JP2007192662A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2007192662A
JP2007192662A JP2006010915A JP2006010915A JP2007192662A JP 2007192662 A JP2007192662 A JP 2007192662A JP 2006010915 A JP2006010915 A JP 2006010915A JP 2006010915 A JP2006010915 A JP 2006010915A JP 2007192662 A JP2007192662 A JP 2007192662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrator
electrode
support base
case
angular velocity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006010915A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihiko Hayashi
道彦 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006010915A priority Critical patent/JP2007192662A/ja
Publication of JP2007192662A publication Critical patent/JP2007192662A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、支持台に塗布する接着剤の量が多すぎても、振動子の検出振動の振動数が変動するということはなく、個々の製品での出力信号の検出感度バラツキが少ない角速度センサを提供することを目的とするものである。
【解決手段】振動子21における取付部21cとケース30における支持台39とを接着剤40で固着するとともに、ケース30における支持台39に接着剤40を逃がすための溝41を設け、接着剤40が支持台39の端部からはみ出すことがない構成としたものである。
【選択図】図5

Description

本発明は、特に航空機・車両などの移動体の姿勢制御やナビゲーションシステム等に用いられる角速度センサに関するものである。
従来のこの種の角速度センサは、図14〜図17に示されるような構成を有していた。
図14は従来の角速度センサの側断面図、図15は同角速度センサにおけるケースを取り外した状態を示す上面図、図16は同角速度センサにおける振動子の上面図、図17は同角速度センサにおける基台の上面図である。
図14〜図17において、1はH形の水晶からなる振動子で、この振動子1は略中央に取付部2を設けており、この取付部2の上面に一対の駆動パッド電極3、一対の出力パッド電極4を設けている。そして、振動子1における取付部2からは外方へ突出するように一対の第1の腕部6を設けており、かつこの第1の腕部6の外側面には駆動電極7を設けている。そして、この駆動電極7は前記取付部2における駆動パッド電極3および出力パッド電極4に電気的に接続している。そしてまた、前記振動子1における取付部2からは、前述の第1の腕部6を設けた方向と反対の方向に一対の第2の腕部8を設けており、この第2の腕部8には一対の検出電極9を設けている。そして、この検出電極9は前記取付部2における一対の出力パッド電極4に電気的に接続している。10は基台で、この基台10は図17に示すように、略中央に直方体の支持台11を設けており、この支持台11に振動子1における取付部2を固着している。また、前記基台10には支持台11を取り囲むように、4つの配線用電極12を設けている。13はワイヤーからなる金属線で、この金属線13は振動子11における取付部2に設けた駆動パッド電極3および出力パッド電極4と前記基台10における4つの配線用電極12に電気的に接続している。14はカバーで、このカバー14は前記基台10を覆うように設けており、そしてカバー14と基台10とにより振動子1を収納している。
以上のように構成された従来の角速度センサについて、次にその動作を説明する。
発振回路(図示せず)から出力される正弦波信号などの駆動信号が、駆動パッド電極3を介して一対の駆動電極7に印加されると、第1の腕部6が屈曲振動する。そしてこの屈曲振動が取付部2等を伝わって第2の腕部8に到達することにより、第2の腕部8も同様に屈曲振動する。そしてこの状態において、振動子1の長手方向の中心軸を中心に振動子1が回転すると、その回転角速度に応じたコリオリ力が第2の腕部8に発生する。そして、このコリオリ力により、第2の腕部8に設けた検出電極9に出力電圧が発生し、取付部2に設けた出力パッド電極4および配線用電極12を介して外部に設けたコンピュータ(図示せず)に出力し、角速度センサに加わる角速度を検出するものであった。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平7−55479号公報
