JP2015202787A - ラックガイド及びこのラックガイドを具備したラックピニオン式ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】閉塞部材とラックガイドの端面との間に密閉空気室を生じさせないようにでき、而して、円筒部に対して迅速に移動できてラックバーの移動方向に直交する径方向の変位に対して応動でき、ピニオンとラックバーのラック歯とのガタつきや歯打ち音を生じることのないラックガイド及び斯かるラックガイドを具備したラックピニオン式ステアリング装置を提供すること。【解決手段】ラックピニオン式ステアリング装置1は、R方向に回転自在なピニオン2と、ピニオン2と噛合するラック歯3を有すると共に摺動方向Aに直動自在なラックバー4と、ピニオン2をR方向に回転自在に支承するギアボックス5と、ラックバー4を摺動自在に支承するラックガイド6と、ラックガイド6をピニオン2に向かって押圧する弾性手段7とを具備している。【選択図】図1
Description
本発明は、自動車の舵取機構のラックバーを摺動自在に支承するラックガイド及びこのラックガイドを具備したラックピニオン式ステアリング装置に関する。
車輌用ステアリングシステムに於けるステアリングギア装置の一つとして、ギアボックス内にてステアリングギアシャフト先端のピニオンにラックバーのラック歯を噛合させ、ステアリングギアシャフトの回転によりピニオン及びラック歯を介してラックバーをその軸線方向に移動させるようになっており、ピニオンと噛合した部位と反対側のラックバーの部位に、ギアボックスの円筒部内にラックガイドを当該円筒部の内周面に摺動自在に接触させて配し、円筒部の開口部を閉塞する閉塞部材とラックガイドとの間に圧縮コイルばねを配したラックピニオン式ステアリング装置は知られている。
斯かる構造のラックピニオン式ステアリング装置においては、円筒部に対してラックガイドがスティックスリップを生じることなく確実な摺動を可能とするためには、円筒部の内周面とラックガイドの外周面との間に加工誤差を考慮してクリアランスが設けられる。
斯かるラックピニオン式ステアリング装置を装備した車輌が悪路や段差を有する路面にて走行されると、路面から車輪を介して作用する反力によりラックバーはその軸心回りに振れを生じ、ラックガイドの外周面と円筒部の内周面との間のクリアランスが大きいと、径方向のラックガイドの動きが大きくなり、ラックガイドの外周面と円筒部の内周面との衝突音及びラック歯とピニオンの歯との衝突音が大きくなるという問題がある。
そこで、ラックガイドと円筒部との間にOリング等の環状弾性部材を介在させ、その環状弾性部材によりラックガイドの径方向への動きを規制している(特許文献1及び特許文献2)が、ラックガイドに装着された環状弾性部材が円筒部の内周面とラックガイドの外周面との間の空気通路として機能するクリアランスを完全に塞ぐ結果、円筒部に対するラックガイドの移動でクリアランスを介して行われていた空気の流通が困難となって閉塞部材とラックガイドの端面との間の空間が密閉空気室となり、この密閉空気室により円筒部に対するラックガイドの迅速な移動を妨げる結果、ラックガイドによるラックバーの支持が不十分となり、ラックバーに振動が伝わった場合にピニオンとラックバーのラック歯とがガタつき、歯打ち音が発生する虞がある。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、閉塞部材とラックガイドの端面との間に密閉空気室を生じさせないようにでき、而して、円筒部に対して迅速に移動できてラックバーの移動方向に直交する径方向の変位に対して応動でき、ピニオンとラックバーのラック歯とのガタつきや歯打ち音を生じることのないラックガイド及び斯かるラックガイドを具備したラックピニオン式ステアリング装置を提供することにある。
本発明のラックガイドは、一方の面に摺動面を、他方の面に固定面を夫々有する摺動片本体及び固定面に一体的に形成された突出部を備えた摺動片と、支持面を有した軸方向の一方の端面、軸方向の他方の端面、この他方の端面で開口した中空部及び一方では、支持面で開口しており、他方では、中空部に連通していると共に摺動片の突出部が嵌合されている嵌合孔部を有したラックガイド基体と、ラックガイド基体の径方向の外周面から径方向に突出してラックガイド基体に装着された少なくとも一つの環状弾性部材と、一方の端部が摺動片本体の外周縁で開口している一方、他方の端部ではラックガイド基体の中空部に連通している通路手段とを具備しており、摺動片は、その固定面がラックガイド基体の支持面に接触して、当該支持面においてラックガイド基体に固定されており、環状弾性部材は、通路手段の一方の端部とラックガイド基体の他方の端面の軸方向における間に配されており、通路手段は、摺動片の突出部の外周面に形成された第一の溝と、一方の端部では当該第一の溝に連通すると共に他方の端部が摺動片本体の外周縁で開口して摺動片本体の固定面に形成された第二の溝とを具備している。
