JP5786114B2 - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ Download PDF

Info

Publication number
JP5786114B2
JP5786114B2 JP2010207505A JP2010207505A JP5786114B2 JP 5786114 B2 JP5786114 B2 JP 5786114B2 JP 2010207505 A JP2010207505 A JP 2010207505A JP 2010207505 A JP2010207505 A JP 2010207505A JP 5786114 B2 JP5786114 B2 JP 5786114B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
axis direction
vibrator
terminal
angular velocity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010207505A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012063242A (ja
Inventor
崇 内田
崇 内田
朋弘 三谷
朋弘 三谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2010207505A priority Critical patent/JP5786114B2/ja
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to US13/579,346 priority patent/US9091543B2/en
Priority to EP14200345.8A priority patent/EP2876411A1/en
Priority to PCT/JP2011/000842 priority patent/WO2011102121A1/ja
Priority to EP11744412.5A priority patent/EP2538175B1/en
Publication of JP2012063242A publication Critical patent/JP2012063242A/ja
Priority to US14/568,953 priority patent/US20150135830A1/en
Priority to US14/745,686 priority patent/US9448068B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5786114B2 publication Critical patent/JP5786114B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、特に航空機・車両などの移動体の姿勢制御やナビゲーションシステム等に用いられる角速度センサに関するものである。
従来のこの種の角速度センサは、図8〜図12に示されるような構成を有していた。
図8は従来の角速度センサの分解斜視図、図9は同角速度センサの上面断面図、図10は同角速度センサにおける収納部を下側から見た斜視図、図11は同角速度センサにおけるケースを上側から見た斜視図、図12は同角速度センサにおけるケースを下側から見た斜視図である。
図8〜図12において、21は音叉形状の振動子である。30はセラミックからなるケースで、このケース30は内底面から外底面にわたってセラミックと配線用導体の層構造からなる多層回路基板31を設けており、そしてこの多層回路基板31の上面には、図11に示すように、第1の配線用電極32と第2の配線用電極33を設けている。また、多層回路基板31の上面には、前記第1の配線用電極32と金あるいはアルミニウムからなるワイヤー線34により電気的に接続されたIC35を設けるとともに、第2の配線用電極33と電気的に接続されたコンデンサ36を設けている。そして前記IC35はケース30の内側に収納されるとともに、振動子21から出力される出力信号を処理するものである。また、前記ケース30における多層回路基板31の外底面には図12に示すように、6つの銀からなるケース電極37を設けるとともに、図11に示すように、多層回路基板31の上面の外周にわたってセラミックからなる側壁38を設けており、そしてこの側壁38の上面にコバールからなる金属枠39を設けている。さらに、前記ケース30における内底面には図10に示すように、段差部40を設けており、かつこの段差部40には、図8に示す振動子21を固着するとともに、第3の配線用電極41を設けており、そしてこの第3の配線用電極41は、ワイヤー線34を介して振動子21と電気的に接続している。42は金属製の蓋で、この蓋42はケース30の開口部をケース30の内側が真空雰囲気となるように封止している。43は樹脂で構成した収納部で、この収納部43は角速度の被測定物である相手側基板(図示せず)と垂直の方向を角速度の検知軸とする向きとなるように構成されている。またこの収納部43には、前記ケース30が収納されるとともに、一端が前記振動子21と電気的に接続される少なくとも3つの端子44の他端を一体に埋設している。45は前記収納部43の略中央に位置して収納部43における角速度の検知軸と略平行に設けられ、かつ前記ケース30を載置する載置部で、この載置部45には前記端子44の一端側を埋設するとともに、この載置部45から前記端子44の一端側の先端部44aを露出させている。
またケース30を収納部43における載置部45に載置することにより、ケース30におけるケース電極37が載置部45における端子44の一端側の先端部44aに電気的に接続される。そしてまた端子44の一端側の先端部44aはケース30とも機械的に接続されているため、ケース30は収納部43に他端が一体に埋設された端子44により周囲から支持される構成となっているものである。
