JPH09128670A - プラント警報装置 - Google Patents

プラント警報装置

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JPH09128670A
JPH09128670A JP30223995A JP30223995A JPH09128670A JP H09128670 A JPH09128670 A JP H09128670A JP 30223995 A JP30223995 A JP 30223995A JP 30223995 A JP30223995 A JP 30223995A JP H09128670 A JPH09128670 A JP H09128670A
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plant
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JP30223995A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Otsuka
勉 大塚
Kazuhiro Kato
一洋 加藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラントに異常が発生した場合に、運転員が
警報発生状況を迅速かつ正確に認知することができるプ
ラント警報装置を提供することにある。 【解決手段】 プラント状態信号が警報状態になったか
否かを警報判別器4で判別し、警報発生装置5は、警報
判別器4で警報状態と判別されたプラント状態信号の警
報属性を判別し、その警報属性に対応する音源の警報音
を所定の聴覚情報出力装置12に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラント状態信号
が警報状態になったときに聴覚情報出力装置に警報を発
生するようにしたプラント警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラントの監視装置は、プラン
トに異常状態が発生した場合に、その異常を検知しプラ
ント運転員に対し、聴覚情報である警報音や視覚情報を
提示して注意を喚起するようにしている。この場合、警
報は視覚情報として警報窓やCRT表示装置等の視覚情
報表示器に表示すると共に、聴覚情報としてスピーカ等
の聴覚情報出力装置に警報音を発生している。そして、
その警報内容から、重要警報、注意喚起、助言に識別し
て警報出力するようにしており、聴覚情報出力装置に対
しては警報音の音色を変化させ、視覚情報表示器に対し
ては表示色の色彩を変化させている。
【0003】このようにプラント監視装置は、プラント
が通常状態からの逸脱した状態に至った場合に、注意を
喚起するために警報を告知し、特にプラント運転員の認
知的特性に基づき、プラント状況の理解をサポートして
いる。
【0004】例えば、原子力発電所においては、中央制
御室にて、プラントを構成する各種系統やこれら系統を
構成する各種機器の状態監視及び操作を集中的に行って
いる。いま、何等かの原因で例えば原子炉が緊急停止し
たとすると、中央制御室では複数の警報が同時に発生す
ることになる。これは、原子炉が緊急停止するに至るま
でには多くのプラント状態信号が警報状態になるからで
ある。このような場合、プラント運転員は警報の発生状
況を確認し、確認操作をすることが必要になる。
【0005】この運転員の確認操作により、警報音は停
止し、警報窓のタイル形状の表示器又はCRT表示装置
上で点滅している警報項目は点灯した状態で静止する。
また、警報としての設定条件をクリアしたなら、警報音
はクリア音に切り替わり、警報窓のタイル表示器又はC
RT表示装置上の警報項目はゆっくりとした点滅状態に
変化する。ここで、警報のリセット操作をすることによ
り、警報音と警報窓のタイル表示器又はCRT表示装置
上の警報項目は消去される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原子力
発電所の中央制御室は非常に広く、警報の数は概ね10
00個も存在するために、プラント運転員は、異常事象
が発生した場合には、プラント状態の把握のために多大
の労力を必要とする。すなわち、警報状態になったプラ
ント状態信号の確認、関連するプラントパラメータの確
認、関連する機器の作動状態の確認等を行い、プラント
の状況を同定しなければならない。
【0007】そして、プラント運転員はこのような状態
確認により、プラントの状況が同定できたなら、対応操
