JP2016176763A - 角速度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】熱応力がセンサ素子の検出精度に及ぼす影響を低減できる角速度センサを提供する。【解決手段】角速度センサ101において、センサ素子1は、圧電材料からなるセンサ基体3と、センサ基体3に設けられた励振電極5及び検出電極7とを有し、実装基体111は、センサ基体3の材料とは異なる材料からなる絶縁基体119と、絶縁基体119に設けられた複数の外部端子125とを有している。角速度センサ101は、センサ基体3の材料と同一の材料からなり、センサ素子1と接合されるとともに実装基体111と接合されることによりセンサ素子1を実装基体111に間接的に保持させる中間基体129を有している。【選択図】図8

Description

本発明は、角速度センサに関する。
圧電振動式の角速度センサ(ジャイロセンサ)が知られている(例えば特許文献1)。この角速度センサは、例えば、センサ素子と、センサ素子と電気的に接続されるICと、これらを収容するパッケージとを有している。センサ素子は、圧電体からなるセンサ基体と、センサ基体に設けられた励振電極及び検出電極を有し、パッケージの内面に設けられたパッドに対して半田等のバンプによって接合されている。励振電極によってセンサ基体に交流電圧が印加され、センサ基体が振動している状態でセンサ基体が回転すると、その角速度に応じた大きさのコリオリの力が生じ、このコリオリの力によってもセンサ基体が振動する。その振動による電気信号を検出電極により取り出すことにより、角速度が検出される。
特開2006−201053号公報
上記のような角速度センサでは、パッケージ及びセンサ素子の熱膨張率の相違によって生じる熱応力が角速度の検出精度に影響を及ぼすおそれがある。例えば、センサ素子に熱応力が生じると、センサ素子の振動の特性が変化し、検出精度が低下するおそれがある。また、例えば、熱応力がパッケージとセンサ素子との接合部に加えられると、センサ素子のパッケージに対する姿勢が変化し、検出精度が低下するおそれがある。なお、角速度センサの温度変化は、例えば、角速度センサの使用時に周囲の温度変化によって生じたり、角速度センサをマザーボート等へ実装するときに半田を溶融するための熱によって生じたりする。
以上のことから、熱応力がセンサ素子の検出精度に及ぼす影響を低減できる角速度センサが提供されることが望ましい。
本発明の一態様に係る角速度センサは、圧電材料からなるセンサ基体と、当該センサ基体に設けられた励振電極及び検出電極とを有するセンサ素子と、前記センサ基体の材料とは異なる材料からなる絶縁基体と、当該絶縁基体に設けられた複数の外部端子とを有する実装基体と、前記センサ基体の材料と同一の材料からなり、前記センサ素子と接合されるとともに前記実装基体と接合されることにより前記センサ素子を前記実装基体に間接的に保持させる中間基体と、を有している。
好適には、前記中間基体と実装基体との接合強度は、前記センサ素子と前記中間基体との接合強度よりも高い。
好適には、前記センサ基体及び前記中間基体は、単結晶からなり、結晶の向きを互いに一致させた状態で接合されている。
好適には、前記センサ基体は、基部と、前記基部から延び、前記励振電極が設けられた1以上の駆動腕と、前記基部から前記1以上の駆動腕と同一平面内において延び、前記検出電極が設けられた1以上の検出腕とを有し、前記絶縁基体は、前記複数の外部端子が設けられた第1面と、その背面の第2面とを有し、前記中間基体は、前記第2面に対向するとともに当該第2面にバンプにより接合された第3面と、当該第3面の背面であり、前記センサ素子と対向するとともに前記センサ素子がバンプにより接合された第4面とを有している。
好適には、前記1以上の駆動腕及び前記1以上の検出腕は全て所定方向において延びており、前記センサ基体は、前記1以上の駆動腕及び前記1以上の検出腕全体の側方両側に、前記基部から前記所定方向の一方側へ延びる2本の実装腕及び前記基部から前記所定方向の他方側へ延びる2本の実装腕を更に有し、前記4本の実装腕の先端側にて前記中間基体に接合されている。
好適には、前記角速度センサは、前記実装基体をその一部として有し、前記センサ素子及び前記中間基体を収容するパッケージを有する。
上記の構成によれば、熱応力がセンサ素子の検出精度に及ぼす影響を低減できる。
本発明の第1実施形態に係る角速度センサを有するセンサ素子を示す斜視図。 図1のセンサ素子を示す平面図。 図3(a)は図1のIIIa−IIIa線における断面図、図3(b)は図1のIIIb−IIIb線における断面図。 図4(a)及び図4(b)は駆動腕及び検出腕における電位等を説明するための模式的な断面図。 図5(a)は全駆動腕のx軸方向における励振を説明するための模式図、図5(b)は全駆動腕及び全検出腕のz軸方向における振動を説明するための模式図。 図1のセンサ素子の配線の一例を示すための図1よりも模式的な斜視図。 図1のセンサ素子を有する角速度センサの分解斜視図。 図7のVIII−VIII線における断面図。 本発明の第2実施形態に係る角速度センサの断面図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の図面は、模式的なものである。従って、細部は省略されることがあり、また、寸法比率等は現実のものと必ずしも一致しない。
各図には、説明の便宜のために、直交座標系xyzを付している。直交座標系xyzは、センサ素子の形状に基づいて定義されている。すなわち、x軸、y軸及びz軸は、結晶の電気軸、機械軸及び光軸を示すとは限らない。また、センサ素子及び角速度センサは、いずれの方向が上方又は下方とされてもよい。
同一又は類似する構成については、「第1駆動腕11A」、「第2駆動腕11B」のように、同一名称に対して互いに異なる番号及びアルファベットを付して呼称することがあり、また、この場合において、単に「駆動腕11」といい、これらを区別しないことがある。
<第1実施形態>
(センサ素子の構成)
図1は、本発明の第1実施形態に係る角速度センサ101のセンサ素子1を示す斜視図である。図2は、センサ素子1の平面図である。
センサ素子1は、例えば、y軸回りの角速度を検出するためのものである。角速度センサ101は、圧電振動式のものであり、センサ素子1は、例えば、x軸方向に励振され、z軸方向にコリオリの力が生じるように構成されている。具体的には、例えば、以下のとおりである。
センサ素子1は、圧電体からなるセンサ基体3と、センサ基体3に電圧を印加するための第1励振電極5A及び第2励振電極5B(図1)と、センサ基体3に生じた電気信号を取り出すための第1検出電極7A(図1)及び第2検出電極7B(図1)と、センサ素子1を後述する実装基体に実装するための第1実装パッド15A〜第4実装パッド15Dとを有している。
