JP2007191954A - 杭圧入機及び杭圧入方法 - Google Patents

杭圧入機及び杭圧入方法 Download PDF

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Abstract

【課題】杭の圧入作業を好適に行うことができる杭圧入機及び杭圧入方法を実現する。
【解決手段】昇降自在なチャック装置15で鋼管杭20を把持して下降させることによりその杭を地中に圧入する杭圧入機10が備える吊込装置1のポスト3の長さを、所定の作業環境の上方に位置する障害物Hの高さに対応する長さとすることによって、上下に狭い空間である作業環境で杭圧入機10が動作する際に、ポスト3の上端やその上端に設けられているアーム4を障害物Hに接触させないようにして、杭圧入機10が上下に狭い作業環境であっても、所定の作業を好適に行うことを可能にした。
【選択図】図1

Description

本発明は、杭圧入機及び杭圧入機を用いる杭圧入方法に関する。
従来、杭圧入機のマストの上端にロッドを立設するとともに、そのロッドの先端にフックを備えるアームを設けた吊込装置一体型杭圧入機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭61−180231号公報
しかしながら、上記従来技術の吊込装置一体型杭圧入機を、例えば、高架下での杭打ち作業に用いる場合、上方の構造物(障害物)にロッドやアームが接触してしまうことがあるため、この吊込装置一体型杭圧入機は、高さ方向(上下)に狭い空間での作業には不向きなものであった。
また、その吊込装置一体型杭圧入機を用いて杭の圧入作業を行う場合、アームのフックで杭を吊り込むことと、オーガ装置などの圧入補助装置を吊り込むことを順次繰り返して行う際に、杭や圧入補助装置の玉掛に時間がかかることによって、杭打ち作業時間(杭の圧入作業時間)が長くなり、施工効率が悪いという問題があった。
本発明の目的は、杭の圧入作業を好適に行うことができる杭圧入機及び杭圧入方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば、図1に示すように、
昇降自在なチャック装置(15)で杭(例えば、鋼管杭20)を把持して下降させることにより杭を圧入する杭圧入機(10)であって、
杭の圧入作業に関する補助的な機能を有する圧入補助装置(例えば、排土オーガ9)を着脱可能に保持する吊込手段(例えば、シーブ5、ワイヤ6、吊治具7)を備える吊込装置(1)を当該杭圧入機の所定位置(例えば、リーダマスト14)に備えることを特徴とする。
ここで、杭圧入機は、先に圧入された杭(既設杭)から反力を取って次の杭を圧入することが可能であることが好ましい。また、杭圧入機は、複数並んだ杭の上を自走可能なことが好ましい。例えば、杭圧入機は、杭の上端部に挿入されて拡径されることによりその杭の上端部を掴むクランプ装置を有する圧入機本体と、圧入機本体に対して相対的に水平方向に移動自在で、かつ、昇降自在なチャック装置とを備えることが好ましい。また、杭圧入機は、圧入機本体をクランプ装置で杭上に固定した状態で、チャック装置を前側に移動させてから下降させることにより、前側に前後に二本以上並べて杭を圧入できる構成とされることが好ましい。そして、例えば、2本目の杭を圧入している途中でチャック装置により圧入途中の杭を掴んだ状態のまま、クランプ装置による杭の上端部の把持を解除して、圧入機本体部を上昇させてから前方に移動させた後に再び下降させてクランプ装置により杭を把持させることで、杭圧入機が、連続的に杭を圧入していく際の先の方向(前方向)に移動可能となっていることが好ましい。
請求項1に記載の発明によれば、杭圧入機は、杭の圧入作業に関する補助的な機能を有する圧入補助装置を着脱可能に保持することが可能な吊込装置を備えているので、所定の圧入補助装置の機能が必要な場合に、吊込装置で圧入補助装置を吊り込み保持することにより、その圧入補助装置を用いた所定の作業(杭の圧入作業)を行うことができ、また、圧入補助装置が不要な作業を行う際には、その圧入補助装置を取り外して杭の圧入作業を行うことができる。