また、収納部43の外底面には、図10に示すように、6つの電極用凹部46を設けており、そしてこの電極用凹部46に、収納部43に一体に埋設した端子44の他端側の先端部を露出させることにより、電源電極47、GND電極48、出力電極49および3つの固定用電極50を設けている。そしてまた、前記6つの端子44には、図9に示すように、略中央にそれぞれZ形状の屈曲部44bを設け、さらに、この屈曲部44bによりY軸方向延出部51およびZ軸方向延出部52を設けることにより、ケース30が収納部43に対してX軸方向に変位するように構成している。さらに、収納部43の外底面には、図10に示すように、3つの凹部53を設けている。54は金属製のカバーで、このカバー54は、図10に示すように、開口部側に3つの係止爪56を設け、かつこの係止爪56を図10に示す収納部43における凹部53でかしめ固定することにより、図10に示すように、GND電位接続部55を収納部43の外底面に設けている。
以上のように構成された本発明の一実施の形態における角速度センサについて、次に、その動作を説明する。
振動子21が固有振動数で屈曲運動している状態において、振動子21が長手方向の中心軸(検知軸)周りに角速度ωで回転すると、振動子21のアームにF=2mV×ωのコリオリ力が発生する。このコリオリ力により、電荷からなる出力信号をワイヤー線34、第3の配線用電極41、多層回路基板31、第1の配線用電極32およびワイヤー線34を介してIC35に入力し、波形処理をした後、第2の配線用電極33、コンデンサ36、ケース電極37、端子44における一端側の先端部44a、端子44、出力電極49を介して、相手側のコンピューター(図示せず)に入力することにより、角速度を検出するものである。
ここで、外部からX軸方向の振動が加わる場合を考えると、従来の角速度センサにおいては、端子44にY軸方向延出部51およびZ軸方向延出部52を設けているため、ケース30が収納部43に対してX軸方向に撓むこととなり、外部からのX軸方向の外乱振動をケース30に伝わらないように減衰させるものであった。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
国際公開第03/046479号
しかしながら、上記従来の構成においては、ケース30が収納部43に対してX軸方向に撓むため、外部から加わるX軸方向の外乱振動をケース30に伝わらないように減衰させることが出来る反面、外部から加わるY軸方向およびZ軸方向の振動を減衰させることが出来なくなってしまうという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、外部から加わるY軸方向およびZ軸方向の振動を減衰させることが出来ないということのない、3軸方向全ての振動を減衰させることが可能な角速度センサを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、駆動電極、検出電極および支持部を設けた音叉型の振動子と、この振動子における検出電極から出力される出力信号を処理するICと、前記振動子における支持部を支持する載置部材と、前記振動子、ICおよび載置部材を内側に収納するとともに、段差部に端子電極を設け、かつ外底面に電源電極、GND電極および出力電極を設け、さらに前記端子電極と電源電極、GND電極および出力電極とを電気的に接続する配線パターンとを設けたケースと、前記載置部材を前記端子電極と電気的に接続するとともに、周囲から支持し、かつ、X軸方向延出部、Y軸方向延出部およびZ軸方向延出部を設けた複数の端子とを備え、前記複数の端子のうちの外側に配置された端子のX軸方向延出部は載置部材からX軸の一方向に延出され、内側に配置された端子のX軸方向延出部は他方向に延出されたものである。この構成によれば、端子にX軸方向延出部、Y軸方向延出部およびZ軸方向延出部を設けたため、X軸方向延出部とY軸方向延出部とにより外部から加わるZ軸方向の振動を減衰させるとともに、Y軸方向延出部とZ軸方向延出部とにより外部から加わるX軸方向の振動を減衰させ、さらに、Z軸方向延出部とX軸方向延出部とにより外部から加わるY軸方向の振動を減衰させることとなり、3軸方向全ての振動を減衰させることができる。また、複数の端子のうちの外側に配置された端子のX軸方向延出部は載置部材からX軸の一方向に延出され、内側に配置された端子のX軸方向延出部はX軸の他方向に延出され、さらに複数の端子の重心と載置部材の重心とが互いに略一致するようにしたため、Y軸方向およびZ軸方向に角速度が加わった際に、複数の端子の重心移動により、振動子が表方向もしくは裏方向に移動することがなくなる。その結果、振動子から発生する信号が安定するという作用効果を有するものである。
本発明の角速度センサは、駆動電極、検出電極および支持部を設けた音叉型の振動子と、この振動子における検出電極から出力される出力信号を処理するICと、前記振動子における支持部を支持する載置部材と、前記振動子、ICおよび載置部材を内側に収納するとともに、段差部に端子電極を設け、かつ外底面に電源電極、GND電極および出力電極を設け、さらに前記端子電極と電源電極、GND電極および出力電極とを電気的に接続する配線パターンとを設けたケースと、前記載置部材を前記端子電極と電気的に接続するとともに、周囲から支持し、かつ、X軸方向延出部、Y軸方向延出部およびZ軸方向延出部を設けた複数の端子とを備え、前記複数の端子のうちの外側に配置された端子のX軸方向延出部は載置部材からX軸の一方向に延出され、内側に配置された端子のX軸方向延出部は他方向に延出されたものである。この構成によれば、端子にX軸方向延出部、Y軸方向延出部およびZ軸方向延出部を設けたため、X軸方向延出部とY軸方向延出部とにより外部から加わるZ軸方向の振動を減衰させるとともに、Y軸方向延出部とZ軸方向延出部とにより外部から加わるX軸方向の振動を減衰させ、さらに、Z軸方向延出部とX軸方向延出部とにより外部から加わるY軸方向の振動を減衰させることとなり、3軸方向全ての振動を減衰させることができる。また、複数の端子のうちの外側に配置された端子のX軸方向延出部は載置部材からX軸の一方向に延出され、内側に配置された端子のX軸方向延出部はX軸の他方向に延出され、さらに複数の端子の重心と載置部材の重心とが互いに略一致するようにしたため、Y軸方向およびZ軸方向に角速度が加わった際に、複数の端子の重心移動により、振動子が表方向もしくは裏方向に移動することがなくなる。その結果、振動子から発生する信号が安定する角速度センサを提供することができるという効果を有するものである。
