JP6583128B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートポジションを調節可能なスライドレールと、スライドレールの乗物本体に対する剥離を防止する補強構造と、を有する乗物用シートに関する。
従来、車両用シートをフロアに対してスライド可能な状態に連結するスライドレールとして、下記特許文献1に開示されたものが知られている。すなわち、フロア上に取り付けられるロアレールと、ロアレールに対してスライド可能な状態に組み付けられて車両用シートに取り付けられるアッパレールと、を備えるものである。上記スライドレールには、更に、車両の前部衝突発生時の、アッパレールのロアレールに対する剥離を防止するための補強構造が設けられている。
上記補強構造は、アッパレールに外付けされたアッパ側フックと、ロアレールに外付けされたロア側フックと、によって構成されている。アッパ側フックは、アッパレール上に取り付けられるシートベルトアンカを支えるためのアンカブラケットに結合されて下側へ延び出した状態として設けられている。ロア側フックは、ロアレールのフロアとの間の下敷きにされてロアレールの横を通って上側へ延び出した状態として設けられている。上記アッパ側フックとロア側フックとは、通常時は、互いに高さ方向に離間して、アッパレールのスライドを逃がせるようになっている。しかし、衝突発生時には、シートベルトアンカを支えるアンカブラケットから剥離方向の大荷重の入力を受けて互いに掛かり合った状態となり、アッパレールのロアレールに対する剥離を防止するようになっている。
実開平4−57435号公報
上記従来技術では、アッパ側フックが下支えのない構成とされていることから、十分な剥離防止強度を発揮することができない。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、スライドレールの大荷重入力時の剥離防止を行う補強構造の強度向上を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートポジションを調節可能なスライドレールと、スライドレールの乗物本体に対する剥離を防止する補強構造と、を有する乗物用シートである。スライドレールは、乗物本体に取り付けられる固定側レールと、固定側レールにスライド可能な状態に組み付けられる可動側レールと、を有する。可動側レールは、乗物本体に対する剥離方向に形状を延ばす立壁部位と、立壁部位から可動側レールのスライド方向とは垂直な横幅方向に形状を張り出させる張出部位と、を一体的な状態として有する構成とされている。補強構造は、固定側レールに取り付けられる固定側係合部と、可動側レールと一体的な状態に取り付けられる可動側係合部と、を有し、両係合部が互いに可動側レールのスライドを許容しつつ両レール間に剥離方向の大荷重が入力される作用により互いに当接して剥離方向の移動を規制する形に係合する構成とされている。可動側係合部が、張出部位によって剥離方向の裏側から当てられて下支えされた状態として設けられている。
この第1の発明によれば、補強構造を構成する可動側係合部が張出部位によって剥離方向の裏側から下支えされることで、大荷重入力時に可動側係合部が固定側係合部との当接によって剥離方向とは反対方向に押される変形が強く食い止められるようになる。したがって、上記下支えされた可動側係合部によって高い剥離防止強度を発揮することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。可動側係合部が、固定側係合部と当接する当接部位と、当接部位と一体に構成されて立壁部位に取り付けられる取付部位と、張出部位上に当てられて一体的に下支えされた状態として設けられる下支え部位と、を有し、当接部位が張出部位よりも横幅方向に張り出した位置で固定側係合部と当接する構成とされて下支え部位により剥離方向の裏側から下支えされる構成とされている。
この第2の発明によれば、可動側係合部の固定側係合部と当接する当接部位が、張出部位よりも横幅方向に張り出す構成とされても、張出部位上に一体的に下支えされた状態として設けられる下支え部位による支えによって、高い剥離防止強度を発揮することができる構成となる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。可動側係合部の取付部位と下支え部位とが、当接部位と立壁部位との間で閉じた横断面形状を成す囲い部を形成した構成とされている。
この第3の発明によれば、可動側係合部を、立壁部位に対して、張出部位により下支えされた閉じた横断面形状を持つ囲い部を介して、より高い剥離防止強度を発揮可能な状態に設けることができる。
第4の発明は、上述した第3の発明において、次の構成とされているものである。囲い部の内部に、取付部位を立壁部位に締結するための差込み式の締結構造の一部が入れ込まれている。
この第4の発明によれば、囲い部の内部空間を有効利用して、取付部位を立壁部位に対して強固に取り付けることができる。
第5の発明は、上述した第4の発明において、次の構成とされているものである。可動側係合部と立壁部位とが互いに異なる材料から成る。