よって、この杭圧入機を用いて杭の圧入作業を好適に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の杭圧入機であって、例えば、図1に示すように、
前記吊込装置は、装置基台(例えば、旋回台2)と、
前記装置基台から、所定の作業環境における上方の障害物の位置に対応する高さに立設する支柱部(例えば、ポスト3)と、
前記支柱部の上端から略水平方向に延在するアーム部(例えば、アーム4)と、を備え、
前記アーム部の先端側に前記吊込手段を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、杭圧入機が備える吊込装置は、所定の作業環境における上方の障害物の位置に対応する高さに立設する支柱部を備えており、その支柱部の上端に備えるアーム部の先端側に吊込手段を備えている。
つまり、吊込装置は、所定の作業環境である作業現場の上方に位置する障害物の高さに対応する長さを有する支柱部を備えており、その作業環境で動作する際に、支柱部の上端やその上端に設けられているアーム部を障害物に接触させないようになっている。
従って、この吊込装置を備える杭圧入機によって、高さ方向(上下)に狭い空間である作業環境において所定の作業を好適に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、例えば、図2〜図7に示すように、
請求項1又は2に記載の杭圧入機(10)を用いて、杭(例えば、鋼管杭20)を地中に圧入する杭圧入方法であって、
地中に圧入された既設杭の上端部に前記杭圧入機を載置し、次いで、汎用吊込装置(例えば、クローラクレーン100)により供給される所定の杭を前記杭圧入機によって地面に対して所定量圧入した後、当該杭圧入機に備えられる前記吊込装置が保持する前記圧入補助装置による圧入補助動作を行い、更に、前記杭圧入機によって前記杭を地中の所定の深さまで圧入することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、地中に圧入されている既設杭の上端部に載置される杭圧入機と、所定の地面に配置される汎用吊込装置との協働によって、所定の杭を地中に圧入して埋設することができる。
具体的には、既設杭の上端部に載置される杭圧入機に対し、汎用吊込装置により所定の杭を供給するとともに、その杭を杭圧入機によって地面に対して所定量圧入する。その後、その杭圧入機に備えられている吊込装置に保持される圧入補助装置により、所定の圧入補助動作を行い、更に、杭圧入機によって杭を地中の所定の深さまで圧入することで、杭の埋設を好適に行うことができる。
特に、杭圧入機は、その吊込装置に圧入補助装置を吊り込んだ状態を維持しつつ、汎用吊込装置により供給される杭を地面から地中に圧入することができるので、従来技術のように、杭圧入機の吊込装置で圧入補助装置と杭を、交互に吊り込む必要がなくなる。つまり、汎用吊込装置が杭を吊り込む際に玉掛を行えばよいので、杭圧入機の吊込装置に圧入補助装置と杭を交互に吊り込むための玉掛に要していた時間を短縮することができ、杭の圧入作業の作業効率を向上させることができる。
また、この杭圧入方法における杭圧入機と汎用吊込装置は、それぞれ異なる配置位置(既設杭上と地面上)において、それぞれの移動や動作を行うことができるので、それぞれの装置の移動範囲や動作範囲を重なり難くすることができる。つまり、杭圧入機と汎用吊込装置のそれぞれの移動や動作を互いに妨げ難くなっているので、それぞれの移動や動作を好適に行うことができる。
また、杭圧入機が備える吊込装置が、所定の作業環境における上方に位置する障害物の高さに対応する長さを有する支柱部を備え、また、汎用吊込装置が、所定の作業環境における上方に位置する障害物の高さに対応するサイズであれば、高さ方向(上下)に狭い空間である作業環境において杭圧入作業を好適に行うことができる。
