JP2009239507A - 監視システム - Google Patents

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Abstract


【課題】ユーザが手軽に監視領域を設定して使用できる低コストな監視システムを提供する。
【解決手段】監視対象となる領域全体の画像を表示する表示部6と、表示部6の画面に対する監視領域の指定入力に基づいて、この監視領域内の画像情報を抽出して所定のしきい値により2値化し、得られた2値画像情報を基準監視画像記憶部13に記憶する領域設定手段21と、所定時間毎に取得した監視領域の画像情報を所定のしきい値により2値化して得た現時点の2値画像情報と基準監視画像記憶部13から読み出した2値画像情報とを比較することにより現時点の2値画像情報の基準監視画像記憶部13から読み出した2値画像情報からの変化の割合を算出する監視領域変化率算出手段23と、この算出された変化の割合が所定のしきい値を超えた場合は監視領域内で変化有りと判定する変化判定手段25とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は監視システムに関し、特に、監視カメラで撮影した画像信号に基づいて所望の監視領域内における監視対象物の動きや変化を効率よく認識可能な監視システムに関する。
従来より、監視カメラで捉えた画像信号に基づいて監視対象物の動きや変化を認識処理し、必要に応じてアラーム信号を出力する監視システムが知られている。この種の監視システムでは、監視対象物の動きや変化を予め登録した動きや変化の登録パターンと比較するのが一般的であり、動きや変化のパターンをどのように登録(規定)するか、更には登録パターンとの一致度をどのように評価するか、などの観点から高度な画像認識技術を必要としていた。このため、比較的簡単な構成及び操作で所望の監視領域を的確に監視できる監視システムの提供が望まれている。
従来の監視システムに関する技術として、監視カメラからの画像信号を複数のブロックに分割し、各ブロックの画像信号の変化に基づいて物体の動きを検知する画像センサが提案されている(特許文献1)。また、テレビカメラで撮影した画像上に危険区域を表す複数のセンサ点を設定し、画面状でこの点に接触する移動画像を検出することでアラーム信号を出力する監視センサが提案されている(特許文献2)。
更に、撮像装置で撮影した画像から被監視対象物を認識し、その対象物が一定時間静止したことを検知すると警報信号を出力する監視装置が提案されている(特許文献3)。また、固定カメラによる監視画像を複数領域に分割し、何れかの領域について変化を検出すると、制御カメラによりその領域の詳細画像を撮影する遠隔監視用カメラシステムが提案されている(特許文献4)。
特開平3−129991号公報 特公平4−27759号公報 特開平9−276237号公報 特開2001−251608号公報
従来の監視システムでは、監視領域を設定するための入力操作が繁雑である上、監視対象物の動きや変化を認識する構成が複雑であることから、ユーザは監視対象物毎に専用の認識ソフトの開発が必要となっていた。このため、例えば、ドアの開閉や人物の通過と言うような比較的単純な事象を認識する場合でも大掛かりなコストと膨大な処理時間が必要となり、実用的ではなかった。
また従来は、照明の点灯/消灯等により監視対象領域の明るさが急激に変化したような場合には監視対象物の動きや変化を誤認識したり、或いは認識できなくなったりするなどの不具合を生じるものであった。
本発明は上記のような従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的は、ユーザが手軽に監視領域を設定して使用できる低コストな監視システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係わる監視システムは、監視対象となる領域全体の画像を表示する表示手段と、監視領域内の画像情報を記憶する基準監視画像記憶手段と、前記表示手段の画面に対する監視領域の指定入力に基づいて、この監視領域内の画像情報を抽出して前記基準監視画像記憶手段に記憶する監視領域設定手段と、所定時間毎に取得した監視領域の現時点の画像情報と、前記基準監視画像記憶手段から読み出した画像情報とを比較