JP3149585U - レジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】操作ノブのラック部と後可動ルーバ側の扇形歯部の噛合状態において、歯の過干渉による操作感覚の悪化やピッチ円の離隔による噛合の外れを防止し、操作ノブをスムーズに操作して風向を調整することができるレジスタを提供する。【解決手段】通風路内に相互に直交方向に且つ前後して前可動ルーバ3と後可動ルーバ4とが設けられ、前可動ルーバ3の横フィン31に操作ノブ5が軸方向に摺動可能に装着される。後可動ルーバ4の特定縦フィン42の前部に歯車部材7が前可動ルーバ3側に向けて摺動可能に取り付けられ、操作ノブの後部に歯車部材7と噛合するラック部材6が設けられる。歯車部材7と後可動ルーバ4の特定縦フィン42間に、歯車部材7をラック部材6側に付勢するばね部材8が配設される。【選択図】図2

Description

本考案は、自動車の車内等の換気や空調の空気吹出口に使用されるレジスタに関し、特に通風路内に配設された後可動ルーバと前可動ルーバの向きを、前可動ルーバのフィンに摺動可能に装着した1個の操作ノブにより調整するレジスタに関する。
従来、空調用のレジスタとして、通風路を形成するベゼル内に、横可動ルーバと縦可動ルーバを前後してクロス状に配設した構造のレジスタが、下記特許文献1などで知られている。この種のレジスタは、前部に位置する横可動ルーバに、複数の横フィンが水平に且つ縦に並べて軸支される一方、後方に位置する縦可動ルーバには、複数の縦フィンが垂直に且つ横に並べて軸支され、各横フィンおよび各縦フィンにはルーバの傾動操作時に同じ方向を向くように、リンクバーが各フィンの偏倚軸に連結される。
このレジスタには、操作ノブが横可動ルーバの中央横フィン上に、その軸方向(横方向)に摺動可能に嵌合され、この操作ノブは、その横可動ルーバのフィンと共に上下に傾動可能に設けられ、操作ノブの後部にラック部(歯部)が形成され、そのラック部が、後方に位置する縦可動ルーバの中央縦フィンの扇形歯部に、噛合する構造となっている(下記特許文献1を参照)。
このレジスタは、風の向きを左右に調整する場合、操作ノブを横可動ルーバの横フィン上で左又は右に摺動させ、ラック部と扇形歯部を介して後の縦可動ルーバの向きを左右に回動させる。一方、風の向きを上下に調整する場合には、操作ノブを横可動ルーバの横フィンと共に、上又は下に傾動させて風の向きを上下に調整し、1個の操作ノブにより、風の向きを左右上下に調整する。
特開2007−131274号公報
ところで、この種のレジスタは、操作ノブのラック部、縦可動ルーバの中央縦フィン側の扇形歯部などを含む殆どの部品が合成樹脂により成形され、各部品が所定の位置に組み付けられて製作されるが、成形された各部品には、寸法公差以内の寸法誤差があり、そのような部品を組み付けて製造されたレジスタにおいては、ラック部と扇形歯部のように、相互に係合する部材間で、各製品毎に寸法のばらつきによるガタツキが生じることがある。
特に、操作ノブのラック部と縦可動ルーバの中央縦フィンの扇形歯部間が噛合する部分においては、噛み合いが過干渉な状態、つまり両歯部のピッチ円が交差し重なる状態でラック部と扇形歯部が噛合する場合、操作ノブの操作に所謂ごりごり感が生じやすく、逆に、両歯部のピッチ円が接せずに離隔して噛合する場合には、操作ノブのラック部と縦可動ルーバの扇形歯部間の噛合が操作時に外れる虞があった。