作を実施することによりプラントを安定方向へ導かなけ
ればならない。
【0008】ここで、プラント運転員は、異常事象発生
に伴う複数の警報が作動している状態で、個々の警報内
容を確認作業中に新たな警報が作動したとすると、この
警報の存在を認識するのに多少の時間を要することも考
えられる。
【0009】また、プラント運転員の対応している操作
盤の近くで警報が発生している場合は、その運転員の位
置から比較的遠い場所で発生している警報音が、近くの
警報音にかき消されてしまい、認識されるまでに多少の
時間を要することも考えられる。
【0010】このように、プラント運転員は異常事象が
発生した場合には、複数の警報、警報に関連するパラメ
ータ、警報に関連する機器の作動状態を確認しつつ、事
象同定を行い対応操作を実施するといった精神的負担感
を伴うことになる。ここで、警報の作動状況は大事なポ
イントとなるが、迅速かつ確実に把握できることが望ま
れていた。
【0011】本発明の目的は、プラントに異常が発生し
た場合に、プラント運転員が警報発生状況を迅速かつ正
確に認知することができるプラント警報装置を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、プラ
ント状態信号が警報状態になったか否かを判別する警報
判別器と、警報判別器で警報状態と判別されたプラント
状態信号の警報属性を判別しその警報属性に対応する音
源の警報音を所定の聴覚情報出力装置に出力する警報発
生装置とを備えている。
【0013】請求項1の発明では、警報判別器でプラン
ト状態信号の警報状態を判別し、警報発生装置は警報状
態であると判別されたプラント状態信号の警報属性に基
づいて警報音を出力する。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、警報発生装置は、プラント状態信号が警報状態にな
ったか否かを判別する警報判別器と、警報判別器で警報
状態と判別されたプラント状態信号の警報属性を判別す
る警報属性判別器と、警報属性ごとに予め音源を記憶し
警報属性判別器で警報状態と判別されたプラント状態信
号の警報属性に対応する音源の警報音を発生する音源発
生器と、音源発生装置で発生した警報音を所定の聴覚情
報出力装置に出力する音源分配器とを備えている。
【0015】請求項2の発明では、警報判別器で警報状
態と判別されたプラント状態信号の警報属性を警報属性
判別器で判別し、音源発生器は、警報属性判別器で警報
状態と判別されたプラント状態信号の警報属性に対応す
る音源の警報音を発生する。そして、音源分配器は音源
発生装置で発生した警報音を所定の聴覚情報出力装置に
出力する。
【0016】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、プラント状態信号の警報属性は警報の重要度であ
り、警報属性判別器はその警報の重要度により警報属性
を判別し、音源発生器はその警報の重要度に応じて異な
る音源の警報音を発生させるようにしたものである。
【0017】請求項3の発明では、請求項2の作用に加
え、警報状態になったプラント状態信号について、警報
の重要度に応じて異なる音源の警報音を発生させる。
【0018】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、プラント状態信号の警報属性はプラント状態信号が
属するプラントの系統であり、警報属性判別器は警報属
性をプラントの系統により判別し、音源発生器はそのプ
ラントの系統に応じて異なる音源の警報音を発生させる
ようにしたものである。
【0019】請求項4の発明では、請求項2の作用に加
え、警報状態になったプラント状態信号について、プラ
ントの系統に応じて異なる音源の警報音を発生させる。
【0020】請求項5の発明は、請求項2の発明におい
て、プラント状態信号の警報属性は運転員により指定さ
れた項目であり、警報属性判別器は警報属性を運転員に
より指定された項目により判別し、音源発生器は運転員
の指定した項目に応じて異なる音源の警報音を発生させ
るようにしたものである。
【0021】請求項5の発明では、請求項2の作用に加
え、警報状態になったプラント状態信号について、運転
員の指定した項目に応じて異なる音源の警報音を発生さ
せる。
【0022】請求項6の発明は、請求項2乃至請求項5
の発明において、音源発生器は、警報音の音源成分であ
る周波数を警報発生からの時間の関数として変更し、そ
の変更した警報音を出力するようにしたものである。
【0023】請求項6の発明では、請求項2乃至請求項
