JP2005153653A - アクティブフード装置の接合構造 - Google Patents

アクティブフード装置の接合構造 Download PDF

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博儀 山口
Minoru Kouzo
実 高蔵
Hiroyuki Takahashi
浩幸 高橋
Shuji Masuda
修司 益田
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Abstract

【課題】 組付性を向上させることができると共に作動に対する信頼性を確保することができるアクティブフード装置の接合構造を得る。
【解決手段】 アクティブフード装置10はアクチュエータ12とリフトアップ機構16を備えている。リフトアップ機構16はリンク機構22を主部として構成されている。入力リンクとなる第1リンク24の前端部には、ガイド20に沿って摺動するローラピン32が配設されている。一方、アクチュエータ12のピストンロッドの先端部にはピストンヘッド46が取り付けられている。左右一対のヘッドプレート50の先端部の切欠60内にローラピン32のローラ32Aを係合させつつ、左右一対のヘッドプレート50の間に第1リンク24の前端部を挟み込むようにして、アクチュエータ12とリンク機構22とが相対回転可能に接合されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、作動対象との接触時又は作動対象との接触予測時に、車体に配設されたアクチュエータを作動させてリンク機構によりフードの周縁部をリフトアップさせるアクティブフード装置の接合構造に関する。
近年、車両が歩行者に接触した際の歩行者保護対策の一つとして、アクチュエータを使ってフードの後端部を直接的にリフトアップ可能に構成し、歩行者がフード上に接触したときのフードの変形ストロークを確保することで、歩行者接触時のエネルギーを吸収する技術が開発されている。
この種のアクティブフード装置の先行技術としては、下記特許文献1に記載された車両用フードの衝撃吸収装置があり、以下に簡単に説明する。
図7に示されるように、この車両用フードの衝撃吸収装置では、フードパネル100の後端部の両サイドに、衝突検出センサの検出信号に基づいて作動するインフレータ形式のアクチュエータ102がそれぞれ配設されている。さらに、各アクチュエータ102の後方側には、第1リンク104及び第2リンク106によって構成されたヒンジ機構108が配設されている。第1リンク104の一端部はフードパネル100の後端部に相対回転可能に連結されており、又第2リンク106の一端部は車体のアッパメンバ110に相対回転可能に支持されている。そして、第1リンク104の他端部及び第2リンク106の他端部はヒンジピン112によって相対回転可能に連結されている。さらに、このヒンジピン112には、アクチュエータ102の軸芯部に軸方向移動可能に設けられたピストンロッド114の先端部が相対回転可能に連結されている。
上記構成によれば、車両の前端部が歩行者と接触すると、この状態が衝突検出センサによって検出され、図示しないコントローラによってアクチュエータ102が作動される。アクチュエータ102が作動するとピストンロッド114が伸長し、ヒンジピン112を車両後方かつ上方側へ押圧する。これにより、第2リンク106がアッパメンバ110に対して起立方向へ揺動されると共に、第1リンク104がヒンジピン112を中心として起立方向へ揺動される。その結果、フードパネル100の後端部がフードパネル100の前端部(のフードロック機構)を中心として所定角度持ち上げられる。
特開平11−310158号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された車両用フードの衝撃吸収装置による場合、第2リンク106を車体のアッパメンバ110に先組みしてから塗装工程に入り、高温雰囲気下に晒されるため、火薬を含むアクチュエータ102は最後に車体に組付けることになる。そのため、アクチュエータ102のピストンロッド114とヒンジ機構108との連結構造(締結構造)は重要なポイントとなり、その構成の優劣が組付性や作動に対する信頼性に影響する。
本発明は上記事実を考慮し、組付性を向上させることができると共に作動に対する信頼性を確保することができるアクティブフード装置の接合構造を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係るアクティブフード装置の接合構造は、車体の所定位置に配置されると共に作動対象との接触時又は作動対象との接触予測時に作動するアクチュエータと、このアクチュエータと連結されると共に複数のリンクによって構成され、アクチュエータが作動することによりフードの周縁部をリフトアップさせるリンク機構と、を含んで構成されると共に、リンク機構が車体へ先付けされかつアクチュエータが車体に後付けされる組付手順を踏むアクティブフード装置に適用され、前記アクチュエータの出力部を構成する接合部の両側部間に前記リンク機構の入力部を構成する入力リンクを挟み込み、その状態で相対回転可能に相互に連結することにより、アクチュエータの出力部とリンク機構の入力部とを接合した、ことを特徴としている。
