の凸面9を有したラックバー10と、ギヤケース3の中空部2に配されていると共にラックバー10を軸方向Aに移動自在に支持するラックガイド11と、ラックガイド11をラックバー10に向かって押圧してラックバー10の凸面9に摺動板片12の円弧状の摺動支持面13を弾性的に押圧させる弾性手段としてのコイルスプリング14とを具備している。
ギヤケース3は、ボール軸受4及び5を支持した本体部15と、本体部15に一体的に形成された円筒部16と、円筒部16の円筒状の内面17にねじ部18を介して螺着された蓋部材19とを有しており、蓋部材19は、当該蓋部材19に螺着されたロックナット20により緩まないようにされている。
ステアリング軸6の軸心に対して直角な方向である軸方向Aにおいてギヤケース3を貫通していると共に当該軸方向Aに移動自在に配されたラックバー10は、ラック歯8が形成された面に対向する裏面側(背面)に凸面9を有している。
ラックガイド11は、一方の端面21にラックバー10の凸面9に対面する円弧状の凹面22を、他方の端面23に円柱状の凹所24を夫々有するラックガイド基体25と、ラックガイド基体25の凹面22に密に装着されていると共にラックバー10の凸面9に摺動自在に接触する摺動支持面13を有する摺動板片12と、摺動板片12をラックガイド基体25の凹面22に固定する固定手段26とを具備している。
ラックガイド基体25は、その円筒状の外面27でギヤケース3の円筒部16の内面17に摺動自在に接しており、これによりラックガイド11は、ステアリング軸6の軸心及び軸方向Aの夫々に対して直角な方向であるB方向に移動自在となっている。
摺動支持面13は二つの円弧凹面28及び29を具備しており、摺動板片12は、摺動支持面13の円弧凹面28及び29でラックバー10の凸面9に部分的に摺動自在に接してラックバー10を軸方向Aに移動自在に支持している。二つの円弧凹面28及び29を具備した摺動支持面13の裏側の面(背面)である摺動板片12の円弧凸面30及び31は凹面22に密に接触している。
円弧凹面28は、ラックバー10の凸面9の曲率中心O1を通る中心線32の角度方向の一方側において角度50°を超えない部位で、本例では、角度α=40°の部位33でラックバー10の凸面9に外接するように、ラックバー10の凸面9の曲率中心O1に対して偏心した曲率中心O2を有すると共にラックバー10の凸面9の曲率半径よりも大きな曲率半径をもっており、円弧凹面29は、ラックバー10の凸面9の曲率中心O1を通る中心線32の角度方向の他方側において角度50°を超えない部位、本例では角度α=40°の部位34でラックバー10の凸面9に外接するように、ラックバー10の凸面9の曲率中心O1に対して偏心した曲率中心O3を有すると共にラックバー10の凸面9の曲率半径よりも大きな曲率半径であって、円弧凹面28の曲率半径と同一の曲率半径をもっており、二つの円弧凹面28及び29は中心線32に関して対称に形成されている。
平面略楕円形状であって全体として湾曲状に曲げられた摺動板片12は、薄鋼板と、薄鋼板上に一体に被着形成された多孔質焼結金属層と、多孔質焼結金属層の細孔に含浸され且つ一部が多孔質焼結金属層の表面を被覆する薄層として形成された合成樹脂層とからなる三層の複層素板から打ち抜き加工により貫通孔36及び37を有した平面略楕円形状の摺動板片素材を形成し、この摺動板片素材に、合成樹脂層の露出面からなる二つの円弧凹面28及び29を得るようにして、プレス曲げ加工を施して製造される。
ラックガイド基体25の凹面22は、摺動板片12の二つの円弧凸面30及び31にぴったりと密接するように、当該二つの円弧凸面30及び31の形状に相補的な形状をもった二つの円弧凹面38及び39をもって形成されているとよい。
固定手段26は、摺動板片12に設けられた二個の貫通孔36及び37と、貫通孔36及び37の夫々に嵌合されていると共にラックガイド基体25の凹面22に固定的に設けられた固定ピン41及び42とを具備しており、ラックガイド基体25の凹面22の底部43、即ち円弧凹面38と円弧凹面39との境界部に設けられている固定ピン41及び42の夫々は、貫通孔36及び37の夫々にクリアランスをもって挿入可能であって、しかも、摺動支持面13から突出しないように、貫通孔36及び37の夫々の孔径よりも若干小さい径と貫通孔36及び37の高さと実質的に同一の高さをもってダイキャスト製造によりラックガイド基体25に一体的に形成されている。
