JP2009115434A - レジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】操作ノブにがたつきを生じさせず、安定した操作荷重を操作ノブに付与して、良好に空気吹出方向を調整することができるレジスタを提供する。
【解決手段】このレジスタは、前可動ルーバ3の横フィン30に操作ノブ6が摺動可能に外嵌され、操作ノブ6により風向を調整するレジスタである。操作ノブ6内に1対のゴム状弾性体63,63が各々独立し且つ間隔をあけて、横フィン30の前縁部に当接して配設される。各ゴム状弾性体63,63は、操作ノブ6内の両側端部寄りに配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車の車内等の換気や空調の空気吹出口に使用されるレジスタに関し、特に前可動ルーバのフィンに操作ノブが摺動可能に外嵌され、操作ノブを用いて風向を調整する空気吹出調整用のレジスタに関する。
従来、この種のレジスタとして、通風路を形成するベゼル内に、横可動ルーバと縦可動ルーバを前後して配設し、前方に位置する横可動ルーバの中央部のフィンに、操作ノブ(把手)を可動的に取り付けてなるレジスタが、下記の特許文献1などで知られている。
この従来のレジスタは、操作ノブが、横可動ルーバの中央部のフィン上に、その軸方向(横方向)に摺動可能に嵌合されると共に、その横可動ルーバのフィンと共に上下に回動可能に設けられ、操作ノブの後端に係合部が形成され、その係合部が後方に位置する縦可動ルーバのフィンの縦軸(フィンの回動軸とは偏倚した軸)に係合する構造である。そして、風の向きを左右に調整する場合、操作ノブを横可動ルーバのフィン上で左又は右に摺動させて、後の縦可動ルーバの向きを左右に変え、風の向きを上下に調整する場合、操作ノブを横可動ルーバのフィンと共に上又は下に回動させて風の向きを調整する。
この種の従来のレジスタの操作ノブは、横方向の摺動時にガタツキを防止して適度な操作荷重を付与するために、シリコンゴムなどの弾性体をノブ本体の内部に配設し、横フィンの前縁部にその弾性体を押し付けて、操作ノブ摺動時のガタツキを防止しつつ操作荷重を付与するようになっている。
しかしながら、この種の従来の操作ノブは、図11に示すように、弾性体100の幅bがノブ本体101の幅aに比べ、半分程度に小さく形成されると共に、ノブ本体101の中央に弾性体100を配置し、横フィン102の前縁部に当接するように装着されている。
一方、この種の操作ノブの製造時、操作ノブのノブ本体などの各部品を合成樹脂により型成形する際、ノブ本体などの各成形部品には、少なからず寸法誤差や寸法のばらつきが発生する場合がある。このような寸法誤差や寸法のばらつきが、操作ノブを組み付けた際の操作ノブの摺動に、過大荷重を生じさせるように、発生した場合、操作ノブが動きにくくなるなどの作動不良が発生しやすい。このため、各部品に寸法誤差が生じた場合でも、動作不良を回避するように、操作ノブと横フィンの嵌め合いは、各部材が前フィンに対し隙間なく組み付けられるのではなく、図11のように、ノブ本体101の内壁面と横フィン102間にある程度の隙間Cが生じるように、つまりノブ本体101の奥行き方向の長さLが横フィン102の幅より大きく形成されて隙間Cが生じるように、製作されている。
特開2001−180262号公報