本発明によれば、杭圧入機によって杭圧入作業を行う際であって、所定の圧入補助装置の機能が必要な場合に、吊込装置で圧入補助装置を吊り込み保持することにより、その圧入補助装置を用いた所定の作業を行うことができるので、その杭圧入機により好適に杭の圧入作業を行うことができる。
特に、杭圧入機が備える吊込装置が、所定の作業環境である作業現場の上方に位置する障害物の高さに対応する長さを有する支柱部を備えることにより、高さ方向(上下)に狭い空間である作業環境で杭圧入機が動作する際に、支柱部の上端やその上端に設けられているアーム部を障害物に接触させないようにすることができるので、杭圧入機は上下に狭い作業環境において所定の作業を好適に行うことができる。
また、杭圧入機と汎用吊込装置を協働させる杭圧入方法において、杭圧入機と汎用吊込装置とをそれぞれ異なる配置位置で、それぞれの移動や作業を行わせることによって、杭圧入機と汎用吊込装置のそれぞれの動作を互いに妨げることなく良好に行うことを可能にすることで、所定の杭圧入作業を好適に行うことができる。
以下、本発明の実施形態たる吊込装置、その吊込装置を備える杭圧入機及び吊込装置を備える杭圧入機を用いる杭圧入方法を、図面を参照して説明する。
吊込装置1は、図1に示すように、装置基台である旋回台2と、旋回台2から上方に向けて立設される支柱部であるポスト3と、ポスト3の上端3aから略水平方向に延在するアーム4と、アーム4の先端側に備えられるシーブ5に懸架されるワイヤ6と、ワイヤ6の先端部に備えられる吊治具7と、油圧ホースを巻き取る油圧ホースリール8等を備えている。なお、シーブ5とワイヤ6と吊治具7とにより吊込手段が構成されている。
また、吊込装置1は、後述する杭圧入機10の所定位置(本実施の形態においては、リーダマスト14)に着脱可能に備えられている。
旋回台2は、例えば、ポスト3を軸心とするように360°旋回可能に構成されており、旋回台2を介して吊込装置全体の向きを旋回方向に回転変更することができる。
また、旋回台2の下端部には、固定具2aが備えられている。この固定具2aが、後述する圧入機本体10aのリーダマスト14の取付部14aにボルトで締結されて、吊込装置1が杭圧入機10に取り付けられている。そして、吊込装置1は、杭圧入機10の圧入機本体10aの所定位置(リーダマスト14の取付部14a)に着脱可能に備えられている。
ポスト3は、所定の作業環境における上方に位置する高架など障害物の高さに対応する長さに設計された支柱であり、例えば、高架下での作業の際に、ポスト3の上端3aや、その上端3aに設けられているアーム4を高架に接触させないようになっている。
なお、ポスト3は、上下に伸縮可能であり、特に、高さ方向(上下)に狭い空間での作業を好適に行うことができるサイズに伸縮可能になっている。
アーム4は、その長手方向に伸縮可能となっている。そしてアーム4の基端部4aはポスト3の上端3aに固定されているので、その先端部4bは略水平方向であってポスト3に対して接離する方向に配置変更可能となっている。
ワイヤ6は、図示しないウインチによる巻き上げや巻き下げが行われるようになっており、そのワイヤ6の巻き上げや巻き下げに伴い、吊治具7やその吊治具7に保持される装置や鋼材などが上げ下げされるようになっている。
また、シーブ5は、アーム4の先端部4bに回転自在に支持されており、シーブ5に懸架されるワイヤ6の繰り出しや繰り込み(巻き上げや巻き下げ)をスムーズに行うようになっている。
吊治具7は、例えば、フックなどの連結部材を備えており、所定の装置や鋼材などを保持し、吊り込むことが可能となっている。なお、本実施形態において、吊治具7には、杭の圧入作業に関する補助的な機能を有する圧入補助装置としての排土オーガ9が着脱可能に保持されている。
次に、この吊込装置1を備える杭圧入機10について説明する。
杭圧入機10は、図1に示すように、筒状杭である鋼管杭20…をその軸回りに回転させながら圧入する圧入機であり、既に圧入された鋼管杭20を内側から拡径して把持する複数(例えば、2つ)のクランプ装置11…を備えたサドル12と、サドル12に対して前後動自在なスライドベース13と、スライドベース13上で左右に旋回自在なリーダマスト14と、リーダマスト14の前面に昇降自在に取り付けられるチャック装置15と、リーダマスト14に対してチャック装置15を昇降駆動するメイン油圧シリンダ16等を備える圧入機本体10aを有し、この圧入機本体10aに吊込装置1が着脱可能に備えられて構成されている。
クランプ装置11…は、先に圧入された既設の鋼管杭20…の上端部に挿入された状態で、図示しない油圧シリンダにより水平方向に広げられるようにして、その鋼管杭20の内面を押圧して鋼管杭20の上端部を把持することによって、杭圧入機10を既設の鋼管杭20の上端部に支持させる。特に、クランプ装置11…は、既設の鋼管杭20から反力を取って、杭圧入機10が新たに鋼管杭20…を圧入することができるように、杭圧入機10を鋼管杭20の上端部に支持するようになっている。
なお、クランプ装置11…は、例えば、先頭の基準となるクランプ装置11を除いて、サドル12に対して左右や前後に移動可能となっており、これにより、円弧等の湾曲した線に沿って並んで圧入された複数の鋼管杭20の上端を複数のクランプ装置11でそれぞれ把持可能となっているとともに、鋼管杭20同士の間隔を多少変えても対応できるようになっている。
また、スライドベース13は、サドル12に対し前方に移動してチャック装置15を水平に前側に移動させることにより、サドル12を移動することなく、先頭のクランプ装置11が把持している既設の鋼管杭20の先に、二本の鋼管杭20を前後方向に並べて順次圧入可能となっている。
また、リーダマスト14は、スライドベース13に対して左右に旋回自在とされることにより、順次並んで圧入される鋼管杭20の列の方向を直角にまげたり、湾曲して曲げたりすることが可能となっている。これらスライドベース13とリーダマスト14とにより、本発明の圧入機本体10aのクランプ装置11…を備えたサドル12に対してチャック装置15を水平方向に移動自在となっている。
チャック装置15は、その背面側がリーダマスト14の前面側に昇降自在に嵌合した状態とされるとともに、リーダマスト14とチャック装置15と接続された左右のメイン油圧シリンダ16,16により昇降駆動されるようになっている。
また、チャック装置15内部には、上下に貫通した状態の鋼管杭20を外側の四方から油圧シリンダにより作動する押圧部(図示省略)で押圧して把持する図示しない杭把持部を有し、その杭把持部がチャック装置15の外周部分に対して上下の軸心回りに回転可能となっている。
また、チャック装置15の昇降範囲は限られているので、鋼管杭20を把持してチャック装置15を下降させることと、鋼管杭20を離してチャック装置15を上昇させることを繰り返すようになっている。これにより、1ストローク分ずつ鋼管杭20を圧入することが繰り返され、チャック装置15の昇降範囲より深く鋼管杭20を地中に圧入することが可能になっている。
なお、杭圧入機10は、順次鋼管杭20を圧入する際に、新たに圧入した鋼管杭20に対してクランプ装置11を備えるサドル12を移動させるようにして、鋼管杭20の一本分に対応して前進することができる。この杭圧入機10の鋼管杭20上の移動に関する動作は従来公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
次に、本発明に係る杭圧入方法について説明する。
図2〜図7に示すように、本発明の杭圧入機10を使用して杭圧入作業を行う作業環境は、例えば、高架下などであって、その作業現場の上方に障害物Hとなる構造物などが存在するために、上下方向に狭くなっている空間である。
図2に示すように、所定の作業環境である杭打ち現場(作業現場)における基準地面G0に汎用吊込装置である小型のクローラクレーン100を配置するとともに、その基準地面G0より一段低い地面G1(例えば、水底面)において地中に圧入された既設杭20…の上端部に杭圧入機10を載置する。そして、クローラクレーン100によって鋼管杭20を吊り込んで杭打ち現場に搬入して、その鋼管杭20を杭圧入機10のチャック装置15に供給するとともに、杭列に鋼管杭20を建て込む(ステップS1)。
なお、クローラクレーン100により鋼管杭20をチャック装置15に供給する際、そのクローラクレーン100の作業の妨げにならない向きに吊込装置1を移動させるように旋回台2を旋回させて、その吊込装置1を待避位置(例えば、図2中、紙面奥側に吊込装置1のアーム4の先端部4bが向かう配置)に切り替えてある。
また、低い地面G1において杭列を成す既設の鋼管杭20…は、後述する鋼管杭20の杭圧入方法(ステップS1〜ステップS6)に基づいて地中に埋設されたものである。
次いで、図3に示すように、杭圧入機10のチャック装置15を動作させ、ステップS1において建て込まれた鋼管杭20を所定の地面G1に対して所定量(例えば、1m)回転圧入して、仮設する(ステップS2)。
また、次の作業の準備のために、クローラクレーン100を、所定の待機位置に待避させる。
次いで、図4に示すように、旋回台2を旋回させて吊込装置1を作業位置(例えば、図4中、右側に吊込装置1のアーム4の先端部4bが向かう配置)に切り替えるとともに、吊込装置1に吊り込まれている排土オーガ9を、仮設された鋼管杭20内に送り込む(ステップS3)。
そして、図5に示すように、吊込装置1に吊り込まれている排土オーガ9によって、仮設された鋼管杭20内を掘削し、排土を引き上げる(ステップS4)。なお、仮設の鋼管杭20内から引き上げられた排土は、既設の鋼管杭20内に廃棄する。
次いで、図6に示すように、吊込装置1の旋回台2を旋回させて、吊込装置1を待避位置に切り替えた後、所定の待機位置にて打下装置50を吊り込んだクローラクレーン100を仮設の鋼管杭20側に進入させるとともに、その打下装置50を仮設の鋼管杭20の上端に接続する(ステップS5)。
次いで、図7に示すように、杭圧入機10のチャック装置15を動作させ、打下装置50を介して鋼管杭20を所定の深さまで回転圧入して、その鋼管杭20を地中に埋設する(ステップS6)。
そして、打下装置50を撤去することによって、複数の鋼管杭20の圧入作業における1本分の埋設作業が終了する。
そして、所定の待機位置にて新たな鋼管杭20を吊り込んだクローラクレーン100を杭列の先頭側に進入させて、新たな鋼管杭20を杭打ち現場に搬入し、ステップS1からステップS6を複数回繰り返すことによって、所望する範囲に複数の鋼管杭20を並べて圧入して埋設することができる。なお、新たな鋼管杭20が埋設される度に、杭列の鋼管杭20上を杭圧入機10は移動し前進することとなる。
このように、吊込装置1を備える杭圧入機10と、クローラクレーン100とを用いる杭圧入方法であれば、杭圧入機10は、その吊込装置1に排土オーガ9を吊り込んだ状態を維持しつつ、クローラクレーン100により搬入され供給される鋼管杭20をチャック装置15によって地面から地中に圧入することができるので、従来技術のように、杭圧入機10の吊込装置1で排土オーガ9を吊り込むことと鋼管杭20を吊り込むことを、交互に行う必要がなくなる。
つまり、クローラクレーン100が鋼管杭20を吊り込む際に玉掛を行えばよいので、杭圧入機10の吊込装置1に排土オーガ9と鋼管杭20を交互に吊り込むための玉掛に要していた時間を短縮することができ、鋼管杭20の圧入作業の作業効率を向上させることができる。
特に、杭圧入機10の吊込装置1は、所定の作業環境における上方に位置する障害物Hと接触しない高さに設計されているので、杭圧入機10は、高さ方向(上下)に狭い空間での作業を好適に行うことができ、また、小型のクローラクレーン100を用いることによって同様に上下に狭い空間での作業を好適に行うことを可能にしている。
従って、その杭圧入機10と小型のクローラクレーン100を用いる杭圧入方法は、上下に狭い空間での杭打ち作業を好適に行うことができる作業方法であるといえる。
また、鋼管杭20を所定の地面G1に圧入する際に、杭圧入機10を既設の鋼管杭20上に配置し、クローラクレーン100を基準地面G0上に配置して、杭の埋設作業を行うことができるので、それぞれの装置(機器)の移動範囲や動作範囲を重なり難くすることができる。
