JPH11296768A - 警報モニタ - Google Patents

警報モニタ

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JPH11296768A
JPH11296768A JP10869398A JP10869398A JPH11296768A JP H11296768 A JPH11296768 A JP H11296768A JP 10869398 A JP10869398 A JP 10869398A JP 10869398 A JP10869398 A JP 10869398A JP H11296768 A JPH11296768 A JP H11296768A
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JP
Japan
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alarm
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level
judgment
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Application number
JP10869398A
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English (en)
Inventor
Hiroatsu Takahashi
博厚 高橋
Satoshi Oriyama
聡 折山
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精緻で、確度が高く、具体的で、明確で、
客観的な警報を発する火災警報モニタを実現する。 【解決手段】複数の検出信号を入力する入力手段11〜
14と、複数の検出信号に基づいて危険度のレベル分け
を行う判断手段21と、そのレベルに応じて警報内容を
変える警報手段22と、その警報内容に従う警報を外部
へ向けて発する音声出力手段23を含んだ出力部材23
〜25と、複数の検出信号のうちのアナログ検出信号を
閾値との比較に基づいて二値化する二値化手段17,1
8と、閾値を可変する手操作可能な設定手段15,16
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、警報モニタに関
し、詳しくは、火災発生などの異常事態の発生やその可
能性に関係する検出信号を取り込んで適宜の警報を発す
る警報モニタに関する。
【0002】
【従来の技術】警報モニタとして先ず挙げられるもの
に、炎や煙を検出してブザーを鳴らす火災報知器があ
る。これは、火災発生の危険を検出するために、オフィ
スビルの天井等に炎感知器などを設置しておくものであ
り、一般にも馴染みが深い。一方、種々の設備や機械が
稼動している工場等では、火災が発生したことを知らせ
る火災報知器ばかりでなく、火災発生を予防するため
に、各種の機械等の火災発生要因に対応した火災警報モ
ニタが用いられている。
【0003】例えば、印刷工場では、印刷に用いられる
溶剤ガスが火災発生要因の一つとされることから、印刷
機に対してガス濃度検知器を付設しておいて、常時その
ガス濃度を計測・検出するとともに、その検出値が或る
レベル以上になったらブザー鳴動等の発報が行われるよ
うになっている。そして、このような発報があると、印
刷機の操作者や現場の作業者が、注意を喚起されて、機
械の動作およびその周辺の状態や、各装置ごとの特質、
過去の事例などを勘案しながら、経験的判断により火災
発生の危険度についての状況判断を行い、その状況判断
に基づいて印刷機ラインの紙送りスピードを調整する等
の危険回避措置をとっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の警報モニタでは、単一の検出信号に基づく単
純な仕組みで警報を発するにすぎない。このため、その
発報に応じて危険回避措置を採るか否かを判断する際
や、措置を採るにしても如何なる措置を採るのかを決す
る際には、作業者の経験的判断部分が大きなウェートを
占め、その結果、各作業者によって判断基準が変わる可
能性がある。これでは、危険回避の確度・確実性が人ご
とに変動してしまう。また、確実に火災発生等の危険を
回避するには、各作業者や個々の担当者の間での摺り合
わせを十分にする等の必要があり、人的側面・費用面な
どの負担が重い。