センサ基体3は、その全体が一体的に形成されている。センサ基体3を構成する圧電体は、単結晶であってもよいし、多結晶であってもよい。また、圧電体の材料は適宜に選択されてよく、例えば、水晶(SiO)、LiTaO、LiNbO、PZTである。
センサ基体3において、電気軸乃至は分極軸(以下、両者を代表して分極軸のみに言及することがある。)は、x軸に一致するように設定されている。なお、分極軸は、所定の範囲(例えば15°以内)でx軸に対して傾斜していてもよい。また、センサ基体3が単結晶である場合において、機械軸及び光軸は、適宜な方向とされてよいが、例えば、機械軸はy軸方向、光軸はz軸方向とされている。
センサ基体3は、x軸方向に延びる基部9と、基部9からy軸方向の正側又は負側に延びる各種の腕(10A〜10D、11A〜11D、13A及び13B)とを有している。各種の腕は、同一平面(xy平面)内において延びている。以下において、単に平面視という場合、この平面を見ることを指すものとする。
第1駆動腕11A〜第4駆動腕11Dは、電圧(電界)が印加されることによってx軸方向(以下、「励振方向」ということがある。)に励振される部分である。第1検出腕13A及び第2検出腕13Bは、コリオリの力によってz軸方向(以下、「検出方向」ということがある。)に振動され、角速度に応じた電気信号を生成する部分である。基部9は、これら駆動腕11及び検出腕13を支持する部分である。第1実装腕10A〜第4実装腕10Dは、基部9を支持する部分である。これらの位置及び形状等は、例えば、以下のように設定されている。
センサ基体3は、概略、全体として厚さ(z軸方向)が一定にされており、また、y軸方向に延びる中心線CL0(図2)に対して線対称の形状に形成されている。
基部9は、概ね直方体状とされている。基部9の3軸方向の寸法比率は適宜に設定されてよい。基部9は、x軸方向の大きさ>y軸方向の大きさ>z軸方向の大きさに設定されている。すなわち、基部9は、x軸方向を長手方向とし、z軸方向を厚み方向とする概ね長方形の板状とされている。なお、x軸方向の大きさ>z軸方向の大きさ≧y軸方向の大きさとされてもよい。
4本の実装腕10は、基部9の両端部9a(他の全ての腕のx軸方向の外側部分)からy軸方向の両側に延びている(ただし、y軸に平行でなくてもよい)。なお、実装腕10は、駆動腕11及び検出腕13に平行である必要はないが、本実施形態では平行である。4本の実装腕10は、x軸方向及びy軸方向のいずれにおいても線対称の配置及び形状となるように設けられている。実装腕10の具体的形状は適宜に設定されてよいが、例えば、概略矩形の板状とされている。実装腕10の長さ等の各種の寸法は適宜に設定されてよい。本実施形態では、実装腕10は、駆動腕11及び検出腕13の長さ以下とされている。
複数の駆動腕11は、互いに同一方向(y軸方向の正側)に互いに並列に(平行に)延びており、その先端は自由端とされている。駆動腕11の数は、偶数(本実施形態では4)である。偶数本の駆動腕11は、中心線CL0に対して互いに線対称に配置されている。また、偶数本の駆動腕11は、その形状も、中心線CL0に対して線対称とされている。すなわち、第1駆動腕11Aと第4駆動腕11Dとは、中心線CL0に対して互いに線対称の配置及び形状とされ、第2駆動腕11Bと第3駆動腕11Cとは、中心線CL0に対して互いに線対称の配置及び形状とされている。また、互いに隣り合う駆動腕11同士(例えば11A及び11B)は、互いに同一、及び/又は、対称軸(図2に示すCL1又はCL2)に対して互いに線対称の形状とされている。
後述するように、中心線CL0の一方側の複数の駆動腕11(11A及び11B)は、共に同一側へ湾曲するように振動するから、全体として一つの仮想駆動腕を構成する。同様に、中心線CL0の他方側の複数の駆動腕11(11C及び11D)は、全体として一つの仮想駆動腕を構成する。上述のような線対称の形状及び配置の結果、2本の仮想駆動腕は、振動に係る特性が互いに線対称である。換言すれば、中心線CL0に対して互いに対称に横方向の正負を定義すれば、両者の振動に係る特性は互いに同一であり、固有振動数等も互いに同一である。
駆動腕11の形状は、y軸方向を長手方向とする直方体において、z軸方向の正側及び負側の面にy軸方向に延びる凹溝11a(図3(a)も参照)が形成された形状とされている。凹溝11aの断面形状は例えば概略矩形である。なお、凹溝11aは省略されてもよい。また、駆動腕11は、先端が幅広に形成され、いわゆるハンマ形状とされてもよい。
駆動腕11の幅(x軸方向)が大きくなると、駆動腕11の励振方向(x軸方向)における固有振動数は高くなり、駆動腕11の長さ(質量)が大きくなると、駆動腕11の励振方向における固有振動数は低くなる。従って、駆動腕11の各種の寸法は、励振させたい周波数に応じて設定される。なお、駆動腕11のx軸方向の固有振動数とz軸方向の固有振動数とは等しくされることが好ましい。
複数の検出腕13は、複数の駆動腕11の延びる方向とは反対方向(y軸方向の負側)に互いに並列に(平行に)延びており、その先端は自由端とされている。検出腕13の数は、偶数(本実施形態では2)であり、また、駆動腕11の数よりも少ない。偶数本の検出腕13は、中心線CL0に対して互いに線対称に配置されている。また、偶数本の検出腕13は、その形状も、中心線CL0に対して互いに線対称とされている。
従って、駆動腕11と同様に、中心線CL0の一方側と他方側とで、検出腕13の振動特性は、互いに対称である。換言すれば、中心線CL0に対して互いに対称に横方向の正負を定義すれば、両者の振動に係る特性は互いに同一であり、固有振動数等も互いに同一である。
検出腕13の概略形状は、直方体とされている。この直方体においては、例えば、y軸方向の大きさ>x軸方向の大きさ>z軸方向の大きさである。すなわち、検出腕13は、y軸方向を長手方向とし、z軸方向を厚み方向とする概ね長方形の板状とされている。従って、検出腕13は、相対的に、励振方向(x軸方向)には振動しにくく、検出方向(z軸方向)に振動しやすくなっている。
また、検出腕13は、当該検出腕13をz軸方向に貫通し、y軸方向に延びる1又は複数(本実施形態では複数)の貫通溝13a(図3(b)も参照)が形成された形状とされている。別の観点では、検出腕13は、基部9からy軸方向に延び、x軸方向に並べられ、先端が互いに固定された複数の分割腕13bを有している。分割腕13b(貫通溝13a)のxz断面の形状は例えば概略矩形である。なお、貫通溝13aは省略されてもよい。また、検出腕13は、先端が幅広に形成され、いわゆるハンマ形状とされてもよい。
駆動腕11と同様に、検出腕13の各種の寸法は、固有振動数を規定することから、コリオリの力による振動の方向であるz軸方向の固有振動数が適宜なものとなるように設定される。なお、検出腕13のz軸方向の固有振動数は、駆動腕11のx軸方向の固有振動数と等しくされる(離調周波数が小さくされる)ことが好ましい。
