JP2007162803A - 回転軸シールとその製法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造効率を高め、品質の安定した回転軸シールを安価に提供する。
【解決手段】金属製アウターケース2のかしめ加工を省略する。そして、モールド成形にてシール部4を形成すると同時に、アウターケース2とシールエレメント7とシール部4とを、一体構造とする。シールエレメント7には、複数の貫孔28が設けられ、モールド成形の際にゴムが流入してアウターケース2の内フランジ部9に接着一体化する。
【選択図】図1
【解決手段】金属製アウターケース2のかしめ加工を省略する。そして、モールド成形にてシール部4を形成すると同時に、アウターケース2とシールエレメント7とシール部4とを、一体構造とする。シールエレメント7には、複数の貫孔28が設けられ、モールド成形の際にゴムが流入してアウターケース2の内フランジ部9に接着一体化する。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転軸シールに係り、特にカーエアコン用コンプレッサ等に使用される回転軸シールに関する。
カーエアコン用コンプレッサ等は、高速化・高圧化・高温化等の傾向にあって、これに使用する回転軸シールへの要求が厳しい状況下にあり、本発明者等はこのような要求に答えるべく多くの回転軸シールの提案をしてきた(例えば、特許文献2,3参照)。
即ち、図4,図5は、夫々、特許文献2,3にて提案した回転軸シール31を例示し、流体収納室側(高圧側)Aに内フランジ部32を有し、かつ、ハウジング内面に対応する円筒部33を有する略L字状のアウターケース34に、ゴム製シール部35をモールド成形等にて一体固着し、かつ、図4と図5に実線にて示すように、アウターケース34の上記円筒部33の低圧側Bの端部33aは薄肉として形成し、その端部33a側から、PTFE等のシールエレメント36及び金属製インナーケース37を組み込み、矢印Cの如くかしめ加工して、端部33aを2点鎖線のように小内鍔状に折曲げて、シール部35を一体に有するアウターケース34と、シールエレメント36とインナーケース37を、一体状に組立てる構造であった。
なお、38はゴムリップ部であり、流体収納室側(高圧側)Aへ延伸状として、上記シール部35がその一部として備えている。また、シールエレメント36にはスクリュー溝39が形成されている。アウターケース34の内フランジ部32を被覆するU字状の軸心Lと直交状の鉛直壁部40をシール部35が有し、この鉛直壁部40の低圧側壁部とシールエレメント36の外周寄り円環部位とは、内フランジ部32とインナーケース37の間に強く圧着保持されるように、前述の矢印C方向へのかしめ加工が行われる。
従来から、ゴムリップ部38による静止時の密封作用、及び、軸の回転時のPTFEシールエレメント36(のスクリュー溝39)によるハイドロダイナミック作用の両方によって、カーエアコン用コンプレッサ等の既述の厳しい要求に応えている。
しかしながら、図4(特許文献2)や図5(特許文献3)に示した従来の回転軸シール31では、各部品をばらばらに製作し、アッセンブリを行う(組立てて一体構造とする)ため、アウターケース34の端部33aを(矢印C方向に)折り曲げるかしめ加工を必須としており、加工工数が増加し(製造工程が煩雑化し、)、かつ、アッセンブリラインのための大きな設備費用を要していた。
特開平2−240460号公報
特開2004−019798号公報
特開2003−343737号公報
しかしながら、図4(特許文献2)や図5(特許文献3)に示した従来の回転軸シール31では、各部品をばらばらに製作し、アッセンブリを行う(組立てて一体構造とする)ため、アウターケース34の端部33aを(矢印C方向に)折り曲げるかしめ加工を必須としており、加工工数が増加し(製造工程が煩雑化し、)、かつ、アッセンブリラインのための大きな設備費用を要していた。
従来からカーエアコン用コンプレッサ等の過酷な使用条件(厳しい要求)下で使用に耐えるシールエレメントやインナーケース等の部品を具備する回転軸シールでは、簡略化した製造工程によって、高いシール性能で安定した品質のものを、安価に多量生産することは、至難なこととされてきた。
本発明はこのような従来の問題点を解決して、過酷な使用条件にも対応可能であり、簡略化した製造工程によって安価に製造可能な、高いシール性能を安定して発揮する回転軸シール及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、この目的を達成するために、金属製アウターケースと、回転軸に摺接するゴムリップ部を有するゴム製シール部と、上記回転軸に摺接するシールエレメントとをもって、構成され、上記アウターケースに内嵌されるインナーケースを省略して、上記シール部のモールド成形にて、上記アウターケースとシールエレメントとシール部とを、一体構造としたものである。
また、上記アウターケースは円筒部と低圧側内フランジ部とを有する断面略L字形であり、さらに、上記シールエレメントが上記内フランジ部に対応する部位に貫孔を形成して、上記モールド成形にて上記シール部のゴムが上記貫孔に充填されて上記内フランジ部に接着されている。
