JP2008201646A - 光学ガラス及び光学素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の光学恒数を有し、Tg及びTLが低く、プレス成形に適した粘性を有する光学ガラスを提供する。
【解決手段】重量%で、SiO2:0.5〜4%、B23:20〜30%、ZnO:10〜20%、ZrO2:1〜10%、La23:30〜45%、Nb25:5〜12%、WO3:1〜15%、TiO2:0.5〜3.5%、CaO:0.5〜3%、Li2O:0.1〜0.5%、Na2O:0〜0.4%(ただし、ゼロを含む)、K2O:0〜0.4%(ただし、ゼロを含む)、ただし、Li2O+Na2O+K2O:0.1〜0.5%、の各ガラス成分を有する構成とする。
【選択図】なし

Description

本発明は光学ガラス及びこの光学ガラスからなる光学素子に関し、より詳細にはプレス成形に適した光学ガラス及びこの光学ガラスからなる光学素子に関するものである。
ガラス光学素子の製造法としては、屈伏温度(At)以上に加熱したガラスを、加熱した一対の上型・下型からなる成形金型を用いてプレスすることにより成形を行ういわゆるプレス成形法が、従来のガラスを研磨する成形法に比べて製造工程が少なく、その結果短時間且つ安価に製造することができることから、近年、ガラスレンズなどの光学素子の製造方法として広く使用されている。
このプレス成形法は再加熱方式とダイレクトプレス方式とに大別できる。再加熱方式は、ほぼ最終製品形状を有するゴブプリフォームあるいは研磨プリフォームを作成した後、これらのプリフォームを軟化点以上に再び加熱し、加熱した上下一対の金型によりプレス成形して最終製品形状とする方式である。一方、ダイレクトプレス方式は、加熱した金型上にガラス溶融炉から溶融ガラス滴を直接滴下し、プレス成形することにより最終品形状とする方式である。これらいずれの方式のプレス成形法でもガラスを成形する場合に、プレス金型をガラス転移温度(以下「Tg」と記すことがある)近傍またはそれ以上の温度に加熱する必要がある。このため、ガラスのTgが高いほどプレス金型の表面酸化や金属組成の変化が生じやすく、金型寿命が短くなるため、生産コストの上昇を招く。窒素などの不活性ガス雰囲気下で成形を行うことにより金型劣化を抑制することもできるが、雰囲気制御をするためには成形装置が複雑化し、また不活性ガスのランニングコストも必要となるため生産コストが上昇する。したがって、プレス成形法に用いるガラスとしてはTgのできるだけ低いものが望ましい。また、耐失透性を向上させる観点からは液相温度(以下「TL」と記すことがある)についてもTgと同様に低い方が望ましい。
そこで人体への悪影響が懸念される鉛化合物を用いずにガラスのTg及びTLを低くする技術が種々検討され提案されている(例えば特許文献1〜3)。
特開2005−330154号公報 特開2005−263570号公報 特開平06−305769号公報
しかしながら前記提案の光学ガラスでは、アルカリ成分を多量に添加することによってTg及びTLを低くしているので、例えばダイレクトプレス成形における滴下時のノズル温度でのガラスの粘度が低くなってしまい、ノズルからガラスが滴下しにくくなると同時に、滴下したガラスが金型上で平たくなり成形困難となることがあった。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、Tg及びTLが低く、しかもプレス成形に適したガラス粘性を有する光学ガラスを提供することにある。
また本発明の他の目的は、高屈折率・低分散の光学恒数を有し、生産性の高い光学素子を提供することにある。
本発明者は前記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、B23−ZnO−La23−Nb25−WO3系のガラス組成を基本として、これらの主成分を含有量を最適化するとともに、アルカリ成分及びその他のガラス成分の含有量を調整することによって、所定の光学恒数を維持しながらプレス成形に適した粘性が得られることを見出し本発明をなすに至った。
