JP2007168325A - インクジェット記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透気性の支持体上に、反応性界面活性剤を含有するニトリルブタジエン共重合体と吸水性無機顔料を含有する下層塗工組成物と、サブミクロン顔料及びバインダーを含有する上層塗工組成物を順次塗工し、キャスト処理を行うことによってなるインクジェット記録媒体。
【選択図】 なし
Description
[下層塗工組成物1の調製]
水350部に水酸化ナトリウム2部を溶解し、ここに湿式合成シリカ(トクヤマ社製ファインシールX−37B)100部を添加した後ノコギリ型ブレードを有する分散機を用いて十分に分散した。次いでアニオン性の反応性界面活性剤を含有するニトリルブタジエン共重合体(日本ゼオン社製Nipol SX1503)を固形分として30部、添加・混合して下層塗工組成物1を得た。なお、ここで用いた湿式合成シリカについて、アマニ油の代わりに水を用い、JIS K 5101に定められた吸油量の試験に準じた試験を行ったところ、終点までにその100gあたり300mlの水が使用された。
水299部に酢酸1部を混合し、擬ベーマイト構造を有するアルミナ水和物(サソール社製Disperal HP14)100部を添加し、そのまま2時間攪拌して解膠し、固形分濃度25%のアルミナ水和物ゾルを得た。この分散物を水で100倍に希釈し、ガラス基板上に散布して走査型電子顕微鏡で観察したところ、観察野において粒子が占める面積の80%以上を、長辺100〜400nmの粒子が占めていた。
固形分として25部相当量の上記アルミナ水和物ゾルに、けん化度88mol%、4%水溶液の25℃における粘度95mPa・秒のポリビニルアルコール(クラレ社製PVA235)の10%水溶液を固形分として2部添加し、上層塗工組成物1を調製した。
坪量157g/m2の原紙(三菱製紙社製ダイヤフォーム)上に、下層塗工組成物1を、乾燥後の塗工量が20g/m2となるようにエアナイフコーターを用いて塗工し、熱風型乾燥機を用いて乾燥させた。次いで得られた塗工紙をソフトカレンダーを用いて処理した後、上層塗工組成物1を、乾燥後の塗工量が20g/m2となるようにエアナイフコーターを用いて塗工し、熱風型乾燥機を用いて乾燥させた。さらに得られた塗工紙をソフトカレンダーを用いて処理した。この塗工紙の塗工面を、水に5秒間接触させて湿潤した後、温度95℃に加熱したキャスト装置の鏡面クロムメッキシリンダーに、線圧20kN/m、速度15m/minで圧着し、乾燥後にシリンダーより剥離することで実施例1のインクジェット記録媒体を作製した。
アニオン性の反応性界面活性剤を含有するニトリルブタジエン共重合体(日本ゼオン社製Nipol SX1503)を固形分として30部の代わりに、55部添加した以外には、実施例1と同様に実施例2のインクジェット記録媒体を作製した。
アニオン性の反応性界面活性剤を含有するニトリルブタジエン共重合体(日本ゼオン社製Nipol SX1503)を固形分として30部の代わりに、アニオン性の反応性界面活性剤を含有するニトリルブタジエン共重合体(日本ゼオン社製Nipol SX1503)を固形分として20部とニトリルブタジエン共重合体(日本ゼオン社製Nipol 1001)を固形分として10部を添加した以外には、実施例1と同様に実施例3のインクジェット記録媒体を作製した。
ニトリルブタジエン共重合体(日本ゼオン社製Nipol 1001)の代わりに、反応性界面活性剤を含有するスチレンブタジエン共重合体(日本ゼオン社製Nipol SX1105)を用いた以外には、実施例3と同様に実施例4のインクジェット記録媒体を作製した。
水350部に水酸化ナトリウム2部を溶解し、BET比表面積230m2/gのコロイダルシリカ(日産化学工業社製スノーテックス40、固形分40%)を固形分として15部添加した。さらに湿式合成シリカ(トクヤマ社製ファインシールX−37B)100部を添加した後ノコギリ型ブレードを有する分散機を用いて十分に分散した。次いで反応性界面活性剤を含有するニトリルブタジエン共重合体(日本ゼオン社製Nipol SX1503)を固形分として30部、添加・混合して下層塗工組成物2を得た。
下層塗工組成物1の代わりに、下層塗工組成物2を用いた以外には、実施例1と同様に実施例5のインクジェット記録媒体を作製した。
水350部に四ホウ酸ナトリウム十水和物6部(H3BO3換算で0.97部)を溶解し、ここに湿式合成シリカ(トクヤマ社製ファインシールX−37B)100部を添加した後ノコギリ型ブレードを有する分散機を用いて十分に分散した。次いで反応性界面活性剤を含有するニトリルブタジエン共重合体(日本ゼオン社製Nipol SX1503)を固形分として30部、添加・混合して下層塗工組成物3を得た。
下層塗工組成物1の代わりに、下層塗工組成物3を用いた以外には、実施例1と同様に実施例6のインクジェット記録媒体を作製した。
下層塗工組成物の樹脂として、アニオン性の反応性界面活性剤を含有するニトリルブタジエン共重合体(日本ゼオン社製Nipol SX1503)の代わりに、固形分が同量となるように反応性界面活性剤を含有するアクリル酸エステル共重合体(日本ゼオン社製Nipol SX1706)を用いた以外には、実施例1と同様にして、比較例1のインクジェット記録媒体を作製した。
下層塗工組成物の樹脂として、反応性界面活性剤を含有するアクリル酸エステル共重合体(日本ゼオン社製Nipol SX1706)の代わりに、固形分が同量となるように、反応性界面活性剤を含有するスチレンブタジエン共重合体(日本ゼオン社製Nipol SX1105)を用いた以外には、比較例1と同様にして比較例2のインクジェット記録媒体を作製した。
下層塗工組成物の樹脂として、反応性界面活性剤を含有するアクリル酸エステル共重合体(日本ゼオン社製Nipol SX1706)の代わりに、固形分が同量となるように、ソープフリーのアクリル系共重合体(JSR社製AE322)を用いた以外には、比較例1と同様にして比較例3のインクジェット記録媒体を作製した。