また、上記アウターケースは円筒部と低圧側内フランジ部とを有する断面略L字形であり、さらに、上記シールエレメントが上記円筒部と内フランジ部との隅部に対応する外周端縁に、切欠部又は凹凸部が形成されて、上記モールド成形にて上記シール部のゴムが、上記切欠部、又は、上記凹凸部の凹部に充填されて、上記内フランジ部に接着されている。
また、上記アウターケースは円筒部と低圧側内フランジ部とを有する断面略L字形であり、さらに、上記シールエレメントが上記円筒部と内フランジ部との隅部に対応する外周端縁が、多角形状に形成されて、該多角形状の辺と上記円筒部の円形内面との間の間隙部に、上記モールド成形にて上記シール部のゴムが、充填されて、上記内フランジ部に接着されている。
また、上記アウターケースは円筒部と低圧側内フランジ部とを有する断面略L字形であって、上記シール部は断面がUパッキン形であり、該Uパッキン形の該シール部の外周面近傍に低圧側から上記アウターケースの円筒部を差込み状に埋設された一体構造であり、上記ゴムリップ部の接触内周端縁は上記円筒部の高圧側端面と略同一の軸心直交面上、又は、該軸心直交面よりも低圧側に、位置している。
そして、この回転軸シールは、カーエアコン用コンプレッサに使用される。
そして、この回転軸シールは、カーエアコン用コンプレッサに使用される。
また、本発明に係る回転軸シールの製法は、シールエレメントの外周沿いに貫孔を形成し、円筒部と低圧側内フランジ部とを有する断面略L字形の金属製アウターケースの該内フランジ部に接触するように上記シールエレメントを嵌め込み状として、金型のキャビティ内に装入し、次に、流動化したゴム材料を上記キャビティ内に充填して、上記シール部をモールド成形すると同時に上記シールエレメントの上記貫孔に充填したゴム材料にて上記アウターケースの内フランジ部に接着させ、全体を一体化する方法である。
また、本発明に係る回転軸シールの製法は、シールエレメントの外周端縁に、切欠部又は凹凸部を形成し、円筒部と低圧側内フランジ部とを有する断面略L字形の金属製アウターケースの該内フランジ部に接触するように上記シールエレメントを嵌め込み状として、金型のキャビティ内に装入し、次に、流動化したゴム材料を上記キャビティ内に充填して、シール部をモールド成形すると同時に、上記切欠部、又は、上記凹凸部の凹部に充填したゴム材料にて上記アウターケースの内フランジ部に接着させ、全体を一体化する方法である。
あるいは、シールエレメントの外周端縁を、複数の辺を有する多角形状に形成し、円筒部と低圧側内フランジ部とを有する断面略L字形の金属製アウターケースの該内フランジ部に接触するように上記シールエレメントを嵌め込み状として、金型のキャビティ内に装入し、次に、流動化したゴム材料を上記キャビティ内に充填して、シール部をモールド成形すると同時に、上記円筒部の円形内面と上記外周端縁の辺との間の間隙部に充填したゴム材料にて上記アウターケースの内フランジ部に接着させ、全体を一体化する方法である。
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
即ち、従来のシールエレメントを有する(カーエアコン用コンプレッサ等に使用される)回転軸シールでは必須であったかしめ加工を省略したので、加工工数が低減でき、製造工程が簡略化されて、安価にシール性能の優れた回転軸シールを、安定した品質で多量生産可能となった。しかも、この種の用途に使用される回転軸シールとしては、部品点数が最少となって、構造が簡素で安価に製造ができる。
即ち、従来のシールエレメントを有する(カーエアコン用コンプレッサ等に使用される)回転軸シールでは必須であったかしめ加工を省略したので、加工工数が低減でき、製造工程が簡略化されて、安価にシール性能の優れた回転軸シールを、安定した品質で多量生産可能となった。しかも、この種の用途に使用される回転軸シールとしては、部品点数が最少となって、構造が簡素で安価に製造ができる。
以下、図示の実施の形態に基づき本発明を詳説する。
図1は本発明に係る回転軸シール1の実施の一形態を示す要部拡大断面図であり、図2は説明図であり、図3は要部の側面図である。
図1は本発明に係る回転軸シール1の実施の一形態を示す要部拡大断面図であり、図2は説明図であり、図3は要部の側面図である。
この回転軸シール1は、金属製アウターケース2と、(図示省略の)回転軸に摺接するゴムリップ部5を有するゴム製シール部4と、上記回転軸に摺接するスクリュー溝6を有するシールエレメント7とをもって構成される。
そして、金属製アウターケース2は、図4,図5にて述べたところの矢印C方向へのかしめ加工を全く省略し、かつ、インナーケース37を省略して、全体が一体構造として組立てられている。具体的には、シール部4はモールド成形(射出モールド成形又はコンプレッションモールド成形)によって成形されるが、アウターケース2とシールエレメント7と上記シール部4とを、上記モールド成形によって、一体構造として成る。