しかしながら、上記従来の構成では、基台10における支持台11に塗布する接着剤の量が多すぎると、図18に示すように、接着剤15が支持台11の端部16からはみ出すため、第1の腕部6の変位する支点がずれることになり、これにより、第1の腕部6の屈曲する振動数が変動するため、これと連動している第2の腕部8の振動数も変動することになり、これにより、個々の製品での出力信号の検出感度バラツキが発生してしまうという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、支持台に塗布する接着剤の量が多すぎても、振動子の検出振動の振動数が変動するということはなく、個々の製品での出力信号の検出感度バラツキが少ない角速度センサを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、駆動電極と検出電極のいずれか一方、もしくは両方を設けた腕部とこの腕部の一端側を支持する取付部とからなる振動子と、この振動子を収納するとともに内底面に支持台を設け、この支持台に前記振動子における取付部を固着し、かつ少なくとも3つの配線用電極を設けたケースと、前記振動子における駆動電極、検出電極とケースにおける配線用電極とを電気的に接続する金属線とを備え、前記振動子における取付部とケースにおける支持台とを接着剤で固着するとともに、ケースにおける支持台に前記接着剤を逃がすための溝を設けたもので、この構成によれば、ケースにおける支持台に接着剤を逃がすための溝を設けているため、支持台に塗布する接着剤の量が多すぎても、その接着剤は溝に流入することになり、これにより、接着剤が支持台の端部からはみ出すことはなくなるため、振動子の検出振動の振動数が安定するという作用効果を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、支持台に設けられる溝の長手方向を振動子における腕部が延出する方向以外の方向に設定したもので、この構成によれば、支持台に設けられる溝の長手方向を振動子における腕部が延出する方向以外の方向に設定しているため、溝を溢れる程の接着剤が溝に流入しても、その接着剤は振動子の腕部の延出する方向以外の方向に流れることになり、これにより、支持台と振動子との間の支点に接着剤が付着することはないため、さらに、多量の接着剤が支持台に塗布されても振動子の検出振動の振動数が安定するという作用効果を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、支持台における溝の先端を振動子の取付部における側面部より外側に位置させたもので、この構成によれば、支持台における溝の先端を振動子の取付部における側面部より外側に位置させているため、溝に入りこんだ接着剤は毛細管現象により溝の先端まで行きわたることになり、これにより、振動子における取付部とケースにおける支持台とを直接に接着する接着剤の量が均一になるため、振動子がケースにおける支持台に対して傾くことはなくなり、これにより、振動子をケースにおける支持台に精度良く接着させることができるという作用効果を有するものである。
以上のように本発明の角速度センサは、駆動電極と検出電極のいずれか一方、もしくは両方を設けた腕部とこの腕部の一端側を支持する取付部とからなる振動子と、この振動子を収納するとともに内底面に支持台を設け、この支持台に前記振動子における取付部を固着し、かつ少なくとも3つの配線用電極を設けたケースと、前記振動子における駆動電極、検出電極とケースにおける配線用電極とを電気的に接続する金属線とを備え、前記振動子における取付部とケースにおける支持台とを接着剤で固着するとともに、ケースにおける支持台に前記接着剤を逃がすための溝を設けているため、支持台に塗布する接着剤の量が多すぎても、その接着剤は溝に流入することになり、これにより、接着剤が支持台の端部からはみ出すことはなくなるため、振動子の検出振動の振動数は安定することになり、これにより、個々の製品での出力信号の検出感度バラツキが少ない角速度センサを提供することができるという優れた効果を奏するものである。
以下、一実施の形態を用いて、本発明の請求項1〜3に記載の発明について説明する。
図1は本発明の一実施の形態における角速度センサの分解斜視図、図2は同角速度センサの上面断面図、図3は同角速度センサにおける振動子の上面図、図4は同角速度センサにおける第1の腕部の断面図、図5は同角速度センサにおけるケースを上側から見た斜視図、図6は同角速度センサのケースにおける支持台に振動子を固着した状態を示す側断面図、図7は同角速度センサにおけるケースを下側から見た斜視図、図8は同角速度センサにおける収納部を上側から見た斜視図、図9は同角速度センサにおける収納部を下側から見た斜視図、図10は同角速度センサにおけるカバーの斜視図である。
図1〜図10において、21は音叉形状の振動子で、この振動子21は図3に示すように、第1の腕部21a、第2の腕部21bおよび第1の腕部21aと第2の腕部21bの一端を継続する取付部21cとにより構成されている。また、前記振動子21は図4に示すように、Siからなる基材22の上面の全面にわたってPtの薄膜からなる共通基準電極23を設け、さらにこの共通基準電極23の上面にPZT薄膜からなる圧電層24を設けている。そしてまた、音叉形状の振動子21は、図3に示すように、上面の略中央の内側に位置して、圧電層24の上面に一対の第1の駆動電極25を設けるとともに、略中央の外側に位置して圧電層24の上面に一対の第2の駆動電極26を設けている。また、この振動子21は、上面の第1の駆動電極25と第2の駆動電極26との間に位置して、圧電層24の上面に一対の検出電極27を設けるとともに、第1の駆動電極25より根元側に位置して、圧電層24の上面にモニター電極28を設けている。そしてまた、振動子21における取付部21cの表面に位置して、圧電層24の表面にGND電極29を設けている。