このため、使用者が操作ノブを操作する際、斜め正面(図11の矢印方向)から操作ノブのノブ本体101を斜めに押して操作したとき、小幅の弾性体100がノブ本体101の略中央に位置し、ノブ本体101の左右の端部における内壁面と横フィン102間に隙間Cが生じていると、操作時に操作ノブが隙間Cの距離だけ傾くように動くこととなる。このため、使用者には、操作ノブにがたつきが発生したように感じられ、操作荷重も不安定となる虞があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、操作ノブにがたつきを生じさせず、安定した操作荷重を操作ノブに付与して、良好に空気吹出方向を調整することができるレジスタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレジスタは、前可動ルーバのフィンに操作ノブが摺動可能に外嵌され、該操作ノブにより風向を調整するレジスタにおいて、該操作ノブ内に1対のゴム状弾性体が各々独立し且つ間隔をあけて、該フィンの縁部に当接して配設され、各ゴム状弾性体は該操作ノブ内の両側端部寄りに配置されたことを特徴とする。
ここで、上記1対のゴム状弾性体には、各々フィン側と反フィン側の2箇所に突出部が突設され、何れか一方の該突出部には該突出部の押圧方向と略直角に、変形量を増すための孔を穿設することができる。
また、上記操作ノブは、該前可動ルーバのフィンの前部を覆うノブ本体と、該ノブ本体の開口部を覆って嵌着され、後部にノブ歯車部を設けたノブカバーと、を備え、上記各ゴム状弾性体の突出部が該フィンの前部に押圧接触するように該各ゴム状弾性体を、該ノブ本体内の両側端部近傍に嵌着することができる。
また、上記フィンの後縁部にガイド溝が設けられ、該ガイド溝に係合する1対の係合爪が上記ノブ本体の後部両側端部寄りに設けられ、該係合爪の位置より両側端部寄りに上記ゴム状弾性体を配置することができる。
さらに、別の発明のレジスタは、前可動ルーバのフィンに操作ノブが摺動可能に外嵌され、該操作ノブにより風向を調整するレジスタにおいて、該操作ノブ内の両側端部寄りにゴム状弾性体の当接部が該フィンに当接して配設され、該各当接部には該当接箇所に突出部が形成され、該両側のゴム状弾性体の当接部は連結部により一体に連結されていることを特徴とする。
上記構成のレジスタでは、使用者が、例えば後可動ルーバの各フィンの角度を変えるために、操作ノブを前可動ルーバのフィン上で摺動させるように、操作ノブの前端部を斜めに押した場合、操作ノブのノブ本体内の両側端部寄りに、ゴム状弾性体が各々独立してフィンに当接して配設されるため、操作ノブの両側端部における内壁面とフィン間に隙間が生じていたとしても、操作時に操作ノブがその隙間に起因して傾くように動くことはなく、がたつきを生じさせずに、操作ノブを摺動操作することができる。
特に、操作ノブの横幅(フィンの軸方向に沿った長さ)が比較的長い幅広の操作ノブの場合、従来のゴム状弾性体を装着したものでは、がたつきを生じやすいところ、本レジスタの操作ノブによれば、幅広の操作ノブであっても、操作ノブのノブ本体内の両側端部寄りに、ゴム状弾性体が各々独立してフィンに当接して配設されるため、操作時のがたつきを効果的に防止することができる。
また、1対のゴム状弾性体には、各々フィン側と反フィン側の2箇所に突出部を突設し、何れか一方の突出部に、変形量を増すための孔を、突出部の押圧方向と略直角に穿設すれば、操作ノブの製造時の各部品の寸法のばらつきを、突出部が容易に吸収して、フィンの前部を押圧する弾性力を安定して生じさせることができる。これにより、適度な摺動抵抗をフィンとゴム状弾性体間に生じさせて、良好で安定した操作荷重を操作ノブに生じさせることができる。
さらに、各ゴム状弾性体の突出部がフィンの前部に当接するように、各ゴム状弾性体を操作ノブのノブ本体の両側端部近傍に嵌着すれば、操作ノブに対し適度な操作荷重を一層安定して生じさせることができる。