この第5の発明によれば、互いに異なる材料から成る可動側係合部と立壁部位とであっても、差込み式の締結構造を用いることでこれらを適切に一体的に取り付けることができる。
第6の発明は、上述した第1から第5のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。立壁部位及び張出部位が可動側レール上に一体的に組み付けられる強度部材としてのシートフレームに形成されている。
この第6の発明によれば、強度部材として構成されるシートフレームの構成を利用して、適切な下支え強度を発揮可能な構成を合理的に得ることができる。
第7の発明は、上述した第6の発明において、次の構成とされているものである。シートフレームが、剥離方向に延びる先端側と末端側とにフランジを持つI形の横断面形状とされており、張出部位が末端側のフランジにより形成され、立壁部位が各フランジ同士を繋ぐウェブにより構成されている。
この第7の発明によれば、I形の横断面形状を持つシートフレームの構成を利用して、適切な下支え強度を発揮可能な構成を合理的に得ることができる。
第8の発明は、上述した第6又は第7の発明において、次の構成とされているものである。シートフレームの張出部位が、可動側レールによって剥離方向の裏側から当てられて下支えされた状態として設けられている。
この第8の発明によれば、可動側係合部を下支えするシートフレームの張出部位が可動側レールによって下支えされた構成となるため、剥離防止強度をより一層高めることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 補強構造の構成を拡大して表した斜視図である。 図2のIII-III線断面図である 図3から大荷重の入力によって補強構造が掛合した状態を表した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《シート1の基本構成について》
始めに、実施例1のシート1の構成について、図1〜図4を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の後部側座席として構成されており、左右に2人掛け可能ないわゆるベンチシートとして構成されている。詳しくは、上記シート1は、図示しない右サイド席との間で3人掛け可能な座席を構成する、左サイド席1A及びセンタ席1Bを備えた2人掛け可能な構成とされている。上記左サイド席1A、センタ席1B、及び図示しない右サイド席のシート幅方向の寸法割合は、4:2:4となっている。すなわち、本シート1は、図示しない右サイド席との間で6:4分割された幅広側のベンチシートとして構成されている。
上述したシート1は、着座者の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト4と、を備えた構成とされている。上述したシートバック2は、その下端部がシートクッション3の後端部に連結されて支持されている。また、シートクッション3は、車両のフロアF上に左右一対のスライドレール5を間に介して連結された構成とされている。また、ヘッドレスト4は、シートバック2の左サイド席1Aの上部箇所とセンタ席1Bの上部箇所とにそれぞれ1つずつ装着されている。
上述したシートバック2のセンタ席1Bにおける左肩口部、すなわち左サイド席1Aとの境界側の上端部には、センタ席1Bの着座者に装着される不図示のシートベルトウェビングの引出口となるベルトガイド2Gが設けられている。上記ベルトガイド2Gは、シートバック2の内部骨格を構成する図示しないバックフレームに一体的に固定されて設けられている。また、シートクッション3の左サイド席1Aにおける右後端部、すなわちセンタ席1Bとの境界側の後端部には、左サイド席1Aの着座者に装着される不図示のシートベルトウェビングに通されたタングプレートの装着されるバックル3Bが設けられている。上記バックル3Bは、後述するシートクッション3の内部骨格を構成するクッションフレーム3Fのミドルフレーム10の後端部に連結されて設けられている。
上述したシート1は、その初期状態では、上述した各スライドレール5のスライドがロックされた状態に保持されていることにより、フロアF上における前後方向の位置(以下、「シートポジション」)が固定された状態として保持されている。上述した各スライドレール5は、シートクッション3の左側部に設けられた図示しないレバーが引き上げられる操作によって、それらのスライドのロックされていた状態が一斉に解除されて、シートポジションの調節を行える状態へと切り換えられるようになっている。そして、各スライドレール5は、シートポジションの調節後に上記不図示のレバーの操作を戻すことにより、再びスライドがロックされた状態へと戻されるようになっている。