そして、金属製アウターケース2は、図4,図5にて述べたところの矢印C方向へのかしめ加工を全く省略し、かつ、インナーケース37を省略して、全体が一体構造として組立てられている。具体的には、シール部4はモールド成形(射出モールド成形又はコンプレッションモールド成形)によって成形されるが、アウターケース2とシールエレメント7と上記シール部4とを、上記モールド成形によって、一体構造として成る。
アウターケース2は、円筒部8と低圧側Bの内フランジ部9とを有し、断面略L字形である。また、シールエレメント7は、図3に例示するように、自由状態では円環平板状であって、中心に孔部26を有し、その孔部26の内周端縁からスクリュー溝6が所定幅にて一面側に形成され、かつ、外周縁27の近傍に沿って、複数の(図3では4個の)貫孔28が等ピッチで配設される。この貫孔28は、図1と図2に示すように、アウターケース2の内フランジ部9に対応する部位である。つまり、断面略L字形のアウターケース2内にシールエレメント7は嵌め込み状に内嵌されて、内フランジ部9の(高圧側Aの)一面に接触するが、その内フランジ部9の内外径方向の中間位置に対応するように、複数の貫孔28が形成されている。
モールド成形にてシール部4が成形される際に、シール部4を成形する流動化したゴム(ゴム材料)が、シールエレメント7の貫孔28に充填されて、内フランジ部9の一面に接着し、もって、シールエレメント7とシール部4とアウターケース2とは、一体化する。 さらに具体的に説明すれば、シール部4は断面がUパッキン形であり、浅い凹周溝18が高圧側(流体収納室側)Aを向くように配設され、このUパッキン形のシール部4の外周面29近傍に、低圧側Bから、アウターケース2の円筒部8を差込み状に埋設された一体構造である。
シール部4のゴムリップ部5の接触内周端縁(リップ先端部)5aは、アウターケース2の円筒部8の高圧側端面8aと略同一の軸心直交面P上に位置している。つまり、(回転軸の)軸心Lに直交すると共に円筒部8の高圧側端面8aに接する平面であるところの軸心直交面と略同一の軸心直交面P上に、接触内周端縁5aが配設されている。従って、軸心方向の全体幅寸法W0 は、従来の図4,図5等と比べて、著しく小さく、コンパクト化が図られていることが分る。そして、全体の横断面形状は、略矩形である。なお、図14に示す他の実施の形態のように、シール部4のゴムリップ部5の接触内周端縁(リップ先端部)5aは、アウターケース2の円筒部8の高圧側端面8aと略同一の軸心直交面Pよりも低圧側Bに位置させるも好ましい。つまり、(回転軸の)軸心Lに直交すると共に円筒部8の高圧側端面8aに接する平面であるところの軸心直交面と略同一の軸心直交面Pよりも低圧側Bに、接触内周端縁5aが配設されている。従って、軸心方向の全体幅寸法W0 は、従来の図4,図5等と比べて、著しく小さく、コンパクト化が図られていることが分る。そして、全体の横断面形状は、略矩形である点は、図2と同様である。
上述の貫孔28内に流動ゴム材が浸入して(充填して)固化した小柱部30は、いわば貝柱の如く、アウターケース2の内フランジ部9の高圧側Aの一面に、接着して、シールエレメント7を強固に、アウターケース2及びシール部4に一体化できる。これによって、カーエアコン用コンプレッサ等に装着されて使用される場合に、摩擦力にてシールエレメント7が回転軸と共廻りせんとしても、シールエレメント7を確実に保持して、強固な一体構造を維持できる。
図6は、本発明と比較すべき比較例を断面図にて示し、かつ、同一符号は同様の構成であることを示しているが、この図6の比較例では、凸部を有する横断面略L字形のインナーケース3が付加されている。インナーケース3は円筒部10と内フランジ部11を有し、その円筒部10を、アウターケース2の円筒部8に内嵌し、内フランジ部11の凸部12が、シールエレメント7を押圧して、アウターケース2の内フランジ部9と共働して、シールエレメント7を挾圧状に保持している。しかも、この比較例も、図4,図5の矢印C方向のかしめ加工を省略して作製され、シール部4のモールド成形時に、両円筒部8,10の嵌合間隙部Gに浸入した流動ゴム材料が固化して形成された薄肉のゴム層13にて、全体の部品を一体化した構造である。
しかし、図6の比較例のこのような構造では、インナーケース3という部品が付加されて部品点数が増えるのみならず、次のような問題がある。即ち、インナーケース3の凸部12で、シールエレメント7を押圧して、シールエレメント7が回転軸と共廻りすることを防止しているが、実際の作製上、凸部12を押圧してシールエレメント7に食い込ませる量のバラツキが大きく、品質が安定せず、回転軸と共廻りすることが(場合によって)起こるのである。
これに対し、図1〜図3に示した本発明では、シールエレメント7の貫孔28に流入(充填)した小柱部30が、アウターケース2の内フランジ部9に強固に接着して、シールエレメント7の(回転軸との)共廻りを阻止できる。
これに対し、図1〜図3に示した本発明では、シールエレメント7の貫孔28に流入(充填)した小柱部30が、アウターケース2の内フランジ部9に強固に接着して、シールエレメント7の(回転軸との)共廻りを阻止できる。