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、操作ノブのラック部と後可動ルーバ側の扇形歯部の噛合状態が、製品毎にばらついた場合でも、歯の過干渉による操作感覚の悪化やピッチ円の離隔による噛合の外れを防止し、操作ノブをスムーズに操作して風向を調整することができるレジスタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案の請求項1のレジスタは、通風路内に相互に直交方向に且つ前後して前可動ルーバと後可動ルーバとが設けられ、前可動ルーバにはフィンが支持軸を中心に回動可能に軸支され、該フィンに操作ノブが軸方向に摺動可能に装着され、該操作ノブにより該前可動ルーバのフィンを回動させる一方、該前可動ルーバのフィンに沿った該操作ノブの摺動操作により後可動ルーバのフィンを回動させるレジスタにおいて、該後可動ルーバのフィンの前部に歯車部材が前後方向に僅かな幅で摺動可能に取り付けられ、該操作ノブの後部に該歯車部材と噛合するラック部材が設けられ、該歯車部材と該後可動ルーバのフィン間に、該歯車部材を該ラック部材側に付勢するばね部材が配設されたことを特徴とする。
この考案によれば、後可動ルーバのフィンに取り付けられた歯車部材が、ばね部材により常に、操作ノブのラック部材側に付勢される状態となり、製品毎の寸法のばらつきにより、操作ノブ後部のラック部材と後可動ルーバの歯車部材の噛合が過干渉となる、或いは噛合に隙間が生じる虞があっても、歯車部材が後可動ルーバのフィンに対し前後に摺動可能であって、且つばね部材により歯車部材がラック部材側に付勢されるから、その歯車部材の前後摺動により、製品毎の寸法のばらつきが吸収され、噛合の過干渉や隙間の発生は生じない。これにより、製品毎の寸法のばらつきが許容され、部品の加工精度を緩くすることができる。
つまり、製品毎の寸法のばらつきにより、操作ノブのラック部材と歯車部材の歯部のピッチ円が重なり、噛み合いが過干渉な状態になる虞があっても、歯車部材がばね部材により、ラック部材側とは反対側に押し戻されてラック部材と歯車部材間の過干渉は解消され、操作ノブの操作に所謂ごりごり感は生じない。また、ラック部材と歯車部材の両歯部のピッチ円が離隔して緩く噛合し、隙間が生じる虞がある場合、ばね部材の付勢力により歯車部材が操作ノブのラック部材側に付勢されて摺動し、ラック部材と歯車部材の両歯部のピッチ円が接する状態となるので、ラック部材と歯車部材が適正に噛合して外れる虞はなく、操作ノブをスムーズに操作して、前可動ルーバと後可動ルーバの調整を良好に行うことができる。
また、請求項2のレジスタは、上記請求項1のレジスタにおいて、上記ばね部材が、上記歯車部材の後部に合成樹脂により一体成形されることを特徴とする。
この考案によれば、ばね部材が合成樹脂の一体成形により歯車部材と一体で成形されるので、別部品としてばね部材を製造する場合に比べ、部品点数を削減し、より少ない製造コストで実施することができる。
また、請求項3のレジスタは、上記請求項1のレジスタにおいて、上記ばね部材が、金属ばねから形成されることを特徴とする。
この考案によれば、コイルばね、板ばねなど、金属製のばね部材を、歯車部材と後可動ルーバのフィン間に配設することとなり、長期にわたり安定した付勢力を歯車部材に対し付与することができ、また、歯車部材を付勢するばね力は容易に調整することができる。
本考案のレジスタによれば、操作ノブのラック部材と後可動ルーバ側の扇形歯部の噛合状態が、製品毎にばらついた場合でも、歯の過干渉による操作感覚の悪化やピッチ円の離隔による噛合の外れを防止し、操作ノブをスムーズに操作して風向を調整することができる。
本考案の一実施形態を示すレジスタの正面図である。 同レジスタのII-II断面図である。 同レジスタのIII-III断面図である。 同レジスタの斜視図である。 同レジスタの分解斜視図である。 歯車部材の後方からの斜視図である。 歯車部材と取付部付き縦フィンの拡大分解斜視図である。 歯車部材を取付部付き縦フィンに組み付けた状態の斜視図である。 操作ノブ、ラック部材、歯車部材近傍の拡大断面図である。 他の実施形態を示す歯車部材とばね部材の拡大断面図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はレジスタの正面図を示し、図2はその縦断面図を、図3はその横断面図を示している。また、図4はレジスタの斜視図を示し、図5はその分解斜視図を示している。