つまり、杭圧入機10とクローラクレーン100のそれぞれの移動や動作を互いに妨げ難くなっているので、それぞれの移動や動作を好適に行うことができる。
特に、杭圧入機10に備えられる吊込装置1は、旋回移動しその配置を切り替えることができるので、クローラクレーン100との接触をさけることが可能であって、クローラクレーン100による作業を妨げないようにすることができる。
よって、よりスムーズに所定の杭打ち作業を行うことができる。
また、杭圧入機10の吊込装置1は、排土オーガ9を着脱可能に備えているので、排土オーガ9の機能が必要な場合に、吊込装置1で排土オーガ9を吊り込み保持することによって、排土オーガ9を用いた所定の作業(掘削作業)を行うことができ、また、排土オーガ9が不要な作業を行う際には、その排土オーガ9を取り外して杭の圧入作業を行うことができる。
また、杭圧入機10は、着脱可能に吊込装置1を備えているので、吊込装置1やその吊込装置1により保持される圧入補助装置(排土オーガ9)の機能が必要な場合に、吊込装置1を取り付けて所定の作業を行い、また、吊込装置1が不要な作業を行う際には、その吊込装置1を取り外して杭打ち作業を行うことができる。
なお、以上の実施の形態においては、圧入補助装置として排土オーガ9を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、圧入補助装置は、例えば、バケットやグラップル、打下装置などであってもよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本発明に係る杭圧入機を示す側面図である。 本発明に係る杭の圧入方法における第1工程を示す説明図である。 本発明に係る杭の圧入方法における第2工程を示す説明図である。 本発明に係る杭の圧入方法における第3工程を示す説明図である。 本発明に係る杭の圧入方法における第4工程を示す説明図である。 本発明に係る杭の圧入方法における第5工程を示す説明図である。 本発明に係る杭の圧入方法における第6工程を示す説明図である。
符号の説明
1 吊込装置
2 旋回台(装置基台)
2a 固定具
3 ポスト(支柱部)
4 アーム(アーム部)
5 シーブ(吊込手段)
6 ワイヤ(吊込手段)
7 吊治具(吊込手段)
8 油圧ホースリール
9 排土オーガ(圧入補助装置)
10 杭圧入機
10a 圧入機本体
11 クランプ装置
12 サドル
13 スライドベース
14 リーダマスト
14a 取付部
15 チャック装置
16 メイン油圧シリンダ
20 鋼管杭(杭)
100 クローラクレーン(汎用吊込装置)
G0 基準地面
G1 低い地面
H 障害物

Claims (3)

  1. 昇降自在なチャック装置で杭を把持して下降させることにより杭を圧入する杭圧入機であって、
    杭の圧入作業に関する補助的な機能を有する圧入補助装置を着脱可能に保持する吊込手段を備える吊込装置を当該杭圧入機の所定位置に備えることを特徴とする杭圧入機。
  2. 前記吊込装置は、
    装置基台と、
    前記装置基台から、所定の作業環境における上方の障害物の位置に対応する高さに立設する支柱部と、
    前記支柱部の上端から略水平方向に延在するアーム部と、を備え、
    前記アーム部の先端側に前記吊込手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の杭圧入機。
  3. 請求項1又は2に記載の杭圧入機を用いて、杭を地中に圧入する杭圧入方法であって、
    地中に圧入された既設杭の上端部に前記杭圧入機を載置し、次いで、汎用吊込装置により供給される所定の杭を前記杭圧入機によって地面に対して所定量圧入した後、当該杭圧入機に備えられる前記吊込装置が保持する前記圧入補助装置による圧入補助動作を行い、更に、前記杭圧入機によって前記杭を地中の所定の深さまで圧入することを特徴とする杭圧入方法。
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