上述したシートクッション3は、その内部骨格を構成する金属製のクッションフレーム3Fが、シートクッション3の外周形状に沿った平面視略四角枠形状に組まれた不図示の枠フレームと、同枠フレームのシート幅方向の中間部にて前後の枠部間に架橋されたミドルフレーム10と、を有する略梯子形状に組まれた構成とされている。上記ミドルフレーム10は、アルミ材を鍛造成形した1部品から構成されており、シートクッション3の左サイド席1Aとセンタ席1Bとの間を仕切る境界に位置するサイドフレームとして構成されている。すなわち、ミドルフレーム10は、左サイド席1Aにおける右側のサイドフレームとして機能すると共に、センタ席1Bにおける左側のサイドフレームとしても機能するように、これらに共通する境界のサイドフレームとして機能する構成とされている。
《ミドルフレーム10の具体的な構成について》
上述したミドルフレーム10は、図2〜図3に示すように、上述した右側のスライドレール5の上部に設置されており、同スライドレール5により下側から支えられた状態として設けられている。上記ミドルフレーム10は、前後方向に長尺状に延びる形状とされており、その横断面形状が、高さ方向に真っ直ぐ長尺状に延びる立板状のウェブ11と、同ウェブ11の上端からシート幅方向の両側に張り出す横板状のアッパ側フランジ12と、ウェブ11の下端からシート幅方向の両側に張り出す横板状のロア側フランジ13と、を有する略I形の横断面形状を持つ形に形成されている。ここで、上述したミドルフレーム10が本発明の「シートフレーム」に相当する。
上述したアッパ側フランジ12は、図3に示すように、そのウェブ11の上端と繋がるシート幅方向の中央箇所から左側(左サイド席1A側)へと張り出すフランジ片12Aと右側(センタ席1B側)へと張り出すフランジ片12Bとが、それぞれ同じ張出幅Wずつシート幅方向の外側に張り出した形状とされている。上記アッパ側フランジ12の上面は、上方側に真っ直ぐ面を向けた平面形状とされている。上記構成により、アッパ側フランジ12の上面は、シートクッション3の着座者からの体圧を受ける天板メイン面3Aと略平行な面を成して、各側に張り出すフランジ片12A,12Bが左サイド席1A及びセンタ席1Bにおいて図示しないクッションパッドを介して着座者から受ける体圧をそれぞれ下側(裏側)から適切に面支持した状態として受け止めることができるようになっている。
また、上記アッパ側フランジ12は、上述した各フランジ片12A,12Bの底面が、それぞれ、シート幅方向の外側に張り出した先の端部からウェブ11と繋がる根元側の端部に向かって、各フランジ片12A,12Bの高さ方向の肉厚を漸次増大させていくように斜め下がりに傾斜した形状に形成されている。上記構成により、アッパ側フランジ12とウェブ11とで構成されるT形状の構造部分が、曲げや捩りに対する構造強度の高められた構成とされている。
また、ロア側フランジ13も、そのウェブ11の下端と繋がるシート幅方向の中央箇所から左側(左サイド席1A側)へと張り出すフランジ片13Aと右側(センタ席1B側)へと張り出すフランジ片13Bとが、それぞれアッパ側フランジ12の各フランジ片12A,12Bと同じ張出幅Wずつシート幅方向の外側に張り出した形状とされている。上記ロア側フランジ13の底面は、下方側に真っ直ぐに面を向けた平面形状とされている。上記構成により、ロア側フランジ13は、その底面が後述するスライドレール5のアッパレール5Bの天板部5B1上に広く下方側から真っ直ぐ面支持された状態となって取り付けられるようになっている。
上記構成のミドルフレーム10には、その後端部に、図1で前述したシートベルト装置のバックル3Bが取り付けられている。また、上記ミドルフレーム10の後端部には、前述したシートバック2の内部骨格を構成する不図示のバックフレームが互いに一体的関係を成す状態に連結されている。詳しくは、上記ミドルフレーム10の後端部には、上記不図示のバックフレームを構成する前述したベルトガイド2Gをその直下位置で一体的に支える縦長状のタワーフレームの下端部が連結されている。
上記構成により、ミドルフレーム10は、車両の前部衝突の発生時には、その後端部に連結された前述したシートベルト装置のバックル3Bやベルトガイド2Gから着座者の身体を受け止めることに伴う前方向への過大な負荷を受ける構成とされている。そして、上記負荷の入力により、ミドルフレーム10は、その後端部がフロアF上から剥離する方向に過大な負荷を受けることとなる。その結果、上記ミドルフレーム10の後端部をフロアF上に連結している右側のスライドレール5には、上記剥離方向の負荷が特に強く掛けられることとなる。その理由は、上述したスライドレール5が、薄いプレス鋼板が曲げ加工されて成る比較的構造強度の低い応力集中を受けやすい構成とされており、上記剥離方向の負荷を集中的に受けやすくなっているためである。
そこで、図2〜図3に示すように、上記剥離方向の負荷の入力に伴うスライドレール5の大変形を抑えるために、上述したミドルフレーム10と後述するスライドレール5のロアレール5Aとの間には、上記剥離方向に掛けられる負荷を強く受け止められるように作用する補強構造20が設けられている。上記補強構造20は、ロアレール5Aの後端部領域に取り付けられたロア側Jフック21と、ミドルフレーム10の後端部領域に取り付けられたアッパ側Jフック22と、から構成されている。上記補強構造20は、上記スライドレール5に剥離方向の過大な負荷が入力された時に、図4に示すように、上述したアッパ側Jフック22がロア側Jフック21に下側から掛かり合った状態に当接することで、上記入力された負荷をこれらの間で強く受け止めるように作用する構成とされている。ここで、ロア側Jフック21が本発明の「固定側係合部」に相当し、アッパ側Jフック22が本発明の「可動側係合部」に相当する。以下、上述した補強構造20の具体的な構成について、スライドレール5の構成と合わせて詳しく説明していくこととする。