駆動腕11のx軸方向の位置と検出腕13のx軸方向の位置との相対関係は、第1駆動腕11A及び第2駆動腕11Bの振動によって第1検出腕13Aを振動させ、第3駆動腕11C及び第4駆動腕11Dの振動によって第2検出腕13Bを振動させることが可能に適宜に設定されている。
例えば、第1駆動腕11Aと第2駆動腕11Bとの中間位置を通るこれらの腕に平行な線CL1(図2)と、第1検出腕13Aの中心線CL13A(図2)とは一致している。同様に、第3駆動腕11Cと第4駆動腕11Dとの中間位置を通るこれらの腕に平行な線CL2(図2)と、第2検出腕13Bの中心線CL13B(図2)とは一致している。ただし、これらはずれていてもよい。
なお、各腕の中心線は、例えば、本体部のxz断面の重心をy軸方向に連ねた線である。また、中心線CL0を境界とする一方側又は他方側の複数の腕全体(仮想腕)としての中心線を定義することもできる。例えば、第1駆動腕11A及び第2駆動腕11Bの全体のxz断面の重心をy軸方向に連ねた線を、中心線CL0の一方側の駆動腕11全体(仮想駆動腕)の中心線CL1と定義できる。
上記のように複数の腕全体としての中心線を定義すると、本実施形態では、中心線CL0を境界とする一方側及び他方側のそれぞれにおいて、複数の駆動腕11の全体としての中心線(CL1又はCL2)と、1以上の検出腕13の中心線(13A又は13B)とが一致していると捉えることができる。この概念は、駆動腕及び検出腕の本数が本実施形態とは異なる場合にも適用できる。例えば、1本の検出腕13に対応する駆動腕11の数が3本の場合に、3本の駆動腕全体の中心線を考え、この中心線を検出腕13の中心線と一致させてよい。また、例えば、3本の駆動腕11と2本の検出腕13とが対応している場合に、3本の駆動腕11全体の中心線と、2本の検出腕全体の中心線とを一致させてよい。
中心線CL0に対するx軸方向の一方側及び他方側のそれぞれにおいて、2本の駆動腕11間の距離D1(例えば、中心間距離:各駆動腕11の中心線同士の距離)は適宜に設定される。
本実施形態では、第1駆動腕11A及び第2駆動腕11Bは、その全体としてのx軸方向の外側面(第1駆動腕11Aのx軸方向の負側の面及び第2駆動腕11Bのx軸方向の正側の面)が、第1検出腕13Aのx軸方向の外側面に一致するように配置されている。第3駆動腕11C及び第4駆動腕11Dも同様である。これにより、検出腕13の幅方向(x軸方向)全体に振動を伝達させやすくなる。また、駆動腕11の配置範囲は検出腕13の配置範囲に収まり、センサ基体3が小型化される。
ただし、駆動腕11間の距離は、本実施形態よりも短くされたり、長くされたりしてもよい。例えば、中心間距離D1は、中心線CL0を挟んで互いに隣り合う駆動腕11(11B及び11C)同士の中心間距離よりも短くされてもよい。この場合、中心線CL0に対するx軸方向の一方側又は他方側のそれぞれにおいて互いに隣り合う駆動腕11間の相互影響が中心線CL0を挟んで互いに隣り合う駆動腕11間の相互影響よりも大きくなる。
また、中心線CL0に対するx軸方向の一方側及び他方側のそれぞれにおいて、複数本(本実施形態では2本)の駆動腕11の中心間距離D1は、検出腕13同士の中心間距離D2よりも短くされている。これにより、中心線CL0の一方側及び他方側のそれぞれにおける、2本の駆動腕11間の相互影響は、中心線CL0を挟んで互いに隣り合う2本の検出腕13間の相互影響よりも大きい。ただし、中心線CL0に対するx軸方向の一方側及び他方側のそれぞれにおける駆動腕11間の中心間距離D1は、検出腕13間の中心間距離D2よりも長くてもよい。
4つの実装パッド15は、4本の実装腕10の先端部のz軸方向の正側又は負側(本実施形態では正側)の面に設けられた層状の導体である。その材料は、例えば、Cu,Al等の適宜な金属である。なお、後述する他の導体の材料も同様に適宜な金属とされてよい。実装パッド15の平面形状は適宜に設定されてよく、例えば、矩形である。実装パッド15がバンプによって後述する実装基体に接合されることにより、センサ素子1は、実装基体との電気的な接続がなされるとともに、駆動腕11及び検出腕13が振動可能な状態で支持される。
図3(a)は、図2のIIIa−IIIa線における断面図である。図3(a)においては、第4駆動腕11Dの断面を示しているが、他の駆動腕11の断面も同様である。
励振電極5は、駆動腕11の表面に形成された層状導体である。第1励振電極5Aは、各駆動腕11において、z軸方向の正側の面及びz軸方向の負側の面にそれぞれ設けられている。これらの面には、上述のように凹溝11aが形成されており、各面において、第1励振電極5Aは、凹溝11aの底面及び2つの内壁面を覆っている。また、第2励振電極5Bは、各駆動腕11において、x軸方向の正側の面及びx軸方向の負側の面にそれぞれ設けられている。
2つの第1励振電極5A及び2つの第2励振電極5Bは、例えば、駆動腕11の各面を概ね覆うように設けられている。ただし、第1励振電極5A及び第2励振電極5Bは、互いに短絡しないように、少なくとも一方(本実施形態では第1励振電極5A)が各面よりも幅方向において小さく形成されている。
各駆動腕11において、2つの第1励振電極5Aは、例えば互いに同電位とされる。例えば、2つの第1励振電極5Aは、センサ基体3上の配線等により互いに接続されている。また、各駆動腕11において、2つの第2励振電極5Bは、例えば互いに同電位とされる。例えば、2つの第2励振電極5Bは、センサ基体3上の配線等により互いに接続されている。
なお、励振電極5の付加符号A、Bは、直交座標系xyzに基づいて付されている。従って、例えば、後述するように、一の駆動腕11の第1励振電極5Aと、他の駆動腕11の第1励振電極5Aとは同電位とは限らない。
図3(b)は、図2のIIIb−IIIb線における断面図である。図3(b)においては、第2検出腕13Bの一部の分割腕13bの断面を示しているが、第2検出腕13Bの他の分割腕13b、及び、第1検出腕13Aの分割腕13bの断面も同様である。
検出電極7は、検出腕13(分割腕13b)の表面に形成された層状導体である。検出電極7は、各分割腕13bに設けられている。すなわち、検出電極7は、検出腕13のx軸方向の外側面だけでなく、複数の貫通溝13aの内壁面にも設けられている。
より具体的には、第1検出電極7Aは、各分割腕13bにおいて、x軸方向の負側の面のうちのz軸方向の正側の領域、及び、x軸方向の正側の面のうちのz軸方向の負側の領域にそれぞれ設けられている。第2検出電極7Bは、各分割腕13bにおいて、x軸方向の負側の面のうちのz軸方向の負側の領域、及び、x軸方向の正側の面のうちのz軸方向の正側の領域にそれぞれ設けられている。第1検出電極7A及び第2検出電極7Bは、互いに短絡しないように適宜な間隔を空けて、分割腕13bに沿って延びている。
