JP2007199413A - 定着装置、画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置およびその制御方法 Download PDF

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力 安藤
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Abstract

【課題】回動するベルト部材を用いる定着装置および画像形成装置において、記録媒体の側縁によるベルト部材の摩耗に起因する定着性能の劣化を抑制する。
【解決手段】定着装置は、定着ベルト610を備える定着ベルトモジュールに、加圧ロールが圧接配置されて構成されている。定着ベルト610の蛇行幅は、制御部によって駆動される蛇行調整機構によって制御され、最大幅の記録用紙Pmaxに画像形成する場合には画像余白幅B未満の最大用紙蛇行幅MWに、幅の小さい記録用紙Psmlに画像形成する場合には最大用紙蛇行幅MWより大きい通常用紙蛇行幅NWに設定される。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば電子写真方式を利用した画像形成装置に用いられる定着装置等に関し、より詳しくは回動可能なベルト部材を備えた定着装置等に関する。
電子写真方式を用いる複写機、プリンタ等の画像形成装置において、記録用紙上に転写されたトナー像を定着させる定着装置として、2ロール方式と呼ばれる構成が広く一般に用いられている。2ロール方式の定着装置は、加熱源(ヒータ)によって加熱される定着ロールに加圧ロールが圧接されて構成され、両ロールの圧接領域(ニップ部)に、記録用紙を通過させることで加熱・加圧して記録用紙上にトナー像を定着する。
このような2ロール方式の定着装置では、記録用紙が定着ロールの表面から奪う熱量に対応した熱量を、定着ロールの内部に配置したヒータから即応的に、かつ充分に供給することが構造的に難しく、高速化が困難なものであった。
そこで、記録用紙を加熱する加熱部材をフィルム状のベルト部材(定着ベルト)によって構成した定着装置が提案された(たとえば、特許文献1参照)。
このような定着ベルトを用いる定着装置では、ニップ部に進入する前に定着ベルトを充分に加熱し、ニップ部で定着ベルトから記録用紙に熱を加えてトナー像を定着する。定着ベルトは熱容量が小さく、定着作用によって記録用紙に熱を奪われても短時間で所定の定着温度まで回復させることが可能であり、画像形成の高速化に対応することができる。
ところで、トナーを加熱溶融させて記録用紙に定着させる定着装置では、熱によって溶融したトナーの付着力で記録用紙が定着ロールや定着ベルトから剥がれ難くなる。これを防いで剥離性を高めるために、従来は、定着ロールや定着ベルトにシリコンオイルを塗布することが行われていた。しかし、そのシリコンオイルが光学系に悪影響を与えたり、また、シリコンオイルを定着ロールや定着ベルトに均一に塗布することが難しく画像ムラや汚れを招来するという問題があった。
近時、トナーにワックス成分を含有させると共に、定着ロールや定着ベルトの表面に剥離性の良いフッ素樹脂等による皮膜(剥離層)を形成し、オイルレス化することが進められている。また、定着ベルトを用いる定着装置では、このようなオイルレス構成に加えて、ニップ部の出口部(下流部)の定着ベルトの内側に、定着ベルトの曲率を大きく設定するための剥離部材を設け、定着ベルトの曲率の変化によって記録用紙を剥離する構成が提案されている(たとえば、特許文献2および3参照)。
ここで、定着ロールや定着ベルトの表面にフッ素樹脂等による剥離層を形成した定着装置では、定着する記録用紙の側縁によって定着ロールや定着ベルトの表面の剥離層が摩耗し、その摩耗が進行すると定着画像の品質を劣化させるという問題が生じた。すなわち、剥離層が摩耗した部位では平滑性や剥離性が悪くなり、定着画像の光沢が他の部位より低下して目視可能な差異が出る。たとえば、A4の記録用紙を縦長で多量に定着作用して、その側縁によって定着ロールの表面の剥離層が摩耗した定着装置を用い、A3の記録用紙に対して定着作用を行うと、定着画像の摩耗部位と対応する部位が光沢の低い筋状に見える。
なお、定着装置において、記録用紙の側縁部によるロール摩耗による不具合を解消しようとするものとして、特許文献4に開示のごとき構成が提案されている。
この特許文献4には、駆動モーターは、ニップ部分を通過する紙シートに対してロールの位置を変更するためにロールを連続して行きつ戻りつ側方に移動させる構成が開示されている。
特開平3−133871号公報 特開昭63−193168号公報 特開2003−5566号公報 特開2005−182028号公報
しかしながら、上記のごとくロールを連続して行きつ戻りつ側方に移動させる構成では、定着装置全体を側方に往復移動させなければならない。このため、画像形成装置の大型化やコストアップを招来し、現実的でないという問題があった。