請求項2記載の本発明に係るアクティブフード装置の接合構造は、請求項1記載の発明において、前記入力リンクの入力点には、取付ベースに設けられたガイドに沿って摺動するピンが貫通状態で配置されており、前記接合部の両側部の先端部には、前記ピンの軸方向の両端部又は両端部付近を前記ガイドと交差する方向から挟み込んで係合状態となる開口部が形成されている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明に係るアクティブフード装置の接合構造は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記接合部の両側部の先端部の内側面には、当該接合部の前記入力リンクへの組付時に入力リンクを接合部の両側部間へセンタリングする面取り部が形成されている、ことを特徴としている。
請求項4記載の本発明に係るアクティブフード装置の接合構造は、請求項2又は請求項3記載の発明において、前記開口部は底部から先端部へ向かうにつれて開口幅が大きく設定されている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、作動対象と接触すると又は作動対象との接触が予測されると、アクティブフード装置のアクチュエータが作動される。アクチュエータが作動すると、リンク機構によってフードの周縁部がリフトアップされる。
ところで、上述したアクティブフード装置のリンク機構は、車両の組立工程の影響を受けないので、車体の所定位置に先付けされる。一方、アクティブフード装置のアクチュエータは駆動源であることから、車両の組立工程の最終段階で車体へ後付けされる。
ここで、本発明では、アクチュエータの出力部を構成する接合部の両側部間にリンク機構の入力部を構成する入力リンクを挟み込み、その状態で相対回転可能に相互に連結することとしたので、組付作業が比較的容易になる。また、入力リンクを接合部の両側部で挟み込む接合構造としたので、アクチュエータとリンク機構との接合部に十分な板厚を確保することができる。従って、接合部の強度を確保することができる。
請求項2記載の本発明によれば、入力リンクの入力点には、取付ベースに設けられたガイドに沿って摺動するピンが貫通状態で配置されている。一方、アクチュエータの接合部の両側部の先端部には開口部が形成されており、かかる開口部にピンの軸方向の両端部又は両端部付近が係合される。ピンが開口部に係合された状態では、ピンの軸方向の両端部又は両端部付近はガイドと交差する方向から挟み込まれる。従って、入力リンクは接合部の両側部の板厚方向への拘束を受け、ピンは接合部の両側部の板厚方向と交差する方向への拘束を受ける。従って、接合部には二方向からの拘束力が働く。
請求項3記載の本発明によれば、接合部の両側部間に入力リンクを組付ける際に、接合部の一方の側部の先端部と入力リンクとが相互に干渉することがある。この場合、本発明によれば、接合部の干渉する側の側部の先端部の内側面に形成された面取り部上を入力リンクが摺動することによって、入力リンクが接合部の両側部の中心側へ案内(センタリング)される。
請求項4記載の本発明によれば、接合部の両側部の先端部に形成された開口部の開口幅が底部から先端部へ向かうにつれて大きくなるように設定されているため、ピンの軸方向の両端部又は両端部付近を接合部の両側部の開口部の底部へ容易に係合させることができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るアクティブフード装置の接合構造は、アクチュエータの出力部を構成する接合部の両側部間にリンク機構の入力部を構成する入力リンクを挟み込み、その状態で相対回転可能に相互に連結することにより、アクチュエータの出力部とリンク機構の入力部とを接合したので、組付性を向上させることができると共に作動に対する信頼性を確保することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係るアクティブフード装置の接合構造は、請求項1記載の発明において、入力リンクの入力点に取付ベースに設けられたガイドに沿って摺動するピンを貫通状態で配置すると共に、接合部の両側部の先端部にピンの軸方向の両端部又は両端部付近をガイドと交差する方向から挟み込んで係合状態となる開口部を形成したので、接合