することにより前記現時点の画像情報の前記基準監視画像記憶手段から読み出した画像情報からの変化の割合を算出する監視領域変化率算出手段と、前記監視領域変化率算出手段で算出された変化の割合が所定の判定値を超えた場合は監視領域内で変化有りと判定する変化判定手段と、前記変化判定手段において監視領域内で変化有りと判定されたときはアラーム情報を生成して出力するアラーム通知手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、表示手段の画面上で監視領域を指定するという簡単な入力操作により、ユーザ自身が任意の位置に監視領域を設定できるので、ユーザによる監視領域の設定を容易なものとすることができる。
また、監視領域の初期の画像情報と現時点の画像情報とを定期的に比較するという簡単な構成により変化の有無を判定するようにしたので、開発に大掛かりなコストや膨大な処理時間を要する専用の認識ソフトを用いることなしに、監視領域内で対象物が移動し又は変化したことを的確に検出することができる。したがって、ユーザが手軽に監視領域を設定して使用できる低コストな監視システムを提供することができる。
以下、本発明に係わる監視システムの実施形態を添付の図面を参照しながら説明する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係わる監視システムの全体構成図である。本実施形態に係わる監視システムは、監視対象となる領域全体の映像を撮影する監視カメラ1と、LAN(有線、無線)や屋内の電力線通信(PLC)等を利用した通信ネットワーク2と、監視カメラ1から送られる映像情報(以下、画像情報と呼ぶ)を受信、再生する画像処理部3と、この再生された画像情報に基づいて所望の監視領域の監視制御・処理を行う監視制御部4と、監視制御部4が使用する記憶部5と、監視対象領域全体の画像情報及び監視結果の情報(アラーム情報等)を表示する表示手段としての表示部6と、ユーザが監視領域の設定等を行うためのマウスやキーボードを含む入力部7とを備えている。このうち画像処理部3、監視制御部4、記憶部5、表示部6、入力部7はユーザの管理下にある監視装置を構成する。
なお、通信ネットワーク2に複数の監視装置が接続されている場合には、各監視装置からのアラーム情報等を中央に収集して一括管理する監視センタ8を設けても良い。また、図示していないが、監視制御部4には、アラーム情報の発生を報知するための警報装置や音声合成装置等が接続されている。
また、本実施形態では、監視カメラ1としてモノクロ方式のカメラを用いた例について示すが、監視カメラ1はカラー方式のカメラであってもよい。その場合は、例えば、1画素を構成するRGB信号のうち、少なくとも1つの階調が所定の判定値以上に変動した時に、その1画素に変化があったとみなす。その後の監視領域における変化の有無の判定は、本実施形態のように2値化した場合と同様に処理すればよい。
また記憶部5は、RAM11とROM16を含み、このRAM11は監視制御部4がワークエリアとして使用するワークメモリ12と、監視領域の基準となる2値画像情報を記憶する基準監視画像記憶手段としての基準監視画像記憶部13と、参照領域の基準となる2値画像情報を記憶する基準参照画像記憶手段としての基準参照画像記憶部14と、アラーム情報の発生時刻に関する情報等の履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段としての履歴情報記憶部15とを備える。なお、これらの記憶部13〜15を、システムの電源を落としてもデータを保持することができる記憶手段、例えばEEPROM(電気的に消去、書込み可能なROM)に設けるようにしてもよい。またROM16は監視制御部4が実行する図2〜図5の制御プログラム等を記憶している制御プログラム記憶部17を備える。