【0005】そこで、経験的判断に依存する割合を少な
くすることができるような警報モニタを案出することが
課題となる。具体的には、回避措置を採るべき事態の発
生状況を、さらには、その回避措置としてなすべき作業
や行動を、きめ細かく且つ確実に把握して適切に而も明
確に示すことのできる警報モニタを開発することが、要
請される。しかも、そのような発報に際して、作業者等
が判断に迷わないよう警報の内容が具体的であることも
重要である。
【0006】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、精緻で而も確度の高い警報を
発する警報モニタを実現することを目的とする。また、
本発明は、具体的で明確な警報を発する警報モニタを実
現することも目的とする。さらに、本発明は、客観的な
基準に基づいて警報を発する警報モニタを実現すること
をも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第3の解決手段について、
その構成および作用効果を以下に説明する。
【0008】[第1の解決手段]第1の解決手段の警報
モニタは(、出願当初の請求項1に記載の如く)、複数
の検出信号を入力する入力手段と、前記複数の検出信号
に基づいて危険度のレベル分けを行う判断手段と、その
レベルに応じて警報内容を変える警報手段と、その警報
内容に従う警報を外部へ向けて発する出力部材とを備え
たものである。
【0009】このような第1の解決手段の警報モニタに
あっては、火災の危険を監視する対象物について検出さ
れた複数の検出信号が入力手段によって入力され、これ
ら複数の検出信号に基づき判断手段によって危険度のレ
ベル分けが行なわれ、そのレベルに応じて警報手段によ
って警報内容が変えられ、その警報内容に従う警報が出
力部材によって外部へ向けて発っせられる。
【0010】こうして、複数の検出値の組み合わせによ
る複雑で緻密な場合分けに基づいて火災の危険度がより
正確に分類され検知されるとともに、その正確さを保ち
ながらレベルという一元的で取り扱い易い変量に統一さ
れる。そして、そのレベルに対応して、きめ細かな内容
の警報が発せられるので、作業者等は、その警報を受け
ると直ちに採るべき回避措置が理解できるので、迷うこ
と無く、その警報内容に沿って具体的な作業や行動を採
ることができる。
【0011】これにより、単一の検出信号からは得られ
ない精緻で而も確度の高い判別結果を自動的に得ること
が可能となり、より適切な警報が発せられる。しかも、
判断処理と警報処理との間にレベルを介在させたことに
より、両処理に亘る錯綜した相互依存関係が整理され
て、協動する判断処理と警報処理との間における独立性
が高まり、判別や分類等の場合分けについての組み替え
や入れ替え等の変更があっても警報内容を一々修正変更
する必要が無く又は少なくて済むとともに、逆に警報内
容が変更されたり追加削除されたりしたときでも危険度
判断のための場合分けについての変更は不要か有っても
該当レベルに分類されているところだけ修正することで
簡単に対処が済むこととなる。したがって、この発明に
よれば、精緻で而も確度の高い警報を発する警報モニタ
を実現することができる。
【0012】[第2の解決手段]第2の解決手段の警報
モニタは(、出願当初の請求項2に記載の如く)、上記
の第1の解決手段の警報モニタであって、前記出力部材
に音声出力手段が含まれているものである。
【0013】このような第2の解決手段の警報モニタに
あっては、警報が音声で発せられる。これにより、警報
内容が言葉での説明に基づいて作業者に分かり易い形態
で行われ、火災発生等の状況および作業指示なども、具
体的な文言で明確に伝達されることとなる。したがっ
て、この発明によれば、具体的で明確な警報を発する警
報モニタを実現することができる。
【0014】[第3の解決手段]第3の解決手段の警報
モニタは(、出願当初の請求項3に記載の如く)、上記
の第1,第2の解決手段の警報モニタであって、前記複
数の検出信号のうちのアナログ検出信号を閾値との比較
に基づいて二値化する二値化手段と、前記閾値を可変す
る手操作可能な設定手段とを備えたものである。
【0015】このような第3の解決手段の警報モニタに
あっては、検出信号のうちアナログ信号は、二値化手段
によって閾値と比較されて二値のデジタル信号に変換さ
れる。また、その閾値は、手操作に応じて設定手段によ
って可変される。これにより、判断処理がデジタル的な
場合分けや分類によって簡便に行えることとなる。
【0016】しかも、検出内容を有意とするか否かの基