各検出腕13において、複数の第1検出電極7Aがセンサ基体3から取り出した電荷は加算される。例えば、複数の第1検出電極7Aは、センサ基体3上の配線等により接続されている。また、各検出腕13において、複数の第2検出電極7Bがセンサ基体3から取り出した電荷は加算される。例えば、複数の第2検出電極7Bは、センサ基体3上の配線等により接続されている。
なお、励振電極5と同様に、検出電極7の付加符号A、Bは、直交座標系xyzに基づいて付されている。従って、例えば、後述するように、第1検出腕13Aの第1検出電極7Aと、第2検出腕13Bの第1検出電極7Aとは、(本実施形態では)接続されない。
図3(a)及び図3(b)に示すように、角速度センサ101は、励振電極5に電圧を印加する励振回路103と、検出電極7からの電気信号を検出する検出回路105とを有している。
励振回路103は、例えば、発振回路や増幅器を含んで構成されており、所定の周波数の交流電圧を第1励振電極5Aと第2励振電極5Bとの間に印加する。なお、周波数は、角速度センサ101内にて予め定められていてもよいし、外部の機器等から指定されてもよい。
検出回路105は、例えば、増幅器や検波回路を含んで構成されており、第1検出電極7Aと第2検出電極7Bとの電位差を検出し、その検出結果に応じた電気信号を外部の機器等に出力する。より具体的には、例えば、上記の電位差は、交流電圧として検出され、検出回路105は、検出した交流電圧の振幅に応じた信号を出力する。この振幅に基づいてy軸回りの角速度が特定される。また、検出回路105は、励振回路103の印加電圧と検出した電気信号との位相差に応じた信号を出力する。この位相差に基づいてy軸回りの回転の向きが特定される。
(センサ素子の動作説明)
図4(a)は、駆動腕11における電位等を説明する図であり、図3(a)に対応する模式図である。図4(b)は、検出腕13における電位等を説明する図であり、図3(b)に対応する模式図である。
第1励振電極5Aに正の電位が付与され、第2励振電極5Bに負の電位(又は基準電位)が付与されると、同図において矢印で示すような電界が生じる。一方、分極軸は、x軸方向に一致している。従って、電界のx軸方向の成分に着目すると、駆動腕11のうちx軸方向の一方側部分においては電界の向きと分極軸の向きは一致し、他方側部分においては電界の向きと分極軸の向きは逆になる。
その結果、駆動腕11のうちx軸方向の一方側部分はy軸方向において収縮し、他方側部分はy軸方向において伸長する。そして、駆動腕11は、バイメタルのようにx軸方向の一方側へ湾曲する。第1励振電極5A及び第2励振電極5Bに印加される電圧が逆にされると、駆動腕11は逆方向に湾曲する。このような原理により、交流電圧が第1励振電極5A及び第2励振電極5Bに印加されると、駆動腕11はx軸方向において振動する。
ここで、上述のように、第1励振電極5Aが設けられる駆動腕11のz軸方向の正側及び負側の面には、凹溝11aが形成されている。従って、第1励振電極5Aは、x軸方向において第2励振電極5Bと対向する部分(凹溝11aの内壁に位置する部分)を有することになり、また、全体として面積が大きくなる。その結果、駆動腕11内におけるx軸方向の電界の強さを大きくし、効率的に駆動腕11を振動させることができる。
センサ素子1がy軸回りに回転されると、x軸方向において振動している駆動腕11には、慣性力の一つである、その角速度に応じた大きさのコリオリの力が加わる。その結果、駆動腕11はz軸方向において振動する。駆動腕11及び検出腕13は基部9によって連結され、互いに力の相互作用を及ぼすから、検出腕13は、z軸方向において、駆動腕11とは逆位相で振動する(駆動腕11の湾曲方向とは逆方向に湾曲する。)。
検出腕13がz軸方向に湾曲すると、図4(b)において矢印で示すように、z軸方向に平行な電界が生じる。電界の向きは、x軸(分極軸)方向の正側部分と負側部分とで互いに逆である。また、電界の向きは、分極軸の向きと、湾曲の向き(z軸方向の正側又は負側)とで決定される。この電圧(電界)が第1検出電極7A及び第2検出電極7Bに出力される。検出腕13がz軸方向に振動すると、電圧は交流電圧として検出される。
ここで、上述のように、検出腕13には複数の貫通溝13aが形成されており、検出電極7は、検出腕13のx軸方向の正側及び負側の面だけでなく、その貫通溝13aの内壁面にも設けられている。従って、検出電極7は、検出腕13のx軸方向の外側面だけに設けられている場合に比較して、全体としての面積が大きくなっている。その結果、検出腕13において生じる電荷を効率的に電気信号として取り出すことができる。
図5(a)は、4本の駆動腕11のx軸方向における励振を説明するための模式的な平面図である。
第1駆動腕11A及び第2駆動腕11Bは、励振方向(x軸方向)において同一側へ共に変形するように互いに同一の位相で励振される。例えば、第1駆動腕11Aの第1励振電極5Aと第2駆動腕11Bの第1励振電極5Aとは接続され、第1駆動腕11Aの第2励振電極5Bと第2駆動腕11Bの第2励振電極5Bとは接続され、これらの第1励振電極5Aと、第2励振電極5Bとの間に交流電圧が印加される。
同様に、第3駆動腕11C及び第4駆動腕11Dは、励振方向において同一側へ共に変形するように互いに同一の位相で励振される。この励振も、上記と同様に、2本の駆動腕11間において、第1励振電極5A同士が接続され、第2励振電極5B同士が接続されることなどにより実現されてよい。
第1駆動腕11A及び第2駆動腕11Bのグループと、第3駆動腕11C及び第4駆動腕11Dのグループとは、励振方向において互いに逆側へ変形するように互いに逆の位相(180°ずれた位相)で励振される。例えば、第1駆動腕11A及び第2駆動腕11Bの第1励振電極5Aと、第3駆動腕11C及び第4駆動腕11Dの第2励振電極5Bとが接続され(第1の電極群)、第1駆動腕11A及び第2駆動腕11Bの第2励振電極5Bと、第3駆動腕11C及び第4駆動腕11Dの第1励振電極5Aとが接続され(第2の電極群)、第1の電極群と第2の電極群との間に交流電圧が印加される。
なお、第1駆動腕11A及び第2駆動腕11Bのグループと、第3駆動腕11C及び第4駆動腕11Dのグループとは、x軸方向において逆位相で振動していることから、センサ基体3全体としては、これらグループのx軸方向の力は互いに打ち消し合う。
図5(b)は、4本の駆動腕11及び2本の検出腕13のz軸方向における振動を説明するための模式的な斜視図である。より具体的には、図5(b)は、図5(a)に示したように駆動腕11が湾曲しているセンサ基体3が、中心線CL0回り(y軸回り)に矢印y5で示す方向へ回転した場合における、駆動腕11及び検出腕13の湾曲状態を示す斜視図である。
第1駆動腕11A及び第2駆動腕11Bは、回転中心(中心線CL0)に対して、その半径方向(x軸方向)の同一側に配置されている。また、両駆動腕11は、図5(a)に示したように、その半径方向(励振方向、x軸方向)において共に外側又は内側へ湾曲するように励振される。従って、両駆動腕11においてコリオリの力の向きは互いに同一である。その結果、図5(b)に示すように、両駆動腕11はz軸方向において同一側へ共に湾曲するように振動する。同様に、第3駆動腕11C及び第4駆動腕11Dは、コリオリの力によって、z軸方向において同一側へ共に湾曲するように振動する。