5の発明の作用に加え、警報音の周波数が警報発生から
時間と共に変化する警報音を発生する。
【0024】請求項7の発明は、請求項2乃至請求項6
の発明において、音源発生器は、警報音の音量を警報発
生からの時間の関数として変更し、その変更した警報音
を出力するようにしたものである。
【0025】請求項7の発明では、請求項2乃至請求項
6の発明の作用に加え、警報音の音量が警報発生から時
間と共に変化する警報音を発生する。
【0026】請求項8の発明は、請求項2乃至請求項7
の発明において、音源発生器は、警報音の断続性を警報
発生からの時間の関数として変更し、その変更した警報
音を出力するようにしたものである。
【0027】請求項8の発明では、請求項2乃至請求項
7の発明の作用に加え、警報音の断続性が警報発生から
時間と共に変化する警報音を発生する。
【0028】請求項9の発明は、請求項2乃至請求項8
の発明において、音源発生器は、警報音の出力中に新た
な警報発生信号が発生した場合には、新たに最初から警
報音を発生させるようにしたものである。
【0029】請求項9の発明では、請求項2乃至請求項
8の発明の作用に加え、新たな警報発生信号が発生した
場合には、新たに最初から警報音を発生させる。
【0030】請求項10の発明は、請求項2乃至請求項
9の発明において、警報判別器からの警報状態およびプ
ラント状態信号に基づいてプラントの状況を同定するプ
ラント状況同定装置と、プラントの状況がプラント状況
同定装置で同定されたプラント状況に一致するときは予
め定められた音声信号を聴覚情報出力装置に出力する音
声告知装置とを追加して設けたものである。
【0031】請求項10の発明では、請求項2乃至請求
項9の発明の作用に加え、プラントの状況を同定し、同
定したプラント状況であるときはその旨を音声信号で聴
覚情報出力装置に出力する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の実施の形態を示すブロック構成
図である。
【0033】プラント1には、中央制御室のプラント制
御盤2からの遠隔操作指令信号3が出力され、この遠隔
操作指令信号3によりプラントの構成機器の動作状態が
制御される。また、プラント1からはプラント制御盤2
へプラントの状態を示す計測信号3´が送信される。こ
の計測信号3´は、プラント状態として各種計器に表示
され、あるいは各種制御器のフィールドバック信号とし
て使用されている。以下、本発明では、プラント1から
の計測信号3´およびプラント制御盤2からの遠隔操作
指令信号3を含めてプラント状態信号と言うことにす
る。
【0034】これらプラント状態信号3、3´の一部
は、警報判別器4に入力される。警報判別器4は、プラ
ント状態信号が警報状態になったか否かを判別するもの
であり、警報判別器4内の判別領域4a、4b、…4n
には、プラント状態信号のうちの遠隔操作指令信号3に
対する警報発生条件が予め記憶されており、また、警報
判別器4内の判別領域4´a、4´b、…4´nには、
プラント状態信号のうち計測信号3´に対する警報発生
条件が予め記憶されている。そして、警報判別器4で
は、入力したプラント状態信号とこれらの警報発生条件
とを比較し、プラント状態信号が警報発生条件を満たす
ときは、そのプラント状態信号は警報状態にあると判定
するようになっている。
【0035】警報発生装置5は、警報判別器4にて摘出
したプラント状態信号個別の警報内容を、視覚情報表示
器8によって表示する。視覚情報表示器8は警報窓8a
あるいはCRT表示装置8bが用いられている。この場
合、警報窓8aへの警報表示は、点滅表示とし、運転員
が確認操作を行うと連続点灯となり、警報としての設定
条件をクリアしたなら、ゆっくりとした点滅状態に変化
する。ここで、警報のリセット操作をすることにより、
警報窓8aの表示は消灯する。CRT表示装置8bへの
警報表示も同様に警報状態をCRT表示装置8bの画面
上で点滅表示させたり特定の表示色(赤色)で表示した
りし、運転員が確認操作や警報状態の解除等により表示
色を変えたり点滅表示をゆっくりした表示や連続表示に
変えて表示している。
【0036】一方、警報発生装置5は、警報判別器4で
警報状態と判別されたプラント状態信号の警報属性を判
別して、その警報属性に対応する音源の警報音を所定の
聴覚情報出力装置12に出力する。聴覚情報出力装置1
2はアンプ6およびスピーカ7からなっている。
【0037】図2は、警報発生装置5の構成図である。
警報発生装置5は、警報状態となったプラント状態信号