また監視制御部4は、表示部6の画面に対する監視領域と参照領域の指定入力に基づいて、各領域内の画像情報を抽出して所定のしきい値により2値化し、得られた各画像情報(2値画像情報/2値参照画像情報)をそれぞれ基準監視画像記憶部13と基準参照画像記憶部14に記憶する領域設定手段(監視領域設定手段と参照領域設定手段の機能を含む)21と、基準監視画像記憶部13と基準参照画像記憶部14に記憶されている各画像情報を所定時間毎に得た現時点の監視領域と参照領域の各2値画像情報で書き換える基準画像更新手段(基準監視画像更新手段と基準参照画像更新手段の機能を含む)22と、所定時間毎に取得した監視領域の画像情報を所定のしきい値により2値化して得た現時点の2値画像情報と基準監視画像記憶部13から読み出した2値画像情報とを比較することにより現時点の2値画像情報の基準監視画像記憶部13から読み出した2値画像情報からの変化の割合(変化率)を算出する監視領域変化率算出手段23とを備える。
更に監視制御部4は、所定時間毎に取得した参照領域の画像情報を所定のしきい値により2値化して得た現時点の2値参照画像情報と基準参照画像記憶部14から読み出した2値参照画像情報とを比較することにより現時点の2値参照画像情報の基準参照画像記憶部14から読み出した2値参照画像情報からの変化の割合を算出する参照領域変化率算出手段24と、監視領域変化率算出手段23で算出された変化の割合が所定の判定値(予め設定された判定のための変化率)を超え、かつ参照領域変化率算出手段24で算出された変化の割合が前記所定の判定値を超えない場合は監視領域内で変化有りと判定する変化判定手段25と、この変化判定手段25が監視領域内で変化有りと判定したことによりアラーム情報を生成して出力するアラーム通知手段26と、前記アラーム情報の発生時刻に関する情報と、その時点における監視領域の画像情報とを履歴情報として履歴情報記憶部15に記憶する履歴情報管理手段27とを備えている。
上記各部(及び手段)は、例えば中央演算ユニット(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)リードオンリーメモリ(ROM)、および入出力インターフェース(I/Oインターフェース)を有するマイクロコンピュータにより構成することができる。そして、上述した各機能は、あらかじめ設定された制御プログラムに従ってCPUが各種のデータ等を演算処理することにより実現される。なお、上記各部を複数のマイクロコンピュータにより構成することも可能であり、監視システムとしての制御の他にも複数の制御を実行する装置として構成してもよい。
このような構成により、監視カメラ1で撮影された監視対象となる領域全体の画像情報は通信ネットワーク2を介して画像処理部3に入力され、各フレームの画像情報が再生される。監視制御部4では、この画像情報を表示部6に表示すると共に、監視制御部4の制御下において、予め設定した監視領域における監視画像の変化の状態を監視する。以下、詳細に説明する。
図2は、実施形態1における領域設定手段21の処理内容を示すフローチャートである。監視対象となる領域全体中で所望の領域を監視するには、まず監視領域と参照領域の設定を行う。
領域設定手段21は、ステップS11では入力部7からの監視領域の設定指示入力を待ち、指示入力があるとステップS12で表示部6の画面上に監視領域を設定する。ステップS13ではこの監視領域内の画像情報を抽出して所定のしきい値により2値化し、得られた2値画像情報を基準監視画像記憶部13に記憶する。ステップS14では入力部7からの参照領域の設定指示入力を待ち、指示入力があるとステップS15で表示部6の画面上に参照領域を設定する。ステップS16ではこの参照領域内の画像情報を抽出して所定のしきい値により2値化し、得られた2値画像情報を基準参照画像記憶部14に記憶する。
ここで、監視領域を設定する動作の具体例について説明する。図6は領域設定手段21の動作イメージ図である。図6(a)は表示部6の表示画面6aを複数のブロック領域に分割すると共に、ユーザが1又は2以上のブロック領域をカーソルcで選択することにより領域を設定する場合を示している。例えばマウスによりカーソルcをブロック領域b1の位置に運んでクリックすると、このブロック領域b1が選択される。以下、同様にしてブロック領域b2,b3を選択し、更にカーソルcをブロック領域b4の位置に運んでクリックすると、このブロック領域b4が選択される。こうして、ブロック領域b1〜b4からなる監視領域K1が設定される。このような監視領域K1は、好ましくは、背景(基準)となる画像が壁面や床面からなるような濃淡の少ないもの(即ち、変化が表れ易いもの)を選択し、かつ監視対象となる人物(被介護者や子供等)が必ず通過するような場所に設定する。図示の例において、監視領域K1は被介護者の通り道であり、この中に変化があった場合は、ここを人が通過したと判断できる。なお、監視領域は複数設定しても良く、また表示画面6aをユーザの設定により任意サイズのブロック領域に分割できるようにしても良い。
