JP2007181596A - 遊技機用台間機 - Google Patents

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Abstract

【課題】メダル送り装置内部の満杯状態を解消することができ、満杯によるメダル詰まりを防止可能な遊技機用台間機を提供する。
【解決手段】一括投入開口31と、メダル貯め部44と、搬送装置50とを少なくとも備える遊技機用台間機において、メダル貯め部44の下方に、排出開口49と、この排出開口49を開閉する開閉部材81を設け、排出開口49の下方に、排出される貯留物を受け入れる受け皿90を設け、メダル貯め部44に満杯検知手段210を設け、満杯検知手段210が、メダル貯め部44の満杯を検知した場合には、開閉部材81を開いて排出開口49を開放し、メダル貯め部44内のメダルを受け皿90に落下させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、スロットマシンなどのメダル遊技機に隣接して設置される遊技機用台間機に関するものである。
従来より、スロットマシンなどのメダルを遊技媒体とする遊技機において、効率の良い遊技を行いたいという要請、あるいは、なるべく遊技メダルに手を触れないで遊技を行いたいという要請に基づき、本体の正面に一括投入口とメダル送り装置を備えた一括投入機構を取り付け、遊技メダルを直接遊技機に供給可能にした遊技機用台間機(メダル貸し出し機)が考案されている(特許文献1参照)。この遊技機用台間機は、一括等投入口から投入されたメダルが貯留されるメダル貯め部を有し、メダル貯め部の下層に貯留されているメダルから徐々に搬送ベルトで移送し、移送されるメダルを分離ローラで一枚づつ分離して、隣接する遊技機(スロットマシン)に送り出すように形成されている。
特開2005−342433号公報(図1)
しかし、上記したようなメダル送り装置を有する遊技機用台間機にあっては、一括投入口から大量のメダルが投入された場合、メダル貯め部が満杯になって、メダル詰まりを起こしやすいという問題点があった。
そこで、各請求項に記載された発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、メダル送り装置内部の満杯状態を解消することができ、満杯によるメダル詰まりを防止可能な遊技機用台間機を提供しようとするものである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、筐体の開口上部を開閉自在かつ閉塞可能な上扉(13A)と、筐体の開口下部を開閉自在かつ閉塞可能な下扉(13B)とを備え、前記下扉(13B)の上面側端部には、遊技メダルを側面側から受け入れ可能な側方移送通路(12)を有するメダル投入口(10)を備えた一の遊技機(スロットマシン1)に隣接して設置される遊技機用台間機(メダル貸出機2)であって、一括投入される複数枚の遊技メダルを受け入れ可能な一括投入開口(31)と、この一括投入開口(31)の下方に設けられ、遊技メダルを貯留可能なメダル貯め部(44)と、隣接する一の遊技機(1)の側方移送通路(12)に遊技メダルを転送するための投入導入路(ノズル部60)と、メダル貯め部(44)に貯留されている遊技メダルを一枚ずつ前記投入導入路(60)に送り出す搬送装置(50)とを少なくとも備える遊技機用台間機に係る。
ここで、前記「遊技機」は、遊技メダルを遊技媒体として投入する遊技機であって、遊技機用台間機(2)を挟んで遊技場に並列設置されるものである。前記メダル投入口(10)は、遊技機に遊技メダルを投入する部分であって、遊技メダルを落とし込む孔などの開口部の他、遊技メダルを開口部に誘導するための通路や凹部も含む。例えば側方移送路(12)は、遊技メダルを上方から投入可能なスリットである上部投入開口(11)と連通していてもよい。
またここで、前記「遊技機用台間機」は、例えばメダル貸出機(2)とすることができ、上記構成の他にも、メダルを払い出すための払い出し装置(貸し出メダル払い出し装置23)や紙幣カウンター(22)を備えていてもよい。
また、遊技メダルの「一括投入」とは、メダルの向きを揃えて投入したり一枚ずつ投入するのではなくて、適宜手に掴んだ遊技メダルをランダムに投入開口に投げ入れるような場合のことを言うものである。
前記メダル貯め部(44)は、投入開口(31)から投入された遊技メダルを一時的に貯留可能な空間である。なお、遊技機用台間機がメダル貸出機(2)の場合には、メダル貸出機(2)から直接このメダル貯め部(44)に遊技メダルが払い出されるようにしてもよい。例えば、メダル貸出機(2)のメダル排出口を一括投入開口(31)の上方に設けたり、メダル排出口とメダル貯め部(44)との間に移送通路(払い出し通路(42))を設けてもよい。
前記投入導入路(60)は、メダル受け口(67)とメダル排出口(66)との間に遊技メダルが通過可能なメダル移送路(65)を形成したブロック部材とすることができる。そして、メダル送り装置(40)により送り出された遊技メダルを、メダル受け口(67)が受け入れるように形成されている。また、メダル排出口(66)は、隣接する遊技機(1)のメダル投入口(10)の側方に位置するように配置される。
前記搬送装置(50)は、搬送ベルト(53)を用いたベルト式メダル送り装置や、送り出し円板を用いたディスク式メダル送り装置などとすることができ、一括投入されメダル貯め部(44)に貯留された遊技メダルを一枚ずつ、投入導入路(60)に送り出すことができる装置であれば、どのような構成を有していても構わない。
そして、本発明における遊技機用台間機(2)は、前記メダル貯め部(44)の下方に、排出開口(キャンセル開口49)と、この排出開口(49)を開閉する開閉部材(開閉板82)を設け、前記排出開口(49)の下方に、排出開口(49)から排出される貯留物を受け入れる受け皿(90)を設け、前記メダル貯め部(44)に、貯留されたメダルが所定の位置まで積み重なったことを検知可能な満杯検知手段(貯め部センサ210)を設けてある。そして、この満杯検知手段(210)が、メダル貯め部(44)の満杯を検知した場合には、前記開閉部材(82)を開いて前記排出開口(49)を開放し、メダル貯め部(44)内のメダルを前記受け皿(90)に落下させるように形成されていることを特徴とする。
ここで、前記開閉部材(82)は、例えばソレノイドの作動により揺動又はスライド移動して排出開口(49)を開閉自在な板部材とすることができる。また、前記受け皿(90)は、上方が開口する皿状又は椀状の容器とすることができる。受け皿(90)は、遊技機用台間機(2)を挟んで一の遊技機と併設される他の一の遊技機の下扉を開くときに、これと干渉しないように移動(回転、回動等)可能に形成されていてもよい。
前記満杯検知手段(210)は、メダル貯め部(44)に設けられた遮光センサ、接触センサ、近接センサなどの検知装置とすることができ、メダル貯め部(44)内のメダルが一定の高さ位置まで貯まったことを認識可能であればどのような構成であっても構わない。
(作用)
本発明に係る遊技機用台間機(2)を一の遊技機(1)の隣に設置すれば、一括投入開開口(31)から一括投入した遊技メダルを一枚ずつメダル投入口(10)に投入させることができ、遊技中における遊技機への遊技メダルの投入を効率的に行うことができる。
そして、満杯検知手段(210)によりメダル貯め部(44)の満杯状態が検知された場合には、開閉部材(82)を開いて排出開口(49)が開放される。これにより、メダル貯め部(44)のメダルは下方の受け皿(90)に落下し、メダル貯め部(44)の満杯状態が解消される。
なお、開閉部材(82)は、必ずしも満杯検知手段(210)の満杯検知の直後に開かなくともよい。例えば、一定時間満杯状態が継続して検知されている場合や、満杯検知後に一定時間搬送装置(50)を強制駆動(駆動停止スイッチを無効にする)させて、それでも満杯状態が解消しない場合に開閉部材(82)を開くようにしてもよい。満杯状態解消後には、開閉部材(82)を閉じればよい。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記一括投入開口(31)を開閉可能な蓋部材(摺動板310)を設け、前記満杯検知手段(210)が、メダル貯め部(44)の満杯を検知した場合には、前記蓋部材(310)で前記一括投入開口(31)を閉塞することを特徴とする。