そこで本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、回動するベルト部材を用いる定着装置および画像形成装置において、記録媒体の側縁によるベルト部材の摩耗に起因する定着性能の劣化を抑制することにある。
かかる目的のもと、本発明の定着装置は、記録媒体に担持されたトナー像を定着する定着装置であって、回転可能な定着ロール部材と、定着ロール部材に張架されて回動する定着ベルト部材と、定着ベルト部材の蛇行幅を、記録媒体の幅に応じて変更する蛇行調整機構と、を備えることを特徴とする。
ここで、蛇行調整機構は、定着ベルト部材の蛇行幅を、最大幅の記録媒体と、最大幅の記録媒体以外の記録媒体とで変更することを特徴とすることができる。また、蛇行調整機構は、最大幅の記録媒体では、定着ベルト部材の蛇行幅を、最大幅の記録媒体における移動方向側方の余白幅未満とすることを特徴とすることができる。さらに、蛇行調整機構は、最大幅以外の記録媒体では、定着ベルト部材の蛇行幅を、最大幅の記録媒体における蛇行幅より大きくすることを特徴とすることができる。
上記構成に加え、定着ロール部材の定着ベルト部材が巻回する部位に圧接してニップ部を形成する、表面に弾性層を有する加圧ロール部材を備えることを特徴とすることができる。
また、ニップ部の下流側の定着ベルト部材と定着ロール部材の間に、定着ベルト部材を大きな曲率で屈曲させて定着ベルト部材から記録媒体を剥離させる剥離部材を備えることを特徴とすることができる。
さらに、定着ベルト部材は、定着ロール部材と回転可能な張架ロール部材とに張架されており、蛇行調整機構は、張架ロール部材を揺動させて定着ベルト部材の蛇行を調整することを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、トナー像を形成するトナー像形成手段と、トナー像形成手段によって形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、記録媒体上に転写されたトナー像を記録媒体に定着する定着装置と、定着装置を制御する制御装置と、を備えて構成され、定着装置は、回転可能な定着ロール部材と、定着ロール部材に張架されて回動する定着ベルト部材と、定着ベルト部材の蛇行幅を変更調整可能な蛇行調整機構と、を備え、制御装置は、画像形成する記録媒体の幅に応じて異なる定着ベルト部材の蛇行幅に、蛇行調整機構を制御することを特徴とする。
ここで、制御装置は、最大幅の記録媒体を画像形成する際には、定着ベルト部材の蛇行幅を、最大幅の記録媒体の側縁が定着ベルト部材に当接する領域と、最大幅の記録媒体の画像形成領域とが、重合しないように制御することを特徴とすることができる。
また、制御装置は、最大幅以外の記録媒体では、定着ベルト部材の蛇行幅を、最大幅の記録媒体における蛇行幅より大きく制御することを特徴とすることができる。
本発明の画像形成装置の制御方法は、定着ベルト部材を備える定着装置によって記録媒体上にトナー像を定着する画像形成装置の制御方法であって、記録媒体の大きさの情報を取得する情報取得ステップと、記録媒体の幅を判定する記録媒体幅判定ステップと、記録媒体の幅に応じて定着ベルト部材の蛇行幅を異なる幅に設定する蛇行幅設定ステップと、を含むことを特徴とする。
ここで、蛇行幅設定ステップは、記録媒体の幅が最大幅と最大幅以外とで、定着ベルト部材の蛇行幅をそれぞれ異なる幅に設定することを特徴とすることができる。
また、蛇行幅設定ステップは、記録媒体の幅が最大幅では、定着ベルト部材の蛇行幅を、最大幅の記録媒体における移動方向側方の余白幅未満に設定することを特徴とする。さらに、蛇行幅設定ステップは、記録媒体の幅が最大幅以外では、定着ベルト部材の蛇行幅を、記録媒体の幅が最大幅の際より大きく設定することを特徴とすることができる。
本発明によれば、記録媒体の側縁によるベルト部材の摩耗に起因する定着性能の劣化を抑制することができ、高い耐久性を有する定着装置および画像形成装置を構成することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本実施の形態を適用した画像形成装置1の概略構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、いわゆるタンデム型と呼ばれる中間転写方式の画像形成装置であって、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成するトナー像形成手段としての複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部10とを備えている。また、画像形成装置1は、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を記録媒体としての記録用紙Pに一括転写(二次転写)させる転写手段としての二次転写部20と、二次転写された画像を記録用紙P上に定着させる定着装置60とを備えている。さらに、画像形成装置1は、記録用紙搬送機構50と、上記各装置(各部)の動作を制御する制御装置としての制御部40とを有している。