第1駆動腕11A及び第2駆動腕11Bのグループと、第3駆動腕11C及び第4駆動腕11Dのグループとは、回転中心(中心線CL0)に対して、その半径方向(x軸方向)において互いに逆側に配置されており、ひいては、回転によるz軸方向の移動の向きは互いに逆である。また、図5(a)に示したように、一方のグループが半径方向において外側(又は内側)へ湾曲するとき、他方のグループも半径方向において外側(又は内側)へ湾曲するように、両グループは励振される。従って、両グループにおいてコリオリの力の向きは互いに逆となる。その結果、図5(b)に示すように、両グループはz軸方向において互いに逆側へ湾曲するように振動する。
駆動腕11及び検出腕13は、基部9によって連結されている。従って、駆動腕11の振動は、基部9を介して検出腕13に伝達され、検出腕13も振動する。具体的には、第1検出腕13Aは、z軸方向において第1駆動腕11A及び第2駆動腕11Bとは逆側へ湾曲するように振動する。また、第2検出腕13Bは、z軸方向において第3駆動腕11C及び第4駆動腕11Dとは逆側へ湾曲するように振動する。
第1検出腕13A及び第2検出腕13Bは、z軸方向において互いに逆側に湾曲するように振動する。従って、両者は、x軸方向の一方側部分(又は他方側部分)において生じる電圧がz軸方向において互いに逆向きである。従って、例えば、第1検出腕13Aの第1検出電極7Aと第2検出腕13Bの第2検出電極7Bとが接続され、第1検出腕13Aの第2検出電極7Bと第2検出腕13Bの第1検出電極7Aとが接続されることにより、両検出腕13において生じた電気信号は加算される。
(配線の一例)
上記の動作説明においては、複数の励振電極5及び複数の検出電極7の接続関係について言及した。この接続関係を実現する配線の一例を図6に示す。
図6は、センサ素子1の斜視図である。ただし、この図は、配線を視認しやすいようにセンサ素子1を図1よりも更に模式的に示している。例えば、実装腕10は省略され、基部9の端部9aに実装パッド15が示されている。また、例えば、駆動腕11及び検出腕13の形状は単純化されて示され、また、各種の電極は小さく示されている。
この例において、第1実装パッド15A及び第2実装パッド15Bは、複数の励振電極5に印加される電圧が入力されるパッドである。また、第3実装パッド15C及び第4実装パッド15Dは、複数の検出電極7からの信号を出力するためのパッドである。
第1実装パッド15Aからは、第1配線17Aが延びている。第1配線17Aは、第1駆動腕11A及び第2駆動腕11Bの第1励振電極5A、並びに、第3駆動腕11C及び第4駆動腕11Dの第2励振電極5Bに接続されている。また、第2実装パッド15Bからは、第2配線17Bが延びている。第2配線17Bは、第1駆動腕11A及び第2駆動腕11Bの第2励振電極5B、並びに、第3駆動腕11C及び第4駆動腕11Dの第1励振電極5Aに接続されている。
第3実装パッド15Cからは、第3配線17Cが延びている。第3配線17Cは、第1検出腕13Aの第1検出電極7A及び第2検出腕13Bの第2検出電極7Bに接続されている。また、第4実装パッド15Dからは、第4配線17Dが延びている。第4配線17Dは、第1検出腕13Aの第2検出電極7B及び第2検出腕13Bの第1検出電極7Aに接続されている。
配線17は、互いに交差しないように、基部9の4面及び各種の腕部の根元側部分及び先端側部分の4面等に適宜に配置され、また、適宜に分岐又は合流している。
なお、図6に示す配線は、あくまで一例であり、他の種々のパターンによって、動作説明において言及した電極の接続関係が実現されてよい。4本の実装腕10と、その上に設けられる4種の実装パッド15との組み合わせも変更されてよい。配線17は、絶縁体を介して互いに立体交差するように設けられてもよい。
以上に説明したセンサ素子1の製造方法は、センサ基体3の具体的な形状に係る部分を除いては、公知の方法と同様とされてよい。例えば、特に図示しないが、エッチングによってセンサ基体3を形成し、そのセンサ基体3に対して成膜用マスクを介して導電材料を成膜して励振電極5、検出電極7、実装パッド15及び配線17を形成することによって、センサ素子1は作製される。エッチング及び導電材料の成膜は、例えば、センサ基体3が多数個取りされるウェハに対して行われる。
図7は、センサ素子1を有する角速度センサ101を示す分解斜視図である。図8は、図7のVIII−VIII線における断面図である。
角速度センサ101は、例えば、紙面下方(z軸方向正側)から順に、センサ素子1等を収容する凹部119aを有する実装基体111と、上述した励振回路103(符号は図3)及び検出回路105(符号は図3)を含むIC107と、実装基体111に搭載される中間部材113と、中間部材113に搭載されるセンサ素子1と、実装基体111の凹部119aを塞ぐ蓋体115とを有している。
実装基体111と蓋体115とによって、センサ素子1、IC107及び中間部材113を保護するパッケージ117(符号は図8)が構成されている。センサ素子1は、中間部材113に搭載され、その中間部材113が実装基体111に搭載されることにより、間接的に実装基体111に搭載されている。各部材の具体的な構成は、例えば、以下のとおりである。
実装基体111は、例えば、その大部分を構成する絶縁基体119と、絶縁基体119に設けられた各種の導体とを有している。各種の導体は、例えば、IC107と電気的に接続される複数のIC用パッド121、中間部材113を実装基体111に実装するための複数の中間部材用パッド123、角速度センサ101を不図示の回路基板等に実装するための複数の外部端子125(図8)、複数のIC用パッド121の一部と中間部材用パッド123とを接続する不図示の配線、及び、複数のIC用パッド121の他の一部と外部端子125とを接続する不図示の配線である。
絶縁基体119は、センサ基体3の材料とは異なる材料からなる。ここでいう異なる材料は、特に熱膨張率の観点からいうものであり、例えば、組成及び/又は構造(例えば分子構造)が異なるものをいい、単結晶及び多結晶も互いに異なる材料であるものとする。絶縁基体119の材料は、例えば、セラミック又は樹脂である。絶縁基体119及びセンサ基体3は材料が互いに異なることから、熱膨張率も互いに異なる。例えば、センサ基体3の材料が水晶であり、絶縁基体119の材料がセラミック(焼結されたもの)又は樹脂である場合、一般に、絶縁基体119の熱膨張率は、センサ基体3の熱膨張率よりも大きい。