《スライドレール5の具体的な構成について》
先ず、スライドレール5の構成について説明する。図2〜図3に示すように、スライドレール5は、フロアF上に取り付けられたロアレール5Aと、ロアレール5Aに対して前後方向にスライド可能な状態に組み付けられてミドルフレーム10(クッションフレーム3F)の下部に取り付けられたアッパレール5Bと、これら両レール5A,5B間のスライドをロックする不図示のロック機構と、を有した構成とされている。上述したロアレール5Aは、車両の前後方向に長尺な1枚の鋼板材が短手方向に略U形に折り曲げられて形成されている。より詳しくは、上記ロアレール5Aは、フロアF上に上方側に面を向けて配設される底面部5A1と、底面部5A1の左右両側部から上方側に延びて互いに内向する側に逆U形に曲げ返されて延びる左右一対のロア側ひれ部5A2と、を有する横断面形状に形成されている。ここで、上述したロアレール5Aが本発明の「固定側レール」に相当し、アッパレール5Bが本発明の「可動側レール」に相当する。
アッパレール5Bは、上述したロアレール5Aと同様に、車両の前後方向に長尺な1枚の鋼板材が短手方向に略Ω形に折り曲げられて形成されている。上述したアッパレール5Bは、上述したロアレール5Aの長手方向(前後方向)のどちらか一方側の開口端部からロアレール5A内に差し込まれることにより、ロアレール5Aに対して長手方向にスライド可能な状態に組み付けられるようになっている。具体的には、上述したアッパレール5Bは、その横断面形状が、シート高さ方向に面を向けて上述したミドルフレーム10(クッションフレーム3F)のロア側フランジ13の底面部に下方側から真っ直ぐ面当接した形となって一体にボルト締結された状態に取り付けられる天板部5B1と、天板部5B1の左右両側部から下方側に延びて互いに相反する外側にU形に曲げ返されて延びる左右一対のアッパ側ひれ部5B2と、を有する横断面形状に形成されている。
上述したアッパレール5Bは、上述したロアレール5Aに対して、その左右のアッパ側ひれ部5B2のU形に曲げ返された先の各端部が、ロアレール5Aの左右のロア側ひれ部5A2の逆U形に曲げ返された各形状内にそれぞれ掛かり合うように長手方向に差し込まれて組み付けられている。このように組み付けられていることにより、アッパレール5Bは、ロアレール5Aに対して、上述した左右のアッパ側ひれ部5B2とロア側ひれ部5A2との掛かり合いによって、ロアレール5Aに対して高さ方向とシート幅方向とにそれぞれ外れ止めされた状態となって組み付けられている。詳しくは、アッパレール5Bは、ロアレール5Aとの間に組み付けられた不図示の樹脂シュー及び鋼球(転動体)を介して、ロアレール5Aに対して高さ方向及びシート幅方向のガタ付きが抑えられつつも前後方向にはスムーズにスライドすることができる状態となって組み付けられている。
《補強構造20の具体的な構成について》
次に、補強構造20の構成について説明する。補強構造20は、上述したロアレール5Aの後端部領域に取り付けられたロア側Jフック21と、ミドルフレーム10の後端部領域に取り付けられたアッパ側Jフック22と、によって構成されている。上述したロア側Jフック21とアッパ側Jフック22とは、それぞれ、鋼板材が互いに短手方向に掛かり合うことができる形に折り曲げられて、前後方向に略一様な横断面形状となって延びる形に形成されている。
具体的には、ロア側Jフック21は、上述したロアレール5Aの底面部5A1とフロアFとの間に高さ方向に面を向けた形に挟まれた状態となって設けられる横板部21Aと、横板部21Aのロアレール5Aの底面部5A1を右側に越える位置まで延びた先の縁部から上方側に真っ直ぐ折り曲げられて左側に逆U形に曲げ返されて延びるフック部21Bと、を有する横断面形状に形成されている。上記ロア側Jフック21は、上述した横板部21Aがその前後方向の複数箇所において不図示のリベットによってロアレール5Aの底面部5A1に一体的に締結されることにより、ロアレール5Aの底面部5A1に一体的に固定された状態となって設けられている。
一方、アッパ側Jフック22は、上述したミドルフレーム10のウェブ11の右側面11Bとロア側フランジ13の右側のフランジ片13Bとの角部に嵌合する略ロ形に形作られた囲い部22Aと、囲い部22Aの右側板部22A1を立ち上がりの一辺として右側にU形に曲げ返された形となって延びるフック部22Bと、を有する横断面形状に形成されている。上記囲い部22Aは、そのロア側フランジ13の右側のフランジ片13B上に面当接した状態にセットされる底板部22A4と、底板部22A4の左側の縁部から上側に真っ直ぐな形に折れ曲がって延びてウェブ11の右側面11Bに面当接した状態にセットされる左側板部22A3とが、L形に折り曲げられた一枚の板材P1により形成されている。また、上記囲い部22Aの天板部22A2と天板部の右側の縁部から下側に真っ直ぐな形に折れ曲がって延びる右側板部22A1、それに同右側板部22A1を立ち上がりの一辺として右側にU形に曲げ返された形となって延びるフック部22Bとが、上記形を成すように折り曲げられた一枚の板材P2により形成されている。