本発明の一実施の形態における角速度センサの分解斜視図 同角速度センサの上蓋を外した状態を示す上面図 同角速度センサの下面図 同角速度センサにおける振動子の斜視図 同角速度センサにおける振動子の側断面図 同角速度センサにおける載置部材に振動子および端子を固定した状態を示す斜視図 (a)〜(f)同角速度センサにおける振動子の組立工程図 従来の角速度センサの分解斜視図 同角速度センサの上面断面図 同角速度センサにおける収納部を下側から見た斜視図 同角速度センサにおけるケースを上側から見た斜視図 同角速度センサにおけるケースを下側から見た斜視図
以下、一実施の形態を用いて、本発明の請求項1に記載の発明について説明する。
図1は本発明の一実施の形態における角速度センサの分解斜視図、図2は同角速度センサの上蓋を外した状態を示す上面図、図3は同角速度センサの下面図、図4は同角速度センサにおける振動子の斜視図、図5は同角速度センサにおける振動子の側断面図、図6は同角速度センサにおける載置部材に振動子および端子を固定した状態を示す斜視図である。
図1〜図6において、61は音叉形状の振動子で、この振動子61は図4に示すように、第1の腕部61a、第2の腕部61bおよび第1の腕部61aと第2の腕部61bの一端を接続する支持部61cとにより構成されている。また、振動子61は図5に示すように、Siからなる基材62の上面の全面にわたってPtとTiの合金薄膜からなる共通GND電極63を設け、さらにこの共通GND電極63の上面にPZT薄膜からなる圧電層64を設けている。そしてまた、音叉形状の振動子61は、図4に示すように、上面の略中央の内側に位置して、圧電層64の上面に一対の第1の駆動電極65を設けるとともに、略中央の外側に位置して圧電層64の上面に一対の第2の駆動電極66を設けている。また、この振動子61は、上面の先端側に位置して、圧電層64の上面に一対の検出電極67を設けるとともに、第1の駆動電極65より根元側に位置して、圧電層64の上面にモニター電極68を設けている。そしてまた、振動子61における支持部61cの表面に位置して、圧電層64の表面にGND電極69を設けている。
70はセラミックからなるケースで、このケース70は内底面および内側面から外底面にわたってセラミックと配線用導体の層構造からなり、配線パターン(図示せず)を有する多層回路基板72を設けている。また、前記ケース70の側壁73の内側面に設けた段差部74に端子電極75を設けるとともに、外底面に電源電極76、GND電極77および出力電極78を設けており、前記端子電極75と、電源電極76、GND電極77および出力電極78とを、配線パターン(図示せず)により電気的に接続している。そして、また、ケース70における側壁73の上面にコバールからなる金属枠79を設けている。80は樹脂製の載置部材で、この載置部材80は前記振動子61における支持部61cを支持するとともに、前記ケース70における端子電極75と一端を電気的に接続された8つの端子81により周囲から支持されている。そして、前記端子81は、各々Y軸方向延出部82、Z軸方向延出部83およびX軸方向延出部84により構成されており、8つの端子81のうち、外側に配置された4つの端子81のX軸方向延出部84は表方向に延出され、一方、内側に配置された4つの端子81のX軸方向延出部84は裏方向に延出されている。すなわち、載置部材80の重心と8つの端子81をあわせた重心とが、互いに略一致するように構成されている。
すなわち、8つの端子81のX軸方向延出部を表裏互いに逆方向に延出するようにすることにより、複数の端子81の重心と載置部材80の重心とが互いに略一致するようにしたため、Y軸方向およびZ軸方向に角速度が加わった際に、複数の端子の重心移動により、振動子61が上方向もしくは下方向に移動することがなくなり、振動子61から発生する信号が安定するという作用効果を有するものである。
そしてまた、前記振動子61における第1の駆動電極65、第2の駆動電極66、検出電極67およびGND電極69は端子81とワイヤー線85により電気的に接続されている。86は樹脂製の補強部材で、この補強部材86は前記端子81とケース70における端子電極75との接続箇所を覆うように設けることにより、端子81をケース70に埋設している。
そして、ケース70における端子電極75に接続する端子81をケース70に埋設するようにしたため、端子電極75と端子81との接続が強固となり、これにより、強い振動が角速度センサに加わったとしても、端子電極75と端子81との電気的な接続を確保することができるという作用効果を有するものである。
87は加速度センサ素子で、この加速度センサ素子87は前記ケース70の内底面に設けられるとともに、端子電極75とワイヤー線85により電気的に接続されている。88はICで、このIC88は前記ケース70の内底面に加速度センサ素子87と並設されるとともに、振動子61からの出力信号および加速度センサ素子87からの出力信号を処理している。89はコバールからなる上蓋で、この上蓋89は前記ケース70の開口部を閉塞している。
以上のように構成された本発明の一実施の形態における角速度センサについて、次に、その組立方法を説明する。
まず、予め準備した図7(a)に示すSiからなる基材62の上面に図7(b)に示すように、PtとTiの合金薄膜からなる共通GND電極63を蒸着により形成し、その後、図7(c)に示すように、共通GND電極63の上面にPZT薄膜からなる圧電層64を蒸着により形成する。
