JP5269545B2 - レジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の車内等の換気や空調の空気吹出口に使用されるレジスタに関し、特に通風路内に配設された後可動ルーバと前可動ルーバを、前可動ルーバのフィンに摺動可能に装着した1個の操作ノブによって調整するレジスタに関する。
従来、空調用のレジスタとして、通風路を形成するベゼル内に、横可動ルーバと縦可動ルーバを前後して配設し、前方に位置する横可動ルーバには複数の横フィンを並行に並べて軸支すると共に、後方に位置する縦可動ルーバにも複数の縦フィンを並行に並べて軸支し、各横フィンおよび各縦フィンにはルーバの傾動操作時に同じ方向を向くように、リンクバーが各フィンの偏倚軸に連結された構造のレジスタが、知られている。
この種の従来のレジスタには、操作ノブが、横可動ルーバの中央部のフィン上に、その軸方向(横方向)に摺動可能に嵌合される構造のものがあり、このタイプのレジスタの操作ノブは、その横可動ルーバのフィンと共に上下に傾動可能に設けられ、操作ノブの末端に二股部またはラック部(歯部)が形成され、その二股部またはラック部が後方に位置する縦可動ルーバのフィンの係合ロッド部または歯車部に係合する構造となっている。
そして、風の向きを左右に調整する場合には、操作ノブを横可動ルーバのフィン上で左又は右に摺動させて、後の縦可動ルーバの向きを左右に変え、風の向きを上下に調整する場合には、操作ノブを横可動ルーバのフィンと共に上又は下に傾動させて風の向きを調整するように動作する。
しかし、この種の、前側の横可動ルーバの横フィンに装着された操作ノブを操作して横フィンの向きを上下に調整するレジスタでは、横可動ルーバの横フィンが上下に傾動操作された際、操作ノブ側の二股部またはラック部(歯部)が縦可動ルーバ側の係合ロッド部または歯車部に対し係合する角度範囲が比較的狭く、前側の横可動ルーバの各横フィンを、上下に大きな振り角で振ることが難しいという課題があった。
そこで、従来、この種の横可動ルーバ、縦可動ルーバ、及びフィン装着型の操作ノブを備えたレジスタにおいて、操作ノブの末端にラック部を、横可動ルーバの横フィンに対し、軸により回動可能に枢支する構造のレジスタが、下記特許文献1で提案されている。
特開昭57−65534号公報
このレジスタは、横可動ルーバのフィンに装着された操作ノブを操作して前側のフィンの向きを上下に傾動操作したとき、縦可動ルーバに係合するラック部を横可動ルーバのフィンに対し傾動させるようにして、横可動ルーバの上下の振り角を比較的大きくできるようにしたものであるところ、ラック部を操作ノブに枢支するために、枢軸をラック部に設ける一方、横可動ルーバのフィンの中央には大きな切欠を設け、フィンの内側にラック部を枢支する必要があり、部品点数の増加と切欠によるフィンの強度の低下を招き易いという課題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、前可動ルーバに装着された操作ノブにより前可動ルーバと後可動ルーバの風向調整を行なうレジスタにおいて、部品点数が少なく、フィンの強度を充分に確保可能であると共に、前可動ルーバの振り角範囲を大きく設定できるレジスタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1のレジスタは、通風路内に相互に直交方向に且つ前後して前可動ルーバと後可動ルーバとが設けられ、前可動ルーバにはフィンが支持軸を中心に回動可能に軸支され、該フィンに操作ノブが軸方向に摺動可能に装着され、該操作ノブにより該前可動ルーバのフィンを回動させる一方、該前可動ルーバのフィンに沿った該操作ノブの摺動操作により後可動ルーバのフィンを回動させるレジスタにおいて、該後可動ルーバのフィンの前部に歯車部材が該前可動ルーバ側に向けて設けられ、該操作ノブの背面部にラック部材が前記フィンの支持軸を中心軸とする仮想円筒体の円周面を摺動面としてその円周方向に摺動可能に装着され、該ラック部材の背面に設けたラック歯部に前記歯車部材を噛合させたことを特徴とする。