そして、上記二枚の板材P1,P2は、上記底板部22A4と左側板部22A3と天板部22A2と右側板部22A1とで略ロ形の閉じた断面形状を成すように、板材P1の左側板部22A3の上端と板材P2の天板部22A2の左端とが突き当てられ、板材P2の右側板部22A1の下端と板材P1の底板部22A4の右端とが突き当てられて、これらの突き当て箇所がそれぞれ溶接されて一体的に結合されている(溶接部We)。ここで、上述したロア側フランジ13のウェブ11が本発明の「立壁部位」に相当し、ロア側フランジ13の右側のフランジ片13Bが本発明の「張出部位」に相当する。また、アッパ側Jフック22の囲い部22Aの左側板部22A3が本発明の「取付部位」に相当し、底板部22A4が本発明の「下支え部位」に相当し、フック部22Bが本発明の「当接部位」に相当する。
上記アッパ側Jフック22は、その囲い部22Aが上述したミドルフレーム10のウェブ11の右側面11Bとロア側フランジ13の右側のフランジ片13Bの上側面とにそれぞれ面当接した形にセットされた状態で、上記左側板部22A3の前後3箇所の部位(前後側の端部位と中央部位)にウェブ11の左側面11A側から締結ボルト22Cを差し込んで締結することにより、上記ミドルフレーム10のウェブ11に一体的に固定された状態とされている。詳しくは、上記アッパ側Jフック22の左側板部22A3のロ形の内周面側となる右側面上には、その締結ボルト22Cが差し込まれる前後3箇所の部位に、各締結ボルト22Cを螺合させることのできるナット22Dが溶着されている。上記構成により、アッパ側Jフック22の左側板部22A3に差し込まれた各締結ボルト22Cが上記各ナット22Dに螺合締結されて、左側板部22A3がウェブ11の左側面11Aに強固に一体的に締結された状態とされている。ここで、上述した各ナット22Dが本発明の「締結構造の一部」に相当する。
上記組み付けにより、アッパ側Jフック22は、その閉じ断面形状を成す囲い部22Aが、ミドルフレーム10に対して、ウェブ11によって左側面側から広く面当接した状態に支持されると共に、ロア側フランジ13の右側のフランジ片13Bによってもそのシート幅方向の一部領域が下面側から面当接した状態に支持されるようになっている。そして、上記アッパ側Jフック22は、上記支持状態において、その囲い部22Aの右側板部22A1及びフック部22Bをそれぞれミドルフレーム10の右側のフランジ片13Bの張出幅Wよりも右側に張り出させた状態となって設けられている。
上記構成のアッパ側Jフック22は、上述したロア側Jフック21に対して、上述したスライドレール5のアッパレール5Bがロアレール5Aに対して後方側の最大スライド位置まで後退移動することにより、互いの前後方向の配置が重なった状態とされて、互いのフック部22B,21B同士が高さ方向及びシート幅方向に僅かな隙間を空けた非接触の状態で浅く掛け合わされた状態とされるようになっている。上記のようにアッパ側Jフック22のフック部22Bとロア側Jフック21のフック部21Bとが互いに浅く掛け合わされた状態とされても、両者は互いに非接触の状態であることから、上記状態からのアッパレール5Bのロアレール5Aに対するスライドが阻害されることはない。
そして、上記アッパレール5Bが後方側の最大スライド位置にある状態において、車両の前部衝突の発生により、ミドルフレーム10からアッパレール5Bにロアレール5Aから剥離する方向の過大な負荷が入力されると、図4に示すように、上述したアッパ側Jフック22がミドルフレーム10と一体的となってロアレール5Aに固定されたロア側Jフック21に対して上方側に相対変位する。上記変位により、アッパ側Jフック22のフック部22Bがロア側Jフック21のフック部21Bに下側から当てられて互いの鉤形状が掛け合わされた状態となり、これらの当接によりアッパレール5Bとロアレール5Aとの間に掛けられる剥離方向の過大な負荷が受け止められることとなる。
詳しくは、上記アッパ側Jフック22のフック部21Bとロア側Jフック21のフック部21Bとの当接により、アッパ側Jフック22には、そのフック部22Bを下側から直接接触した状態として支える囲い部22Aの底板部22A4に下側に押し込まれる方向の強い負荷が掛けられる。しかし、上記囲い部22Aの底板部22A4に掛けられる下方側への負荷は、同底板部22A4を下方側から直接面接触した状態となって支えるミドルフレーム10の右側のフランジ片13Bによって強く受け止められる。上記ミドルフレーム10の右側のフランジ片13Bは、アッパ側Jフック22を構成する鋼板材よりも厚い板厚を備える構造強度の高い構成とされていることから、上記アッパ側Jフック22から受ける下方側への負荷を強く受け止めることができるようになっている。