本レジスタは、概略的には、図2,3に示す如く、通風路21内に相互に直交方向に且つ前後して前可動ルーバ3と後可動ルーバ4とが設けられ、前可動ルーバ3には横フィン31が支持軸32を中心に回動可能に軸支され、横フィン31に操作ノブ5が軸方向に摺動可能に装着され、操作ノブ5の上下回動操作により、前可動ルーバ3の横フィン31を上下に回動させる一方、前可動ルーバ3の横フィン31に沿った操作ノブ5の摺動操作により、後可動ルーバ4の縦フィン41、42をその支持軸45の回りで左右に回動させるように構成される。
図4などに示すように、レジスタの前面はベゼル1により形成され、ベゼル1の正面には空気吹出口11が開口しており、そのベゼル1の背面後部側にリテーナ2が接続される。リテーナ2は、矩形のダクト状に形成され、内部に通風路21が形成されている。通風路21内の後部(奥側)に後可動ルーバ4が複数の縦フィン41,42を回動可能に並設して配設され、通風路21内の前部の空気吹出口11近傍には、前可動ルーバ3の単一の横フィン31が水平横方向に配置され、上下回動(傾動)可能に配設されている。
なお、本明細書において、レジスタの前後方向は、図4に示すように、リテーナ2からベゼル1に向かう方向が前(F)、ベゼル1からリテーナ2に向かう方向が後(R)である。
図5に示すように、後可動ルーバ4の各縦フィン41,42の上端部と下端部に突設される上下の支持軸45は、リテーナ2の前縁部とベゼル1の後縁部間に形成された軸受部により支持される。また、前可動ルーバ3の横フィン31の端部に突設される左右の支持軸32も同様に、リテーナ2の前縁部とベゼル1の後縁部間に形成された軸受部により支持される。これらの軸受部は、リテーナ2の上壁、下壁及び両側の側壁に軸受用の切込みを形成し、ベゼル1の背面部の上壁、下壁及び両側の側壁にも軸受用の切込みを形成して構成することができる。
前可動ルーバ3と後可動ルーバ4を組み付ける場合、ベゼル1とリテーナ2の組付け時に、後可動ルーバ4の各縦フィン41,42の支持軸45、及び前可動ルーバ3の横フィン31の支持軸32を、リテーナ2の上壁、下壁及び両側の側壁に設けた軸受用切込みに配置した状態で、リテーナ2の前部にベゼル1を嵌着し、これにより、各縦フィン41,42及び横フィン31の支持軸45,32は、それらの軸受部に回動可能に支持される。
図1,4に示すように、レジスタの前面つまり空気吹出口11の形状は、上下方向(短手方向)に短く、左右方向(長手方向)に長い横長形状に構成される。通風路21内前部における空気吹出口11近傍の上下方向の中央に、前可動ルーバ3の1本の横フィン31が水平横方向に配置され、単一の横フィン31の上下方向の回動により、風向を上下に調整するようになっている。
一方、図2、3に示す如く、後可動ルーバ4の各縦フィン41、42は、その上下の支持軸45をリテーナ2(またはベゼル1の背面部)の上壁と下壁に回動可能に支持され、下側の各支持軸45の先端には、偏倚軸47を有したクランク46が設けられ、それらの偏倚軸47には、棒状のリンクバー48が連結され、各縦フィン41,42が同じ方向に連動して回動するようにしている。
後可動ルーバ4における中央右寄りの1本の特定縦フィン42に、後述の操作ノブ5の操作力を伝達するための、歯車部材7(図6)が取り付けられる。特定縦フィン42の前部には、歯車部材7を取り付けるための凹部49とばね室43が形成される一方、特定縦フィン42の両側に取付部44が突き出すように設けられる。取付部44には、歯車部材7の係止脚72を挿入するための挿入部位が形成され、挿入部位の奥に、係止爪73を係止するための係止部44aが形成されている。