絶縁基体119の形状は、例えば、概略薄型直方体の最も面積が大きい面に凹部119aが形成された形状とされている。凹部119a内には、凹部119aの最底面よりも高く形成された台部119bと、台部119bよりも高く形成された台座部119cが設けられている。台部119bは、例えば、凹部119aの底面に沿う方向の両側に(合計で2つ)設けられている。台座部119cは、例えば、平面視矩形の凹部119aの底面の4隅に設けられている。なお、台部119b及び/又は台座部119cは凹部119aの底面外周に枠状に形成されていてもよい。
IC用パッド121は、例えば、台部119bの上面に設けられた層状導体である。複数のIC用パッド121は、例えば、台部119bの、凹部119a中央側の縁部に沿って配列されている。
中間部材用パッド123は、例えば、台座部119c上に設けられた層状導体である。中間部材用パッド123は、例えば、各台座部119cに1つずつ設けられており、合計で4つ設けられている。
外部端子125は、例えば、絶縁基体119のz軸方向正側の面(凹部119aが開口する側とは反対側の面)に設けられた層状導体である。外部端子125は、例えば、絶縁基体119のz軸方向正側の面の4隅等に設けられている。複数の外部端子125は、例えば、不図示の回路基板のパッドと対向して配置され、不図示のバンプによってその回路基板のパッドに接合される。これにより、角速度センサ101は、回路基板に実装される。
IC107は、パッケージされたものであってもよいし、ベアチップであってもよい。IC107の外形は、適宜な形状とされてよいが、例えば、薄型の直方体状である。IC107は、例えば、凹部119aの最底面に接着剤等により固定され、IC107のz軸方向負側の面に形成されたIC端子107aがボンディングワイヤー127によってIC用パッド121と接続されることにより、実装基体111に実装される。
中間部材113は、例えば、絶縁性の中間基体129と、中間基体129に設けられた各種の導体とを有している。各種の導体は、例えば、中間部材113を実装基体111に実装するための中間端子131(図8)、センサ素子1を中間部材113に実装するためのセンサ素子用パッド133、及び、中間端子131とセンサ素子用パッド133とを接続する中継配線135(図7)である。
中間基体129は、センサ基体3の材料と同一の材料(圧電体)からなる。ここでいう材料の同一は、熱膨張率の観点からいうものであり、例えば、組成及び構造(例えば分子構造)の双方が同一であることをいい、また、材料が結晶構造を有する場合は、双方が単結晶、又は、双方が多結晶であることをいうものとする。ただし、例えば、製造工程において意図せずに混入する若干の不純物に関して相違があっても構わない。中間基体129の形状は、例えば、厚さが一定の矩形の板状である。その寸法は適宜に設定されてよい。ただし、センサ素子1を実装可能な広さ(複数の実装パッド15の配置範囲に亘る広さ)を有している。
中間端子131は、例えば、中間基体129のz軸方向正側の主面に設けられた層状導体である。中間端子131は、例えば、中間基体129の主面の4隅に設けられ、合計で4つ設けられている。中間端子131は、中間部材用パッド123と対向し、半田又は導電性接着剤からなるバンプ137(図8)によって中間部材用パッド123に接合される。これにより、中間部材113は、実装基体111に電気的に接続されるとともに固定(支持)される。
センサ素子用パッド133は、例えば、中間基体129のz軸方向負側の主面(中間端子131が設けられた主面の背面)に設けられた層状導体である。センサ素子用パッド133は、例えば、中間基体129の主面の4隅に設けられ、合計で4つ設けられている。センサ素子1の実装パッド15は、センサ素子用パッド133と対向し、半田又は導電性接着剤からなるバンプ139(図8)によってセンサ素子用パッド133に接合される。これにより、センサ素子1は、中間部材113に電気的に接続されるともに固定(支持)される。
中継配線135は、例えば、中間基体129の表面に形成された層状導体であり、中間基体129の一方の主面から外周面を経由して他方の主面に延びることにより、中間端子131とセンサ素子用パッド133とを接続している。なお、中継配線135は、中間基体129を貫通するビア導体によって構成されてもよい。
以上のように、センサ素子1(実装パッド15)は、中間部材113(センサ素子用パッド133)に固定され、中間部材113(中間端子131)は、実装基体111(中間部材用パッド123)に固定される。これにより、センサ素子1は、中間部材113を介して間接的に実装基体111に固定される。
また、センサ素子1(実装パッド15)は、中間部材113(センサ素子用パッド133)に電気的に接続され、中間部材113(センサ素子用パッド133と中継配線135によって電気的に接続された中間端子131)は、実装基体111(中間部材用パッド123)に電気的に接続される。これにより、センサ素子1は、実装基体111に電気的に接続され、ひいては、実装基体111(IC用パッド121)に電気的に接続されたIC107と、実装基体111(中間部材用パッド123と複数のIC用パッド121の一部とを接続する不図示の配線)を介してIC107に接続される。IC107は、実装基体111(複数のIC用パッド121の他の一部と外部端子125とを接続する不図示の配線)を介して外部端子125に電気的に接続される。
センサ基体3及び中間基体129が単結晶からなる場合、両者は、結晶の向きを互いに一致させた状態で互いに固定されることが好ましい。すなわち、両者間において、電気軸、機械軸及び光軸は一致することが好ましい。例えば、センサ基体3(厳密にはセンサ基体3の元になるウェハ)が単結晶の材料から所定のカット角で切り出されたものであり、また、中間基体129が板状である場合、中間基体129(その元になるウェハ)は、例えば、センサ基体3が切り出された単結晶の材料と同一種類の単結晶の材料から同一のカット角で切り出されて形成される。そして、これらが積層的に互いに固定されることにより、両者の結晶の向きは一致する。
実装基体111と中間部材113との接合は、センサ素子1と中間部材113との接合よりも強度が高いことが好ましい。例えば、中間部材用パッド123及び中間端子131は、センサ素子用パッド133及び実装パッド15よりも面積(接合面積)が広く、ひいては、前者の方が後者よりも接合の強度が高い。表面の材料の相違によって、前者の方が後者よりも接合の強度が高くされてもよい。
また、中間基体129の複数の中間端子131間における強度(例えば平面方向の強度、曲げに対する強度等)は、センサ基体3の複数の実装パッド15間における強度よりも高いことが好ましい。例えば、中間基体129がセンサ基体3よりも厚いことにより、及び/又は、センサ基体3がフレーム状である(基部9及び実装腕10によって強度が確保される)のに対して中間基体129が板状であることにより、中間基体129は、センサ基体3よりも強度が高くされている。