より詳しくは、上記アッパ側Jフック22のフック部22Bに掛けられる下方側への負荷は、同フック部22Bの一辺を成す立板形状の右側板部22A1が、囲い部22Aの閉じ断面形状により発揮される高い構造強度と、同囲い部22Aの左側板部22A3と底板部22A4とをミドルフレーム10が外周側から面当接させた状態として支える高い構造強度と、によって強く受け止められるようになっている。また、上記アッパ側Jフック22は、その囲い部22A内の前後3箇所の部位にナット22Dが一体的に溶着された状態として装填されていることから、仮に囲い部22Aがロ形を潰される形に変形したとしても、上記各ナット22Dにより内周側から強く支持されて、形を崩しにくい状態に保持されやすくなっている。以上の構成により、アッパ側Jフック22は、ロア側Jフック21に対して高い剥離防止強度を発揮することのできる状態に当てられる構成とされている。
一方、ロア側Jフック21にも、そのフック部21Bを下側から支える横板部21Aに上方側へ引き上げられる方向(剥離方向)の強い負荷が掛けられる。しかし、上記横板部21Aに掛けられる剥離方向の負荷は、同横板部21Aを上方側から押さえ込む形で支えるフロアF上に一体的に固定されたロアレール5Aの底面部5A1により強く受け止められる。したがって、上記構成のアッパ側Jフック22とロア側Jフック21とによって、アッパレール5Bとロアレール5Aとの間に掛けられる剥離方向の過大な負荷が受け止められることとなる。このように、上記補強構造20は、アッパ側Jフック22とロア側Jフック21とが共にプレス鋼板材から成る板厚の嵩張りにくい構成とされて少ない設置スペースで設けられる構成であっても、高い剥離防止強度を発揮することのできる構成とされている。
《まとめ》
以上をまとめると、本実施例のシート1は、次のような構成とされている。すなわち、シートポジションを調節可能なスライドレール(スライドレール5)と、スライドレールの乗物本体(フロアF)に対する剥離を防止する補強構造(補強構造20)と、を有する乗物用シート(シート1)である。スライドレールは、乗物本体に取り付けられる固定側レール(ロアレール5A)と、固定側レールにスライド可能な状態に組み付けられる可動側レール(アッパレール5B)と、を有する。可動側レールは、乗物本体に対する剥離方向(高さ方向)に形状を延ばす立壁部位(ウェブ11)と、立壁部位から可動側レールのスライド方向とは垂直な横幅方向に形状を張り出させる張出部位(右側のフランジ片13B)と、を一体的な状態として有する構成とされている。補強構造は、固定側レールに取り付けられる固定側係合部(ロア側Jフック21)と、可動側レールと一体的な状態に取り付けられる可動側係合部(アッパ側Jフック22)と、を有し、両係合部が互いに可動側レールのスライドを許容しつつ両レール間に剥離方向の大荷重が入力される作用により互いに当接して剥離方向の移動を規制する形に係合する構成とされている。可動側係合部が、張出部位によって剥離方向の裏側から当てられて下支えされた状態として設けられている。
このように、補強構造(補強構造20)を構成する可動側係合部(アッパ側Jフック22)が張出部位(右側のフランジ片13B)によって剥離方向の裏側から下支えされることで、大荷重入力時に可動側係合部が固定側係合部(ロア側Jフック21)との当接によって剥離方向とは反対方向に押される変形が強く食い止められるようになる。したがって、上記下支えされた可動側係合部によって高い剥離防止強度を発揮することができる。
また、可動側係合部(アッパ側Jフック22)が、固定側係合部(ロア側Jフック21)と当接する当接部位(フック部22B)と、当接部位と一体に構成されて立壁部位(ウェブ11)に取り付けられる取付部位(左側板部22A3)と、張出部位(右側のフランジ片13B)上に当てられて一体的に下支えされた状態として設けられる下支え部位(底板部22A4)と、を有し、当接部位が張出部位よりも横幅方向に張り出した位置で固定側係合部と当接する構成とされて下支え部位により剥離方向の裏側から下支えされる構成とされている。このように、可動側係合部の固定側係合部と当接する当接部位が、張出部位よりも横幅方向に張り出す構成とされても、張出部位上に一体的に下支えされた状態として設けられる下支え部位による支えによって、高い剥離防止強度を発揮することができる構成となる。
また、可動側係合部(アッパ側Jフック22)の取付部位(左側板部22A3)と下支え部位(底板部22A4)とが、当接部位(フック部22B)と立壁部位(ウェブ11)との間で閉じた横断面形状を成す囲い部(囲い部22A)を形成した構成とされている。このような構成とされていることにより、可動側係合部を、立壁部位に対して、張出部位(右側のフランジ片13B)により下支えされた閉じた横断面形状を持つ囲い部を介して、より高い剥離防止強度を発揮可能な状態に設けることができる。
また、囲い部(囲い部22A)の内部に、取付部位(左側板部22A3)を立壁部位(ウェブ11)に締結するための差込み式の締結構造の一部(ナット22D)が入れ込まれている。このような構成とされていることにより、囲い部の内部空間を有効利用して、取付部位を立壁部位に対して強固に取り付けることができる。