準が現場で適宜調節されたうえで設定され、作業者が交
代してもその設定を変更しない限り同一の設定値に基づ
いて自動判断がなされるので、作業者の個別の判断基準
によって判断結果が変動するということが無い又は少な
くなる。したがって、この発明によれば、客観的な基準
に基づいて警報を発する警報モニタを実現することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明の警報モニタについて、これを実施するための形
態を以下の実施例により具体的に説明する。火災警報モ
ニタを例にとって説明するが、先ず図1に示した基本構
成を述べ、次に図2に示した拡張構成を述べ、最後に図
3〜図5に示した使用方法等を述べる。
【0018】図1は、火災警報モニタ10の基本構成を
図示したものであり、(a)が外観斜視図であり、
(b)がブロック構成図である。この火災警報モニタ1
0は、複数の検出信号を入力するために、各種のセンサ
に接続される入力ケーブル11〜14が筐体から外部へ
延びている。そのうち、入力ケーブル11,12は、セ
ンサ出力を二値のデジタル信号で入力するものであり、
入力ケーブル13,14は、センサ出力をアナログ信号
で入力するものとなっている。
【0019】また、火災警報モニタ10は、警報を外部
へ向けて発するために、音声合成回路や音声再生回路な
どで駆動されるスピーカを具えた音声出力部23と、L
EDや豆電球等の発光素子を筐体の見易いところに具え
た表示部24と、リレー及びその駆動回路を具えてリレ
ーの接点出力をケーブル26経由で外部へ送出する移報
手段25も設けられている。これにより、出力部材に音
声出力手段が含まれたものとなっている。
【0020】さらに、火災警報モニタ10の内部には、
判断処理や判断結果に応じた警報処理などの論理演算・
情報処理を担うために、メモリの内蔵された又は外付け
されたマイクロプロセッサが設けられ、入力ケーブル1
3を介して入力されたアナログ検出信号を所定の閾値と
の比較に基づいて二値化するために、コンパレータ又は
オペアンプ等からなる比較部17と、入力ケーブル14
を介して入力されたアナログ検出信号を所定の閾値との
比較に基づいて二値化するために、やはりコンパレータ
やオペアンプ等からなる比較部18と、比較部17に入
力される閾値を設定するための設定器15と、比較部1
8に入力される閾値を設定するための設定器16も設け
られている。
【0021】これらの設定器15,16は、摘みの部分
が筐体のうち手の届き易いところへ突き出ていて、作業
者が手操作にてそれぞれの設定値すなわち閾値を可変し
うるようになっている。また、アナログ信号に重畳する
ノイズを除去・抑制するために、入力ケーブル13,1
4から比較部17,18に至る信号ラインには適宜の終
端抵抗やフィルタ等も付設されている。入力ケーブル1
1,12の終端についても、適宜、チャタリングやリン
ギング等の防止手段が付加される。さらに、これらのデ
ジタル検出信号(11,12)やデジタル変換後の信号
(17,18)がマイクロプロセッサに取り込まれると
ころには適宜のラッチやフリップフロップ等からなる入
力回路・入力インターフェイスが設けられている。
【0022】マイクロプロセッサには、入力した複数の
検出信号に基づいて危険度をレベル分けする処理をプロ
グラムに則って行うために判断ルーチン及びデシジョン
テーブルからなる判断手段21がインストールされてお
り、さらに、その判断手段21の出したレベルに応じて
警報内容を変える処理をやはりプログラムに則って行う
ために警報ルーチン及びアクションリストからなる警報
手段22がインストールされている。そのうち判断手段
21は、二値の検出が4つであることに対応して16通
りに場合分けされたデシジョンテーブルを有し、随時、
これを検索して、該当する箇所に記憶されている危険度
の判定レベルを読み出し、その判定レベルを警報手段2
2へ送出するようになっている。
【0023】また、警報手段22のアクションリストに
は、各レベルごとに区分して、音声出力部23へ送出す
る文言データと、表示部24の点灯状態を示すデータ
と、移報手段25のリレーをオンするかオフするかを示
すフラグとからなる三つ組みのデータが記憶されてお
り、警報手段22は、判断手段21から判定レベルのデ
ータを受ける度に、そのレベルに対応した三つ組みのデ
ータを読み出して、それぞれ該当する部分のデータを音
声出力部23,表示部24,移報手段25へ送出する。
これにより、判断手段21によって分類された判定レベ
