JP2007179526A - 遠方監視制御システムとその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の監視制御対象設備で同時に設備異常が発生した場合でも、全ての設備異常とその程度を、中央監視制御サブシステムの運転員が容易かつ迅速に把握可能とする。
【解決手段】現地監視制御サブシステムS1の現地監視制御用計算機101で鳴動する警報音信号は、警報種別判定・データ伝送装置201で収集され、設備異常の重要度に応じた警報の発生とその種別を示す警報種別データが生成される。警報種別データは、ネットワーク120を介して送信され、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131により受信される。中央監視制御用計算機131は、受信した警報種別データに基づき、現地監視制御用計算機101で発生する警報種別に応じた警報音を警報鳴動装置205で鳴動させると共に、警報発生とその種別を示す特定のシンボルをモニタ装置134に画面表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、監視制御対象設備の設備異常を現地で監視するサブシステムと、現地のサブシステムからのデータを遠隔地で監視するサブシステムとをネットワークを介して接続してなる遠方監視制御システムとその方法に関するものである。
ビルや工場などの建物においては、発電機や受変電設備、空調設備などを遠隔地から監視制御するための遠方監視制御システムが多く採用されるようになっている。このような遠方監視制御システムにおいては、発電機や空調設備(以下、単に設備という)を運転するため、現場に設置された監視制御用計算機を用いて設備の状態を画像や警報音を鳴動してわかりやすく運転員に通知することが行われる。一般的には、複数運転員によるチームを組んでこの監視制御用計算機(以下、現地計算機と称する)を利用した設備運転が行われる。
最近は、運転業務効率の改善を図るため、より少数の運転員でより多くの設備運転を行うことが要求されるようになってきている。この要求に応えるためには、新たな集中監視制御用の大規模監視制御用計算機を導入する方法が考えられる。しかしながら、この方法では、新たな監視制御計算機システムの開発費や導入費として多大な費用が必要となることに加え、既存の現地計算機も無駄に廃棄することとなり、その廃棄費用も必要となるなど、結果として投資する費用に見合うだけの効果が得られない場合が多い。
そのため、既存の現地計算機を有効利用しつつ、特定の中央監視制御システムを設けて、複数の現地計算機を対象にネットワークで接続し、中央監視制御システムから遠隔集中監視制御を行う方法が一般的に採られる。しかしながら、この方法においても、中央監視制御システムと既存の現地計算機を接続するために、既存の現地計算機の機能改造が必要となることから、投資コストに見合う効果が得られない場合が多い。
これに対して、中央監視制御システムの運転員が、中央監視制御用の計算機のキーボードやマウスを操作することで、当該計算機とネットワークを介して接続された既存の現地計算機でキーボードとマウスを操作した場合と同様の遠隔操作を実現するとともに、現地のモニタに表示される画面を中央監視制御システムのモニタに表示する手法が提案されている(特許文献1参照)。この手法では、既存の現地計算機の機能改造を必要としないため、低コストで遠方監視制御システムを構築できるという利点がある。
図27は、このような従来の遠方監視制御システム、すなわち、現地に設置される既設の監視制御用計算機(以下、現地監視制御用計算機という)を用いた現地監視制御サブシステムS1により監視制御される設備を中央監視制御サブシステムS2から遠方監視制御をするための遠方監視制御システムの一例を示すブロック図である。
図27において、監視制御対象設備100の状態は、現地監視制御サブシステムS1の現地監視制御用計算機101に常時取り込まれ、設備監視制御プログラム102により信号分配器103を介してモニタ装置104上に、設備状態を表す画面が表示される。
また、現地監視制御用計算機101で監視制御対象設備100の異常を検出すれば、警報鳴動装置105を鳴動して運転員に通知する。この場合、重大故障や軽故障など設備異常の重要度に応じて、一般的には音色を代えて鳴動する。
キーボード106またはマウス107の操作をすれば、当該装置の操作結果が現地監視制御用計算機101の設備監視制御プログラム102に通知され、設備監視制御プログラム固有の機能であるキーボードやマウス操作に応じた画面更新や、画面操作による設備の監視制御が行われる。
一方、設備監視制御プログラム102から出力されモニタ装置104に表示される画面の画像信号は、信号分配器103を介して画像信号収集装置108にて収集され、画像データ編集送信装置109からネットワーク120を介して、中央監視制御サブシステム側に送信される。
現地監視制御サブシステムS1のモニタ装置104に表示される画面は、一般的には60から75画面程度/秒の周期(リフレシュサイクルという)で表示更新がされ、画像信号収集装置108で同期してデータ収集が行われる。画像データ編集送信装置109は、送信するデータ量を削減するため、変化のあった画面部分のみを中央監視制御サブシステムS2に送信する。
中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131の画像データ受信収集プログラム132により、現地監視制御サブシステムS1からの画像データが受信され、受信した画像データは、前回までに受信した画像データに新たに受信する部分画像データの重畳により1画面の画像データとして編集され、画像データ表示プログラム133によりモニタ装置134に表示される。
また、現地監視制御サブシステムS1の画像データ編集送信装置109から画像データを、ネットワーク120を介して、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131に向けた送信を開始するためには、前もって、画像データ編集送信装置110接続のための手続きである、いわゆるログイン手続きを踏む必要がある。
このログイン手続きは、一般的には、画像データ編集送信装置接続プログラム135により、中央監視制御サブシステムS2の運転員がキーボード136とマウス137を操作して、モニタ装置134に表示される画面と対話しながら、現地監視制御サブシステムS1の画像データ編集送信装置109固有の所定データを入力する。
中央監視制御サブシステムS2のキーボード136またはマウス137を操作すれば、操作結果は、現地側/中央側切替装置138を介して接続されるキーボード(KB)/マウスデータ送信装置139から送信され、ネットワーク120を介して、現地監視制御サブシステムS1のキーボード(KB)/マウスデータ受信装置110に伝送され、信号合成器111を介して現地監視制御用計算機101の設備監視制御プログラム102に通知される。
このように、本システムにおいては、中央監視制御サブシステムS2のキーボード136とマウス137は、現地監視制御サブシステムS1の現地監視制御用計算機101と中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131で共用する。このため、現地側/中央側切替装置138を設け、釦140の押し操作で交互に切替を行う。
このようにして、中央監視制御サブシステムS2のキーボード136またはマウス137を操作することにより、現地監視制御サブシステムS1の現地監視制御用計算機101の表示画面を操作することができ、それにより、設備の現地監視制御用計算機101を利用した遠方監視制御操作が行われる。
特開2004−302990
しかしながら、上記のような既存の現地計算機を用いた現地監視制御サブシステムと遠隔地の中央監視制御サブシステムをネットワーク接続してなる従来の遠方監視制御システムには、次のような課題が存在している。
[第1の課題]
設備監視制御を主な任務とする中央監視制御サブシステムの運転員には、複数の現地計算機で監視制御対象とする設備の全ての状態を常時把握して、必要な対策をいつでも実施できるようにしておくことが要求される。このことから、運転員にはまず、多数の設備の異常発生を速やかに把握することが要求され、このための有効なツール提供が望まれる。
例えば、ある1つの設備で異常が発生した場合に、運転員は、計算機を使い該当する画面を表示して設備異常状況の確認と復旧操作を行うのが一般的である。この場合、複数設備での異常発生が輻輳する時には、一通り全ての設備異常の概況を速やかに把握した上で、重要度の高い順に状況の詳細把握と設備復旧を進めることになる。
一方、特許文献1における監視制御方式では、システム構成が簡易となる反面、1つの現地計算機の画面を通じて中央監視制御サブシステムの計算機で設備監視制御のための操作を実行している間は、他の計算機で監視制御される別の設備の設備状態を示す画面を中央監視制御サブシステムのモニタに表示することができない。この場合には、当該別の設備で発生する設備異常を示す情報が中央監視制御サブシステムの運転員に届かなくなってしまうため、中央監視制御サブシステムの運転員が、全ての設備について異常発生を漏れなく把握することが困難となる可能性がある。
また、現地計算機で設備異常を検出した場合に警報を鳴動させることにより、現地監視制御サブシステムでは設備異常を迅速に把握できるが、中央監視制御サブシステム側では設備異常を示す警報を鳴動させることはできないため、中央監視制御サブシステムの運転員が設備異常を迅速に把握することはできない。
さらに、監視制御対象とする設備の数が増加し、現地監視制御サブシステムの数が増加すると、中央監視制御サブシステム側で受信する画像データの数も増加することになり、ネットワーク負荷が増大してしまう。このようなネットワーク負荷の増大は、小容量のネットワークにおける健全な応答性の確保を困難にする。
したがって、本発明の一つの目的は、複数の監視制御対象設備で同時に設備異常が発生した場合でも、それら全ての設備異常とその程度を、中央監視制御サブシステムの運転員が容易かつ迅速に把握可能であり、ネットワーク負荷を軽減可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することである。
[第2の課題]
現地監視制御サブシステムの現地監視制御用計算機によりモニタ装置に表示される画面の画像データを速やかに中央監視制御サブシステムの中央監視制御用計算機に伝送するためには、一般的には画像データの情報量が多いことから、大容量のネットワークが必要となる。また、重要設備の監視制御を担うネットワークは、品質面では、常に一定の容量以上の伝送性能が確保されるいわゆる帯域保証型が望ましい。
一方、有料の公衆用の大容量で帯域保証機能を持つネットワークは、一般には高価であり、運転コストも高くなる。したがって、伝送容量の少ない環境下でも中央監視制御用計算機で速やかな画面表示機能を確保するため、伝送するデータ量を削減することが必要となっている。
画像データは、現地監視制御用計算機側で変化した部分のみを検出し、部分画像データを送信し、中央監視制御用計算機側で既に受信済で保存中の画像データに上書き合成してモニタ上に表示することが行われる。これは、MPEG4規格でも採用されている同種の技術である。
現地監視制御用計算機のモニタ装置に表示される設備監視用画面の特徴として、設備異常発生時には、該当設備を示すシンボル部分をフリッカさせて運転員に注意喚起する画面表示がしばしば行われる。特に、広範囲な設備の異常発生時は、設備監視用画面上でフリッカするシンボルの数も多くなることがある。この場合は、画像の部分変化が繰り返し頻繁にしかも多数発生することから、画像データ伝送のためのトラフィックも多くなり、ネットワーク容量が小さい場合には、必要な全ての画像データを伝送できないという事態が生じる可能性もある。
また、現地監視制御用計算機のモニタに表示される設備監視画面には、画面表示信号のノイズや画像データ収集装置のノイズ等に起因して、画面上で発生後瞬時に復帰する微細な変化部分が頻繁に現れる。運転員の目には見えない程度の変化でも、画像データ収集装置で画面の変化を検出すると、直ちに画像データの送信を行うこととなる。画像の部分変化が頻繁に発生することから、不要な画像データ送信によるネットワーク負荷増大の原因にもなっている。
ここで、ノイズの信号レベルが監視制御用画面の画像信号レベルに比較して十分小さい、いわゆるS/N比が小さい信号の場合は、画像データ収集装置で収集される前にリアクタンス回路で構成されるノイズ信号除去用フィルタ装置を用いてノイズを除去することができる。しかし、S/N比の大きい信号は、画像データ収集装置で収集され監視制御用画面の画像データに混入するため、伝送データ量を無駄に増大させることになる。
したがって、本発明の別の目的は、監視制御対象設備で設備異常が発生した場合に、フリッカやノイズ等の各種の要因に伴う画像データの伝送データ量増大を回避可能として、小容量のネットワークでも十分な画像表示性能を確保可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することである。
[第3の課題]
監視制御対象の設備に異常が発生すれば、現地監視制御サブシステムの既設の現地監視制御用計算機を介して中央監視制御サブシステムの中央監視制御用計算機のモニタ上に、その設備状態を表す画面が表示されるため、中央監視制御サブシステムの運転員は当該画面の表示内容を見て設備故障の状態と原因を判断することになる。
しかしながら、対象設備の破損や焼損などの場合には、速やかで正確な状況判断を可能とするために、外観観察と併せて把握することが望ましい。また、無人の建物に人が侵入するなどして人への危害が及んだり設備の故障を誘発する原因となることもあり、このような事故を未然に防止するため、モニタカメラによる設備設置環境の外観観察が必要となることもある。
したがって、本発明の別の目的は、既設計算機の表示する画像と現場のモニタカメラの画像を一元管理して、中央監視制御サブシステムの運転員が容易に選択表示可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することである。
[第4の課題]
前述した従来の遠方監視制御システムにおいては、中央監視制御サブシステムの中央監視制御用計算機のキーボードまたはマウスを操作すれば、そのまま現地監視制御サブシステムのキーボード・マウスデータの信号合成器を介して、現地監視制御用計算機に通知されることになる。この従来システムにおいては、現地監視制御用計算機のキーボードまたはマウスを操作しても同様に現地監視制御用計算機に通知されることとなる。この結果、中央監視制御サブシステムのキーボードおよびマウスと現地監視制御用計算機のキーボードおよびマウスが競合することとなる。
したがって、本発明の別の目的は、中央監視制御サブシステムから現地監視制御サブシステムを操作する構成を有する場合に、中央側と現地側の操作の競合を防止可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することである。
[第5の課題]
現地監視制御用計算機のモニタ装置に表示されるカーソルは、中央監視制御用計算機側のマウス操作に伴って画面上を移動する。このため、一般的には、現地監視制御用計算機側でカーソルの画像変化を検出して部分変化画像データとして送信し、中央監視制御用計算機側で、すでに受信済で保存中の画像データに上書き合成してモニタ装置上に表示することが行われる。
この場合、一般にカーソルは画面上を頻繁に移動することから、カーソルの画像変化を時分割で逐次検出して、その画像の部分変化を表す画像データを送信することとなり、ネットワークの負荷となる情報伝送量は極めて大きくなる。また、カーソル画像としては、一般的に、矢印形状や手の形状、十字形状などの異なる特定形状を有する複数種別のカーソルシンボルが使用され、画面上で異なる形状種別に切り替えられることも多い。
そのため、ネットワーク容量が小さい場合には、必要な全てのカーソル移動やカーソルシンボル変更の画像データを送信完了するまでに多くの時間を要することから、スムーズなカーソル移動を示す画面を中央監視制御用計算機側のモニタ装置上に表示することが困難になり、監視制御業務遂行のための操作に支障をきたすことが多くなる。
また、現地監視制御用計算機のモニタ装置には、ポップアップやプルダウンと呼ばれる特定形状を有する部分画像が含まれる場合が多い。現地監視制御用計算機のモニタ装置に表示される画面の画像データは、現地監視制御用計算機側で変化した部分のみを検出して部分画像データを送信し、中央監視制御用計算機側で、すでに受信済で保存中の画像データに上書き合成してモニタ装置上に表示することが行われる。
この場合、部分画像とはいえ、一般には相当量の画像情報を含むことから、その画像の部分変化を表す画像データを送信するためにネットワークの負荷となる情報伝送量は極めて大きくなる。また、ポップアップやプルダウンの表示・非表示の切替が頻繁に行われることもある。
そのため、ネットワーク容量が小さい場合には、必要な全ての部分画像の画像データを送信完了するまでに多くの時間を要することから、タイムリーにその部分画像を中央監視制御用計算機側のモニタ装置上に表示することが困難になり、監視制御業務遂行のための操作に支障をきたすことが多くなる。
したがって、本発明の別の目的は、小容量のネットワークでも、カーソル、ポップアップ、プルダウンなどの特定画像の移動や表示変更に関するデータを、中央監視制御サブシステム側の監視制御業務における画面操作に必要な速度で送信してモニタ装置上に表示可能な、特定画像の表示応答性・操作性に優れた、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することである。
[第6の課題]
特許文献1に示す監視制御方式においては、中央監視制御サブシステムの中央監視制御用計算機のマウスによるカーソル移動操作によって、微細なサンプル時間毎の左右上下方向のカーソル移動変化量が現地監視制御用計算機の信号合成器を介して現地監視制御用計算機に通知され、現地監視制御用計算機のモニタ装置上にカーソル移動の状態が逐次表示される。この結果は、画像データなどに変換されて中央監視制御サブシステムに送信され、中央監視制御サブシステムの中央監視制御用計算機のモニタ装置にもカーソル移動の状態が表示され、マウスを操作した運転員に通知される。
一方、情報を仲介する公衆ネットワークにおいては、一般に多くの中継装置を介して情報の中継が行なわれることから、しばしば伝送遅延が発生する。
このようにネットワークで伝送遅延が発生した場合には、中央監視制御サブシステムの運転員のマウスによるカーソル移動操作によって、現地監視制御用計算機のカーソル移動状態を示す画像が中央監視制御サブシステムのモニタ装置上に表示されるまでに多くの時間を要する。このような場合には、中央監視制御サブシステムの運転員がモニタ装置の画面上で目的位置にカーソルを移動しようとしてもオーバーシュートするなどして、スムーズなカーソル移動操作が困難になることがある。