すなわち、本発明のプレス成形用光学ガラスは、重量%で、SiO2:0.5〜4%、B23:20〜30%、ZnO:10〜20%、ZrO2:1〜10%、La23:30〜45%、Nb25:5〜12%、WO3:1〜15%、TiO2:0.5〜3.5%、CaO:0.5〜3%、Li2O:0.1〜0.5%、Na2O:0〜0.4%(ただし、ゼロを含む)、K2O:0〜0.4%(ただし、ゼロを含む)、ただし、Li2O+Na2O+K2O:0.1〜0.5%、の各ガラス成分を有することを特徴とする。なお、以下「%」は特に断りのない限り「重量%」を意味するものとする。
ここで、ガラスの安定性向上や光学恒数の調整などの観点から、重量%で、Al23:0〜3%、GeO2:0〜5%、SrO:0〜3%、BaO:0〜3%、Bi23:0〜3%、Sb23:0〜0.5%のガラス成分の1種または2種以上をさらに含有させてもよい。
また溶融生産性及び成形性などの観点から、屈折率(nd)を1.81〜1.85の範囲、アッベ数(νd)を36〜40の範囲、液相温度(TL)を950℃以下、ガラス転移温度(Tg)を590℃以下、比重(ρ)を4.6g/cm3とするのが好ましい。
本発明によれば、前記光学ガラスからなる光学素子が提供される。このような光学素子としてはレンズやプリズム、ミラーなどが好ましい。
本発明の光学ガラスでは所定のガラス成分を特定量含有するので、高屈折率・低分散の光学恒数が得られ、またTg及びTLが低く、さらにはプレス成形に適した粘性が得られる。
また本発明の光学素子は、前記光学ガラスをプレス成形することにより作製するので、前記光学ガラスの特性を有し、また生産効率が高く低コスト化が図れる。
本発明の光学ガラスの各成分を前記のように限定した理由について以下説明する。まず、SiO2は本発明における必須のガラス成分であり、少量添加することによりガラスを安定化することができ、且つガラスの粘性や耐久性を向上させることができる。SiO2の含有量が0.5%未満であると上記効果が得られない。他方、SiO2の含有量が4%を超えると耐失透性が悪化する。そこでSiO2の含有量を0.5〜4%の範囲と定めた。より好ましいSiO2の含有量は1〜4%の範囲である。
23は、ガラス骨格を構成する本発明における必須のガラス成分であって、ガラスの安定化に大きく寄与する成分である。B23の含有量が20%未満であるとガラスが不安定となり耐失透性が悪化する。他方、含有量が30%を超えると屈折率が低下し所望の光学恒数が得られなくなる。そこでB23の含有量を20〜30%の範囲と定めた。より好ましい含有量は20〜27%の範囲である。
ZnOは本発明の必須のガラス成分であって、熱膨張係数を小さく保ったままTgを下げる効果を奏する。ZnOの含有量が10%未満であると前記効果が得られず、逆に含有量が20%を超えると屈折率が低下し所望の光学恒数が得られなくなるとともに耐失透性が悪化する。そこでZnOの含有量を10〜20%の範囲と定めた。より好ましいZnOの含有量は12〜18%の範囲である。
ZrO2は本発明の必須のガラス成分であって、屈折率を高め、ガラスの耐久性を向上させる効果を奏する。ZrO2の含有量が1%未満であると前記効果が得られず、逆に含有量が10%を超えるとガラスの溶融性および耐失透性が著しく悪化する。そこで、ZrO2の含有量を1〜10%の範囲と定めた。より好ましいZrO2の含有量は1〜6%の範囲である。
La23は本発明の必須のガラス成分であって、ガラスの屈折率を高めると共に分散を低める効果を奏する。La23の含有量が30%未満であると所望の光学恒数が得られない。逆にLa23の含有量が45%を超えるとTgが高くなるとともに耐失透性が悪化する。そこでLa23の含有量を30〜45%の範囲と定めた。より好ましいLa23の含有量は32〜42%の範囲である。
