JP2007186407A - 光学ガラス - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、大気中で溶融でき、失透しにくいとともに低温でプレス成型可能であり、かつ種々の光学部品用途に好適に使用可能な光学ガラスを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の光学ガラスは、モル%表示で、Ag2O 20〜60%、P25 15〜60%、TeO2 2〜50%を含有することを特徴とする。さらに、別の態様として、本発明の光学ガラスは、ガラス成分としてAg2Oを含有し、波長460nmにおける透過率が65%以上であることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、低温で成型可能な光学ガラスに関するものである。特に、大気中で溶融でき、失透しにくいとともに低温でプレス成型可能であり、かつ種々の光学部品用途に好適な光学ガラスに関する。
光学ガラスは、光モジュール等の光通信用レンズ、CD、MD、DVD等の各種光ディスクシステムのピックアップレンズ、ミラー基板などの光学部品として、従来から広く利用されている。
これらの光学部品は、一般に以下のようにして作製する。
まず、溶融ガラスを適当な形状に成形した後、表面を研磨し、洗浄する。続いて、加熱した金型に光学ガラスを投入し、プレス成型して光学部品を作製する。なお、金型は精密に加工されており、金型の表面形状が光学部品に正確に転写される。
このようなモールドプレスに使用する金型の材質は、加工性、耐久性などの点から炭化タングステン、クロム、ニッケル等が使用されている。ガラスの成型温度(プレス温度)が高いほど、金型が劣化しやすく、金型の寿命が短くなる傾向がある。そのため、金型の寿命を延ばし生産性を高めることを目的として、低温でプレス成型可能なガラス転移点の低いガラス材料が提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
特開2001−48574号公報 特開平7−165436号公報
ところで、特許文献1に記載の光学ガラスは、ガラス中のSn2+が酸化されないように不活性雰囲気や還元性雰囲気などの特殊な雰囲気でガラスを溶融する必要があるとともに、失透しやすく、生産性やコスト面において問題を有していた。また、特許文献2に記載のリン酸塩系ガラスは大気中で溶融可能であるが、特許文献1に記載の光学ガラスほどガラス転移点が低くなかった。
また、特許文献1および2に記載の光学ガラスは、可視透過率が低く、光学部品としての用途が制限されていた。
本発明は、大気中で溶融でき、失透しにくいとともに低温でプレス成型可能であり、かつ種々の光学部品用途に好適な光学ガラスを提供することを目的とする。
本発明者等は、鋭意検討を行なった結果、ガラス成分としてAg2Oを含有させることで、ガラス転移点を低くでき、その結果、低温でのプレス成型が可能となることを見出した。また、Ag2O−P25系ガラスにTeO2を適量添加することにより、ガラスを安定化させることができるとともに、ガラス転移点を低くする成分であるAg2Oの含有量を多くしても、ガラスの失透を抑制できることも見出した。さらに、特定波長、例えば460nmにおける透過率を高くすることで、種々の用途に適した光学ガラスとなることを見出した。これらの結果に基づいて本発明を提案するものである。
すなわち、本発明の光学ガラスは、モル%で、ガラス組成として、Ag2O 20〜60%、P25 15〜60%、TeO2 2〜50%を含有することを特徴とする。ガラス組成をこのような範囲とすることにより、得られる光学ガラスのガラス転移点を低くできるとともに、失透を抑制することが可能となる。
第二に、本発明の光学ガラスは、さらに、モル%で、Nb25 0〜20%、ZnO 0〜20%、B23 0〜10%含有することを特徴とする。
第三に、本発明の光学ガラスは、別の態様として、ガラス成分としてAg2Oを含有し、波長460nmにおける透過率が65%以上であることを特徴とする。波長460nmにおける透過率を65%以上と高いものとすることにより、光学部品用途として幅広く適用することが可能となる。
第四に、本発明の光学ガラスは、モル%表示で、Ag2O 20〜60%を含有することを特徴とする。
第五に、本発明の光学ガラスは、モル%表示で、P25 15〜60%、TeO2 2〜50%を含有することを特徴とする。
第六に、本発明の光学ガラスは、モル%表示で、Nb25 1〜20%を含有することを特徴とする。