凹所24に配されたコイルスプリング14は、凹所24において一端が当該凹所24の一方の端面を規定するラックガイド基体25の内側の底面44に当接し、他端がギヤケース3の蓋部材19の一方の端面45に当接して、ラックガイド基体25を介して摺動板片12をラックバー10に向かって押圧している。
ラックガイド11は、固定ピン41及び42と共にラックガイド基体25をダイキャストにより製造すると共に打ち抜き加工及びプレス曲げ加工により貫通孔36及び37を有した摺動板片12を製造し、その後、固定ピン41及び42を貫通孔36及び37に挿入して嵌合させつつラックガイド基体25の凹面22に摺動板片12を重ね合わせ、この重ね合わせ後、貫通孔36及び37において摺動板片12に対して固定ピン41及び42の摺動支持面13側の頭部46をかしめて作成される。
以上のラックピニオン式ステアリング装置1において、ラックガイド11は、コイルスプリング14の弾性力によるラックバー10への摺動板片12の押し付けでラック歯8のピニオン7への噛合いを確保し、しかも、ステアリング軸6のR方向の回転において当該噛合いによる軸方向Aのラックバー10の移動をラックバー10の凸面9での二つの円弧凹面28及び29への滑り接触で案内する。そして、ラックピニオン式ステアリング装置1においては、固定手段26が、摺動板片12に設けられた貫通孔36及び37と、貫通孔36及び37に嵌合されていると共にラックガイド基体25の凹面22に固定的に設けられた固定ピン41及び42とを具備しているので、摺動板片12に突起を設ける必要がない結果、絞り成形等の手間の掛かる作業を省くことができ、摺動板片12が三層構造からなっていても、単に、摺動板片12にプレスなどにより貫通孔36及び37を形成すれば足り、製造工数を大幅に低減できて低コスト化を図り得、しかも、固定ピン41及び42の夫々が凹面22の底部43に設けられているために、固定ピン41及び42が摺動支持面13から多少出っ張っていても、この出っ張りがラックバー10の凸面9に接触することがなく、軸方向Aのラックバー10の移動に悪影響を与えることがなく、その上、固定ピン41及び42の夫々がその頭部46で貫通孔36及び37において摺動板片12に対してかしめられているために、固定ピン41及び42による摺動板片12のラックガイド基体25の凹面22への固定をより確実にすることができ、加えて、ラックバー10の凸面9が摺動板片12の部位33及び34及びその近傍でのみ線的又は狭帯状的に接触する結果、ラックバー10と摺動板片12との摺動摩擦抵抗は大幅に低減される。
上記のラックピニオン式ステアリング装置1は、摺動板片12の摺動支持面13でのラックバー10の凸面9への滑り接触でラックバー10の軸方向Aの移動を案内支持すると共にラック歯8のピニオン7への噛合いを確保したものであるが、斯かる滑り接触に加えて、図5から図9に示すように、ローラ支持手段51における回転自在ローラ52の回転支持面53でのラックバー10の凸面9への回転接触でもラックバー10の軸方向Aの移動を案内支持すると共にラック歯8のピニオン7への噛合いを確保するようにしてもよい。
図5から図9に示すラックピニオン式ステアリング装置1では、底部50を有して湾曲状に曲げられた摺動板片12は、貫通孔36及び37に加えて、軸方向Aにおいて貫通孔36及び37の間であって底部50に設けられた長方形の開口54を有しており、ラックガイド基体25は、開口54に対応して配されていると共に一端では凹面22で開口し、他端では底面44で開口する直方体形の貫通孔55と、底面44に設けられていると共に回転自在ローラ52の軸部材56の端部57及び58の夫々が配される溝59及び60と、底面44に設けられていると共に回転自在ローラ52を支持する支持部材61の四個の半円形の突起62の夫々が配される半円形の四個の凹所63とを更に具備しており、蓋部材19は、端面45で開口した円柱状の凹所65を更に具備しており、ラックガイド11をラックバー10に向かって押圧してラックバー10の凸面9に摺動板片12の円弧状の摺動支持面13を弾性的に押圧させる弾性手段は、コイルスプリング14に代えて、一方ではラックガイド基体25の円環状の端面23に、他方では蓋部材19の円環状の端面45に接触して両端面23及び45間に配された皿ばね66を具備している。