部には二方向からの拘束力が働き、その結果、アクチュエータの出力部とリンク機構の入力部との連結状態を安定させることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係るアクティブフード装置の接合構造は、請求項1又は請求項2記載の発明において、接合部の両側部の先端部の内側面に、当該接合部の入力リンクへの組付時に入力リンクを接合部の両側部間へセンタリングする面取り部を形成したので、組付時に接合部の側部と入力リンクとが相互干渉しても面取り部によって入力リンクが接合部の両側部間へセンタリングされ、その結果、接合部を入力リンクに組付ける際の組付性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係るアクティブフード装置の接合構造は、請求項2又は請求項3記載の発明において、接合部の両側部の先端部に形成された開口部の開口幅を底部から先端部へ向かうにつれて大きくなるように設定したので、ピンの軸方向の両端部又は両端部付近を接合部の両側部の開口部の底部へ容易に係合させることができ、その結果、接合部をピンに組付ける際の組付性を向上させることができるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係るアクティブフード装置の接合構造の第1実施形態について説明する。
図1には、本実施形態に係るアクティブフード装置10の車両搭載状態の側面図が一部切り欠いた状態で示されている。また、図2には、当該アクティブフード装置10が拡大斜視図にて示されている。
これらの図に示されるように、アクティブフード装置10は、駆動装置として機能するインフレータ方式のアクチュエータ12と、このアクチュエータ12からの駆動力を受けてフードパネル14をリフトアップさせるリフトアップ機構16と、によって構成されており、フードパネル14の後端部14Aの両サイドにそれぞれ配設されている。
リフトアップ機構16は、取付ベースとしてのヒンジブラケット18を備えている。ヒンジブラケット18は、略車両前後方向を長手方向として配置された狭幅板状のベース部18Aと、このベース部18Aの中間部の外縁から立ち上げられたガイド部18Bと、このガイド部18Bの後方でかつ更に外側へオフセットした位置から立ち上げられたヒンジ部18Cと、を含んで構成されている。上記構成のヒンジブラケット18は、図示しないエプロンアッパメンバの頂壁部にボルトで固定されている。さらに、ヒンジブラケット18のガイド部18Bの高さ方向の所定位置には、略車両前後方向を長手方向として直線状かつ長孔状に形成されたガイド20が設けられている。
また、ヒンジブラケット18のヒンジ部18Cには、リンク機構22が軸支されている。リンク機構22は、側面視で略「へ」の字状に形成された第1リンク24と、側面視で直線状に形成された第2リンク26と、第1リンク24の内側に略平行に配置された長尺状のヒンジアーム28と、によって構成されている。
第1リンク24の後端部には、ピン30を中心としてヒンジアーム28の後端部が相対回転可能に連結されている。ヒンジアーム28は鉤状の断面形状を成しており、水平部分が図示しないボルトによってフードパネル14の後端部14Aに固定されている。また、第1リンク24の前端部には、ローラピン32(図3参照)が貫通状態で配置されている。ローラピン32は、第1リンク24の前端部の両側面に回転自在に配置される左右一対のローラ32Aと、これらのローラ32Aの軸芯部に位置し前述したガイド部18B側へ延出されてガイド20内へ挿入されるローラ軸32Bと、を備えている。
さらに、第1リンク24の長手方向の略中間部には、第2リンク26の前端部がピン34を中心として相対回転可能に連結されている。第2リンク26の後端部は、ヒンジブラケット18のヒンジ部18Cにピン36を中心として相対回転可能に連結されている。車両への組付状態では、ローラピン32がガイド20の前端部付近に位置されており、第1リンク24の前部と第2リンク26とで高さが低い二等辺三角形の斜辺が形成されるように各リンクが配置されている。
一方、上述したヒンジブラケット18の前部には、細長い円柱形状のアクチュエータ12がアクチュエータ取付ブラケット38を介して固定されている。アクチュエータ12の後端部にはブロック状のロック機構40が配設されており、更にその軸芯部からはピストンロッド42(図1参照)が突出されている。アクチュエータ12の前端部にはリード線44が接続されており、図示しない衝突検出センサによって歩行者との接触状態が検出された場合又は歩行者と衝突することが予測された場合には通電されて火薬が発火し、ガスが発生することでピストンロッド42を車両後方側へ軸方向移動させる構成である。なお、アクチュエータ12が作動すると、ロック機構40が作動することによりピストンロッド42が伸長された状態に保持される。