したがって、本発明の別の目的は、伝送遅延を伴うネットワークを用いた場合でも、中央監視制御サブシステムの運転員が現地監視制御用計算機画面のカーソル移動のための操作を違和感なく行うことが可能な、中央監視制御サブシステムにおける現地監視制御用計算機画面のカーソル移動の表示応答性・操作性に優れた、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することである。
本発明の第1の態様に係る遠方監視制御システムは、請求項1と15に対応するものであるが、上記の第1の課題を解決するために、現地監視制御サブシステムからの警報の種別を示す警報種別データを中央監視制御サブシステムに送信して、当該種別の警報を鳴動させると共に、警報発生とその種別を示す画像データを表示させることにより、複数の監視制御対象設備で同時に発生した全ての設備異常とその程度を、中央監視制御サブシステムの運転員が容易かつ迅速に把握できるようにしたものである。
すなわち、本発明の第1の態様に係る遠方監視制御システムは、基本的に、ネットワークを介して、現地監視制御サブシステムと中央監視制御サブシステムという2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムである。ここで、現地監視制御サブシステムは、監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す信号を出力する現地監視制御処理部と、この現地監視制御処理部から出力される信号に基づいてそれぞれ動作する部分として、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、警報を鳴動する警報鳴動部、設備の状態および異常の発生を示す伝送用のデータを生成して前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えている。また、中央監視制御サブシステムは、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからのデータを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えている。
そして、本発明の第1の態様に係る遠方監視制御システムは、以上のような基本的な構成を有する遠方監視制御システムにおいて、次のような技術的特徴を有するものである。まず、前記現地監視制御処理部は、設備異常の重要度に応じた種別の警報鳴動信号を前記警報鳴動部に対して出力するように構成される。また、前記データ伝送部は、前記現地監視制御処理部から出力される警報鳴動信号を収集してその種別を判定し、警報の発生とその種別を示す警報種別データを生成して前記ネットワーク経由で送信する警報種別判定・データ伝送部を有する。一方、前記中央監視制御サブシステムは、警報を鳴動する警報鳴動部を有する。さらに、前記中央監視制御処理部は、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの警報種別データを受信して、警報種別データに示される種別の警報を自サブシステムの前記警報鳴動部により鳴動させると共に、警報発生とその種別を示す画像データを前記中央監視制御モニタ部に表示させる警報種別データ鳴動・表示制御部を有する。
本発明の第2の態様に係る遠方監視制御システムは、請求項2,3と16に対応するものであるが、上記の第1の課題を解決するために、現地監視制御サブシステムで表示する設備異常のメッセージ画像データを抽出して、当該画像データまたは別のデータ形式に変換したメッセージデータを中央監視制御サブシステムに送信して当該メッセージを表示させることにより、複数の監視制御対象設備で同時に発生した全ての設備異常とその程度を、中央監視制御サブシステムの運転員が容易かつ迅速に把握できるようにしたものである。
すなわち、本発明の第2の態様に係る遠方監視制御システムは、基本的に、ネットワークを介して、現地監視制御サブシステムと中央監視制御サブシステムという2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムである。ここで、現地監視制御サブシステムは、監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す画像データを出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す画像データを前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えている。また、中央監視制御サブシステムは、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの画像データを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えている。
そして、本発明の第2の態様に係る遠方監視制御システムは、以上のような基本的な構成を有する遠方監視制御システムにおいて、次のような技術的特徴を有するものである。まず、前記現地監視制御処理部は、設備異常を検出した場合に、この設備異常の発生をメッセージ形式で前記現地監視制御モニタ部における特定位置に表示させる設備異常のメッセージ画像データを含む画像データを出力するように構成される。また、前記データ伝送部は、前記現地監視制御処理部から出力される画像データの中から設備異常のメッセージ画像データを抽出し、抽出した画像データまたは別のデータ形式に変換したデータを、設備異常のメッセージデータとして前記ネットワーク経由で送信するメッセージデータ抽出・伝送部を有する。一方、前記中央監視制御処理部は、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの設備異常のメッセージデータを受信して、設備異常の発生を示すメッセージを前記中央監視制御モニタ部に表示させるメッセージ表示制御部を有する。
本発明の第3の態様に係る遠方監視制御システムは、請求項4,5,6と17に対応するものであるが、上記の第2の課題を解決するために、現地監視制御サブシステムで表示する画像データの中から、一定の条件に該当する変化を示す画像データのみを選択して中央監視制御サブシステムに送信し、当該画像データを表示中の画像データに重畳して表示させることにより、フリッカやノイズ等の各種の要因に伴う画像データの伝送データ量の増大を回避可能としたものである。
すなわち、本発明の第3の態様に係る遠方監視制御システムは、基本的に、ネットワークを介して、現地監視制御サブシステムと中央監視制御サブシステムという2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムである。ここで、現地監視制御サブシステムは、監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す画像データを出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す画像データを前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えている。また、中央監視制御サブシステムは、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの画像データを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えている。
そして、本発明の第3の態様に係る遠方監視制御システムは、以上のような基本的な構成を有する遠方監視制御システムにおいて、次のような技術的特徴を有するものである。まず、前記データ伝送部は、前記現地監視制御処理部から出力される画像データを過去に送信した画像データと比較して、予め設定された画像変化条件に該当する変化を示す画像データのみを選択し、選択した画像データまたは別のデータ形式に変換したデータを画像の変化を示すデータとして前記ネットワーク経由で送信する画像データ変化判定・伝送部を有する。また、前記中央監視制御処理部は、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムから画像の変化を示すデータを受信した場合に、前記中央監視制御モニタ部上で表示中の画像データに今回受信したデータに基づく画像データを重畳して表示させる画像データ表示制御部を有する。
本発明の第4の態様に係る遠方監視制御システムは、請求項7,8と18に対応するものであるが、上記の第3の課題を解決するために、現地監視制御サブシステムの処理部で処理された基本画像データと、モニタカメラで撮影されたモニタ画像データを中央監視制御サブシステムに送信して一括的に処理し、同時または交互に表示させることにより、既設計算機の表示する画像と現場のモニタカメラの画像を一元管理して、中央監視制御サブシステムの運転員が容易に選択表示可能としたものである。
すなわち、本発明の第4の態様に係る遠方監視制御システムは、基本的に、ネットワークを介して、現地監視制御サブシステムと中央監視制御サブシステムという2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムである。ここで、現地監視制御サブシステムは、監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す画像データを出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す画像データを前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えている。また、中央監視制御サブシステムは、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの画像データを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えている。
そして、本発明の第4の態様に係る遠方監視制御システムは、以上のような基本的な構成を有する遠方監視制御システムにおいて、次のような技術的特徴を有するものである。まず、前記現地監視制御サブシステムは、前記監視制御対象設備を撮影するモニタカメラを有する。また、前記データ伝送部は、前記現地監視制御処理部から出力された画像データを基本画像データとして前記ネットワーク経由で送信する基本画像データ伝送部と、前記モニタカメラで撮影されたモニタ画像データを前記ネットワーク経由で送信するモニタ画像データ伝送部を有する。一方、前記中央監視制御処理部は、前記現地監視制御サブシステムからの基本画像データとモニタ画像データを受信して、これら2種類の画像データを、前記中央監視制御モニタ部上に、マルチスクリーン方式で同時にまたは交互に表示させる異種画像データ表示制御部を有する。
本発明の第5の態様に係る遠方監視制御システムは、請求項9と19に対応するものであるが、上記の第4の課題を解決するために、現地監視制御サブシステムの操作権限を、中央監視制御サブシステムと現地監視制御サブシステムとの間で切り替えることにより、中央側と現地側の操作の競合を防止可能としたものである。
すなわち、本発明の第5の態様に係る遠方監視制御システムは、基本的に、ネットワークを介して、現地監視制御サブシステムと中央監視制御サブシステムという2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムである。ここで、現地監視制御サブシステムは、監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す画像データを出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す画像データを前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部、人間系の操作に応じて各種の指示やデータを入力して前記現地監視制御処理部を動作させる入力操作部を備えている。また、中央監視制御サブシステムは、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの画像データを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部、人間系の操作に応じて各種の指示やデータを入力して前記中央監視制御処理部を動作させる入力操作部、この入力操作部の操作内容を示す操作データを前記ネットワーク経由で送信して当該操作データにより前記現地監視制御処理部を動作させる操作データ送信部を備えている。
そして、本発明の第5の態様に係る遠方監視制御システムは、以上のような基本的な構成を有する遠方監視制御システムにおいて、次のような技術的特徴を有するものである。すなわち、前記中央監視制御サブシステムと前記現地監視制御サブシステムは、現地監視制御サブシステムの操作権限を両方のサブシステムの間で切り替えることで、中央監視制御サブシステムの操作データ送信部からの操作データの送信・非送信または有効・無効を切り替える操作権限切替部をそれぞれ有する。
本発明の第6の態様に係る遠方監視制御システムは、請求項10,11と20に対応するものであるが、上記の第5の課題を解決するために、現地監視制御用計算機の表示する画像データの中に含まれる特定画像を、テンプレートマッチングと呼ばれる手法で検出し、個々の特定画像の画像種別と表示位置を示すデータを送信することにより、特定画像の移動や表示変更に関するデータを、中央監視制御サブシステム側の監視制御業務における画面操作に必要な速度で送信してモニタ装置上に表示可能としたものである。
すなわち、本発明の第6の態様に係る遠方監視制御システムは、基本的に、ネットワークを介して、現地監視制御サブシステムと中央監視制御サブシステムという2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムである。ここで、現地監視制御サブシステムは、監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す信号を出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す伝送用のデータを生成して前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えている。また、中央監視制御サブシステムは、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの画像データを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えている。
そして、本発明の第6の態様に係る遠方監視制御システムは、以上のような基本的な構成を有する遠方監視制御システムにおいて、次のような技術的特徴を有するものである。まず、前記データ伝送部は、異なる特定形状の複数の特定画像パタンをその各々に付与した固有のコードと共に予め記憶してなる特定画像形状データを用いて、前記現地監視制御処理部から出力される画像データ中の部分画像から、前記複数の特定画像パタンのいずれかと一致する特定画像とその表示位置を検出し、検出した特定画像の画像種別と表示位置を示すコード形式の特定画像位置検出データを生成して前記ネットワーク経由で送信する特定画像位置検出部を有する。また、前記中央監視制御サブシステムは、前記特定画像位置検出部と同一の特定画像形状データを用いて、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの特定画像位置検出データを受信して、特定画像位置検出データに示される種別の特定画像を前記中央監視制御モニタ部に表示させる特定画像形状データ受信部を有する。さらに、前記特定画像は異なる特定形状を有する複数のカーソルを含み、前記特定画像形状データはカーソル画像データを含む。
本発明の第7の態様に係る遠方監視制御システムは、請求項12と21に対応するものであるが、上記の第6の課題を解決するために、中央監視制御サブシステム側で仮のカーソルを表示して操作し、所定の通知条件に基づいてカーソル移動目標位置を決定した時点で現地監視制御用計算機が実際に表示するカーソルを移動させることにより、伝送遅延を伴うネットワークを用いた場合でも、中央監視制御サブシステムの運転員が、現地監視制御用計算機画面のカーソル移動のための操作を違和感なく行うことができるようにしたものである。
すなわち、本発明の第7の態様に係る遠方監視制御システムは、基本的に、ネットワークを介して、現地監視制御サブシステムと中央監視制御サブシステムという2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムである。ここで、現地監視制御サブシステムは、監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す信号を出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す伝送用のデータを生成して前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えている。また、中央監視制御サブシステムは、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの画像データを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えている。
そして、本発明の第7の態様に係る遠方監視制御システムは、以上のような基本的な構成を有する遠方監視制御システムにおいて、次のような技術的特徴を有するものである。まず、前記中央監視制御サブシステムは、前記中央監視制御処理部により前記中央監視制御モニタ部に表示される前記現地監視制御処理部の画面上におけるカーソルの操作結果が、予め設定された所定の通知条件を満たした時点で、その時点のカーソル位置を検出してカーソル移動目標位置を示すカーソル移動目標位置データを前記ネットワーク経由で送信するカーソル位置検出・送信部を有する。また、前記現地監視制御サブシステムは、前記ネットワーク経由で伝送される前記中央監視制御サブシステムからのカーソル移動目標位置データを受信して、前記現地監視制御処理部から出力される画像データ中のカーソル表示位置を、カーソル移動目標位置データにより示されるカーソル移動目標位置まで移動させるカーソル位置データ受信・制御部を有する。
本発明の第8の態様に係る遠方監視制御システムは、請求項13,14と22に対応するものであるが、上記の第1の課題を解決するために、現地監視制御用計算機で発生する警報音をそのままデジタル化して中央監視制御サブシステムに送信し、中央監視制御サブシステム側でアナログ化して元の警報鳴動信号に警報音に応じた警報音を鳴動させることにより、複数の監視制御対象設備で同時に発生した全ての設備異常とその程度を、中央監視制御サブシステムの運転員が容易かつ迅速に把握できるようにしたものである。また、警報音の処理方式を実現するための構成を極めて簡易かつ安価に実現可能である。