各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、図中画像形成ユニット1Yに代表して示すように、矢印A方向に回転する感光体ドラム11を備えている。感光体ドラム11の周囲には、感光体ドラム11を帯電する帯電器12と、感光体ドラム11上に静電潜像を書込むレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで示す)と、各色成分トナーを収容して感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像器14とが配設されている。さらに、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を一次転写部10にて中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16と、感光体ドラム11上の残留トナーを除去するドラムクリーナ17とが配設されている。これらの画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順に、略直線状に配置されている。
中間転写ベルト15は、各種ロールによって各感光体ドラム11の配列方向に沿って略直線状に延びる経路を有して張架され、図1に示すB方向に所定の速度で循環駆動(回動)されるようになっている。
一次転写部10は、中間転写ベルト15を挟んで感光体ドラム11に対向配置された一次転写ロール16によって構成されている。一次転写ロール16は感光体ドラム11に中間転写ベルト15を圧接させるようになっている。また、一次転写ロール16にはトナーの帯電極性と逆極性の電圧(一次転写バイアス)が印加されるようになっている。これにより、各々の感光体ドラム11上のトナー像を中間転写ベルト15に順次静電吸引し、中間転写ベルト15上にトナー像を重畳形成する。
二次転写部20は、中間転写ベルト15のトナー像担持面側に配置される二次転写ロール22と、中間転写ベルト15を挟んでこの二次転写ロール22に対向配置されたバックアップロール25とによって構成されている。
バックアップロール25には二次転写バイアスが印可されると共に、二次転写ロール22は接地されており、バックアップロール25との間に二次転写バイアスが形成されるようになっている。そして、中間転写ベルト15が担持したトナー像を、搬送供給される記録用紙P上に二次転写する。
また、中間転写ベルト15の二次転写部20の下流側には、二次転写後の中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去し、中間転写ベルト15の表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーナ35が設けられている。
記録用紙搬送機構50は、記録用紙Pを収容する記録用紙トレイ51から、記録用紙Pを二次転写部20へと搬送すると共に、二次転写部20でトナー像が転写(二次転写)された記録用紙Pを定着装置60に搬送する。
そして、画像形成装置1は、制御部40によって制御され、下記のようにして画像形成を行う。
すなわち、図示しない画像読取装置や図示しないパーソナルコンピュータ等から出力される画像データに基づいて、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kのそれぞれ感光体ドラム11上にそれぞれの色のトナー像を形成する。各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにおけるトナー像の形成は、帯電器12によって帯電された感光体ドラム11上をレーザ露光器13で走査露光して静電潜像を形成し、その静電潜像を現像器14によって現像してトナー像を形成することによって行われる。
ついで、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの感光体ドラム11上に形成したトナー像を、各一次転写部10において中間転写ベルト15上に重ね合わせて転写し、二次転写部20において記録用紙搬送機構50によって搬送される記録用紙P上に一括して静電転写する。
その後、トナー像が転写された記録用紙Pを、記録用紙搬送機構50によって定着装置60に搬送し、定着装置60によって熱および圧力によってトナー像を記録用紙P上に定着させ、図示しない排紙載置部に排出するものである。
つぎに、本発明の実施の形態である定着装置60について詳細に説明する。
図2は本実施の形態の定着装置60の一方の端部を概念的に示す斜視図、図3は定着装置60の概略構成を示す側断面図である。また、図4はニップ部Nの近傍領域の概略断面図、図5は図3のA矢視図に相当する蛇行調整機構70の概略構成を示す説明図である。
定着装置60は、定着ベルト610を備える定着ベルトモジュール61と、定着ベルトモジュール61に圧接配置された加圧部材としての加圧ロール62とで構成されている。そして、定着ベルトモジュール61と加圧ロール62との間に、記録用紙Pを加圧加熱してトナー像を定着させるニップ部Nを形成している。ニップ部Nは、ロールニップ部N1と、剥離パッドニップ部N2とから成る。