シール部4は、HNBR単独にて、あるいは、HNBRを基本とする配合ゴム材にて、構成したり、他のゴム材を用いる。シールエレメント7は元の形状は、図3に示すように、円環平板状であり、回転軸を挿入状として組立てると、断面L字状として、スクリュー溝(螺旋溝)6の側が回転軸の外周面に接触する。このシールエレメント7は、PTFE等のフッ素系樹脂が好適である。シールエレメント7は外径寄りの部分が、内フランジ部9と、ゴム製シール部4のブロック状本体部17の低圧側面にて挾着保持されていると共に、(貝柱状の)小柱部30にて一層強固に一体化が図られている。シールエレメント7にスクリュー溝6を形成したことにより、回転軸の回転により流体を流体収納室側(高圧側)Aへ押し戻すポンピング作用(ハイドロダイナミック作用)をなし、回転中の密封性を向上させている。
従来例の図4・図5と比較すれば明らかなように、従来のアウターケース34の内フランジ部32は流体収納室側(高圧側)Aに配設されていたが、本発明では、アウターケース2の内フランジ部9は低圧側Bに配設されている。さらに、従来のインナーケース37は、本発明では全く省略されている。
そして、シール部4は、円筒部8を外周面側から被覆する外周凹凸波状嵌着円筒壁部15と、円筒部8の高圧側端面8aを被覆する端面被覆壁部16と、アウターケース2の内部の低圧側Bの大半部分を占めるブロック状本体部17とを、具備し、このブロック状本体部17の高圧側Aに、端面被覆壁部16に連結される連結部42、及び、内径斜め方向に延設されたゴムリップ部5を一体形成して、浅いU字状の凹周溝18が形成されている。
また、図1では、このゴムリップ部5の軸心方向位置と、端面被覆壁部16の軸心方向位置を、略一致させている。また、図示省略の回転軸の外周面に接触するゴムリップ部5の接触内周端縁5aは、アウターケース2の高圧側Aの端面8aと、軸心方向略同一位置に配設される。また、図14に示した他の実施の形態では、このゴムリップ部5の軸心方向位置は、端面被覆壁部16の軸心方向位置よりも低圧側Bに配設されている。また、図示省略の回転軸の外周面に接触するゴムリップ部5の接触内周端縁5aは、アウターケース2の高圧側Aの端面8aよりも、(軸心方向に)低圧側B寄りに配設されている。この点について、従来例の図4・図5と比較すれば、ゴムリップ部5が高圧側Aへ殆ど突出せず、回転軸シール1の全体の幅寸法W0 は、著しく減少できて、コンパクト化が図られていることが判る。即ち、本発明では、アウターケース2の全幅寸法と略同一の全幅寸法W0 にコンパクト化されている。
このように、全幅寸法W0 がコンパクト化されているので、外的要因により、リップが傷ついたり、変形したりすることが抑制される。具体的には、回転軸シールの製造工程中や、そのシールを使ってカーエアコンのコンプレッサーを組み立てている最中に、外的要因による不良率を格段に少なくすることが可能となる。
なお、アウターケース2のゴム接触(接着)部位には、予めショットピーニング等にて表面粗さを大きくして、ゴム接着力を増加させるのが好ましく、特に、内フランジ部9の高圧側の面の表面粗さを大きくして、小柱部30の先端面との接着力を増加させるのが良い。
なお、アウターケース2のゴム接触(接着)部位には、予めショットピーニング等にて表面粗さを大きくして、ゴム接着力を増加させるのが好ましく、特に、内フランジ部9の高圧側の面の表面粗さを大きくして、小柱部30の先端面との接着力を増加させるのが良い。
次に、本発明に係る回転軸シール1の製法の一例を説明すれば、シールエレメント7の外周沿いに貫孔28を複数個形成し、円筒部8と低圧側内フランジ部9とを有する断面略L字形のアウターケース2の内フランジ部9に接触するようにシールエレメント7を嵌め込み状として、(図示省略の)金型のキャビティ内に装入し、次に、流動化したゴム材料を射出成形又はコンプレッション成形にてキャビティ内に充填して、シール部4をモールド成形すると同時に上記貫孔28に充填したゴム材料にて、アウターケース2の内フランジ部9の高圧側の一面に接着させ、全体を一体化する。
なお、ゴム材料のキャビティ内への充填の後、加熱加圧にて、加硫し、全体を強固に一体化する。また、予め接着剤を(金型装入前に)アウターケース2に塗布(付着)して、モールド成形後に金属製アウターケース2とゴム製シール部4とを、一層強固に一体化するのが、回転軸シール1としての強度及び製品寿命の点で、望ましい。
なお、ゴム材料のキャビティ内への充填の後、加熱加圧にて、加硫し、全体を強固に一体化する。また、予め接着剤を(金型装入前に)アウターケース2に塗布(付着)して、モールド成形後に金属製アウターケース2とゴム製シール部4とを、一層強固に一体化するのが、回転軸シール1としての強度及び製品寿命の点で、望ましい。
以上のように、金型内でシール部4を形成すると同時に、アウターケース2とシールエレメント7とを一体化でき、従来のかしめ加工を全く省略して、構成部品点数も最少とできる。
次に、図7と図8は、各々別の実施の形態を示し、既述の図3に代わるものである。つまり、シールエレメント7の貫孔28は、図3では円形であったのに対し、図7では長方形としても良いことを例示し、また、図8では貫孔28は円弧状(又は扇型)にしても良いことを例示しており、貫孔28の形状はこれ以外にも種々設計変更可能である。