本発明のラックガイドによれば、少なくとも一つの環状弾性部材がラックガイド基体の径方向の外周面から径方向に突出してラックガイド基体に装着されているため、ラックピニオン式ステアリング装置の円筒部へのラックガイドの装着において、円筒部の内周面へのラックガイド基体の直接的な接触をなくすことができる上に、通路手段が一方の端部では摺動片本体の外周縁で開口している一方、他方の端部ではラックガイド基体の中空部に連通しており、環状弾性部材が通路手段の一方の端部とラックガイド基体他方の端面の軸方向における間に配されているために、ラックガイド基体の一方の端面側と他方の端面側とを相互に連通させることができ、閉塞部材とラックガイド基体の他方の端面との間に密閉空気室を生じさせないようにでき、而して、ラックピニオン式ステアリング装置の円筒部に対して迅速に移動できてラックバーの移動方向に直交する径方向の変位に対して応動でき、ピニオンとラックバーとのガタつきや歯打ち音を生じることのないラックガイド及び斯かるラックガイドを具備したラックピニオン式ステアリング装置を提供することができる。
好ましい例では、ラックガイド基体の嵌合孔部は、摺動片の突出部の径よりも大きな径を有した大径凹所と、この大径凹所に連通すると共に摺動片の突出部が締め代をもって嵌合されるように大径凹所の径よりも小さな径を有した嵌合孔と、嵌合孔の径よりも小さな径を有すると共に一端では嵌合孔に連通し、他端では中空部に連通する小径孔とを具備しており、通路手段の他方の端部は、嵌合孔及び小径孔を介してラックガイド基体の中空部に連通しており、第一の溝は、軸方向に沿って伸びており、第二の溝は、摺動面の摺動方向の摺動片本体の外周縁でその他方の端部が開口して摺動方向に伸び又は摺動面の摺動方向と直交する方向の摺動片本体の外周縁でその他方の端部が開口して摺動方向と直交する方向に伸びており、第一の溝は、突出部が嵌合孔に嵌合されることによって縦方向通路を形成しており、第二の溝は、摺動片本体の固定面がラックガイド基体の支持面に接触することにより縦方向通路に連通した横方向通路を形成している。
好ましい他の例では、環状弾性体は、少なくとも二個有しており、ラックガイド基体は、その外周面に軸方向において離間された少なくとも二条の環状溝を有しており、各環状溝に各環状弾性体が夫々装着されており、この例では、ラックガイド基体の揺動を好ましく抑えることができる。
本発明によるラックピニオン式ステアリング装置は、回転自在なピニオンと、このピニオンと噛合するラック歯を有すると共に直動自在なラックバーと、ピニオンを回転自在に支承するギアボックスと、ラックバーを摺動自在に支承する上記のラックガイドと、このラックガイドをピニオンに向かって押圧する弾性手段とを具備している。
摺動片としては、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂材料又は薄鋼板と、この薄鋼板上に一体に被着形成された多孔質金属焼結層と、この多孔質金属焼結層に含浸被覆されていると共にポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ四フッ化エチレン樹脂等の合成樹脂からなる合成樹脂層とを有する複層材料から形成されたものが好適であり、特に、斯かる複層材料からなる板状体をプレス成形して一体的に形成されたものがよい。
本発明によれば、ギアボックスの円筒部とラックガイドの端面との間に密閉空気室を生じさせないようにでき、而して、円筒部に対して軸方向に迅速に移動できてラックバーの移動方向に直交する径方向の変位に対して応動でき、ピニオンとラックバーのラック歯とのガタつきや歯打ち音を生じることのないラックガイド及び斯かるラックガイドを具備したラックピニオン式ステアリング装置を提供することができる。
次に本発明の実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれらの例に何等限定されないのである。