Nb25は本発明の必須のガラス成分であって、ガラスの屈折率を高め、耐失透性を向上させる効果を奏する。Nb25の含有量が5%未満であると屈折率が低下し所望の光学恒数が得られない。逆にNb25の含有量が12%を超えるとアッベ数が小さくなり所望の光学恒数が得られにくくなる。そこで、Nb25の含有量を5〜12%の範囲と定めた。より好ましいNb25の含有量は7〜10%の範囲である。
WO3は本発明の必須のガラス成分であって、Tgの上昇を抑制しながらガラスの屈折率を高めるとともに、耐失透性を大きく向上させる効果を奏する。WO3の含有量が1%未満であると前記効果が得られない。逆にWO3の含有量が15%を超えるとアッベ数が小さくなり、所望の光学恒数が得られにくくなる。またガラスの着色度が悪化し、比重が大きくなる。そこで、WO3の含有量を1〜15%の範囲と定めた。より好ましいWO3の含有量は5〜12%の範囲である。
TiO2は本発明の必須のガラス成分であって、屈折率を高めるとともに耐失透性を向上させる効果を奏する。TiO2の含有量が0.5%未満であると前記効果が十分には得られない。逆にTiO2の含有量が3.5%を超えると、アッベ数が小さくなるとともにガラスの着色度が悪化する。そこで、TiO2の含有量を0.5〜3.5%の範囲と定めた。より好ましいTiO2の含有量は0.5〜3%の範囲である。
CaOは本発明の必須のガラス成分であって、ガラスの溶融性を向上させるとともに比重を小さくする効果を奏する。さらにガラスの光学恒数の調整に用いることができる。CaOの含有量が0.5%未満であると前記効果が得られない。逆にCaOの含有量が3%を超えると、耐失透性が悪化するとともに屈折率が低くなり所望の光学恒数が得られなくなる。そこでCaOの含有量を0.5〜3%の範囲と定めた。より好ましいCaOの含有量は0.5〜2%の範囲である。
Li2Oは本発明の必須のガラス成分であって、Tgを大きく低下させる効果を奏するとともに少量の添加によってガラスの安定化に寄与し、さらにはガラスの比重を小さくする効果を奏する。Li2Oの含有量が0.1%未満であると前記効果が十分には得られない。逆にLi2Oの含有量が0.5%を超えるとガラスの粘性が低下しプレス成形に必要な粘性を確保できなくなる。そこでLi2Oの含有量を0.1〜0.5%の範囲と定めた。より好ましい含有量は0.1〜0.3%の範囲である。
またNa2OとK2Oは、Li2Oと同様の効果を奏するが、それぞれ0.4%を超えて含有させると、ガラスの粘性が低下しプレス成形に必要な粘性を確保できなくなる。そこでNa2OとK2Oの含有量をそれぞれ0〜0.4%(ゼロを含む)の範囲とした。
そして、R2O(R=Li,Na,K)成分の総量が0.1%未満であると、Tgを低下させる効果が不十分となる。逆に、R2O成分の総量が0.5%を超えると、ガラスの粘性が低下しプレス成形に必要な粘性を確保できなくなる。そこでR2Oの総量を0.1〜0.5%の範囲と定めた。より好ましいR2Oの総量は0.1〜0.3%の範囲である。
また、本発明の光学ガラスでは、Al23、GeO2、SrO、BaO、Bi23、Sb23のガラス成分の1種または2種以上を必要によりさらに特定量含有させてもよい。これら成分に限定した理由をそれぞれ以下に説明する。
Al23はガラスの耐久性を向上させる効果を有するが、その含有量が3%を超えるとガラスの溶融性および耐失透性が悪化する。そこでAl23の含有量を0〜3%の範囲とした。より好ましいAl23の含有量は0〜2%の範囲である。
GeO2は屈折率を向上させる効果を奏するが、5%を超えて含有させると耐失透性が悪化する。そこでGeO2の含有量を0〜5%の範囲とした。より好ましいGeO2の含有量は0〜2%の範囲である。