すなわち、本発明の第8の態様に係る遠方監視制御システムは、基本的に、ネットワークを介して、現地監視制御サブシステムと中央監視制御サブシステムという2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムである。ここで、現地監視制御サブシステムは、監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す信号を出力する現地監視制御処理部と、この現地監視制御処理部から出力される信号に基づいてそれぞれ動作する部分として、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、警報を鳴動する警報鳴動部、設備の状態および異常の発生を示す伝送用のデータを生成して前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えている。また、中央監視制御サブシステムは、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからのデータを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えている。
そして、本発明の第8の態様に係る遠方監視制御システムは、以上のような基本的な構成を有する遠方監視制御システムにおいて、次のような技術的特徴を有するものである。まず、前記現地監視制御処理部は、設備異常の重要度に応じた種別の警報鳴動信号を前記警報鳴動部に対して出力するように構成される。また、前記データ伝送部は、前記現地監視制御処理部から出力される警報鳴動信号を収集してデジタル化処理を行い、警報音波形を示すデジタル信号の警報音波形データを生成して前記ネットワーク経由で送信する警報音波形データ伝送部を有する。一方、前記中央監視制御サブシステムは、警報を鳴動する警報鳴動部を有する。さらに、前記中央監視制御処理部は、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの警報音波形データを受信して、前記警報鳴動部により警報音波形データの元となった警報鳴動信号に応じた警報音を鳴動させる警報音波形データ収集部を有する。
なお、本発明における遠方監視制御方法は、以上のような各態様に係る遠方監視制御システムを、方法の観点からそれぞれ把握したものである。
本発明の第1、第2、第8の態様によれば、複数の監視制御対象設備で同時に設備異常が発生した場合でも、それら全ての設備異常とその程度を、中央監視制御サブシステムの運転員が容易かつ迅速に把握可能であり、ネットワーク負荷を軽減可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
本発明の第3の態様によれば、監視制御対象設備で設備異常が発生した場合に、フリッカやノイズ等の各種の要因に伴う画像データの伝送データ量増大を回避可能として、小容量のネットワークでも十分な画像表示性能を確保可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
本発明の第4の態様によれば、既設計算機の表示する画像と現場のモニタカメラの画像を一元管理して、中央監視制御サブシステムの運転員が容易に選択表示可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
本発明の第5の態様によれば、中央監視制御サブシステムから現地監視制御サブシステムを操作する構成を有する場合に、中央側と現地側の操作の競合を防止可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
本発明の第6の態様によれば、小容量のネットワークでも、カーソル、ポップアップ、プルダウンなどの特定画像の移動や表示変更に関するデータを、中央監視制御サブシステム側の監視制御業務における画面操作に必要な速度で送信してモニタ装置上に表示可能な、特定画像の表示応答性・操作性に優れた、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
本発明の第7の態様によれば、伝送遅延を伴うネットワークを用いた場合でも、中央監視制御サブシステムの運転員が現地監視制御用計算機画面のカーソル移動のための操作を違和感なく行うことが可能な、中央監視制御サブシステムにおける現地監視制御用計算機画面のカーソル移動の表示応答性・操作性に優れた、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
以下には、本発明に係る遠方監視制御システムの複数の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。なお、図27に示した従来の遠方監視制御システムと同一部分には同一符号を付して重複する説明は適宜省略する。
[第1の実施形態]
[構成]
第1の実施形態は、請求項1と15に係るものであり、図1は、第1の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図である。この図1に示すように、本実施形態の遠方監視制御システムは、図27に示した従来の遠方監視制御システムの構成において、現地監視制御サブシステムS1の構成に、警報種別判定・データ伝送装置201を追加するとともに、中央監視制御サブシステムS2の構成に、警報種別データ収集プログラム202、警報種別データ編集プログラム203、警報鳴動プログラム204、警報鳴動装置205を追加したものである。
ここで、警報種別判定・データ伝送装置201は、現地監視制御サブシステムS1における現地監視制御用計算機101と警報鳴動装置105の間に挿入されている。また、警報種別データ収集プログラム202、警報種別データ編集プログラム203、警報鳴動プログラム204は、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131に組み込まれている。
[作用]
以上のような構成を有する第1の実施形態において、基本的な作用は、図27に示した従来システムと同様であるが、本実施形態においては、上記の構成の追加に伴い、さらに以下のような作用を有する。
まず、現地監視制御サブシステムS1において、現地監視制御用計算機101で鳴動する警報音信号は、警報種別判定・データ伝送装置201で収集され、音色の判別が行われる。すなわち、設備異常の重要度に応じた警報音信号の種別が判定され、警報の発生とその種別を示す警報種別データが生成される。そして、生成された警報種別データは、ネットワーク120を介して送信され、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131の警報種別データ収集プログラム202により受信される。
警報種別データ収集プログラム202により受信された警報種別データは、さらに、警報鳴動プログラム204に通知され、警報種別に応じた信号に変換される。この信号が警報鳴動装置205に通知されることにより、現地監視制御用計算機101で発生する警報種別に応じた警報音を中央監視制御サブシステムS2で鳴動することができる。
また、警報種別データ収集プログラム202により受信された警報種別データは同時に、警報種別データ編集プログラム203に通知され、モニタ装置134上に警報発生とその種別を特定のシンボルで表示するための画像データが生成される。この警報発生とその種別を示す画像データは、画像データ表示プログラム133に通知され、この画像データ表示プログラム133により、前記特定のシンボルがモニタ装置134に画面表示される。
[ハードウェア構成例]
図2は、以上のような本実施形態の遠方監視制御システムの具体的なハードウェア構成の一例を示すブロック図である。この図2に示すように、現地監視制御サブシステムS1は、使用する端末の機能に応じて、簡易型の現地監視制御サブシステムS11と高機能型の現地監視制御サブシステムS12とに区分されている。
ここで、簡易型の現地監視制御サブシステムS11は、既設の装置として、XGA解像度を有するビルエネルギー管理装置(BEMS)211、モニタ装置212、スピーカ213、キーボード214、マウス215等を有している。ここで、BEMS211は、図1の現地監視制御用計算機101に対応している。また、モニタ装置212、スピーカ23、キーボード214、マウス215は、図1のモニタ装置104、警報鳴動装置105、キーボード106、マウス107にそれぞれ対応している。
簡易型の現地監視制御サブシステムS11は、以上の構成に加えて、ネットワーク120と接続するマルチキャストルータ216、ルータ・ハブ217、信号変換・分配器218、信号変換・分配器219、警報種別検出装置220、警報伝送装置221等を有している。
ここで、マルチキャストルータ216とルータ・ハブ217は、ネットワーク120と現地監視制御サブシステムS11との間でデータ伝送を行う部分であり、例えば、図1の画像信号収集装置108や画像データ編集送信装置109、キーボード(KB)/マウスデータ受信装置110等の装置や、現地監視制御サブシステムS1とネットワーク120との間を接続する矢印部分に対応している。また、信号変換・分配器218は、BEMS211とモニタ装置212を接続しており、図1の信号分配器103に対応している。これに対して、信号変換・分配器219は、図1の信号合成器111に対応している。
さらに、警報種別検出装置220は、設備異常の重要度に応じた警報音信号の種別を判定して、警報の発生とその種別を示す警報種別データを生成する装置であり、警報伝送装置221は、生成された警報種別データを、ネットワーク120を介して送信する装置である。これらの警報種別検出装置220と警報伝送装置221の組合せは、図1に示す警報種別判定・データ伝送装置201に対応している。
また、高機能型の現地監視制御サブシステムS12においては、簡易型の現地監視制御サブシステムS11におけるXGA解像度を有するBEMS211に加えて、より高機能のパソコン222が追加されると共に、BEMS211とモニタ装置212を接続する分配器として、信号変換・分配器218の代わりにVGA分配器223が設けられている。この場合、BEMS211とパソコン222の組合せが、図1の現地監視制御用計算機101に対応している。
一方、中央監視制御サブシステムS2は、パソコン231、モニタ装置232、スピーカ233、キーボード234、マウス235等を有している。ここで、パソコン231は、図1の中央監視制御用計算機131に対応している。また、モニタ装置232、スピーカ233、キーボード234、マウス235は、図1のモニタ装置134、警報鳴動装置205、キーボード136、マウス137にそれぞれ対応している。
中央監視制御サブシステムS2は、以上の構成に加えて、ネットワーク120と接続するマルチキャストルータ236、ルータ237、ハブ238、信号変換・分配器239などを有している。ここで、マルチキャストルータ236、ルータ237、ハブ238は、ネットワーク120と現地監視制御サブシステムS11との間でデータ伝送を行う部分であり、例えば、図1のキーボード(KB)/マウスデータ送信装置139等の装置や、中央監視制御サブシステムS2とネットワーク120との間を接続する矢印部分に対応している。また、信号変換・分配器239は、図1の現地側/中央側切替装置138に対応している。
[警報種別検出装置の構成例]
図3は、図2に示す警報種別検出装置220の具体的な構成例を示すブロック図である。この図3に示す警報種別検出装置220は、高音を検出する第1の周波数検出器2201と低音を検出する第2の周波数検出器2202、警報種別判定回路2203、接点出力回路2204、複数の接点2205等から構成されている。この警報種別検出装置220の作用は次の通りである。
スピーカ鳴動信号2206は、高音を検出する第1の周波数検出器2201と低音を検出する第2の周波数検出器2202に並行して入力され、検出対象の周波数成分の有無が検出される。検出結果は、警報種別判定回路2203に通知され、例えば高音と低音信号が交互に発生するケース、高音が連続して発生するケース、高音が断続して発生するケース、低音が連続して発生するケース、低音が断続して発生するケース、等が判定され、接点出力回路2204により該当する接点2205を閉じる。このような接点状態が、警報種別データとして送信される。
すなわち、一般的に、現地監視制御サブシステムで鳴動する警報の種別は、運転員が容易に判別できるように、高音、低音その組み合わせ音で構成される場合が多い。一方、鳴動する音の高低は、スピーカに伝達する交流アナログ電圧の周波数により決められる。したがって、一般的には、図3に示すように、周波数検出器とその組み合わせ回路から警報種別の判定を行うことが可能である。
[効果]
以上のように、第1の実施形態においては、現地監視制御サブシステム内で警報鳴動装置を鳴動させる警報鳴動信号を収集し、警報の種別を判定して警報種別データを生成し、ネットワークを介して中央監視制御サブシステムに送信し、中央監視制御サブシステム内の警報鳴動装置により警報種別に応じて音色を替えて鳴動させると共に、モニタ画面上に種別に応じた警報鳴動シンボルを表示させることができる。
そのため、複数の監視制御対象設備で同時に設備異常が発生した場合に、全ての現地計算機で設備異常検出に伴って出力される警報鳴動の情報、特に重故障や軽故障その他の重要度別に仕分けされた警報情報を、中央監視制御サブシステムの運転員が容易かつ迅速に把握できる。
また、送信する警報種別データは、画像データに比べて伝送データ量を軽減できるため、ネットワーク負荷の軽減も可能となる。また、既存の計算機などの監視制御用各種装置をそのまま利用して必要な機能のみを追加するだけで構成可能であるため、既存の計算機の改造や交換を行う場合に比べて、低コスト化を図ることができる。
したがって、本実施形態によれば、複数の監視制御対象設備で同時に設備異常が発生した場合でも、それら全ての設備異常とその程度を、種別に応じた警報の鳴動とその画面表示により、中央監視制御サブシステムの運転員が容易かつ迅速に把握可能であり、ネットワーク負荷を軽減可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
[変形例]
なお、第1の実施形態においては、中央監視制御サブシステムの計算機により、警報鳴動装置を鳴動させる構成について説明したが、本発明において、警報鳴動装置を鳴動させるための機能は、計算機に限らず、警報種別データのみを伝送または処理する専用の装置などを用いてもよい。この場合に、計算機には、警報鳴動装置を鳴動させる機能を持たせず、警報種別を示す画像データを表示させる機能のみを持たせればよい。さらに、別の変形例として、警報種別データのみを伝送または処理する専用の装置に、警報鳴動装置を鳴動させる機能と、警報種別を示す画像データを表示させる機能の両方を持たせてもよい。
すなわち、本発明において、中央監視制御処理部は、計算機だけでなく、中央監視制御サブシステム内で各種の処理を行う装置を含む広い概念であり、したがって、この中央監視制御処理部に含まれる警報データ鳴動・表示制御部についても、計算機に限らず、各種の処理を行う単数または複数の装置により自由に構成可能である。
[第2の実施形態]
[構成]
第2の実施形態は、請求項2と16に係るものであり、図4は、第2の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図である。この図4に示すように、本実施形態の遠方監視制御システムは、図1に示した第1の遠方監視制御システムの構成において、現地監視制御サブシステムS1の構成に、画像処理計算機301、画像データ編集送信プログラム302、メッセージ用画像データ抽出プログラム303、送信プログラム304を追加すると共に、中央監視制御サブシステムS2の構成に、メッセージ用画像データ受信プログラム305を追加したものである。
ここで、画像データ編集送信プログラム302、メッセージ用画像データ抽出プログラム303、送信プログラム304は、画像処理計算機301に組み込まれている。また、画像データ編集送信プログラム302は、第1の実施形態における画像データ編集送信装置109に相当する部分である。
[作用]
以上のような構成を有する第2の実施形態においては、第1の実施形態と同様の作用を有するが、上記の構成の追加に伴い、さらに以下のような作用を有する。
まず、一般的に、多くの現地監視制御用計算機101において、設備監視制御プログラム102で検出する設備異常は、モニタ装置104に表示される画面状の特定位置であるメッセージエリアに設備異常の内容を示すメッセージ形式で表示される。
本実施形態において、このような機能を持つ現地監視制御用計算機101のモニタ装置104向けの信号を信号分配器103と画像信号収集装置108を介して収集して得られた画像データは、図1の画像データ編集送信装置109と同様の機能を持つ画像データ編集送信プログラム302により、中央監視制御サブシステムS2に送信される。
一方、画像データ編集送信プログラム302は、収集する画面を構成する画像データをメッセージ用画像データ抽出プログラム303にも通知する。メッセージ用画像データ抽出プログラム303は、受け取った画像データの中からメッセージエリアの画像データのみを抽出する。この抽出したメッセージ画像データは、送信プログラム304とネットワーク120を介して中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131のメッセージ用画像データ受信プログラム305に送られる。メッセージ画像データは、画像データ表示プログラム133により、モニタ装置134上に表示される。
図5は、この場合の現地監視制御サブシステムS1の処理内容311と、中央監視制御サブシステムS2の処理内容312の一例を示す図である。この図5において、321は、現地監視制御用計算機101によりモニタ装置104上に表示される単一のメッセージ表示エリアを含む画面例、322は、中央監視制御用計算機131によりモニタ装置134上に表示される複数のメッセージ表示エリアを含む画面例をそれぞれ示している。
また、図5において、303Pは、画像処理計算機301のメッセージ用画像データ抽出プログラム303の一例を示すフローチャートである。すなわち、画像処理計算機301のメッセージ用画像データ抽出プログラム303は、現地監視制御用計算機101の表示する画面の画像データを収集し、この中に含まれるメッセージ表示エリアの画像データを抽出して、表示内容が変化する都度、中央監視制御サブシステムS2に送信する。