ルに応じて警報手段22によって警報内容が種々変えら
れるとともに、その警報内容に従う警報が各出力部材2
3,24,25によって外部へ向けて随時発せられるよ
うになっている。
【0024】次に、図2に正面図を示した拡張構成のも
のを説明する。この火災警報モニタ10は、端子板11
a,26aが外表面に設けられている点と、設定器1
5,16および表示部24が複数設けられている点で、
拡張されている。なお、電源スイッチやヒューズなど、
配置が相違するだけのものについては、図示を割愛し
た。
【0025】表示部24は、各検出信号ごとに割り付け
たり、正常状態や安全状態も明示したりすることができ
るように、複数の表示灯24a〜24fが設けられる。
端子板11aは、入力ケーブル11〜14などを接続す
るためのものであり、端子板26aは、出力ケーブル2
6などを接続するためのものであり、何れも、ネジ止め
等による接続作業や目視による配線確認などが行い易い
よう、正面に配置されて、透明のカバーが付けられる。
【0026】設定器15は、アナログ式の設定器に代え
て、デジタル式の設定器であるディップスイッチが二個
設けられ、設定器15a及び設定器15bに複数化され
る。そして、これに対応して比較部17もデジタル化お
よび多入力化される。すなわち、比較部17は、デジタ
ル回路やプログラム処理によって具現化され、アナログ
検出信号をA/D変換回路でデジタル値にしてから入力
するとともに、設定器15a,15bの設定値をそれぞ
れ第一閾値,第二閾値として入力して、検出値が第一閾
値未満のとき第一閾値以上のとき第二閾値以上のときに
場合分けして比較結果を二値でなく三値で出力する。例
えば、正常、上限以上、上上限以上に対応した三値で出
力する。
【0027】設定器16も同様のデジタル設定器16
a,16bに複数化され、これに対応して比較部18も
デジタル化され、異常無し、上限以上、上上限以上に対
応した三値での出力がなされる。これにより、きめ細か
な判別が可能となる。また、判断手段21のデシジョン
テーブルも、二値の検出が2つで三値の検出が2つとな
ったことに対応して、36通りの場合分けに拡張され
る。
【0028】このような構成の火災警報モニタ10につ
いて、その使用態様及び動作を、適用例に基づいて具体
的に説明する。図3は、印刷機30に対して適用したと
きのブロック図であり、図4は、そのときのデシジョン
テーブルの一例であり、図5は、そのときのアクション
リストの一例である。
【0029】火災警報モニタ10の適用に先だって、そ
れに必要な複数の検出信号が得られるように、印刷機3
0には、炎に感応して火災発生を検出するとオフからオ
ンになるような接点信号を出力する炎感知器31と、帯
電した静電気の電位が所定値を超えたことを検出すると
オフからオンになるような接点信号を出力する静電気警
報器32と、熱電対に生じる起電力に基づいて温度を測
定・検出して4〜20mAあるいは0〜10Vといった
所定範囲で連続的に変化する電気信号を出力する温度計
33と、ガス濃度に応じて同様のアナログ信号を出力す
るガス濃度検知器34とを付設しておく。
【0030】しかも、外部から遠隔制御して印刷機30
の作動を強制停止しうるように、停止装置35も印刷機
30に付加しておく。それから、炎感知器31の出力端
子に入力ケーブル11を接続し、静電気警報器32の出
力端子に入力ケーブル12を接続し、温度計33の出力
端子に入力ケーブル13を接続し、ガス濃度検知器34
の出力端子に入力ケーブル14を接続し、さらに停止装
置35の制御入力に出力ケーブル26を接続する。
【0031】また、判断手段21のデシジョンテーブル
には(図4参照)、炎検出の有無、静電気検出の有無、
検出温度の高低、及び検出ガス濃度の濃い薄いの組み合
わせに基づく場合分けにおける総ての区分要素に対し
て、それぞれの場合の危険度についての判定レベルを例
えば整数値“0”〜“4”の何れかに決めるとともにそ
のレベル値を書き込んでおく。
【0032】さらに、警報手段22のアクションリスト
には(図5参照)、それぞれの判定レベル“0”〜
“4”ごとに区分して、音声出力部23に送出される音
声出力用の文字列データと、表示部24に送出される表
示灯の点灯データと、移報手段25に送出される移報出
力のフラグデータとを書き込んでおく。こうして、火災
警報モニタ10を印刷機30に適用する準備が調う。
【0033】そして、印刷機30及び火災警報モニタ1
0の作動を開始させると、炎感知器31,静電気警報器
32,温度計33,ガス濃度検知器34によって印刷機
