JP2012202639A - 風向変更装置及びそれを備えた空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】羽根部51と、羽根部51の端に備えた支持部53と、同支持部53に立設した回転軸53aと、前記回転軸53bの対面に立設したリンク軸53bとからなる複数の風向板50が、前記回転軸53aで吹出口側壁20bに軸支されるとともに、それぞれの前記リンク軸53bを接続するリンク板8により連携され、いずれか1つの風向板50の回転軸とモータ61の駆動軸61bが、外周にフック62cを有する連結軸62で連結され、前記回転軸53aと前記連結軸62を包むように配置されたスプリング63が、前記吹出口側壁20bと前記フック62cに係止することで、1つの風向板50をモータ61により駆動力を与えて回動させると、他の風向板50も追従して回動する風向変更装置5となる。
【選択図】図6
Description
風向変更装置100は、空気調和機の吹出口を形成する枠部材101に、第1風向板102の回転軸に軸支された第1軸受103と、第2風向板104の回転軸に軸支された第2軸受105をそれぞれ取付け、モータ106に一端が嵌合されたロッド107に第1クランク部材108を挿入し、そのロッド107の他端を第1軸受103で回動自在に支持し、上記ロッド107と第1軸受103を互いに円周方向に逆方向に付勢する第1バネ109で連結し、上記第1クランク部材108に連結棒110を介して上記第2クランク部材111を連結し、第2クランク部材111と第2軸受105を回動自在に支持し、上記第2クランク部材110と上記枠部材101を第2バネ112で連結するものである。
これにより、モータ106が駆動すると、ロッド107により、第1風向板102が回動するとともに、第1クランク部材108に連動して連結棒110が移動して第2クランク部材111に作動し、第2軸受105に軸支された第2風向板104を回動するものである。(例えば、特許文献1参照)
また、モータ106の軸をロッド107に嵌合し、ロッド107が第1クランク部材108を挿入して他端を第1軸受103と嵌合することで、ロッド107が長尺となり、モータ106から枠部材101まで広いスペースが必要となる。
前記モータの駆動軸と前記風向板の前記回転軸が、外周にフックを有する連結軸で連結され、前記連結軸を包むように配置されたスプリングが、前記吹出口側壁と前記フックに係止することを特徴とする。
また、風向板の回転軸とモータの駆動軸を連結する部品が連結軸のみで行うことと、回転軸の対面にリンク軸を備えたことで、全体がコンパクトになり、これにより、風向変更装置を備えた空気調和機を全体に小型化することが可能となるものである。
吹出グリル1は、前面パネル2と、取付枠3と、風向を調整する風向変更装置4と、風向変更装置4とは異なる向きの風向を調整する風向変更装置5とからなり、例えば風向変更装置4が左右の風向を調整し、風向変更装置5が上下の風向を調整する。
前面パネル2は、前後面が開放された四角い枠状で、同枠内が吹出口2aとなるダクト部20と、同ダクト部20の前面側に額縁状に設けられた縁面21と、ダクト部20の中央に立設され、縁面21側に延出したアーム部22aで後述する風向板50を軸支する風向板軸受部22とからなる。
風向変更装置4は、前面パネル2のダクト部20内の後方に設けられ、風向変更装置5は、前面パネル2のダクト部20内の前方に設けられる。
左右風向板40は、スチレン系樹脂製であり、図2に示すように、薄板状の縦長矩形の基体40aと、基体40aの上端に設けられた上軸40bと、上軸と中心を合わせ下端に設けられた下軸40cと、下部前方に延出した延出部40dを有する。延出部40dの下端面から下方に向け連結軸40eが突出している。
6枚の左右風向板40の連結軸40eをそれぞれ連結板41の軸受部41aに係止したのち、上軸40bを前面パネル2のダクト部の上面に設けた上軸受孔23に差し込み、次に下軸40cを前面パネル2のダクト部の底面に設けた下軸受孔24に差し込む。この時上軸61と下軸62は若干径が異なることで、左右風向変更装置を上下反転して取り付けることを防ぐことができる。
吹出空気を左側に向ける時は、左右風向板6のいずれかの一つを摘み、左方向へ移動させると、左右風向板40は上軸40bと下軸40cを中心として回動する。一つの左右風向板40を回動させると、一つの連結軸40eの移動に合わせ連結板41が左方向へ移動する。連結板41で軸支されたその他の左右風向板40も一斉に左方向へ移動することで、左右風向板40が全て左方向へ傾斜する。
風向変更装置5は、図1に示すように、運転時は吹出口2aを開放し、運転停止時は図2および図3に示すように、シャッター状に吹出口2aを閉塞する複数個(本実施例では4個)の風向板50と、図4に示すモータ駆動機構6からなる。
なお、第1テーパ部51aは、上段に配置される風向板50の第2テーパ部51bと平行となる。