ローラ支持手段51は、回転支持面53を有した回転自在ローラ52と、回転自在ローラ52を玉軸受け又は滑り軸受けを介して回転自在に支持する軸部材56と、軸部材56を支持する支持部材61と、回転自在ローラ52をラックバー10に向かって押圧してラックバー10の凸面9に回転自在ローラ52の回転支持面53を弾性的に押圧させる弾性手段としてのコイルスプリング71とを具備しており、支持部材61は、円柱状の本体部75と、本体部75の一方の端面76に一体的に設けられた四個の半円柱状の突起62と、端面76で開口していると共に本体部75に設けられた直方体形の凹所77とを具備しており、回転自在ローラ52は、開口54、貫通孔55及び凹所77に配されていると共に開口54を通ってラックバー10の凸面9に回転支持面53で回転自在に接触しており、軸部材56の各根元部78及び79は対向する二つの突起62に挟まれており、皿ばね66のばね定数よりも大きいばね定数をもったコイルスプリング71は、本体部75の他方の端面81と凹所65を規定する蓋部材19の内側の底面82とに接触して凹所65において当該端面81と底面82との間に配されており、支持部材61は、凹所24及び65にB方向に可動に配されており、軸部材56は、各端部57及び58では対応の溝59及び60に配されていると共に各根元部78及び79では二つの突起62に挟まれている結果、そのr方向の揺動が阻止されるようになっていると共にラックガイド基体25と支持部材61との相対的なr方向の回転も阻止されるようになっている。
図5から図9に示すラックガイド11は、ダイキャスト製造によりラックガイド基体25に一体的に形成されている固定ピン41及び42と固定ピン41及び42が嵌合している二個の貫通孔36及び37とを有した固定手段26を具備していてもよいが、これに代えて、特に図7に示すように、ラックガイド基体25と別体の固定ピン85及び86と、ラックガイド基体25に設けられていると共に固定ピン85及び86の一方の端部が嵌合されてラックガイド基体25に設けられた孔87及び88と、固定ピン85及び86の他方の端部が嵌合されていると共に摺動板片12に設けられた前述の貫通孔36及び37とを有している固定手段26を具備していてもよい。
図7に示すような固定手段26の場合には、ラックガイド11は、孔87及び88を有したラックガイド基体25をダイキャストにより製造すると共に打ち抜き加工及びプレス曲げ加工により貫通孔36及び37を有した摺動板片12を製造し、その後、孔87及び88と実質的に同一の径を有した固定ピン85及び86の一方の端部を孔87及び88に圧入して嵌合し、斯かる固定ピン85及び86の他方の端部を貫通孔36及び37に挿入して嵌合させつつラックガイド基体25の凹面22に摺動板片12を重ね合わせ、この重ね合わせ後、貫通孔36及び37において摺動板片12に対して固定ピン85及び86の摺動支持面13側の頭部である他方の端部をかしめて作成されても、上記のようにしてラックガイド基体25及び摺動板片12を製造した後、ラックガイド基体25の凹面22に摺動板片12を重ね合わせて、その後、固定ピン85及び86を貫通孔36及び37並びに孔87及び88に挿入及び圧入して嵌合させ、斯かる嵌合後、貫通孔36及び37において摺動板片12に対して固定ピン85及び86の摺動支持面13側の頭部をかしめて作成されてもよい。
図5から図9に示すラックピニオン式ステアリング装置1では、ラック歯8のピニオン7への噛合いは、ラックガイド11における皿ばね66の弾性力によるラックバー10への摺動板片12の押し付けとローラ支持手段51におけるコイルスプリング71の弾性力によるラックバー10への回転自在ローラ52の押し付けとで確保され、しかも、ステアリング軸6のR方向の回転において、当該噛合いによる軸方向Aのラックバー10の移動は、ラックバー10の凸面9での二つの円弧凹面28及び29への滑り接触とラックバー10の凸面9での回転支持面53への回転接触とで案内される。そして、図5から図9に示すラックピニオン式ステアリング装置1においても、摺動板片12に突起を設ける必要がない結果、絞り成形等の手間の掛かる作業を省くことができ、摺動板片12が三層構造からなっていても、単に、摺動板片12にプレスなどにより貫通孔36及び37を形成すれば足り、製造工数を大幅に低減できて低コスト化を図り得、しかも、固定ピン85及び86の夫々が凹面22の底部43に設けられているために、円弧凹面28及び29を具備した摺動支持面13から固定ピン85及び86が多少出っ張っていても、この出っ張りがラックバー10の凸面9に接触することがなく、軸方向Aのラックバー10の移動に悪影響を与えることがなく、その上、固定ピン85及び86の夫々がその頭部で貫通孔36及び37において摺動板片12に対してかしめられているために、固定ピン85及び86による摺動板片12のラックガイド基体25の凹面22への固定をより確実にすることができ、加えて、ラックバー10の凸面9が摺動板片12の部位33及び34並びにその近傍でのみ線的又は狭帯状的に接触する結果、ラックバー10と摺動板片12との摺動摩擦抵抗は大幅に低減されるのみならず、回転自在ローラ52によりラックバー10の軸方向Aの移動を案内するため、ラックバー10の軸方向Aの移動を更に抵抗を少なくして案内することができる。