図1から図10において、本例のラックピニオン式ステアリング装置1は、R方向に回転自在なピニオン2と、ピニオン2と噛合するラック歯3を有すると共に摺動方向A(図1において紙面に直交する方向)に直動自在なラックバー4と、ピニオン2をR方向に回転自在に支承するギアボックス5と、ラックバー4を摺動自在に支承するラックガイド6と、ラックガイド6をピニオン2に向かって押圧する弾性手段7とを具備している。
ピニオン2が一体的に設けられたピニオン軸8は、玉軸受9を介してギアボックス5にR方向に回転自在に支承されていると共にステアリング操作によりR方向に回転されるようになっている。
ピニオン2のR方向の回転によりピニオン2とラック歯3との噛合を介して摺動方向Aに直動されるラックバー4は、ラック歯3が設けられた面と反対の側に半円筒状の凸面からなる摺動面10を有している。
ラックバー4が摺動方向Aに貫通しているギアボックス5は、玉軸受9が取付けられたギアボックス本体11と、ギアボックス本体11に一体的に形成されていると共に円筒状の内周面12を有した円筒部13と、円筒部13の一端部にねじ部14を介して螺着された閉塞部材15とを具備しており、閉塞部材15は、当該閉塞部材15に螺着されたロックナット16により円筒部13に固定されている。
ラックガイド6は、ラックバー4の摺動面10に摺動自在に接触すると共に半円筒状の凹面からなる摺動面17を有する摺動片18と、摺動片18を摺動方向Aに対して直交する軸方向Bの一方の端面19で支持すると共に外周面20に軸方向Bにおいて離間された二条の環状溝21を有したラックガイド基体22と、ラックガイド基体22の外周面20から突出してラックガイド基体22の環状溝21の夫々に装着されていると共にラックガイド基体22の外周面20から突出する外周面23でギアボックス5の円筒部13の内周面12に接触するOリング等からなる二個の環状弾性部材24とを具備している。
薄鋼板とこの薄鋼板の一方の面に一体的に被着形成された多孔質金属焼結層とこの多孔質金属焼結層に含浸被覆された合成樹脂層とからなると共に当該合成樹脂層側を内側に湾曲させた湾曲板状の摺動片18は、一方の面に摺動面17を有すると共に摺動面17の反対の他方の面に半円筒状の凸面からなる固定面25を有する摺動片本体26と、摺動片本体26の固定面25に一体的に形成された円筒部27及び円筒部27の一方の端部に一体的に形成された底部28を夫々備えて当該固定面25に一体的に形成された有底円筒状の突出部29と、突出部29の円筒部27の外周面30に、一方の端部31が底部28の一方の面32で夫々開口すると共に他方の端部33が突出部29の根元部34に夫々位置して軸方向Bに夫々伸びて円筒部27の軸心を挟んで相対向して形成された一対の縦溝としての溝35と、摺動片本体26の固定面25に、一方の端部36の夫々で溝35の端部33の夫々に連通すると共に他方の端部37の夫々が摺動方向Aと直交する方向Cの摺動片本体26の外周縁となる平坦面38の夫々で開口すると共に摺動方向Aと直交する方向Cに伸びて形成された一対の横溝としての溝39とを備えている。
ギアボックス5の円筒部13に配されていると共にアルミニウム又はアルミニウム合金材、焼結金属材等から形成されてなると共に外周面20に二条の環状溝21を有したラックガイド基体22は、摺動片本体26を支持する半円筒状の凹面からなる支持面40及び支持面40に連なっていると共に平坦面38と面一の一対の三日月状の平坦面41を有した軸方向Bの一方の端面19と、支持面40の中央部で開口すると共に摺動片18の突出部29の円筒部27の外径よりも大きい径を有した円形の大径凹所42、大径凹所42に連通すると共に摺動片18の突出部29の円筒部27が締め代をもって嵌合されるように大径凹所42の径よりも小さな径を有した嵌合孔43及び一端では嵌合孔43に連通すると共に嵌合孔43よりも小さい径を有した小径孔44を具備した嵌合孔部45と、小径孔44に連通すると共にラックガイド基体22の軸方向Bの他方の端面46で開口した中空部47と、支持面40の摺動方向Aの両縁部に支持面40に沿って一体的に設けられていると共に一様な高さをもった四個の突条部48とを備えている。