また、図5において、305Pおよび133Pは、中央監視制御用計算機131のメッセージ用画像データ受信プログラム305および画像データ表示プログラム133の一例をそれぞれ示すフローチャートである。すなわち、中央監視制御用計算機131のメッセージ用画像データ受信プログラム305は、受信した全てのメッセージ画像データを、現地監視制御用計算機を特定する名称と共に受信順にファイルに記憶する。そして、画像データ表示プログラム133は、記憶した当該ファイルのメッセージ画像データを、現地監視制御用計算機を特定する名称と共にモニタ装置134に受信順で表示する。
[効果]
以上のような第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、さらに次のような効果が得られる。
すなわち、現地監視制御用計算機等の、モニタ装置を備えた多くの計算機システムでは、モニタ装置に、メッセージ形式で監視対象設備の状態や計算機の内部に持つデータの内容が画面表示され、運転員に通知される。これらのメッセージは、運転員にとって重要な情報であることから、運転員が容易に把握できるように、画面上の特定の予め決められた位置に表示される場合が多い。
本実施形態においては、複数の現地監視制御用計算機が表示するこのメッセージ画像データをリアルタイムで中央監視制御サブシステムに送り、中央監視制御用計算機のモニタ上に全ての現地監視制御用計算機のメッセージを表示して中央監視制御サブシステムの運転員に通知することができるため、複数の監視制御対象設備で同時に設備異常が発生した場合であっても、全ての設備異常を容易に把握可能であり、運転員にとっての業務効率が改善される。
したがって、本実施形態によれば、複数の監視制御対象設備で同時に設備異常が発生した場合でも、それら全ての設備異常とその程度を、種別に応じた警報の鳴動とその画面表示およびメッセージ画像表示により、中央監視制御サブシステムの運転員が容易かつ迅速に把握可能であり、ネットワーク負荷を軽減可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
[変形例]
なお、第2の実施形態においては、現地監視制御サブシステム内に、現地監視制御用計算機とは別に画像処理計算機を設けた場合について説明したが、現地監視制御用計算機に組み込み可能であれば、本発明において、メッセージ画像データを抽出するための機能をそのまま既存の現地監視制御用計算機に組み込んでもよい。すなわち、本発明において、メッセージ画像データを抽出して送信するメッセージデータ抽出・伝送部は、自由に構成可能である。
[第3の実施形態]
[構成]
第3の実施形態は、請求項3に係るものであり、図6は、第3の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図である。この図6に示すように、本実施形態の遠方監視制御システムは、図4に示した第2の遠方監視制御システムの構成において、現地監視制御サブシステムS1の画像処理計算機301に、メッセージ用画像データ抽出プログラムの代わりに、メッセージ用画像データ抽出変換プログラム401を組み込むと共に、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131に、メッセージ用画像データ受信プログラムの代わりに、メッセージ用文字データ受信プログラム402を組み込んだものである。
[作用]
以上のような構成を有する第3の実施形態においては、第2の実施形態と同様の作用を有するが、上記の構成の変更に伴い、さらに以下のような作用を有する。
すなわち、本実施形態において、画像データ編集送信プログラム302は、収集する画面を構成する画像データを、中央監視制御サブシステムS2に送信すると共に、メッセージ用画像データ抽出変換プログラム401にも通知する。メッセージ用画像データ抽出変換プログラム401は、受け取った画像データの中からメッセージエリアの画像データのみを抽出し、文字データに変換する。
具体的には、メッセージ用画像データ抽出変換プログラム401は、例えば、ビットマップ形式のメッセージ画像データをテキスト形式の文字コードに変換する。この変換されたメッセージの文字データは、送信プログラム304とネットワーク120を介して中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131のメッセージ用文字データ受信プログラム402に送られる。メッセージの文字データは、画像データ表示プログラム133により、モニタ装置134上に表示される。
図7は、この場合の現地監視制御サブシステムS1の処理内容411と、中央監視制御サブシステムS2の処理内容412の一例を示す図である。この図7において、421は、現地監視制御用計算機101によりモニタ装置104上に表示される単一のメッセージ表示エリアを含む画面例、422は、中央監視制御用計算機131によりモニタ装置134上に表示される複数のメッセージ表示エリアを含む画面例をそれぞれ示している。
また、図7において、401Pは、画像処理計算機301のメッセージ用画像データ抽出変換プログラム401の一例を示すフローチャートである。すなわち、画像処理計算機301のメッセージ用画像データ抽出変換プログラム401は、現地監視制御用計算機101の表示する画面の画像データを収集し、この中に含まれるメッセージ表示エリアの画像データを抽出して、表示内容が変化する都度、文字コードに変換してメッセージ文字データとし、中央監視制御サブシステムS2に送信する。
また、図7において、402Pおよび133Pは、中央監視制御用計算機131のメッセージ用文字データ受信プログラム402および画像データ表示プログラム133の一例をそれぞれ示すフローチャートである。すなわち、中央監視制御用計算機131のメッセージ用文字データ受信プログラム402は、受信した全てのメッセージ文字データを、現地監視制御用計算機を特定する名称と共に受信順にファイルに記憶する。そして、画像データ表示プログラム133は、記憶した当該ファイルのメッセージ文字データを、現地監視制御用計算機を特定する名称と共にモニタ装置134に受信順で表示する。
[効果]
以上のような第3の実施形態によれば、第2の実施形態の効果に加えて、さらに次のような効果が得られる。
すなわち、監視制御対象とする設備の数が増加した場合には、現地監視制御サブシステムの数の増加に伴い、それらから送信されるメッセージデータの数も増加するが、本実施形態によれば、メッセージデータを画像データから文字コードに変換することで、データサイズを格段に縮小できるため、メッセージ画像データをそのまま伝送する場合に比べて、データ量を大幅に削減することができる。したがって、ネットワークが小容量であっても、健全な応答性を確保することができる。
[第4の実施形態]
[構成]
第4の実施形態は、請求項4と17に係るものであり、図8は、第4の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図である。この図8に示すように、本実施形態の遠方監視制御システムは、図27に示した従来の遠方監視制御システムの構成において、現地監視制御サブシステムS1の画像データ編集送信装置109に代えて、画像処理計算機501、画像データ変化判定プログラム502、画像データ送信プログラム503を設けたものである。ここで、画像データ変化判定プログラム502と画像データ送信プログラム503は、画像処理計算機501に組み込まれている。
[作用]
以上のような構成を有する第4の実施形態において、基本的な作用は、図27に示した従来システムと同様であるが、本実施形態においては、上記の構成の変更に伴い、さらに以下のような作用を有する。
まず、現地監視制御用計算機101のモニタ装置104に表示される画像信号は、一定周期で信号分配器103を介して画像信号収集装置108に取り込まれ、画像処理計算機501の画像データ変化判定プログラム502に通知される。画像データ変化判定プログラム502は、前回通知された画像データを記憶しておき、新たに通知された今回の画像データを前回記憶した画像データと比較する。そして、予め設定された画像変化条件に該当する場合には、今回の画像データを、画像データ送信プログラム503により送信する。
例えば、今回の画像データの全体画面を一定数のメッシュにそれぞれ分割して、メッシュ毎に前回の画像データとの部分比較を行う。この結果、前回の画像データに対して予め設定された変化基準レベル以上の変化を示す1つ以上のメッシュがある場合には、当該1つ以上のメッシュの画像データを、画像データ送信プログラム503により送信する。これに対して、変化があっても、変化基準レベルに満たないわずかな変化のみを示すメッシュについては、当該メッシュの画像データを破棄する。
画像データ送信プログラム503により送信された画像データは、ネットワーク120を介して中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131の画像データ受信収集プログラム132に通知される。画像データ受信収集プログラム132は、受信した画像データを、画像データ表示プログラム133により、現在表示中の画像データ上に重畳して表示させる。
なお、図9は、この場合の現地監視制御サブシステムS1における画像データ変化判定プログラム502の処理内容511の一例を示す図であり、この図9において、512は、現地監視制御用計算機101によりモニタ装置104上に表示される表示変化部分513を含む画面例である。また、図9中の502Pは、画像処理計算機501の画像データ変化判定プログラム502の一例を示すフローチャートである。
[効果]
以上のような第4の実施形態によれば、現地監視制御サブシステムにおいて、予め設定された画像変化条件に該当する画像データのみを送信することにより、条件に該当しない画像データの送信を回避できるため、必要な画像データのみを効率よく中央監視制御サブシステムに送信することができる。
したがって、監視制御対象設備で設備異常が発生した場合に、各種の要因に伴う画像データの伝送データ量増大を回避可能として、小容量のネットワークでも十分な画像表示性能を確保可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
[変形例]
なお、第4の実施形態においては、画像処理計算機とプログラムにより、画像データの変化を判定して画像データを選択、送信する画像データ変化判定・伝送部を構成した場合について説明したが、本発明において、画像データ変化判定・伝送部は、マイクロプロセッサとファームウエアより構成される画像処理専用装置を用いて構成してもよく、具体的な構成は自由に変更可能である。
[第5の実施形態]
[構成]
第5の実施形態は、請求項5に係るものであり、図10は、第5の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図である。この図10に示すように、本実施形態の遠方監視制御システムは、図27に示した従来の遠方監視制御システムの構成において、現地監視制御サブシステムS1の画像データ編集送信装置109に代えて、画像処理計算機601、フリッカ対策用画像データ編集プログラム602、フリッカ対策用画像データ送信プログラム603を設け、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131に、フリッカ対策用画像データ復元プログラム604を追加したものである。
ここで、フリッカ対策用画像データ編集プログラム602とフリッカ対策用画像データ送信プログラム603は、画像処理計算機601に組み込まれている。また、フリッカ対策用画像データ復元プログラム604は、画像データ受信収集プログラム132から画像データを受取って復元した後、画像データ表示プログラム133に復元したデータを渡す。
[作用]
以上のような構成を有する第5の実施形態において、基本的な作用は、図27に示した従来システムと同様であるが、本実施形態においては、上記の構成の変更に伴い、さらに以下のような作用を有する。
まず、現地監視制御用計算機101のモニタ装置104に表示される画像信号は、信号分配器103を介して画像信号収集装置108に取り込まれ、画像処理計算機601のフリッカ対策用画像データ編集プログラム602に通知される。フリッカ対策用画像データ編集プログラム602は、画面のフリッカ部分を検出した場合に、初回であれば、フリッカ表示とフリッカ消灯の両画像データと画像データを特定するためのユニークなコードデータを一組として、また、2回目以降はフリッカ表示またはフリッカ消灯を特定するコードデータのみを、フリッカ対策用画像データ送信プログラム603により送信する。
フリッカ対策用画像データ送信プログラム603により送信されたデータは、ネットワーク120を介して中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131の画像データ受信収集プログラム132に通知され、フリッカ対策用画像データ復元プログラム604に通知される。
フリッカ対策用画像データ復元プログラム604では、初回に送信される画像データを画像データ表示プログラム133によりモニタ装置134に表示させると共に、当該画像データと画像データを特定するコードデータの対応付けをして記憶する。フリッカ対策用画像データ復元プログラム604は、2回目以降のコードデータ受信時には、当該コードデータに対応する画像データを、画像データ表示プログラム133により、現在表示中の画像データ上に重畳して表示させる。
図11は、この場合の画像処理計算機601のフリッカ対策用画像データ編集プログラム602と、中央監視制御用計算機131のフリッカ対策用画像データ復元プログラム604の一例602P,604Pを示すフローチャートである。また、図12は、画像データの処理の流れを説明する図である。
[効果]
以上のような第5の実施形態によれば、現地監視制御サブシステムにおいて、モニタ装置にフリッカ部分を含んで表示される画面を示す画像データを、一箇所のフリッカの画像データを初回のみ送信して、2回目以降はコードデータのみを送信することにより、フリッカの変化に応じた膨大な画像データを送信する場合に比べて、伝送データ量を大幅に削減することができる。
すなわち、現地監視制御サブシステムにおいてモニタ装置に表示されるフリッカ部分を含む画面を、中央監視制御サブシステムでも同様に表示できると共に、そのために送信する伝送データ量を大幅に削減できる。
したがって、監視制御対象設備で設備異常が発生した場合に、フリッカに起因する画像データの伝送データ量増大を回避可能として、小容量のネットワークでも十分な画像表示性能を確保可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
[変形例]
なお、第5の実施形態においては、画像処理計算機とプログラムにより、フリッカに関する画像データを処理する画像データ変化判定・伝送部を構成した場合について説明したが、前述した通り、本発明において、画像データ変化判定・伝送部は、マイクロプロセッサとファームウエアより構成される画像処理専用装置を用いて構成してもよく、具体的な構成は自由に変更可能である。
[第6の実施形態]
[構成]
第6の実施形態は、請求項6に係るものであり、図13は、第6の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図である。この図13に示すように、本実施形態の遠方監視制御システムは、図27に示した従来の遠方監視制御システムの構成において、現地監視制御サブシステムS1の画像データ編集送信装置109に代えて、画像処理計算機701、不要画像データ編集プログラム702、画像データ送信プログラム703を設けたものである。ここで、不要画像データ編集プログラム702と画像データ送信プログラム703は、画像処理計算機701に組み込まれている。
[作用]
以上のような構成を有する第6の実施形態において、基本的な作用は、図27に示した従来システムと同様であるが、本実施形態においては、上記の構成の変更に伴い、さらに以下のような作用を有する。
まず、現地監視制御用計算機101のモニタ装置104に表示される画像信号は、一定周期で信号分配器103を介して画像信号収集装置108に取り込まれ、画像処理計算機701の不要画像データ編集プログラム702に通知される。不要画像データ編集プログラム702は、通知された画像データのうち過去N回分を記憶しておき、新たに通知された画像データを当該N回分の記憶データと比較する。この結果、N回分全ての記憶データと異なることを条件に、画像データ送信プログラム703による送信を行う。ここで、Nは1または2以上の数値であり、モニタ装置の表示信号に重畳するノイズの性質に合わせた調整作業を通じて個々に決められるものである。
画像データ送信プログラム703により送信された画像データは、ネットワーク120を介して中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131の画像データ受信収集プログラム132に通知される。画像データ受信収集プログラム132は、受信した画像データを、画像データ表示プログラム133により、現在表示中の画像データ上に重畳して表示させる。
なお、図14は、この場合の現地監視制御サブシステムS1における不要画像データ編集プログラム702の処理内容711の一例を示す図であり、この図14において、712は、現地監視制御用計算機101によりモニタ装置104上に表示される表示変化部分713を含む画面例である。また、図14中の702Pは、画像処理計算機701の不要画像データ編集プログラム702の一例を示すフローチャートである。
[効果]
以上のような第6の実施形態によれば、現地監視制御サブシステムにおいて、モニタ装置の表示信号や画像データ収集装置で重畳する比較的高レベルの画像ノイズを除去することができる。すなわち、変化した画像データのみを送信することを基本としつつ、画像データ中に含まれるノイズ成分を検出し、画像変化がノイズ成分による場合は、変化した画像データとして送信されることを回避できるため、必要な画像データのみを効率よく中央監視制御サブシステムに送信することができる。
したがって、監視制御対象設備で設備異常が発生した場合に、ノイズに起因する画像データの伝送データ量増大を回避可能として、小容量のネットワークでも十分な画像表示性能を確保可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
[変形例]
なお、第6の実施形態においては、画像処理計算機とプログラムにより、ノイズに起因する画像データを処理する画像データ変化判定・伝送部を構成した場合について説明したが、前述した通り、本発明において、画像データ変化判定・伝送部は、マイクロプロセッサとファームウエアより構成される画像処理専用装置を用いて構成してもよく、具体的な構成は自由に変更可能である。
[第7の実施形態]
[構成]
第7の実施形態は、請求項7と18に係るものであり、図15は、第7の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図である。この図15に示すように、本実施形態の遠方監視制御システムは、図27に示した従来の遠方監視制御システムの構成において、現地監視制御サブシステムS1に、モニタカメラ801、カメラ画像データ送信装置802、画像信号収集部803、画像データ編集送信部804を追加したものである。ここで、画像信号収集部803と画像データ編集送信部804は、カメラ画像データ送信装置802に組み込まれている。