次に、図7(d)に示すように、圧電層64の上面にTiとAuの合金薄膜からなる形成途上電極65aを蒸着により形成し、その後、図7(e)に示すように、所定の形状になるように、共通GND電極63、圧電層64および形成途上電極65aの不要な箇所を除去し、圧電層64の上面に第1の駆動電極65、第2の駆動電極66、検出電極67、モニター電極68およびGND電極69を形成する。
次に、共通GND電極63側に電圧を印加するとともに、第1の駆動電極65、第2の駆動電極66、検出電極67、モニター電極68およびGND電極69を接地することにより、圧電層64を分極する。
次に、基材62における不要な箇所を除去することにより、図7(f)に示すように、個片の振動子61を形成する。
次に、予め準備したセラミックからなる絶縁体(図示せず)と配線用導体(図示せず)からなる多層回路基板72の上面の外周にわたって、セラミックからなる側壁73および段差部74を形成した後、この段差部74の上面に、Auからなる端子電極75を形成し、さらに、側壁73の上面にコバールからなる金属枠79を固着する。
次に、多層回路基板72の下面にAgからなる電源電極76、GND電極77および出力電極78を形成する。
次に、IC88をケース70における多層回路基板72の上面に実装し、その後、このIC88と多層回路基板72とを電気的に接続する。
次に、前記ケース70における多層回路基板72の上面に、IC88と並設するように、加速度センサ素子87を実装した後、加速度センサ素子87とケース70における端子電極75とをアルミニウムからなるワイヤー線85を介してワイヤーボンディングにより電気的に接続する。
次に、予め、8つの端子81を載置部材80にインサート成形した後、載置部材80に振動子61における支持部61cの下面を固着し、その後、振動子61の上面に形成された第1の駆動電極65、第2の駆動電極66、検出電極67、モニター電極68およびGND電極69と端子81とをアルミニウムからなるワイヤー線85を介してワイヤーボンディングにより電気的に接続する。
次に、8つの端子81をケース70における端子電極75に半田付けした後、樹脂製の補強部材86で覆うことにより、端子81をケース70に埋設する。
次に、ケース70の開口部に、金属製の上蓋89をシーム溶接により窒素雰囲気中で固着する。
以上のように構成された本発明の一実施の形態における角速度センサについて、次に、その動作を説明する。
まず、音叉型の振動子61における第1の腕部61aおよび第1の腕部61aに設けた第1の駆動電極65に正電圧を印加するとともに、第2の駆動電極66に負電圧を印加すると、第1の駆動電極65の下側に位置する圧電層64が伸びるとともに、第2の駆動電極66の下側に位置する圧電層64が縮むため、振動子61における第1の腕部61aおよび第2の腕部61bが外側に向かって開かれる。
次に、音叉型の振動子61における第1の腕部61aおよび第1の腕部61aに設けた第1の駆動電極65に負電圧を印加するとともに、第2の駆動電極66に正電圧を印加すると、第1の駆動電極65の下側に位置する圧電層64が縮むとともに、第2の駆動電極66の下側に位置する圧電層64が伸びるため、振動子61における第1の腕部61aおよび第2の腕部61bが内側に向かって閉じられる。すなわち、音叉型の振動子61における第1の駆動電極65および第2の駆動電極66に交流電圧を印加すると、振動子61における第1の腕部61aおよび第2の腕部61bは面内方向の固有振動数で速度Vの屈曲運動をする。そして、振動子61の屈曲運動はモニター電極68から発生する出力信号が一定になるように、第1の駆動電極65および第2の駆動電極66に印加する電圧を調整することにより、屈曲振動の振幅を制御している。
そしてまた、振動子61における第1の腕部61aおよび第2の腕部61bが固有振動数で屈曲運動している状態において、振動子61が長手方向の中心軸(検知軸)周りに角速度ωで回転すると、振動子61における第1の腕部61aおよび第2の腕部61bのアームにF=2mV×ωのコリオリ力が発生する。このコリオリ力により、検出電極67の下側に位置する圧電層64に発生する電荷からなる出力信号を検出電極67、ワイヤー線85、端子電極75、ケース70における配線パターン(図示せず)を介してIC88に入力し、波形処理をした後、ケース70における出力電極78から外部に角速度の出力信号として出力するものである。
ここで、外部からZ軸方向に約25kHzからなる外乱振動が加わる場合を考える。
端子81にX軸方向延出部84とY軸方向延出部82とにより外部から加わるZ軸方向の振動を減衰させるものである。
また、同様に、外部からX軸方向に約25kHzからなる外乱振動が加わる場合には、Y軸方向延出部82とZ軸方向延出部83とにより外部から加わるX軸方向の振動を減衰させるものである。
さらに、外部からY軸方向に約25kHzからなる外乱振動が加わる場合には、
Z軸方向延出部83とX軸方向延出部84とにより外部から加わるY軸方向の振動を減衰させることができる。
すなわち、本発明の一実施の形態における角速度センサにおいては、端子81にX軸方向延出部84、Y軸方向延出部82およびZ軸方向延出部83を設けたため、X軸方向延出部84とY軸方向延出部82とにより外部から加わるZ軸方向の振動を減衰させるとともに、Y軸方向延出部82とZ軸方向延出部83とにより外部から加わるX軸方向の振動を減衰させ、さらに、Z軸方向延出部83とX軸方向延出部84とにより外部から加わるY軸方向の振動を減衰させることとなり、3軸方向全ての振動を減衰させることができるという作用効果を有するものである。
本発明にかかる角速度センサは、外部から加わるY軸方向およびZ軸方向の振動を減衰させることが出来ないということのない、3軸方向全ての振動を減衰させることが可能な角速度センサを提供することができるという効果を有し、特に航空機・車両などの移動体の姿勢制御やナビゲーションシステム等に用いられる角速度センサとして有用である。
61 振動子
61c 支持部
64 圧電層
65,66 駆動電極
67 検出電極
70 ケース
74 段差部
75 端子電極
76 電源電極
77 GND電極
78 出力電極
80 載置部材
81 端子
82 Y軸方向延出部
83 Z軸方向延出部
84 X軸方向延出部