摺動片18は、突出部29の円筒部27を嵌合孔43に圧入嵌合せしめ、固定面25を支持面40に接触させると共に摺動片本体26の外周縁を突条部48に係合させて支持面40に保持固定されており、一方では、支持面40で開口し、他方では、中空部47に連通していると共に摺動片18の突出部29が嵌合されている嵌合孔部45を具備したラックガイド基体22とラックガイド基体22に嵌合保持された摺動片18とを具備したラックガイド6において、摺動片本体26の摺動面17は、四個の突条部48の上面49よりも摺動面10側に位置している。
ラックガイド基体22の支持面40に嵌合保持された摺動片18では、底部28が円筒部27の形状を保持する補強部の役割を果たしているので、突出部29は、ラックガイド基体22の嵌合孔43に長期にわたってしっかりと保持され、摺動片本体26は、ラックガイド基体22の四個の突条部48に係合しているので、ラックガイド基体22の支持面40に位置ずれなしにラックガイド基体22に保持されている。
ラックガイド6において、溝39の端部37でもある一方の端部50では摺動片本体26の外周縁としての平坦面38で開口している一方、溝35の端部31でもある他方の端部51では嵌合孔43及び小径孔44を介してラックガイド基体22の中空部47に連通している通路手段52は、一対の溝35と一対の溝39とからなり、平坦面38側の円筒部13内と端面46側の円筒部13内とを相互に連通させている。
通路手段52において、溝35は、突出部29が嵌合孔43に嵌合されることによって嵌合孔43を規定するラックガイド基体22の内周面53によって規定された縦方向通路54を形成しており、溝39は、摺動片本体26の固定面25がラックガイド基体22の支持面40に接触することにより縦方向通路54に連通した横方向通路55を当該支持面40によって規定されて形成している。
環状弾性部材24は、通路手段52における摺動片本体26の平坦面38で開口する一方の端部50とラックガイド基体22の軸方向Bの他方の端面46との軸方向Bにおける間において円筒部13の内周面12に接触して配されている。
弾性手段7は、一方の端部では中空部47を規定するラックガイド基体22の環状面56に接触する一方、他方の端部では閉塞部材15に接触して圧縮されてラックガイド基体22と閉塞部材15との間に配されたコイルばね57を具備しており、コイルばね57は、ラックガイド基体22を介して摺動片18の摺動面17をラックバー4の摺動面10に弾性的に押圧させている。
以上のラックピニオン式ステアリング装置1では、ステアリング操作によりピニオン軸8がR方向に回転されると、ラックバー4がピニオン2とラック歯3との噛合を介して摺動方向Aに直動される結果、ラックバー4に連結された自動車の車輪にステアリング操作を伝達することができる。ラックピニオン式ステアリング装置1において、ラックガイド6は、ラックバー4の摺動面10に摺動面17で接触してラックバー4の摺動方向Aの直動を案内すると共に弾性手段7による弾性力でピニオン2とラック歯3との噛合を確保させるようになっている上に、ラックバー4の軸方向Bの微小変位に追従して弾性手段7の伸縮を伴って軸方向Bに移動するようになっている。
ラックガイド6によれば、ラックガイド基体22の二条の環状溝21に装着されている環状弾性部材24がラックガイド基体22の外周面20から突出する外周面23でギアボックス5の円筒部13の内周面12に接触するようになっているため、円筒部13へのラックガイド基体22の直接的な接触をなくすことができる上に、通路手段52が平坦面38側の円筒部13内の空間58を端面46と閉塞部材15との空間59に連通させるために、環状弾性部材24で分断された空間58と空間59とを相互に連通させることができ、ギアボックス5の円筒部13内の閉塞部材15とラックガイド6の軸方向Bの端面46との間に密閉空気室を生じさせないようにでき、而して、ラックバー4の軸方向Bの微小変位に追従してラックガイド6がギアボックス5の円筒部13の内周面12に対して軸方向Bに即座に移動できるようになる結果、ピニオン2とラック歯3とのぴったりとした噛合を常時確保できて、ピニオン2とラック歯3との間にガタツキの発生及び歯打ちによる異音の発生をなくし得る。
上記の通路手段52は、縦方向通路54を形成する溝35に加えて、摺動方向Aと直交する方向Cの摺動片本体26の外周縁としての平坦面38で他方の端部37が開口すると共に方向Cに伸びて横方向通路55を形成する溝39を具備しているが、これに代えて、図11から図13に示すように、通路手段52は、溝35に加えて、摺動片本体26の固定面25に、一方の端部36の夫々で溝35の端部33の夫々に連通すると共に他方の端部37の夫々が摺動方向Aの摺動片本体26の外周縁61で開口すると共に摺動方向Aに伸びて形成された一対の横溝としての溝39からなっていてもよく、この場合も、溝35が縦方向通路54を、溝39が横方向通路55を夫々形成している。