上記ピストンロッド42の先端部の外周面には雄ねじが形成されており、当該雄ねじ部分には接合部としてのピストンヘッド46が螺合されている。図4に分解して示されるように、ピストンヘッド46は、略円柱形状に形成されたヘッド本体48と、このヘッド本体48の両側部に配置される左右一対のヘッドプレート50と、これらのヘッドプレート50をヘッド本体48に固定するためのかしめピン52と、によって構成されている。
より具体的に説明すると、ヘッド本体48の前部は円柱形状に形成されており、その軸芯部にはピストンロッド42の後端部が螺合される雌ねじ54が形成されている。また、ヘッド本体48の後端面の中央部には、リンク機構22側へ延出される矩形平板状のプレート支持部48Aが一体に形成されている。プレート支持部48Aの中央部にはピン挿通孔56が形成されている。なお、プレート支持部48Aの厚さtは、前述した第1リンク24の板厚よりも若干厚く設定されている。
一方、左右一対のヘッドプレート50はそれぞれ略矩形平板状に形成されており、プレート支持部48Aの両サイドに当接状態で配置されるようになっている。左右一対のヘッドプレート50の基部には、プレート支持部48Aに形成されたピン挿通孔56と同軸上にピン挿通孔58がそれぞれ形成されている。なお、ヘッドプレート50に形成されたピン挿通孔56は、かしめピン52の皿形状の頭部の形状に合致するテーパ孔とされている。一対のヘッドプレート50は、ピン挿通孔56、58にかしめピン52が挿入され、先端部がかしめられることにより、プレート支持部48Aの両側部に強固に固定されている。
さらに、左右一対のヘッドプレート50の先端部(後端部)には、比較的大きな開口部としての切欠60が形成されている。切欠60は、底部60Aから先端部60Bへ向かうにつれて徐々に開口幅が大きくなるθ形状に切欠かれている。なお、底部60Aの曲率半径は、前述したローラピン32のローラ32Aの外径に略一致するように設定されている。加えて、左右一対のヘッドプレート50の先端上下部(後端上下部)の内側面には、平面視で略C字状に切欠かれた凹面テーパ形状の面取り部62が形成されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態に係るアクティブフード装置10では、通常の車両走行時にあっては、図1に実線で示される状態で保持される。すなわち、この状態では、衝突検出センサによって歩行者との接触状態が検出されることがないため、又は歩行者と接触することが予測される状況に至っていないため、図示しないコントローラからアクチュエータ12に通電されることはなく、このためピストンロッド42は縮小状態で保持される。従って、ピストンヘッド46によってローラピン32がガイド20の前端部に保持され、リンク機構22は平伏状態に保持される。
この状態から、衝突検出センサによって車両の前端部が歩行者と接触したことが検出されると又は歩行者と接触することが予測されると、図示しないコントローラによってアクチュエータ12が作動される。このため、アクチュエータ12の内圧が急激に高まり、ピストンロッド42が伸長される。これにより、ピストンヘッド46の左右一対のピストンプレート50の切欠60に「係合」により連結されたローラピン32のローラ32Aが車両後方側へ押圧される。なお、このときローラピン32は、ガイド20によって直線的に移動するようにガイドされる。また、ピストンロッド42が伸長されると、ロック機構40によってこの状態が保持される。
ローラピン32がガイド20の前端部から後端部へ移動すると、これに伴って第1リンク24の前端部が車両後方側へ押圧される。一方、第2リンク26の後端部はヒンジブラケット18のヒンジ部18Cにピン36でピン支承されているため、第2リンク26の後端部が車両後方側へ移動することはない。このため、第2リンク26はピン36を中心として立ち上がる方向へ揺動され、これに伴って第1リンク24が第2リンク26との連結点であるピン34を中心として立ち上がる方向へ揺動される。その結果、図1に二点鎖線で示されるように、フードパネル14は、図示しないロック機構によってロック状態が維持されている前端部14Bを支点とし、ヒンジアーム28を介して後端部14Aが車両上方側(図1の矢印A方向)へ持ち上げられた(リフトアップされた)状態となり、歩行者との接触荷重を吸収する。
ここで、本実施形態に係るアクティブフード装置の接合構造では、アクチュエータ12の出力部を構成するピストンヘッド46の両側部(即ち、左右一対のヘッドプレート50)間にリンク機構22の入力部を構成する第1リンク24の前端部を挟み込み、その状態でローラピン32回りに相対回転可能に相互に連結することとしたので、組付作業が比較的容易になる。また、第1リンク24をピストンヘッド46の一対のヘッドプレート50で挟み込む接合構造としたので、アクチュエータ12とリンク機構22との接合部に十分な板厚(三枚分の板厚)を確保することができる。従って、アクチュエータ12とリンク機構22との接合強度を確保することができる。その結果、本実施形態によれば、組付性を向上させることができると共に作動に対する信頼性を確保することができる。