SrOとBaOは光学恒数の調整に用いられるが、それぞれの含有量が3%を超えると耐失透性が悪化するとともに光学恒数が低下して所望の光学恒数が得られなくなる。そこでSrOとBaOの含有量をそれぞれ0〜3%の範囲とした。より好ましいSrOとBaOの含有量はそれぞれ0〜2%の範囲である。
Bi23は、Tgを上昇させずにガラスの屈折率を高める効果を奏し、また耐失透性を向上させる効果を奏するが、含有量が3%を超えるとガラスの着色度が悪化する。そこで、Bi23の含有量を0〜3%の範囲とした。
Sb23は、少量添加されることにより清澄作用を向上させる効果を奏する。そこで、Sb23の含有量を0〜0.5%の範囲とした。なお、清澄作用を得るためにLi2CO3を用いても構わない。
また、本発明の光学ガラスでは必要により、Y23、Gd23、Ta25、CuOなどの従来公知のガラス成分及び添加剤を本発明の効果を害しない範囲で添加してももちろん構わない。
本発明の光学素子は前記光学ガラスをプレス成形することによって作製される。このプレス成形法としては、溶融したガラスをノズルから、所定温度に加熱された金型へ滴下しプレス成形するダイレクトプレス成形法、及びプリフォーム材を金型に載置してガラス軟化点以上に加熱してプレス成形する再加熱成形法が挙げられる。このような方法によれば研磨、研削工程が不要となり、生産性が向上し、また自由曲面や非球面といった加工困難な形状の光学素子を得ることができる。
成形条件としては、ガラス成分や成形品の形状などにより異なるが一般に、金型温度はTg〜(Tg+30)℃の範囲が好ましく、中でもガラス転移温度に近い温度域が好ましい。プレス時間は数秒〜数十秒の範囲が好ましい。またプレス圧力は光学素子の形状や大きさにもよるが2×107N/m2〜6×107N/m2の範囲が好ましく、高圧力でプレスするほど高精度の成形ができる。ダイレクトプレス成形に必要なガラス粘度は7〜30ポアズの範囲である。また金型の材料としては、SiCなどの耐熱性セラミックス型材の表面にダイヤモンドライクカーボンなどの離型膜を施したものが好適に用いられる。
本発明の光学素子は、例えばデジタルカメラのレンズやレーザービームプリンタなどのコリメータレンズ、プリズム、ミラーなどとして用いることができる。
以下に本発明を実施例により更に具体的に説明する。なお、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1〜11、比較例1〜3
酸化物、水酸化物、炭酸塩及び硝酸塩など一般的なガラス原料を用いて、表1及び表2に示す目標組成となるように、ガラスの原料を調合し、粉末で十分に混合して調合原料とした。これを1,200〜1,400℃に加熱された溶融炉に投入し、溶融・清澄後、撹拌均質化して予め加熱された金属製の鋳型に鋳込み、室温まで徐冷して各サンプルを製造した。これら各サンプルについてのd線に対する屈折率(nd)およびアッベ数(νd)、液相温度(TL)、ガラス転移温度(Tg)、屈伏温度(At)、熱膨張係数(α)、比重を測定した。測定結果を表1及び表2に合わせて示す。
なお、比較例1は前述の特許文献1(特開2005-330154号公報)の実施例22、比較例2は特許文献2(特開2005-263570号公報)の実施例16、比較例3は特許文献3(特開平6-305769号公報)の実施例5をそれぞれ追試したものである。
上記の物性測定は日本光学硝子工業会規格(JOGIS)の試験方法に準じて行った。具体的には次のようにして測定した。
イ)屈折率(nd)とアッベ数(νd
前記のように、溶融し鋳型に流し込んだガラスを室温まで−30℃/時間で徐冷してサンプルとし、これをカルニュー光学工業社製「KPR-200」を用いて行った。
ロ)ガラス転移温度(Tg)と屈伏温度(At)、熱膨張係数(α)
セイコーインスツルメンツ社製の熱機械的分析装置「TMA/SS6000」を用いて毎分5℃の昇温条件で行った。なお、熱膨張係数は100〜300℃の温度範囲におけるものである。