次に、図9と図10は、各々、さらに他の実施の形態を示し、図14は、この図9又は図10に示したシールエレメント7を用いた回転軸シールの一例を示す。即ち、図9又は図10と、図14に於て、シールエレメント7が、アウターケース2の円筒部8と内フランジ部9との隅部20に対応する外周端縁21に、略三角形状切欠部22(図9)、又は、略半円形状切欠部22(図10)を、形成する。図9又は図10に於て、各切欠部22を散点模様をもって示した。勿論、切欠部22の形状変更や個数の増減は、自由である。そして、既述の実施の形態と同様の製造方法によって、モールド成形にて、シール部4のゴムが、切欠部22に充填されて、シール部4のゴムは、隅部20及び内フランジ部9の内面に、接着して、一体化される(図14参照)。
次に、図9と図10は、各々、さらに他の実施の形態を示し、図14は、この図9又は図10に示したシールエレメント7を用いた回転軸シールの一例を示す。即ち、図9又は図10と、図14に於て、シールエレメント7が、アウターケース2の円筒部8と内フランジ部9との隅部20に対応する外周端縁21に、略三角形状切欠部22(図9)、又は、略半円形状切欠部22(図10)を、形成する。図9又は図10に於て、各切欠部22を散点模様をもって示した。勿論、切欠部22の形状変更や個数の増減は、自由である。そして、既述の実施の形態と同様の製造方法によって、モールド成形にて、シール部4のゴムが、切欠部22に充填されて、シール部4のゴムは、隅部20及び内フランジ部9の内面に、接着して、一体化される(図14参照)。
次に、図11は、さらに別の実施の形態を示し、このシールエレメント7を用いた回転軸シールの一例は、図14を共用して、示し得る。つまり、図14と図11に於て、シールエレメント7が、アウターケース2の円筒部8と内フランジ部9との隅部20に対応する外周端縁21に、波状の凹凸部23が形成されている。図11に於て、この凹凸部23の凹部23aを散点模様にて示す。この凹凸部23は丸味のある凹凸波型の場合を図11に示したが、これを角張った三角形や台形や歯形の凹凸波型や、複雑な凹凸模様とするも、自由である(図示省略)。
そして、既述の実施の形態と同様の製造方法によって、モールド成形にて、シール部4のゴムが、凹凸部23の凹部23aに充填されて、シール部4のゴムは隅部20及び内フランジ部9の内面に、接着して、一体化される(図14参照)。
そして、既述の実施の形態と同様の製造方法によって、モールド成形にて、シール部4のゴムが、凹凸部23の凹部23aに充填されて、シール部4のゴムは隅部20及び内フランジ部9の内面に、接着して、一体化される(図14参照)。
次に、図12は他の実施の形態であり、シールエレメント7が円筒部8と内フランジ部9との隅部20に対応する外周端縁21が、多角形状に形成されて、多角形状の辺24と、円筒部8の円形内面8cとの間の間隙部25に、上記モールド成形にてシール部4のゴムが、充填されて、内フランジ部9(隅部20)に接着され、全体が一体化されている。
なお、図13に示す変形例では、シールエレメント7が、その外周端縁21は円形であるが、偏芯状であり、回転軸が挿入される中心孔44の軸心Lに対して、外周端縁21の中心点Oは偏芯し、従って、2点鎖線にて示した(アウターケース2の)円筒部内面8cと、シールエレメント7の外周端縁21との間隙部25は三日月型に形成され、モールド成形にて、シール部4のゴムが、図14のように、この間隙部25に充填されると、全体が一体化されると共に、シールエレメント7の回転軸との連れ廻りを、阻止できる。
次に、図9〜図11に示したシールエレメント7を具備した回転軸シール1を、製造する方法について、説明すると、図9〜図11、及び、図14に於て、シールエレメント7の外周端縁21に、切欠部22又は凹凸部23を形成する。次に、円筒部8と低圧側内フランジ部9とを有する断面L字形のアウターケース2の内フランジ部9に接触するように、シールエレメント7を嵌め込み状として、金型のキャビティ内に装入する。次に、流動化したゴム材料をキャビティ内に充填して、シール部4をモールド成形すると同時に、切欠部22、又は、凹凸部23の凹部23aに充填したゴム材料にてアウターケース2の内フランジ部9に接着させ、全体を一体化することで、回転軸シール1(図14参照)を製造する。
また、図12又は図13に示したシールエレメント7を具備した回転軸シール1を、製造する方法について、説明すると、図12又は図14、及び、図14に於て、シールエレメント7の外周端縁21を、複数の辺24を有する多角形状(図12参照)に形成し、又は、図13のように偏芯円形に形成し、同様にアウターケース2の内フランジ部9に接触するようにシールエレメント7を嵌め込み状として、金型のキャビティ内に装入し、次に、流動化したゴム材料をキャビティ内に充填して、シール部4をモールド成形すると同時に、円筒部8の円形内面8cと、外周端縁21の辺24との間の間隙部25に、又は、円形内面8cと偏芯円形外周端縁21との間隙部25に、充填したゴム材料にて、アウターケース2の内フランジ部9に接着させて、全体を一体化する。