また、本実施形態に係るアクティブフード装置の接合構造では、第1リンク24の入力点には、ヒンジブラケット18のガイド部18Bに設けられたガイド20に沿って摺動するローラピン32が貫通状態で配置されている。一方、アクチュエータ12のピストンヘッド46の一対のヘッドプレート60の先端部には切欠60が形成されており、かかる切欠60にローラピン32の一対のローラ32Aが係合される。一対のローラ32Aが一対の切欠60に係合された状態では、ローラピン32のローラ32Aはガイド20に対して直交する上下方向から挟み込まれる。従って、第1リンク24はピストンヘッド46の一対のヘッドプレート50の板厚方向(左右方向)への拘束を受け、ローラピン32はピストンヘッド46の一対のヘッドプレート50の板厚方向と交差する方向(ガイド20に対して直交する上下方向)への拘束を受ける。従って、アクチュエータ12とリンク機構22の第1リンク24との接合部には二方向(左右方向と上下方向)からの拘束力が働く。その結果、本実施形態によれば、アクチュエータ12の出力部とリンク機構22の入力部との連結状態を安定させることができる。
さらに、本実施形態に係るアクティブフード装置の接合構造では、ピストンヘッド46の左右一対のヘッドプレート50間に第1リンク24の前端部を組付ける際に、いずれか一方のヘッドプレート50の後端部と第1リンク24の前端部とが相互に干渉することがあるが、左右一対のヘッドプレート50の先端部の内側面にC面形状の面取り部62を形成したので、仮に組付時に両者が相互に干渉したとしても、干渉した側のヘッドプレート50の面取り部62上を第1リンク24の前端部が摺動することによって、第1リンク24が左右一対のヘッドプレート50の間へ案内(センタリング)される。従って、本実施形態によれば、ピストンヘッド46を第1リンク24に組付ける際の組付性を向上させることができる。
また、本実施形態に係るアクティブフード装置の接合構造では、ピストンヘッド46の左右一対のヘッドプレート50の先端部に形成された切欠60の開口幅が底部60Aから先端部60Bへ向かうにつれて大きくなるように設定されているため、ローラピン32の一対のローラ32Aを切欠60の底部60Aへ容易に係合させることができる。その結果、本実施形態によれば、ピストンヘッド46をローラピン32に組付ける際の組付性を向上させることができる。
〔第2実施形態〕
次に、図5を用いて、本発明に係るアクティブフード装置の接合構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図5には、本実施形態に係る接合部としてのピストンヘッド70の分解斜視図が示されている。この図に示されるように、本実施形態では、第1実施形態における左右一対のヘッドプレート50をプレス成形(鋼板の曲げ加工)により一部品で構成した点に特徴がある。
具体的に説明すると、本実施形態のピストンヘッド70は、ヘッド本体48と、このヘッド本体48のプレート支持部48Aにかしめピン52で固定されるヘッドプレート部72と、によって構成されている。ヘッドプレート部72は、プレート支持部48Aを上方側から挟み込む左右一対の側部72Aと、これらの側部72Aの上縁同士を繋ぐ連結部72Bとによって構成されている。なお、左右一対の側部72Aには、第1実施形態と同様の切欠60及び面取り部62が形成されている。
上記構成によれば、前述した第1実施形態で説明した効果が得られる他、鋼板の打抜き及び曲げ加工によってヘッドプレート部72が一部品で構成されるため、前述した第1実施形態に比べて、部品点数の削減を図ることができると共に組付工数を削減することができる。従って、アクティブフード装置10のトータルコストの削減を図ることができる。
〔第3実施形態〕
次に、図6を用いて、本発明に係るアクティブフード装置の接合構造の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図6には、本実施形態に係る接合部としてのピストンヘッド80の斜視図が示されている。この図に示されるように、本実施形態では、アルミダイカストによってピストンヘッド80の全体を一体成形した点に特徴がある。
具体的に説明すると、本実施形態のピストンヘッド80は、第1実施形態のヘッド本体48に相当する本体部80Aと、この本体部80Aの側縁から一体に延出された左右一対の側部80Bと、によって構成されている。なお、左右一対の側部80Bには、第1実施形態と同様の切欠60及び面取り部62が形成されている。上記のピストンヘッド80は、アルミダイカストによる鋳造品として構成されている。