また同様にして、ブロック領域c5からなる参照領域S1を設定することができる。このような参照領域S1は、好ましくは、背景(基準)となる画像が比較的高い位置の壁面からなるような濃淡の少ないものを選択し、かつ監視対象者等が通過しないような場所に設定する。これにより、監視対象者の動きとは関係なく、常に安定した明るさの参照画像を取得することができる。
図6(b)は表示部6の表示画面6a上でカーソルcをクリックアンドドラッグすることにより領域を設定する場合を示している。カーソルcをc1の位置でクリックし、かつc2の位置までドラッグすることにより監視領域K1を設定する。またカーソルcをc3の位置でクリックし、c4の位置までドラッグすることにより参照領域S1を設定する。
図3は、実施形態1における監視制御部4の処理内容を示すフローチャートであり、監視領域内における2値画像の動きや変化を監視することにより監視領域の監視を行う場合を示している。ステップS21では所定のインターバル時間(例えば約0.5秒間)の経過を待ち、所定時間を経過すると、ステップS22では監視領域変化率算出手段23が、画像処理部3の画像情報より監視領域の画像情報を抽出して所定のしきい値により2値化し、こうして得られた現時点の2値画像情報と基準監視画像記憶部13から読み出した2値画像情報とを比較する。そして、ステップS23では現時点の2値画像情報の基準監視画像記憶部13から読み出した2値画像情報からの変化の割合を求める。なお、変化の割合を求める方法については後述する。
ステップS24では、変化判定手段25が、監視領域の2値画像情報の変化の割合>判定値か否かを判定する。そして、基準監視画像記憶部13から読み出した2値画像情報からの変化の割合が判定値よりも小さい場合はYES(変化無し)と判定し、ステップS21に戻る。またこの変化の割合が判定値よりも大きい場合はNO(変化有り)と判定し、ステップS25に進む。なお、ステップS21のインターバル時間は任意に設定できる。
ステップS25では、参照領域変化率算出手段24が、画像処理部3の画像情報より参照領域の画像情報を抽出して所定のしきい値により2値化し、こうして得られた現時点の2値参照画像情報と、基準参照画像記憶部14から読み出した2値参照画像情報とを比較し、続くステップS26では現時点の2値参照画像情報の基準参照画像記憶部14から読み出した2値参照画像情報からの変化の割合を求める。ステップS27では、変化判定手段25が、参照領域の2値参照画像情報の変化の割合>判定値か否かを判定する。そして、基準参照画像記憶部14から読み出した2値参照画像情報からの変化の割合が大きい場合はNO(変化有り)と判定される。これは、例えば部屋の照明がON/OFFされた場合に相当する。このような場合は監視対象の自身の変化(通過等)ではないためステップS21に戻る。またこの変化の割合が小さい場合はYES(変化無し)と判定される。この場合は監視領域内でのみ変化が検出されたことになるので、ステップS28に進む。
ステップS28では、アラーム通知手段26が、監視領域の2値画像情報に所定値を超える変化があり、かつ参照領域の2値画像情報に所定値を超える変化がなかったことによりアラーム情報を生成して、不図示の音響手段や音声合成手段に出力する。このアラーム情報を受信した音響手段では例えばアラーム音が鳴らされたり、あるいは音声合成手段では音声による警告メッセージが発せられることになる。
また、このアラーム情報以外に、アラーム情報の発生時刻に関する情報と、変化が検出された時点の監視領域(又は監視対象となる領域全体)の画像情報とが表示部6に表示される。これらのアラーム情報等は、通信ネットワーク2を介して中央の監視センタ8に通報されるようにしても良い。
続いて、ステップS29ではアラーム情報の発生時刻の情報と、その時点の監視領域(又は監視対象となる領域全体)の2値画像情報とを履歴情報記憶部15に記憶する。そしてステップS21に戻る。こうして、例えば0.5秒毎に監視領域の画像情報が検査され、初期画像から所定範囲を超える変化があると、動きや変化有りと知らされることになる。なお、監視領域を複数設定した場合には、それぞれの監視領域について同様の処理を実行することになる。