中央支持部54には、片側に回転軸54aが立設し、回転軸54aは、前面パネル2の中央の風向板軸受部22のアーム部22aに軸支される。
右側支持部53には、羽根部51と平行に回転軸53aが立設し、回転軸53aの先端部53a1は円柱の一部が削れたD字形となっている。回転軸53aは、図6に示すように、軸受7を介して前面パネル2のダクト部20の吹出口側壁20bに設けた軸孔25に軸支され、先端部53a1は後述する連結軸62と連結される。
回転軸52a、53a、54aは羽根部51と平行な直線n上に配置されることで、風向板50が左右両端と中央の3点をそれぞれ前面パネル2に支持されて自在に回動する。3点が支持されることで、風向板50が自重により撓んだり、送風の影響により振動を発生することを防ぐことができる。
なお、回転軸52aと係合する軸受7と、回転軸53aと係合する軸受7は共通の部材であり、軸受7は風向板とは異なるポリアセタールの高摺動性樹脂でなり、風向板50の摺動性を向上させ回動時に異音を防止する効果がある。
ギアボックス60は、縦長の箱型で箱の解放面を前面パネル2の右側面に合わせ、上面、下面それぞれに設けたネジ取付部60aと、前面パネル2の右側面に設けたネジ用リブ20aとを螺着して取り付けられる。また、ギアボックス60の右側面に設けた孔部60bに、後述するモータ回転軸61bを挿入する。
モータ側連結部62aはモータ駆動軸61bの先端部の小判形に合わせた凹部であり、駆動軸61aと嵌合する。
風向板側連結部62bは回転軸53aの先端部53a1のD字形に合わせた凹部であり、軸受7から貫通した回転軸53aと嵌合する。
連結軸62の外周には、フック62cが平面部62c1を備えて立設されている。
図2および図3に示すように、吹出グリル1を壁面10に据え付ける時、風向板50は、羽根部50aで吹出口2aを閉塞した状態になっている。この時、下段の風向板50の第1テーパ部51aに上段の風向板50の第2テーパ部51bが重なって互いに干渉することで、いずれか1つが開いた状態となったり、逆に奥に行き過ぎたりすることなく、均一な角度を保つことができ、外観の意匠性が向上する。
また、風向板50とダクト部20の間には、上下に若干の隙間mが設けられている。これは、閉塞した状態のままで吹出空気が吹き出された場合の空気の逃げ道となっており、本体側に生じる故障を防ぐためである。
風向板50は互いにリンク板8でリンクされていることで、その他の風向板50も同様に、同じ向きに配置されている。
モータ61が風向板50を図1の全開状態に開放させた場合は、図8(b)に示すように、モータ駆動軸61bの先端が上下面が平面となる小判形の状態になるまで移動すると、連結軸62のフック62cが背面側に傾斜して水平状態の位置に移動する。フック62cに係止されたスプリング63は、風向板側規制部63cが常に固定台26に係止されたままで、モータ側規制部63bがフック62cに合わせて移動することで、スプリング63の弾性力が発生して風向板50がスムーズに回動することができる。そして、風向板50の回転軸53aの先端部53a1のD形状が、背面側に平面を向けた位置に移動することで、風向板50が全開位置まで回動する。
風向板50は互いにリンク板8でリンクされていることで、その他の風向板50も同様に全開位置まで回動する。
また、風向板50の回転軸52aとモータの駆動軸61bを連結する部品が連結軸62のみで行うことと、回転軸52aの対面にリンク軸80を備えたことで、モータ駆動機構6全体がコンパクトになり、従来例のように広いスペースを必要としない風向変更装置となる。これにより、風向変更装置5を備えた空気調和機全体が小型化することが可能となるものである。
2 :前面パネル
20:ダクト部
2a:吹出口
4 :風向変更装置
5 :風向変更装置
50:風向板
53a:回転軸
60:ギアボックス
61:モータ
62:連結軸
63:スプリング
7 :軸受
8 :リンク板
Claims (4)
- 羽根部と、羽根部の両端に備えた支持部と、同支持部に立設した回転軸と、前記支持部を挟んで前記回転軸の対面に立設したリンク軸とからなる複数の風向板が、前記回転軸で吹出口側壁に軸支されるとともに、それぞれの前記リンク軸を接続するリンク板により連携され、いずれか1つの風向板の回転軸にモータにより駆動力を与えて回動させると、他の風向板も追従して回動する風向変更装置において、
前記モータの駆動軸と前記風向板の前記回転軸が、外周にフックを有する連結軸で連結され、前記連結軸を包むように配置されたスプリングが、前記吹出口側壁と前記フックに係止することを特徴とする風向変更装置。 - 前記風向板の回転軸は軸受部材を介して前記吹出口側壁に軸支されることを特徴とする請求項1に記載の風向変更装置。
- 前記モータをギアボックスで前記吹出口側壁に固着することを特徴とする請求項1、2に係る風向変更装置。
- 請求項1乃至3に係る風向変更装置を備えたことを特徴とする空気調和機。
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