本発明は、満杯状態の場合に追加のメダル投入を物理的に阻止して、満杯解消を促進するようにしたものである。
ここで、前記蓋部材(310)は、モータやソレノイドで移動(スライド、回動)可能な板状部材とすることができ、通常時は一括投入開口(31)が開放される位置に収納されていて、満杯検知手段(210)の満杯検知時には、一括投入開口(31)が少なくともメダルが投入不能となるよう閉塞される位置まで移動するように形成されている。
なお、蓋部材(310)は、必ずしも満杯検知手段(210)の満杯検知の直後に閉じなくともよい。例えば、一定時間満杯状態が継続して検知されている場合や、満杯検知後に一定時間搬送装置(50)を強制駆動させて、それでも満杯状態が解消しない場合に蓋部材(310)を閉じるようにしてもよい。さらに、蓋部材(310)を閉じても満杯状態が解消されない場合には、開閉部材(82)を開いて受け皿(90)にメダルを排出させるようにしてもよい。満杯状態解消後には、蓋部材(310)を開いて、投入可能な状態にすればよい。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、遊技者に貸し出すメダルを払い出すための払い出し装置(貸し出しメダル払い出し装置23)と、この払い出し装置(23)から払い出されるメダルを、前記一括投入開口(31)を経ずに前記メダル貯め部(44)に誘導する払い出し通路(42)とを備え、前記満杯検知手段(210)が、メダル貯め部(44)の満杯を検知した場合には、前記払い出し装置(23)の払い出し作動を停止して、前記払い出し通路(42)からメダル貯め部(44)へのメダル流入を禁止するように形成されていることを特徴とする。
本発明は、遊技機用台間機(2)をメダル貸出機とし、貸し出しメダルが直接メダル貯め部(44)に払い出されるように形成したものである。このように形成することにより、貸し出しメダルを手で取り上げて一括投入開口(31)に投入する手間が省けるものである。
本発明においては、例えば、満杯検知手段(210)の満杯検知によって蓋部材(310)を閉じたり開閉部材(82)を開いても、満杯状態が解消されない場合に、払い出し装置(23)の作動を一時停止させることができる。なお、満杯状態解消後には、払い出し装置(23)の作動を再開させればよい。このとき、遊技者に対して、受け皿(90)のメダルを一括投入開口(31)に投入するよう促す報知を行うと好適である。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、上記した請求項3記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記受け皿(90)に貯留されるメダルが所定の位置まで積み重なったことを検知可能な受け皿満杯検知手段(受け皿センサ220)を設け、前記満杯検知手段(210)の満杯検知に基づいて前記開閉部材(82)を開き排出開口(49)を開放した後、前記受け皿満杯検知手段(220)が、受け皿(90)の満杯を検知した場合には、前記払い出し装置(23)の払い出し作動を停止して、前記払い出し通路(42)からメダル貯め部(44)を経た受け皿(90)へのメダル流入を禁止するように形成されていることを特徴とする。
ここで、前記受け皿満杯検知手段(220)は、受け皿(90)、又は排出開口(49)から受け皿(90)間での間の通路(キャンセル通路38)に設けられた遮光センサ、接触センサ、近接センサなどの検知装置とすることができ、受け皿(90)内のメダルが一定の高さ位置まで貯まったことを認識可能であればどのような構成であっても構わない。
本発明においては、例えば、満杯検知手段(210)の満杯検知に基づいて蓋部材(310)を閉じて追加投入を禁止し、開閉部材(82)を開いてメダル貯め部(44)のメダルを受け皿(90)に逃がしても、受け皿(90)にどんどんメダルが落下している状態の時には、払い出し装置(23)からのメダル払い出しを停止させるようにすることができる。なお、払い出し装置(23)の払い出し作動を停止させると同時に、開閉部材(82)を閉じるようにすれば、排出メダルが受け皿(90)から溢れ出すのを防止することができる。
本発明は、以上のように構成されているので、メダル送り装置内部に遊技メダルを残留させることなく、簡易かつ確実に取り出せる受け皿を備える遊技機用台間機を提供することができる。
本発明の最良の実施形態を、遊技機としてスロットマシンを、遊技機用台間機としてメダル貸出機を例に、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図14は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は一括投入機構3の縦断面図、図2はスロットマシン1及びメダル貸出機2の外観斜視図、図3は一括投入機構3及びメダル投入口10の拡大斜視図、図4及び図5はメダル送り装置の斜視図、図6は一括投入機構3の部分縦断面図、図7はシャッターを示す平面図、図8及び図9は満杯検知装置を示す図、図10乃至図14はメダル送り制御の流れを示すフローチャート図である。
本実施の形態におけるメダル貸出機2は、スロットマシン1に隣接して設置され、一台のスロットマシンに一機ずつ対応するように設けられている。
(スロットマシン1)
スロットマシン1は、図2に示すように、筐体の正面側に取り付けられた前扉13を有し、正面側には回転リール(図示せず)の図柄を視認可能な図柄表示窓14が形成されている。また、この図柄表示窓14の下方でありスロットマシン1の略中央部は、スタートスイッチやストップスイッチなどの操作手段が設けられる操作部16となっている。そしてこの操作部16の正面右端部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口10が設けられている。なお、特に図示しないが、メダル投入口10の下方には、遊技メダルの真贋を判断すると共に投入メダルをカウントするためのメダルセレクターが設けられている。また、スロットマシン1の下部には、払い出しメダルを貯留可能な下皿15が設けられている。
ここで、メダル投入口10は、図3に示すように、上方から遊技メダルを一枚ずつ投入可能な上方投入開口11と、上方投入開口11の側方に連通する側方移送通路12とを有している。この側方移送通路12は、上方投入開口11から正面右側(メダル貸出機2側)に延設された樋状の通路であって、後述するノズル部60から送られてくる遊技メダルを受け入れ上方投入開口11に移送するためのものである。
そして、メダル投入口10から遊技メダルを投入し、スタートスイッチの操作により回転リールを回転させ、ストップスイッチの操作により回転リールを停止させ、このとき、複数の回転リールに表示された図柄が所定の位置態様に停止すると入賞となり、所定枚数のメダルが払い出されるように形成されているものである。
さらに本実施の形態におけるスロットマシン1は、前記前扉13が、上扉13Aと下扉13Bとに二分割されている。上扉13Aは、筐体の開口上部を開閉自在かつロック可能に形成され、前記図柄表示窓14が設けられている。また下扉13Bは、筐体の開口下部を開閉自在かつロック可能に形成され、操作部16、メダル投入口10及び下皿15が設けられている。ここで、上扉13Aにより閉塞される筐体の開口上部には、特に図示しないが、回転リールを備えたリールユニットやスロットマシン1の作動を制御するための制御装置が内蔵されており、下扉13Bにより閉塞される筐体の開口下部には、これも特に図示しないが、前記下皿15に遊技メダルを払い出すためのホッパーユニットや電源装置が配置されている。上扉13Aは、スロットマシンの面替えの時や、回転リールのメンテナンスや制御装置の点検時以外はほとんど開放されることはない。一方、下扉13Bは、遊技中にホッパーユニットが空になった場合などに遊技メダルを補給したり、メダルセレクターのメダル詰まりをなおしたりするので、上扉13Aに比べて開放される頻度が高い。
(メダル貸出機2)