ここで、2値画像情報の変化の割合を求める手法を図7により説明する。図7(a)は基準監視画像記憶部13から読み出した2値画像情報(基準2値画像情報)を表すイメージ図、図7(b)は現時点の2値画像情報を表すイメージ図である。現時点の2値画像情報の基準2値画像情報からの変化の割合は、例えば次式、
変化の割合=(現時点の2値画像情報における黒画素数−基準2値画像情報における黒画素数)/全画素数
によって求める。なお、ここでは変化の割合に100を掛けて(%)で表す。例えば、図7(a)の基準2値画像における黒画素数が10個、図7(b)の現時点の2値画像情報における黒画素数が23個であれば、全画素数は64個であるため、その変化の割合=(23−10)/64=20.3%となる。
そこで、このような黒画素数の変化に対応させるため、判定値を15%とすると、上記例の場合では20.3%>15%となるため、変化有りと判定されることになる。
以上のような判定は、参照領域の2値画像情報についても同様である。すなわち、上記ステップS27における判定は、参照領域の2値参照画像情報の変化の割合>判定値か否かを判定することになる。
なお、上記の判定値は任意に設定することができ、また本実施形態では、変化判定手段25において、監視領域と参照領域における変化の割合を判定する際の判定値を同じ値とした例について説明するが、監視領域と参照領域では異なる判定値を設定するようにしてもよい。
また、画面上の広い領域を監視領域とした場合など、対象となる画素数が多いと処理時間が長くなることが考えられる。その場合は、例えば左右上下に隣り合う画素を間引くなどして、対象となる画素数を少なくすればよい。
以上のように、実施形態1に係わる監視システムでは、表示部6の画面上で監視領域を指定するという簡単な入力操作により、ユーザ自身が任意の位置に監視領域を設定できるので、ユーザによる監視領域の設定を容易なものとすることができる。また、監視領域の初期の2値画像情報と現時点の2値画像情報とを定期的に比較するという簡単な構成により変化の有無を判定するようにしたので、開発に大掛かりなコストや膨大な処理時間を要する専用の認識ソフトを用いることなしに、監視領域内で対象物が移動し又は変化したことを的確に検出することができる。したがって、ユーザが手軽に監視領域を設定して使用できる低コストな監視システムを提供することができる。
また、実施形態1に係わる監視システムでは、監視領域の設定に加えて、画像が比較的安定した壁面や天井面等に参照領域を設定して、監視領域の基準となる初期の2値画像情報と現時点の2値画像情報とを比較するとともに、参照領域の基準となる初期の2値画像情報と現時点の2値画像情報とをそれぞれ比較するようにしている。これによれば、室内の照明等が安定している場合には、監視領域内の2値画像情報に変化が生じても、参照領域内の2値画像情報には変化が生じないため、監視領域内でのみ対象物が移動し又は変化したと正しく判定することができる。一方、室内の照明がON/OFFされたような場合には、監視領域内の2値画像情報に変化が生じる同時に、参照領域内の2値画像情報にも変化が生じるため、監視領域内のみにおける対象物の移動や変化ではなく、両領域に共通な照明等のON/OFFに基づく明るさの急激な変化と判定される。したがって、監視領域内で対象物が移動し又は変化したものではないと正しく判定することができる。
また、アラーム情報の発生時刻に関する情報と、その時点における監視領域の画像情報を履歴情報として記憶するようにしたので、ユーザは常時表示部6の表示画面を見ていなくても、被介護者等の行動を把握することができる。また、ユーザはアラーム情報が発生した時点での画像情報を見ることにより、その後に適切な対応をとることができる。
[実施形態2]
図4は、実施形態2における基準画像更新手段22の処理内容を示すフローチャートである。ここでは、監視領域の基準2値画像情報及び参照領域の基準2値画像情報を所定時間毎にそれぞれの現時点の2値画像情報により更新する場合を示している。