Claims (1)

  1. 駆動電極、検出電極および支持部を設けた音叉型の振動子と、この振動子における検出電極から出力される出力信号を処理するICと、前記振動子における支持部を支持する載置部材と、前記振動子、ICおよび載置部材を内側に収納するとともに、段差部に端子電極を設け、かつ外底面に電源電極、GND電極および出力電極を設け、さらに前記端子電極と電源電極、GND電極および出力電極とを電気的に接続する配線パターンとを設けたケースと、前記載置部材を前記端子電極と電気的に接続するとともに、周囲から支持し、かつ、X軸方向延出部、Y軸方向延出部およびZ軸方向延出部を設けた複数の端子とを備え、前記複数の端子のうちの外側に配置された端子のX軸方向延出部は載置部材からX軸の一方向に延出され、内側に配置された端子のX軸方向延出部はX軸の他方向に延出され、さらに複数の端子の重心と載置部材の重心とが互いに略一致するようにした角速度センサ。
JP2010207505A 2010-02-18 2010-09-16 角速度センサ Expired - Fee Related JP5786114B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010207505A JP5786114B2 (ja) 2010-09-16 2010-09-16 角速度センサ
EP14200345.8A EP2876411A1 (en) 2010-02-18 2011-02-16 Angular speed sensor and composite sensor for detecting angular speed
PCT/JP2011/000842 WO2011102121A1 (ja) 2010-02-18 2011-02-16 角速度センサおよび角速度および加速度検出用複合センサ
EP11744412.5A EP2538175B1 (en) 2010-02-18 2011-02-16 Angular speed sensor and composite sensor for detecting angular speed and acceleration
US13/579,346 US9091543B2 (en) 2010-02-18 2011-02-16 Angular speed sensor for detecting angular speed
US14/568,953 US20150135830A1 (en) 2010-02-18 2014-12-12 Angular velocity sensor and angular velocity and acceleration detecting composite sensor
US14/745,686 US9448068B2 (en) 2010-02-18 2015-06-22 Angular velocity sensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010207505A JP5786114B2 (ja) 2010-09-16 2010-09-16 角速度センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012063242A JP2012063242A (ja) 2012-03-29
JP5786114B2 true JP5786114B2 (ja) 2015-09-30