なお、本発明は上述の実施の形態以外に設計変更自由であって、図3,図7又は図8に示した貫孔28を有する場合と、図9,図10に示した切欠部22を有する場合とを、組み合わせる(併用する)も好ましい。また、図3,図7又は図8に示した貫孔28を有する場合と、図11や図12に示した凹凸部23や辺24を有する場合とを、組み合わせる(併用する)も好ましい。若しくは、図3,図7又は図8に示した貫孔28を有する場合と、図13の偏芯の場合とを、組み合わせる(併用する)も自由である。
なお、凹周溝18に於て、(図示省略したが、)径方向リブを複数本配設して、ゴムリップ部5の接触内周端縁5aと、回転軸外周面との接触面圧を、回転周方向に大小変化させ、潤滑流体が内周端縁5aと回転軸外周面との間に浸入しやすくして、摩擦熱の発生を低減し、寿命を延ばすことが好ましい。
また、シールエレメント7の上述のスクリュー溝6を省略したり、又は、同心円を形成しても、自由である。
また、シールエレメント7の上述のスクリュー溝6を省略したり、又は、同心円を形成しても、自由である。
本発明は上述したように、金属製アウターケース2と、回転軸に摺接するゴムリップ部5を有するゴム製シール部4と、上記回転軸に摺接するシールエレメント7とをもって、構成され、上記アウターケース2に内嵌されるインナーケースを省略して、上記シール部4のモールド成形にて、上記アウターケース2とシールエレメント7とシール部4とを、一体構造としたので、部品点数が最も少なく、安価に高品質のものを多量生産可能となり、製造設備も簡略化できる。
また、上記アウターケース2は円筒部8と低圧側内フランジ部9とを有する断面略L字形であり、さらに、上記シールエレメント7が上記内フランジ部9に対応する部位に貫孔28を形成して、上記モールド成形にて上記シール部4のゴムが上記貫孔28に充填されて上記内フランジ部9に接着されているので、部品点数が最も少なく、安価に製造可能で、シールエレメント7が回転軸と共に回転(いわゆる共廻り)することを、確実に防止して、優れた密封性能(シール性)を発揮する。
また、上記アウターケース2は円筒部8と低圧側内フランジ部9とを有する断面略L字形であり、さらに、上記シールエレメント7が上記円筒部8と内フランジ部9との隅部20に対応する外周端縁21に、切欠部22又は凹凸部23が形成されて、上記モールド成形にて上記シール部4のゴムが、上記切欠部22、又は、上記凹凸部23の凹部23aに充填されて、上記内フランジ部9に接着されている構成であるので、部品点数が少なく、安価製造が可能となり、確実にシールエレメント7の共廻りを防止し、優れた密封性能(シール性)を発揮する。
また、上記アウターケース2は円筒部8と低圧側内フランジ部9とを有する断面略L字形であり、さらに、上記シールエレメント7が上記円筒部8と内フランジ部9との隅部20に対応する外周端縁21が、多角形状に形成されて、該多角形状の辺24と上記円筒部8の円形内面8cとの間の間隙部25に、上記モールド成形にて上記シール部4のゴムが、充填されて、上記内フランジ部9に接着されている構成であるので、部品点数が少なく、安価に製造可能であって、シールエレメント7が回転軸と共に回転することを防止でき、優れた密封性能(シール性)を発揮する。
また、本発明は、上記アウターケース2は円筒部8と低圧側内フランジ部9とを有する断面略L字形であって、上記シール部4は断面がUパッキン形であり、該Uパッキン形の該シール部4の外周面29近傍に低圧側Bから上記アウターケース2の円筒部8を差込み状に埋設された一体構造であり、上記ゴムリップ部5の接触内周端縁5aは上記円筒部8の高圧側端面8aと略同一の軸心直交面P上に位置している構成、又は、この軸心直交面Pよりも低圧側Bに位置している構成であるので、ゴムリップ部5(の接触内周端縁5a)が回転軸の外周面に過大な面圧で接触して、早期摩耗することを防止でき、さらに、全体幅寸法W0 が小さくできて、ケーシング等の装着側部材(図示省略)のシール溝を小型化でき、カーエアコン用コンプレッサの小型化にも貢献し、また、全体幅寸法W0 がコンパクト化されているので、外的要因にてリップ部5が傷ついたり、変形したりすることを、防止できる。具体的には、回転軸シール1の製造工程中や、そのシール1をコンプレッサ等に組み付ける際に、ゴムリップ部5が傷付いたり、変形することを抑制でき、外的要因による不良率を格段に減少できる。
そして、本発明の回転軸シールは、カーエアコン用コンプレッサに使用すれば、高速・高圧・高温という厳しい使用状況下でも、優れた密封性能(シール性)と耐久性を、発揮できて、好適である。
そして、本発明の回転軸シールは、カーエアコン用コンプレッサに使用すれば、高速・高圧・高温という厳しい使用状況下でも、優れた密封性能(シール性)と耐久性を、発揮できて、好適である。