例えば、朝の監視開示時に監視領域と参照領域の各基準2値画像情報をそれぞれの記憶部13,14に格納しても、昼から夕方や夜になると日差しの変化等に応じて監視領域及び参照領域の明るさは徐々に変わってくる。このとき、朝(初期)に記憶した基準2値画像情報と比較すると、実際には監視領域や参照領域そのものの画像には変化が無くても、それらの画像を各所定のしきい値で2値化した2値画像情報は黒画素数が変化したものになってしまう場合がある。そこで、本実施形態では監視領域の基準2値画像情報及び参照領域の基準2値画像情報を所定時間(例えば1分)毎にそれぞれの現時点の2値画像情報により更新する(置き換える)ようにしている。
監視制御部4は、図3(実施形態1)に示すフローチャートの処理と並行して、図示しないタイマにより所定時間の時間計測を実行している。そして、前記タイマによる時間計測が所定時間に達すると、図4に示す処理に割込入力する。ステップS31では現時点の監視領域の画像情報を取得して所定のしきい値で2値化し、これを基準監視画像記憶部13に記憶(上書き)する。続いて、ステップS32では現時点の参照領域の画像情報を取得して所定のしきい値で2値化し、これを基準参照画像記憶部14に記憶(上書き)する。そして、本ルーチンの処理を終了する。
本実施形態によれば、例えば1時間毎に監視領域と参照領域の各基準2値画像情報が更新されるため、日差しや照明の関係で監視領域の明るさが徐々に変わっても各基準2値画像情報からの変化の割合を適正に判定することができる。なお、本実施形態のように所定時間毎に画像情報を更新する処理は、後述する実施形態3にも適用することができ、その場合も同等の効果を得ることができる。
したがって、本実施形態によれば、ユーザが手軽に監視領域を設定して使用できる低コストな監視システムを提供できるだけでなく、監視対象の空間に急激な明暗の変化があっても対象物の的確な監視を行うことができる監視システムを提供することができる。
[実施形態3]
図5は、実施形態3における監視制御部4の処理内容を示すフローチャートであり、アラーム通知手段26が前回のアラーム情報の出力から所定の時間(例えば5秒)を経過しないと、次のアラーム情報を出力しない場合を示している。ここでは、図5に示すフローチャートによる処理と並行して、上述した図4に示すフローチャートの処理が実行されるものとする。なお、図5のステップS30以外の処理は先に説明した図3のステップS21〜S29の処理と同一であるため、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
図5において、ステップS27の判定がYESの場合(即ち、監視領域内の2値画像情報に動き又は変化有りと判定された場合)はステップS30に進む。ステップS30では、前回のアラーム情報出力から所定時間経過したか否かを判定し、経過していない場合はステップS21に戻る。また経過している場合はステップS28に進んでアラーム情報を出力する。
上述した実施形態2において、画像情報を更新する所定時間を例えば1分よりも更に短くした場合において、監視領域内を監視対象となる人がゆっくり通過したとすると、監視領域内で短時間に何回も変化有りと判定することになり、その都度、例えばアラーム音が鳴らされることになる。
これに対して本実施形態では、アラーム情報が適当な時間間隔で出力されるため、上記のような状況においてもアラームが繰り返し鳴らされることがなく、ユーザに煩わしさを感じさせることがない。また、最初のアラーム情報は遅滞なく出力されるため、アラームによる通報が遅れる不具合を回避することができる。
実施形態1に係わる監視システムの全体構成図である。 実施形態1における領域設定手段の処理内容を示すフローチャートである。 実施形態1における監視制御部の処理内容を示すフローチャートである。 実施形態2における基準画像更新手段の処理内容を示すフローチャートである。 実施形態3における監視制御部の処理内容を示すフローチャートである。 (a)、(b)は実施形態1における領域設定手段の動作イメージ図である。 (a)、(b)は実施形態1における2値画像の変化の割合を求める手法のイメージ図である。
符号の説明
1…監視カメラ
2…通信ネットワーク
3…画像処理部
4…監視制御部
5…記憶部
6…表示部
6a…表示画面
7…入力部
8…監視センタ
11…RAM
12…ワークメモリ
13…基準監視画像記憶部
14…基準参照画像記憶部
15…履歴情報記憶部
16…ROM
17…制御プログラム記憶部