定着ベルトモジュール61は、定着ベルト部材としての定着ベルト610と、この定着ベルト610を張架しながら回転駆動する定着ロール部材としての定着ロール611と、内側から定着ベルト610を張架する張架ロール部材としての張架ロール612とを備えている。また、定着ベルト610の外側に配設されてその周回経路を規定する張架ロール613と、定着ロール611と張架ロール612との間の定着ベルト610の外側に配設されて定着ベルト610の経路を規定する張架ロール614とを備えている。さらに、定着ベルトモジュール61と加圧ロール62とが圧接する領域であるニップ部N内の下流側の、定着ロール611の近傍に配置された剥離部材としての剥離パッド64と、ニップ部Nの下流側において定着ベルト610を張架する張架ロール615とを備えている。
定着ベルト610は、周長314mm、幅340mmのフレキシブルなエンドレスベルトである。厚さ80μmのポリイミド樹脂で形成されたベース層と、ベース層の表面側(外周面側)に積層された厚さ200μmのシリコーンゴムからなる弾性体層と、さらに弾性体層上に被覆された厚さ30μmのテトラフルオロエチレン−ペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)チューブからなる剥離層とで構成されている。なお、この定着ベルト610の構成は、使用目的や使用条件等の装置設計条件に応じて、材質・厚さ・硬度等を適宜選択することができる。
定着ロール611は、外径65mm、長さ360mm、厚さ10mmのアルミニウムからなる円筒状のコアロール(芯金)に、表面の金属磨耗を防止する保護層として、厚さ200μmのフッ素樹脂が被覆されて形成されたハードロールである。ただし、定着ロール611は、この構成に限るものではなく、加圧ロール62との間でニップ部Nを形成する際に、加圧ロール62からの押圧力に対して殆ど変形を生じない充分にハードなロールとして機能する構成であればよい。そして定着ロール611は、図示しない駆動モータからの駆動力を受けて、264mm/sの表面速度で図3中矢印C方向に回転する。
また、定着ロール611の内部には、加熱手段として定格900Wのハロゲンヒータ616aが配設され、定着ロール611の表面に接触するように配置された温度センサ617aの計測値に基づき、画像形成装置の制御部40(図1参照)が定着ロール611の表面温度を150℃に制御している。
張架ロール612は、外径30mm、厚さ2mm、長さ360mmのアルミニウムで形成された円筒状ロールである。そして、張架ロール612の内部には加熱源として定格1000Wのハロゲンヒータ616bが配設されており、温度センサ617bと制御部40(図1参照)とによって、表面温度が190℃に制御されている。したがって、張架ロール612は、定着ベルト610を張架する機能とともに、定着ベルト610を内周面側から加熱する機能をも併せ持っている。
また、張架ロール612の両端部には定着ベルト610を外側に押圧するバネ部材(不図示)が配設され、定着ベルト610全体の張力を15kgfに設定し、定着ベルト610の張力を幅方向に亘って均一としている。
また、定着ベルト610の軸方向の変位をできる限り小さく抑えるため、張架ロール612は、外径が端部よりも中央部のほうを100μmだけ大きくした所謂クラウン形状に形成しても良い。
さらに、この張架ロール612は、一方の端部の支点70Cを中心として他端が定着ロール611に対して離接する方向に揺動可能に設けられており、蛇行調整機構70(図3には示さず、図5に示す)を構成している。
蛇行調整機構70は、制御部40に制御されて張架ロール612を揺動操作し、定着ベルト610の蛇行を所定の範囲に規定する。この蛇行調整機構70の構成と制御部40による制御については後に詳述する。
張架ロール613は、外径25mm、厚さ2mm、長さ360mmのアルミニウムで形成された円筒状ロールである。また、張架ロール613の表面には厚さ20μmのフッ素樹脂からなる離型層が形成されている。この離型層は、定着ベルト610の外周面からの僅かなオフセットトナーや紙粉が張架ロール613に堆積するのを防止するために形成されるものである。
また、張架ロール613も張架ロール612と同様に、外径が端部よりも中央部の方を100μmだけ大きくしたクラウン形状としても良い。なお、その場合、張架ロール612と張架ロール613の双方をクラウン形状で形成しても、張架ロール612または張架ロール613のいずれか一方のみをクラウン形状で形成しても、いずれでも良い。
張架ロール613の内部には、加熱手段としての定格1000Wのハロゲンヒータ616cが配設されており、温度センサ617cと制御部40(図1参照)とによって、表面温度が190℃に制御されている。したがって、張架ロール613は、定着ベルト610を張架する機能とともに、定着ベルト610を外周面側から加熱する機能をも併せ持っている。したがって、本実施の形態では、定着ロール611と張架ロール612および張架ロール613とによって定着ベルト610が加熱される構成を採用している。