の警報属性を判別するための警報属性判別器50と、警
報属性ごとに予め定めた音源を持つ音源発生器51と、
聴覚情報出力装置12の各々のアンプ6およびスピーカ
7に音源からの警報音を分配するための音源分配器52
とからなる。
【0038】警報属性判別器50には、プラント状態信
号個別の警報内容が予め登録されており、その警報内容
をグルーピングして警報属性とする。例えば、警報内容
を重要度ごとに分類し、重要警報、注意喚起、助言の3
種類に分けたとすると、警報属性としては、重要警報、
注意喚起、助言の3種類となる。すなわち、警報属性判
別器50内の判別領域50a、50b、…50nには、
プラント状態信号のうちの遠隔操作指令信号3に対する
警報属性の識別子が予め記憶され、また、警報属性判別
器50内の判別領域50´a、50´b、…50´nに
は、プラント状態信号のうち計測信号3´に対する警報
属性の識別子が予め記憶される。そして、警報属性判別
器50は警報状態と判別されたプラント状態信号の警報
属性を、その識別子により判別することになる。
【0039】ここで、プラント状態信号の警報属性とし
ては、上述のように警報の重要度ごとにグルーピングす
る以外に、プラント状態信号が属するプラントの系統ご
とにグルーピングしたり、運転員により指定された項目
ごとにグルーピングすることも可能である。
【0040】次に、音源発生器51は、警報属性ごとに
予め音源を記憶し、警報属性判別器50で警報状態と判
別されたプラント状態信号の警報属性に対応する音源の
警報音を発生するものである。音源発生器51には、警
報音の音源が予め格納されている。いま、警報属性が警
報の重要度であるとすると、警報属性は、重要警報、注
意喚起、助言の3種類にグルーピングされているので、
それぞれに対応して3種類の音源を用意する。その3種
類の音源は、例えば音源発生器51の記憶領域51a、
51b、51cに予め記憶されることになる。この様
に、警報属性に対応して音源は予め音源発生器51に記
憶されることになる。
【0041】ここで、この音源発生器51に記憶される
音源は、音色やメロデーを自由に設定できる。従って、
人間の特性を踏まえた音源の設定が可能となる。一般
に、警報音は驚愕性を有するもので適切であるが、その
状態を持続すると不快感が継続したり慣れてしまったり
するので、驚愕性のある警報音を継続させる必要性はな
いと考えられる。
【0042】また、人間は周波数が高いこと、音量が大
きいこと、連続音であることに対し、緊張度を示す特性
を有するものである。従って、音源発生器51は、最初
は緊張度を有する警報音を発生させ、時間と共に周波数
を低く、音量を小さく、そして連続音を断続音に変化さ
せることが適切と考えられる。この警報音の変化方法
は、ランプ状でもステップ状であってもよい。
【0043】以上のことを考慮にいれて、本発明では、
警報音の音源成分である周波数を警報発生からの時間の
関数として変更し、その変更した警報音を出力する。同
様に、警報音の音量や警報音の断続性を警報発生からの
時間の関数として変更し、その変更した警報音を出力す
る。
【0044】一方、ある警報属性に属するグループの音
源の使用中に、新たに同一グループの音源が使用される
場合には、音源の最初から警報音を開始するようにす
る。これにより、新たな警報が発生したことをプラント
運転員に的確に告知することが可能となる。そして、警
報属性判別器50から同一グループの警報がすべてクリ
アしたなら、音源発生器51は周波数や音量あるいは断
続音の状態をさらに変化させて、穏やかな音に調整す
る。
【0045】なお、ここでは、図示していないが、プラ
ント運転員が警報発生中に確認操作をした場合や、クリ
ア状態でクリア操作をしたときには音源発生器51は、
そのグループの音源を停止させるように作動することは
言うまでもない。
【0046】次に、音源発生器51からの警報音出力信
号は、音源分配器52にて整理される。すなわち、音源
発生器51の記憶領域51aの音源は、音声分配器52
の記憶領域52aを通して、それに対応するアンプ6a
およびスピーカ7aに出力され、警報音を発することに
なる。このように、警報音の発生に自由度を持たせるこ
とにより、驚愕性を避け、認識度の高いシステムが可能
となる。
【0047】次に、プラント状況同定装置10は、警報
判別器4からの警報状態およびプラント状態信号に基づ
いてプラントの状況を同定するものであり、音声告知装
置11は、プラントの状況がプラント状況同定装置10
で同定されたプラント状況に一致するときは、予め定め
られた音声信号を聴覚情報出力装置12に出力するもの