メダル貸出機2は、スロットマシン1の側面側に隣接して設置される箱型の装置であって、金銭と引き替えに遊技メダルを貸し出すと共に、貸し出しメダル及び遊技者が投入するメダルをスロットマシン1のメダル投入口10に投入するためのものである。すなわち、メダル貸出機2は、図2に示すように、外箱20に、紙幣カウンター22及び貸し出しメダル払い出し装置23が内蔵されているとともに、正面側には一括投入機構3が取り付けられているものである。
紙幣カウンター22は、外箱20の正面下方に設けられた紙幣投入口21から投入された紙幣を読み取って、貸し出しメダル払い出し装置23に所定枚数の遊技メダルを払い出させるためのものである。なお、メダル貸出機としては、紙幣投入口21及び紙幣カウンター22の他に、硬貨投入口や硬貨カウンター、釣り銭払い出し口などを有していてもよい。また、プリペイドカード投入口とカードリーダーを有していてもよい。さらに、紙幣投入口21は外箱20の正面上方にあってもよく、紙幣カウンター22はメダル貸出機2の外部(例えば島設備)に設けられていてもよい。
貸し出しメダル払い出し装置23は、遊技メダルを払い出すためのいわゆるホッパー装置であり、特に図示しないが、遊技メダルを貯留しておくためのタンクと、タンクに貯留されている遊技メダルを一枚ずつ排出可能な送り出し円板を有している。送り出し円板は、駆動モータに回転可能に軸止されており遊技メダルが嵌入可能な孔が形成されている。そして、この孔に入った遊技メダルを、回転に伴い一枚ずつ装置の外に排出するようになっている。また、貸し出しメダル払い出し装置23には排出メダルをカウントするためのセンサが設けられていて、所定枚数の遊技メダルを払い出したら駆動モータが停止するように形成されている。
(一括投入機構3)
一括投入機構3は、前記貸し出しメダル払い出し装置23から払い出される遊技メダル、及び遊技者が投入する遊技メダルを、スロットマシン1のメダル投入口10に一括投入するための機構である。
具体的には、一括投入機構3は、図1及び図3に示すように、大きく分けて、メダル貸出機2の外箱20の正面に取り付けられた本体カバー30と、本体カバー30の内部に設けられたメダル送り装置40と、本体カバー30の正面側に取り付けられたノズル部60とから構成されている。
(本体カバー30)
本体カバー30は、図1乃至図3に示すように、メダル貸出機2の外箱20の正面略中央部から手前側(スロットマシン1を正面から見た場合の手前側。以下同じ)に突設された、上面板32、底板33、前面板34、背面板35及び左右二つの側面板36を有する箱形の部材である。そしてこの本体カバー30の内部には、搬送装置50を備えたメダル送り装置40が前後方向に移動可能に収納されている。
前記上面板32には、上方に開口する一括投入開口31が形成され、この一括投入開口31はシャッター300装置によって開閉可能に形成されている。シャッター装置300は、メダル送り装置40内部のメダルが満杯の時に作動し、一括投入開口31を閉塞するようになっているものであるが、この詳細については後述する。また、一括投入開口31の手前側には、カウンター状の張り出し部が形成されている。ここには、搬送装置50を作動及び作動停止させるための駆動スイッチ200としてのタッチセンサが敷設されている。そして、この駆動スイッチ200に手を触れることにより、搬送装置50の駆動モータ55が駆動開始し、駆動モータ55の駆動中に駆動スイッチ200に手を触れることにより、駆動モータ55が駆動を停止するようになっている。なお、駆動スイッチ200としては、タッチセンサに限られず、ボタン式のON・OFF切り替えスイッチやその他の操作手段を設けてもよい。また、駆動モータ55の駆動を開始させるためのスイッチと、駆動を停止させるためのスイッチを別々に設けてもよいものである。
また、図3に示すように、前記一括投入開口31の両側には、上面板32から上方に隆起する立設壁37が形成されている。これは、一括投入口31に遊技メダルを投入する際、メダルがこぼれ落ちないようにするためのものである。
そして、図1に示すように、前記底板33の奥側には、メダル送り装置40のキャンセル開口49から落下する異物やキャンセルメダルを装置外に排出させるためのキャンセル通路38が形成されており、キャンセル通路38の下方には、落下物を受け止める受け皿90が形成されている。また、前記キャンセル通路38には、受け皿90内のメダルが満杯になったことを検知する受け皿センサ220が設けられている。
さらに、前記前面板34の下方には、ノズル部60のカバー部材61が設けられているとともに、背面板35には、背面開口39が形成されている。なお、この背面開口39からはメダル送り装置40の後方部が突出しており、メダル送り装置40が前後方向に摺動することができるようになっている。
(メダル送り装置40)
メダル送り装置40は、メダルを送り出すための装置であり、図1に示すように、前記本体カバー30の内部に収納される箱状の本体ベース41の内側に搬送装置50を設け、搬送装置50の奥側下方に排出装置80を設けた構成となっている。
本体ベース41は、図1及び図4に示すように、長さ方向略中央部に、上方に開口する受入開口48を有し、受入開口48の奥側には、上方に開口し内部において前記受入開口48と連通する払い出し通路42が設けられている。また、受入開口48の手前側には平坦部46が形成されており、これにより後述するメダル戻り部45の容積が確保される。そして、平坦部46と本体カバー30の上面板32との間には、シャッター装置300の摺動板310が収納される摺動板収納部320が形成される。本体ベース41の前方下部には、搬送装置50が内蔵されており、本体ベース41の正面側は、搬送装置50により送り出されたメダルをノズル部60に一枚ずつ排出するためのメダル排出部47となっている。そして、図1に示すように、前記払い出し通路42を形成する内壁の底部には、排出装置80が設けられている。さらに、本体ベース41の内部には、メダル貯め部44のメダルが満杯になったことを検知するための貯め部センサ210が設けられている。
ここで、排出装置80は、図1に示すように、上方に突設された略円筒形の可動軸83を所定の作動指令信号(開放作動信号、閉塞作動信号)に応じて上下動させるソレノイド81と、一方の端部が前記可動軸83に軸支され、本体ベース41に固定された固定軸84を支点として上下方向に揺動可能に形成された開閉板82を有している。そして、可動軸83が下方に位置しているときには開閉板82が閉じた状態(実線図参照)となり、可動軸83が上方に位置しているときには開閉板82が開いた状態(二点鎖線図、図6参照)となるよう形成されているものである。そして、ソレノイド81の作動で開閉板82を開くことにより、メダル送り装置40内部にあるメダルや異物などを、本体ベース41の底面に形成されたキャンセル開口49から落下させることができるようになっている。排出装置80は、メダル詰まりなど所定の場合には開閉板82が開くように形成されている。
前記受入開口48は、一括投入開口31から投入される遊技メダルを受け入れるための開口であり、図1及び図4に示すように、開口幅の中央よりもやや後方側に、横方向に亘って設けられた仕切棒100を有している。これは、投入される遊技メダルを、極力同一方向に揃えるためである。すなわち、この仕切棒100があることにより、受入開口48に遊技メダルが縦向き(メダルの表裏面が左右方向となる向き)で投入されることがないので、ランダムに投入される遊技メダルの向きを、横向き(メダルの表裏面が前後方向となる向き)にして落下させるようになるものである。このように落下した場合には、メダルの向きが揃っているので、受入開口48の下方に位置する空間であるメダル貯め部44に、遊技メダルが平積みとなるよう貯留させることができ、搬送装置50により搬送しやすくなる。
また、図1に示すように、受入開口48の手前側端部には、搬送装置50の上方空間を、受入開口48の下方に位置するメダル貯め部44と、メダル貯め部44よりも手前側に位置するメダル戻り部45とに分ける移動調整弁43が取り付けられている。移動調整弁43は、メダル貯め部44からメダル戻り部45へのメダル移動を阻止し、メダル戻り部45からメダル貯め部44へのメダル移動は適宜許容することにより、搬送装置50によるメダル移送をスムーズに行わせるためのものである。