張架ロール614は、外径15mm、長さ360mmのアルミニウムで形成された円柱状ロールである。回転自在に支持されており、張架ロール612から定着ロール611に至る定着ベルト610の経路を規定している。
剥離パッド64は、例えばSUS等の金属や樹脂等の剛体で形成された、定着ロール611と対応する長さのブロック状の部材である。その断面形状は、定着ロール611に面する内側面64aと、定着ベルト610を加圧ロール62に押圧する押圧面64bと、押圧面64bに対して所定の角度を有して定着ベルト610の進行方向を急激に変化させる外側面64cと、上面67dと、に囲まれた円弧状を呈している。
そして、図2中に示すように、その両端で、定着ロール611の支持軸611aに揺動可能に嵌合したアーム641によって支持されて、加圧ロール62が定着ベルトモジュール61に圧接する領域(ロールニップ部N1)の下流側の、定着ベルト610の内側に、定着ロール611の軸方向全域に亘って配設されている。また、この剥離パッド64は、スプリング等の図示しない付勢手段によって揺動付勢され、その押圧面64bで定着ベルト610を加圧ロール62に所定の荷重(例えば、10kgf)で押圧するように設けられている。これにより、例えば、定着ベルト610の進行方向に沿って5mmの幅の剥離パッドニップ部N2を形成する。
張架ロール615は、外径12mm、長さ360mmのアルミニウムで形成された円柱状ロールである。そして、剥離パッド64を通過した定着ベルト610が定着ロール611に向けて円滑に回動するように、剥離パッド64の定着ベルト610の進行方向下流側近傍に配置されている。
加圧ロール62は、直径45mm、長さ360mmのアルミニウムからなる円柱状ロール621を基体として、基体側から順に、ゴム硬度30°(JIS−A)のシリコーンゴムからなる厚さ10mmの弾性層622と、膜厚150μmのPFAチューブからなる離型層623とが積層されて構成されたソフトロールである。そして、加圧ロール62は、定着ベルトモジュール61に押圧されるように設置され、定着ベルトモジュール61の定着ロール611の回転に伴って従動し、図3中矢印E方向に回動する。
上記のごとく構成された定着装置60は、下記のようにして定着作用を行う。
すなわち、画像形成装置1の二次転写部20(図1参照)において未定着トナー像が静電転写されて、記録用紙搬送機構50によって図3中矢印Fで示す方向に搬送される記録用紙Pを、ニップ部Nを通過させて、主としてロールニップ部N1に作用する圧力と熱とによってトナー像を記録用紙Pに定着させる。
このとき、ニップ部Nに作用する熱は、主として定着ベルト610によって供給される。定着ベルト610は、定着ロール611の内部に配置されたハロゲンヒータ616aから定着ロール611を通じて供給される熱と、張架ロール612の内部に配置されたハロゲンヒータ616bから張架ロール612を通じて供給される熱と、張架ロール613の内部に配置されたハロゲンヒータ616cから張架ロール613を通じて供給される熱とによって加熱される。そのため、主に張架ロール612および張架ロール613から適切かつ速やかに定着ベルト610に熱エネルギーを補給することができるので、ニップ部Nにおいては、プロセススピードがたとえば264mm/sという高速であっても充分な熱量を確保することができる。
ここで、ロールニップ部N1を形成する一方の定着ロール611は前述のごとくハードロールであり、他方の加圧ロール62はその周面に弾性層622を備えるソフトロールである。このため、本実施の形態のロールニップ部N1は、専ら加圧ロール62の弾性層622の変形によって形成される。
このように、ロールニップ部N1において、定着ベルト610がラップしている定着ロール611は殆ど変形しないため、その表面に沿って回動する定着ベルト610の回動半径は変化しない。このため、定着ベルト610はその進行速度を一定に維持してロールニップ部N1を通過することができ、その通過の際にシワや歪みを生ずることがない。その結果、定着画像の画像乱れが抑制され、良質の定着画像を安定的に提供することができる。なお、本実施の形態の定着装置60では、ロールニップ部N1は定着ベルト610の進行方向に15mm(すなわちニップ幅15mm)に設定されている。
ロールニップ部N1を通過した後、記録用紙Pは剥離パッドニップ部N2に移動する。定着ロール611の曲率によって下に凸の湾曲した形状のロールニップ部N1に対して、剥離パッドニップ部N2は所定の角度を有して形成されている。このため、ロールニップ部N1において定着ロール611の曲率のもとで加熱加圧された記録用紙Pは、剥離パッドニップ部N2とのニップ境界点において進行方向が変化し、これによってトナー像と定着ベルト610との付着力が弱められて、記録用紙Pは定着ベルト610から剥離され易くなる。
剥離パッドニップ部N2の出口では、定着ベルト610は押圧面64bから外側面64cへと剥離パッド64に巻き付くように回動し、その進行方向が急激に変化する。これにより、記録用紙Pは、それ自身が有しているコシによって定着ベルト610から自然に剥離する。つまり、記録用紙Pは、剥離パッドニップ部N2を出た時点で定着ベルト610から安定的に分離される。