さらに、フィンの後縁部にガイド溝が設けられ、ガイド溝に係合する1対の係合爪がノブ本体の後部両側端部寄りに設けられ、係合爪の位置より両側端部寄りにゴム状弾性体を配置すれば、前部が幅広の操作ノブであっても、操作ノブ内の両側端部寄りに、ゴム状弾性体が各々独立してフィンに当接して配設されるため、操作時のがたつきを一層効果的に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はレジスタの正面斜視図を示し、図2はその断面図を示している。また、図3は横フィン30と操作ノブ6の平面図を示し、図4はその操作ノブ6の断面図を示し、図5は操作ノブ6と横フィン30の分解斜視図を示している。
図1において、1は正面に空気吹出口11を形成したベゼルであり、ベゼル1の内側(背面側)には後述のリテーナ2に連結するための嵌合部が設けられ、その嵌合部にリテーナ2が嵌合・接続される。ベゼル1の空気吹出口11の内側の左右側壁には、横フィン用の軸受孔が所定間隔で形成され、更に、ベゼル1の前面左側にダンパノブ用開口部が形成され、そこにダンパノブ53が配置される。
リテーナ2は、略矩形のダクト状に形成され、内部に通風路21が形成され、その前縁部の上壁と下壁に、縦フィン用の軸受孔が所定間隔で形成される。更に、通風路21内後部の両側側壁にダンパ用のダンパ軸孔が設けられ、そこにダンパ5の回動軸51が嵌挿される。
前可動ルーバ3は、複数の横フィン30を一定の間隔をおいて配置し、回動軸35を介して回動可能に軸支して構成される。図2に示すように、各横フィン30の両側の回動軸35は、上記ベゼル1の両側側壁の軸受孔に挿通され、回動可能に支持される。更に、各横フィン30の一方の側部に、連結軸36が回動軸35より偏倚した位置に突設され、各連結軸36はリンクバー37により相互に連結され、前可動ルーバ3の各横フィン30を回動させるリンク機構となっている。
この前可動ルーバ3の特定の横フィン30に、後述の操作ノブ6が装着されるが、その操作ノブ6が装着される横フィン30には、図5に示すごとく、その前縁部31側の上下に凸条34が長手方向に向けて突設され、さらに、その後縁部32に断面三角形状のガイド溝33が長手方向に沿って形成される。このガイド溝33は操作ノブ6の摺動ガイド用に設けられているが、凹状溝であるために前方からは視認しにくく、見栄えを悪化させることは防止できる。
後可動ルーバ4は、図2に示すように、複数の縦フィン40をリテーナ2内に一定の間隔で回動可能に縦に配置し、それらの回動軸42を、クランク45を介してリンクバー46で相互に連結して構成される。各縦フィン40の上部と下部には回動軸42が突設され、それらの回動軸42は、リテーナ2内の上壁と下壁に設けた軸受孔に回動可能に嵌合される。各縦フィン40の下部の回動軸にクランク45が連結され、これらのクランク45がリンクバー46により相互に連結される。このリンク機構はリテーナ2の下壁の下側に配設され、後可動ルーバ4の各縦フィンの方向を変える。
さらに、図2に示すように、後可動ルーバ4の中央の縦フィン40には、その前部に扇形歯車43が前方に突出して設けられている。この扇形歯車43は、その前方に位置する横フィン30に装着される操作ノブ6のノブ歯車部62と係合して配設され、操作ノブ6の左右方向への操作に伴い、縦フィン40に左右への回動力を伝達する。この扇形歯車43とノブ歯車部62により往復動伝達部8を構成している。
リテーナ2内の後部に通風路21を閉鎖するためのダンパ5が回動開閉可能に軸支される。ダンパ5の両側には回動軸51が突設され、その回動軸51をリテーナ2の側壁のダンパ軸孔に嵌入させて装着される。図2に示すように、ダンパ5の回動軸51の一端にはクランク54が固定され、そのクランク54の先端に連結杆52が連結される。