また、可動側係合部(アッパ側Jフック22)と立壁部位(ウェブ11)とが互いに異なる材料から成る。このように、互いに異なる材料から成る可動側係合部と立壁部位とであっても、差込み式の締結構造を用いることでこれらを適切に一体的に取り付けることができる。
また、立壁部位(ウェブ11)及び張出部位(右側のフランジ片13B)が可動側レール(アッパレール5B)上に一体的に組み付けられる強度部材としてのシートフレーム(ミドルフレーム10)に形成されている。このような構成とされていることにより、強度部材として構成されるシートフレームの構成を利用して、適切な下支え強度を発揮可能な構成を合理的に得ることができる。
また、シートフレーム(ミドルフレーム10)が、剥離方向に延びる先端側と末端側とにフランジ(アッパ側フランジ12とロア側フランジ13)を持つI形の横断面形状とされており、張出部位(右側のフランジ片13B)が末端側のフランジ(ロア側フランジ13)により形成され、立壁部位(ウェブ11)が各フランジ同士を繋ぐウェブにより構成されている。このような構成とされていることにより、I形の横断面形状を持つシートフレームの構成を利用して、適切な下支え強度を発揮可能な構成を合理的に得ることができる。
また、シートフレーム(ミドルフレーム10)の張出部位(右側のフランジ片13B)が、可動側レール(アッパレール5B)によって剥離方向の裏側から当てられて下支えされた状態として設けられている。このような構成とされていることにより、可動側係合部(アッパ側Jフック22)を下支えするシートフレームの張出部位が可動側レールによって下支えされた構成となるため、剥離防止強度をより一層高めることができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートの構成は、自動車の後部側座席以外のシートにも適用することができる他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の他の乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、本発明の構成は、複数人掛け用のベンチシートの他、一人掛け用のセパレートシートにも適用することができるものである。
また、スライドレールは、乗物用シートを乗物本体に対して車幅方向にスライド可能な状態に連結するものであってもよい。また、スライドレールは、固定側レールが乗物の側壁に取り付けられるなどして横向きに倒された形で使われるものであってもよい。このような用途で使われる例としては、特開2010−274738号公報等の文献に開示されているような、シートバック(乗物用シート)を乗物の側壁(乗物本体)に対して背凭れ角度の調整を行える状態に連結する用途で使われるもの等が挙げられる。
また、本発明のシートフレームは、I形の横断面形状を持つものに限らず、片方向への張り出ししか持たない略コ形や略L形の横断面形状とされたものであってもよい。また、シートフレームは、アルミ材の鍛造成形品の他、各種金属の押出し材やプレス材から成るものであってもよい。また、樹脂製のフレームから成るものであってもよい。また、立壁部位と張出部位とは、必ずしも互いが垂直な角度関係となっていなくてもよく、斜めの角度関係となっているものであってもよい。これら立壁部位と張出部位は、可動側レールと一体的な状態を成す形に形成されていればよく、可動側レールに一体的に取り付けられたシートフレームの他、可動側レール自体に形成されたものであってもよい。
また、補強構造の可動側係合部は、張出部位によって剥離方向の裏側から点接触や線接触で下支えされるものであってもよい。また、可動側係合部や固定側係合部は、プレス鋼板材の他、アルミ材の押し出し成形品等、各種金属の押し出し材やプレス材から成るものであってもよい。また、固定側係合部と可動側係合部とは、大荷重入力時に、互いの先端部に形成されたフック部同士が掛かり合って荷重を受け止める構成とされるものに限らず、単に、剥離方向に面を当接させて荷重を受け止めるものや、互いの間に形成された凹凸形状を嵌合させて荷重を受け止めるもの等、様々な形態から成る構成を適用することができるものである。
また、可動側係合部は、その立壁部位に取り付けられる取付部位と張出部位によって下支えされる下支え部位とが、必ずしも、固定側係合部と当接する当接部位と立壁部位との間で閉じた横断面形状を成す囲い部を形成する構成とされていなくてもよい。すなわち、可動側係合部は、その立壁部位に取り付けられる取付部位と張出部位によって下支えされる下支え部位とが、固定側係合部と当接する当接部位と立壁部位との間で開いた横断面形状を成す構成とされていなくてもよい
また、上記可動側係合部に囲い部が形成されるものにおいて、同囲い部の内部に入れ込まれる差込み式の締結構造は、ナットの他、ボルトの頭部であってもよい。すなわち、ボルトの軸部が囲い部の内部から外部へ張り出した状態として設けられるものであってもよい。その他、囲い部の内部に入れ込まれる差込み式の締結構造は、リベットの頭部やかしめられる端部等、どのようなものであってもよい。また、可動側係合部と立壁部位とは、互いに同じ材料からなるものであってもよい。そのような場合には、両者を溶接によって一体的に結合することが可能となる。