そして、定着ベルト610から分離された記録用紙Pは、排紙ガイド65および排紙ロール66によって装置外に排出されて、定着処理が完了するものである。
この定着作用時において、定着ベルト610の蛇行は、制御部40によって駆動される蛇行調整機構70によって制御される。
制御部40は、記録用紙Pの幅によって蛇行幅を可変制御する。つぎに、この蛇行調整機構70の構成と、その定着作用時における制御について説明する。
蛇行調整機構70は、図5に示すように、一方の端部で支点70Cによって揺動可能に支持された張架ロール612を揺動操作するように構成されている。
すなわち、蛇行調整機構70は、張架ロール612の可動側の端部に固定されたラックギア71と、このラックギア71に噛合配置されたピニオンギア72と、ピニオンギア72を回転駆動するステアリングモータ73とを備えている。そして、ステアリングモータ73によるピニオンギア72の回転によって、ラックギア71を移動操作し、張架ロール612を支点70C回りに揺動操作する。
このような蛇行調整機構70によって張架ロール612を揺動操作することで、定着ベルト610の左右の張力に差が生じ、その結果、張架ロール612を巻回する定着ベルト610は張力の小さい側に移動する。従って、張架ロール612を巻回する定着ベルト610の位置が中立位置から側方に変位した場合、その変位した側の定着ベルト610の張力が大きくなるように張架ロール612を揺動操作することで、定着ベルト610の巻回位置を逆側に移動させることができる。
この蛇行調整機構70は、定着ベルト610の位置を検知するベルト位置検知機構41による検知情報に基づいて、制御部40によって制御される。
ベルト位置検知機構41は、図3および図4に示すように、張架ロール615から定着ロール611に至る定着ベルト610の移動経路に臨んで設けられている。そして、定着ベルト610の側縁の、その移動方向と直行する方向の位置(定着ロール611の軸方向の位置)を検知し、その情報を、制御部40に出力するようになっている。
なお、本実施の形態では、制御部40は後述するように定着ベルト610の蛇行幅を異なる二通りの幅に制御する。このため、ベルト位置検知機構41は、定着ベルト610の側縁の位置情報を逐一出力するものである必要は無く、定着ベルト610の二通りの蛇行幅に対応したセンサをそれぞれ設けて(つまり検知範囲の異なる二種類のセンサを設けて)構成しても良い。また、一つのセンサを定着ベルト610に対して接離移動させることで検知範囲を変化させて二通りの蛇行幅に対応させるように構成しても良い。
制御部40は、ベルト位置検知機構41から入力される検知情報に基づいて、定着ベルト610が所定の範囲内に位置するように、蛇行調整機構70を介して張架ロール612を揺動制御する。これにより、定着ベルト610は所定の範囲内(蛇行幅)で左右に蛇行しつつ定着ロール611と張架ロール612の間を回動することとなる。
ここで、制御部40は、画像形成可能な最大幅の記録用紙Pに画像形成する際と、それより小さい幅の記録用紙Pに画像形成する際とで、それぞれ異なる蛇行幅に制御する。
図6に、制御部40による定着ベルト610の蛇行幅制御のフローチャートを示す。
すなわち、制御部40は、画像形成情報からまたは操作パネルを介して記録用紙のサイズ情報を取得し(S101)、記録用紙の幅が最大が否かを判定する(S102)。たとえば、A3縦送りが最大幅の装置では、記録用紙がA3の場合と、A4横送りの場合に記録用紙の幅が最大と判定する。
そして、記録用紙の幅が最大幅の場合には、定着ベルト610の蛇行幅を所定幅(最大用紙蛇行幅)に設定し(S103)、それ以外の場合には最大用紙蛇行幅より大きな通常用紙蛇行幅に設定して(S104)、それぞれの蛇行幅となるように蛇行調整機構70のステアリングモータ73(図5参照)を制御して(S105)、定着作用を行う。
つぎに、記録用紙の幅と定着ベルト610の蛇行幅の設定について説明する。図7は、定着ベルト610の蛇行幅の設定とその作用効果の説明図である。図中(a)は、記録用紙P(Pmax,Psml)の平面図、(b)は対応する定着ベルト610の断面図である。図(b)中上側が記録用紙Pと接触する面である。なお、実際には一定の経路で移動する記録用紙Pに対して定着ベルト610が左右に相対移動して蛇行するが、本図では逆に定着ベルト610に対して記録用紙Pが左右に移動するように表してある。
最大幅の記録用紙(最大幅記録用紙Pmax)に画像形成する場合には、その蛇行幅を、最大幅記録用紙Pmaxの全体幅Wmaxと、その最大画像形成幅Gmaxとの差の1/2(=最大画像余白幅B)未満の最大用紙蛇行幅MWに設定する。また、最大幅記録用紙Pmaxより幅の小さい記録用紙(小幅記録用紙Psml)に画像形成する場合には、その蛇行幅を、最大用紙蛇行幅MWより大きい通常用紙蛇行幅NWに設定する。この通常用紙蛇行幅NWはできるだけ大きい方が良く、好ましくは定着装置60が許容し得る最大値に設定する。
たとえば、最大幅記録用紙Pmaxが、A3の記録用紙を長辺と平行に送る縦送りの場合、その最大画像余白幅B未満に、最大用紙蛇行幅MWを設定する。これに対して、小幅記録用紙PsmlとしてA4の記録用紙を縦送りで画像形成する場合の通常用紙蛇行幅NWを最大用紙蛇行幅MWの2倍に設定する。