上記構成によれば、前述した第1実施形態で説明した効果が得られる他、アルミダイカストによる一体成形によって鋳造品としてピストンヘッド80を構成したので、前述した第2実施形態よりも更に部品点数及び組付工数が削減される。従って、アクティブフード装置10のトータルコストをより一層削減することができる。
なお、上述した各実施形態では、フードパネル14の後端部14Aをリフトアップさせる構成を採ったが、これに限らず、フードパネルの前端部をリフトアップさせる構成やフードパネルを全体的にリフトアップさせる構成に対して本発明を適用してもよい。
また、上述した各実施形態では、第1リンク24、第2リンク26、ヒンジアーム28から成るリンク機構22を採用したが、これに限らず、パンタグラフ形式のリンク機構等、他のリンク機構を採用してもよい。
さらに、上述した各実施形態では、ヒンジブラケット18のヒンジ部18Cに長孔から成るガイド20を形成したが、これに限らず、ヒンジ部18Cにチャンネル状のレールを設ける等の構成を採ってもよい。
また、上述した各実施形態では、ピストンヘッド46、70、80の先端部にC面形状の面取り部62を形成したが、これに限らず、傾斜面から成るテーパを設けてもよいし、C面のような凹曲面ではなく、凸曲面にしてもある程度の効果は期待できる。
第1実施形態に係るアクティブフード装置の車両搭載状態を示す一部切欠側面図である。 第1実施形態に係るアクティブフード装置の要部を拡大して示す斜視図である。 (A)はリンク機構の斜視図、(B)はリンク機構の平面図である。 第1実施形態に係るアクティブフード装置の接合構造の要部を示す分解斜視図である。 第2実施形態に係るアクティブフード装置の接合構造の要部を示す分解斜視図である。 第3実施形態に係るアクティブフード装置の接合構造の要部を示す斜視図である。 従来のアクティブフード装置の接合構造を示す側面図である。
符号の説明
10 アクティブフード装置
12 アクチュエータ
14 フードパネル
14A 後端部(周縁部)
18 ヒンジブラケット(取付ベース)
22 リンク機構
24 第1リンク(入力リンク)
26 第2リンク(複数のリンクの一つ)
28 ヒンジアーム(複数のリンクの一つ)
46 ピストンヘッド(接合部)
50 ヘッドプレート(接合部の側部)
60 切欠(開口部)
62 面取り部
70 ピストンヘッド(接合部)
72A 側部(接合部の側部)
80 ピストンヘッド(接合部)
80A 側部(接合部の側部)

Claims (4)

  1. 車体の所定位置に配置されると共に作動対象との接触時又は作動対象との接触予測時に作動するアクチュエータと、
    このアクチュエータと連結されると共に複数のリンクによって構成され、アクチュエータが作動することによりフードの周縁部をリフトアップさせるリンク機構と、
    を含んで構成されると共に、リンク機構が車体へ先付けされかつアクチュエータが車体に後付けされる組付手順を踏むアクティブフード装置に適用され、
    前記アクチュエータの出力部を構成する接合部の両側部間に前記リンク機構の入力部を構成する入力リンクを挟み込み、その状態で相対回転可能に相互に連結することにより、アクチュエータの出力部とリンク機構の入力部とを接合した、
    ことを特徴とするアクティブフード装置の接合構造。
  2. 前記入力リンクの入力点には、取付ベースに設けられたガイドに沿って摺動するピンが貫通状態で配置されており、
    前記接合部の両側部の先端部には、前記ピンの軸方向の両端部又は両端部付近を前記ガイドと交差する方向から挟み込んで係合状態となる開口部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のアクティブフード装置の接合構造。
  3. 前記接合部の両側部の先端部の内側面には、当該接合部の前記入力リンクへの組付時に入力リンクを接合部の両側部間へセンタリングする面取り部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のアクティブフード装置の接合構造。
  4. 前記開口部は底部から先端部へ向かうにつれて開口幅が大きく設定されている、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のアクティブフード装置の接合構造。
JP2003393696A 2003-11-25 2003-11-25 アクティブフード装置の接合構造 Pending JP2005153653A (ja)

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