更に、ラックガイド6は、一対の溝35及び39からなる通路手段52に代えて、一個の溝35及び39又は三個以上の溝35及び39からなる通路手段52を具備していてもよく、加えて、溝39は、摺動方向A又は方向Cに伸びる代わりに、これらに交差する方向に伸びていてもよい。
1 ラックピニオン式ステアリング装置
2 ピニオン
3 ラック歯
4 ラックバー
5 ギアボックス
6 ラックガイド
7 弾性手段
10 摺動面
13 円筒部
17 摺動面
18 摺動片
19、46 端面
20 外周面
21 環状溝
22 ラックガイド基体
24 環状弾性部材
25 固定面
29 突出部
35、39 溝
52 通路手段
2 ピニオン
3 ラック歯
4 ラックバー
5 ギアボックス
6 ラックガイド
7 弾性手段
10 摺動面
13 円筒部
17 摺動面
18 摺動片
19、46 端面
20 外周面
21 環状溝
22 ラックガイド基体
24 環状弾性部材
25 固定面
29 突出部
35、39 溝
52 通路手段
Claims (5)
- 一方の面に摺動面を、他方の面に固定面を夫々有する摺動片本体及び固定面に一体的に形成された突出部を備えた摺動片と、支持面を有した軸方向の一方の端面、軸方向の他方の端面、この他方の端面で開口した中空部及び一方では、支持面で開口しており、他方では、中空部に連通していると共に摺動片の突出部が嵌合されている嵌合孔部を有したラックガイド基体と、ラックガイド基体の径方向の外周面から径方向に突出してラックガイド基体に装着された少なくとも一つの環状弾性部材と、一方の端部が摺動片本体の外周縁で開口している一方、他方の端部ではラックガイド基体の中空部に連通している通路手段とを具備しており、摺動片は、その固定面がラックガイド基体の支持面に接触して、当該支持面においてラックガイド基体に固定されており、環状弾性部材は、通路手段の一方の端部とラックガイド基体の他方の端面との軸方向における間に配されており、通路手段は、摺動片の突出部の外周面に形成された第一の溝と、一方の端部では当該第一の溝に連通すると共に他方の端部が摺動片本体の外周縁で開口して摺動片本体の固定面に形成された第二の溝とを具備しているラックガイド。
- ラックガイド基体の嵌合孔部は、摺動片の突出部の径よりも大きな径を有した大径凹所と、この大径凹所に連通すると共に摺動片の突出部が締め代をもって嵌合されるように大径凹所の径よりも小さな径を有した嵌合孔と、嵌合孔の径よりも小さな径を有すると共に一端では嵌合孔に連通し、他端では中空部に連通する小径孔とを具備しており、通路手段の他方の端部は、嵌合孔及び小径孔を介してラックガイド基体の中空部に連通している請求項1に記載のラックガイド。
- 第一の溝は、軸方向に伸びており、第二の溝は、摺動面の摺動方向の摺動片本体の外周縁でその他方の端部が開口して摺動方向に伸び又は摺動方向と直交する方向の摺動片本体の外周縁でその他方の端部が開口して摺動面の摺動方向と直交する方向に伸びており、第一の溝は、突出部が嵌合孔に嵌合されることによって縦方向通路を形成しており、第二の溝は、摺動片本体の固定面がラックガイド基体の支持面に接触することにより縦方向通路に連通した横方向通路を形成している請求項1又は2に記載のラックガイド。
- 環状弾性体は、少なくとも二個有しており、ラックガイド基体は、その外周面に軸方向において離間された少なくとも二条の環状溝を有しており、各環状溝に各環状弾性体が夫々装着されている請求項1から3のいずれか一項に記載のラックガイド。
- 回転自在なピニオンと、このピニオンと噛合するラック歯を有すると共に直動自在なラックバーと、ピニオンを回転自在に支承すると共に円筒部及びこの円筒部の開口端を閉鎖する閉塞部材を有したギアボックスと、ラックバーを摺動自在に支承するようにギアボックスの円筒部に装着された請求項1から4のいずれか一項に記載のラックガイドと、このラックガイドをピニオンに向かって押圧する弾性手段とを具備しているラックピニオン式ステアリング装置。
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