蓋体115は、樹脂又はセラミック等の絶縁材料により形成されていてもよいし、金属等の導電材料により形成されていてもよい。蓋体115は、例えば、凹部119a内を密閉するように実装基体111に接合されている。接合は、例えば、シーム溶接又は原子拡散接合である。密閉された凹部119a内は、真空とされてもよいし、不活性ガス(例えば窒素)等の適宜な気体が封入されてもよい。
以上のとおり、本実施形態では、角速度センサ101は、圧電材料からなるセンサ基体3を有するセンサ素子1と、センサ基体3の材料とは異なる材料からなる絶縁基体119を有する実装基体111と、センサ基体3の材料と同一の材料からなり、センサ素子1と接合されるとともに実装基体111と接合されることによりセンサ素子1を実装基体111に間接的に保持させる中間基体129とを有している。
従って、例えば、センサ基体3は、センサ基体3と同等の熱膨張率を有する中間基体129に固定されることになり、両者の温度が上昇しても、両者の間で熱による膨張量は同等であり、熱応力が生じにくい。また、例えば、実装基体111に生じる熱応力は、これに抗する中間基体129の応力によって低減されてからセンサ素子1へ伝わる。従って、例えば、中間基体129を設けない場合に比較して、センサ基体3に生じる熱応力が低減される。その結果、例えば、熱応力によってセンサ基体3の振動の特性が変化することが抑制される。すなわち、熱応力が検出精度に及ぼす影響が低減される。
また、本実施形態では、中間基体129と実装基体111との接合強度は、センサ素子1と中間基体129との接合強度よりも高い。
ここで、実装基体111の熱応力が直接的に加えられるのは、実装基体111と中間基体129との接合部であり、中間基体129とセンサ素子1と接合部には、実装基体111の熱応力が中間基体129の応力によって減じられて伝わる。従って、実装基体111の熱応力が直接に加えられる接合部における強度を相対的に高くすることにより、中間基体129の実装基体111に対する姿勢の変化の抑制と、センサ素子1の中間基体129に対する姿勢の変化の抑制とを効率的に行い、ひいては、センサ素子1の実装基体111に対する姿勢の変化を効率的に抑制し、熱応力が検出精度に及ぼす影響を抑制できる。また、中間基体129は、振動の特性を繊細に調整する必要があるセンサ素子1に比較して、振動に影響を及ぼす可能性がある接合面積を適宜に拡張することが容易であり、この観点からも、センサ素子1の姿勢の変化を好適に抑制できる。
また、本実施形態では、センサ基体3及び中間基体129は、単結晶からなり、結晶の向きを互いに一致させた状態で接合されている。
従って、センサ基体3の材料として好適な材料である単結晶を用いつつ、両者の熱膨張率の相違を無くし、熱応力が検出精度に及ぼす影響を低減できる。また、例えば、一般に単結晶は多結晶に比較して強度が高いことから、実装基体111からセンサ素子1へ伝わる熱応力を中間基体129によって緩和する効果が向上する。
また、本実施形態では、センサ基体3は、基部9と、基部9から延び、励振電極5が設けられた1以上の駆動腕11と、基部9から1以上の駆動腕11と同一平面内において延び、検出電極7が設けられた1以上の検出腕13とを有している。絶縁基体119は、複数の外部端子125が設けられた第1面(z軸方向正側の面)と、その背面の第2面(z軸方向負側の面より詳細には台座部119cの上面)とを有している。中間基体129は、前記第2面に対向するとともに当該第2面にバンプ137により接合された第3面(z軸方向正側の面)と、当該第3面の背面であり、センサ素子1と対向するとともにセンサ素子1がバンプ139により接合された第4面(z軸方向負側の面)とを有している。
すなわち、実装基体111の外部端子125が設けられている部分(箱状の底面部分)と、中間基体129と、センサ素子1とは、この順で積層的に配置されている。従って、例えば、中間基体129の、実装基体111側(z軸方向の正側)の面にセンサ素子1を実装した態様(この態様も本願発明に含まれる)に比較して、実装基体111からセンサ素子1へ伝わる熱応力は、中間基体129の厚み全体で低減されることになる。その結果、例えば、熱応力が検出精度に及ぼす影響を低減する効果が向上する。
また、本実施形態では、1以上の駆動腕11及び1以上の検出腕13は全て所定方向(y軸方向)において延びている。センサ基体3は、1以上の駆動腕11及び1以上の検出腕13全体の側方両側に、基部9から所定方向の一方側(y軸方向の正側)へ延びる2本の実装腕10(10A及び10C)及び基部9から所定方向の他方側(y軸方向の負側)へ延びる2本の実装腕10(10B及び10D)を更に有し、4本の実装腕10の先端側にて中間基体129に接合されている。
従って、例えば、実装腕10が設けられず、基部9が直接に中間基体129にバンプ139によって接合される態様(この態様も本願発明に含まれる)に比較して、バンプ139の量の誤差がセンサ素子1の中間基体129に対する平行度に及ぼす影響が低減される。その結果、検出精度が向上する。さらに、中間基体129が実装基体111からの熱応力によって変形したとしても、その変形は実装腕10の変形によって吸収され、基部9に伝わりにくい。その結果、センサ素子1の振動の特性の変化が抑制される。
また、本実施形態では、角速度センサ101は、実装基体111をその一部として有し、センサ素子1及び中間基体129を収容するパッケージ117を有している。
従って、センサ素子1及び中間基体129は、パッケージ117に囲まれた同一の雰囲気に配置されることになり、両者の熱による膨張量の差が低減される。これにより、熱応力が検出精度に及ぼす影響を低減する効果が向上する。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態に係る角速度センサ201を示す、図8に相当する断面図である。
なお、第2実施形態において、第1実施形態の構成と同一又は類似する構成については、第1実施形態の構成に付した符号と同一の符号を付し、また、説明を省略することがある。また、第1実施形態の構成と対応(類似)する構成に対して第1実施形態の符号とは異なる符号を付した場合においても、特に断りがない事項については、第1実施形態と同様である。
角速度センサ201は、IC107を有さず、中間部材113と外部端子125とが直接的に(IC107を介さずに)電気的に接続された構成とされている。なお、励振回路103及び検出回路105(IC107)は、例えば、角速度センサ201が実装される不図示の回路基板に設けられ、外部端子125と電気的に接続されている。
具体的には、例えば、パッケージ217(実装基体211)の絶縁基体219は、底面が平坦な凹部219aが形成された構成とされており、その底面に中間部材用パッド123が設けられている。そして、中間部材113は、第1実施形態と同様に、中間端子131がバンプ137により中間部材用パッド123に接合されることにより、実装基体211に電気的に接続されるとともに固定されている。また、中間部材用パッド123と、外部端子125とは、実装基体211の接続配線226によって接続されている。接続配線226は、例えば、絶縁基体219の底面部分を貫通するビア導体によって構成されている。