また、本発明に係る回転軸シールの製法によれば、シールエレメント7の外周沿いに貫孔28を形成し、円筒部8と低圧側内フランジ部9とを有する断面略L字形の金属製アウターケース2の該内フランジ部9に接触するように上記シールエレメント7を嵌め込み状として、金型のキャビティ内に装入し、次に、流動化したゴム材料を上記キャビティ内に充填して、上記シール部4をモールド成形すると同時に上記シールエレメント7の上記貫孔28に充填したゴム材料にて上記アウターケース2の内フランジ部9に接着させ、全体を一体化する方法であるので、(図4,図5に矢印Cにて示した)煩雑な従来のかしめ加工を全く省略して、製造工程の簡略化とコストダウンを図ることができ、かつ、カーエアコン用コンプレッサ等のシールとして、過酷な使用状況に十分に対応できるものを、安定した品質をもって、多量生産可能となる。
また、シールエレメント7の外周端縁21に、切欠部22又は凹凸部23を形成し、円筒部8と低圧側内フランジ部9とを有する断面略L字形の金属製アウターケース2の該内フランジ部9に接触するように上記シールエレメント7を嵌め込み状として、金型のキャビティ内に装入し、次に、流動化したゴム材料を上記キャビティ内に充填して、シール部4をモールド成形すると同時に、上記切欠部22、又は、上記凹凸部23の凹部23aに充填したゴム材料にて上記アウターケース2の内フランジ部9に接着させ、全体を一体化する製法であるので、従来の(図4,図5の矢印Cにて示したような)かしめ加工を省略できて、製造工程を簡略化でき、過酷な使用状況に耐える高性能シールを、安定した品質にて多量生産可能となる。
また、シールエレメント7の外周端縁21を、複数の辺24を有する多角形状に形成し、円筒部8と低圧側内フランジ部9とを有する断面略L字形の金属製アウターケース2の該内フランジ部9に接触するように上記シールエレメント7を嵌め込み状として、金型のキャビティ内に装入し、次に、流動化したゴム材料を上記キャビティ内に充填して、シール部4をモールド成形すると同時に、上記円筒部8の円形内面8cと上記外周端縁21の辺24との間の間隙部25に充填したゴム材料にて上記アウターケース2の内フランジ部9に接着させ、全体を一体化する製法とすれば、従来の(図4,図5の矢印Cにて示したような)かしめ加工を省略できて、製造工程を簡略化でき、過酷な使用状況に耐える高性能シールを、安定した品質にて多量生産可能となる。
2 アウターケース
4 ゴム製シール部
5 ゴムリップ部
5a 接触内周端縁(リップ先端部
6 スクリュー溝(螺旋溝)
7 シールエレメント
8 円筒部
8a 端面
8c 内面
9 内フランジ部
20 隅部
21 外周端縁
22 切欠部
23 凹凸部
23a 凹部
24 辺
25 間隙部
28 貫孔
30 小柱部
A 流体収納室側(高圧側)
B 低圧側
P 軸心直交面
4 ゴム製シール部
5 ゴムリップ部
5a 接触内周端縁(リップ先端部
6 スクリュー溝(螺旋溝)
7 シールエレメント
8 円筒部
8a 端面
8c 内面
9 内フランジ部
20 隅部
21 外周端縁
22 切欠部
23 凹凸部
23a 凹部
24 辺
25 間隙部
28 貫孔
30 小柱部
A 流体収納室側(高圧側)
B 低圧側
P 軸心直交面
Claims (9)
- 金属製アウターケース(2)と、回転軸に摺接するゴムリップ部(5)を有するゴム製シール部(4)と、上記回転軸に摺接するシールエレメント(7)とをもって、構成され、上記アウターケース(2)に内嵌されるインナーケースを省略して、上記シール部(4)のモールド成形にて、上記アウターケース(2)とシールエレメント(7)とシール部(4)とを、一体構造としたことを特徴とする回転軸シール。
- 上記アウターケース(2)は円筒部(8)と低圧側内フランジ部(9)とを有する断面略L字形であり、さらに、上記シールエレメント(7)が上記内フランジ部(9)に対応する部位に貫孔(28)を形成して、上記モールド成形にて上記シール部(4)のゴムが上記貫孔(28)に充填されて上記内フランジ部(9)に接着されている請求項1記載の回転軸シール。
- 上記アウターケース(2)は円筒部(8)と低圧側内フランジ部(9)とを有する断面略L字形であり、さらに、上記シールエレメント(7)が上記円筒部(8)と内フランジ部(9)との隅部(20)に対応する外周端縁(21)に、切欠部(22)又は凹凸部(23)が形成されて、上記モールド成形にて上記シール部(4)のゴムが、上記切欠部(22)、又は、上記凹凸部(23)の凹部(23a)に充填されて、上記内フランジ部(9)に接着されている請求項1記載の回転軸シール。
- 上記アウターケース(2)は円筒部(8)と低圧側内フランジ部(9)とを有する断面略L字形であり、さらに、上記シールエレメント(7)が上記円筒部(8)と内フランジ部(9)との隅部(20)に対応する外周端縁(21)が、多角形状に形成されて、該多角形状の辺(24)と上記円筒部(8)の円形内面(8c)との間の間隙部(25)に、上記モールド成形にて上記シール部(4)のゴムが、充填されて、上記内フランジ部(9)に接着されている請求項1記載の回転軸シール。
- 上記アウターケース(2)は円筒部(8)と低圧側内フランジ部(9)とを有する断面略L字形であって、上記シール部(4)は断面がUパッキン形であり、該Uパッキン形の該シール部(4)の外周面(29)近傍に低圧側(B)から上記アウターケース(2)の円筒部(8)を差込み状に埋設された一体構造であり、上記ゴムリップ部(5)の接触内周端縁(5a)は上記円筒部(8)の高圧側端面(8a)と略同一の軸心直交面(P)上、又は、該軸心直交面(P)よりも低圧側に、位置している請求項1又は2記載の回転軸シール。