この発明によれば、操作ノブにより前可動ルーバのフィンを回動操作すると、操作ノブとフィン及び操作ノブの背面部に装着されたラック部材がフィンの支持軸を中心に回動し、先ず第1段階で、ラック部材が後可動ルーバ側の歯車部材に対し回動範囲端まで回動した後、さらに第2段階で、操作ノブは停止したラック部材に対し回動するので、ラック部付き操作ノブのラック歯部を後可動ルーバのフィン側の歯車部材に噛合させていた従来のレジスタに比べ、前可動ルーバのフィンの振り角範囲を増大させることができる。また、ラック部材はフィンの支持軸を中心軸とする仮想円筒体の円周面を摺動面として円周方向に摺動可能に装着されるので、回動軸などの別部品を必要とせず、少ない部品点数で振り角を増大させることができる。
また、請求項2のレジスタは、上記請求項1のレジスタにおいて、上記操作ノブの背面部に嵌合凹部を形成し、該嵌合凹部に上記ラック部材を摺動可能に嵌入することを特徴とする。
この発明によれば、ラック部材が操作ノブの背面部に設けた嵌合凹部に嵌め込まれるので、通風路内に配置される後可動ルーバと前可動ルーバの占有スペースを縮小することができる。
また、請求項3のレジスタは、上記請求項2のレジスタにおいて、上記ラック部材は、上記前可動ルーバのフィンの支持軸の軸心を中心軸とする仮想円筒体の一部を略長方形状に切り出した形状に形成され、上記操作ノブの背面部に設けた嵌合凹部の摺動面が該仮想円筒体の内周面に対応した曲面とされることを特徴とする。
この発明によれば、操作ノブを操作して前可動ルーバのフィンを回動させたとき、ラック部材を良好に回動させる一方、ラック部材が回動範囲端に達した後、操作ノブをさらに回動操作したとき、操作ノブをラック部材に対し良好に摺動させることができる。
また、請求項4のレジスタは、上記請求項3のレジスタにおいて、上記嵌合凹部の両側に側部係合溝を形成し、上記ラック部材の両側部に該側部係合溝に係合する係合爪を形成し、該係合爪は内側に撓み可能とされ、さらに該嵌合凹部の摺動面に嵌合凸面を形成し、上記ラック部材の前面に該嵌合凸面に摺接する凹面を形成することを特徴とする。
この発明によれば、ラック部材を操作ノブの背面部の嵌合凹部に摺動可能に、容易に組み付けることができ、摺動面の円周方向にラック部材と操作ノブを円滑に相対回動させることができる。
本発明のレジスタによれば、前可動ルーバに摺動可能に装着した操作ノブにより、前可動ルーバと後可動ルーバの方向を良好に調整することができ、特に前可動ルーバの振り角の範囲は従来のレジスタより遥かに大きくすることができる。さらに、部品点数が少なく、前可動ルーバのフィンには切欠などを設けずに充分な強度を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はレジスタの正面図を示し、図2はその縦断面図を、図3はその横断面図を示している。また、図4は操作ノブ5とラック部材6の分解斜視図を示し、図5は後可動ルーバ4の縦フィン41,42とそこに取り付けた歯車部材7の斜視図を示している。
レジスタの前面を形成するベゼル1の正面に、空気吹出口11が形成され、そのベゼル1の背面後部側にリテーナ2が接続される。リテーナ2は、矩形のダクト状に形成され、内部に通風路21が形成されている。通風路21内の奥(後部側)に後可動ルーバ4が5本の縦フィン41,42を回動可能に並設して配設され、通風路21内の前部の空気吹出口11近傍には、前可動ルーバ3の単一の横フィン31が水平横方向に、上下の回動(傾動)可能に配設されている。
後可動ルーバ4の各縦フィン41,42の上端部と下端部に突設される上下の支持軸45は、例えばリテーナ2の前縁部とベゼル1の後縁部間に形成された軸受部により支持される。また、前可動ルーバ3の横フィン31の上端部と下端部に突設される上下の支持軸32も同様に、例えばリテーナ2の前縁部とベゼル1の後縁部間に形成された軸受部により支持される。これらの軸受部は、図示は省略されているが、リテーナ2の上壁、下壁及び両側の側壁に軸受用の切込みを形成し、ベゼル1の背面部の上壁、下壁及び両側の側壁にも軸受用の切込みを形成して構成することができる。
ベゼル1とリテーナ2の組付け時に、後可動ルーバ4の各縦フィン41,42の支持軸45、及び前可動ルーバ3の横フィン31の支持軸32を、リテーナ2の上壁、下壁及び両側の側壁に設けた軸受用切込みに、配置した状態で、リテーナ2の前部にベゼル1を嵌着することにより、各縦フィン41,42及び横フィン31の支持軸45,32は、それらの軸受部に回動可能に支持される。