前記払い出し通路42は、メダル貸出機2の貸し出しメダル払い出し装置23から貸し出される遊技メダルを受け入れて、前記メダル貯め部44に誘導するためのものである。払い出し通路42の底面は、奥側から手前側に向かって下り傾斜となっており、傾斜の前端部が開閉板82によって開閉可能に形成されている。開閉板82が閉じているときには、メダル貯め部44に遊技メダルが貯留され、開閉板82が開いた場合には、メダル貯め部44又は搬送装置50の搬送ベルト53上にあるゴミなどの異物や遊技メダルは、キャンセル開口49から落下する。なお、キャンセル開口49から落下した異物や遊技メダルは、本体カバー30のキャンセル通路38を通って受け皿90に貯留される。
ここで、受け皿90は、図1に示すように、本体カバー30の背面板35に設けられたヒンジ92を介して前後に回動自在に取り付けられた受け部材である。受け皿90は、手前側に向かって湾曲した登り傾斜を有する皿底部91と、奥行き方向に向かって皿底部91からの高さが高くなる側面板94を有する受け皿であり、キャンセル通路38から排出されるメダル等が落下の勢いで皿から飛び出してしまわないようになっているとともに、皿内に貯留されたメダル等を取り出しやすく形成されている。なお、皿底部91にラバーなどの弾性部材を敷設すると好適である。受け皿90は、前方底部を持ち上げることにより、ヒンジ92を中心に後方に回動し、上側に跳ね上げることができる。このように受け皿90が移動することにより、本体カバー30の下側の空間が広くなり、メダル貸出機2を挟んでスロットマシン1の隣に設置される他のスロットマシンの下扉を開くときに、下扉と受け皿90が干渉することがない。
(搬送装置50)
搬送装置50は、本体ベース41の前方下部に内蔵されており、メダル貯め部44に投入又は払い出された遊技メダルを、水平状態(遊技メダルの表裏面が上下となる状態)で一枚ずつ、ノズル部60へと送り出すためのものである。具体的には、搬送装置50は、図1に示すように、一対のローラ51(51A,51B)と、ローラ51A,51Bに掛け渡された搬送ベルト53と、搬送ベルト53の手前側上方に送出間隙54をあけて設置された逆転ローラ52と、ローラ51,52を回転させるための駆動モータ55と、駆動モータ55のモータ軸の回転をローラ51,52に伝達するための伝達手段(図示せず)を有している。
前記ローラ51は、正面側から見て前後に並列して設けられている。また、前記搬送ベルト53は、二つのローラ51A,51Bに掛け渡された平ベルトであり、表面にはゴム等を被覆して、遊技メダルとの摩擦抵抗を大きくするよう形成してある。そして、図1に示すように、手前側のローラ51Aの方が、奥側のローラ51Bよりも若干高い位置に取り付けられているので、搬送ベルト53の上面は手前側に向かってやや上り傾斜となっており、ローラ51を図1に示す黒矢印の方向に回転させることにより、搬送ベルト53の上面が手前側に移動するようになっている。
前記ローラ51と逆転ローラ52は、伝達手段により同時に回転するようになっている。伝達手段は、駆動モータ55の駆動軸、ローラ51A、逆転ローラ52にそれぞれ設けられたギヤと、これらの各ギヤを連結するベルトであって、逆転ローラ52はローラ41と同方向に回転するので、搬送ベルト53の上面の進行方向と、逆転ローラ52の下側面の移動方向とが逆になる。また、ローラ51と逆転ローラ52の直径の違いにより、逆転ローラ52の線速(ローラ表面の移動速度)の方が、ローラ51の線速よりも早くなるように形成されている。
そして、図1に示すように、逆転ローラ52の下端と搬送ベルト53の上面との間には、遊技メダル一枚の厚みよりも大きく、遊技メダル二枚分の厚みよりは小さい送出間隙54が形成されている。これにより、搬送ベルト53の上面に乗っている遊技メダルを、一枚ずつ手前側に送り出すとともに、搬送ベルト53の上方であって逆転ローラ52の後方にある遊技メダルをメダル戻り部45に蹴り出すようになっている。
前記逆転ローラ52には、断面略台形の撹拌溝が軸方向に沿って形成されている(図5参照)。撹拌溝は、溝の端部で遊技メダルを引っ掛けるようにして、搬送ベルト53の上方に積み重なった遊技メダルを効果的に後方に蹴り上げる役割を果たすものである。
搬送ベルト53の前方側は、後述するノズル部60のメダル受け口67と近接しており、ベルト上面に乗っている遊技メダルは、前記送出間隙54を潜ってメダル排出部47からノズル部60のメダル受け口67へと運ばれる。
ところで、特に図示しないが、搬送装置50には、搬送ベルト53の移動を検知するためのベルト移動検知センサが設けられている。これは、例えば搬送ベルト53の側端部に複数の貫通孔をベルト移動方向に沿って形成し、貫通孔を挟んで設置した発光部と受光部から成る遮光センサとすることができる。そして、搬送ベルト53が動いている場合には、貫通孔を通して受光部が受ける受光信号が一定のサイクルで繰り返され、搬送ベルト53の移動を検知することができる。なお、ベルト移動検知センサとしては、このような構成に限られず、いかなる公知の移動検知センサを用いてもよい。
(ノズル部60)
ノズル部60は、前記搬送装置50から送り出された遊技メダルをスロットマシン1のメダル投入口10に移送するためのものである。そして、ノズル部60は、図1及び図4に示すように、ベース板400を介して本体カバー30の正面下部に取り付けられるベース部材62と、本体カバー30の正面側に本体カバー30の底板33に設けられたヒンジ63を介して前後方向に回動自在に取り付けられるカバー部材61とから成り、カバー部材61がベース部材62を正面側から覆った状態、すなわちカバー部材61が閉じた状態で、本体カバー30の前面板34の下方に形成された開口部を塞ぐようになっている。
前記ベース部材62は、図1に示すように、上端部に下方から上方に向かって奥方向に湾曲する湾曲部が形成された基体62Aと、基体62Aの正面側に位置し、図示しない軸支部を中心に前後方向に回動可能に取り付けられた回動板71を有している。そして、前記基体62Aの湾曲部と回動板71の上部には、メダル送り装置40のメダル排出部47と連通するメダル受け口67が形成される。なお、回動板71は、透明部材で形成されているとともに、後述する詰まり解除機構70を構成するものでもある。
また、前記基体62Aと回動板71の間には、遊技メダル一枚分の厚さよりやや大きい厚みを有し、遊技メダルの直径よりもやや大きい幅を有するメダル移送路65が形成されるようになっている。メダル移送路65は、正面視すると略L字型に形成されており、メダル受け部67からノズル部60のスロットマシン1側に屈曲して、その端部がメダル排出口66となっている(図3参照)。そして、ベース部62は、メダル排出部47から排出された遊技メダルをメダル受け口67から受け入れ、メダル移送路65を通してメダル排出口66から一枚ずつ排出するようになっている。なお、回動板71は透明部材で形成されているので、回動板71を透過してメダル移送路65を通過するメダルを正面側から視認することができる。
また、ベース部材62には、メダル移送路65を通過する遊技メダルを検知するためのメダル検知センサ64が設けられている。メダル検知センサ64は、基体62Aに設けられた近接センサであり、磁界の変化を検出して遊技メダルの通過を検知するものである。そして、メダル送り装置40が遊技メダルを送り出している間は、このメダル検知センサ64が遊技メダルを検出している。なお、メダル検知センサ64は近接センサに限られず、フォトセンサであってもよい。
前記カバー部材61は、メダル詰まりやメンテナンス時等に開くものであって、背面側及び左側(スロットマシン側)が開口し前記ベース部材62を被覆可能なケース状の蓋である。そして、図3に示すように、正面には、閉じた状態で正面側から前記メダル移送路65を通過する遊技メダルを視認可能なスリットが形成されており、正面上部には、詰まり解除機構70としてのプッシュボタン72と、カバー部材61を開くときに所定の鍵を差し込むためのキー孔61Aが設けられている。このキー孔61Aは、例えばメダル貸出機2の貸し出しメダル払い出し装置23にメダルを補給するために外箱20に設けてある扉を開くときに使用する鍵の外形形状に合わせて形成されている。
また、カバー部材61の上部には、先端に鈎部を有する係合片68が背面側に向かって突設されている。この係合片68は、カバー部材61を閉じたときに、先端の鈎部が本体カバー30の前面板34の裏面側に設けられた係止爪34Aと係合するものである。