一方、ダンパノブ53は、軸部56を介してリテーナ2の側壁部に軸支され、ダンパノブ53と一体成形されたレバー状のリンク部55が上記連結杆52の先端に連結される。連結杆52の他端はダンパノブ53の回動軸51に固定されたクランク54に連結される。ダンパノブ53の前部は、ベゼル1のダンパノブ用開口部から前方に突出し、そのダンパノブ53を持って、上または下に軸部56を支点にして回動させると、リンク部55、連結杆52、クランク54を介してダンパ5が回動し、通風路21を開閉する。
図2〜図4に示すように、上記前可動ルーバ3と後可動ルーバ4の向きを調整するための操作ノブ6は、前可動ルーバ3の中央の横フィン30に摺動可能に外嵌されて装着される。この操作ノブ6は、底面側からの分解斜視図を示す図5のように、横フィン30の上面を覆う形状に形成されたノブ本体60と、横フィン30の下側面を覆ってノブ本体60の開口部に嵌着されるノブカバー61と、ノブ本体60内の両側端部寄りに収容され、横フィン30の前縁部31に接触して操作荷重を付与する1対のゴム状弾性体63、63と、を備えて構成される。
この操作ノブ6は、図2などに示すように、その前部の横幅が後部の横幅より大きく形成され、前部を左右に膨出した幅広形状とされている。操作ノブ6の前部の形状を、このような幅広形状とすることにより、同じ厚さを有したより小さい横幅の操作ノブに比べ、より薄型で良好なデザインの外観を呈し、よりシャープなイメージの操作ノブとすることができる。また、使用者が指などで操作する際の操作性も、幅広の操作ノブにすることにより、良好となる。
ノブ本体60は、図5、図8に示すように、横フィン30の上側を覆って収容するように、浅い方形の容器状に形成され、その内側前部の両側端部寄りに、1対のゴム状弾性体63、63を収納するための弾性体収容部66が各々設けられる。ノブ本体60内の横方向に横フィン30を摺動可能に収容するために、ノブ本体60の両側の側壁部は除去されている。さらに、ノブ本体60内の弾性体収容部66近傍の側壁部に、ノブカバー61の係止爪69を係止するための係止部68が凹状に形成される。一方、ノブ本体60の後部の壁部両側には、横フィン30のガイド溝33に係合する係合爪64が、内側に向けて突設され、その係合爪64の近傍の壁部外側には、係止爪65がノブカバー61の係止孔67に係止されるように突設されている。
ゴム状弾性体63は、例えばオイルを含浸したシリコンゴムから形成され、図9に示すように、ゴム状弾性体63の押圧面(横フィン30側の面と反横フィン側の面)に突出部63a,63bが各々形成され、反横フィン側の突出部63bには、その厚さ方向に押圧力調整用の貫通孔63cが穿設されている。このようなゴム状弾性体63は、2個用意され、図5に示すように、各々のゴム状弾性体63,63が、ノブ本体60内の前部両側端部寄りに形成された弾性体収容部66、66内に嵌め込まれる。各々のゴム状弾性体63,63は、その突出部63aを横フィン30の前縁部に接触・当接させ、弾性力によって適度な摺動抵抗を生じさせ、適度な操作荷重を生じさせる構造となっている。
さらに、操作ノブ6のノブ本体60における1対の弾性体収容部66,66の位置は、図7に示すように、ノブ本体60の両側端部寄りに設定され、ゴム状弾性体63,63の取付位置が、ノブ本体60の中央寄りではなく、両側端部寄りとなるようになっている。つまり、図7に示すように、操作ノブ6(ノブ本体60)の半幅(中心線Oからの長さ)がAの場合、ゴム状弾性体63の位置(中心線Oからの長さ)はBとなっており、このゴム状弾性体63の中心線Oからの距離Bは、図7の例の場合、ノブ本体6の半幅(中心線Oからの長さ)Aの約73%となっている。