図1,2に示すように、レジスタの前面つまり空気吹出口11の形状は、上下方向(短手方向)に短く、左右方向(長手方向)に長い横長形状に構成される。通風路21内前部における空気吹出口11近傍の上下方向の中央に、前可動ルーバ3の1本の横フィン31が水平横方向に配置され、単一の横フィン31の上下方向の回動により、風向を上下に調整するようになっている。
一方、図2に示す如く、後可動ルーバ4の各縦フィン41、42は、その上下の支持軸45をリテーナ2(またはベゼル1の背面部)の上壁と下壁に回動可能に支持され、下側の各支持軸45の先端には、偏倚軸47を有したクランク46が設けられ、それらの偏倚軸47には、棒状のリンクバー48が連結され、各縦フィン41,42が同じ方向に連動して回動するようにしている。
後可動ルーバ4の中央の縦フィン42には、後述の操作ノブ5の操作力を伝達するために、歯車部材7(図5)が取り付けられる。中央の縦フィン42の前部は、図5、図11に示すように、歯車部材7を取り付けるための凹部が形成されると共に、縦フィン42の両側に取付部44が突き出すように設けられる。取付部44には、後述の歯車部材7の係止脚72を嵌め込むための空間が内部に形成され、係止爪73を係止するための開口または溝が形成されている。
歯車部材7は、その前部に扇状歯部71が形成され、その扇状歯部71から後方に2本の係止脚72が延設され、係止脚72の先端に係止爪73が形成される。これにより、歯車部材7は、縦フィン42に対し、その取付部44の前方から係止脚72を差し込み、先端の係止爪73を取付部44の背面部の開口又は溝に係止させて固定される。
扇状歯部71は、後述のラック部材6のラック歯部61と噛合可能なピッチ及び歯型に形成され、そのピッチ及び歯型は上下厚さ方向に同一形状となっている。歯車部材7の扇状歯部71は、図12に示すように、縦フィン42の支持軸45の中心軸を中心とする円の円周上にその歯部を配置して形成され、操作ノブ5から歯車部材7に回動力が伝達されたとき、縦フィン42はその支持軸45を中心に回動可能である。
一方、前可動ルーバ3の横フィン31には、操作ノブ5が横フィンの長手方向(左右横方向)に沿って摺動可能に装着される。操作ノブ5は、基本的には、その内部の左右横方向に、横フィン31を挿通させるためのフィン挿通部51を設けて構成される。なお、図示は省略されているが、操作ノブ5の内部には、図示しない操作荷重付与部(例えばゴム状弾性体)が配設され、横フィン31の前縁部または後縁部に押圧接触して、ガタツキをなくし、適度な操作荷重を付与するようになっている。
さらに、図4に示すように、操作ノブ5の背面部には、ラック部材6が上下方向に摺動可能に取り付けられている。ラック部材6は、仮想円筒体の一部を略長方形に切り出した形状に形成される。この仮想の円筒体は、図2に示すように、横フィン31の支持軸32の軸心を中心軸とする円筒体である。
操作ノブ5の背面部には、ラック部材6を嵌め込むための嵌合凹部52が形成され、図4のように、その嵌合凹部52には、嵌合凸面52aが形成されている。この嵌合凸面52aは、ラック部材6の凹面65と同じ曲率の曲面(上記円筒体の内周面)を有して形成され、ラック部材6の前面には、その嵌合凸面52aを嵌合して摺接する凹面65が図9のように形成される。操作ノブ5の嵌合凸面52aとラック部材6の凹面65は同じ曲率をもった曲面で形成され、両者は嵌合された状態で摺接し、上下方向に良好に摺動可能となっている。
上記のような操作ノブ5とラック部材6の構造によって、操作ノブ5の背面の嵌合凸面52aは、図2に示す如く、操作ノブ5に挿通された横フィン31の支持軸32の軸心を中心とする仮想円の円弧を含む曲面として形成され、操作ノブ5の操作により横フィン31が支持軸32を中心に回動し、ラック部材6が停止した後、横フィン31はさらにラック部材6に対し摺動して回動するようになっている。このようなラック部材6と操作ノブ5の摺動をガイドするために、嵌合凹部52の中央に、ガイド溝53が形成され、さらに、嵌合凹部52の両側部に、ラック部材6の両側の係合爪62(図10)を係合させるための、側部係合溝54(図4)が形成されている。