30はセラミックからなるケースで、このケース30は内底面から外底面にわたってセラミックと配線用導体の層構造からなる多層回路基板31を設けており、そしてこの多層回路基板31の上面には、図5に示すように、第1の配線用電極32を設けている。また、多層回路基板31の上面には、前記第1の配線用電極32と金あるいはアルミニウムからなる金属線34により電気的に接続されたIC35を設けている。そしてこのIC35は前記ケース30の内側に収納され、かつ前記振動子21における検出電極27から出力される出力信号を処理するものである。また、前記ケース30における多層回路基板31の外底面には図7に示すように、8つの銀からなるケース電極37およびコンデンサ電極37aを設けるとともに、図5に示すように、多層回路基板31の上面の外周にわたってセラミックからなる側壁38を設けている。
また、前記ケース30の内底面には、支持台39を設けており、かつこの支持台39には、図3に示す振動子21における取付部21cを接着剤40により固着している。そして、この支持台39には、前記振動子21における第1の腕部21aおよび第2の腕部21bが延出する方向と垂直な方向に溝41を設けている。
そして、この取付部21cを固着した両側に位置して第2の配線用電極42を設けており、かつこの第2の配線用電極42は、金属線34を介して振動子21における第1の駆動電極25、第2の駆動電極26、検出電極27、モニター電極28およびGND電極29と電気的に接続されている。43は金属製の蓋で、この蓋43はケース30の開口部を覆ってケース30の内側を封止している。44は樹脂で構成した収納部で、この収納部44は角速度の被測定物である相手側基板(図示せず)と平行な方向を角速度の検知軸とする向きとなるように構成されている。またこの収納部44には、前記ケース30が収納されるとともに、前記振動子21における第1の駆動電極25、第2の駆動電極26あるいは検出電極27と一端部が電気的に接続される8つの端子45の他端部を一体に埋設している。そしてまた、前記収納部44における端子45の一端部側の先端には、はんだ付け部46を設けており、このはんだ付け部46はケース30におけるケース電極37とはんだにより電気的に接続するようにしている。さらに、前記収納部44における端子45は、一端部側を折り曲げることにより、はんだ付け部46から略垂直にフィレット形成部47を設けており、このフィレット形成部47にケース30におけるケース電極37と端子45とをはんだ付けした際にフィレット47aが形成されるものである。
48は角速度の検知軸と略平行に設けられ、かつ前記ケース30を載置する載置部で、この載置部48には前記端子45の中間部を埋設するとともに、この載置部48を8つの端子45におけるそれぞれのはんだ付け部46と略平行に設けている。また、この載置部48の略中央には開口部49を設けており、この開口部49を設けたことにより、端子45におけるはんだ付け部46とケース30におけるケース電極37とのはんだ付け状態を判定するフィレット47aの高さを目視で確認することができるものである。また、前記収納部44の外底面には、図9に示すように、収納部44に一体に埋設した端子45の他端部側の先端部を露出させることにより、電源電極50、GND電極51、出力電極52を設けている。さらに、前記収納部44の外底面には、図9に示すように、4つの凹部54を設けている。55は金属製のカバーで、このカバー55は、図10に示すように、開口部側に3つの係止爪56を設け、かつこの係止爪56を図9に示す収納部44における凹部54でかしめ固定している。
以上のように構成された本発明の一実施の形態における角速度センサについて、次に、その組立方法を説明する。
まず、予め準備した図11(a)に示すSiからなる基材22の上面に図11(b)に示すように、Ptの薄膜からなる共通基準電極23をスパッタにより形成し、その後、図11(c)に示すように、共通基準電極23の上面にPZT薄膜からなる圧電層24をスパッタにより形成する。
次に、図11(d)に示すように、圧電層24の上面にAuの薄膜からなる形成途上電極25aをスパッタにより形成し、その後、図11(e)に示すように、所定の形状になるように、共通基準電極23、圧電層24および形成途上電極25aの不要な箇所を除去し、圧電層24の上面に第1の駆動電極25、第2の駆動電極26、検出電極27、モニター電極28および共通基準電極29を形成する。
次に、共通基準電極29側に電圧を印加するとともに、第1の駆動電極25、第2の駆動電極26、検出電極27、モニター電極28を接地することにより、圧電層24を分極する。
次に、基材22における不要な箇所を除去することにより、図11(f)に示すように、個片の振動子21を形成する。
次に、予め準備したセラミックからなる絶縁体(図示せず)と配線用導体(図示せず)からなる多層回路基板31の上面に、Auからなる第1の配線用電極32、第2の配線用電極42を形成し、その後、多層回路基板31の下面にAgからなるケース電極37を形成する。
次に、多層回路基板31の上面の外周にわたってセラミックからなる側壁38を形成する。
次に、IC35をケース30における多層回路基板31の略中央の上面に実装し、その後、このIC35における電極(図示せず)と多層回路基板31における第1の配線用電極32をAuからなる金属線34を介してワイヤーボンディングにより電気的に接続する。
次に、音叉型の振動子21における取付部21cの下面をケース30の支持台39の上面に接着剤40により固着し、その後、振動子21の上面に形成された第1の駆動電極25、第2の駆動電極26、検出電極27、モニター電極28およびGND電極29とケース30における第2の配線用電極42をAuからなる金属線34を介してワイヤーボンディングにより電気的に接続する。