[作用]
以上のような構成を有する第7の実施形態において、基本的な作用は、図27に示した従来システムと同様であるが、本実施形態においては、上記の構成の追加に伴い、さらに以下のような作用を有する。
まず、モニタカメラ801によって撮影された監視制御対象設備100の映像を示す映像信号は、カメラ画像データ送信装置802の画像信号収集部803で画像データに変換され、画像データ編集送信機能804により送信される。送信されたカメラ画像データは、ネットワーク120を介して中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131の画像データ受信収集プログラム132に通知され、画像データ表示プログラム133によりモニタ装置134に表示される。
一方、カメラ画像データ送信装置802の画像データ編集送信部804から画像データを、ネットワーク120を介して、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131に向けて送信するためには、前もって、画像データ編集送信部804を接続するための手続きである、いわゆるログイン手続きを行う必要がある。
汎用性を持たせるため、ここでは、中央監視制御用計算機131の画像データ編集送信装置接続プログラム135により運転員がキーボード136とマウス137を操作して、モニタ装置134に表示される画面と対話しながら、画像データ編集送信部804に固有の所定のデータを入力する。
このようにして、モニタカメラ801の画像を、現地監視制御用計算機101による処理結果としてモニタ装置104に表示される画像と同様に、中央監視制御サブシステムS2のモニタ装置134に表示することができる。運転員は、モニタ装置134上で、これら2種類の画像データを、マルチスクリーン方式で同時にまたは交互に表示させることができる。このような表示方式は、一般的に計算機に組み込まれている表示機能により容易に実現可能である。
[効果]
以上のような第7の実施形態によれば、既設計算機の表示する画像と現場のモニタカメラの画像を一元管理して、中央監視制御サブシステムの運転員が容易に選択表示可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。また、カメラ画像データ送信装置としては、市販の画像送信装置を利用可能である。
[第8の実施形態]
[構成]
第8の実施形態は、請求項8に係るものであり、図16は、第8の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図である。この図16に示すように、本実施形態の遠方監視制御システムは、図15に示した第7の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成において、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131に、自動操作プログラム901を追加したものである。
前述したように、一般的に、画像データ編集送信部804などの外部の送信機能部を接続するログイン手続きを行うために、キーボード136とマウス137を操作して、モニタ装置134に表示される画面と対話しながら、当該送信機能部に固有の所定のデータを入力する必要がある。これに対して、本実施形態の自動操作プログラム901には、画像送信装置の要求する固有の一定の手続き操作を実行するために必要な一連の全てのキーボードとマウス操作手順を記憶させている。
[作用]
以上のような構成を有する第8の実施形態において、基本的な作用は、第7の実施形態と同様であるが、本実施形態においては、上記の構成の追加に伴い、さらに以下のような作用を有する。
すなわち、中央監視制御サブシステムS2の運転員が、モニタ装置134の画面上の実行を示すシンボルをクリックすることにより、自動操作プログラム901は、記憶している操作手順に沿ったキーボードとマウス操作のデータを順次、自動的に、現地監視制御用計算機選択接続プログラム135に通知する。なお、図17は、この場合の自動操作プログラム901の機能構成例を説明する図である。
その結果、第7の実施形態と同様に、モニタカメラ801の画像と、現地監視制御用計算機101による処理結果としてモニタ装置104に表示される画像という異なる2種類の画像を、中央監視制御サブシステムS2のモニタ装置134上で、マルチスクリーン方式で同時にまたは交互に表示させることができる。
[効果]
以上のような第8の実施形態によれば、第7の実施形態と同様の効果に加えて、さらに次のような効果が得られる。すなわち、カメラ画像データ送信装置として、任意の画像送信装置を利用した場合でも、中央監視制御サブシステムの運転員は、キーボードやマウスにより通常のログイン手続き用の操作を行う必要なしに、クリックなどのワンタッチ操作のみでログイン手続きを自動的に実行できるため、モニタカメラの画像をより容易にかつ効率よく表示することができる。
[第9の実施形態]
[構成]
第9の実施形態は、請求項9と19に係るものであり、図18は、第9の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図である。この図18に示すように、本実施形態の遠方監視制御システムは、図27に示した従来の遠方監視制御システムの構成の一部を次のように変更したものである。
すなわち、現地監視制御サブシステムS1においては、従来システムのキーボード(KB)/マウスデータ受信装置110および信号合成器111に代えて、キーボード(KB)/マウスデータ受信制御装置1001、信号切替器1002を設け、さらに、キーボード(KB)/マウスデータ受信制御装置1001に接続する新たな切替スイッチ(SW)1003を設けている。また、中央監視制御サブシステムS2においては、従来システムのキーボード(KB)/マウスデータ送信装置139に代えて、キーボード/マウス信号切替機能を持つ、新たなキーボード(KB)/マウスデータ送信制御装置1004と切替スイッチ(SW)1005を設けている。
ここで、KB/マウスデータ受信制御装置1001は、運転員による切替SW1003の操作に伴い、信号切替器1002に対して、現地側のKB/マウスを有効とするための切替要求通知を行う機能を有する。KB/マウスデータ受信制御装置1001はまた、中央監視制御サブシステムS2のKB/マウスデータ送信制御装置1004から、中央監視制御サブシステムS2側のKB/マウスを有効とするための要求を受けて、信号切替器1002に対して、切替要求通知を行う機能を有する。KB/マウスデータ受信制御装置1001はさらに、中央監視制御サブシステムS2側との接続中において、中央監視制御サブシステムS2のKB/マウスデータ送信制御装置1004から送られるキーボードとマウス操作に伴い発生する信号を、信号切替器1002に通知する機能を有する。
[作用]
以上のような構成を有する第9の実施形態において、基本的な作用は、図27に示した従来システムと同様であるが、本実施形態においては、上記の構成の変更に伴い、さらに以下のような作用を有する。
まず、中央監視制御サブシステムS2側の切替SW1005が操作された場合の動作について説明する。切替SW1005の操作に伴う状態変化は、KB/マウスデータ送信制御装置1004でその変化が検出され、ネットワーク120を介して現地監視制御サブシステムS1のKB/マウスデータ受信制御装置1001に通知される。この場合に、KB/マウスデータ受信制御装置1001は、信号切替器1002に対して、中央側接続要求の通知を行う。
以降、現地側接続要求がなされるまでの間は、中央監視制御サブシステムS2側のキーボード136とマウス137の操作信号が、中央監視制御サブシステムS2のKB/マウスデータ送信制御装置1004から、ネットワーク120を介し、現地監視制御サブシステムS1のKB/マウスデータ受信制御装置1001および信号切替器1002を経て、現地監視制御用計算機101の設備監視制御プログラム102に通知される。すなわち、中央監視制御サブシステムS2側のキーボード136とマウス137の操作信号に基づき、現地監視制御用計算機101が操作される。
次に、現地監視制御サブシステムS1側の切替SW1003が操作された場合の動作について説明する。切替SW1003の操作に伴う状態変化は、KB/マウスデータ受信制御装置1001でその変化が検出され、信号切替器1002に対して、現地側接続要求の通知を行う。以降、中央側接続要求がなされるまでの間は、現地監視制御サブシステムS1側のキーボード106とマウス107の操作信号が、信号切替器1002を経て現地監視制御用計算機101の設備監視制御プログラム102に通知される。すなわち、現地監視制御サブシステムS1側のキーボード106とマウス107の操作信号に基づき、現地監視制御用計算機101が操作される。
[効果]
以上のような第9の実施形態によれば、現地監視制御サブシステム側と中央監視制御サブシステム側に設けた切替SWの押し操作の都度、現地監視制御サブシステムの計算機の操作権限を中央側と現地側とで交互に切り替えることができる。したがって、中央側と現地側の操作の競合を防止可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
[第10の実施形態]
[構成]
第10の実施形態は、請求項10と20に係るものであり、図19は、第10の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図である。この図19に示すように、本実施形態の遠方監視制御システムは、図4に示した第2の遠方監視制御システムの構成において、現地監視制御サブシステムS1の構成の画像処理計算機301に、メッセージ用画像データ抽出プログラムの代わりに、カーソル位置検出プログラム1101を組み込むと共に、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131に、メッセージ用画像データ受信プログラムの代わりに、カーソルデータ受信プログラム1102を組み込んだものである。
[作用]
以上のような構成を有する第10の実施形態においては、第1の実施形態と同様の作用を有するが、上記の構成の変更に伴い、さらに以下のような作用を有する。
まず、監視制御対象設備の監視制御を行うためには、中央監視制御サブシステムS2の運転員がマウス137を操作することにより、現地監視制御用計算機101のモニタ装置104に画面表示されるカーソル位置を移動させる。つまり、中央監視制御サブシステムS2のモニタ装置134上に表示される設備操作用釦にカーソルを当ててクリック操作することにより、現地監視制御用計算機101にカーソル位置を通知する。
本実施形態において、このような機能を持つ現地監視制御用計算機101のモニタ装置104向けの信号を信号分配器103と画像信号収集装置108を介して収集して得られたカーソル表示を含む画像データは、画像データ編集送信プログラム302により、中央監視制御サブシステムS2に送信され、画像データ受信収集プログラム132を介して画像データ表示プログラム133によりモニタ装置134に画面表示される。
一方、画像データ編集送信プログラム302は、収集する画面を構成する画像をカーソル位置検出プログラム1101に通知し、画面内のカーソルのカーソル画像種別と表示位置の検出を行わせる。この場合、カーソル位置検出プログラム1101では、計算するカーソル移動予測位置をスタート位置として、このカーソル位置検出プログラム1101が有するカーソル形状データファイルに予め登録された複数のカーソル画像種別の何れかとのパタンマッチング処理を施し、画面内のカーソルのカーソル画像種別と表示位置を検出する。なお、カーソル位置検出プログラム1101で計算するカーソル移動予測位置をスタート位置とするのは、検出時間を短縮するためである。
ここで、カーソル位置検出プログラム1101が有するカーソル形状データファイルは、画面内で使用される異なる特定形状を有する複数のカーソル画像パタンデータを、その各々に付与した固有のコードと共に記憶したものである。ここで、複数のカーソル画像パタンデータは、一般的に使用される矢印形状や手の形状、十字形状などのシンボル形状のデータである。すなわち、画面上に現れるカーソルは、そのような予め決められたいくつかの形状の中で変化する場合があるため、本実施形態では、表示されるカーソルの表示位置のデータだけでなく、カーソルの画像種別を示すコード形式のデータも合わせて判別し、両方のデータを組み合わせてカーソル位置検出データとし、中央監視制御サブシステムS2に通知する。
この場合、上記のようなカーソル形状データファイルを用いたパタンマッチング処理により検出されるカーソル画像種別は、コード形式のデータとして得られ、表示位置を示す座標データなどのコード形式のデータと組み合わされることにより、カーソル種別と表示位置を示すコード形式のカーソル位置検出データが作成される。
カーソル位置検出プログラム1101により検出されたカーソル画像種別と表示位置を示すコード形式のデータは、送信プログラム304を介して、中央監視制御サブシステムS2のカーソルデータ受信プログラム1102に通知される。この場合、カーソルデータ受信プログラム1102は、カーソル位置検出プログラム1101と同一のカーソル形状データファイルを予め有しており、受信したカーソル画像種別と表示位置のデータを画像データ表示プログラム133に通知し、モニタ装置134上に表示中の画面に重畳して表示させる。
また、本実施形態において、現地監視制御用計算機101のモニタ装置104向けの画像データ中に含まれるカーソルは、カーソル位置検出プログラム1101とカーソルデータ受信プログラム1102の処理により、中央監視制御サブシステムS2のモニタ装置134上に表示される。その一方で、カーソル画像を含むモニタ装置104向けの画像データは、第2の実施形態と同様に、画像データ編集送信プログラム302と画像データ受信収集プログラム303の処理により、中央監視制御サブシステムS2のモニタ装置134上に表示される。
すなわち、現地監視制御用計算機101のモニタ装置104向けの画像データ中に含まれるカーソルは、これら2つの異なる処理の両方で中央監視制御サブシステムS2のモニタ装置134上に表示されることになる。
ここで、カーソル位置検出プログラム1101からカーソルデータ受信プログラム1102に送信されるデータは、画像データに比べて情報量の極めて少ないコード形式のデータであることから、これらのプログラム1101,1102の処理を行うことにより、他方のプログラム302,303の処理に比べて、カーソル移動やカーソルシンボル変更に関するデータを格段に高速で送信して画面表示することができる。
したがって、ネットワーク120の容量が小さい場合であっても、カーソル移動やカーソルシンボル変更に関するデータを送信完了するまでに要する時間を短縮できることから、スムーズなカーソル移動やカーソルシンボル変更を示す画面を中央監視制御サブシステムS2のモニタ装置134上に表示できる。そのため、中央監視制御サブシステムS2の運転員の画面操作がよりスムーズに実施可能となる。
図20は、本実施形態における現地監視制御用計算機101のカーソル位置検出プログラム1101の一例1101Pを示すフローチャートと、このプログラム1101Pが予め有するカーソル形状データファイルの一例1111を示す図である。また、図21は、この場合の中央監視制御用計算機131のカーソルデータ受信プログラム1102の一例1102Pを示すフローチャートである。
[効果]
以上のような第10の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果に加えて、さらに次のような効果が得られる。
すなわち、本実施形態においては、画像データの中に含まれるカーソルシンボルを、いわゆるテンプレートマッチングと呼ばれる手法で検出し、カーソルの画像種別と表示位置を示すデータを中央監視制御サブシステムに送信することにより、現地監視制御用計算機の表示する画像データの中に含まれるカーソルシンボルを、中央監視制御用計算機のモニタ装置上に表示する画面中にも、同じ位置に同じ形状で表示できる。この場合、カーソルの表示位置を示すデータおよびカーソルの画像種別を示すデータは、いずれもコード形式のデータであるため、同じ内容を示すデータを画像データで送信する場合に比べて、データサイズを格段に縮小できる。
したがって、カーソル移動やカーソルシンボル変更を示す伝送データのサイズを縮小可能であるため、小容量のネットワークでも、カーソル移動やカーソルシンボル変更に関するデータを、中央監視制御サブシステム側の監視制御業務における画面操作に必要な速度で送信してモニタ装置上に表示可能な、カーソルの表示応答性・操作性に優れた、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
[第11の実施形態]
[構成]
第11の実施形態は、請求項11に係るものであり、図22は、第11の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図である。この図22に示すように、本実施形態の遠方監視制御システムは、図19に示した第10の遠方監視制御システムの構成において、現地監視制御サブシステムS1の構成の画像処理計算機301に、カーソル位置検出プログラムの代わりに、特定画像位置検出プログラム1201を組み込むと共に、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131に、カーソルデータ受信プログラムの代わりに、特定画像データ受信プログラム1202を組み込んだものである。
[作用]
以上のような構成を有する第11の実施形態においては、第1の実施形態と同様の作用を有するが、上記の構成の変更に伴い、さらに以下のような作用を有する。
まず、現地監視制御用計算機101のモニタ装置104向けの信号が、画像データ中の部分画像として、カーソル表示だけでなく、ポップアップやプルダウンと呼ばれる特定形状を有する特定画像を含む場合に、本実施形態においては、これらの特定画像の表示を含む画像データは、信号分配器103と画像信号収集装置108を介して収集される。そして、信号分配器103と画像信号収集装置108を介して収集して得られた特定画像表示を含む画像データは、画像データ編集送信プログラム302により、中央監視制御サブシステムS2に送信され、画像データ受信収集プログラム132を介して画像データ表示プログラム133によりモニタ装置134に画面表示される。
一方、画像データ編集送信プログラム302は、収集する画面を構成する画像を特定画像位置検出プログラム1201に通知し、画面内のカーソル、ポップアップ、プルダウンなどの特定画像の種別と表示位置の検出を行わせる。この場合、特定画像位置検出プログラム1201では、この特定画像位置検出プログラム1201が有する特定画像形状データファイルに予め登録された複数の特定画像の画像種別の何れかとのパタンマッチング処理を施し、画面内のカーソル、ポップアップ、プルダウンなどの特定画像の種別と表示位置を検出する。