第七に、本発明の光学ガラスは、ガラス転移点が280℃以下であることを特徴とする。ガラス転移点が280℃以下とすれば、プレス成型時の金型の寿命を延ばし生産性を高めることが可能となる。
第八に、本発明の光学ガラスは、屈折率ndが1.6以上であることを特徴とする。
第九に、本発明の光学部品は、上記いずれかに記載の光学ガラスをプレス成型してなることを特徴とする。
本発明の光学ガラスは、ガラス成分としてAg2Oを含有することで、ガラス転移点を低くできるため、低温でのプレス成型が可能となる。また、TeO2を含有するため、ガラスの失透を抑制しつつ屈折率を向上させることができる。そのため、得られる製品の小型化が可能となる。また、本発明の光学ガラスは、SnO−P25系ガラスと異なり大気中で溶融が可能であり、生産性の面で優位である。
さらに、本発明の光学ガラスは、特定波長の透過率を高くすることで、光学部品用途として幅広く適用することが可能となる。
本発明の光学ガラスは、モル%で、Ag2O 20〜60%、P25 15〜60%、TeO2 2〜50%含有することを特徴とするものである。
Ag2Oは、ガラスの転移温度を低くする成分であり、ガラス中にモル%で、20〜60%含有される。Ag2Oの含有量が20%よりも少ないとガラスの転移温度が高くなる傾向がある。一方、Ag2Oの含有量が60%よりも多いとガラス化しにくい傾向がある。Ag2Oの含有量は、22〜55%であると好ましく、25〜50%であるとより好ましい。
25は、ガラスの骨格を形成する成分であり、ガラスの骨格を形成する成分の中では比較的ガラス転移点を上昇させにくい。P25は、ガラス中にモル%で、15〜60%含有される。P25の含有量が15%よりも少ないとガラスが不安定になり、失透しやすくなる傾向があり、60%よりも多いと耐候性が低下する傾向がある。P25の含有量は、17〜50%であると好ましく、20〜35%であるとより好ましい。
TeO2は、ガラスを安定化する成分の中では比較的ガラス転移点を上昇させにくく、失透を抑制しつつ屈折率を向上させることができる。TeO2は、モル%で、ガラス中に2〜50%含有される。TeO2の含有量が2%よりも少ないとガラスを安定化する効果が充分に得られにくく、50%よりも多いとガラスの耐候性が損なわれやすい。TeO2の含有量は、5〜45%であると好ましく、7〜40%であるとより好ましい。
上記成分以外にも、下記の成分を必要に応じて添加することができる。
Nb25は、ガラスの耐候性を高める成分であり、モル%で、20%まで添加することができる。Nb25の含有量が20%よりも多いとガラスの粘性が高くなる傾向があり、ガラス転移点が高くなりやすい。Nb25の含有量は15%以下であると好ましく、12%以下であるとより好ましい。なお、良好な耐候性を得るためには、Nb25の含有量を1%以上とするのが好ましい。
ZnOは、ガラスを安定化する成分であり、モル%で、20%まで添加することができる。ZnOの含有量が20%よりも多いとガラスの粘性が高くなる傾向があり、ガラス転移点が高くなりやすい。ZnOの含有量は15%以下であると好ましく、12%以下であるとより好ましい。
23は、ガラスを安定化するとともに金型への融着を抑制する成分であり、モル%で、10%まで添加することができる。B23の含有量が10%よりも多いとガラスの耐候性が損なわれやすい。B23の含有量は7%以下であると好ましく、5%以下であるとより好ましい。
Al23は、ガラスを安定化する成分であり、モル%で、20%まで添加することができる。Al23の含有量が20%よりも多いとガラスの粘性が高くなる傾向があり、ガラス転移点が高くなりやすい。Al23の含有量は15%以下であると好ましく、12%以下であるとより好ましい。
本発明の光学ガラスには、ガラス転移点を低下させる目的でハロゲン化物、例えばAgIを添加することができる。その含有量は、モル%で、0〜20%であり、20%よりも多いと溶融時にハロゲンを含んだ揮発物が生じる懸念がある。AgIの含有量は17%以下であると好ましく、15%以下であるとより好ましい。
なお本発明の光学ガラスにおいては、溶融中にSnO、CuOを実質的に含有しないことが好ましく、その場合、大気中で溶融可能であることから特殊な条件で溶融する必要がない。実質的とは各成分の含有量が、モル%で、0.5%以下であることを指す。
また、本発明の光学ガラスは、別の態様として、ガラス成分としてAg2Oを含有し、波長460nmにおける透過率が65%以上であることを特徴とする。