歯車部材7は、図6に示すように、その前部に扇状歯部71が形成され、その扇状歯部71から後方に1対の係止脚72が突設され、係止脚72の先端に係止爪73が形成される。歯車部材7は、特定縦フィン42に対し、その取付部44の前方から係止脚72を差し込み、先端の係止爪73を取付部44の後部の係止部44aに係止させて取り付けられる。この取付状態において、歯車部材7は、特定縦フィン42に対しその前後方向に僅かな幅で摺動可能となっている。
つまり、歯車部材7は、取付部44に取り付けられた状態で、図9に示す如く、係止爪73と係止部44aの間、または歯車部材7の内側と特定縦フィン42の取付部44の前部との間に、僅かな隙間Sが形成され、歯車部材7は特定縦フィン42に対しその前後方向に僅かな幅で摺動可能である。
さらに、歯車部材7における1対の係止脚72の間には、ばね部材8が後方に向けて突設されている。ばね部材8は、図2に示すように、略U字形に形成され、歯車部材7とは合成樹脂により一体成形されている。上述のように、歯車部材7は特定縦フィン42の取付部44に取り付けられるが、このとき、ばね部材8は特定縦フィン42内のばね室43内に挿入され、その先端部が特定縦フィン42の一部に当接する。これにより、そのばね部材8は弾性変形し、そのばね力が、歯車部材7を反特定縦フィン42側(操作ノブ5のラック部材6側)に押すように作用し、歯車部材7を付勢する構造となっている。
このように、係止爪73と係止部44aの間、及び歯車部材7の内側と特定縦フィン42の取付部44の前部との間に、僅かな隙間Sが形成されて、歯車部材7が特定縦フィン42に対しその前後方向に、僅かな幅で摺動可能とされ、ばね部材8のばね力により、歯車部材7が操作ノブ5側に付勢されるので、歯車部材7が操作ノブ5のラック部材6から押圧荷重を受けた場合、歯車部材7は特定縦フィン42側に隙間Sの範囲内で摺動することができ、これにより、操作ノブ5のラック部材6と歯車部材7の過干渉を回避するようにしている。
歯車部材7の扇状歯部71は、図7,8に示すように、ラック部材6のラック歯部61と噛合可能なピッチ及び歯型に形成され、そのピッチ及び歯型は上下厚さ方向に同一形状となっている。歯車部材7の扇状歯部71は、図2、図6〜8に示すように、その側面形状が横フィン31の支持軸32の中心とする円の円弧状に形成され、扇状歯部71の側面形状はラック部材6のラック歯部61の側面形状に対応している。これにより、横フィン31に装着される操作ノブ5のラック部材6が、その支持軸32を軸に、上下に回動する際、歯車部材7とラック部材6が噛合状態を保持しながら摺動する。
一方、前可動ルーバ3の横フィン31には、図3などに示すように、操作ノブ5が横フィン31の長手方向(左右横方向)に沿って摺動可能に装着される。操作ノブ5は、基本的には、その内部の左右横方向に、横フィン31を挿通させるためのフィン挿通部51を設けて構成される。なお、図示は省略されているが、操作ノブ5の内部には、図示しない操作荷重付与部(例えばゴム状弾性体)が配設され、横フィン31の前縁部または後縁部に押圧接触して、がたつきをなくし、適度な操作荷重を付与するようになっている。
図4、5に示すように、操作ノブ5の背面部(後部)に、ラック部材6が取り付けられている。ラック部材6のラック歯部61は、図2に示すように、その側面形状を、横フィン31の支持軸32の軸を中心とする円弧状に形成され、且つ歯車部材7の扇状歯部71と噛合可能に形成され、上述のように、操作ノブ5のラック部材6が、横フィン31の支持軸32を軸に、上下に回動する際、歯車部材7とラック部材6が噛合状態を保持しながら摺動することができる。また、操作ノブ5を横フィン31上で左右に摺動操作したとき、ラック部材6が同様に移動し、ラック部材6と噛合する歯車部材7が特定縦フィン42と共に支持軸45を軸に左右方向に回動することができる。