ラック部材6は、図4、図8−図10に示すように、背面に上記歯車部材7と噛合するラック歯部61を形成し、前面に上記操作ノブ5の嵌合凹部52に嵌合可能な部分を設けて形成され、そこには嵌合凹部52の嵌合凸面52aと摺接可能な凹面65が形成されている。
ラック歯部61の上端部と下端部にはフランジ部64が背面側に少しせり出すように設けられ、ラック部材6が操作ノブ5の操作時に上限位置又は下限位置まで回動したとき、フランジ部64が歯車部材7に当接して、ラック部材6の回動を止めるようになっている。また、図14に示すように、停止するラック部材6に対し操作ノブ5がさらに回動範囲の限界まで回動したとき、操作ノブ5の嵌合凸面52aの上端部または下端部がラック部材6の凹面65の上端部または下端部に当接して、操作ノブ5が回動範囲端で停止するようになっている。
ラック部材6の前面中央には、操作ノブ5の背面中央に形成されたガイド溝53に係合するガイド凸条63が縦方向に形成されている。また、ラック部材6の左右両側には、図8−図10に示すように、係合爪62が両側に小さく突き出すように形成される。
ラック部材6は操作ノブ5の背面の嵌合凹部52に嵌め込まれるが、ラック部材6をその嵌合凹部52に嵌め込む場合、ラック部材6の両側の係合爪62を内側に撓ませながら、操作ノブ5の嵌合凹部52の両側の側部係合溝54に、係合爪62を摺動可能に嵌め込むようになっている。このために、ラック部材6の両側の係合爪62は、その直ぐ内側に縦に溝を切って、撓みを可能としている。
上述のように、このラック部材6は、図2、図6、図8等に示す如く、その背面に形成されたラック歯部61を含めて全体が円筒体(横フィン31の支持軸32を中心軸とする仮想円筒体)の一部を略長方形状に切り出した形状に形成され、図2のように、操作ノブ5の背面部に組み付けられる。
これにより、操作ノブ5が、図13に示すように、上または下に回動(傾動)操作され、横フィン31の支持軸32の軸心を中心に、上下に回動した際、ラック部材6のラック歯部61が歯車部材7の扇状歯部71に係合した状態で、上又は下に良好に摺動し、第1段階では、ラック部材6のフランジ部64が歯車部材7の扇状歯部71の端部に当接するまで良好に摺動するようになっている。
その後さらに、操作ノブ5が、図14のように上または下に回動(傾動)操作されると、第2段階に入り、停止したラック部材6に対し操作ノブ5が、その嵌合凹部52の嵌合凸面52aをラック部材6の凹面65に摺接して回動し、嵌合凸面52aが凹面65の端部に当接する回動範囲端まで操作ノブ5が回動するようになっている。相対的に回動するラック部材6と操作ノブ5では、操作ノブ5の背面のガイド溝53とラック部材6のガイド凸条63が摺動可能に摺接すると共に、操作ノブ5の側部係合溝54とラック部材6の係合爪62が係合しガイドされる。
縦フィン42に取り付けた歯車部材7の扇状歯部71とラック部材6のラック歯部61間は隙間があって緩く噛合されており、これに対し、上記のようなラック部材6と操作ノブ5の嵌合は、操作ノブ5のガイド溝53とラック部材6のガイド凸条63間の摩擦抵抗、側部係合溝54と係合爪62間の摩擦抵抗を生じさせている。このため、図2の状態から図13に示すように、操作ノブ5を上または下に操作した場合、先ず第1段階で、ラック部材6は操作ノブ5と一体となって回動し、ラック部材6の上又は下のフランジ部64が歯車部材7の端部に当接したとき、ラック部材6が停止する。
その後さらに操作ノブ5が上または下に操作された場合、第2段階に入り、図14に示す如く、操作ノブ5の回動操作力が、ガイド溝53とガイド凸条63間の摩擦抵抗及び側部係合溝54と係合爪62間の摩擦抵抗を超えたとき、操作ノブ5が停止したラック部材6に対しさらに摺動しながら上または下に回動するようになっている。
上記構成のレジスタは、自動車の車内のインストルメントパネルやダッシュボードの部分に、そのリテーナ2の末端を図示しない通風ダクトに接続するようにして装着される。通風ダクトから送られる空気は、リテーナ2内の通風路21から空気吹出口11を通して吹き出される。
空気の吹出方向を上または下に調整する場合、操作ノブ5を上または下に回動(傾動)させて調整する。操作ノブ5を持って上または下に回動させると、操作ノブ5の嵌挿された横フィン31が支持軸32を軸に回動する。例えば、前可動ルーバ3の横フィン31が図2のように水平状態にあるとき、図13(a)のように、操作ノブ5を下に回動させると、先ず、ラック部材6が操作ノブ5と共に横フィン31の支持軸32を軸に上に回動し、静止する歯車部材7に対しラック部材6は上側に回動する。