である。
【0048】すなわち、プラント状況同定装置10は、
プラント1及びプラント制御盤2からのプラント状態信
号である遠隔操作指令信号9および計測信号9´、さら
には警報判別器4からのプラント状態信号個別の警報発
生状態信号を入力として、プラント状況を同定する。
【0049】例えば、プラント状態として以下の状態を
考える。いま、原子力発電プラントに異常が発生しそれ
が許容範囲を越えたとする。この場合には緊急停止ロジ
ックが作動し、中性子の連鎖反応を押さえるための制御
棒が炉心に挿入され、本来ならば原子炉は停止すること
になるが、制御棒が物理的に挿入されなかった場合を想
定する。
【0050】プラント状況同定装置10は、プラントが
このようなプラント状態にあるとき、図3に示すように
してプラント状況を同定する。図3において、警報判別
器4内の判別領域4aに緊急停止ロジックが動作したこ
との警報信号が記憶されているか否かを判定する(S
1)。緊急停止ロジックが動作していない場合には、原
子力発電プラントに異常が発生している状態ではないの
でスタートに戻る。一方、緊急停止ロジックが動作して
いるときは、プラントからの計測信号9´のうちの原子
炉出力信号を入力し、原子炉出力の有無を判定する(S
2)。原子炉出力がない場合には原子炉が停止している
のでスタートに戻る。
【0051】次に、原子炉出力があるときには、プラン
トからの計測信号9´のうちの制御棒位置を入力し、制
御棒がすべて挿入されているか否かを判定する(S
3)。制御棒がすべて挿入されている場合には、制御棒
が正常に原子炉に挿入され中性子の連鎖反応を押さえる
状態にあるのでスタートに戻る。制御棒がすべて挿入さ
れていない場合には、緊急停止ロジックが作動したにも
かかわらず、制御棒が物理的に挿入されずに緊急停止に
至らなかったと判定する。すなわち、緊急停止失敗と判
定する(S4)。そして、10dで緊急停止失敗を判定
したら、プラント状況同定装置10の所定の記憶領域に
その同定結果を記憶させる(S5)。
【0052】音声告知装置11は、プラント状況同定装
置10の所定の記憶領域に記憶された同定結果を捜査
し、プラント状況の同定のされているアドレスを基に予
め記憶してある音声信号を所定のアンプ6およびスピー
カ7を通じて、音声として告知する。
【0053】このように、複数のプラント状態信号によ
りプラント状態を総合的に判断しその結果を告知する。
従って、プラント状態信号個別の警報状態だけでなく、
プラント状況に対応して警報状態をプラント運転員に告
知することができるので、プラントの警報に対する監視
が円滑に行うことができる。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、プラ
ント状態信号が予め定めた警報発生条件の設定点を逸脱
した際に、警報音を変化させて聴覚情報出力装置に出力
するので、プラント運転員が警報発生状況を迅速かつ正
確に認知することができる。
【0055】請求項1の発明および請求項2の発明によ
れば、警報判別器でプラント状態信号の警報状態を判別
し、警報発生装置は警報状態であると判別されたプラン
ト状態信号の警報属性に基づいて警報音を出力するの
で、運転員は警報音を聞くだけで警報の属性を認識する
ことができる。
【0056】請求項3の発明乃至請求項5の発明によれ
ば、警報状態になったプラント状態信号について、警報
の重要度、プラントの系統、または運転員の指定した項
目に応じて異なる音源の警報音を発生させるので、運転
員は警報音を聞くだけで警報の属性を認識することがで
きる。
【0057】請求項6の発明乃至請求項8の発明によれ
ば、警報音の周波数、警報音の音量、警報音の断続性が
警報発生から時間と共に変化する警報音を発生するの
で、運転人は警報音を聞くだけで、警報の発生時期を認
識することができる。
【0058】請求項9の発明によれば、新たな警報発生
信号が発生した場合には、新たに最初から警報音を発生
させるので、新たに警報が発生した場合でも、運転員は
その警報を認識することができる。
【0059】請求項10の発明によれば、プラントの状
況を同定し、プラント状態が同定したプラント状況であ
るときはその旨を音声信号で聴覚情報出力装置に出力す
るので、プラント状態信号個別の警報状態だけでなく、
プラント状態を総合的に運転員に告知することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す構成図。
【図2】本発明の警報発生装置を示す構成図。
【図3】本発明のプラント状況同定装置の処理内容を示
すフローチャート。