このような設定により、A3の記録用紙の側縁によって生ずる定着ベルト610(剥離層)の摩耗領域MAは、定着ベルト610の蛇行によってもA3の記録用紙の画像形成領域と重なることはない。勿論、それより小さい記録用紙の画像形成領域と重なることもない。つまり、摩耗領域MAは画像形成可能な範囲内のいずれの大きさの記録用における画像形成領域とも重なることがなく、その定着ベルト610の摩耗によって定着画像不良を生じさせることはない。
一方、A4の記録用紙の側縁によって定着ベルト610に生ずる摩耗領域NAは、通常用紙蛇行幅NWと対応する。このため、A3の記録用紙の側縁による摩耗領域MAより広くなり、摩耗深さMDはその分浅くなる。
つまり、通常用紙蛇行幅NWが最大用紙蛇行幅MWの2倍であれば、摩耗領域NAの摩耗深さNDは、摩耗領域MAの摩耗深さMDの1/2に留まる。従って、仮に通常用紙蛇行幅NWが最大用紙蛇行幅MWに等しい場合と比較すれば、同じ深さの摩耗を生ずるまでの定着処理枚数は2倍になる。
これにより、記録用紙の側縁による摩耗に起因する定着画像不良が生じ難くなり、定着画像不良を生じさせるに至るまでの定着ベルト610の寿命が長くなって高い定着性能を長期間維持することができる。
つぎに、本実施の形態を適用した構成(本願構成例)と、適用しない比較例とについて行った評価試験の結果について説明する。
表1に、その結果を示す。
本評価試験における記録用紙は、最大幅記録用紙(Pmax)はA3縦送り、小幅記録用紙(Psml)はA4縦送りである。
本願構成例は、最大幅記録用紙の蛇行幅(最大用紙蛇行幅MW)=2mm、小幅記録用紙の蛇行幅(通常用紙蛇行幅NW)=10mmに設定したものである。
比較例1は、最大幅記録用紙および小幅記録用紙において蛇行を行わない(蛇行幅0mm)設定である。また、比較例2は、蛇行幅を最大幅記録用紙および小幅記録用紙とも10mmに設定したものである。
試験方法は、最大幅記録用紙と小幅記録用紙のそれぞれについて、500枚通紙を1セットとし、これを各5セット、合計5000枚の通紙を行った。その後、最大幅記録用紙(A3)の坪量256g/mのキャストコート紙に、余白3mmで全面黒ベタ画像を形成し、画像ムラ、光沢ムラ等の定着画像不良の有無を目視によって観察し、判断した。
表1中、○は定着画像不良の発生無し、×は定着画像不良の発生が見られたものである。
Figure 2007199413
表1に示すように、比較例1では、小幅記録用紙の側縁によって形成された摩耗に起因する画像ムラ、光沢ムラの発生が見られた。また、比較例2では、最大幅記録用紙の側縁によって形成された摩耗に起因する画像ムラ、光沢ムラの発生が見られた。これに対し、本願構成例ではいずれの摩耗に起因する画像ムラ、光沢ムラの発生も見られず、定着ベルト610の摩耗による定着画像不良の抑制効果および耐久性の向上効果を確認することができた。
以上説明したように、本実施の形態の定着装置60は、記録用紙の側縁によって生ずる定着ベルト610の摩耗に起因する定着画像への悪影響を抑制することができる。従って、高い定着性能を長期間維持することができ、耐久性の高い定着装置を構成することができるものである。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態は、本発明をいわゆるタンデム型のカラー画像形成装置に適用したものであるが、たとえば、回転式現像装置を用いたカラーの画像形成装置や、モノクロの複写機等に適用しても良いことは言うまでもない。
また、定着ベルトモジュール61に対して圧接して配置される加圧手段として、加圧ロール62を用いた構成について説明したが、加圧部材として複数のロールにより加圧ベルトが張架された加圧ベルトモジュールを用いた構成に適用しても良いものである。
本実施の形態を適用した画像形成装置の概略構成図である。 定着装置の一方の端部を概念的に示す斜視図である。 定着装置の概略構成を示す側断面図である。 ニップ部の近傍領域を表す概略断面図である。 図3のA矢視図に相当する蛇行調整機構の概略構成図である。 制御部による定着ベルトの蛇行幅制御のフローチャートである。 定着ベルトの蛇行幅の設定とその作用効果の説明図である。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K…画像形成ユニット(トナー像形成手段)、20…二次転写部(転写手段)、40…制御部(制御装置)、60…定着装置、61…定着ベルトモジュール、62…加圧ロール(加圧部材)、64…剥離パッド(剥離部材)、610…定着ベルト(定着ベルト部材)、611…定着ロール(定着ロール部材)、張架ロール612(張架ロール部材)、70…蛇行調整機構、P…記録用紙(記録媒体)

Claims (14)

  1. 記録媒体に担持されたトナー像を定着する定着装置であって、
    回転可能な定着ロール部材と、
    前記定着ロール部材に張架されて回動する定着ベルト部材と、
    前記定着ベルト部材の蛇行幅を、前記記録媒体の幅に応じて変更する蛇行調整機構と、