ここで、多量の接着剤40をケース30における支持台39の上面に塗布する場合を考えると、本発明の一実施の形態における角速度センサにおいては、支持台39に設けられる溝41の長手方向を振動子21における第1の腕部21aおよび第2の腕部21bが延出する方向以外の方向に設定しているため、溝41を溢れる程の接着剤40が溝41に流入したとしても、その接着剤40は振動子21の第1の腕部21aおよび第2の腕部21bの長手方向以外の方向に流れることになり、これにより、支持台39と振動子21との間の支点に接着剤40が付着することはないため、振動子21の振動する支点が変動するということはなくなり、これにより、振動子21の駆動振動の振動数は安定するという効果が得られるものである。
次に、ケース30の開口部に、金属製の蓋43をシーム溶接により窒素雰囲気中で固着する。
次に、予め折り曲げることにより一端部側にはんだ付け部46およびフィレット形成部47を設けた8つの端子45を成形金型(図示せず)に設置した後、この成形金型(図示せず)に溶融している樹脂を流し込み、図8に示すように、端子45の中間部を埋設する載置部48と、端子45の他端部を一体に埋設する収納部44とを形成する。
次に、ケース30におけるケース電極37にクリームはんだを塗布した後、ケース電極37と端子45におけるはんだ付け部46とが対向するように、載置部48にケース30を載置する。
次に、約250℃のリフロー炉(図示せず)に、ケース30および収納部44を入れてクリームはんだ(図示せず)を溶融させて、ケース電極37とはんだ付け部46とを電気的に接続した後、ケース30および収納部44を冷却する。
次に、端子45における他端部側の先端部を折り曲げて、収納部44の外底面に電源電極50、GND電極51、出力電極52を形成する。
最後に、金属製のカバー55を収納部44にかぶせた後、カバー55の開口部側に設けた3つの係止爪56を収納部44の外底面に設けた4つの凹部54に位置させてかしめ固定する。
以上のように構成された本発明の一実施の形態における角速度センサについて、次に、その動作を説明する。
まず、音叉型の振動子21における第1の腕部21aおよび第1の腕部21aに設けた第1の駆動電極25に正電圧を印加するとともに、第2の駆動電極26に負電圧を印加すると、第1の駆動電極25の下側に位置する圧電層24が伸びるとともに、第2の駆動電極26の下側に位置する圧電層24が縮むため、振動子21における第1の腕部21aおよび第2の腕部21bが外側に向かって開かれる。
次に、音叉型の振動子21における第1の腕部21aおよび第1の腕部21aに設けた第1の駆動電極25に負電圧を印加するとともに、第2の駆動電極26に正電圧を印加すると、第1の駆動電極25の下側に位置する圧電層24が縮むとともに、第2の駆動電極26の下側に位置する圧電層24が伸びるため、振動子21における第1の腕部21aおよび第2の腕部21bが外側に向かって閉じられる。すなわち、音叉型の振動子21における第1の駆動電極25および第2の駆動電極26に交流電圧を印加すると、振動子21における第1の腕部21aおよび第2の腕部21bは面内方向の固有振動数で速度Vの屈曲運動をする。そして、振動子21の屈曲運動はモニター電極28から発生する出力信号が一定になるように、第1の駆動電極25および第2の駆動電極26に印加する電圧を調整することにより、屈曲振動の振幅を制御している。
そしてまた、振動子21における第1の腕部21aおよび第2の腕部21bが固有振動数で屈曲運動している状態において、振動子21が長手方向の中心軸(検知軸)周りに角速度ωで回転すると、振動子21における第1の腕部21aおよび第2の腕部21bのアームにF=2mV×ωのコリオリ力が発生する。このコリオリ力により、検出電極27の下側に位置する圧電層24に発生する電荷からなる出力信号を検出電極27、金属線34、第2の配線用電極41、多層回路基板31、第1の配線用電極32および金属線34を介してIC35に入力し、波形処理をした後、第2の配線用電極41、コンデンサ36、ケース電極37、端子45、出力電極52を介して、相手側のコンピュータ(図示せず)に入力することにより、角速度を検出するものである。
なお、上記本発明の一実施の形態における角速度センサにおいては、支持台39の外側面まで溝41を設けた構成としているが、図12に示すように、支持台57の略中央に接着剤40を塗布する塗布部58を設けるとともに、この塗布部58を取り囲むように溝59を設け、さらに、図13に示すように、支持台57における溝59の先端を振動子21の取付部21cにおける側面部60よりも外側に位置させても良いもので、この構成によれば、支持台57における溝59の先端を振動子21の取付部21cにおける側面部60より外側に位置させているため、溝59に入りこんだ接着剤40は毛細管現象により溝59の先端まで行きわたることになり、これにより、振動子21における取付部21cとケース30における支持台57とを直接に接着する接着剤40の量が均一になるため、振動子21がケース30における支持台57に対して傾くことはなくなり、これにより、振動子21をケース30における支持台57に精度良く接着させることができるという効果が得られるものである。
また、上記本発明の一実施の形態における角速度センサにおいては、一対の腕部21a、21bの一端を取付部21cにより接続した音叉からなる振動子21を用いているが、4本の腕部からなるH型の音叉からなる振動子あるいは1本の腕部の一端に取付部を設けた構成の振動子を用いた場合でも、上記本発明の一実施の形態と同様の効果が得られるものである。