波長460nmにおける透過率が65%以上であることにより、特に青色LEDなどの青色光に対する集光レンズなどに好適に使用することができる。また、波長460nmにおける透過率が68%以上であることが好ましく、70%以上であることがより好ましい。なお、透過率の測定は、表面を鏡面研磨した厚さ2mmの試料を用いて行われる。
波長460nm以外にも、波長300〜1600nmのいずれかにおける透過率を60%以上、好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上とすることで、光通信用部品やCDまたはDVDのピックアップとしての用途に好適に使用することが可能となる。例えば、波長1550nm付近の透過率を70%以上、好ましくは73%以上、より好ましくは75%以上にすれば、光通信用部品として好適に使用することができる。
本発明の光学ガラスは、ガラス成分としてAg2O成分を含有するため、ガラス転移点が低くなり、低温でのプレス成型が可能となる。ガラス中のAg2O成分の含有量は、特に限定されないが、目的とするガラス転移点や安定性を考慮して適宜調整される。具体的には、モル%で、ガラス中にAg2O成分が20〜60%の範囲で調節されることが好ましい。Ag2Oの含有量が20%よりも少ないとガラスの転移温度が高くなる傾向がある。一方、Ag2Oの含有量が60%よりも多いとガラス化しにくい傾向がある。Ag2Oの含有量は、22〜55%が好ましく、25〜50%がより好ましい。
また、P25やTeO2をはじめとするその他のガラス成分についても、前記と同様の範囲内で適宜添加することができる。
なお、ガラス成分の原料の一部に硝酸塩などの酸化剤を使用すれば、得られる光学ガラス中のAg+イオンの還元によるAgコロイドの生成を抑制できるために、光学ガラスの透過率、特に460nm付近の透過率を向上させることができる点で好ましい。このような酸化剤としては、例えばAgNO3、Zn(NO32、Al(NO33などの硝酸塩原料が使用できる。硝酸塩原料は、ガラス原料中の全Ag元素含有量に対するNO3 -イオンの含有量が、モル%で、好ましくは0.3〜60%、より好ましくは0.5〜50%となるように使用される。硝酸塩原料の含有量が、ガラス原料中の全Ag元素含有量に対して0.3%未満であると、十分な透過率向上の効果を得ることができず、一方、60%を超えると、ガラス溶融時に気泡の発生が多くなって溶融性に劣る傾向があり、また有害ガスの発生量も多くなる。例えば、原料Ag2Oの替わりにAgNO3を用いる場合は、原料Ag2Oのうち、好ましくは0.15〜30%、より好ましくは0.25〜25%を、その2倍モル量のAgNO3に置換して配合すればよい。
本発明の光学ガラスにおいて、ガラス転移点は280℃以下であることが好ましく、270℃以下であることがより好ましく、260℃以下であることがさらに好ましい。ガラス転移点が280℃よりも高いと、プレス成型する際に金型の劣化を抑制しにくい傾向がある。なお、ガラスをプレス成型する温度はガラス転移点より30〜50℃高い温度である。ガラス転移点の下限は特に限定されないが、一般的には150℃以上である。
本発明の光学ガラスにおいて、ガラスの屈折率ndは1.6以上であることが好ましく、1.7以上であるとより好ましく、1.8以上であるとさらに好ましい。屈折率ndが1.6よりも小さいとレンズに加工した場合、焦点距離が長くなりやすく機器を小型化しにくい。
本発明の光学ガラスは、30〜200℃の温度範囲において、熱膨張係数が60〜200×10-7/℃であるとSUS製やチタン製などの金型や金属製ホルダーとの熱膨張係数の差が小さくなり、プレス成型の際、金型の表面形状を正確に転写しやすい。また、プレス成型された光学部品を金属ホルダーに固定しても熱膨張係数の差による割れや剥離は発生しにくい。熱膨張係数は、70〜190×10-7/℃であると好ましく、80〜185×10-7/℃であるとより好ましい。なお、本発明において、「熱膨張係数」とは、ディラトメーターを用いて測定した値を指す。
本発明の光学ガラスを実施例を用いて詳細に説明する。
(実施例1〜4)
表1に実施例1〜4の光学ガラスを示す。
Figure 2007186407
表中の実施例1〜4の光学ガラスは、以下のようにして作製した。
まず、表1に記載の組成となるようにガラス原料を調合し、白金ルツボを用いて800℃で1時間溶融した。次に、溶融ガラスを白金ルツボからカーボン板の上に流しだして厚さ約7mmのガラス板を成形した。最後に、ガラス板をアニールして、各実施例の試料を作製した。
得られた光学ガラスについてガラス転移点(Tg)、屈折率(nd)、熱膨張係数、透過率を測定した。これらの結果を表1に示す。