30の状態量が検出され、それらの検出信号が火災警報
モニタ10に入力される。それらの検出状態量のうち、
炎の有無と静電気の有無は、そのまま判断手段21に供
され、温度の測定値は比較部17によって設定器15
(15a,15b)からの閾値(第一閾値,第二閾値)
と比較されて温度の高低を表す三値(正常,上限L,上
上限H)に変換されてから、また、ガス濃度の測定値は
比較部18によって設定器16(16a,16b)から
の閾値(第一閾値,第二閾値)と比較されてガス濃度の
濃淡を表す三値(無,上限,上上限)に変換されてか
ら、判断手段21に供される。
【0034】判断手段21では、それらの状態量に基づ
く分類処理とデシジョンテーブルの検索処理とが行われ
て、レベル値“0”〜“4”の何れかの判定レベルが出
される。この判定レベルは警報手段22に送出され、こ
れに応じて警報手段22では、アクションリストの検索
が行われて、該当する判定レベルの区分に属する文字列
データと点灯データとフラグデータとが読み出され、そ
れぞれのデータが音声出力部23,表示部24(24a
〜24f),移報手段25に分けて送出される。
【0035】このような火災警報モニタ10の動作によ
って、印刷機30が安全状態,注意状態,予見状態,危
険状態,非常事態の何れの状態にあるのかが検知され、
それぞれの状態に対応した警報が出される。すなわち、
炎が無く、静電気が無く、温度が低く、ガス濃度も薄く
て、安全状態と言える場合には、判定レベルが値“0”
となりこれに対応して、音声出力部23からは音声出力
が無く、該当表示部24は消灯され、移報手段25から
停止装置35へは印刷機30の稼動を認める信号が出力
される。
【0036】一方、静電気が有、温度が上限以上、ガス
濃度が上限以上の何れか一つが検知されて、注意状態と
言える場合には、判定レベルが値“1”となりこれに対
応して、音声出力部23からは『火災要因が発生しまし
た、ラインの運転に注意して下さい。』との音声出力が
繰り返し出され、該当表示部24は点灯される。移報手
段25から停止装置35へは印刷機30の稼動を認める
信号出力が継続される。
【0037】また、静電気が有、温度が上限以上、ガス
濃度が上限以上のうち何れか二つが検知されて、予見状
態と言える場合には、判定レベルが値“2”となりこれ
に対応して、音声出力部23からは『火災発生の可能性
があります、ラインのスピードを落として下さい。』と
の音声出力が繰り返し出され、該当表示部24ではゆっ
くりした遅い点滅が繰り返される。なお、移報手段25
から停止装置35へは印刷機30の稼動を認める信号の
出力が継続される。
【0038】さらに、静電気が有、温度が上上限、ガス
濃度が上上限のうちから何れか二つが検知されて、危険
状態と言える場合には、判定レベルが値“3”となりこ
れに対応して、音声出力部23からは『火災発生の危険
があります、ライン停止を行って下さい。』との音声出
力が繰り返して出され、該当表示部24では遅くない点
滅が繰り返される。それでも未だ、移報手段25から停
止装置35へは印刷機30の稼動を認める信号出力が継
続される。
【0039】これに対し、炎が有るとの検出がなされる
と、誤動作防止のために温度が高いことの検出がなされ
ていることも条件として、非常事態が検知される。そし
て、その場合には、判定レベルが値“4”となり、これ
に対応して、移報手段25から停止装置35へ印刷機3
0の非常停止を行わせる信号が出力される。そして、音
声出力部23からは『火災が発生しました、ライン停止
を行い、消火装置を起動後、ただちに避難して下さ
い。』との音声出力が繰り返し出され、該当表示部24
では速い点滅が繰り返される。
【0040】こうして、複数の検出信号の組み合わせに
基づいて火災の警報レベルが木目細かく且つ客観的に判
断され、それに対応した適切な警報が、音声や,LED
等表示,さらには外部移報として出されて、具体的で明
確な作業行動の指示がなされるのである。
【0041】なお、温度の高低やガス濃度の濃淡を分別
する閾値が低すぎたり或いは高すぎるのではないかと運
用後に認識された場合には、その現場で最も経験を積ん
だ作業者やそれに匹敵する熟練者等を選出し、その者が
豊富な経験を活かして設定器15,16を適宜操作して
調整するのが望ましい。そうすることで、容易に、最適
な閾値設定がなされ、しかも、確実に、個人差による変
動が回避されることとなる。
【0042】また、機種や特性の相違する印刷機にも同
型の火災警報モニタを適用する場合には、温度の高低や