このレジスタの歯車部材7は、上述のように、係止爪73と係止部44aの間、及び歯車部材7の内側と特定縦フィン42の取付部44の前部との間に、僅かな隙間Sが形成されて、歯車部材7が特定縦フィン42に対しその前後方向に、僅かな幅で摺動可能とされる。しかも、歯車部材7は、ばね部材8のばね力により、常時、反特定縦フィン42側(操作ノブ5側)に付勢される。
このため、レジスタを構成する各部品の寸法が各製品毎に寸法公差内の誤差としてばらつき、歯車部材7とラック部材6間が、きつく過干渉の状態で噛合し組み付けられようとする場合、歯車部材7はばね部材8の付勢力に抗して、特定縦フィン42側に隙間Sの範囲内で摺動することができ、これにより、操作ノブ5のラック部材6と歯車部材7の過干渉を回避することができる。つまり、前後に移動可能に配設された歯車部材7とばね部材8によって製品毎の寸法のばらつきが吸収されることとなる。
一方、歯車部材7とラック部材6間の、隙間を生じるような寸法のばらつきについては、係止爪73と係止部44aとの隙間S、または歯車部材7の内側と特定縦フィン42の取付部44前部間の隙間Sを、適当な幅に設定することで、歯車部材7とラック部材6間の隙間を解消し、操作ノブ5の操作時のがたつきを解消することができる。
上記構成のレジスタは、自動車の車内のインストルメントパネルやダッシュボードの部分に、そのリテーナ2の末端を図示しない通風ダクトに接続するようにして装着される。通風ダクトから送られる空気は、リテーナ2内の通風路21から空気吹出口11を通して吹き出される。
空気の吹出方向を上または下に調整する場合、操作ノブ5を上または下に回動(傾動)させて調整する。操作ノブ5を持って上または下に回動させると、操作ノブ5の嵌挿された横フィン31が支持軸32を軸に回動する。例えば、前可動ルーバ3の横フィン31が図2のように水平状態にあるとき、操作ノブ5を下に回動させると、ラック部材6が操作ノブ5と共に横フィン31の支持軸32を軸に上に回動し、静止する歯車部材7に対しラック部材6は上側に回動する。
このとき、上述のように、歯車部材7はばね部材8によりラック部材6側に付勢されているので、各部品の寸法誤差などにより、歯車部材7の扇状歯部71とラック部材6のラック歯部61がきつく過干渉の状態となることはなく、操作ノブ5をスムーズに良好な間隔で操作することができ、前可動ルーバ3の横フィン31を上下に円滑に回動調整し、風の向きを上下に調整することができる。
一方、空気の吹出向きを左右に調整する場合、操作ノブ5を左または右に移動させて調整する。操作ノブ5を持って左または右に動かすと、操作ノブ5が横フィン31上を摺動して水平方向(横方向)に移動し、操作ノブ5とラック部材6が、後可動ルーバ4の特定縦フィン42における歯車部材7の扇状歯部71と噛合した状態で、横方向に移動する。
これに伴い、特定縦フィン42が歯車部材7を介して操作ノブ5の操作力を受け、支持軸45を軸に回動し、その回動がクランク46と偏倚軸47とリンクバー48を介して、他の縦フィン41に伝達され、後可動ルーバ4の全ての縦フィン41、42が、その支持軸45を軸に回動し、その向きが所定の角度範囲で左右方向に回動調整される。
このような操作ノブ5の左右方向への操作時、上記と同様に、歯車部材7がばね部材8によりラック部材6側に付勢されているので、各部品の寸法誤差などにより、歯車部材7の扇状歯部71とラック部材6のラック歯部61がきつく過干渉の状態となることはなく、操作ノブ5の操作時に所謂ごりごり感は生じず、後可動ルーバ4の縦フィン41を左右に円滑に回動調整し、風の向きを左右方向に調整することができる。