21…領域設定手段
22…基準画像更新手段
23…監視領域変化率算出手段
24…参照領域変化率算出手段
25…変化判定手段
26…アラーム通知手段
27…履歴情報記憶手段

Claims (7)

  1. 監視対象となる領域全体の画像を表示する表示手段と、
    監視領域内の画像情報を記憶する基準監視画像記憶手段と、
    前記表示手段の画面に対する監視領域の指定入力に基づいて、この監視領域内の画像情報を抽出して前記基準監視画像記憶手段に記憶する監視領域設定手段と、
    所定時間毎に取得した監視領域の現時点の画像情報と、前記基準監視画像記憶手段から読み出した画像情報とを比較することにより前記現時点の画像情報の前記基準監視画像記憶手段から読み出した画像情報からの変化の割合を算出する監視領域変化率算出手段と、
    前記監視領域変化率算出手段で算出された変化の割合が所定の判定値を超えた場合は監視領域内で変化有りと判定する変化判定手段と、
    前記変化判定手段において監視領域内で変化有りと判定されたときはアラーム情報を生成して出力するアラーム通知手段と、
    を備えることを特徴とする監視システム。
  2. 前記監視領域設定手段は、前記表示手段の画面に対する監視領域の指定入力に基づいて、この監視領域内の画像情報を抽出して所定のしきい値により2値化し、得られた2値画像情報を前記基準監視画像記憶手段に記憶するものであり、
    前記監視領域変化率算出手段は、所定時間毎に取得した監視領域の画像情報を前記所定のしきい値により2値化して得た現時点の2値画像情報と、前記基準監視画像記憶手段から読み出した2値画像情報とを比較することにより前記現時点の2値画像情報の前記基準監視画像記憶手段から読み出した画像情報からの変化の割合を算出するものであること、
    を特徴とする請求項1記載の監視システム。
  3. 前記基準監視画像記憶手段に記憶されている2値画像情報を、所定時間毎に得た現時点の監視領域の2値画像情報で書き換える基準監視画像更新手段を備えること、
    を特徴とする請求項2記載の監視システム。
  4. 参照領域内の2値画像情報を記憶する基準参照画像記憶手段と、
    前記表示手段の画面に対する参照領域の指定入力に基づいて、この参照領域内の画像情報を抽出して所定のしきい値により2値化し、得られた2値参照画像情報を前記基準参照画像記憶手段に記憶する参照領域設定手段と、
    所定時間毎に取得した参照領域の画像情報を前記所定のしきい値により2値化して得た現時点の2値参照画像情報と、前記基準参照画像記憶手段から読み出した2値参照画像情報とを比較することにより前記現時点の2値参照画像情報の前記基準参照画像記憶手段から読み出した2値参照画像情報からの変化の割合を算出する参照領域変化率算出手段とを備え、
    前記変化判定手段は、前記監視領域変化率算出手段で算出された変化の割合が所定の判定値を超え、かつ前記参照領域変化率算出手段で算出された変化の割合が前記所定の判定値を超えない場合は監視領域内で変化有りと判定すること、
    を特徴とする請求項2記載の監視システム。
  5. 前記基準監視画像記憶手段に記憶されている2値画像情報を、所定時間毎に得た現時点の監視領域の2値画像情報で書き換える基準監視画像更新手段と、
    前記基準参照画像記憶手段に記憶されている2値参照画像情報を、所定時間毎に得た現時点の参照領域の2値参照画像情報で書き換える基準参照画像更新手段と、
    を備えることを特徴とする請求項4記載の監視システム。
  6. 前記アラーム通知手段は、前回のアラーム情報を出力した後、所定時間を経過したことを条件に次回のアラーム情報を出力することを特徴とする請求項3又は5に記載の監視システム。
  7. 履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
    前記アラーム情報の発生時刻に関する情報と、その時点における監視領域の画像情報とを履歴情報として前記履歴情報記憶手段に記憶する履歴情報管理手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の監視システム。
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