    を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記蛇行調整機構は、
    前記定着ベルト部材の蛇行幅を、最大幅の記録媒体と、当該最大幅の記録媒体以外の記録媒体とで変更することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記蛇行調整機構は、
    前記最大幅の記録媒体では、前記定着ベルト部材の蛇行幅を、当該最大幅の記録媒体における移動方向側方の余白幅未満とすることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記蛇行調整機構は、
    前記最大幅以外の記録媒体では、前記定着ベルト部材の蛇行幅を、前記最大幅の記録媒体における蛇行幅より大きくすることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記定着ロール部材の前記定着ベルト部材が巻回する部位に圧接してニップ部を形成する、表面に弾性層を有する加圧ロール部材を備えることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記ニップ部の下流側の前記定着ベルト部材と前記定着ロール部材の間に、当該定着ベルト部材を大きな曲率で屈曲させて当該定着ベルト部材から前記記録媒体を剥離させる剥離部材を備えることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  7. 前記定着ベルト部材は、前記定着ロール部材と回転可能な張架ロール部材とに張架されており、
    前記蛇行調整機構は、前記張架ロール部材を揺動させて前記定着ベルト部材の蛇行を調整することを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  8. トナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記トナー像形成手段によって形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、
    前記記録媒体上に転写されたトナー像を当該記録媒体に定着する定着装置と、
    前記定着装置を制御する制御装置と、
    を備えて構成され、
    前記定着装置は、
    回転可能な定着ロール部材と、
    前記定着ロール部材に張架されて回動する定着ベルト部材と、
    前記定着ベルト部材の蛇行幅を変更調整可能な蛇行調整機構と、
    を備え、
    前記制御装置は、画像形成する記録媒体の幅に応じて異なる前記定着ベルト部材の蛇行幅に、前記蛇行調整機構を制御することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記制御装置は、最大幅の記録媒体を画像形成する際には、前記定着ベルト部材の蛇行幅を、当該最大幅の記録媒体の側縁が当該定着ベルト部材に当接する領域と、当該最大幅の記録媒体の画像形成領域とが、重合しないように制御することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御装置は、前記最大幅以外の記録媒体では、前記定着ベルト部材の蛇行幅を、当該最大幅の記録媒体における蛇行幅より大きく制御することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 定着ベルト部材を備える定着装置によって記録媒体上にトナー像を定着する画像形成装置を制御する方法であって、
    前記記録媒体の大きさの情報を取得する情報取得ステップと、
    前記記録媒体の幅を判定する記録媒体幅判定ステップと、
    前記記録媒体の幅に応じて前記定着ベルト部材の蛇行幅を異なる幅に設定する蛇行幅設定ステップと、
    を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  12. 前記蛇行幅設定ステップは、前記記録媒体の幅が最大幅と当該最大幅以外とで、前記定着ベルト部材の蛇行幅をそれぞれ異なる幅に設定することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置の制御方法。
  13. 前記蛇行幅設定ステップは、前記記録媒体の幅が前記最大幅では、前記定着ベルト部材の蛇行幅を、当該最大幅の記録媒体における移動方向側方の余白幅未満に設定することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置の制御方法。
  14. 前記蛇行幅設定ステップは、前記記録媒体の幅が前記最大幅以外では、前記定着ベルト部材の蛇行幅を、当該記録媒体の幅が当該最大幅の際より大きく設定することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置の制御方法。
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