ここで、特定画像位置検出プログラム1201が有する特定画像形状データファイルは、画面内で使用される異なる特定形状を有する複数の特定画像パタンデータを、その各々に付与した固有のコードと共に記憶したものであり、例えば、複数のカーソル画像パタンデータを記憶したカーソル形状データファイルと、複数のポップアップ・プルダウン画像パタンデータを記憶したポップアップ・プルダウン画像データファイルから構成される。
そして、特定画像形状データファイルを用いたパタンマッチング処理により検出される特定画像の画像種別は、コード形式のデータとして得られ、表示位置を示す座標データなどのコード形式のデータと組み合わされることにより、カーソル、ポップアップ、プルダウンなどの特定画像の種別と表示位置を示すコード形式の特定画像位置検出データが作成される。
特定画像位置検出プログラム1201により検出された特定画像の画像種別と表示位置を示すコード形式のデータは、送信プログラム304を介して、中央監視制御サブシステムS2の特定画像データ受信プログラム1202に通知される。この場合、特定画像データ受信プログラム1202は、特定画像位置検出プログラム1201と同一の特定画像形状データファイルを予め有しており、受信した特定画像の画像種別と表示位置のデータを画像データ表示プログラム133に通知し、モニタ装置134上に表示中の画面にその特定画像を重畳して表示させる。
このように、本実施形態において、現地監視制御用計算機101のモニタ装置104向けの画像データ中に含まれるカーソル、ポップアップ、プルダウンなどの特定画像は、特定画像位置検出プログラム1201と特定画像データ受信プログラム1202の処理により、中央監視制御サブシステムS2のモニタ装置134上に表示される。その一方で、それらの特定画像を含むモニタ装置104向けの画像データは、第10の実施形態と同様に、画像データ編集送信プログラム302と画像データ受信収集プログラム303の処理により、中央監視制御サブシステムS2のモニタ装置134上に表示される。
すなわち、現地監視制御用計算機101のモニタ装置104向けの画像データ中に含まれるカーソル、ポップアップ、プルダウンなどの特定画像は、これら2つの異なる処理の両方で中央監視制御サブシステムS2のモニタ装置134上に表示されることになる。
ここで、特定画像位置検出プログラム1201から特定画像データ受信プログラム1202に送信されるデータは、画像データに比べて情報量の極めて少ないコード形式のデータである。そのため、これらのプログラム1201,1202の処理を行うことにより、他方のプログラム302,303の処理に比べて、特定画像の移動に関するデータ、および特定画像のシンボル変更、表示・非表示切替などの表示変更に関するデータを格段に高速で送信して画面表示することができる。
したがって、ネットワーク120の容量が小さい場合であっても、特定画像の移動や表示変更に関するデータを送信完了するまでに要する時間を短縮できることから、カーソル、ポップアップ、プルダウンなどの特定画像のスムーズな移動や表示変更を示す画面を中央監視制御サブシステムS2のモニタ装置134上に表示できる。そのため、中央監視制御サブシステムS2の運転員の画面操作がよりスムーズに実施可能となる。
図23は、この場合の現地監視制御用計算機101の特定画像位置検出プログラム1201の一例1201Pを示すフローチャートと、このプログラム1201Pが予め有する特定画像形状データファイルの一例1211を示す図である。この例において、特定画像形状データファイル1211は、第10の実施形態について示したカーソル形状データファイル1111と同様のカーソル形状データファイル1212と、ポップアップ・プルダウン画像データファイル1213から構成されている。
[効果]
以上のような第11の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果に加えて、さらに次のような効果が得られる。
すなわち、本実施形態においては、画像データの中に含まれるカーソルシンボルだけでなく、ポップアップやプルダウンなどの他の各種の特定画像を、いわゆるテンプレートマッチングと呼ばれる手法で検出し、個々の特定画像の画像種別と表示位置を示すデータを中央監視制御サブシステムに送信することができる。
その結果、現地監視制御用計算機の表示する画像データの中に含まれるカーソルシンボルだけでなく、ポップアップやプルダウンなどの他の各種の特定画像についても、中央監視制御用計算機のモニタ装置上に表示する画面中の同じ位置に同じ形状で表示できる。この場合、個々の特定画像の表示位置を示すデータおよび個々の特定画像の画像種別を示すデータは、いずれもコード形式のデータであるため、同じ内容を示すデータを画像データで送信する場合に比べて、データサイズを格段に縮小できる。
したがって、カーソル、ポップアップ、プルダウンなどの特定画像の移動や表示変更を示す伝送データのサイズを縮小可能であるため、小容量のネットワークでも、特定画像の移動や表示変更に関するデータを、中央監視制御サブシステム側の監視制御業務における画面操作に必要な速度で送信してモニタ装置上に表示可能な、特定画像の表示応答性・操作性に優れた、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
[第12の実施形態]
[構成]
第12の実施形態は、請求項12と21に係るものであり、図24は、第12の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図である。この図24に示すように、本実施形態の遠方監視制御システムは、図19に示した第10の遠方監視制御システムの構成において、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131に、カーソルデータ受信プログラムの代わりに、カーソル位置検出・送信プログラム1301を組み込むと共に、現地監視制御サブシステムS1の構成の画像処理計算機301に、送信プログラムの代わりに、カーソル位置データ受信プログラム1302とカーソル位置制御プログラム1303を組み込んだものである。
[作用]
以上のような構成を有する第12の実施形態においては、第1の実施形態と同様の作用を有するが、上記の構成の変更に伴い、さらに以下のような作用を有する。
まず、前述した第10、第11の実施形態において、中央監視制御サブシステムS2側でのマウス137によるカーソルの操作結果は、個々の操作の都度、キーボード/マウステータ送信装置139により現地監視制御用計算機101に通知され、現地監視制御用計算機101の表示するカーソルを移動させる。
これに対して、本実施形態において、中央監視制御サブシステムS2側でのマウス137によるカーソルの操作結果は、予め設定された所定の通知条件を満たした時点で、その時点のカーソル移動目標位置が現地監視制御サブシステムS1の画像処理計算機301に通知されることにより、画像処理計算機301からの制御指令を通じて、現地監視制御用計算機101の表示するカーソルを、そのカーソル移動目標位置まで移動させる。
ここで、カーソル移動目標位置を通知させるための所定の通知条件としては、例えば、カーソルの移動停止時間が、所定の基準停止時間以上となった場合に、その時点のカーソルの位置をカーソル移動目標位置として通知することなどが考えられる。この場合の基準停止時間は、適宜設定可能であるが、運転員の違和感のないカーソル操作を実現する観点からは、例えば、0.5秒程度とすることが考えられる。
本実施形態においては、カーソル位置検出・送信プログラム1301により、このような所定の通知条件に基づく判定を行い、通知すると判定した場合には、その時点のカーソルの位置をカーソル移動目標位置として検出し、このカーソル移動目標位置を示すカーソル移動目標位置データを、現地監視制御サブシステムS1のカーソル位置データ受信プログラム1302に通知する。この場合、カーソル位置データ受信プログラム1302は、受信したカーソル移動目標位置データをカーソル位置制御プログラム1303に通知する。
カーソル位置制御プログラム1303は、カーソル位置データ受信プログラム1302からカーソル移動目標位置の通知を受けた場合には、このカーソル移動目標位置のデータと、カーソル位置検出プログラム1101から得られる現時点におけるカーソル位置のデータとの位置比較を行う。
この位置比較の結果、カーソル移動目標位置と現時点のカーソル位置が異なる場合には、カーソル位置制御プログラム1303は、現時点のカーソル位置からカーソル移動目標位置までカーソルを移動させるための制御指令を生成し、キーボード/マウステータ受信装置110を通じて現地監視制御用計算機101を制御することにより、現地監視制御用計算機101の表示するカーソルをカーソル移動目標位置まで移動させる。
また、カーソル位置データ受信プログラム1302からカーソル移動目標位置の通知を受けた場合には、カーソル位置制御プログラム1303の処理に替えて、カーソル位置を画面上の原点すなわち(0,0)点に一旦移動させ、当該位置から目標位置に移動させる方法も考えられる。この場合、カーソルの現在位置の判定が不要になることから構成が簡素になる。なお、画面上の原点にカーソルを移動させるためには、カーソルを現在位置から無条件に横方向に「−Xmax」、縦方向に「−Ymax」移動させればよい。ここで、「−Xmax」、「−Ymax」はそれぞれ画面の横方向、縦方向の最大幅を示す。
このように、本実施形態は、中央監視制御サブシステムS2側でのカーソルの操作結果が所定の通知条件を満たした時点で、カーソル移動目標位置を決定し、現地監視制御サブシステムS1側に通知してカーソルを移動させる方式である。この方式において、中央監視制御用計算機131のモニタ装置134に表示する画面上のカーソルの連続的な操作結果は、現地監視制御用計算機101の表示するカーソルの連続的な動作として直接的に反映されることはない。
この方式はまた、次のように言い換えることができる。すなわち、中央監視制御サブシステムS2側において、中央監視制御用計算機131のモニタ装置134に表示する現地監視制御用計算機101の画面上に、操作用の「仮のカーソル」を表示して操作し、その操作結果が所定の通知条件を満たした時点で、カーソル移動目標位置を決定し、現地監視制御用計算機101のモニタ装置131に実際に表示するカーソルをそのカーソル移動目標位置に移動させる方式である。
このような本実施形態においては、所定の通知条件を適切に設定することで、適切なタイミングによるカーソル移動目標位置の通知を可能とすることができる。前述したように、例えば、「カーソルの移動停止時間が0.5秒に達した場合」を所定の通知条件として設定することにより、ネットワーク120で伝送遅延を生じた場合でも、中央監視制御サブシステムS2の運転員は、現地監視制御用計算機画面の「仮のカーソル」の移動操作を違和感なく行うことができる。
[効果]
以上のような第12の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果に加えて、さらに次のような効果が得られる。
すなわち、本実施形態においては、中央監視制御サブシステム側で仮のカーソルを表示して操作し、所定の通知条件に基づいてカーソル移動目標位置を決定した時点で現地監視制御用計算機が実際に表示するカーソルを移動させることにより、伝送遅延を伴うネットワークを用いた場合でも、中央監視制御サブシステムの運転員は、現地監視制御用計算機画面のカーソル移動のための操作を違和感なく行うことができる。
したがって、伝送遅延を伴うネットワークを用いた場合でも、中央監視制御サブシステムにおける現地監視制御用計算機画面のカーソル移動の表示応答性・操作性に優れた、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
[第13の実施形態]
[構成]
第13の実施形態は、請求項13と22に係るものであり、図25は、第13の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図である。この図25に示すように、本実施形態の遠方監視制御システムは、図1に示した第1の遠方監視制御システムの構成において、現地監視制御サブシステムS1の警報種別判定・データ伝送装置201の代わりに、警報音波形データ伝送装置1401を組み込むと共に、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131に、警報種別データ収集プログラム202と警報種別データ編集プログラム203の代わりに、警報音波形データ収集プログラム1402を組み込んだものである。
ここで、警報音波形データ伝送装置1401は、アナログ方式の警報音信号にデジタル化処理を施し、警報音データとして送信する機能を持つ。また、警報音波形データ収集プログラム1402は、警報音データを受信して警報鳴動プログラム204に通知する機能を持つ。
[作用]
以上のような構成を有する第13の実施形態において、基本的な作用は、第1の実施形態と同様であるが、上記の構成の変更に伴い、警報音の処理に関する作用が次のように異なる。
まず、現地監視制御サブシステムS1において、現地監視制御用計算機101で鳴動するアナログ方式の警報音信号は、警報音波形データ伝送装置1401でデジタル化処理が施されることで、警報音波形を示すデジタル信号のデータとなる。このデジタル信号の警報音波形データは、ネットワーク120を介して、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131の警報音波形データ収集プログラム1402に通知され、さらに警報鳴動プログラム204に通知される。この警報鳴動プログラム204により、デジタル信号の警報音波形データは、元の警報音信号と類似するアナログ信号に変換され、警報鳴動装置205により、現地監視制御用計算機101で発生する警報音と類似する警報音を鳴動する。
[効果]
以上のような構成を有する第13の実施形態によれば、現地監視制御用計算機で発生する警報音と類似する警報音を中央監視制御サブシステム側で鳴動させることができるため、第1の実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、複数の監視制御対象設備で同時に設備異常が発生した場合に、全ての現地計算機で設備異常検出に伴って出力される警報鳴動の情報、特に重故障や軽故障その他の重要度別に仕分けされた警報情報を、中央監視制御サブシステムの運転員が容易かつ迅速に把握できる。
また、本実施形態における警報音の処理方式は、現地監視制御用計算機で発生する警報音をそのままデジタル化して中央監視制御サブシステムに送信し、中央監視制御サブシステム側では、そのままアナログ化して現地監視制御用計算機で発生する警報音と類似する警報音を鳴動させる方式である。この方式によれば、中央監視制御サブシステムの運転員は、確認すべき警報情報を、現地の警報音と類似する警報音から迅速かつ容易に取得することができる。
また、このような警報音の処理方式において、現地監視制御サブシステム側の処理は、警報音をデジタル化処理して送信するだけの極めて簡単な処理であり、また、中央監視制御サブシステム側の処理は、デジタル信号を受信してアナログ化処理を行い、鳴動させるだけの極めて簡単な処理である。そのため、現地監視制御サブシステム側と中央監視制御サブシステム側の両方において、この方式を実現するための構成を極めて簡易かつ安価に実現可能である。
特に、本実施形態の現地監視制御サブシステム側で用いる警報音波形データ伝送装置は、第1の実施形態で用いた警報種別判定・データ伝送装置に比べて、より簡易かつ安価に実現可能であるため、現地監視制御サブシステムの構成を簡易かつ安価に実現可能である。この結果、監視制御対象設備とその現地監視制御サブシステムの数に比例して、システム全体としての構成の簡易化および低コスト化に大きな効果が得られる。
したがって、本実施形態によれば、複数の監視制御対象設備で同時に設備異常が発生した場合でも、それら全ての設備異常とその程度を、現地と類似する警報音の鳴動により、中央監視制御サブシステムの運転員が容易かつ迅速に把握可能であり、ネットワーク負荷を軽減可能で、しかも、より簡易かつ安価な構成で実現可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
[第14の実施形態]
[構成]
第14の実施形態は、請求項14に係るものであり、図26は、第14の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図である。この図26に示すように、本実施形態の遠方監視制御システムは、図25に示した第13の遠方監視制御システムの構成において、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131に、警報音波形データ収集プログラム1402の代わりに、警報音波形データ収集・種別判定プログラム1501と警報種別データ編集プログラム203を組み込んだものである。
ここで、警報音波形データ収集・種別判定プログラム1501は、送信される警報音波形データを用いて警報種別を判別する機能を持つ。また、警報種別データ編集プログラム203は、第1の実施形態における同名・同符号のプログラムと同じであり、モニタ装置134上に警報発生とその種別を特定のシンボルで表示するための画像データを生成する機能を持つ。
[作用]
以上のような構成を有する第14の実施形態において、基本的な作用は、第13の実施形態と同様であるが、上記の構成の変更に伴い、警報音の処理に関する作用が次のように異なる。
まず、現地監視制御サブシステムS1において、現地監視制御用計算機101で鳴動するアナログ方式の警報音信号が、警報音波形データ伝送装置1401でデジタル化処理されてデジタル信号の警報音波形データとなり、ネットワーク120を介して、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131に送信されるまでの処理は、第13の実施形態と同様である。
本実施形態において、このデジタル信号の警報音波形データは、中央監視制御サブシステムS2の中央監視制御用計算機131の警報音波形データ収集・種別判定プログラム1501に通知され、警報種別の判定が行われ、判定結果として得られる警報の発生とその種別を示す警報種別データは、警報種別データ編集プログラム203に通知される。一方、警報音波形データ収集・種別判定プログラム1501で判定に用いたデジタル信号の警報音波形データは、そのまま警報鳴動プログラム204に通知される。