Family

ID=46059106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010207505A Expired - Fee Related JP5786114B2 (ja) 2010-02-18 2010-09-16 角速度センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5786114B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7209254B2 (ja) 2019-03-22 2023-01-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 センサ装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003046479A1 (en) * 2001-11-29 2003-06-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Angular velocity sensor
JP2010111313A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Mitsuba Corp ターミナルの接続構造及びそれを用いたドアミラー
JP2010190705A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Panasonic Corp 3軸検出角速度センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012063242A (ja) 2012-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011102121A1 (ja) 角速度センサおよび角速度および加速度検出用複合センサ
JP3807404B2 (ja) 角速度センサ
US9453851B2 (en) Composite sensor for detecting angular velocity and acceleration
WO2003001150A1 (en) Composite sensor for detecting angular velocity and acceleration
US6880399B1 (en) Angular velocity sensor
JP4715153B2 (ja) 角速度センサ
JP2006194681A (ja) 角速度センサ装置
JP4449504B2 (ja) 角速度センサ
JP5786114B2 (ja) 角速度センサ
JP2008170295A (ja) 角速度センサ
JP2008203072A (ja) 角速度および加速度検出用複合センサ
WO2001020258A1 (fr) Detecteur de vitesse angulaire
JP2012063243A (ja) 角速度および加速度検出用複合センサ
JP2013120179A (ja) 角速度センサ
JP2009229071A (ja) 角速度センサ
JP4304742B2 (ja) 角速度センサ
JPWO2015075899A1 (ja) 角速度センサ素子および角速度センサ
JP2012242230A (ja) 角速度センサ
JP2013205155A (ja) 角速度センサ
JP2016188809A (ja) 角速度センサ
JP2007093400A (ja) 屈曲振動型圧電振動片、音叉型圧電振動子、および角速度検出センサ
JP2009192459A (ja) 角速度センサ
JP2013200240A (ja) 角速度センサおよびその製造方法
JP5995212B1 (ja) 物理量センサ
JP2014085263A (ja) 角速度センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130917

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20131015

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20140108

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20140417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140701

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140828

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150216

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5786114

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees