JP2007191100A - 空気吹出調整用レジスタ - Google Patents

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正晃 山本
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Abstract

【課題】可動ルーバのフィンにより空気吹出し口を閉鎖したとき、全てのフィンを良好に閉鎖することができる空気吹出調整用レジスタを提供する。
【解決手段】フィン5が所定のピッチ間隔で配置されて回動可能に枢支される。各フィン5の連結軸5dが連結部材6の長手方向に沿って形成された軸孔6aに各々連結される。操作ノブ7付きの操作フィン15の連結軸5dに連結された軸孔6aを境界として、閉鎖時に移動する際に連結部材6の移動側に位置する軸孔6aのピッチ間隔P1が、フィン5のピッチ間隔Pより大きく設定され、連結部材6の反移動側に位置する軸孔6aのピッチ間隔P2が、フィン5のピッチ間隔Pより小さく設定される。
【選択図】図8

Description

本発明は、自動車の車内等の換気や空調の空気吹出し口に使用されるバレル型の空気吹出調整用レジスタに関し、特に空気吹出し口をフィンにより閉鎖可能とした空気吹出調整用レジスタに関する。
車内等の換気や空調の空気吹き出し口に使用する空気吹出調整用レジスタとして、矩形枠状のリテーナ内に、バレルを回動可能に枢支し、そのバレル内に複数のフィンを、バレルの回動軸と直角の回動軸により枢支し、フィンの1つに操作ノブを設けたレジスタが、下記特許文献1などで知られている。
このレジスタでは、各フィンが、その両側に突設された回動軸をバレルの軸受部に回動可能に嵌め込んで装着され、フィンの内側に突設した連結軸を、長尺の連結部材の連結部に回動可能に嵌め込んで組み付けられる。そして、各フィンが回動軸を軸に、相互に連携して開放位置から閉鎖位置まで連動して動くように動作する。
また、このレジスタは、バレルの回動軸を横方向に、フィンの回動軸を縦方向に向けて空気吹出し口に取り付けられ、風向を上下に変える場合は、操作ノブを持ってバレルを上下に可動させてその向きを上下に変え、風向を左右に変える場合は、操作ノブを持ってフィンの向きを左右に変えて、風向を左右に調整するように動作する。また、風の吹出しを遮断する場合は、操作ノブを操作して全フィンを閉鎖方向に回動限度まで回動させることにより、空気吹出し口を全てのフィンにより閉鎖して吹出しを遮断するように動作する。
特開2000−255256号公報
しかしながら、空気吹出し口をフィンにより閉鎖するこの種のレジスタでは、操作ノブを閉じる方向に操作して吹出し口を閉鎖したとき、全てのフィンが吹出し口の開口を閉鎖するように並び、吹出し口を隙間なく覆って閉鎖することになるが、製造時の部品寸法のばらつきなどにより、フィンとフィンの間に隙間が生じやすく、吹出し口を良好に閉鎖できにくいという課題があった。
すなわち、全てのフィンの形状、その回動軸や連結軸の位置、軸受部材の軸受部の位置、及び連結部材の連結部のピッチなどが誤差なく設計寸法通りに形成された場合、全てのフィンは完全に同期して開閉動作し、完全な閉鎖状態が得られるが、各フィン、連結部材、バレルなどの各部材は、合成樹脂の型成形により形成されるため、成形条件によって、各部分に寸法公差内の若干の寸法誤差が生じ、回動軸、連結軸の位置、或は連結部材の連結部の位置に寸法のばらつきが生じる場合がある。
このように、各フィンの形状、その回動軸、連結軸、軸受部材、または連結部材の連結部の位置に寸法のばらつきが生じている場合、一部のフィンが閉鎖状態となっても、他のフィンが閉鎖状態とならずに静止し、全閉操作時の空気吹出し口の閉鎖性能が悪化しやすい。特に、各フィンの連結軸を連結する連結部材は、細く長尺な合成樹脂製部品として成形されるため、長手方向に寸法誤差が生じ易く、連結部材の連結部と連結部のピッチ間隔に誤差が生じると、一方のフィンが完全に閉鎖した状態であっても、他方のフィンが閉鎖状態とならず、フィンとバレルの間に隙間が生じやすいという課題があった。また、操作ノブを操作してフィンを閉鎖したとき、操作ノブ付きフィンの回動力が連結部材を介してその他のフィンに伝達されるが、この操作ノブの操作によりフィンを押し込んで閉鎖し或はフィンを引き込んで閉鎖する際、連結部材に曲げ或いは伸縮方向に荷重がかかって撓み、伸び、或いは縮みが発生し、その撓み、伸び、縮みによっても、閉鎖操作時に、一部のフィンに閉鎖されないフィンが発生し、フィンとバレルの間に隙間が生じやすいという課題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、可動ルーバのフィンにより空気吹出し口を閉鎖したとき、全てのフィンを良好に閉鎖することができる空気吹出調整用レジスタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の空気吹出調整用レジスタは、空気吹出し口を設けたバレルがリテーナの内側に回動可能に枢支され、該バレルの内側に複数のフィンがバレルの回動軸と直交する回動軸により枢支され、該各フィンの内側に突設した連結部に1本の連結部材を介して複数のフィンが回動可能に連結され、略中央に位置する1つのフィンに操作ノブが設けられ、該操作ノブにより該フィンを該回動軸の回りで回動させて、空気吹出し口を閉鎖する空気吹出調整用レジスタにおいて、該複数のフィンが所定のピッチ間隔で配置されて回動可能に枢支され、各フィンの連結部が該連結部材の長手方向に沿って形成された被連結部に各々連結され、該操作ノブ付きのフィンの連結部に連結された被連結部を境界として、閉鎖時に移動する際に該連結部材の移動側に位置する被連結部のピッチ間隔が、該複数のフィンのピッチ間隔より大きく設定され、該連結部材の反移動側に位置する被連結部のピッチ間隔が、該複数のフィンのピッチ間隔より小さく設定されたことを特徴とする。
ここで、請求項2のように、上記操作ノブ付きのフィンの内側にストッパピンが突設され、上記バレルの内側部分に、該ストッパピンが該フィンの閉鎖時に係合して閉鎖状態を保持するための係合部を設けることができる。
また、請求項3のように、上記バレルの内側には、上記各フィンの回動軸を支持する軸受部材が嵌着され、該軸受部材の一部に上記係合部を設けることができる。
上記構成の空気吹出調整用レジスタでは、空気吹出し口を閉鎖する場合、操作フィンに設けられた操作ノブを操作して、それと連係する各フィンを、連結部材を介してその回動軸の回りで閉鎖方向に回動させる。このとき、連結部材は、長手方向に移動しながら、そこに連結された各フィンを引き込むように又は押し込むように回動させ、各フィンはその回動軸を軸に閉鎖方向に回動する。
このレジスタは、操作ノブ付きフィンの連結部に連結された被連結部を境界として、閉鎖時に移動する際の連結部材の移動側に位置する被連結部のピッチ間隔が、複数のフィンのピッチ間隔より大きく設定され、連結部材の反移動側に位置する被連結部のピッチ間隔が、複数のフィンのピッチ間隔より小さく設定されている。このため、連結部材の被連結部のピッチ間隔が製造時の寸法誤差により、仮に、連結部材の移動側に位置する被連結部のピッチ間隔の寸法誤差がフィンのピッチ間隔より短くなるように生じ、連結部材の反移動側に位置する被連結部のピッチ間隔の寸法誤差が長くなるように生じた場合であっても、或は、操作ノブによりフィンを閉鎖側に回動した際、連結部材にかかる荷重により連結部材に反り、伸び、或いは縮みなどの変形が生じたとしても、フィン閉鎖時の隙間の発生に影響する寸法誤差は解消され、吹出し口の閉鎖時には全てのフィンを良好に閉鎖して隙間の発生を防止することができる。
つまり、製造時の寸法誤差によって、連結部材の移動側に位置する被連結部のピッチ間隔が正規のピッチ間隔より短く、連結部材の反移動側に位置する被連結部のピッチ間隔より長くなると、フィンの閉鎖操作時に、連結部材の反移動側の部分が背面側に僅かに反り返り、或いは伸びるように変形し、また、連結部材の移動側に部分はその先端が正面側に向かうように僅かに反り返り、或いは縮むように変形する。このため、連結部材の反移動側に位置するフィン及び移動側に位置するフィンの閉鎖性が悪化して隙間が生じやすい。
しかしながら、本レジスタは、閉鎖時に移動する際の連結部材の移動側に位置する被連結部のピッチ間隔が、複数のフィンのピッチ間隔より大きく設定され、連結部材の反移動側に位置する被連結部のピッチ間隔が、複数のフィンのピッチ間隔より小さく設定されるから、連結部材に上記のような寸法誤差が生じている場合であっても、また、操作ノブによりフィンを閉鎖側に回動した際、連結部材にかかる荷重により連結部材に反り、伸び、或いは縮みなどの変形が生じたとしても、それらの変形による閉鎖性能の悪影響は解消され、全てのフィンを隙間なく閉鎖して空気吹出し口を良好に閉じることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は自動車の天井部等に配設されるバレル型の空気吹出調整用レジスタの正面図を示し、図2、図3、図4はその断面図を示し、図7はその分解斜視図を示している。
このレジスタは、空気吹出し口10を設けたバレル1がリテーナ2の内側に回動可能に枢支され、バレル1の内側に、可動ルーバを構成する複数のフィン5が、バレル1の回動軸1aと直交する回動軸5aにより枢支される。さらに、複数のフィン5が相互に連結部材6を介し同期して回動可能に連結され、複数のフィン5の略中央に位置する1つに操作ノブ7が設けられて操作フィン15が形成される。この操作ノブ7によりフィン5及び操作フィン15を、その回動軸5aの回りで回動させて、風向を調整し、また、空気吹出し口10を閉鎖するように構成される。
図7の分解斜視図に示すように、バレル1は、内部に空間を有した略矩形枠状に形成され、バレル1の両側の壁部に、短尺の回動軸1aが水平方向(横方向)両側に突設されている。バレル1は、同様に矩形枠状に形成されたリテーナ2の内側空間部に、その回動軸1aをリテーナ2の両側壁部に設けた軸孔2aに嵌入して組み付けられる。これにより、バレル1は、リテーナ2の内側で、その両側の回動軸1aを軸に、所定の範囲で回動可能に組み付けられる。なお、一方の回動軸1aには軟質合成樹脂製のブッシュ1bが軸孔2aとの間にはめ込まれ、適度な操作荷重を付与している。リテーナ2の前面周縁部にはフランジ2bが設けられ、図示しない車室内の天井部などの通風口に外側から嵌め込むように取り付けられる。
バレル1の内側の上面と下面に段差部が水平方向に沿って形成され、その上下の段差部に、細長い帯状の軸受部材3が嵌着されている。これら上下の軸受部材3には、フィン5の回動軸5aを嵌め込むために、所定のピッチ間隔(複数のフィン5の配置間隔a)をおいて軸孔3aが並設され、各フィン5の上下の回動軸5aはこれらの軸孔3aに回動可能に嵌め込まれる。一方の回動軸5aには、軟質合成樹脂製のブッシュがはめ込まれ、適度な操作荷重を付与している。
フィン5は、図5〜図7などに示すように、バレル1の内側の短手方向の幅に略等しい幅を有した矩形板を本体として形成され、フィン5の上端部と下端部には、回動軸用の支持部5bが背面側に突設され、その上下両側の支持部5bに、各々回動軸5aが上下に向けて突設されている。支持部5bは、フィン本体の中心線から偏倚した位置に突設され、その支持部5bに回動軸5aは突設される。つまり、フィン5の回動軸5aは、図6のように、フィン5の矩形板状の本体の平面と平行な中心線及び平面と垂直な中心線の両方から外れた位置に偏倚して配置されている。バレル1内に組み付けられるフィンは、上記のように構成される例えば8個のフィン5と操作ノブ7を正面に設けた1個の操作フィン15とからなり、図5のように、操作フィン15は8個のフィン5の中央に配置されている。そして、図8のように、これらの操作フィン15を含むフィン5(ここではフィンの連結軸5d)が、所定のピッチ間隔Pをもって配置され、それらの上下両側を軸受部材3により回動可能に支持される。
さらに、フィン5の背面側には、図2のように、アーム部5cがフィン本体の右側に偏倚して突設され、そのアーム部5cの先端に連結部材用の連結軸5dが内側を向けて突設されている。そして、各フィン5の背面側のアーム部5cの先端に突設された連結軸5dには、1本の棒状の連結部材6が各フィン5を相互に連結するようにリンク結合される。連結部材6は略櫛状に形成され、各突出部の先端に軸孔6aが穿設され、各軸孔6aが各フィン5の連結軸5dに回動可能に嵌合される。
ここで、連結部材6の複数の軸孔6aは、各部品に公差内の寸法誤差が生じた場合でも、確実にフィン5が閉鎖状態となるように、それらのピッチ間隔が図8に示す如く、フィン5のピッチ間隔Pに対し、僅かに長くまたは短く設定されている。つまり、図8に示すように、中央の操作フィン15の連結軸5dに連結された軸孔6aを境界として、閉鎖時に移動する際の連結部材6の移動側に位置する軸孔6aのピッチ間隔P1が、フィン5のピッチ間隔Pより僅かに(0.1〜0.3mm)大きく設定され、連結部材6の反移動側に位置する軸孔6aのピッチ間隔P2が、フィン5のピッチ間隔Pより僅かに(0.1〜0.4mm)小さく設定されている。例えば、長さ約100mmの連結部材であって、9個のフィンのために9個の軸孔を設けた連結部材では、フィンのピッチ間隔aが例えば14.9mmの場合、閉鎖時に移動する際の連結部材6の移動側に位置する軸孔6aのピッチ間隔P1は、15.0〜15.1mmとし、連結部材6の反移動側に位置する軸孔6aのピッチ間隔P2は、14.6〜14.8mmに設定される。
このようなフィン5は、それらの回動軸5aを上下の軸受部材3の軸孔3aに嵌合して所定のピッチ間隔Pで組み付けられ、その状態で上下の軸受部材3がバレル1の背面側からバレル1の内側に嵌め込まれる。その後、バレル1の背面側からその内側に、方形枠状の枠体4が嵌め込まれる。
フィン5の回動軸5aがフィン本体の平面に垂直な中央線より外側に偏倚し、且つフィン本体の平面と平行な中央線より裏面側に偏倚して設けることにより、フィン5の回動時にフィン5の前端部がバレル1の前面から突き出すことがなく良好に回動することができる。また、空気吹出し口10の閉鎖時には、フィン5の外側面がバレル1の前面と略同一面を形成するように動き、バレル1の空気吹出し口10の前面を、フィン5により面一状態として閉鎖するようにしている。
図1に示すように、略中央の操作フィン15には、操作ノブ7がその左側前方に突き出すように突設される。また、操作フィン15においてその前方に突出した操作ノブ7の内側には、段差部が設けられ、操作ノブ7の操作により操作フィン15を閉鎖状態にしたとき、操作ノブ7の内側の段差部に隣接するフィン5が嵌合するようにしている。これにより、フィン5を閉鎖状態としたとき、全てのフィン5が面一状態となり且つその上に操作ノブ7が位置して、フィン5の面一閉鎖性を阻害せずに、操作ノブ7が良好な操作性でフィン5の正面に配置されるようにしている。
さらに、図10に示すように、操作フィン15の内側の側縁部には、ストッパピン5eが突設されている。このストッパピン5eは、閉鎖時の操作フィン15の閉鎖位置を正確に保持するために、フィン15の正確な閉鎖位置で軸受部材3の凸部3bに係合して停止するように、形成されている。また、このストッパピン5eは、操作フィン15が閉鎖操作された際、軸受部材3の凸部3bを乗り越えることにより、使用者が節度感を生じるように作用するものである。図3,図8,図9に示すように、ストッパピン5eは、操作フィン15以外のフィン5に設けることもでき、その場合、ストッパピン5eを設けたフィン5に隣接するフィン5の軸受部分に凸部3bを設ければよい。
上記構成の空気吹出調整用レジスタは、自動車の車室の天井側壁等に配設された通風ダクトの開口部に、そのリテーナ2を嵌め込み、水平方向(横方向)に取り付けられる。
通風ダクト内を空気が送られると、レジスタに達した空気は、各フィン5にガイドされ、フィン5の向く方向に空気が吹き出される。空気の吹出し方向を左右方向に調整する場合、操作ノブ7を持って操作フィン15とそれに連係されるフィン5を左右に動かすように操作する。
このとき、各フィン5と操作フィン15は、その上下の回動軸5aを軸に左右に回動し、空気の吹出し方向を右方向、左方向、或は正面方向にと、任意の方向に回動し、風向を左右方向に調整することができる。また、空気の吹出し方向を上下方向に調整する場合、操作ノブ7を持ってバレル1を上下に動かす。このとき、バレル1は図4のように、その両側の回動軸1aを軸に上下方向に回動し、バレル1内の空気吹出し口10の向きが上下に変わることにより、風向を上下方向に調整することができる。
一方、空気吹出し口10を閉じて空気の吹出しを遮断する場合、操作ノブ7を持って図2の左側に動かすと、操作フィン15と連結部材6を介して連係される複数のフィン5が図2の反時計方向に回動し、図2、図12のように、その回動端で、操作フィン15のストッパピン5eが軸受部材3の凸部3bを乗り越え、その状態でストッパピン5eが係止されて保持され、各フィン5と操作フィン15が閉鎖状態となって停止する。
このストッパピン5eが軸受部材3の凸部3bを乗り越える際、使用者には良好な節度感を生じさせることができ、その節度感によりフィンの閉鎖操作が容易となる。また、その際には、ストッパピン5eが凸部3bに続くバレル1の段差部との間の溝に嵌った状態となって停止し、保持されるため、閉鎖状態を良好に保持することができる。
このとき、各フィン5は、図2に示すように、その外側面がバレル1の前面と略面一状態となるように並列状態となり、恰も平板でバレル1前面を閉鎖するように、且つ各フィン間及びフィンとバレル間の隙間が最少となって、空気吹出し口10が閉鎖される。
空気吹出し口10を閉鎖する場合、操作ノブ7を操作して、操作フィン15及びそれと連係する各フィン5を、連結部材6を介してその回動軸5aの回りで閉鎖方向に回動させる。このとき、連結部材6は、図12のように、その長手方向に移動しながら、操作フィン15を境界として移動側の部分の軸孔6aに連結された各フィン5を押し込むように動作し、その反移動側の部分の軸孔6aに連結された各フィン5を引き込むように動作し、この連結部材6の移動に伴って、各フィン5はその回動軸5aを軸に閉鎖方向に回動して閉鎖される。
このとき、連結部材6は、操作フィン15の連結軸5dに連結された軸孔6aを境界として、閉鎖時に移動する際に連結部材6の移動側に位置する軸孔6aのピッチ間隔P1が、フィン5のピッチ間隔Pより僅かに大きく設定され、連結部材6の反移動側に位置する軸孔6aのピッチ間隔が、フィン5のピッチ間隔Pより僅かに小さく設定されている。
このため、連結部材6の軸孔6aのピッチ間隔が製造時の寸法誤差により、仮に、連結部材6の移動側に位置する軸孔6aのピッチ間隔の寸法誤差がフィン5のピッチ間隔Pより僅かに短くなるように生じ、連結部材6の反移動側に位置する軸孔6aのピッチ間隔の寸法誤差が僅かに長くなるように生じた場合であっても、或は、操作ノブ7によりフィン5及び操作フィン15を閉鎖側に回動した際、連結部材6にかかる荷重により連結部材6に反り、伸び、或いは縮みなどの変形が生じたとしても、フィン閉鎖時の隙間の発生に影響する寸法誤差は、上記のピッチ間隔P1、P2の設定により解消される。
すなわち、製造時の寸法誤差によって、連結部材6の移動側に位置する軸孔6aのピッチ間隔P1が正規のピッチ間隔Pより短く、連結部材6の反移動側に位置する軸孔aのピッチ間隔P2が正規のピッチ間隔Pより長くなると、操作フィン15の閉鎖操作時に、連結部材6の反移動側の部分が背面側に僅かに反り返り、或いは伸びるように変形し、また、連結部材6の移動側に部分はその先端が正面側に向かうように僅かに反り返り、或いは縮むように変形しやすい。このような連結部材6の変形が生じると、フィン5が完全に閉鎖する位置まで回動できず、途中で停止するため、不完全な閉鎖状態となり、フィン5の正面に段差が生じたり、隙間が生じたりする。
しかしながら、本レジスタは、閉鎖時に移動する際の連結部材6の移動側に位置する軸孔6aのピッチ間隔P1が、フィン5のピッチ間隔Pより僅かに大きく設定され、連結部材6の反移動側に位置する軸孔6aのピッチ間隔P2が、フィン5のピッチ間隔Pより僅かに小さく設定されるから、連結部材6に上記のような寸法誤差が生じている場合であっても、或は、操作ノブ7によりフィン5及び操作フィン15を閉鎖側に回動した際、連結部材6にかかる荷重により連結部材6に反り、伸び、或いは縮みなどの変形が生じたとしても、各フィン5は、連結部材6の押し込み動作と引き込み動作により、完全に閉鎖する位置まで回動することができる。そして、ストッパピン5eが凸部3bに続くバレル1の段差部に当って停止した状態で、連結部材6は各フィン5を閉鎖位置に押し込んだ状態となる。したがって、連結部材6の製造時の寸法のばらつき、作動時の反り、伸び、或は縮みに拘らず、閉鎖時には、全てのフィン5,15を平板状に且つ隙間なく閉鎖して空気吹出し口10を良好に閉じることができる。
なお、上記実施形態の連結部材6は、軸孔6aを所定のピッチ間隔で形成し、それらの軸孔6aに各フィン5と操作フィン15の連結軸5dを嵌合して連結したが、フィン側に軸孔を設け、連結部材側に連結軸を突設して、両者を連結することもできる。
本発明の一実施形態を示すレジスタの正面図である。 同レジスタのII-II断面図である。 同レジスタのIII-III断面図である。 同レジスタのIV-IV断面図である。 各フィンを開放した状態の正面図である。 図5のVI-VI断面図である。 レジスタの分解斜視図である。 各フィンのピッチ間隔と連結部材の軸孔のピッチ間隔を示す斜視図である。 フィンの斜視図である。 操作ノブ7付きの操作フィン15の斜視図である。 軸受部材3の斜視図である。 (a)と(b)はフィンの開放時と閉鎖時の状態及び連結部材の動きを示す説明図である。 フィンを傾斜方向に回動した状態の図2に対応した断面図である。
符号の説明
1 バレル
1a 回動軸
2 リテーナ
3 軸受部材
3a 軸孔
3b 凸部(係合部)
5 フィン
5a 回動軸
5d 連結軸
5e ストッパピン
6 連結部材
7 操作ノブ
10 空気吹出口
15 操作フィン

Claims (3)

  1. 空気吹出し口を設けたバレルがリテーナの内側に回動可能に枢支され、該バレルの内側に複数のフィンがバレルの回動軸と直交する回動軸により枢支され、該各フィンの内側に突設した連結部に1本の連結部材を介して複数のフィンが回動可能に連結され、略中央に位置する1つのフィンに操作ノブが設けられ、該操作ノブにより該フィンを該回動軸の回りで回動させて、空気吹出し口を閉鎖する空気吹出調整用レジスタにおいて、
    該複数のフィンが所定のピッチ間隔で配置されて回動可能に枢支され、各フィンの連結部が該連結部材の長手方向に沿って形成された被連結部に各々連結され、該操作ノブ付きのフィンの連結部に連結された被連結部を境界として、閉鎖時に移動する際に該連結部材の移動側に位置する被連結部のピッチ間隔が、該複数のフィンのピッチ間隔より大きく設定され、該連結部材の反移動側に位置する被連結部のピッチ間隔が、該複数のフィンのピッチ間隔より小さく設定されたことを特徴とする空気吹出調整用レジスタ。
  2. 前記操作ノブ付きのフィンの内側にストッパピンが突設され、該操作フィンを含む複数のフィンの閉鎖時に該ストッパピンが係合して閉鎖状態を保持するための係合部が、前記バレルの内側部分に設けられたことを特徴とする請求項1記載の空気吹出調整用レジスタ。
  3. 前記バレルの内側には、上記各フィンの軸受部材が嵌着され、該軸受部材の一部に前記係合部が設けられたことを特徴とする請求項2記載の空気吹出調整用レジスタ。
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