さらに、カバー部材61の底部であって、ベース部材62のメダル受け口67の下方に位置する部分には、後述する詰まり解除機構70の作動によりキャンセルされるメダルを落下させるためのメダル落下口69が形成されている。
カバー部材61は、閉じた状態においては、図1に示すように、係合片68の鈎部が係止爪34Aと係合しており、本体カバー30にロックされている。カバー部材61を開く場合には、キー孔61Aにキーを差し込んで、係合片68を弾性変形させることにより、鈎部と係止爪34Aとの係合を外し、カバー部材61を手前側に引けば、カバー部材61はヒンジ63を中心に前方に回動する。開いているカバー部材61を閉じる場合には、カバー部材61を押し上げて後方に回動させれば、係合片68の鈎部が係止爪34Aに係合してロックされる。
前記詰まり解除機構70は、前記カバー部材61を開くことなく、メダル移送路65の途中で詰まったメダルを装置外に排出させるための機構であり、カバー部材61に設けられたプッシュボタン72と、ベース部材62に設けられた回動板71とから構成されている。
回動板71は、正面視略L字型の板部材であり、垂直部分の両側端部から横方向に張り出したピンを、ベース部材62に設けられた軸支部(図示せず)に係止させることにより、ベース部材62の正面側に前後方向に回動可能に支持されている。また、回動板71は、軸支部73の下側に設けられたバネ(図示せず)により、基体62A側に付勢されている。すなわち、通常時において回動板71は、バネ74により基体62Aの方向に引っ張られており、メダル移送路65を転送されるメダルが基体62Aと回動板71に挟まれて、落下することなく通過できるようになっている。
一方プッシュボタン72は、カバー部材61の正面から背面に向かって貫通し、前後方向に摺動自在に取り付けられているとともに、特に図示しないバネにより、カバー部材61の表面から露出している頭部が、正面側に突出する方向に付勢されている。また、プッシュボタン72は、後方に移動したときに先端部が回動板71の上端部と当接可能な位置に設けられている。
そして、メダル移送路65にメダルが詰まった場合には、頭部を押圧すると、先端に押圧された回動板71が、軸支部73を中心に、軸支部73より上側は後方に、軸支部73より下側は前方に回動し、回動板71の下側は基体62Aから離れる方向に移動する。このため、メダル移送路65の内部にあるメダルは回動板71の支えを失って、回動板71の下側と基体62Aの間にできた隙間から下方に落下するものである。落下するメダルはメダル落下口69から装置外に排出されるので、手のひらなどで受け止めればよい。
(シャッター装置300)
シャッター装置300は、図7に示すように、一括投入開口31を閉塞可能な摺動板310と、摺動板310を前後方向に水平移動させるためのラック311及びピニオン312を備えている。
摺動板310は、本体カバー30の上面板32とメダル送り装置40の平坦部46の間に形成される摺動板収納部320と、メダル送り装置40の受入開口48の上側とを前後方向に移動自在な薄板状の蓋部材であり、前方の摺動板収納部320に収納されているときには一括投入開口31が開放され(図3参照)、摺動板収納部320から後方(メダル貸出機2の外箱20方向)に水平移動することにより一括投入開口31を閉塞するようになっている。
そして、摺動板310の両側端部には、ほぼ全長にわたってラック311が形成されており、一方、前記摺動板収納部320の一括投入開口側には、前記ラック311と噛み合うピニオン312が設けられている。このピニオン312は、図6に示すように、平坦部46の内部に埋設された小型のモータ313によって回転するものであり、モータ313の回転によって摺動板310が前後に移動可能に形成されているものである。
(貯め部センサ210)
貯め部センサ210は、メダル送り装置40のメダル貯め部44内部のメダルが満杯になったことを検知するためのものであり、図5及び図6に示すように、メダル貯め部44の上方に位置する上ピン211と、メダル貯め部44の下方に位置する下ピン212とから成る。上ピン211及び下ピン212は、図示しないハーネスによって連結された金属製の棒材であって、双方にメダルが接触することにより通電して、信号を出力するように形成されている。
上ピン211は、払い出し通路42と受入開口48の仕切410よりもやや下側かつ払い出し通路42の下方やや仕切寄りに位置しており、下ピン212は、搬送ベルト53のやや上側かつ受入開口48のほぼ真下に位置している。上ピン211の位置を仕切410よりもやや下側にしたのは、受入開口48から受け入れたメダルが仕切410よりも上側に貯まることがないからであり、払い出し通路42の下方やや仕切寄りにしたのは、受入開口48又は払い出し通路42から落下してくるメダルとの衝突を避けるためである。また、上ピン211及び下ピン212は、本体ケース41の内部空間の幅よりも短く形成されており、メダル貯め部44内部でのメダルの移動を妨げないようになっている。
そして、図9に示すように、メダル貯め部44にメダルが積み重なり、払い出し通路42から落下してくる払い出しメダルや、一括投入開口31から投入されるメダルが、上ピン211の高さまで滞留した場合には通電してONとなり、貯め部満杯検知信号が出力されるようになっている。
(受け皿センサ220)
受け皿センサ220は、図6に示すように、本体カバー30のキャンセル通路38の奥側壁部に設けられた接触センサであって、図8に示すように、軸支部223を支点に前後方向に揺動可能な揺動部材222と、揺動部材222の奥側に設けられたスイッチ221を備えている。前記揺動部材222は、上側からの圧力では揺動しないが、下側から圧力を受けると後方に回動するように形成されており、前記スイッチ221は、揺動部材222が後方に回動したときにその一部と接触し、押圧される位置に設けられている。
そして、揺動部材222は、図8(A)に示すように、上方のキャンセル通路38から落下してくるメダルが衝突して、上側から押圧力を受けても回動せず、図6及び図8(B)に示すように、受け皿90に貯まり受け皿センサ220の高さまで積み重なったメダルに押し上げられることにより、後方に回動し、スイッチ221が押圧される。スイッチ221は押圧されることによりONとなり、受け皿満杯検知信号が出力されるようになっている。
(遊技メダルの移送)
次に、上記構成を有する一括投入機構3における遊技メダルの移送過程を、図1に基づき説明する。
まず、一括投入開口31から遊技メダルを投入すると、遊技メダルは搬送ベルト53の後方部上面と開閉板82の上面に積み重なるように落下し、メダル貯め部44に貯留される。また、メダル貸出機2に紙幣を投入した場合には、貸し出しメダル払い出し装置23から遊技メダルが払い出され、払い出し通路42を通ってメダル貯め部44に貯留される。次に、一括投入機構3の上面板32を手で触れると、駆動スイッチ200が反応して、搬送装置50が作動を開始する。すなわち、駆動モータ55が駆動して、ローラ51が回転し、搬送ベルト53が前方に移動開始する。
搬送ベルト53が移動開始すると、搬送ベルト53の後方部上面に乗っている遊技メダルが前方に移動し、その上方に貯まっているメダルも引きずられて、移動調整弁43の下方を潜ってメダル戻り部45に移動する。ここで、移動調整弁43は、前方(メダル戻り部45側)には回動しないので、メダル貯め部44の上部に貯留されているメダルが、一気にメダル戻り部45に雪崩れ込むのを防ぐことができる。
搬送ベルト53により前方に移送された遊技メダルのうち、搬送ベルト53の上面に乗っている遊技メダルは、搬送ベルト53と逆転ローラ52の下面との間の送出間隙54をすり抜けて、一枚ずつ、メダル排出部47へと移送される。一方、搬送ベルト53の上方に重なっている遊技メダルは、逆転ローラ52と接触することにより、逆転ローラ52に設けられた撹拌溝に引っかかり、上方後部のメダル戻り部45に蹴り戻される。逆転ローラ52は、ローラ51よりも線速が速いので、効率よくメダルを蹴り出すことができる。
ここで、メダル戻り部45に滞留するメダルの量が多いと、逆転ローラ52によって後方に蹴り出すのに支障をきたし、送出間隙54でメダル詰まりが発生するおそれがある。しかし、移動調整弁43は、後方(メダル貯め部44側)に回動可能に取り付けられているので、メダル戻り部45内に滞留したメダルはメダル貯め部44に逆流し、メダル戻り部45の上方に空間が形成される。これにより、逆転ローラ52によるメダルの蹴り出しがスムーズに行われるものである。
搬送装置50から送り出された遊技メダルは、メダル排出部47から排出され、ノズル部60の湾曲部62Aに誘導されつつメダル受け口67に入り、メダル移送路65を通ってメダル排出口66から排出される。メダル排出口66はスロットマシン1のメダル投入口10の側方移送通路12と位置あわせされているので、遊技メダルは側方移送通路12を通って、上部投入開口11に投入される。
(メダル送り装置40の作動制御)
続いて、上記構成を有するメダル貸出機2の、メダル送り装置40の作動制御について、図10乃至図14のフローに基づき説明する。
ここで、メダル送り装置40の作動制御は、特に図示しないメダル送り制御装置が、メダルセンサ64、貯め部センサ210、受け皿センサ220の検知信号及びベルト移動検知信号に基づいて、搬送装置50及び排出装置80及びシャッター装置300の作動を制御することにより行う。メダル送り制御装置は、メダル送り装置40の内部又はメダル貸出機2の内部に設けられた制御基板であって、一括投入機構3の駆動スイッチ200及びメダルセンサ64、貯め部センサ210、受け皿センサ220及び搬送装置50のベルト移動検知センサからの信号を受信して、搬送装置50の駆動モータ55及び排出装置80のソレノイド81及びシャッター装置300のモータ313を作動可能に形成されているものである。
なお、初期状態において、駆動スイッチ200はOFF状態であり、駆動モータ55を駆動させるためのモータ駆動指令信号は出力されていない。排出装置80のソレノイド81は非作動状態であり、開閉板82はキャンセル開口49を閉じた状態となっている。また、シャッター装置300の摺動板310は摺動板収納部320に収納されており、一括投入開口31は開放されている。そして、貯め部センサ210、受け皿センサ220、メダルセンサ64もOFF状態である。
まず、図10におけるステップ100において、駆動スイッチ200がONになったかどうかを判断する。駆動スイッチ200がONにならない場合には、ステップ100に戻る。一方、駆動スイッチ200がONになった場合には、次のステップ101に進む。
ステップ101において、駆動モータ55を正回転させる。すなわち、駆動モータ55の駆動軸を、図1における黒矢印の方向に回転させる。これにより、搬送ベルト53の上面がメダル移送方向に移動開始する。なおこのとき、別ルーティンにおいて、ベルトの移動検知及びメダル詰まり検知が開始される。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、貯め部センサ210がONになったかどうかを判断する。貯め部センサ210がONになった場合には、次のステップ103に進む。
ステップ103において、満杯状態解消処理が行われる。そして、次のステップ104に進む。
前記102において、貯め部センサ210がONでない場合には、ステップ103を飛び越して、ステップ104に進む。
ステップ104において、メダル詰まりが検知されているかどうかを判断する。なおメダル詰まり検知については後述する。メダル詰まりが検知されていない場合には、次のステップ105に進む。
ステップ105において、駆動スイッチ200がOFFになったかどうかを判断する。駆動スイッチ200がOFFにならない場合には、ステップ101に戻る。すなわち、駆動スイッチ200をOFFにしない場合には搬送装置50が作動し続ける。一方、駆動スイッチ200がOFFになった場合には、次のステップ106に進む。
ステップ106において、駆動モータ55の駆動を停止する。そしてメダル送り装置40の作動制御を終了する。
前記ステップ104において、メダル詰まりが検知されている場合には、ステップ110に進む。
ステップ110において、詰まり解除処理が行われる。そしてメダル送り装置40の作動制御を終了する。
前記ステップ103の満杯状態解消処理について、第一の作動例を図11のフローに基づき説明する。第一の作動例は、貯め部センサ210と受け皿センサ220の満杯検知信号及びベルト移動検知信号とメダルセンサ64のメダル検知信号に基づいて、満杯状態解消処理を行うようにしたものである。
まず、図11のステップ200において、所定の満杯報知が行われる。これは、例えば一括投入機構3のいずれかの場所、例えば本体カバー30の前面板34に設けられた報知ランプを点灯させることにより、遊技者に知らしめる。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、搬送ベルト53が駆動しているかどうかを判断する。具体的には、ベルト移動検知センサがベルト移動検知信号を出力しているかどうかを判断する。搬送ベルト53が駆動していない場合には、搬送装置50でのメダル詰まりであるため、図10のステップ110に進む。一方、搬送ベルト53が駆動している場合には、次のステップ202に進む。
ステップ202において、所定時間、駆動モータ55を強制駆動させる。すなわち、駆動スイッチ200のON・OFFに関わらず、予め定められた時間だけ、駆動モータ55を正回転させる。従って、この間、駆動スイッチ200の操作は無効となる。所定時間は、駆動ベルト53によるメダルの搬送速度などを考慮して、適宜設定する。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、貯め部センサ210がONとなっているかどうかを判断する。貯め部センサ210が依然としてONである場合には、次のステップ204に進む。
ステップ204において、シャッター装置300を閉作動させて摺動板310で一括投入開口31を閉じるとともに、排出装置80を開作動させて開閉板81がキャンセル開口49を開放する。これにより、一括投入開口31からのさらなるメダル投入を阻止できるとともに、メダル貯め部44に滞留しているメダルをキャンセル開口49から受け皿90に逃がすことができる。そして、次のステップ205に進む。
ステップ205において、所定時間、駆動モータ55を強制駆動させる。そして、次のステップ206に進む。
ステップ206において、受け皿センサ220がONとなっているかどうかを判断する。受け皿センサ220がONでない場合には、メダル貯め部44に貯まっていたメダルがメダル送り装置40から送り出され、又は受け皿90に排出されて、満杯状態を脱したものとし、次のステップ207に進む。
ステップ207において、排出装置80を閉作動させて開閉板81がキャンセル開口49を閉塞するとともに、シャッター装置300を開作動させて摺動板310が一括投入開口31を開放する。そして、次のステップ208に進む。
ステップ208において、遊技者に対して、受け皿90に排出されたメダルの再投入を促す報知を行う。例えば、メダル貸出機2や一括投入機構3に設けた表示部に「受け皿のメダルを投入してください」などの文字を表示したり、音声メッセージを流したりする。そして、次のステップ209に進む。
前記ステップ203において、貯め部センサ210がONでない場合には、メダル貯め部44に一時貯まっていたメダルが順調に送り出されて満杯状態を脱したものとし、ステップ204〜208を飛び越して、ステップ209に進む。
ステップ209において、駆動モータ55の強制駆動を解除する。これにより、駆動スイッチはもとのON状態に戻り、駆動スイッチのOFF操作も有効となる。そして、満杯状態解消処理を終了する。
前記ステップ206において、受け皿センサ220がONとなっている場合には、追加投入を禁止し、受け皿90にメダルを排出してもなお、キャンセル開口49からメダルが排出されてくる状況、すなわち、貸し出しメダル払い出し装置23からのメダル払い出しが終了していないことを意味する。あるいは、駆動モータ55にモータ駆動指令信号を出力しているにもかかわらず、搬送ベルト53が動いていない、すなわち搬送ベルト53と逆転ローラ52との間にメダルが挟まって動かなくなっていることが想定される。そこで、このような場合には、ステップ210に進む。
ステップ210において、貸し出しメダル払い出し装置23からのメダル払い出しを強制停止させる。具体的には、払い出しカウントを記憶したまま貸し出しメダル払い出し装置23のホッパーを一時停止させる。なお、貸し出しメダル払い出し装置23が作動していない場合であっても作動停止状態になるので、紙幣を投入してもメダルは払い出されない。そして、次のステップ211に進む。
ステップ211において、駆動モータ55を強制駆動させる。そして、次のステップ212に進む。
ステップ212において、搬送ベルト53が駆動しているかどうかを判断する。すなわち、ベルト移動検知センサが正常な検知信号を出力しているかどうかを判断する。搬送ベルト53が駆動していない場合には、搬送装置50でのメダル詰まりであるため、図10のステップ110に進む。一方、搬送ベルト53が駆動している場合には、次のステップ213に進む。
ステップ213において、移送終了検知がされているかどうか、つまりメダル送り装置40の内部のメダルがすべて送り出されてしまったかどうかを判断する。なお、移送終了検知は、後述する詰まり検知に付随して検知されるものである。移送終了検知がされていない場合には、ステップ212に戻る。一方、移送終了検知がなされた場合には、次のステップ214に進む。
ステップ214において、メダル払い出しの強制停止を解除する。これにより、貸し出しメダル払い出し装置23の作動が再開し、メダルが払い出される。そして、ステップ207に進む。
このように、第一の作動例によれば、例えば遊技開始の最初のメダル投入時のように、一度に大量のメダルを一括投入口31から投入した場合や、貸し出しメダル払い出し装置23から払い出されたメダルを払い出し通路42が受け入れた場合など、一時的にメダル貯め部44が満杯状態となったときには、満杯報知はされるものの、遊技者に何らかの操作要請又は操作禁止要請が行われることはなく、メダル移送を継続させることにより満杯状態を解消させる。また、それでも満杯状態が解消できない場合には、摺動板310を閉じて追加メダルを投入させないように操作禁止要請を行うとともに、キャンセル開口49を開放してメダルを受け皿90逃がすことにより、満杯状態を解消させる。さらに、シャッター装置300を閉じて追加投入を禁止し、かつキャンセル開口49を開いてメダルを受け皿90に逃がしても、まだメダル送り装置40内にメダルが流入してくる場合には、メダル貸出機2のメダル貸し出しを中止させ、メダル送り装置40内部のメダルをすべて移送し終えてから、再投入を可能としている。そして、いずれの場合も、満杯状態終了時に駆動スイッチ200をONにしなくても搬送装置50が自動的に駆動再開するので、遊技者の手を煩わせることがない。
なお、上記ステップ213とステップ214の間に、受け皿センサ220がONとなっているかどうかの判断ステップを入れ、受け皿センサ220がONでない場合、すなわち受け皿90のメダルを取りだした場合には、払い出し再開その他の作動が行われるようにしてもよい。
次に、満杯状態解消処理の第二の作動例を図12のフローに基づき説明する。第二の作動例は、貯め部センサ210の満杯検知信号及びベルト移動検知信号に基づいて、満杯状態解消処理を行うようにしたものである。
ここで、図12のステップ300からステップ304までの流れは、第一の作動例のステップ200からステップ304までの流れと同様であるので説明を省略する。
ステップ305において、駆動モータ55の強制駆動を開始する。そして、次のステップ306に進む。
ステップ306において、貯め部センサ210がONとなっているかどうかを判断する。貯め部センサ210がONの場合には、貸し出しメダル払い出し装置23からのメダル払い出しが終了していないか、あるいは、搬送装置50でのメダル詰まりが想定される。この場合には、次のステップ307に進む。
ステップ307において、搬送ベルト53が駆動しているかどうかを判断する。搬送ベルト53が駆動していない場合には、搬送装置50でのメダル詰まりであるため、図10のステップ110に進む。一方、搬送ベルト53が駆動している場合には、次のステップ308に進む。
ステップ308において、貸し出しメダル払い出し装置23からのメダル払い出しを強制停止させる。そして、次のステップ309に進む。
ステップ309において、貯め部センサ210がONとなっているかどうかを判断する。貯め部センサ210がONの場合には、ステップ307に戻る。一方、貯め部センサ210がONでない場合には、満杯状態を脱したものとし、次のステップ310に進む。
ステップ310において、メダル払い出しの強制停止を解除する。なお、強制停止の解除は、前記ステップ309の判断が「イエス」となった後、一定時間が経過してから行うようにしてもよい。そして、次のステップ312に進む。
前記ステップ306において、貯め部センサ210がONでない場合には、ステップ307〜310を飛び越して、ステップ312に進む。
ステップ312からステップ314までの流れは、図11のステップ207〜209と同様であるので、説明を省略する。
このように、第一の作動例によれば、受け皿センサ210の満杯検知信号とは無関係に制御を行うようにしてあるので、例えば満杯状態解消処理の最中に、遊技者が受け皿90からメダルを取り出してしまった場合でもメダル貸出機2からのメダル払い出しを中止させることができるという利点がある。
次に、メダルセンサ64のメダル検知信号に基づくメダル詰まり検知の作動の一例を、図13のフローを用いて説明する。
まず、図13のステップ400において、モータ駆動指令信号が出力されているかどうかを判断する。このモータ駆動指令信号は、駆動スイッチ200の操作に基づく信号と、満杯状態解消処理中の強制駆動に基づく信号の双方を含んでいる。モータ駆動指令信号が出力されていない場合、すなわち駆動スイッチ200がOFFされた場合や、強制的に駆動していた駆動モータ55が停止した場合には、詰まり検知を終了する。一方、モータ駆動指令信号が出力されている場合には、次のステップ401に進む。
ステップ401において、搬送ベルト53が駆動しているかどうかを判断する。搬送ベルト53が駆動していない場合には、ステップ406に進む。
ステップ406において、ベルト詰まりを検知する。具体的には、ベルト詰まり検知信号を出力する。この信号に基づいて、所定の詰まり解除処理や、詰まり検知の報知が行われる。そして、詰まり検知制御を終了する。
前記ステップ401において、搬送ベルト53が駆動している場合には、次のステップ402に進む。
ステップ402において、メダルセンサ64がONとなっているか、すなわちメダル移送路65にメダルがあるかどうかを判断する。メダルセンサ64がONの場合には、次のステップ403に進む。
ステップ403において、メダルセンサ64がONとなってから一定時間が経過したかどうかを判断する。この一定時間は、メダル移送路65を移動するメダルがメダルセンサ64の検知部を通過するのに必要十分な時間である。一定時間が経過していない場合には、ステップ403に戻る。一方、一定時間が経過した場合には、次のステップ404に進む。
ステップ404において、メダルセンサ64がOFFになったかどうかを判断する。メダルセンサ64がOFFになった場合には、一枚のメダルがメダルセンサ64の検知部を通過したものとし、ステップ400に戻る。一方、メダルセンサ64がOFFになっていない場合には、メダルが少なくともメダルセンサ64の検知部の位置で移動せずに止まっているものとして、次のステップ405に進む。
ステップ405において、ノズル詰まりを検知する。具体的には、ノズル詰まり検知信号を出力する。この信号に基づいて、所定の詰まり解除処理や、詰まり検知の報知が行われる。そして、詰まり検知制御を終了する。
このように、本実施の形態では、駆動モータ55を駆動させるための信号が出力されているにもかかわらず、搬送ベルト53が移動していない場合にはベルトの詰まり、メダルセンサ64が一定時間以上メダルを検知し続けている場合はノズル部60の詰まりが、それぞれ認識されるようになっている。
次に、図10におけるステップ110の詰まり解除処理の一例として、ベルト詰まり解除処理の流れを、図13のフローに基づき説明する。
ベルト詰まり解除処理は、前記詰まり検知においてベルト詰まり検知信号が出力された場合に開始される。そして、図13のステップ500において、駆動モータ55の駆動を強制停止させる。これは、駆動スイッチ200がONであっても駆動モータ55の駆動を停止させる。そして、次のステップ501に進む。