このような操作ノブ5の横方向スライドによる後可動ルーバ4の縦フィン41,42の角度調整操作は、扇状歯部71とラック歯部61の噛合により、操作ノブ5の上下方向の全ての回動位置において実施可能であり、操作ノブ5の上下角度が何れの角度にある場合においても、操作ノブ5を左右に移動させて、縦フィン41,42の向きを調整することができる。
なお、本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、下記のような形態でも実施することができる。
上記実施形態では、レジスタの空気吹出口11を横長形状として、前可動ルーバ3には単一の横フィン31を使用したが、空気吹出口を縦長形状とし、前可動ルーバには単一の縦フィンを配置し、後可動ルーバに複数の横フィンを並設したレジスタに、本考案を適用することもできる。また、前可動ルーバには複数の横フィンまたは縦フィンを設けることもできる。
また、上記実施形態では、ばね部材8を合成樹脂により歯車部材7と一体成形したが、ばね部材は別個に合成樹脂により或いは熱可塑性エラストマーなどのゴム状弾性体により成形し、若しくは金属の板ばねで構成することもできる。
さらに、ばね部材は、図10に示すように、コイルばね18とすることができ、その場合、歯車部材7の係止脚72,72の間に、円柱凸部74を突設し、コイルばね18をその円柱凸部74に嵌め込んで保持させるようにする。コイルばね18の長さは、歯車部材7を特定縦フィン42の取付部44に組み付けたとき、コイルばね18の先端が特定縦フィン42の前部に当接するように設定され、歯車部材7はコイルばね18によりラック部材6側に付勢される。
1 ベゼル
2 リテーナ
3 前可動ルーバ
4 後可動ルーバ
5 操作ノブ
6 ラック部材
7 歯車部材
8 ばね部材
11 空気吹出口
21 通風路
31 横フィン
32 支持軸
41 縦フィン
42 特定縦フィン
43 ばね室
44 取付部
44a 係止部
45 支持軸
61 ラック歯部
71 扇状歯部
72 係止脚
73 係止爪

Claims (3)

  1. 通風路内に相互に直交方向に且つ前後して前可動ルーバと後可動ルーバとが設けられ、前可動ルーバにはフィンが支持軸を中心に回動可能に軸支され、該フィンに操作ノブが軸方向に摺動可能に装着され、該操作ノブにより該前可動ルーバのフィンを回動させる一方、該前可動ルーバのフィンに沿った該操作ノブの摺動操作により後可動ルーバのフィンを回動させるレジスタにおいて、
    該後可動ルーバのフィンの前部に歯車部材が前後方向に僅かな幅で摺動可能に取り付けられ、該操作ノブの後部に該歯車部材と噛合するラック部材が設けられ、該歯車部材と該後可動ルーバのフィン間に、該歯車部材を該ラック部材側に付勢するばね部材が配設されたことを特徴とするレジスタ。
  2. 前記ばね部材は、前記歯車部材の後部に合成樹脂により一体成形されることを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
  3. 前記ばね部材は、金属ばねから形成されることを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
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JP2014113935A (ja) * 2012-12-11 2014-06-26 Kojima Press Industry Co Ltd 車両用空気吹出口装置
JP2015218996A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 三菱電機株式会社 空気調和機の風向調整装置および空気調和機
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