【符号の説明】
1 プラント 2 プラント制御盤 3 遠隔操作指令信号 3´ 計測信号 4 警報判別器 5 警報発生装置 6 アンプ 7 スピーカ 8 視覚情報表示器 8a 警報窓 8b CRT表示装置 9 遠隔操作指令信号 9´ 計測信号 10 プラント状況同定装置 11 音声告知装置 12 聴覚情報出力装置 50 警報属性判別器 51 音源発生器 52 音源分配器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラント状態信号が警報状態になったと
    きは聴覚情報出力装置にその警報を出力するようにした
    プラント警報装置において、前記プラント状態信号が警
    報状態になったか否かを判別する警報判別器と、前記警
    報判別器で警報状態と判別されたプラント状態信号の警
    報属性を判別しその警報属性に対応する音源の警報音を
    所定の聴覚情報出力装置に出力する警報発生装置とを備
    えたことを特徴とするプラント警報装置。
  2. 【請求項2】 前記警報発生装置は、前記警報判別器で
    警報状態と判別されたプラント状態信号の警報属性を判
    別する警報属性判別器と、前記警報属性ごとに予め音源
    を記憶し前記警報属性判別器で警報状態と判別された前
    記プラント状態信号の警報属性に対応する音源の警報音
    を発生する音源発生器と、前記音源発生装置で発生した
    警報音を所定の聴覚情報出力装置に出力する音源分配器
    とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のプラント
    警報装置。
  3. 【請求項3】 前記プラント状態信号の警報属性は警報
    の重要度であり、前記警報属性判別器はその警報の重要
    度により前記警報属性を判別し、前記音源発生器はその
    警報の重要度に応じて異なる音源の警報音を発生させる
    ようにしたことを特徴とする請求項2に記載のプラント
    警報装置。
  4. 【請求項4】 前記プラント状態信号の警報属性は前記
    プラント状態信号が属するプラントの系統であり、前記
    警報属性判別器は前記警報属性をプラントの系統により
    判別し、前記音源発生器はそのプラントの系統に応じて
    異なる音源の警報音を発生させるようにしたことを特徴
    とする請求項2に記載のプラント警報装置。
  5. 【請求項5】 前記プラント状態信号の警報属性は運転
    員により指定された項目であり、前記警報属性判別器は
    前記警報属性を運転員により指定された項目により判別
    し、前記音源発生器は運転員の指定した項目に応じて異
    なる音源の警報音を発生させるようにしたことを特徴と
    する請求項2に記載のプラント警報装置。
  6. 【請求項6】 前記音源発生器は、警報音の音源成分で
    ある周波数を警報発生からの時間の関数として変更し、
    その変更した警報音を出力するようにしたことを特徴と
    する請求項2乃至請求項5に記載のプラント警報装置。
  7. 【請求項7】 前記音源発生器は、警報音の音量を警報
    発生からの時間の関数として変更し、その変更した警報
    音を出力するようにしたことを特徴とする請求項2乃至
    請求項6に記載のプラント警報装置。
  8. 【請求項8】 前記音源発生器は、警報音の断続性を警
    報発生からの時間の関数として変更し、その変更した警
    報音を出力するようにしたことを特徴とする請求項2乃
    至請求項7に記載のプラント警報装置。
  9. 【請求項9】 前記音源発生器は、警報音の出力中に新
    たな警報発生信号が発生した場合には、新たに最初から
    警報音を発生させるようにしたことを特徴とする請求項
    2乃至請求項8に記載のプラント警報装置。
  10. 【請求項10】 前記警報判別器からの警報状態および
    前記プラント状態信号に基づいてプラントの状況を同定
    するプラント状況同定装置と、プラントの状況が前記プ
    ラント状況同定装置で同定されたプラント状況に一致す
    るときは予め定められた音声信号を前記聴覚情報出力装
    置に出力する音声告知装置とを追加して設けたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項9に記載のプラント警報装
    置。
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