この場合、警報種別データ編集プログラム203では、受け取った警報種別データを用いて、モニタ装置134上に警報発生とその種別を特定のシンボルで表示するための画像データが生成され、画像データ表示プログラム133を通じて、当該特定のシンボルがモニタ装置134に画面表示される。また、警報鳴動プログラム204においては、受け取ったデジタル信号の警報音波形データが、元の警報音信号と類似するアナログ信号に変換され、警報鳴動装置205により、現地監視制御用計算機101で発生する警報音と類似する警報音を鳴動する。
[効果]
以上のような構成を有する第14の実施形態によれば、現地監視制御用計算機で発生する警報音と類似する警報音を中央監視制御サブシステム側で鳴動させることができるため、第1、第13の実施形態と同様と同様の効果が得られる。すなわち、複数の監視制御対象設備で同時に設備異常が発生した場合に、全ての現地計算機で設備異常検出に伴って出力される警報鳴動の情報、特に重故障や軽故障その他の重要度別に仕分けされた警報情報を、中央監視制御サブシステムの運転員が容易かつ迅速に把握できる。
また、本実施形態における警報音の処理方式は、現地監視制御用計算機で発生する警報音をデジタル化して送信し、中央監視制御サブシステム側でアナログ化して現地の警報音と類似する警報音を鳴動させる第13の実施形態の方式を基本として、この方式に、警報種別の判定を行って警報発生とその種別を特定のシンボルで表示する方式を組み合わせたものである。
本実施形態のこの方式によれば、第13の実施形態と同様に、中央監視制御サブシステムの運転員は、現地の警報音と類似する警報音から迅速かつ容易に警報情報を確認することができる。これに加えて、本実施形態では、警報種別に応じたシンボルをモニタ画面上に表示できるため、運転員は、モニタ画面上で警報情報を確認することもできる。また、このように警報の鳴動と画面表示の両方で運転員が警報情報を確認できる点は、第1の実施形態と同様である。
また、上記のような警報音の処理方式において、現地監視制御サブシステム側の処理は、警報音をデジタル化処理して送信するだけの極めて簡単な処理であるため、現地監視制御サブシステム側において、この方式を実現するための構成は、第13の実施形態と同様に、極めて簡易かつ安価に実現可能である。したがって、監視制御対象設備とその現地監視制御サブシステムの数に比例して、システム全体としての構成の簡易化および低コスト化に大きな効果が得られる点は、第13の実施形態と同様である。
なお、本実施形態において、中央監視制御サブシステム側における警報音の処理は、警報種別の判定処理を行い、警報情報を画面表示させる処理が追加されている分だけ、第13の実施形態に比べて処理が多いため、中央監視制御サブシステム側における構成の簡易化・低コスト化の利点は第13の実施形態に比べて低い。しかし、この点は、多数の現地監視制御サブシステムに対して単数または少数の中央監視制御サブシステムを使用するという実際上の運用を考慮した場合、現地監視制御サブシステムの簡易化・低コスト化によるシステム全体としての構成の簡易化・低コスト化の効果を損なうものではない。
したがって、本実施形態によれば、複数の監視制御対象設備で同時に設備異常が発生した場合でも、それら全ての設備異常とその程度を、現地と類似する警報音の鳴動と警報種別の画面表示により、中央監視制御サブシステムの運転員が容易かつ迅速に把握可能であり、ネットワーク負荷を軽減可能で、しかも、より簡易かつ安価な構成で実現可能な、高性能・低コストの遠方監視制御システムとその方法を提供することができる。
[変形例]
なお、第14の実施形態においては、中央監視制御サブシステム側における警報音の処理として、第13の実施形態と同様に、デジタル信号の警報音波形データをアナログ信号に変換する場合について説明したが、変形例として、第1の実施形態と同様に、警報の発生とその種別を示す警報種別データを用いて警報種別に応じた警報音を鳴動させるようにしてもよい。
[他の実施形態]
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例が実施可能である。まず、図面に示したシステム構成は一例にすぎず、具体的な構成は適宜選択可能である。
本発明の第1の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る遠方監視制御システムの具体的なハードウェア構成の一例を示すブロック図。 図2に示す警報種別検出装置の具体的な構成例を示すブロック図。 本発明の第2の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図。 第2の実施形態に係る現地監視制御サブシステムの処理内容と中央監視制御サブシステムの処理内容の一例を示す図。 本発明の第3の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図。 第3の実施形態に係る現地監視制御サブシステムの処理内容と、中央監視制御サブシステムの処理内容の一例を示す図。 本発明の第4の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図。 第4の実施形態に係る現地監視制御サブシステムにおける画像データ変化判定プログラムの処理内容の一例を示す図。 本発明の第5の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図。 第5の実施形態に係る画像処理計算機のフリッカ対策用画像データ編集プログラムと、中央監視制御用計算機のフリッカ対策用画像データ復元プログラムの一例を示すフローチャート。 第5の実施形態に係る遠方監視制御システムにおける画像データの処理の流れを説明する図。 本発明の第6の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図。 第6の実施形態に係る現地監視制御サブシステムにおける不要画像データ編集プログラムの処理内容の一例を示す図。 本発明の第7の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図。 本発明の第8の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図。 第8の実施形態に係る自動操作プログラムの機能構成例を説明する図。 本発明の第9の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図。 本発明の第10の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図。 第10の実施形態に係る現地監視制御用計算機のカーソル位置検出プログラムの一例を示すフローチャートと、このプログラムが予め有するカーソル形状データファイルの一例を示す図。 第10の実施形態に係る中央監視制御用計算機のカーソルデータ受信プログラムの一例を示すフローチャート。 本発明の第11の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図。 第11の実施形態に係る現地監視制御用計算機の特定画像位置検出プログラムの一例を示すフローチャートと、このプログラムが予め有する特定画像形状データファイルの一例を示す図。 本発明の第12の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図。 本発明の第13の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図。 本発明の第14の実施形態に係る遠方監視制御システムの構成を示すブロック図。 従来の遠方監視制御システムの一例を示すブロック図。
符号の説明
S1…現地監視制御サブシステム
S2…中央監視制御サブシステム
100…監視制御対象設備
101…現地監視制御用計算機
102…設備監視制御プログラム
103…信号分配器
104…モニタ装置
105…警報鳴動装置
106…キーボード
107…マウス
108…画像信号収集装置
109…画像データ編集送信装置
110…キーボード/マウスデータ受信装置
111…信号合成器
120…ネットワーク
131…中央監視制御用計算機
132…画像データ受信収集プログラム
133…画像データ表示プログラム
134…モニタ装置
135…画像データ編集送信装置接続プログラム
136…キーボード
137…マウス
138…現地側/中央側切替装置
139…キーボード/マウスデータ送信装置
140…釦
201…警報種別判定・データ伝送装置
202…警報種別データ収集プログラム
203…警報種別データ編集プログラム
204…警報鳴動プログラム
205…警報鳴動装置
301…画像処理計算機
302…画像データ編集送信プログラム
303…メッセージ用画像データ抽出プログラム
304…送信プログラム
305…メッセージ用画像データ受信プログラム
401…メッセージ用画像データ抽出変換プログラム
402…メッセージ用文字データ受信プログラム
501…画像処理計算機
502…画像データ変化判定プログラム
503…画像データ送信プログラム
601…画像処理計算機
602…フリッカ対策用画像データ編集プログラム
603…フリッカ対策用画像データ送信プログラム
604…フリッカ対策用画像データ復元プログラム
701…画像処理計算機
702…不要画像データ編集プログラム
703…画像データ送信プログラム
801…モニタカメラ
802…カメラ画像データ送信装置
803…画像信号収集部
804…画像データ編集送信部
901…自動操作プログラム
1001…キーボード/マウスデータ受信制御装置
1002…信号切替器
1003…切替スイッチ
1004…キーボード/マウスデータ送信制御装置
1005…切替スイッチ
1101…カーソル位置検出プログラム
1102…カーソルデータ受信プログラム
1201…特定画像位置検出プログラム
1202…特定画像データ受信プログラム
1301…カーソル位置検出・送信プログラム
1302…カーソル位置データ受信プログラム
1303…カーソル位置制御プログラム
1401…警報音波形データ伝送装置
1402…警報音波形データ収集プログラム
1501…警報音波形データ収集・種別判定プログラム

Claims (22)

  1. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す信号を出力する現地監視制御処理部と、この現地監視制御処理部から出力される信号に基づいてそれぞれ動作する部分として、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、警報を鳴動する警報鳴動部、設備の状態および異常の発生を示す伝送用のデータを生成して前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからのデータを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムにおいて、
    前記現地監視制御処理部は、設備異常の重要度に応じた種別の警報鳴動信号を前記警報鳴動部に対して出力するように構成され、
    前記データ伝送部は、
    前記現地監視制御処理部から出力される警報鳴動信号を収集してその種別を判定し、警報の発生とその種別を示す警報種別データを生成して前記ネットワーク経由で送信する警報種別判定・データ伝送部を有し、
    前記中央監視制御サブシステムは、
    警報を鳴動する警報鳴動部を有し、
    前記中央監視制御処理部は、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの警報種別データを受信して、警報種別データに示される種別の警報を自サブシステムの前記警報鳴動部により鳴動させると共に、警報発生とその種別を示す画像データを前記中央監視制御モニタ部に表示させる警報種別データ鳴動・表示制御部を有する
    ことを特徴とする遠方監視制御システム。
  2. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す画像データを出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す画像データを前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの画像データを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムにおいて、
    前記現地監視制御処理部は、設備異常を検出した場合に、この設備異常の発生をメッセージ形式で前記現地監視制御モニタ部における特定位置に表示させる設備異常のメッセージ画像データを含む画像データを出力するように構成され、
    前記データ伝送部は、
    前記現地監視制御処理部から出力される画像データの中から設備異常のメッセージ画像データを抽出し、抽出した画像データまたは別のデータ形式に変換したデータを、設備異常のメッセージデータとして前記ネットワーク経由で送信するメッセージデータ抽出・伝送部を有し、
    前記中央監視制御処理部は、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの設備異常のメッセージデータを受信して、設備異常の発生を示すメッセージを前記中央監視制御モニタ部に表示させるメッセージ表示制御部を有する
    ことを特徴とする遠方監視制御システム。
  3. 前記メッセージデータ抽出・伝送部は、抽出したメッセージ画像データを文字データに変換し、変換後の文字データ形式のデータを設備異常のメッセージデータとして前記ネットワーク経由で送信するように構成され、
    前記メッセージ表示制御部は、前記現地監視制御サブシステムからの文字データ形式の設備異常のメッセージデータを受信して、設備異常の発生を示すメッセージを前記中央監視制御モニタ部に表示させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の遠方監視制御システム。
  4. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す画像データを出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す画像データを前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの画像データを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムにおいて、
    前記データ伝送部は、
    前記現地監視制御処理部から出力される画像データを過去に送信した画像データと比較して、予め設定された画像変化条件に該当する変化を示す画像データのみを選択し、選択した画像データまたは別のデータ形式に変換したデータを画像の変化を示すデータとして前記ネットワーク経由で送信する画像データ変化判定・伝送部を有し、
    前記中央監視制御処理部は、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムから画像の変化を示すデータを受信した場合に、前記中央監視制御モニタ部上で表示中の画像データに今回受信したデータに基づく画像データを重畳して表示させる画像データ表示制御部を有する
    ことを特徴とする遠方監視制御システム。
  5. 前記画像データ変化判定・伝送部は、前記現地監視制御処理部から出力される画像データ中に、画像要素の表示と消去を繰り返すフリッカ部分を検出した場合に、初回は当該フリッカ部分の表示と消去を示す両方の画像データとそれらの画像データを特定するコードデータを組み合わせてなるデータセットを送信し、2回目以降は、当該フリッカ部分の表示変化を示すコードデータのみを送信するように構成され、
    前記画像データ表示制御部は、前記現地監視制御サブシステムからフリッカ部分の表示と消去を示す両方の画像データとそれらの画像データを特定するコードデータを組み合わせてなるデータセットを受信した場合にはこれをフリッカデータとして記憶し、記憶したフリッカ部分のコードデータのみを受信した場合には、記憶したフリッカデータに基づき当該コードデータを画像データに復元して前記中央監視制御モニタ部上で表示中の画像データに重畳するように構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の遠方監視制御システム。
  6. 前記画像データ変化判定・伝送部は、前記現地監視制御処理部から出力される画像データを予め設定された周期で取り込み、今回の画像データを過去に取り込んだ画像データと比較して有意の変化があると判定した場合にのみ、今回の画像データを前記ネットワーク経由で送信するように構成され、
    前記画像データ表示制御部は、前記現地監視制御サブシステムから画像データを受信した場合に、前記中央監視制御モニタ部上で表示中の画像データに今回受信した画像データを重畳して表示させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の遠方監視制御システム。
  7. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す画像データを出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す画像データを前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの画像データを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムにおいて、
    前記現地監視制御サブシステムは、
    前記監視制御対象設備を撮影するモニタカメラを有し、
    前記データ伝送部は、
    前記現地監視制御処理部から出力された画像データを基本画像データとして前記ネットワーク経由で送信する基本画像データ伝送部と、
    前記モニタカメラで撮影されたモニタ画像データを前記ネットワーク経由で送信するモニタ画像データ伝送部を有し、
    前記中央監視制御処理部は、
    前記現地監視制御サブシステムからの基本画像データとモニタ画像データを受信して、これら2種類の画像データを、前記中央監視制御モニタ部上に、マルチスクリーン方式で同時にまたは交互に表示させる異種画像データ表示制御部を有する
    ことを特徴とする遠方監視制御システム。
  8. 前記中央監視制御処理部は、
    前記基本画像データ伝送部または前記モニタ画像データ伝送部から画像データを受信するために必要な操作手順を記憶すると共に、この操作手順実行用の操作用画像要素を前記中央監視制御モニタ部上に表示させ、当該操作用画像要素が操作された場合に、記憶した操作手順を実行する操作手順実行部を有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の遠方監視制御システム。