表1から明らかなように、実施例1〜4の光学ガラスは、ガラス転移点が234〜259℃と低く、かつndで1.834〜1.943という高い屈折率を示していることがわかる。また、熱膨張係数は165〜178×10-7/℃であった。また透過率は、波長600nmにおいて79.5〜80.3%、波長1550nmにおいて83.4〜84.9%であった。
なお、ガラス転移点(Tg)は、直径5.0mm、長さ20mmの円柱状の試料を作製し、ディラトメーターを用いて熱膨張曲線を測定し、低温領域と異常膨張領域をそれぞれ直線で延長し、その交点に対応する温度をガラス転移点とした。
屈折率(nd)は、屈折率計を用いて、ヘリウムランプのd線(波長587.8nm)において測定した。
熱膨張係数は、直径5.0mm、長さ20mmの円柱状の試料を作製し、ディラトメーターを用いて30〜200℃において熱膨張曲線を測定し、平均熱膨張係数を算出した。
透過率は、肉厚が2mmになるように鏡面研磨して試料を作製した後、分光光度計(島津製作所製 UV−3100PC)を用いて波長300〜1600nmにおいて測定し、表中には600nmと1550nmにおける透過率を示した。
(実施例5〜13および比較例1、2)
表2に実施例5〜13および比較例1、2の光学ガラスを示す。
Figure 2007186407
実施例5〜13および比較例1、2の光学ガラスは、実施例1〜4と同様の方法により作製した。なお、実施例5〜12では、原料酸化銀成分のうち、モル%で12%に相当する量を、その2倍モル量のAgNO3として調合した。
得られた光学ガラスについてガラス転移点(Tg)、屈折率(nd)、熱膨張係数、透過率を前記方法にしたがって測定した。さらに、各試料について耐候性を評価した。これらの結果を表2に示す。
表2から明らかなように、実施例5〜13の光学ガラスは、ガラス転移点が228〜272℃と低く、かつndで1.834〜2.008という高い屈折率を示していることがわかる。また、熱膨張係数は158〜178×10-7/℃であった。また透過率は、波長460nmにおいて27.9〜74.9%、波長600nmにおいて79.5〜80.6%、波長1550nmにおいて83.4〜84.9%であった。ここで、原料Ag2O成分のうちの一部をAgNO3として添加した実施例5〜12では、波長460nmにおいて72.5〜74.9%という高い透過率を示していることがわかる。
一方、比較例1では、Ag2Oをモル%で70%と多く含有していたためガラス化しなかった。また、比較例2では、P25をモル%で65%含有していたため耐候性に劣るものとなった。
なお耐候性は、鏡面研磨したガラス片を、温度85℃、湿度85%の環境下で1000時間保持し、ガラス表面に異物の発生の有無を確認することで評価した。異物が発生していなければ○、発生していれば×とした。
本発明の光学ガラスは、特定波長の光の透過率や屈折率が高いとともに、ガラス転移点を低くすることができるためプレス成型時に金型を劣化させにくく、金型表面の形状を精密に転写することができる。そのため、レンズ、プリズム、カバーガラス等の様々な光学部品に好適である。

Claims (9)

  1. モル%で、ガラス組成として、Ag2O 20〜60%、P25 15〜60%、TeO2 2〜50%を含有することを特徴とする光学ガラス。
  2. さらに、モル%で、Nb25 0〜20%、ZnO 0〜20%、B23 0〜10%を含有することを特徴とする請求項1に記載の光学ガラス。
  3. ガラス組成としてAg2Oを含有し、波長460nmにおける透過率が65%以上であることを特徴とする光学ガラス。
  4. モル%で、Ag2O 20〜60%を含有することを特徴とする請求項3に記載の光学ガラス。
  5. さらに、モル%で、P25 15〜60%、TeO2 2〜50%を含有することを特徴とする請求項4に記載の光学ガラス。
  6. モル%で、Nb25 1〜20%を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光学ガラス。
  7. ガラス転移点が280℃以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光学ガラス。
  8. 屈折率ndが1.6以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の光学ガラス。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の光学ガラスをプレス成型してなる光学部品。
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