下層塗工組成物の樹脂として、反応性界面活性剤を含有するアクリル酸エステル共重合体(日本ゼオン社製Nipol SX1706)の代わりに、固形分が同量となるように反応性界面活性剤を含有しないニトリルブタジエン共重合体(日本ゼオン社製Nipol 1001)を用いた以外には、比較例1と同様にして、比較例4のインクジェット記録媒体を作製した。
下層塗工組成物の樹脂として、反応性界面活性剤を含有するアクリル酸エステル共重合体(日本ゼオン社製Nipol SX1706)の代わりに、固形分が同量となるように、反応性界面活性剤を含有しないニトリルブタジエン共重合体(日本ゼオン社製Nipol 1042)を用いた以外には、比較例1と同様にして比較例5のインクジェット記録媒体を作製した。
下層塗工組成物の樹脂として、反応性界面活性剤を含有するアクリル酸エステル共重合体(日本ゼオン社製Nipol SX1706)の代わりに、固形分が同量となるように、反応性界面活性剤を含有しないスチレンブタジエン共重合体(JSR社製0623N)を用いた以外には、比較例1と同様にして比較例6のインクジェット記録媒体を作製した。
光沢の評価は、視覚的な光沢との相関性に優れる写像性を測定することによって行った。なお、測定はスガ試験機社製写像性測定器を用い、測定角45°、光学くし幅2.0mmにて行った。
セイコーエプソン社製PM−900C形インクジェットプリンターを用いて黒ベタ画像を印字し、マクベスRD−918型により、光学反射濃度を測定した。
セイコーエプソン社製PM−900C形インクジェットプリンターを用いて所定の評価画像を印刷し、各記録媒体のインク吸収性を、画像の細部の判読性を基準とし次の5段階に分類した。AA(細部まで非常に鮮明に画像が判読できる)、A(鮮明に画像が判読できる)、B(若干画像が崩れているものの、十分に判読可能である)、C(画像の原型が50%程度崩れているが、判読可能である)、D(画像の原型はほとんど崩れているものの、辛うじて判読可能である)、E(画像が全く判読できない)。
セイコーエプソン社製PM−900C形インクジェットプリンターを用いて黒ベタ画像を印字し、印字部の濃度ムラを観察して、次の5段階に分類した。A(濃度ムラが全くなく、均一な印字面である)、B(目視では濃度ムラを確認できないが、50倍率のルーペで観察することにより、若干の濃度ムラが観察される)、C(目視で、うっすら濃度ムラが観察される)、D(目視で、明らかな濃度ムラが観察される)、E(濃度ムラがひどく、場所によって光学反射濃度に0.2以上の差が生じる)
記録媒体を23℃50%RH環境下で24時間調湿した後、試料を、塗工面を表面にして定規に沿ってカッターにて切断し、その時のこば落ちの程度と切断面の破損状態を次の5段階に分類した。A(全くこば落ちがなく、切断面の破損も全くない)、B(若干のこば落ちは見られたが、切断面はほとんど破損が見られない)、C(こば落ちが見られ、切断面の片面は破損していたが、他面には全く破損が見られなかった)、D(こば落ちが見られ、切断面の片面は破損が激しく、他面は若干の破損が見られた)、E(たくさんのこば落ちが見られ、切断面は両面とも激しい破損が見られた)。
Claims (3)
- 透気性の支持体上に少なくとも下層と上層を設け、キャスト処理をして製造されてなるインクジェット記録媒体において、下層が反応性界面活性剤を含有するニトリルブタジエン共重合体及び吸水性無機顔料を含有する塗工組成物から形成されてなり、かつ上層がサブミクロン顔料及びバインダーを含有する塗工組成物から形成されてなることを特徴とするインクジェット記録媒体。
- 該ニトリルブタジエン共重合体に含有される反応性界面活性剤がアニオン性であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録媒体。
- 該ニトリルブタジエン共重合体に含有される反応性界面活性剤がスルホン基を有することを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット記録媒体。
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JP2005370547A JP2007168325A (ja) | 2005-12-22 | 2005-12-22 | インクジェット記録媒体 |
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JP2005370547A JP2007168325A (ja) | 2005-12-22 | 2005-12-22 | インクジェット記録媒体 |
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JP2007168325A5 JP2007168325A5 (ja) | 2008-09-18 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010083034A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録材料 |
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2005
- 2005-12-22 JP JP2005370547A patent/JP2007168325A/ja active Pending
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JP2010083034A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録材料 |
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