- カーエアコン用コンプレッサに使用される請求項1,2,3,4又は5記載の回転軸シール。
- シールエレメント(7)の外周沿いに貫孔(28)を形成し、円筒部(8)と低圧側内フランジ部(9)とを有する断面略L字形の金属製アウターケース(2)の該内フランジ部(9)に接触するように上記シールエレメント(7)を嵌め込み状として、金型のキャビティ内に装入し、次に、流動化したゴム材料を上記キャビティ内に充填して、上記シール部(4)をモールド成形すると同時に上記シールエレメント(7)の上記貫孔(28)に充填したゴム材料にて上記アウターケース(2)の内フランジ部(9)に接着させ、全体を一体化することを特徴とする回転軸シールの製法。
- シールエレメント(7)の外周端縁(21)に、切欠部(22)又は凹凸部(23)を形成し、円筒部(8)と低圧側内フランジ部(9)とを有する断面略L字形の金属製アウターケース(2)の該内フランジ部(9)に接触するように上記シールエレメント(7)を嵌め込み状として、金型のキャビティ内に装入し、次に、流動化したゴム材料を上記キャビティ内に充填して、シール部(4)をモールド成形すると同時に、上記切欠部(22)、又は、上記凹凸部(23)の凹部(23a)に充填したゴム材料にて上記アウターケース(2)の内フランジ部(9)に接着させ、全体を一体化することを特徴とする回転軸シールの製法。
- シールエレメント(7)の外周端縁(21)を、複数の辺(24)を有する多角形状に形成し、円筒部(8)と低圧側内フランジ部(9)とを有する断面略L字形の金属製アウターケース(2)の該内フランジ部(9)に接触するように上記シールエレメント(7)を嵌め込み状として、金型のキャビティ内に装入し、次に、流動化したゴム材料を上記キャビティ内に充填して、シール部(4)をモールド成形すると同時に、上記円筒部(8)の円形内面(8c)と上記外周端縁(21)の辺(24)との間の間隙部(25)に充填したゴム材料にて上記アウターケース(2)の内フランジ部(9)に接着させ、全体を一体化することを特徴とする回転軸シールの製法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005358840A JP2007162803A (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | 回転軸シールとその製法 |
PCT/JP2006/324746 WO2007069597A1 (ja) | 2005-12-13 | 2006-12-12 | 回転軸シール及びその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005358840A JP2007162803A (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | 回転軸シールとその製法 |
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JP2007162803A true JP2007162803A (ja) | 2007-06-28 |
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JP2005358840A Pending JP2007162803A (ja) | 2005-12-13 | 2005-12-13 | 回転軸シールとその製法 |
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JP (1) | JP2007162803A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108313270A (zh) * | 2018-04-08 | 2018-07-24 | 中国空气动力研究与发展中心计算空气动力研究所 | 一种无人机用起落架轮胎 |
CN115613735A (zh) * | 2022-12-19 | 2023-01-17 | 宇龙时代智能科技有限公司 | 便于建站的墙体的密封连接结构及换电站 |
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2005
- 2005-12-13 JP JP2005358840A patent/JP2007162803A/ja active Pending
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CN108313270B (zh) * | 2018-04-08 | 2024-04-16 | 中国空气动力研究与发展中心计算空气动力研究所 | 一种无人机用起落架轮胎 |
CN115613735A (zh) * | 2022-12-19 | 2023-01-17 | 宇龙时代智能科技有限公司 | 便于建站的墙体的密封连接结构及换电站 |
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