そして、ラック部材6の上側回動端でラック部材6のフランジ部64が歯車部材7の端部に当接すると、図13(a)のように、ラック部材6の上側への回動は止まり、その状態でさらに操作ノブ5が下側に回動操作されると、図14(a)のように、停止したラック部材6の凹面65に対し操作ノブ5の背面の嵌合凹部52の嵌合凸面52aが摺動し、操作ノブ5と横フィン31の前端はさらに下向きに回動する。そして、操作ノブ5の嵌合凸面52aの端部がラック部材6の凹面65の端部に当接したとき、横フィン31がその下向き調整範囲の限界に達して停止する。
一方、操作ノブ5を上に回動させると、図13(b)のように、先ず、ラック部材6が操作ノブ5と共に横フィン31の支持軸32を軸に下に回動し、静止する歯車部材7に対しラック部材6が下側に回動する。そして、ラック部材6の下側回動端でラック部材6のフランジ部64が歯車部材7の端部に当接すると、図13(b)のように、ラック部材6の下側への回動は止まる。
その状態でさらに操作ノブ5が上側に回動操作されると、図14(b)のように、停止したラック部材6の凹面65に対し操作ノブ5の嵌合凹部52の嵌合凸面52aが摺動し、操作ノブ5と横フィン31の前端はさらに上向きに回動し、操作ノブ5の嵌合凸面52aの端部がラック部材6の凹面65の端部に当接したとき、横フィン31がその上向き調整範囲の限界に達して停止する。
このように、操作ノブ5を下向きに操作したとき、先ず第1段階で、ラック部材6が歯車部材7に対し上側の回動端まで回動し、さらに操作ノブ5を下向きに操作したとき、第2段階で、操作ノブ5がラック部材6に対し摺動してその上側の回動端まで回動するから、従来のものより遥かに広い角度範囲で横フィン31の向きを下側に調整することができる。同様に、操作ノブ5を上向きに操作したとき、先ず第1段階で、ラック部材6が歯車部材7に対し下側の下限まで回動し、さらに操作ノブ5を上向きに操作したとき、第2段階で、操作ノブ5がラック部材6に対し摺動してその末端を下方の回動端まで回動するから、従来のものより遥かに広い角度範囲で横フィン31の向きを上側に調整することができる。
特に、通風路21の空気吹出口11が上下に短く左右に長い、横長の細長形状に形成されたレジスタであって、通風路21内に単一の横フィン31を配置した前可動ルーバ3を設けたレジスタ場合、操作ノブの背面部(後部)にラック部材をそのまま固定した構造のものでは、ラック部材がリテーナの上壁または下壁に当接して、操作ノブ(横フィン)を狭い角度範囲でしか回動操作することができないが、本発明のように、ラック部材6を操作ノブ5に対し摺動可能に取り付け、第1段階でラック部材6を縦フィン42側の歯車部材7に対し回動させ、第2段階で停止したラック部材6に対し操作ノブ5を上方にまたは下方に回動させることにより、従来のものより、上下方向の角度調整範囲を大幅に広くすることができる。
一方、空気の吹出向きを左右に調整する場合、操作ノブ5を左または右に移動させて調整する。操作ノブ5を持って左または右に動かすと、図15のように、操作ノブ5が横フィン31上を摺動して水平方向(横方向)に移動し、操作ノブ5とラック部材6が、後方(奥)の後可動ルーバ4の縦フィン42における歯車部材7の扇状歯部71と噛合した状態で、横方向に移動する。
これに伴い、縦フィン42が歯車部材7を介して操作ノブ5の操作力を受け、支持軸45を軸に回動し、その回動がクランク46と偏倚軸47とリンクバー48を介して、他の縦フィン41に伝達され、後可動ルーバ4の全ての縦フィン41、42が、その支持軸45を軸に回動し、その向きが所定の角度範囲で回動調整される。
このような操作ノブ5の横方向スライドによる後可動ルーバ4の縦フィン41,42の角度調整操作は、図13、図14に示すように、扇状歯部71とラック歯部61の噛合により、操作ノブ5の上下方向の全ての回動位置において実施可能であり、操作ノブ5の上下角度が何れの角度にある場合においても、操作ノブ5を左右に移動させて、縦フィン41,42の向きを調整することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、下記のような形態でも実施することができる。
