JP2007191000A - シートベルトアンカーのロック装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シートベルトアンカー10に、回動により開閉自由なエンジンカバー6を挟んで前端部が連結され、前後方向に長いループ状のアーム部材8と、後端部に鉤状の係合溝20aを有し、前記エンジンカバー6の後方に位置するフロアパネル4の下面に上端面が固定されたフック部材20と、を備え、前記係合溝20aは、常時は、前記エンジンカバー6の開閉動作を許容するように前記アーム部材8の後端部8bと非係合状態であり、前記シートベルトアンカー10が過大な外力を受けて前記フロアパネル4に対し車両前方に相対移動したときに、前記アーム部材後端部8bと係合するようにした。
【選択図】図1
Description
しかしながら、特許文献1に記載のものに比べてシートやシートベルトアンカーからリアクロスメンバーまでの距離が長い車両では、フック部材をリアクロスメンバーに直接固定できず、エンジンカバーとリアクロスメンバーとの間に位置するフロアパネルの下面にフック部材を固定する必要がある。
本発明は、以上のような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、フロアパネル下面に固定され係合溝を有するフック部材(特に、係合溝より車両前方部分)を従来のものに比べて強化して、車両の衝突時等にシートベルトアンカーから荷重が伝達されるアーム部材の後端部と、係合溝と、の係合後も該係合をより確実に維持し、車両の衝突等から乗員をより確実に保護できるシートベルトアンカーのロック装置を提供することを目的とする。
そして、ループ状のアーム部材の後端部と、係合溝と、が係合し、該係合の衝撃によって、フック部材の係合溝より車両前方部分(以下、フック部材前方部と記す)は、大きな曲げモーメントを受ける。
本実施形態はキャブオーバー型トラックのキャブに適用した形態であり、図1には、本実施形態の縦断面図を示す。図1おいて、車室1の背部のリアクロスメンバー2には、ボルト3とナット3aとにより、フロアパネル4が固定されている。フロアパネル4には、エンジン(図示せず)を点検できるように、エンジンカバー6が、その車両前後方向後端部に設けられたヒンジ7を中心として矢印Aに示すように回動自由に取り付けられている。リアクロスメンバー2およびフロアパネル4は、夫々、補強材のレインフォース2a,4aを含んで構成され、エンジンカバー6に比べて高強度である。
また、フック部材前方部20bは、車両側方から見て略三角形状に前方へ向けて末狭まる形状を有している。
なお、アーム部材後端部8bは、車両衝突時等にのみ係合溝20aと係合するものであり、常時(車両衝突時等以外)は係合溝20aの車両後方に位置し、係合溝20aと係合していない。そして、エンジン点検のため、エンジンカバー6を、ヒンジ7を中心として回動させると、アーム部材後端部8bは、係合溝20aと係合しないよう、ヒンジ7を中心として係合溝20aより外方の軌跡を移動する。
まず、車両の衝突等により、シートベルトアンカー10(シートベルトアンカー10の取付け点)に車両前方向(上方向を含む)の一定以上の過大な引張荷重Bが入力されると、まず、エンジンカバー6が変形し、シートベルトアンカー10とともに車室1後方のフロアパネル4に対して車両前方へ相対移動する。
このようにして、アーム部材8とフック部材20とがより確実にロックされる。以て、シートベルトアンカー10を、高強度のリアクロスメンバー2に確実にロックできるので、車両衝突時等に乗員を十分に保護することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態は、フック部材20に代えてフック部材30を設けた点で、前記第1実施形態と相違する。
また、前記中央部側面30dに含まれるフック部材前方部30b(一対)は、前記第1実施形態のフック部材前方部20bと同様に、車両側方から見て略三角形状に前方へ向けて末狭まる形状を有している。
6 エンジンカバー
8 アーム部材
8a フランジ部
8b アーム部材後端部
8d 丸棒部材
10 シートベルトアンカー
20 フック部材
20a 係合溝
20b フック部材前方部
30 フック部材
30a 係合溝
30b フック部材前方部
30d 中央部側面
Claims (8)
- シートベルトアンカーに、回動により開閉自由なエンジンカバーを挟んで前端部が連結され、横断面が前後方向に長いループ状のアーム部材と、
後端部に鉤状の係合溝を有し、前記係合溝より前方部分が、車両側方から見て略三角形状に前方へ向けて末狭まる形状を有すると共に、前記エンジンカバーの後方に位置するフロアパネルの下面に上端面が固定され、前記係合溝より前方部分の一部が前記アーム部材のループ内を通って下方へ突出する状態で取り付けられたフック部材と、
を備え、
前記係合溝は、常時は、前記エンジンカバーの開閉動作を許容するように前記アーム部材の後端部と非係合状態であり、前記シートベルトアンカーが過大な外力を受けて前記フロアパネルに対し車両前方に相対移動したときに、前記アーム部材後端部と係合するようにしたことを特徴とするシートベルトアンカーのロック装置。 - 前記フック部材の上端縁の前記係合溝より前方部分の一部を切り欠いたことを特徴とする請求項1に記載のシートベルトアンカーのロック装置。
- 前記シートベルトアンカーと前記アーム部材前端部は、エンジンカバーを貫通するボルトによって締結されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシートベルトアンカーのロック装置。
- 前記シートベルトアンカーと前記アーム部材前端部は、エンジンカバーに溶接で固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシートベルトアンカーのロック装置。
- 前記フック部材と前記フロアパネルは、ボルトによって締結されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のシートベルトアンカーのロック装置。
- 前記フック部材と前記フロアパネルは、溶接で固定されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のシートベルトアンカーのロック装置。
- 前記アーム部材は、
U字状に屈曲された丸棒部材と、
該丸棒部材の相互に離れた前端部相互を連結すると共に、前記エンジンカバーに固定されるフランジ部材と、
で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のシートベルトアンカーのロック装置。 - 前記フック部材は、
板状部材の車幅方向中央部を車両前後方向に沿って下方に突出する略U字状に屈曲形成し、前記屈曲によって車幅方向に相互に対向した前記中央部両側面の後端部に前記係合溝を形成し、前記係合溝より前方部分を、車両側方から見て略三角形状に前方へ向けて末狭まる形状とすることで形成される一方、
前記板状部材の車幅方向両端縁のフランジ部を、前記フロアパネルの下面に固定することで取り付けられることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載のシートベルトアンカーのロック装置。
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