また、スライドレール上に組み付けられる強度部材としてのシートフレームは、ミドルフレームやサイドフレームといったシート前後方向に架橋されるフレーム材の他、フロントフレームやリヤフレームのようにシート幅方向に架橋されるフレーム材や所定形状から成るブラケットによって構成されたものであってもよい。
1 シート(乗物用シート)
1A 左サイド席
1B センタ席
2 シートバック
2G ベルトガイド
3 シートクッション
3A 天板メイン面
3B バックル
3F クッションフレーム
4 ヘッドレスト
5 スライドレール
5A ロアレール(固定側レール)
5A1 底面部
5A2 ロア側ひれ部
5B アッパレール(可動側レール)
5B1 天板部
5B2 アッパ側ひれ部
10 ミドルフレーム(シートフレーム)
11 ウェブ(立壁部位)
11A 左側面
11B 右側面
12 アッパ側フランジ
12A フランジ片
12B フランジ片
13 ロア側フランジ
13A フランジ片
13B フランジ片(張出部位)
20 補強構造
21 ロア側Jフック(固定側係合部)
21A 横板部
21B フック部
22 アッパ側Jフック(可動側係合部)
22A 囲い部
22A1 右側板部
22A2 天板部
22A3 左側板部(取付部位)
22A4 底板部(下支え部位)
22B フック部(当接部位)
22C 締結ボルト
22D ナット(締結構造の一部)
W 張出幅
We 溶接部
F フロア(乗物本体)
P1,P2 板材

Claims (8)

  1. シートポジションを調節可能なスライドレールと、該スライドレールの乗物本体に対する剥離を防止する補強構造と、を有する乗物用シートであって、
    前記スライドレールは、前記乗物本体に取り付けられる固定側レールと、該固定側レールにスライド可能な状態に組み付けられる可動側レールと、を有し、
    前記可動側レールは、前記乗物本体に対する剥離方向に形状を延ばす立壁部位と、該立壁部位から前記可動側レールのスライド方向とは垂直な横幅方向に形状を張り出させる張出部位と、を一体的な状態として有する構成とされ、
    前記補強構造は、前記固定側レールに取り付けられる固定側係合部と、前記可動側レールと一体的な状態に取り付けられる可動側係合部と、を有し、当該両係合部が互いに前記可動側レールのスライドを許容しつつ前記両レール間に前記剥離方向の大荷重が入力される作用により互いに当接して前記剥離方向の移動を規制する形に係合する構成とされ、
    前記可動側係合部が、前記張出部位によって前記剥離方向の裏側から当てられて下支えされた状態として設けられている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記可動側係合部が、前記固定側係合部と当接する当接部位と、該当接部位と一体に構成されて前記立壁部位に取り付けられる取付部位と、前記張出部位上に当てられて一体的に下支えされた状態として設けられる下支え部位と、を有し、前記当接部位が前記張出部位よりも前記横幅方向に張り出した位置で前記固定側係合部と当接する構成とされて前記下支え部位により前記剥離方向の裏側から下支えされる構成とされている乗物用シート。
  3. 請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記可動側係合部の前記取付部位と前記下支え部位とが、前記当接部位と前記立壁部位との間で閉じた横断面形状を成す囲い部を形成した構成とされている乗物用シート。
  4. 請求項3に記載の乗物用シートであって、
    前記囲い部の内部に、前記取付部位を前記立壁部位に締結するための差込み式の締結構造の一部が入れ込まれている乗物用シート。
  5. 請求項4に記載の乗物用シートであって、
    前記可動側係合部と前記立壁部位とが互いに異なる材料から成る乗物用シート。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記立壁部位及び前記張出部位が前記可動側レール上に一体的に組み付けられる強度部材としてのシートフレームに形成されている乗物用シート。
  7. 請求項6に記載の乗物用シートであって、
    前記シートフレームが、前記剥離方向に延びる先端側と末端側とにフランジを持つI形の横断面形状とされており、前記張出部位が末端側の前記フランジにより形成され、前記立壁部位が前記各フランジ同士を繋ぐウェブにより構成されている乗物用シート。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の乗物用シートであって、
    前記シートフレームの前記張出部位が、前記可動側レールによって前記剥離方向の裏側から当てられて下支えされた状態として設けられている乗物用シート。
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