このような構成においても、第1実施形態と同様に、角速度センサ201が、センサ素子1と接合されるとともに実装基体211と接合されることによりセンサ素子1を実装基体211に間接的に保持させる中間基体129を有していることから、第1実施形態と同様の効果が奏される。すなわち、熱応力が検出精度に及ぼす影響が低減される。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
本発明における、中間基体を用いたセンサ素子の実装基体に対する間接的な固定は、あらゆる圧電振動式の角速度センサ(センサ素子)に適用可能である。従って、角速度センサの基本構成(例えば、駆動腕及び検出腕の本数、位置及び形状、並びに、電極の位置及び接続関係)は、実施形態に例示したものに限定されない。例えば、角速度センサは、実施形態と同様に、y軸方向の互いに逆側に延びる1以上の駆動腕及び1以上の検出腕を含む圧電体を有し、実施形態とは異なり、x軸又はz軸の回転を検出するように電極及び回路が構成されたものであってもよい。また、例えば、角速度センサは、y軸方向の同一側に延びる1以上の駆動腕及び1以上の検出腕を含む圧電体を有し、x軸回り、y軸回り又はz軸回りの回転を検出するように電極及び回路が構成されたものであってもよい。また、例えば、角速度センサは、複数の駆動腕及び複数の検出腕が放射状に延びるものであってもよい。駆動腕及び検出腕の本数も適宜に設定されてよく、例えば、それぞれ1本のみでもよい。駆動腕に実施形態の検出電極のような2側面の4領域に形成される励振電極が形成されてもよいし、検出腕に実施形態の駆動電極のような4側面に形成される検出電極が形成されてもよい。実施形態とは逆に、駆動腕に貫通溝が形成されたり、検出腕に凹溝が形成されたりしてもよい。基部は、矩形状部分と、当該矩形状部分から延びる梁部分とを有し、駆動腕及び検出腕は、矩形状部分から延び、実装腕は梁部分の先端から延びてもよい。矩形状部分のみを基部と呼称する場合もあるが、これは基部の語の定義の問題に過ぎない。
また、角速度センサは、実施形態において示したように、励振回路及び/又は検出回路(IC)を有していてもよいし、有していなくてもよい。また、角速度センサは、励振回路及び/又は検出回路に加えて又は代えて、サーミスタ等の他の電子部品を有していてもよい。また、角速度センサは、センサ素子を密閉していないもの(パッケージを有していないもの)であってもよい。また、パッケージの構成及び形状は適宜なものとされてよく、例えば、平板状の実装基体に箱が被せられてもよい。また、センサ素子とICとは積層的ではなく、並列に配置されてもよい。ICはバンプによって実装されてもよい。
中間基体の形状は、矩形の板状に限定されない。例えば、中間基体は平面視において枠状であってもよい。この場合、例えば、中間基体の開口によって駆動腕及び/又は検出腕が振動可能なスペースを確保したり、IC等の少なくとも一部を配置するスペースを確保したりすることができる。ただし、実施形態の説明において言及したように、中間基体の強度を高くする観点からは、板状であることが好ましい。
中間基体は、センサ素子だけでなく、IC等の他の電子部品が固定されてもよい。また、中間基体に導体は設けられなくてもよい(中間基体を有する中間部材は導体を有さなくてもよい)。すなわち、中間部材は、センサ素子等の中間基体に固定される電子部品と、他の電子部品(例えば、実装基体に固定されるもの、中間基体に固定されるもの、及び/又は、実装基体自体)とを電気的に接続する機能を有していなくてもよい。例えば、実装基体と、中間基体に固定されたセンサ素子とは、ボンディングワイヤーによって中間部材を介さずに互いに電気的に接続されてもよい。
上記から理解されるように、先端が中間基体に接合される実装腕が設けられる場合において、その先端は、中間基体との電気的接続に寄与していなくてもよい。また、実装基体と中間部材との接合、中間部材とセンサ素子との接合は、絶縁性の接着剤によってなされてもよいし、中間部材の全面に亘ってベタ状になされてもよい。
1…センサ素子、3…センサ基体圧電、5A…第1励振電極、5B…第2励振電極、5C…第3励振電極、5D…第4励振電極、7A…第1検出電極、7B…第2検出電極、101…角速度センサ、111…実装基体、119…絶縁基体、125…外部端子、127…中間基体。

Claims (6)

  1. 圧電材料からなるセンサ基体と、当該センサ基体に設けられた励振電極及び検出電極とを有するセンサ素子と、
    前記センサ基体の材料とは異なる材料からなる絶縁基体と、当該絶縁基体に設けられた複数の外部端子とを有する実装基体と、
    前記センサ基体の材料と同一の材料からなり、前記センサ素子と接合されるとともに前記実装基体と接合されることにより前記センサ素子を前記実装基体に間接的に保持させる中間基体と、
    を有する角速度センサ。
  2. 前記中間基体と実装基体との接合強度は、前記センサ素子と前記中間基体との接合強度よりも高い
    請求項1に記載の角速度センサ。
  3. 前記センサ基体及び前記中間基体は、単結晶からなり、結晶の向きを互いに一致させた状態で接合されている
    請求項1又は2に記載の角速度センサ。
  4. 前記センサ基体は、基部と、前記基部から延び、前記励振電極が設けられた1以上の駆動腕と、前記基部から前記1以上の駆動腕と同一平面内において延び、前記検出電極が設けられた1以上の検出腕とを有し、
    前記絶縁基体は、前記複数の外部端子が設けられた第1面と、その背面の第2面とを有し、
    前記中間基体は、前記第2面に対向するとともに当該第2面にバンプにより接合された第3面と、当該第3面の背面であり、前記センサ素子と対向するとともに前記センサ素子がバンプにより接合された第4面とを有している
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の角速度センサ。
  5. 前記1以上の駆動腕及び前記1以上の検出腕は全て所定方向において延びており、
    前記センサ基体は、前記1以上の駆動腕及び前記1以上の検出腕全体の側方両側に、前記基部から前記所定方向の一方側へ延びる2本の実装腕及び前記基部から前記所定方向の他方側へ延びる2本の実装腕を更に有し、前記4本の実装腕の先端側にて前記中間基体に接合されている
    請求項4に記載の角速度センサ。
  6. 前記実装基体をその一部として有し、前記センサ素子及び前記中間基体を収容するパッケージを有する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の角速度センサ。
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