したがって、ゴム状弾性体63の中心線Oからの距離Bが、ノブ本体60の半幅(中心線Oからの長さ)Aの50%を超えているという意味で、1対のゴム状弾性体63,63の位置は、ノブ本体60の両側端部寄りに設定される。操作ノブ6のがたつきの防止の観点から、ゴム状弾性体63の位置は、中心線Oからの距離Bが操作ノブ6(ノブ本体60)の半幅(中心線Oからの長さA)の約50%〜約95%の範囲にあるとき、操作ノブ6のがたつきを防止する効果を奏するものである。
なお、ノブ本体60の後部側の端部寄りに設けた係合爪64の位置を基準に考えた場合、操作ノブ6(ノブ本体60)内のゴム状弾性体63の取付位置は、図7に示す如く、係合爪64の位置よりノブ本体60の両側端部寄りに、ゴム状弾性体63を配置する。これにより、操作ノブ6のがたつきを効果的に防止することができる。
ノブカバー61は、図5、図8に示すように、ノブ本体60の下面を覆う方形形状に成形され、ノブカバー61の背面部には、ノブ歯車部62が突設されている。このノブ歯車部62は、上記縦フィン40に設けた扇形歯車43と噛み合うように形成され、操作ノブ6を横フィン30の回動軸35の回りで回動させたとき、その扇形歯車43との噛合を保持するように形成される。操作ノブ6を横フィン30上で、横フィンの長手方向に沿って、左右横方向に摺動させたとき、扇形歯車43を縦フィン40と共にその回動軸42の回りで回動させるように、ノブ歯車部62は扇形歯車43に噛合する。
さらに、ノブカバー61の前部(図8の下部)には、2本の係止爪69が、ノブ本体60の係止部68に係止されるように突設され、ノブカバー61の後部(図8の上部)には、2個の矩形の係止孔67が形成され、2個の係止孔67は、図8に示すように、ノブ本体60側の係止爪65に係止可能となっている。
操作ノブ6を横フィン30に組み付ける場合、図5、図8に示すように、横フィン30、ノブ本体60、及びノブカバー61の上下を反転させた状態とし、先ず、1対のゴム状弾性体63、63をノブ本体60内の弾性体収容部66内に嵌め込む。次に、ノブ本体60内に横フィン30を挿入し、横フィン30のガイド溝33内にノブ本体60の係合爪64を摺動可能に嵌入させる。そして、そのノブ本体60の開口部と横フィン30上を覆うように、ノブカバー61を被せて装着する。
ノブカバー61を組み付けるとき、先ず、ノブカバー61の1対の係止爪69を、ノブ本体60の係止部68に係止させ、次に、ノブカバー61の係止孔67にノブ本体60の係止爪65を嵌め込むように、ノブカバー61をノブ本体60に対し押し付けて、組み付ける。これにより、操作ノブ6は、図3、図4のように、横フィン30上に、摺動可能に装着され、操作ノブ6内に配設された1対のゴム状弾性体63,63の突出部が、横フィン30の前縁部31に適度な弾性力をもって接触・当接し、ノブ本体60とノブカバー61の内面が横フィン30の前部上面と下面に設けた凸条34に接触し、操作ノブ6が横フィン30に対し摺動可能に装着される。
上記構成のレジスタは、自動車の車内のインストルメントパネルやダッシュボードの部分に、そのリテーナ2の末端を図示しない通風ダクトに接続するようにして装着される。通風ダクトから送られる空気は、リテーナ2内の通風路21から空気吹出口11を通して吹き出される。
空気の吹出向きを上または下に調整する場合、前可動ルーバ3の操作ノブ6を上または下に回動させて調整する。操作ノブ6を持って上または下に回動させると、図2に示すように、操作ノブ6が装着された横フィン30がその回動軸35を軸に上下に回動し、その揺動が連結軸36、リンクバー37を介して他の横フィン30に伝達され、各横フィン30がその回動軸35を支点に回動し、横フィン30の上下方向の向きが回動軸35を軸にして変化し、空気の吹出方向が上下に調整される。