ステップ501において、ベルト詰まりの報知を行う。例えば報知ランプを点灯させる。そして、次のステップ502に進む。
ステップ502において、駆動モータ55をX秒間、逆転させる。X秒は例えば1〜2秒程度の時間とし、適宜設定できる。駆動モータ55を逆転させると、搬送ベルト53がメダル移送方向と逆方向に移動し、ベルト上面に乗っているメダルをメダル貯め部44方向に引き戻すとともに、逆転ローラ52はその下面がメダル排出部47方向に移動するように回転し、逆転ローラ52に接触しているメダルをメダル排出部47に向かって蹴り出すこととなる。これにより、搬送ベルト53と逆転ローラ52の間にメダルが複数枚重なって発生した詰まりを解消することができる。そして、次のステップ503に進む。
ステップ503において、駆動モータ55の逆転を停止する。そして、ベルト詰まり解除処理を終了する。メダル詰まりが解除された後、引き続き搬送装置50を作動させるには、駆動スイッチ200をONにする。また、詰まり報知は、ベルト詰まり解除処理の終了と同時に消灯するようにしてもよいし、所定のリセットスイッチの操作により消灯するようにしてもよい。さらに、駆動モータ55を逆転させる際に、排出装置80の開閉板82を開くようにしてもよい。
なお、ノズル詰まり検知信号が出力された場合には、駆動モータ55の駆動を停止させるとともに、プッシュボタン72を押したりカバー部材61を開くなどして詰まったメダルを取り除くよう要請する報知を行う。
以上のように、本実施の形態によれば、満杯状態解消処理を行うことによりメダル詰まりを予防でき、満杯検知によってメダル詰まりを発見することができるとともに、満杯でない場合でもメダル詰まりを検知することができるものである。また、満杯状態解消処理は、最初は駆動モータ55の強制駆動、次は一括投入口31の閉塞とキャンセル開口49の開放、それでもだめならメダル貸出機2の払い出し停止、というように、段階的に解消処理を行うように形成してあり、かつこれらの制御はすべて搬送装置50を作動継続させたまま行われるので、スロットマシンSへの円滑なメダル投入に支障を来すことがない。特に、一時的な満杯状態であれば、シャッター装置300の閉作動や受け皿90へのメタル抜は行われないので、投入制限やキャンセルが頻繁に起きて遊技者を煩わせるといった不都合もない。
本発明の実施の形態であって、一括投入機構の断面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシン及びメダル貸出機の斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル投入口及び一括投入機構の拡大斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り装置の斜視図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り装置の断面斜視図である。 本発明の実施の形態であって、一括投入機構の部分断面図である。 本発明の実施の形態であって、シャッターの平面図である。 本発明の実施の形態であって、受け皿センサの拡大図である。 本発明の実施の形態であって、貯め部センサの説明図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り制御の概略を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り制御のうち満杯状態解消処理の第一の作動例を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り制御のうち満杯状態解消処理の第二の作動例を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態であって、詰まり検知制御の一例を示すフローチャート図である。 本発明の実施の形態であって、メダル送り制御のうち詰まり解除処理の一例を示すフローチャート図である。
符号の説明
1 スロットマシン(遊技機)
10 メダル投入口 11 上部投入開口
12 側方移送通路 13 前扉
13A 上扉 13B 下扉
14 図柄表示窓 15 下皿
16 操作部
2 メダル貸出機(遊技機用台間機)
20 外箱 21 紙幣投入口
22 紙幣カウンター 23 貸し出しメダル払い出し装置
3 一括投入機構
30 本体カバー 31 一括投入開口
32 上面板 33 底板
34 前面板 35 背面板
36 側面板 37 立設壁
38 キャンセル通路 39 背面開口
40 メダル送り装置 41 本体ベース
42 払い出し通路 43 移動調整弁
44 メダル貯め部 45 メダル戻り部
46 平坦部 47 メダル排出部
48 受入開口 49 キャンセル開口
50 搬送装置 51 ローラ
52 逆転ローラ 53 搬送ベルト
54 送出間隙 55 駆動モータ
60 ノズル部(投入導入路) 61 カバー部材
62 ベース部材 63 ヒンジ
64 メダル検知センサ 65 メダル移送路
66 メダル排出口 67 メダル受け口
68 係合片 69 メダル落下口
70 詰まり解除機構 71 回動板
72 プッシュボタン
80 排出装置 81 ソレノイド
82 開閉板(開閉部材) 83 可動軸
84 固定軸
90 受け皿 91 皿底部
92 ヒンジ 94 側面板
100 仕切棒 200 駆動スイッチ
210 貯め部センサ 211 上ピン
212 下ピン
220 受け皿センサ 221 スイッチ
222 揺動部材 223 軸支部
300 シャッター装置 310 摺動板
311 ラック 312 ピニオン
313 モータ 320 シャッター収納部

Claims (4)

  1. 筐体の開口上部を開閉自在かつ閉塞可能な上扉と、筐体の開口下部を開閉自在かつ閉塞可能な下扉とを備え、前記下扉の上面側端部には、遊技メダルを側面側から受け入れ可能な側方移送通路を有するメダル投入口を備えた一の遊技機に隣接して設置される遊技機用台間機であって、
    一括投入される複数枚の遊技メダルを受け入れ可能な一括投入開口と、
    この一括投入開口の下方に設けられ、遊技メダルを貯留可能なメダル貯め部と、
    隣接する一の遊技機の側方移送通路に遊技メダルを転送するための投入導入路と、
    メダル貯め部に貯留されている遊技メダルを一枚ずつ前記投入導入路に送り出す搬送装置とを少なくとも備える遊技機用台間機において、
    前記メダル貯め部の下方に、排出開口と、この排出開口を開閉する開閉部材を設け、
    前記排出開口の下方に、排出開口から排出される貯留物を受け入れる受け皿を設け、
    前記メダル貯め部に、貯留されたメダルが所定の位置まで積み重なったことを検知可能な満杯検知手段を設け、
    この満杯検知手段が、メダル貯め部の満杯を検知した場合には、前記開閉部材を開いて前記排出開口を開放し、メダル貯め部内のメダルを前記受け皿に落下させるように形成されていることを特徴とする遊技機用台間機。
  2. 前記一括投入開口を開閉可能な蓋部材を設け、
    前記満杯検知手段が、メダル貯め部の満杯を検知した場合には、前記蓋部材で前記一括投入開口を閉塞することを特徴とする請求項1記載の遊技機用台間機。
  3. 遊技者に貸し出すメダルを払い出すための払い出し装置と、
    この払い出し装置から払い出されるメダルを、前記一括投入開口を経ずに前記メダル貯め部に誘導する払い出し通路とを備え、
    前記満杯検知手段が、メダル貯め部の満杯を検知した場合には、前記払い出し装置の払い出し作動を停止して、前記払い出し通路からメダル貯め部へのメダル流入を禁止するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機用台間機。
  4. 前記受け皿に貯留されるメダルが所定の位置まで積み重なったことを検知可能な受け皿満杯検知手段を設け、
    前記満杯検知手段の満杯検知に基づいて前記開閉部材を開き排出開口を開放した後、前記受け皿満杯検知手段が、受け皿の満杯を検知した場合には、前記払い出し装置の払い出し作動を停止して、前記払い出し通路からメダル貯め部を経た受け皿へのメダル流入を禁止するように形成されていることを特徴とする請求項3記載の遊技機用台間機。
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