そしてまた、上記本発明の一実施の形態における角速度センサにおいては、振動子21の上面に形成された第1の駆動電極25、第2の駆動電極26、検出電極27、モニター電極28および共通基準電極23とケース30における第2の配線用電極42をAuからなる金属線34を介してワイヤーボンディングにより電気的に接続しているが、フェースダウン工法により接続しても良いものである。
本発明に係る角速度センサは、振動子の検出振動の振動数が安定するという効果を有するものであり、航空機・車両などの移動体の姿勢制御やナビゲーションシステム等に用いられる角速度センサとして有用なものである。
本発明の一実施の形態における角速度センサの分解斜視図 同角速度センサの上面断面図 同角速度センサにおける振動子の上面図 同角速度センサにおける第1の腕部の断面図 同角速度センサにおけるケースを上側から見た斜視図 同角速度センサのケースにおける支持台に振動子を固着した状態を示す側断面図 同角速度センサにおけるケースを下側から見た斜視図 同角速度センサにおける収納部を上側から見た斜視図 同角速度センサにおける収納部を下側から見た斜視図 同角速度センサにおけるカバーの斜視図 (a)〜(f)同角速度センサにおける振動子の組立工程図 本発明の他の実施の形態の角速度センサにおける支持台の斜視図 同角速度センサのケースにおける支持台に振動子を固着した状態を示す側断面図 従来の角速度センサの側断面図 同角速度センサにおけるケースを取り外した状態を示す上面図 同角速度センサにおける振動子の上面図 同角速度センサにおける基台の上面図 従来の角速度センサにおけるケースの支持台に振動子の取付部を固着した状態を示す側断面図
符号の説明
21 振動子
21a,21b 腕部
21c 取付部
25,26 駆動電極
27 検出電極
30 ケース
32,42 配線用電極
34 金属線
39,57 支持台
40 接着剤
41,59 溝
60 側面部

Claims (3)

  1. 駆動電極と検出電極のいずれか一方、もしくは両方を設けた腕部とこの腕部の一端側を支持する取付部とからなる振動子と、この振動子を収納するとともに内底面に支持台を設け、この支持台に前記振動子における取付部を固着し、かつ少なくとも3つの配線用電極を設けたケースと、前記振動子における駆動電極、検出電極とケースにおける配線用電極とを電気的に接続する金属線とを備え、前記振動子における取付部とケースにおける支持台とを接着剤で固着するとともに、ケースにおける支持台に前記接着剤を逃がすための溝を設けた角速度センサ。
  2. 支持台に設けられる溝の長手方向を振動子における腕部が延出する方向以外の方向に設定した請求項1記載の角速度センサ。
  3. 支持台における溝の先端を振動子の取付部における側面部より外側に位置させた請求項1記載の角速度センサ。
JP2006010915A 2006-01-19 2006-01-19 角速度センサ Pending JP2007192662A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006010915A JP2007192662A (ja) 2006-01-19 2006-01-19 角速度センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006010915A JP2007192662A (ja) 2006-01-19 2006-01-19 角速度センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007192662A true JP2007192662A (ja) 2007-08-02

Family

ID=38448481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006010915A Pending JP2007192662A (ja) 2006-01-19 2006-01-19 角速度センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007192662A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010060358A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Murata Mfg Co Ltd 角速度センサ
RU2815862C1 (ru) * 2023-09-18 2024-03-22 Акционерное общество "Государственный научно-исследовательский институт машиностроения имени В.В. Бахирева" (АО "ГосНИИмаш") Пьезоэлектрический датчик давления ударных волн

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06216692A (ja) * 1993-01-14 1994-08-05 Murata Mfg Co Ltd 圧電共振部品
JPH07221222A (ja) * 1994-01-27 1995-08-18 Fujikura Ltd 半導体装置
JPH11230758A (ja) * 1998-02-09 1999-08-27 Miyota Kk 角速度センサ
JP2000228547A (ja) * 1999-02-09 2000-08-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧電基板の製造方法
JP2004088524A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Toyo Commun Equip Co Ltd 水晶振動子の構造