一方、空気の吹出向きを左右に調整する場合、操作ノブ6を左または右に移動させて調整する。操作ノブ6を持って左または右に動かすと、操作ノブ6は横フィン30上を摺動し、このとき、1対のゴム状弾性体63、63と横フィン30の前縁部の摩擦抵抗により、適度な操作荷重が発生し、良好な操作荷重で操作ノブ6を左右に動かして風向を調整することができる。
また、1対のゴム状弾性体63が操作ノブ6の両側端部近傍に配設され、その部分で横フィン30を押圧接触するため、例えば使用者が操作ノブ6の前部を斜め前方から押したとき、操作ノブ6の両側端部における内壁面と横フィン30間に隙間が生じていたとしても、操作時に操作ノブ6がその隙間に起因して傾くように動くことはなく、がたつきを生じさせずに、操作ノブ6を良好に摺動操作することができる。
特に、操作ノブ6の横幅(横フィンの軸方向に沿った長さ)が長い幅広の操作ノブ6の場合、従来のように単一のゴム状弾性体を操作ノブ内中央に装着したものでは、操作ノブの両側端部内壁面と横フィン間に製品毎の寸法のばらつきや寸法誤差により生じる隙間によって、がたつきを生じやすい。しかし、本レジスタの操作ノブ6によれば、横幅の長い幅広の操作ノブ6であっても、操作ノブ6内の両側端部寄りに配設されたゴム状弾性体63,63が、各々横フィン30に当接して、操作ノブ6に加えられる操作の荷重を保持するため、操作時のがたつきを防止することができる。
そして、操作ノブ6を横方向に動かすことにより、操作ノブ6のノブ歯車部62の歯部が扇形歯車43を回動させ、それにより、後可動ルーバ4の縦フィン40がその回動軸42を支点に左右に回動し、その回動力がクランク45、リンクバー46を介して他の縦フィン40に伝達され、各縦フィン40がその回動軸42を支点に回動し、縦フィン40の左右方向の向きが回動軸42を軸にして変化し、空気の吹出方向が左右に調整される。
このように、各部品の寸法誤差や寸法のばらつきにより、操作ノブ6の両側端部の内壁面と横フィン30間に隙間が生じていた場合、斜め前方から操作ノブ6を押した際、操作時に操作ノブ6がその隙間に起因して傾くように動くことはなく、がたつきを生じさせずに、操作ノブ6を摺動操作することができる。また、ノブ本体60内の1対のゴム状弾性体63が横フィン30の前部を押しながら摺動するため、横フィン30とゴム状弾性体63との間に適度な摺動抵抗を生じさせて、操作ノブ6を適度な操作荷重をもって良好に摺動させることができる。
図10は、他の実施形態のゴム状弾性体163を示している。このゴム状弾性体163は、上記と同様に、適度な弾性力と摺動性を有した含油シリコンゴムなどにより形成され、その両端部には、当接部164,165が形成され、両端の当接部164,165間が連結部166により連結される形状に、一体成形されている。当接部164,165は、ゴム状弾性体163が操作ノブ内に嵌着された状態で、各々横フィン側と反横フィン側の2箇所に突出部が突設され、反横フィン側の突出部には突出部の押圧方向と略直角に、変形量を増すための孔が穿設されている。
このゴム状弾性体163は、上記と同様に、ノブ本体60内の弾性体収容部66内に両側の当接部164,165を嵌め込むように装着されるが、両側の当接部164,165は、連結部166を介して一体に形成されるため、部品点数を少なくすると共に、微細な部品形状をより大きくして、ノブ本体へ60への組付作業性を向上させることができる。
さらに、このゴム状弾性体163は、操作ノブ6の両側端部寄りに位置する当接部164,165の突出部が横フィン30の前縁部に当接して操作ノブ6が横フィン30上で支持される。このため、操作ノブの両側端部内壁面と横フィン間に製品毎の寸法のばらつきや寸法誤差による隙間があり、操作ノブが横幅の長い幅広の操作ノブであっても、操作ノブ内の両側端部寄りに配設された当接部164,165が、各々横フィン30に当接して、操作ノブ6に加えられる操作の荷重を保持するため、操作時のがたつきを防止することができる。