ハ)液相温度(TL
ガラスを入れた50ccの白金坩堝を、所定温度に保持された電気炉内に10時間放置し、その後鋳型に流し込んでガラスブロックを作製し、このガラスブロック内部の失透(結晶)の有無を、オリンパス社製の光学顕微鏡「BX50」の倍率100倍を用いて観察した結果である。
ニ)比重
アルキメデス法を用いて測定した
Figure 2008201646
Figure 2008201646
表1から明らかなように、実施例1〜11の光学ガラスでは、屈折率が1.811〜1.846、アッベ数が36.0〜40.1と高屈折率・低分散の光学恒数を有し、しかもTgが589℃以下、Atが632℃以下とプレス成形に適しているものであった。またTLが950℃以下で、100〜300℃における熱膨張係数(α)が77以下、比重が4.57g/cm3以下と成形性等に優れたものであった。
これに対して、表2に示すように、無アルカリ組成の比較例2の光学ガラスでは、液相温度TLが1020℃と高かった。また比重が4.86g/cm3と大きく、大口径撮像用レンズとした場合に重量が著しく大きくなる問題がある。SiO2が8.5%と多く、B23が18.5%と少ない比較例3の光学ガラスでは、液相温度TLが1050℃と高く耐失透性が悪化していた。
一方、比較例1の光学ガラスでは、表2に示す物性値に劣ったところは見られなかったが、粘性の点でプレス成形に適さないものであった。図1に、実施例11と比較例1の光学ガラスの粘性曲線を示す。図1は、縦軸を粘度、横軸を温度として、温度変化に対する光学ガラスの粘度変化を表したものである。実施例11の光学ガラスの液相温度TLは920℃であり、このときの粘度は15ポアズ程度であった。また作業温度(滴下時のノズル設定温度:TL+30℃)、すなわち950℃での粘度は9ポアズ程度であり、実施例11の光学ガラスはダイレクトプレス成形に適した粘度を有するものであった。これに対し、Li2Oを2.0%と多く含有する比較例1の光学ガラスでは、液相温度TL:920℃のときの粘度は5ポアズ程度であり、作業温度:950℃での粘度は3〜4ポアズ程度しかなく、ダイレクトプレス成形に適さないものであった。
実施例11及び比較例1の光学ガラスの粘性曲線を示すグラフである。

Claims (4)

  1. 重量%で、
    SiO2:0.5〜4%、
    23:20〜30%、
    ZnO:10〜20%、
    ZrO2:1〜10%、
    La23:30〜45%、
    Nb25:5〜12%、
    WO3:1〜15%、
    TiO2:0.5〜3.5%、
    CaO:0.5〜3%、
    Li2O:0.1〜0.5%、
    Na2O:0〜0.4%(ただし、ゼロを含む)、
    2O:0〜0.4%(ただし、ゼロを含む)、
    ただし、Li2O+Na2O+K2O:0.1〜0.5%、
    の各ガラス成分を有することを特徴とするプレス成形用光学ガラス。
  2. 重量%で、
    Al23:0〜3%、
    GeO2:0〜5%、
    SrO:0〜3%、
    BaO:0〜3%、
    Bi23:0〜3%、
    Sb23:0〜0.5%、
    のガラス成分の1種または2種以上をさらに含有する請求項1記載のプレス成形用光学ガラス。
  3. 屈折率(nd)が1.81〜1.85の範囲、アッベ数(νd)が36〜40の範囲、液相温度(TL)が950℃以下、ガラス転移温度(Tg)が590℃以下、比重(ρ)が4.6g/cm3である請求項1又は2記載のプレス成形用光学ガラス。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のプレス成形用光学ガラスからなることを特徴とする光学素子。
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