ガス濃度の濃淡を分別する閾値が異なるだけであれば、
設定器15,16を操作するだけで良い。さらに、静電
気の有無や温度の高低との組み合わせに基づく分類にお
ける判定レベルが異なるような場合には、デシジョンテ
ーブルの内容を書き換えれば良い。これに対し、音声等
で報せる指示内容を変えたいときには、アクションリス
トを書き換えれば良い。こうして、容易に、多種多様な
装置等に対して適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の警報モニタにあっては、単一の検出
信号からは得られないほどに精緻で而も確度の高い判別
結果が自動的に得られるとともに、協動する判断処理と
警報処理との間にレベルを介在させて両処理の独立性を
高めるようにしたことにより、精緻で而も確度の高い警
報を発する警報モニタを実現することができたという有
利な効果が有る。
【0044】また、本発明の第2の解決手段の警報モニ
タにあっては、警報内容が言葉での説明に基づいて作業
者に分かり易い形態で行われるようにしたことにより、
具体的で明確な警報を発する警報モニタを実現すること
ができたという有利な効果を奏する。
【0045】さらに、本発明の第3の解決手段の警報モ
ニタにあっては、判断処理がデジタル的な場合分けや分
類によって簡便に行えるとともに、検出内容を有意とす
るか否かの基準が現場で適宜調節されたうえで設定さ
れ、作業者が交代してもその設定を変更しない限り同一
の設定値に基づいて自動判断がなされるようにしたこと
により、客観的な基準に基づいて警報を発する警報モニ
タを実現することができたという有利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の警報モニタの一実施例である火災警
報モニタについて、その基本的な構成を示す図であり、
(a)が外観斜視図、(b)がブロック構成図となって
いる。
【図2】 実用性の高い拡張構成を示す正面図であ
る。
【図3】 印刷機に適用した状態についてのブロック
図である。
【図4】 そのときのデシジョンテーブルである。
【図5】 そのときのアクションリストである。
【符号の説明】
10 火災警報モニタ 11 入力ケーブル(デジタル検出信号入力、炎感知信
号入力手段) 12 入力ケーブル(デジタル検出信号入力、静電気検
出信号入力手段) 13 入力ケーブル(アナログ検出信号入力、温度計測
信号入力手段) 14 入力ケーブル(アナログ検出信号入力、ガス濃度
検出信号入力手段) 15 設定器(閾値可変部、手操作部材、基準温度設定
手段) 16 設定器(閾値可変部、手操作部材、基準濃度設定
手段) 17 比較部(コンパレータ、アナログ信号二値化手
段、基準温度設定手段) 18 比較部(コンパレータ、アナログ信号二値化手
段、基準濃度設定手段) 21 判断手段(判別部、分類処理部、レベル判定部) 22 警報手段(警報出力信号生成手段) 23 音声出力部(音声合成回路、音響装置、スピー
カ、出力部材) 24 表示部(表示灯、発光部材、LED、出力部材) 25 移報手段(強制停止手段、リレー駆動回路、警報
信号出力部材) 26 出力ケーブル(強制停止手段、警報信号出力部
材) 30 印刷機(監視対象物) 31 炎感知器(センサ、デジタル検出信号出力手段) 32 静電気警報器(センサ、デジタル検出信号出力手
段) 33 温度計(センサ、アナログ検出信号出力手段) 34 ガス濃度検知器(センサ、アナログ検出信号出力
手段) 35 停止装置(強制停止手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の検出信号を入力する入力手段と、前
    記複数の検出信号に基づいて危険度のレベル分けを行う
    判断手段と、そのレベルに応じて警報内容を変える警報
    手段と、その警報内容に従う警報を外部へ向けて発する
    出力部材とを備えたことを特徴とする警報モニタ。
  2. 【請求項2】前記出力部材は音声出力手段を含んだもの
    であることを特徴とする請求項1記載の警報モニタ。
  3. 【請求項3】前記複数の検出信号のうちのアナログ検出
    信号を閾値との比較に基づいて二値化する二値化手段
    と、前記閾値を可変する手操作可能な設定手段とを備え
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された
    警報モニタ。
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