なお、本発明のレジスタは、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような態様でも実施することができる。
1.上記では、操作ノブの背面部に設けたノブ歯車部と後可動ルーバの縦フィンに設けた扇形歯車を噛合させ、その噛合により、操作ノブの摺動操作により後可動ルーバを回動させるようにしたが、操作ノブと縦フィンをリンクで連係させて後可動ルーバを回動させることもできる。
2.また上記では、1対のゴム状弾性体を横フィンの前部に配設したが、横フィンの後縁部に接触するように操作ノブ内の後部背面側に配設することもできる。
3.また上記では、操作ノブをノブ本体とノブカバーに分割し、横フィンの上部と下部を覆うようにノブ本体とノブカバーを嵌め合わせる構造としたが、ノブ本体、ノブカバー、及びノブ歯車部に分割して形成し、ノブ本体の背面側にノブ歯車部を嵌合させ、ノブ本体とノブカバーにより横フィンを覆うような構造とすることもできる。
本発明の一実施形態を示すレジスタの正面斜視図である。 同レジスタのII-II断面図である。 横フィンと操作ノブの平面図である。 横フィンと操作ノブの部分断面図である。 操作ノブと横フィンの底面側からの分解斜視図である。 図3の拡大中央断面図である。 ノブ本体の平面方向に沿った断面図である。 操作ノブと横フィンの底面側からの分解図である。 ゴム状弾性体の斜視図である。 他の実施形態のゴム状弾性体の斜視図である。 従来のレジスタの横フィンと操作ノブを示す部分断面図である。
符号の説明
3 前可動ルーバ
6 操作ノブ
30 横フィン
31 前縁部
32 後縁部
33 ガイド溝
34 凸条
35 回動軸
40 縦フィン
43 扇形歯車
60 ノブ本体
61 ノブカバー
62 ノブ歯車部
63 ゴム状弾性体
63a 突出部
63b 突出部
63c 貫通孔

Claims (5)

  1. 前可動ルーバのフィンに操作ノブが摺動可能に外嵌され、該操作ノブにより風向を調整するレジスタにおいて、
    該操作ノブ内に1対のゴム状弾性体が各々独立し且つ間隔をあけて該フィンの縁部に当接して配設され、各ゴム状弾性体は該操作ノブ内の両側端部寄りに配置されたことを特徴とするレジスタ。
  2. 前記1対のゴム状弾性体には、各々フィン側と反フィン側の2箇所に突出部が突設され、何れか一方の該突出部には該突出部の押圧方向と略直角に、変形量を増すための孔を穿設したことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
  3. 前記操作ノブは、前記前可動ルーバのフィンの前部を覆うノブ本体と、該ノブ本体の開口部を覆って嵌着され、後部にノブ歯車部を設けたノブカバーと、を備え、該各ゴム状弾性体の突出部が該フィンの前部に押圧接触するように該各ゴム状弾性体が、該ノブ本体内の両側端部近傍に嵌着されたことを特徴とする請求項1または2に記載のレジスタ。
  4. 前記フィンの後縁部にガイド溝が設けられ、該ガイド溝に係合する1対の係合爪が前記ノブ本体の後部両側端部寄りに設けられ、該係合爪の位置より両側端部寄りに前記ゴム状弾性体が配置されたことを特徴とする請求項3に記載のレジスタ。
  5. 前可動ルーバのフィンに操作ノブが摺動可能に外嵌され、該操作ノブにより風向を調整するレジスタにおいて、
    該操作ノブ内の両側端部寄りにゴム状弾性体の当接部が該フィンに当接して配設され、該各当接部には該当接箇所に突出部が形成され、該両側のゴム状弾性体の当接部は連結部により一体に連結されていることを特徴とするレジスタ。



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