JP2005121517A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回転率センサおよび多軸検出型回転率センサ
JP2005202082A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Hitachi Ltd 光素子実装基板の製造方法及び光素子実装基板
WO2005090912A1 (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Citizen Watch Co., Ltd. 振動子デバイスとその製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06216692A (ja) * 1993-01-14 1994-08-05 Murata Mfg Co Ltd 圧電共振部品
JPH07221222A (ja) * 1994-01-27 1995-08-18 Fujikura Ltd 半導体装置
JPH11230758A (ja) * 1998-02-09 1999-08-27 Miyota Kk 角速度センサ
JP2000228547A (ja) * 1999-02-09 2000-08-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧電基板の製造方法
JP2004088524A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Toyo Commun Equip Co Ltd 水晶振動子の構造
JP2005121517A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回転率センサおよび多軸検出型回転率センサ
JP2005202082A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Hitachi Ltd 光素子実装基板の製造方法及び光素子実装基板
WO2005090912A1 (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Citizen Watch Co., Ltd. 振動子デバイスとその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010060358A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Murata Mfg Co Ltd 角速度センサ
RU2815862C1 (ru) * 2023-09-18 2024-03-22 Акционерное общество "Государственный научно-исследовательский институт машиностроения имени В.В. Бахирева" (АО "ГосНИИмаш") Пьезоэлектрический датчик давления ударных волн

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4381354B2 (ja) 振動子の支持構造および物理量測定装置
US7849572B2 (en) Method of manufacturing a piezoelectric device
JP3807404B2 (ja) 角速度センサ
JP4428309B2 (ja) 振動型ジャイロスコープ
US9453851B2 (en) Composite sensor for detecting angular velocity and acceleration
US6880399B1 (en) Angular velocity sensor
JP4449504B2 (ja) 角速度センサ
JP2008170295A (ja) 角速度センサ
JP4859347B2 (ja) 振動型ジャイロスコープ
JP2007192662A (ja) 角速度センサ
JP5982889B2 (ja) 物理量センサーモジュール及び電子機器
JP2016176763A (ja) 角速度センサ
JP2007181130A (ja) 圧電デバイス及びその製造方法
JP5786114B2 (ja) 角速度センサ
JP2014085263A (ja) 角速度センサ
JP2013120179A (ja) 角速度センサ
JP2009192459A (ja) 角速度センサ
JP2005241490A (ja) 振動子の支持構造および振動子用パッケージ
JP5277593B2 (ja) 角速度センサ
JP2007093400A (ja) 屈曲振動型圧電振動片、音叉型圧電振動子、および角速度検出センサ
JP2005308683A (ja) 圧電振動子
JP2013205155A (ja) 角速度センサ
JP5995212B1 (ja) 物理量センサ
JP2013200240A (ja) 角速度センサおよびその製造方法
JP2005321221A (ja) 圧電振動子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081022

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110531

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111206