上記実施形態では、レジスタの空気吹出口11を横長形状として、前可動ルーバ3には単一の横フィン31を使用したが、空気吹出口を縦長形状とし、前可動ルーバには単一の縦フィンを配置し、後可動ルーバに複数の横フィンを並設したレジスタに、本発明を適用することもできる。
また、上記実施形態では、操作ノブ5の背面部の嵌合凹部52に嵌合凸面52aを設け、ラック部材6にそれと嵌合する凹面65を設けたが、逆にラック部材6に嵌合凸面を設け、嵌合凹部52に凹面を設けることもできる。
また、上記では、操作ノブ5の背面部の嵌合凹部52にガイド溝53を設け、ラック部材6にそれと嵌合するガイド凸条63を設けたが、逆にラック部材6にガイド溝を設け、嵌合凹部52にガイド凸条を設けることもできる。
また、上記では、操作ノブ5の背面部の嵌合凹部52の両側に側部係合溝54を設け、ラック部材6にそれと係合する係合爪62を設けたが、逆にラック部材6に側部係合溝を設け、嵌合凹部52の両側に係合爪を設けることもできる。
本発明の一実施形態を示すレジスタの正面図である。 同レジスタの縦断面図である。 同レジスタの横断面図である。 操作ノブとラック部材に分解斜視図である。 縦フィンに固定された歯車部材の斜視図である。 ラック部材付き操作ノブの左側面図である。 ラック部材付き操作ノブの正面図である。 図7のVIII-VIII断面図である。 ラック部材の左側面図(a)、正面図(b)である。 図9のX-X断面図である。 縦フィンに固定された歯車部材の平面図である。 操作ノブとラック部材と歯車部材の噛合状態を示す拡大断面図である。 操作ノブを1段階下に向けたときの縦断面図(a)、操作ノブを1段階上に向けたときの縦断面図(b)である。 操作ノブを2段階下に向けたときの縦断面図(a)、操作ノブを2段階上に向けたときの縦断面図(b)である。 後可動ルーバを左向きに調整したときの横断面図(a)、後可動ルーバを右向きに調整したときの横断面図(b)である。
符号の説明
2 リテーナ
3 前可動ルーバ
4 後可動ルーバ
5 操作ノブ
6 ラック部材
7 歯車部材
11 空気吹出口
21 通風路
31 横フィン
32 支持軸
41,42 縦フィン
52 嵌合凹部
52a 嵌合凸面
53 ガイド溝
54 側部係合溝
61 ラック歯部
62 係合爪
63 ガイド凸条
65 凹面
71 扇状歯部

Claims (4)

  1. 通風路内に相互に直交方向に且つ前後して前可動ルーバと後可動ルーバとが設けられ、該前可動ルーバにはフィンが支持軸を中心に回動可能に軸支され、該フィンに操作ノブが軸方向に摺動可能に装着され、該操作ノブにより該前可動ルーバのフィンを回動させる一方、該前可動ルーバのフィンに沿った該操作ノブの摺動操作により該後可動ルーバのフィンを回動させるレジスタにおいて、
    前記後可動ルーバのフィンの前部に歯車部材が前記可動ルーバ側に向けて設けられ、該操作ノブの背面部にラック部材が前記フィンの支持軸を中心軸とする仮想円筒体の円周面を摺動面としてその円周方向に摺動可能に装着され、該ラック部材の背面に設けたラック歯部に前記歯車部材を噛合させたことを特徴とするレジスタ。
  2. 前記操作ノブの背面部に嵌合凹部が形成され、該嵌合凹部に前記ラック部材が摺動可能に嵌入されたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
  3. 前記ラック部材は、前記可動ルーバのフィンの支持軸の軸心を中心軸とする仮想円筒体の一部を略長方形状に切り出した形状に形成され、前記操作ノブの背面部に設けた嵌合凹部の摺動面が該仮想円筒体の内周面に対応した曲面とされることを特徴とする請求項2記載のレジスタ。
  4. 前記嵌合凹部の両側に側部係合溝が形成され、上記ラック部材の両側部に該側部係合溝に係合する係合爪が形成され、該係合爪は内側に撓み可能とされ、さらに該嵌合凹部の摺動面に嵌合凸面を形成し、上記ラック部材の前面に該嵌合凸面に摺接する凹面を形成したことを特徴とする請求項3記載のレジスタ。
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