摺動板片としては、上記では平面略楕円形状の摺動板片12を用いたが、これに代えて、素板を矩形状又は短冊形状に打ち抜き加工又は切断して矩形状又は短冊形状の摺動板素材を形成し、これを前記と同様に曲げ加工して彎曲摺動板片を形成し、この矩形状又は短冊形状の彎曲摺動板片を用いてもよく、更には、湾曲状に曲げられた摺動板片12に代えて、特許文献3に記載のような摺動板片を用いてもよい。
本発明の実施の形態の例の断面説明図である。 図1に示す例のラックガイドの平面説明図である。 図2に示すIII−II線矢視断面説明図である。 図1に示す例のラックガイドの拡大断面説明図である。 本発明の実施の形態の他の例の断面説明図である。 図5に示す例のラックガイドの平面説明図である。 図6に示すIII−II線矢視断面説明図である。 図7に示すVIII−II線矢視説明図である。 図7に示すIX−IX線矢視説明図である。
符号の説明
1 ラックピニオン式ステアリング装置
2 中空部
3 ギヤケース
4、5 ボール軸受
6 ステアリング軸
7 ピニオン
8 ラック歯
9 凸面
10 ラックバー
11 ラックガイド
12 摺動板片
13 摺動支持面
14 コイルスプリング
21 端面
22 凹面
24 凹所
25 ラックガイド基体
26 固定手段

Claims (8)

  1. ギヤケースに回転自在に支持されたピニオンに噛合うラック歯を有すると共にラック歯に対して背面に凸面を有したラックバーを軸方向に移動自在に支持するラックガイドであって、ラックバーの凸面に対面する凹面を有したラックガイド基体と、このラックガイド基体の凹面に装着されていると共にラックバーの凸面が摺動自在に接触する摺動支持面を有する摺動板片と、この摺動板片をラックガイド基体の凹面に固定する固定手段とを具備しており、固定手段は、摺動板片に設けられた貫通孔と、この貫通孔に嵌合されていると共にラックガイド基体の凹面に固定的に設けられた固定ピンとを具備しているラックガイド。
  2. 固定ピンは、ラックガイド基体に一体的に形成されている請求項1に記載のラックガイド。
  3. 固定手段は、ラックガイド基体に設けられていると共に固定ピンが嵌着されている孔を有している請求項1に記載のラックガイド。
  4. 固定ピンは、ラックガイド基体の凹面の底部に設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載のラックガイド。
  5. 固定ピンは、その摺動支持面側の頭部でかしめられている請求項1から4のいずれか一項に記載のラックガイド。
  6. 摺動板片は、開口が設けられた底部を有している請求項1から5のいずれか一項に記載のラックガイド。
  7. ギヤケースと、このギヤケースに回転自在に支持されたピニオンと、このピニオンに噛合うラック歯を有すると共にラック歯に対して背面に凸面を有したラックバーと、このラックバーを軸方向に移動自在に支持する請求項1から6のいずれか一項に記載のラックガイドと、ラックバーの凸面に摺動板片の摺動支持面を弾性的に押圧させる弾性手段とを具備したラックピニオン式ステアリング装置。
  8. ギヤケースと、このギヤケースに回転自在に支持されたピニオンと、このピニオンに噛合うラック歯を有すると共にラック歯に対して背面に凸面を有したラックバーと、このラックバーを軸方向に移動自在に支持する請求項6に記載のラックガイドと、ラックバーの凸面に摺動板片の摺動支持面を弾性的に押圧させる弾性手段と、回転自在ローラを有していると共に当該回転自在ローラをラックバーの凸面へ弾性的に押圧させてラックバーを軸方向に移動自在に支持するローラ支持手段とを具備しており、回転自在ローラは、摺動板片の開口を通ってラックバーの凸面に回転自在に接触しているラックピニオン式ステアリング装置。
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