  9. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す画像データを出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す画像データを前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部、人間系の操作に応じて各種の指示やデータを入力して前記現地監視制御処理部を動作させる入力操作部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの画像データを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部、人間系の操作に応じて各種の指示やデータを入力して前記中央監視制御処理部を動作させる入力操作部、この入力操作部の操作内容を示す操作データを前記ネットワーク経由で送信して当該操作データにより前記現地監視制御処理部を動作させる操作データ送信部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムにおいて、
    前記中央監視制御サブシステムと前記現地監視制御サブシステムは、現地監視制御サブシステムの操作権限を両方のサブシステムの間で切り替えることで、中央監視制御サブシステムの操作データ送信部からの操作データの送信・非送信または有効・無効を切り替える操作権限切替部をそれぞれ有する
    ことを特徴とする遠方監視制御システム。
  10. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す信号を出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す伝送用のデータを生成して前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからのデータを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムにおいて、
    前記データ伝送部は、
    異なる特定形状の複数の特定画像パタンをその各々に付与した固有のコードと共に予め記憶してなる特定画像形状データを用いて、前記現地監視制御処理部から出力される画像データ中の部分画像から、前記複数の特定画像パタンのいずれかと一致する特定画像とその表示位置を検出し、検出した特定画像の画像種別と表示位置を示すコード形式の特定画像位置検出データを生成して前記ネットワーク経由で送信する特定画像位置検出部を有し、
    前記中央監視制御サブシステムは、
    前記特定画像位置検出部と同一の特定画像形状データを用いて、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの特定画像位置検出データを受信して、特定画像位置検出データに示される種別の特定画像を前記中央監視制御モニタ部に表示させる特定画像データ受信部を有し、
    前記特定画像は異なる特定形状を有する複数のカーソルを含み、前記特定画像形状データはカーソル形状データを含む
    ことを特徴とする遠方監視制御システム。
  11. 前記特定画像は異なる特定形状を有する複数のポップアップ・プルダウンを含み、前記特定画像形状データはポップアップ・プルダウン形状データを含む
    ことを特徴とする請求項10に記載の遠方監視制御システム。
  12. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す信号を出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す伝送用のデータを生成して前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからのデータを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムにおいて、
    前記中央監視制御サブシステムは、
    前記中央監視制御処理部により前記中央監視制御モニタ部に表示される前記現地監視制御処理部の画面上におけるカーソルの操作結果が、予め設定された所定の通知条件を満たした時点で、その時点のカーソル位置を検出してカーソル移動目標位置を示すカーソル移動目標位置データを前記ネットワーク経由で送信するカーソル位置検出・送信部を有し、
    前記現地監視制御サブシステムは、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記中央監視制御サブシステムからのカーソル移動目標位置データを受信して、前記現地監視制御処理部から出力される画像データ中のカーソル表示位置を、カーソル移動目標位置データにより示されるカーソル移動目標位置まで移動させるカーソル位置データ受信・制御部を有する
    ことを特徴とする遠方監視制御システム。
  13. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す信号を出力する現地監視制御処理部と、この現地監視制御処理部から出力される信号に基づいてそれぞれ動作する部分として、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、警報を鳴動する警報鳴動部、設備の状態および異常の発生を示す伝送用のデータを生成して前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからのデータを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御システムにおいて、
    前記現地監視制御処理部は、設備異常の重要度に応じた種別の警報鳴動信号を前記警報鳴動部に対して出力するように構成され、
    前記データ伝送部は、
    前記現地監視制御処理部から出力される警報鳴動信号を収集してデジタル化処理を行い、警報音波形を示すデジタル信号の警報音波形データを生成して前記ネットワーク経由で送信する警報音波形データ伝送部を有し、
    前記中央監視制御サブシステムは、
    警報を鳴動する警報鳴動部を有し、
    前記中央監視制御処理部は、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの警報音波形データを受信して、前記警報鳴動部により警報音波形データの元となった警報鳴動信号に応じた警報音を鳴動させる警報音波形データ収集部を有する
    ことを特徴とする遠方監視制御システム。
  14. 前記警報音波形データ収集部は、
    前記現地監視制御サブシステムからの警報音波形データを受信してその種別を判定し、警報の発生とその種別を示す警報種別データを生成して、前記警報鳴動部により警報音波形データの元となった警報鳴動信号に応じた警報音を鳴動させると共に、警報発生とその種別を示す画像データを前記中央監視制御モニタ部に表示させる警報音波形データ種別判定・編集部を有する
    ことを特徴とする請求項13に記載の遠方監視制御システム。
  15. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す信号を出力する現地監視制御処理部と、この現地監視制御処理部から出力される信号に基づいてそれぞれ動作する部分として、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、警報を鳴動する警報鳴動部、設備の状態および異常の発生を示す伝送用のデータを生成して前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからのデータを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御方法において、
    前記現地監視制御処理部は、設備異常の重要度に応じた種別の警報鳴動信号を前記警報鳴動部に対して出力するように構成され、
    前記データ伝送部により、前記現地監視制御処理部から出力される警報鳴動信号を収集してその種別を判定し、警報の発生とその種別を示す警報種別データを生成して前記ネットワーク経由で送信する処理を行い、
    前記中央監視制御サブシステムは、警報を鳴動する警報鳴動部を有し、
    前記中央監視制御処理部により、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの警報種別データを受信して、警報種別データに示される種別の警報を自サブシステムの前記警報鳴動部により鳴動させると共に、警報発生とその種別を示す画像データを前記中央監視制御モニタ部に表示させる処理を行う
    ことを特徴とする遠方監視制御方法。
  16. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す画像データを出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す画像データを前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの画像データを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御方法において、
    前記現地監視制御処理部は、設備異常を検出した場合に、この設備異常の発生をメッセージ形式で前記現地監視制御モニタ部における特定位置に表示させる設備異常のメッセージ画像データを含む画像データを出力するように構成され、
    前記データ伝送部により、前記現地監視制御処理部から出力される画像データの中から設備異常のメッセージ画像データを抽出し、抽出した画像データまたは別のデータ形式に変換したデータを、設備異常のメッセージデータとして前記ネットワーク経由で送信する処理を行い、
    前記中央監視制御処理部により、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの設備異常のメッセージデータを受信して、設備異常の発生を示すメッセージを前記中央監視制御モニタ部に表示させる処理を行う
    ことを特徴とする遠方監視制御方法。
  17. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す画像データを出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す画像データを前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの画像データを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御方法において、
    前記データ伝送部により、前記現地監視制御処理部から出力される画像データを過去に送信した画像データと比較して、予め設定された画像変化条件に該当する変化を示す画像データのみを選択し、選択した画像データまたは別のデータ形式に変換したデータを画像の変化を示すデータとして前記ネットワーク経由で送信する処理を行い、
    前記中央監視制御処理部により、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムから画像の変化を示すデータを受信した場合に、前記中央監視制御モニタ部上で表示中の画像データに今回受信したデータに基づく画像データを重畳して表示させる処理を行う
    ことを特徴とする遠方監視制御方法。
  18. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す画像データを出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す画像データを前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの画像データを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御方法において、
    前記現地監視制御サブシステムは、前記監視制御対象設備を撮影するモニタカメラを有し、
    前記データ伝送部により、前記現地監視制御処理部から出力された画像データを基本画像データとして前記ネットワーク経由で送信する処理と、前記モニタカメラで撮影されたモニタ画像データを前記ネットワーク経由で送信する処理を行い、
    前記中央監視制御処理部により、前記現地監視制御サブシステムからの基本画像データとモニタ画像データを受信して、これら2種類の画像データを、前記中央監視制御モニタ部上に、マルチスクリーン方式で同時にまたは交互に表示させる処理を行う
    ことを特徴とする遠方監視制御方法。
  19. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す画像データを出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す画像データを前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部、人間系の操作に応じて各種の指示やデータを入力して前記現地監視制御処理部を動作させる入力操作部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの画像データを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部、人間系の操作に応じて各種の指示やデータを入力して前記中央監視制御処理部を動作させる入力操作部、この入力操作部の操作内容を示す操作データを前記ネットワーク経由で送信して当該操作データにより前記現地監視制御処理部を動作させる操作データ送信部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御方法において、
    前記中央監視制御サブシステムと前記現地監視制御サブシステムにより、現地監視制御サブシステムの操作権限を両方のサブシステムの間で切り替えることで、中央監視制御サブシステムの操作データ送信部からの操作データの送信・非送信または有効・無効を切り替える処理をそれぞれ行う
    ことを特徴とする遠方監視制御方法。
  20. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す信号を出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す伝送用のデータを生成して前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからのデータを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御方法において、
    前記データ伝送部により、異なる特定形状の複数の特定画像パタンをその各々に付与した固有のコードと共に予め記憶してなる特定画像形状データを用いて、前記現地監視制御処理部から出力される画像データ中の部分画像から、前記複数の特定画像パタンのいずれかと一致する特定画像とその表示位置を検出し、検出した特定画像の画像種別と表示位置を示すコード形式の特定画像位置検出データを生成して前記ネットワーク経由で送信する処理を行い、
    前記中央監視制御サブシステムにより、前記特定画像位置検出部と同一の特定画像形状データを用いて、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの特定画像位置検出データを受信して、特定画像位置検出データに示される種別の特定画像を前記中央監視制御モニタ部に表示させる処理を行い、
    前記特定画像は異なる特定形状を有する複数のカーソルを含み、前記特定画像形状データはカーソル形状データを含む
    ことを特徴とする遠方監視制御方法。
  21. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す信号を出力する現地監視制御処理部と、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、設備の状態および異常の発生を示す伝送用のデータを生成して前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからのデータを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御方法において、
    前記中央監視制御サブシステムにより、前記中央監視制御処理部により前記中央監視制御モニタ部に表示される前記現地監視制御処理部の画面上におけるカーソルの操作結果が、予め設定された所定の通知条件を満たした時点で、その時点のカーソル位置を検出してカーソル移動目標位置を示すカーソル移動目標位置データを前記ネットワーク経由で送信する処理を行い、
    前記現地監視制御サブシステムにより、前記ネットワーク経由で伝送される前記中央監視制御サブシステムからのカーソル移動目標位置データを受信して、前記現地監視制御処理部から出力される画像データ中のカーソル表示位置を、カーソル移動目標位置データにより示されるカーソル移動目標位置まで移動させる処理を行う
    ことを特徴とする遠方監視制御方法。
  22. ネットワークを介して、
    監視制御対象設備の設備状態を取り込み、設備の状態および異常の発生を示す信号を出力する現地監視制御処理部と、この現地監視制御処理部から出力される信号に基づいてそれぞれ動作する部分として、設備の状態および異常の発生を示す画像データを表示する現地監視制御モニタ部、警報を鳴動する警報鳴動部、設備の状態および異常の発生を示す伝送用のデータを生成して前記ネットワーク経由で送信するデータ伝送部を備えた現地監視制御サブシステムと、
    前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからのデータを受信して処理する中央監視制御処理部と、この中央監視制御処理部の処理結果を示す画像データを表示する中央監視制御モニタ部を備えた中央監視制御サブシステム
    という2種類のサブシステムを接続して前記監視制御対象設備の監視制御を行う遠方監視制御方法において、
    前記現地監視制御処理部は、設備異常の重要度に応じた種別の警報鳴動信号を前記警報鳴動部に対して出力するように構成され、
    前記データ伝送部により、前記現地監視制御処理部から出力される警報鳴動信号を収集してデジタル化処理を行い、警報音波形を示すデジタル信号の警報音波形データを生成して前記ネットワーク経由で送信する処理を行い、
    前記中央監視制御サブシステムは、警報を鳴動する警報鳴動部を有し、
    前記中央監視制御処理部により、前記ネットワーク経由で伝送される前記現地監視制御サブシステムからの警報音波形データを受信して、前記警報鳴動部により警報音波形データの元となった警報鳴動信号に応じた警報音を鳴動させる処理を行う
    ことを特徴とする遠方監視制御方法。
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